JP3984067B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータによりギヤ列を介して回転枠を回動させ、鏡枠の光軸方向位置を可変自在なカメラ等のレンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鏡枠を相対移動させ、焦点距離変更可能で沈胴位置に収納自在なカメラの撮影レンズ鏡筒として、特開平2001−133674号公報に開示されるレンズ鏡筒がある。この種のレンズ鏡筒では、ズームモータにより、鏡枠駆動用ロングギヤを介し、このロングギヤが噛合するギヤ部が外周に形成された回転枠を回転駆動させ、鏡枠を沈胴位置から撮影ズーム位置の間で繰り出し、又は、繰り込みさせる構成となっている。
【0003】
このようなレンズ鏡筒では、回転枠をズーム撮影位置から沈胴位置に沈胴駆動して、常に決まった沈胴位置に回転枠を移動させ停止させるためには、回転枠の沈胴位置等に所定のストッパ部材を固定枠等に設け、沈同位置で回転枠に設けた係止突起等とストッパ部材とが当接するようにして、回動する回転枠を停止させることが一般に行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のようにストッパ部材を設ける構成では、回転枠がストッパ部材に当接しても、検出制御上、しばらくモータの駆動力が鏡枠駆動用ロングギヤを介して噛合する回転枠外周のギヤ部に伝達されたままになる。すると、回転枠と鏡枠駆動用ロングギヤとの噛み合いが離間する方向に力が作用して、この力は、回転枠と固定枠との間を、固定枠と回転枠との間の連結、例えばヘリコイドネジ結合で生じている間隙の分だけ広げたり、或いは、回転枠若しくは固定枠を撓ませたりする力となり、固定枠に軸支された上記ロングギヤと回転枠外周のギヤ部との噛合が外れる原因となる。これにより、歯飛び音が発生したり、或いは、回転枠の基準位置がずれて、連動駆動する連結されているズームファインダ等との位相ずれを生じさせてしまう虞がある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、鏡枠駆動用ギヤに噛合するギヤ部を有した回転枠を終端位置である例えば沈胴位置で確実に係止し、たとえ、モータによる駆動力が加わっても鏡枠駆動用ギヤとギヤ部との噛合を確実に保持させることができるレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のレンズ鏡筒は、第1の枠と、この第1の枠に対して相対回動自在な第2の枠を有し、レンズ光学系を光軸方向に移動可能なレンズ鏡筒において、上記第2の枠を回動させる駆動力を発生する駆動源と、上記駆動源からの駆動力を伝達する駆動力伝達手段と、上記第2の枠に形成したドリブンギヤと、上記ドリブンギヤと噛合し、上記駆動力伝達手段から上記駆動源で発生した駆動力を出力するドライブギヤと、上記第2の枠の端面予め設定しておいた部位が所定の間隔を有して途切れた中断部分として凹形状となる突起として形成し、当該中断部分に直線壁部と斜面壁部とを設けた係止突起と、上記第2の枠の係止突起の直線壁部と所定位置にて当接し上記第2の枠の回動を係止して規制自在な回動規制部と、上記第2の枠の回動を上記回動規制部で規制した際に、上記ドライブギヤと上記ドリブンギヤとの噛合を保持させ上記第1の枠に対する上記第2の枠の相対変位を規制するために上記ドライブギヤと上記ドリブンギヤとの噛合状態において互いにラジアル方向に離間することを防止するべく上記斜面と当接する部位を有するフック状に形成された変位規制部と、を有すると共に上記ドライブギヤを回転自在に軸支するギヤ軸と接続されたストッパ部材とを備えたことを特徴としている。
【0008】
更に、本発明の請求項記載のレンズ鏡筒は、固定枠と、この固定枠に対して相対回動自在な回転枠を有し、撮影可能な撮影位置と収納した収納位置とにレンズ光学系を光軸方向に移動可能なレンズ鏡筒において、上記回転枠を回動させる駆動力を発生する駆動源と、上記駆動源からの駆動力を伝達する駆動力伝達手段と、上記回転枠に形成したドリブンギヤと、上記ドリブンギヤと噛合し、上記駆動力伝達手段から上記駆動源で発生した駆動力を出力するドライブギヤと、上記回転枠の端面予め設定しておいた部位が所定の間隔を有して途切れた中断部分として凹形状となる突起として形成し、当該中断部分に直線壁部と斜面壁部とを設けた係止突起と、上記回転枠の係止突起の直線壁部と該回転枠の上記収納位置にて当接し上記回転枠の回動を係止して規制自在な回動規制部と、上記回転枠の回動を上記回動規制部で規制した際に、上記ドライブギヤと上記ドリブンギヤとの噛合を保持させ上記固定枠に対する上記回転枠の相対変位を規制するために上記ドライブギヤと上記ドリブンギヤとの噛合状態において互いにラジアル方向に離間することを防止するべく上記斜面壁部と当接する部位を有するフック状に形成された変位規制部とを有すると共に上記ドライブギヤを回転自在に軸支するギヤ軸と接続されたストッパ部材とを備えたことを特徴としている。
【0009】
すなわち、上記請求項1記載のレンズ鏡筒は、駆動源による駆動力により、駆動力伝達手段のドライブギヤが回転されると、第2の枠のドリブンギヤが駆動され、第2の枠が回動される。そして、第1の枠に対して第2の枠が相対回動し、光軸方向に移動しながら、第2の枠の端面に予め設定しておいた部位が所定の間隔を有して途切れた中断部分として凹形状となる突起として形成し、当該中断部分に直線壁部と斜面壁部とを設けた係止突起が所定位置に到達すると、ストッパ部材の回動規制部が、この係止突起の直線壁部と当接し第2の枠の回動を係止して規制する。この際、ストッパ部材のフック状に形成された変位規制部は、係止突起の斜面壁部と当接し、ドライブギヤとドリブンギヤとの噛合を保持させ互いにラジアル方向に離間することを防止して第1の枠に対する第2の枠の相対変位を規制する。
【0011】
更に、上記請求項記載のレンズ鏡筒は、駆動源による駆動力により、駆動力伝達手段のドライブギヤが回転されると、回転枠のドリブンギヤが駆動され、回転枠が回動される。そして、固定枠に対して回転枠が相対回動し、光軸方向に移動しながら、回転枠の端面に予め設定しておいた部位が所定の間隔を有して途切れた中断部分として凹形状となる突起として形成し、当該中断部分に直線壁部と斜面壁部とを設けた係止突起が、収納位置における位置に到達すると、ストッパ部材の回動規制部が、この係止突起の直線壁部と当接し、回転枠の回動を係止して規制する。この際、ストッパ部材のフック状に形成された変位規制部は、係止突起の斜面壁部と当接し、ドライブギヤとドリブンギヤとの噛合を保持させ互いにラジアル方向に離間することを防止して固定枠に対する回動枠の相対変位を規制する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1乃至図4は本発明の実施の一形態を示し、図1は沈胴状態におけるレンズ鏡筒を斜め前方より視た斜視図、図2はレンズ鏡筒の分解斜視図、図3はストッパ構成に関する各部品を説明するレンズ鏡筒を斜め後方より視た分解斜視図、図4は沈胴状態におけるレンズ鏡筒を光軸後方より視た正面図、図5は沈胴状態直前のストッパ部材とその近傍の拡大図である。
【0013】
これらの図において、符号1はレンズ鏡筒を示し、レンズ鏡筒1は、図示しないカメラ本体に固定支持される第1の枠としての固定枠2と、この固定枠2に対して進退且つ回動自在に支持される第2の枠としての回転枠3と、回転が規制された状態で回転枠3に対し相対的に光軸方向に進退可能に支持され、かつ固定枠2にも相対的に光軸方向に進退可能に支持される移動枠4とを有して構成されている。
【0014】
上記移動枠4内には、被写体側(以下「前側」)で光軸Oを有し、図示しない1群枠に保持された1群レンズ5と、カメラ本体側(以下「後側」)で同じく光軸Oを有し2群枠6に保持された2群レンズ7と、上記1群枠を移動枠4に対して光軸O方向に相対的にフォーカシング駆動する公知のフォーカシング駆動機構(図示せず)と、公知のシャッターユニット(図示せず)とが格納されている。
【0015】
上記2群枠6は、図2に示すように、外周の3箇所が移動枠4に向けて突出して形成されており、これら3つの突出部8が移動枠4の内面に形成された直進ガイド溝に係合することにより、光軸O方向の直進移動が許容されている。
【0016】
また、この突出部8からは、2群枠6の光軸O方向の相対的な移動をガイドさせるためのカムフォロア9が、上記移動枠4に形成した3箇所の光軸O方向の直線溝10のそれぞれを挿通されて上記移動枠4の外側に臨まされている。
【0017】
更に、上記回転枠3の内面には、上記3つのカムフォロア9に対応して3本のカム溝11が形成されており、これらのカム溝11にカムフォロア9が係合して摺接することで、2群枠6は移動枠4により回動が規制されながら光軸O方向に進退させられる。
【0018】
上記回転枠3の後端には、フロートキー12が、基部12aの前方に一体に設けたCリング12bの外縁を、回転枠3の後側内面に形成した溝部3aに係合して設けられており、このフロートキー12に対して回転枠3は、相対回転自在になっている。また、このフロートキー12の基部12aには、外側に向けて3つの突出部12cが突出されており、この3つの突出部12cは、固定枠2の内面に形成した直線溝2aに係合されてフロートキー12の光軸O方向の移動のみを許容するようになっている。更に、上記フロートキー12の基部12aからは、前方に向けて2つのアーム12dが延出されており、これらのアーム12dの先端は、上記移動枠4の内面にそれぞれ狭持され、フロートキー12と移動枠4との光軸O方向の相対的な移動が可能になっている。
【0019】
そして、回転枠3の後端の上記フロートキー12の後方には、このフロートキー12と同じく、光軸方向のみの移動が許容される、中央部にフレア絞り開口13aが穿設された薄い円板で形成するフレア絞り13が設けられている。
【0020】
上記固定枠2と上記回転枠3とは、ヘリコイドネジ結合により結合されている。すなわち、上記固定枠2の内面には、雌ヘリコイドネジ部14が形成される一方、上記回転枠3の後側外面には、雄ヘリコイドネジ部15が形成されている。そして、この雌ヘリコイドネジ部14と雄ヘリコイドネジ部15との螺合により、回転枠3が固定枠2に対して回動しながら、WIDE位置やTELE位置等の撮影可能な撮影位置から、1群レンズ5、2群レンズ7等のレンズ光学系を収納する収納位置(沈胴位置)の間で光軸方向に進退自在に支持されている。
【0021】
また、上記回転枠3と上記移動枠4とは、上記固定枠2と上記回転枠3と同様に、ヘリコイドネジ結合により結合されている。すなわち、上記回転枠3の内面には、雌ヘリコイドネジ部16が形成される一方、上記移動枠4の後側外面には、雄ヘリコイドネジ部17が形成されている。そして、この雌ヘリコイドネジ部16と雄ヘリコイドネジ部17との螺合により、移動枠4は、フロートキー12により回動が規制されながら回転枠3に対し、WIDE位置やTELE位置等の撮影可能な撮影位置から、1群レンズ5、2群レンズ7等のレンズ光学系を収納する沈胴位置の間で光軸方向に進退可能に支持されている。
【0022】
上記レンズ鏡筒1の、固定枠2に対する回転枠3の相対回動は、固定枠2の斜め下方に設けられる駆動源としてのモータ20が発生する駆動力により行われる。以下、回転枠3を回動させる駆動系について説明する。
【0023】
上記回転枠3の外周には、上記雄ヘリコイドネジ部15と共に、ドリブンギヤ(被駆動歯車)としてのスパーギヤ21が形成されており、このスパーギヤ21には、後述するズーム駆動ギヤ列ユニット(駆動力伝達手段)22とストッパ部材23との間に設けたギヤ軸24に回転自在に軸支された、駆動力伝達手段から駆動力を出力するドライブギヤ(駆動歯車)としてのロングギヤ25が噛合されている。すなわち、上記ロングギヤ25は、上記固定枠2の内面で歯部が内部に露呈され、上記回転枠3のスパーギヤ21と噛合されている。
【0024】
上記モータ20の出力軸には、ピニオンギヤ26と、フォトインタラプタによりモータ回転量を検出する検出用円盤27が設けられており、このモータ20の出力軸は上記ズーム駆動ギヤ列ユニット22の入力側に臨まされ、このモータ20自身は、固定枠2のみならずズーム駆動ギヤ列ユニット22に固設されている。
【0025】
上記ズーム駆動ギヤ列ユニット22は、内部に、上記モータ20出力軸のピニオンギヤ26から上記ロングギヤ25との間を連結する減速ギヤ列を有して構成されており、上記固定枠2の側部前方に固設されている。
【0026】
図3、図4及び図5に示すように、上記回転枠3の後端には、この後端面に沿って後方に所定の寸法で突出する係止突起28が形成されている。この係止突起28は、予め設定しておいた部位が、所定の間隔を有して途切れ中断されて(中断部分28aとして凹形状面に)形成されている。そして、上記回転枠3が回動されて、図5に示すように、最後部、すなわち、レンズ光学系を収納する沈胴位置に移動される直前で、後述するストッパ部材23のフック部23aに中断部分28aが進入される。そして更に、上記回転枠3が回動しながらレンズ光学系を収納する沈胴位置に移動されると、上記中断部分28aの互いに対向する一方の側面28bの直線壁部28b1が、ストッパ部材23の回動規制部23bに当接して、回転枠3の回動が係止され規制される。
【0027】
上記ストッパ部材23は、例えば金属の平板で形成されており、上記固定枠2の後端の上方右隅に、突起2b、ボス2c等で移動不可能に位置決めされ、ビス29で固設されている。
【0028】
上記ストッパ部材23は、回転枠3に向けてフック状に突出されており、このフック部23aの、上記係止突起28の側面28bの直線壁部28b1と当接する、上記回転枠3の表面に対して略直交する内側の斜めの側面が、回動規制部23bとして形成されている。
【0029】
また、上記ストッパ部材23のフック部23a先端の、上記回動規制部23bから連続して上記係止突起28の側面28bの内側の斜面壁部28b2と対向し当接する部位は、上記係止突起28がストッパ部材23からラジアル方向に離間することを防止することにより、上記ロングギヤ25と上記スパーギヤ21との噛合を保持させ上記固定枠2に対する上記回転枠3の相対変位を規制する変位規制部23cとして形成されている。
【0030】
尚、図4中、破線で示す係止突起28の側面28b’及び中断部分28a’は、TELE状態まで回転枠3を回動した際の係止突起28の側面28b及び中断部分28aの位置を示す。また、図1中、符号31は、フォーカス駆動やシャッタ駆動制御信号を導通させるフレキシブル基板を示す。
【0031】
上述のように構成されるレンズ鏡筒1では、レンズ光学系で撮影可能な状態の一例としてのTELE状態から、レンズ光学系を収納する沈胴位置までレンズ鏡筒を駆動させるには以下のようにして行う。
【0032】
モータ20により出力軸が回転され、この駆動力は、出力軸のピニオンギヤ26からズーム駆動ギヤ列ユニット22を介しロングギヤ25から回転枠3のスパーギヤ21に伝達され、回転枠3は、図4中の反時計回りに回動されながら、沈胴位置に向けて次第に光軸方向に後退される。この際、モータ20の出力軸の回転量は、検出用円盤27の回転により検出されていく。
【0033】
この回転枠3の移動により、フロートキー12は、固定枠2により回動が規制されながら回転枠3と共に後方に移動され、このフロートキー12により回動が規制され、且つ、回転枠3とヘリコイドネジ結合をしている移動枠4、及び、移動枠4により回動が規制され、且つ、回転枠3の内面のカム溝11で光軸方向位置が決定されている2群枠6も、次第に後方の沈胴位置に向けて後退される。
【0034】
そして、図5に示すように、回転枠3が略180゜回動され沈胴位置の直前には、係止突起28の中断部分28aがストッパ部材23のフック部23a近傍に移動されて、固定枠2に設けたストッパ部材23のフック部23aが、回転枠3の係止突起28の中断部分28aに位置された状態となる。
【0035】
この後、回転枠3が沈胴位置に達すると、ストッパ部材23の回動規制部23bと係止突起28の中断部分28aの一方の側面28bの直線壁部28b1とが当接して回転枠3の回動を係止して規制する。
【0036】
これと略同時に、ストッパ部材23のフック部23a先端の変位規制部23cも、係止突起28の側面28bの内側の斜面壁部28b2に当接し、係止突起28がストッパ部材23からラジアル方向に離間することを防止することにより、ロングギヤ25とスパーギヤ21との噛合を保持させ、固定枠2に対する回転枠3の相対変位を防止する。
【0037】
すなわち、回転枠3が沈胴位置に到達し、検出制御上、しばらくモータ20の駆動力がロングギヤ25を介して回転枠3のスパーギヤ21に伝達されたままになり、回転枠3のスパーギヤ21とロングギヤ25との噛み合いが離間する方向に力が作用しても、変位規制部23cと係止突起28の側面28bの内側の斜面壁部28b2とが当接し、係止突起28がストッパ部材23からラジアル方向に離間することが防止されるため、ロングギヤ25とスパーギヤ21との噛合が保持され、固定枠2に対する回転枠3の相対変位が有効に防止される。
【0038】
また、上述とは逆に、レンズ光学系を収納する沈胴位置から撮影可能なWIDE状態やTELE状態の位置に鏡枠を繰り出すには、上述のモータ20を逆に回転させて、上述とは逆の順で行われる。
【0039】
尚、ストッパ部材23のフック部23aの先端形状は、上述の本実施の形態に示される形状に限るものではなく、回転枠3を回動規制および変位規制ができるものであればよい。
【0040】
また、本実施の形態においては、一つのストッパ部材23に回動規制部23bと変位規制部23cとを形成した例を説明したが、回動規制部23bと変位規制部23cとは、それぞれ異なる2つのストッパ部材に分けて形成するようにしても良い。
【0041】
上述の実施形態に基づいて、
(1)レンズ光学系を光軸方向に移動可能なレンズ鏡筒において、駆動源からの伝達系に連結されたドライブギヤと、上記ドライブギヤを回転可能に支持する支持枠と、上記ドライブギヤと噛合するドリブンギヤを有し、上記駆動源により回動駆動される回転枠と、上記回転枠と所定位置にて当接可能に設けられていて、該所定位置にて上記回転枠の回動を係止して規制する回動規制部と、上記回動規制部により上記回転枠の回動が該所定位置にて係止されている状態において、上記ドライブギヤと上記ドリブンギヤとの噛合が外れないように上記ドライブギヤを支持する上記支持枠に対する上記回転枠の相対変位を規制する変位規制部とを具備することを特徴とするレンズ鏡筒。
【0042】
(2)上記回動規制部と上記変位規制部とは、1つの一体のストッパ部材として形成したことを特徴とする(1)記載のレンズ鏡筒。
【0043】
(3)上記ストッパ部材は、上記ドライブギヤと上記ドリブンギヤとが噛合する近傍に配置したことを特徴とする(2)記載のレンズ鏡筒。
【0044】
(4)上記ストッパ部材は、平板状に形成したことを特徴とする(2)記載のレンズ鏡筒。
【0045】
(5)上記レンズ光学系の少なくとも一部を保持し、上記回転枠の回動駆動に応じて、撮影可能な撮影位置と収納した収納位置との両端の間を光軸方向に移動する移動枠を有し、上記回動規制部により上記回転枠の回動が係止される上記所定位置は、上記移動枠を上記収納位置に移動するための回動位置であることを特徴とする(1)又は(3)記載のレンズ鏡筒。
【0046】
(6)上記ドリブンギヤは、中心に回転軸を有する円筒状の上記回転枠の外周部に形成された外歯平歯車であり、該外歯平歯車に噛合するように上記ドライブギヤは回転枠の外側に配置されていることを特徴とする(2)記載のレンズ鏡筒。
【0047】
(7)上記回転枠は、回動しながら光軸方向に移動するように上記支持枠にヘリコイドネジ係合して支持されていて、上記ドライブギヤは、上記回転枠の上記ドリブンギヤと常時噛合しているように光軸方向に沿って長く歯車を形成したロングギヤであることを特徴とする(6)記載のレンズ鏡筒。
【0048】
(8)上記ストッパ部材は、さらに、上記支持枠とともに上記ドライブギヤを回転可能に支持する、支持部を有することを特徴とする(2)記載のレンズ鏡筒。
【0049】
(9)上記回転枠は、上記ストッパ部材の上記回動規制部と上記変位規制部とに当接係合可能な係合部を有することを特徴とする(2)又は(8)記載のレンズ鏡筒。
【0050】
(10)上記係合部は、上記回転枠の光軸方向における端面に形成したことを特徴とする(9)記載のレンズ鏡筒。
【0051】
(11)上記ストッパ部材は、上記回転枠の光軸方向における一端面近傍側に配置されていて、上記回転枠は、上記ストッパ部材の上記回動規制部と上記変位規制部とに当接係合可能な突状係合部を光軸方向における端面に有することを特徴とする(1)又は(5)に記載のレンズ鏡筒。
を提案することができる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、鏡枠駆動用ギヤに噛合するギヤ部を有した回転枠を終端位置である例えば沈胴位置で確実に係止し、たとえ、モータによる駆動力が加わっても鏡枠駆動用ギヤとギヤ部との噛合を確実に保持させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】沈胴状態におけるレンズ鏡筒を斜め前方より視た斜視図
【図2】レンズ鏡筒の分解斜視図
【図3】ストッパ部材に関する各部品を説明するレンズ鏡筒を斜め後方より視た分解斜視図
【図4】沈胴状態におけるレンズ鏡筒を光軸後方より視た正面図
【図5】沈胴状態直前のストッパ部材とその近傍の拡大図
【符号の説明】
1 ……レンズ鏡筒
2 ……固定枠(第1の枠)
3 ……回転枠(第2の枠)
4 ……移動枠
5 ……1群レンズ
6 ……2群枠
7 ……2群レンズ
12 ……フロートキー
14 ……雌ヘリコイドネジ部
15 ……雄ヘリコイドネジ部
20 ……モータ(駆動源)
21 ……スパーギヤ(ドリブンギヤ)
22 ……ズーム駆動ギヤ列ユニット(駆動力伝達手段)
23 ……ストッパ部材
23b……回動規制部
23c……変位規制部
25 ……ロングギヤ(ドライブギヤ)
28 ……係止突起

Claims (2)

  1. 第1の枠と、この第1の枠に対して相対回動自在な第2の枠を有し、レンズ光学系を光軸方向に移動可能なレンズ鏡筒において、
    上記第2の枠を回動させる駆動力を発生する駆動源と、
    上記駆動源からの駆動力を伝達する駆動力伝達手段と、
    上記第2の枠に形成したドリブンギヤと、
    上記ドリブンギヤと噛合し、上記駆動力伝達手段から上記駆動源で発生した駆動力を出力するドライブギヤと、
    上記第2の枠の端面予め設定しておいた部位が所定の間隔を有して途切れた中断部分として凹形状となる突起として形成し、当該中断部分に直線壁部と斜面壁部とを設けた係止突起と、
    上記第2の枠の係止突起の直線壁部と所定位置にて当接し上記第2の枠の回動を係止して規制自在な回動規制部と、上記第2の枠の回動を上記回動規制部で規制した際に、上記ドライブギヤと上記ドリブンギヤとの噛合を保持させ上記第1の枠に対する上記第2の枠の相対変位を規制するために上記ドライブギヤと上記ドリブンギヤとの噛合状態において互いにラジアル方向に離間することを防止するべく上記斜面壁部と当接する部位を有するフック状に形成された変位規制部と、を有すると共に上記ドライブギヤを回転自在に軸支するギヤ軸と接続されたストッパ部材と、
    を備えたことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 固定枠と、この固定枠に対して相対回動自在な回転枠を有し、撮影可能な撮影位置と収納した収納位置とにレンズ光学系を光軸方向に移動可能なレンズ鏡筒において、
    上記回転枠を回動させる駆動力を発生する駆動源と、
    上記駆動源からの駆動力を伝達する駆動力伝達手段と、
    上記回転枠に形成したドリブンギヤと、
    上記ドリブンギヤと噛合し、上記駆動力伝達手段から上記駆動源で発生した駆動力を出力するドライブギヤと、
    上記回転枠の端面予め設定しておいた部位が所定の間隔を有して途切れた中断部分として凹形状となる突起として形成し、当該中断部分に直線壁部と斜面壁部とを設けた係止突起と、
    上記回転枠の係止突起の直線壁部と該回転枠の上記収納位置にて当接し上記回転枠の回動を係止して規制自在な回動規制部と、上記回転枠の回動を上記回動規制部で規制した際に、上記ドライブギヤと上記ドリブンギヤとの噛合を保持させ上記固定枠に対する上記回転枠の相対変位を規制するために上記ドライブギヤと上記ドリブンギヤとの噛合状態において互いにラジアル方向に離間することを防止するべく上記斜面壁部と当接する部位を有するフック状に形成された変位規制部とを有すると共に上記ドライブギヤを回転自在に軸支するギヤ軸と接続されたストッパ部材と、
    を備えたことを特徴とするレンズ鏡筒。
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