JP3983309B2 - 装飾用金粉およびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高級工芸品等の装飾に使用される装飾用金粉およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より金粉は、仏壇、仏具、漆器、陶器、磁器、七宝焼、その他の工芸品に使用されており、金箔では対処できない曲面や、金箔の隙間に塗布したり、漆器陶器の蒔絵、絵柄などに使用されている。
現在使用されている金粉には、伝統的な金泥法により得られたものと、金箔を破砕して得られたものとがある。
【0003】
金泥法とは、金箔を正方形に切断する際に生じる周縁部分、いわゆる切り回し屑を水飴やニカワと混合し、これを長時間混練して金泥とし、この金泥を洗浄して乾燥することにより金粉を得ている。
一方、金箔を破砕する方法とは、金箔屑を粗粉砕してなる粗粉体を、粘性の高い液体中に投入し、この混合液に攪拌羽根を浸漬して高速攪拌することにより前記粗粉体を粉砕し、さらに洗浄、乾燥して金粉を得る方法である。
いずれの製法により得られた金粉においても、洗浄工程を経ているために、金粉表面に痕跡量以上の残留物は存在しない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、金粉を装飾用に使用する場合には、装飾すべき面に、下地が見えない濃度で金粉を均一に塗り広げる必要があり、金粉の物性によって、同一面積を塗布するのに必要な金粉量が異なることが知られている。同一面積を塗布する金粉量が少なければ(以下、塗布性が高いという)、その分、金粉装飾に要するコストを低減することが可能である。このために、装飾用金粉の塗布性を高めることが強く求められている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、塗布性の高い装飾用金粉およびその製造方法を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る装飾用金粉は、高級工芸品等の装飾に使用される装飾用金粉であって、表面にフッ素系界面活性剤を付着させた扁平状の金粉粒子を含み、前記フッ素系界面活性剤の前記金粉粒子に対する付着量は、フッ素量に換算して0.005〜0.1mg/gであることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明に係る装飾用金粉は、高級工芸品等の装飾に使用される装飾用金粉であって、表面にフッ素系界面活性剤を付着させた扁平状の金粉粒子を含み、前記フッ素系界面活性剤の前記金粉粒子に対する付着量は、フッ素量に換算して0.005〜0.1mg/gであることを特徴としたものである。フッ素系界面活性剤としては、親油基がフッ化炭素基等のフッ素を含む基であるフッ素系界面活性剤から選択される1種または2種以上を使用することができ、2種以上使用する場合には、界面活性剤を混合して付着させた場合、または互いに異なる界面活性剤を付着させた2種の金粉粒子を混合させた場合のいずれでもよい。また、本発明に係る装飾用金粉には、界面活性剤を付着させた金粉以外に、界面活性剤を付着させていない未処理の金粉を30wt%以下添加したものも含まれるし、何らかの添加物、例えば装飾性を高めるための添加物を混合したものなども含まれる。
【0007】
前記界面活性剤の中でも特に、フッ素系界面活性剤は、金粉の伸びが良くて塗布性に優れているだけでなく、塗布性の経時変化が少ないことから、本発明に最も適している。フッ素系界面活性剤としては、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロトリペンチルアミン、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルトリメチルアンモニウム酸、パーフルオロアルキルベタイン、パーフルオロアルキルアミンオキサイト、およびパーフルオロアルキルEO付加物などが例示でき、その中でも特に、平均分子量が400−2000であるものが特性上望ましい。
【0011】
界面活性剤の金粉粒子に対する付着量は、前述したいずれの種類のものであっても、装飾用金粉の総重量の0.0001〜0.2wt%であることが好ましく、より好ましくは0.0005〜0.04wt%、さらに好ましくは0.001〜0.02wt%とされる。特に、フッ素系界面活性剤を使用する場合に最適な付着量は0.001〜0.009wt%であり、この値はフッ素量に換算すると約0.005〜0.1mg/gに相当する。装飾用金粉1g当たりのフッ素量は、後述するように管状炉で装飾用金粉を加熱し、酸化分解したガスを蒸留水に捕集した後、この溶液をイオンクロマトグラフィーにかけることにより容易に定量することができる。
【0012】
界面活性剤の付着状態は、金粉粒子の表面の全面に、界面活性剤の極薄い被膜が均一に形成されている状態が好ましいが、若干の不均一性があるとしても本発明の効果は得ることができる。
【0013】
本発明に使用される金粉粒子は、その偏平方向の平均粒径が0.05〜50μm、平均厚さが0.05〜0.5μmであることが望ましい。これらの範囲内であれば装飾用金粉の塗布性が良好である。平均粒径が上記範囲よりも小さくなると、金粉粒子相互の滑りが悪くなり、伸び性(金粉が滑らかに広がるか否かの尺度)が相対的に悪化するだけでなく、乱反射によって光沢が相対的に減少する。逆に、平均粒径が上記範囲よりも大きくなると、伸び性は良好であるものの、金粉粒子と金粉粒子の間に隙間が空きやすく、遮蔽性(下地が露出しにくいか否かの尺度)が悪化すると同時に、光沢のきめが粗くなる。但し、上記範囲を外れても本発明の効果を得ることができるのは勿論である。
【0014】
また、金粉粒子の平均厚さが上記範囲よりも薄いと、金粉塗布時の伸び性が悪くなり、逆に上記範囲よりも大きいと水平に配列しない粒子が増え、乱反射が多くなって光沢が減少するうえに、同一面積に塗布するために必要な金総量が多くなる。
【0015】
金粉粒子の平面形状は、正方形に近い矩形状とされることが望ましい。その理由の1は、金箔屑を粉砕すると正方形状の金粒子が容易に得られることであり、その理由の2は、金粉粒子が矩形状であると、刷毛等で塗布された際に金粉粒子がそれぞれの直線の辺を当接し合って配列する確率が高く、円形など他形状である場合に比して金粉塗膜による隠蔽性を高めることができるからである。
【0016】
上記構成からなる装飾用金粉を製造するには、金粉粒子に界面活性剤溶液を接触させた後、金粉粒子を乾燥させてその表面に前記界面活性剤を残留させればよい。具体的には以下の方法が採用できる。
【0017】
まず、原料となる金粉粒子を製造するには、厚さ0.05〜0.5μm程度の金箔屑を粗粉砕してなる粗粉体を、粘度を2000〜10000cPに調整した液体中に混入し、この混合液に攪拌羽根を浸漬して高速攪拌することにより前記粗粉体を粉砕する方法が好ましい。この方法によれば、攪拌強度や時間の調整により所望の粒度範囲の金粉粒子を容易に得ることができる。但し、本発明はこの方法のみに限定されるものではなく、従来からある金泥法によって得られた金粉粒子にも採用可能である。
【0018】
界面活性剤溶液は、揮発性の溶媒に界面活性剤を0.001〜20wt%の濃度で溶解したものが好ましく、より好ましくは0.001〜5wt%とされる。この範囲であれば、金粉に溶液を接触させた後に過剰の溶液を除去して乾燥させることにより、適当量の界面活性剤を金粉粒子の表面に均一に残留させることができる。界面活性剤の濃度は、さらに好ましくは0.05〜1.0wt%とされる。
【0019】
溶媒としては、使用する界面活性剤を容易に溶解させることができ、界面活性剤を変質させず、しかも蒸発除去が容易なものが好ましく、フレオン(炭化水素のフルオルクロル置換体類の商品名)等の液化ガス、各種有機溶媒、水などの無機溶媒が例示できる。この中でも、フレオン14(商品名)やフレオン22(商品名)等の液化フレオン、メタノール等の低級アルコール、アセトン、四塩化炭素、シンナー、111トリクロロエタンやトリクレン等の有機溶媒は蒸発除去が容易であるから好適である。特に、液化フレオンとフッ素系界面活性剤の組み合わせは、溶媒と界面活性剤との分散性が良いうえ、速乾性であるという利点が得られるから好ましい。
【0020】
金粉粒子に界面活性剤溶液を接触させる方法としては、金粉を満遍なく濡らすことができる程度の少量の界面活性剤溶液を加えて混合する方法、溶液に金粉粒子を浸漬した後に、傾斜台による液切りや濾過等により過剰の溶液のみを除去する方法、金粉粒子を攪拌しつつ溶液をスプレーする方法などが簡便に行える。また、金粉を攪拌しながら金粉に溶液をスプレーすると同時に、減圧または加熱することにより、金粉から溶媒を揮発させることも可能であり、この場合には比較的高濃度の界面活性剤を金粉粒子の表面に均一に残留させることが容易である。
【0021】
界面活性剤溶液で濡れた金粉粒子を乾燥させるには、濡れた金粉粒子を受け皿などに薄く広げて溶媒を自然蒸発させる方法も可能であるし、濡れた金粉粒子を容器に入れて加熱炉または減圧容器内で溶媒を蒸発させてもよいし、送風により金粉を流動させながら溶媒を蒸発させてもよい。さらに、これらの処理を適宜組み合わせてもよい。
【0022】
【実施例】
次に、本発明の実施例を挙げて、本発明に係る装飾用金粉およびその製造方法の効果を実証する。
[実験1]
平均厚さ約0.15μmの金箔屑を粗粉砕してなる粗粉体を、粘度を調整した液体中に混入し、この混合液を攪拌羽根で高速攪拌することにより粗粉体を粉砕し、偏平方向の平均粒径が25μm、平均厚さが0.15μmである金粉粒子を作成した。
【0023】
一方、以下各種の界面活性剤をメタノールに溶解し、0.2wt%の界面活性剤溶液をそれぞれ作成した。
▲1▼フッ素系界面活性剤:いずれも旭硝子株式会社製の商品名
「サーフロンS−111」:パーフルオロアルキルカルボン酸塩/アニオン性/分子量500〜1000
「サーフロンS−112」:パーフルオロアルキルリン酸エステル/アニオン性/分子量500〜1000
「サーフロンS−113」:パーフルオロアルキルカルボン酸塩/アニオン性/分子量500〜1000
「サーフロンS−131」:パーフルオロアルキルベタイン/両性/分子量500〜1000
「サーフロンS−141」:パーフルオロアルキルアミンオキサイド/非イオン性/分子量500〜1000
【0024】
▲2▼シリコーン系界面活性剤:東芝シリコーン株式会社製の商品名「TSA720」:ポロアルキルシロキ酸/分子量300〜1000
▲3▼炭化水素系界面活性剤:花王株式会社製の商品名「アミート105」:酸化エチレン付加脂肪族アミン(ポリオキシエチレンラウリルアミン)/分子量384
【0025】
作成した各界面活性剤の0.2wt%メタノール溶液にそれぞれ前記金粉を入れて濡らした後、金粉に自然保持される量以上の溶液を除去し、平皿に濡れた金粉を広げて時折攪拌しつつ自然乾燥させた。こうして界面活性剤を付着させた7種類の金粉、および界面活性剤を付着させていない未処理の金粉を用いて、以下の通りに塗布性のテストを行った。
【0026】
20×20cmのビニールシートを用意し、その重量を正確に測定した後、この上に適量の金粉を蒔いた。次に、熟練した作業員がパレットで金粉をビニールシート上に延ばし、ビニールシートの全面に亙って濃度が均一、かつ十分な遮蔽性が得られるまで広げた。金粉が塗られたビニールシートの重量を測定し、次の式で得られる数値を塗布量とした。
塗布量=(金粉を塗布したシート重量(g)−シート重量(g))/シート面積(m2
【0027】
結果を図1に示す。なお、各測定は1種につき3回づつ行い、その平均を測定値とした。図1から明らかなように、いずれの界面活性剤においても未処理品より塗布性が改善された。特に、サーフロンS−111、およびサーフロンS−141では塗布性が大幅に改善され、未処理品に比して塗布量が約45%も低減できた。
【0028】
[実験2]
実験1で好成績が得られたサーフロンS−111およびサーフロンS−141について、界面活性剤の付着量の変化による塗布量の変化を調べた。前記2種の界面活性剤をメタノールに溶解し、0.05,0.1,0.2,0.5,1.0,2.0,5.0wt%の界面活性剤溶液をそれぞれ作成したうえ、実験1と同じ方法により界面活性剤が付着した装飾用金粉を作成した。これら装飾用金粉を用いて前記同様の方法により塗布性を調べた。
【0029】
一方、各装飾用金粉を0.1gづつ秤量し、管状炉を用いて900℃で酸化分解し、発生したガスを蒸留水に捕集した。得られた試料液をイオンクロマトグラフィー装置を用いて定量分析し、装飾用金粉1gに付着しているフッ素原子の重量(F付着量と称する)を測定し、F付着量と塗布量との関係をそれぞれプロットした。サーフロンS−111での結果を図2、サーフロンS−141での結果を図3に示す。界面活性剤溶液の濃度と塗布量との関係をプロットした結果を図4に示す。また、次表1は全ての結果をまとめたものである。
【0030】
【表1】
Figure 0003983309
【0031】
図2〜図4に示すように、これらのフッ素系界面活性剤では、F付着量にして0.01〜0.09mg/g、溶液の界面活性剤濃度にして0.5〜1.0wt%の時に、塗布量が特に小さくなることが判った。
【0032】
サーフロンS−111およびサーフロンS−141で特に良好な結果が得られる理由は明確ではないが、これらについては前出の他の界面活性剤に比して水溶液にした場合の表面張力が大きいことが判明している(サーフロンS−111:66.2dynes/cm・25℃、サーフロンS−141:50.5dynes/cm・25℃)。他の界面活性剤はいずれも50dynes/cm・25℃未満であることから、表面張力が50dynes/cm・25℃以上であるフッ素系界面活性剤を用いると特に良好な塗布性が得られるものと推測される。因みに、炭化水素系界面活性剤では約30dynes/cm・25℃以上の表面張力を得ることは困難である。
【0033】
[実験3]
シリコーン系界面活性剤であるTSA720および炭化水素系界面活性剤であるアミート105の0.1,0.2,0.5wt% メタノール溶液を作成し、これらを用いて前記同様に装飾用金粉を作成し、界面活性剤処理液濃度に対する塗布量の変化を調べた。結果を図5に示す。このグラフから明らかなように、フッ素系界面活性剤を使用した場合のような明確なグラフの谷は見られなかった。
【0034】
[実験4]
界面活性剤溶液の濃度と、装飾用金粉のF付着量との関係を調べた。図6はサーフロンS−111での結果、図7はサーフロンS−141での結果である。いずれの場合にも、界面活性剤溶液の濃度と、装飾用金粉のF付着量とは、ほぼ比例関係にあることが確認できた。
【0035】
[実験5]
フッ素系界面活性剤溶液としてサーフロンS−111の0.05wt%メタノール溶液、炭化水素系界面活性剤としてアミート105の0.2wt%メタノール溶液を使用し、前記同様の方法により装飾用金粉をそれぞれ作成した。これら装飾用金粉を、室温で通気性のある容器に入れて同一条件(温度25±3℃、湿度60〜80RH%)で保管し、装飾用金粉の作成直後、1カ月後、2カ月後、3カ月後の各時点で塗布量を測定した。結果を図8に示す。
【0036】
図8から明らかなように、フッ素系界面活性剤であるサーフロンS−111では塗布量が殆ど変化しなかったが、炭化水素系界面活性剤であるアミート105では保管時間が長くなるにつれ塗布量が増大した。フッ素系界面活性剤では化学的に安定であるうえ、撥水性が高いために空気中の水分を吸着することが少なく、膜特性の変化が生じにくいためと考えられる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る装飾用金粉は、金粉粒子表面に界面活性剤を付着したものであるから、単位面積あたりに必要な塗布量を低減することができ、装飾コストを低減することができる。
また、本発明に係る装飾用金粉の製造方法によれば、塗布性の良好な装飾用金粉を効率よく生産することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】各種界面活性剤を付着させた装飾用金粉の塗布性を示すグラフである。
【図2】フッ素系界面活性剤でのF付着量と塗布量との関係を示すグラフである。
【図3】フッ素系界面活性剤でのF付着量と塗布量との関係を示すグラフである。
【図4】フッ素系界面活性剤の溶液濃度と塗布量との関係を示すグラフである。
【図5】シリコーン系界面活性剤と炭化水素系界面活性剤での溶液濃度と塗布量との関係を示すグラフである。
【図6】フッ素系界面活性剤の溶液濃度とF付着量との関係を示すグラフである。
【図7】フッ素系界面活性剤の溶液濃度とF付着量との関係を示すグラフである。
【図8】炭化水素系界面活性剤とフッ素系界面活性剤での処理後の経過時間と塗布量との関係を示すグラフである。

Claims (7)

  1. 高級工芸品等の装飾に使用される装飾用金粉であって、表面にフッ素系界面活性剤を付着させた扁平状の金粉粒子を含み、前記フッ素系界面活性剤の前記金粉粒子に対する付着量は、フッ素量に換算して0.005〜0.1mg/gであることを特徴とする装飾用金粉。
  2. 前記フッ素系界面活性剤は、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロトリペンチルアミン、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルトリメチルアンモニウム酸、パーフルオロアルキルベタイン、パーフルオロアルキルアミンオキサイト、およびパーフルオロアルキルEO付加物から選択される1種または2種以上であり、その平均分子量は400−2000であることを特徴とする請求項1記載の装飾用金粉。
  3. 前記フッ素系界面活性剤の付着量は、装飾用金粉の0.0001〜0.2wt%であることを特徴とする請求項1または2に記載の装飾用金粉。
  4. 前記金粉粒子は、その偏平方向の平均粒径が0.05〜50μm、平均厚さが0.05〜0.5μmであることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の装飾用金粉。
  5. 偏平状の金粉粒子にフッ素系界面活性剤溶液を接触させた後、金粉粒子を乾燥させてその表面に前記フッ素系界面活性剤を残留させ、前記フッ素系界面活性剤の前記金粉粒子に対する付着量を、フッ素量に換算して0.005〜0.1mg/gとすることを特徴とする装飾用金粉の製造方法。
  6. 前記フッ素系界面活性剤溶液は、フッ素系界面活性剤を揮発性の溶媒に0.001〜20wt%の濃度で溶解したものであることを特徴とする請求項記載の装飾用金粉の製造方法。
  7. 前記フッ素系界面活性剤溶液は、フッ素系界面活性剤を、炭化水素のフルオルクロル置換体類の溶媒に0.001〜5wt%の濃度で溶解したものであることを特徴とする請求項記載の装飾用金粉の製造方法。
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