JP3983086B2 - 車両走行制御装置および方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自車と先行車との車間距離を検出し、その車間距離を所定距離に保つべく自車の走行を制御する車両走行制御技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自車と先行車との現在の車間距離である実車間距離を検出し、その実車間距離を所定の目標車間距離に保ちつつ先行車に追従して走行するシステムは従来から知られている。このようなシステムでは、先行車がブレーキ操作等を行うことによって自車が先行車に急接近したときに、自動的に制動手段を動作させて自車を減速するように構成されており、最終的には自車は自動停止することとなる。
【0003】
このようなシステムでは、一般に、実車間距離と目標車間距離との偏差および自車と先行車との相対速度の2値を基本入力とする予め設定された演算式に基づき目標加減速度を算出し、その算出した目標加減速度を実現するように自車の車速を制御している。
【0004】
ところで、目標車間距離は車速に応じて設定されている。すなわち、車速が高くなるほど目標車間距離は大きい値に設定され、逆に、車速が低くなるほど目標車間距離は小さい値に設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、制動手段の応答性は一定で変化しないので、目標車間距離と実車間距離との偏差の絶対値は車速が変化しても大きく変わらない。このため、低車速時の車両走行制御を高車速時と同様に行ったのでは、低車速時における(目標車間距離−実車間距離)/(目標車間距離)を高車速時と同等レベルに抑えるのは困難となる。特に、低速追従走行中で実車間距離が短い状態において先行車が急減速した場合には、目標車間距離を割り込んで自車が先行車に過剰接近してしまうこととなり、この場合には過剰接近である旨の警報が発せられるため、運転者に不安を与えることとなる。
【0006】
これに対して、目標加減速度を算出する演算式において、相対速度に対する感度(ゲイン)を高めることで制動手段の応答性を向上するような車両走行制御が考えられる。ところが、相対速度は、検出した実車間距離を微分して得ることが多いが、このようにして得られる相対速度はばらつきが大きく、安定した値が得られない。従って、単純に感度(ゲイン)を高めるだけでは、頻繁に加減速が行われて乗り心地が低下することとなり、好適な車両走行制御が得られるものではない。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、所定の目標車間距離を保ちつつ先行車に追従走行するシステムにおいて、特に低車速時における走行制御性を向上し得る車両走行制御装置およびその方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、自車と先行車との現在の車間距離である実車間距離を検出する距離検出手段と、自車の現在の車速を検出する車速検出手段とを備え、前記実車間距離を、前記車速に応じて設定された目標車間距離に保つべく自車の走行制御を行う車両走行制御装置において、前記車速に応じて設定された第1目標車間距離を記憶する第1記憶手段と、前記第1目標車間距離の最小値より小さい値に設定された第2目標車間距離を記憶する第2記憶手段と、前記実車間距離を前記第1目標車間距離に保つべく自車の走行制御を行う第1走行制御手段と、前記実車間距離を前記第2目標車間距離に一致させるべく自車の走行制御を行う第2走行制御手段と、予め設定された微小な設定速度を記憶する速度記憶手段と、前記実車間距離が前記第1記憶手段に記憶された前記第1目標車間距離の最小値以下という走行条件としての第1条件、および、前記車速が前記速度記憶手段に記憶された前記設定速度以下という走行条件としての第2条件の両方が満足されているか否かを判定する条件判定手段と、前記条件判定手段により前記第1条件および前記第2条件の少なくとも一方が満足されていないと判定されたときは前記第1走行制御手段を動作させ、前記条件判定手段により前記第1条件および前記第2条件の両方が満足されていると判定されたときは前記第2走行制御手段を動作させる切換制御手段とを備え、前記切換制御手段による前記第2走行制御手段の動作時には、前記実車間距離を前記第 1 目標車間距離から前記第2目標車間距離に一致させるべく自車が前記設定速度にて走行制御されることを特徴としている。
【0009】
この構成によれば、自車と先行車との現在の車間距離である実車間距離が検出され、自車の現在の車速が検出される。そして、走行条件としての第1条件および第2条件の両方が満足されているか否かが判定され、第1条件および第2条件の少なくとも一方が満足されていないと判定されたときは、車速に応じて設定された第1目標車間距離に実車間距離を保つべく第1走行制御手段による自車の走行制御が行われ、第1条件および第2条件の両方が満足されていると判定されたときは、第1目標車間距離の最小値より小さい値に設定された第2目標車間距離に実車間距離を一致させるべく第2走行制御手段による自車の走行制御が行われる。
【0010】
ここで、車速検出手段により検出された車速が例えば1〜2km/hなどの予め設定された微小な設定速度以下になり、かつ、検出された実車間距離が第1目標車間距離の最小値以下になると、第1走行制御手段による走行制御から第2走行制御手段による走行制御に切り換わるため、微小な設定速度以下での走行時において実車間距離が第1目標車間距離の最小値を割り込んだときに、その最小値より小さい値である第2目標車間距離に一致するように自車が走行制御される。
【0011】
このとき、運転者が過剰接近であるとして不安を覚えない程度の余裕を見越した値に第1目標車間距離の最小値を設定しておけば、低車速での追従走行中に先行車が急減速しても運転者に不安感を与えることはなく、第1目標車間距離の最小値を割り込み、かつ、自車の車速が微小な設定速度以下になった時点で、第2走行制御手段による走行制御に切り換わって第1目標車間距離の最小値よりも小さい第2目標車間距離に一致すべく極低速で走行制御されるため、運転者に不安を与えることは全くなく、しかも車間距離が開きすぎることもなく、これによって走行制御性が向上する。
【0012】
また、前記第2走行制御手段は、前記設定速度で自車を走行させ、前記実車間距離が前記第2目標車間距離以下になると、予め設定された減速度で減速して自車を停止するとしてもよい(請求項2)。
【0013】
この構成によれば、設定速度で自車が走行し、実車間距離が第2目標車間距離以下になると、予め設定された減速度で減速して自車が停止されることにより、低車速時において滑らかな走行制御が行われることとなる。
【0014】
また、請求項3に記載の発明は、自車と先行車との現在の車間距離である実車間距離を車速に応じて設定された目標車間距離に保つべく自車の走行制御を行う車両走行制御方法において、前記車速に応じて設定された第1目標車間距離に前記実車間距離を保つべく自車の走行制御を行う第1走行制御工程と、前記第1目標車間距離の最小値より小さい値に設定された第2目標車間距離に前記実車間距離を一致させるべく自車の走行制御を行う第2走行制御工程と、前記実車間距離が前記第1目標車間距離の最小値以下という走行条件としての第1条件、および、前記車速が予め設定された微小な設定速度以下という走行条件としての第2条件の両方が満足されているか否かを判定する条件判定工程と、前記条件判定工程において前記第1条件および前記第2条件の少なくとも一方が満足されていないと判定されたときは前記第1走行制御工程を動作させ、前記条件判定工程において前記第1条件および前記第2条件の両方が満足されていると判定されたときは前記第2走行制御工程を動作させる切換制御工程とを備え、前記切換制御手段による前記第2走行制御手段の動作時には、前記実車間距離を前記第 1 目標車間距離から前記第2目標車間距離に一致させるべく自車を前記設定速度にて走行制御することを特徴としている。
【0015】
この構成によれば、走行条件としての第1条件および第2条件の両方が満足されているか否かが判定され、第1条件および第2条件の少なくとも一方が満足されていないと判定されたときは、車速に応じて設定された第1目標車間距離に実車間距離を保つべく自車の走行制御が行われ、第1条件および第2条件の両方が満足されていると判定されたときは、第1目標車間距離の最小値より小さい値に設定された第2目標車間距離に実車間距離を保つべく自車の走行制御が行われる。
【0016】
ここで、自車の車速が例えば1〜2km/hなどの微小な設定速度以下になり、かつ、実車間距離が第1目標車間距離の最小値以下になると、第1目標車間距離の最小値より小さい値に設定された第2目標車間距離に実車間距離を保つべく自車の走行制御が行われるため、微小な設定速度以下での走行時において実車間距離が第1目標車間距離の最小値を割り込んだときに、その最小値より小さい値である第2目標車間距離に一致するように自車が走行制御される。
【0017】
このとき、運転者が過剰接近であるとして不安を覚えない程度の余裕を見越した値に第1目標車間距離の最小値を設定しておけば、低車速での追従走行中に先行車が急減速しても運転者に不安感を与えることはなく、第1目標車間距離の最小値を割り込み、かつ、自車の車速が微小な設定速度以下になった時点で、第2走行制御手段による走行制御に切り換わって第1目標車間距離の最小値よりも小さい第2目標車間距離に一致すべく極低速で走行制御されるため、運転者に不安を与えることは全くなく、しかも車間距離が開きすぎることもなく、これによって走行制御性が向上する。
【0018】
【発明の実施の形態】
まず、図1、図2を参照して、本発明に係る車両走行制御装置の一実施形態の構成について説明する。図1は同実施形態の制御構成を示すブロック図、図2は記憶部に格納されている目標車間距離の一例を示す図である。なお、図1において、圧力センサ21,22F,22R,23F,23Rについては、その検出位置と電気的接続を示すために、それぞれ2箇所に記載している。
【0019】
この車両走行制御装置は、自車の走行レーン前方を走行する先行車の動きに応じた追従走行等の車両走行の自動化に対応可能であって、運転者によるブレーキ操作に関係なく、自動的に制動指令信号を出力してブレーキ液圧を発生させることにより車輪に制動圧を与えて制動したり、自動的に加速指令信号を出力してエンジンを駆動して加速することにより、先行車との車間距離を所定の目標車間距離に保持するように構成されている。
【0020】
ブレーキペダル1にマスタシリンダ2が連結されている。このマスタシリンダ2は、ブレーキ液(本実施形態では例えば油)が貯留されたリザーバタンク3に接続されるとともに、液圧経路4を介してアクチュエータ部5に接続されており、運転者によるブレーキペダル1の踏み込み量に応じたブレーキ液圧をアクチュエータ部5に供給するものである。リザーバタンク3は、液圧経路6を介してアクチュエータ部5に接続されている。
【0021】
アクチュエータ部5は、
・液圧経路11Fを介して、右前輪12Fに装着された右前輪ブレーキ13Fの前輪用ホイルシリンダ14Fに接続され、
・液圧経路11Rを介して、右後輪12Rに装着された右後輪ブレーキ13Rの後輪用ホイルシリンダ14Rに接続され、
・液圧経路15Fを介して、左前輪16Fに装着された左前輪ブレーキ17Fの前輪用ホイルシリンダ18Fに接続され、
・液圧経路15Rを介して、左後輪16Rに装着された左後輪ブレーキ17Rの後輪用ホイルシリンダ18Rに接続されている。
【0022】
また、アクチュエータ部5において、マスタシリンダ2に接続された液圧経路4には上流弁としてリニアソレノイド弁25が介設されている。このリニアソレノイド弁25は、その開度によりマスタシリンダ2から下流側に伝達するブレーキ液圧を制御するもので、通常は開状態にされている。
【0023】
そして、運転者によりブレーキペダル1が踏み込まれると、その踏み込み量に応じたブレーキ液圧がマスタシリンダ2において発生し、このブレーキ液圧が各液圧経路11F,11R,15F,15Rを介して各ホイルシリンダ14F,14R,18F,18Rに伝達され、各ブレーキ13F,13R,17F,17Rは、対応するホイルシリンダに伝達されたブレーキ液圧に応じた制動力で、各車輪12F,12R,16F,16Rに制動を掛ける。
【0024】
また、図1に示すように、圧力センサ21,22F,22R,23F,23Rと、距離センサ31と、車輪速センサ32と、記憶部33と、インターフェース(I/F)部34と、エンジン駆動部35と、各センサ21,22F,22R,23F,23R,31,32、記憶部33、I/F部34およびエンジン駆動部35に電気的に接続された電子制御ユニット(Electronic Control Unit)36とを備えている。
【0025】
圧力センサ21は液圧経路4に接続され、圧力センサ22Fは液圧経路11Fに接続され、圧力センサ22Rは液圧経路11Rに接続され、圧力センサ23Fは液圧経路15Fに接続され、圧力センサ23Rは液圧経路15Rに接続されており、それぞれ液圧経路の油圧を検出するものである。
【0026】
距離センサ31は、自車と先行車との車間距離Dを検出するもので、例えばレーザ発光部および受光部などで構成される。車輪速センサ32は、車輪の回転速度を検出するもので、例えばパルスエンコーダなどで構成される。記憶部33は、ROMやRAMなどからなり、予め設定された値を含むECU36の制御プログラムを記憶するとともに、種々の演算データ等を一時的に記憶するもので、予め設定された値として、図2に示す目標車間距離や後述する設定速度V1などを記憶している。図2において、第1目標車間距離Drefは、車速Vに応じて設定されている。また、第2目標車間距離D2は、第1目標車間距離Drefの最小値D1より小さい値に設定されている。
【0027】
図1に戻り、I/F部34は、D/A変換回路やドライバ回路からなり、ECU36からの制御信号に基づきアクチュエータ部5の各部を駆動して車両を制動するものである。エンジン駆動部35は、D/A変換回路やドライバ回路からなり、ECU36からの制御信号に基づきエンジンを駆動して車両を加速するものである。
【0028】
ECU36は、CPUなどで構成され、圧力センサ21,22F,22R,23F,23R、距離センサ31、車輪速センサ32により検出される検出結果に基づき、記憶部33に格納されている制御プログラムに従って、I/F部34を介してアクチュエータ部5の各部の動作を制御するとともに、エンジン駆動部35の動作を制御するもので、以下の機能▲1▼〜▲8▼を有する。
【0029】
▲1▼圧力センサ21により検出されるマスタシリンダ2における発生ブレーキ液圧に基づき、リニアソレノイド弁25の開度を制御する機能;
▲2▼車輪速センサ32により検出される車輪の回転速度に基づき自車の車速Vを算出するとともに、その車速Vに基づき自車の現在の加減速度である実加減速度を算出する機能;
▲3▼距離センサ31により検出される自車と先行車との現在の車間距離である実車間距離Dの変化に基づき自車と先行車との相対速度Vrelを算出する機能。
【0030】
▲4▼記憶部33に格納されている第1目標車間距離Drefから自車の車速Vに対応する目標車間距離Dvを抽出し、下記式(1)により目標加減速度Gを算出する機能。但し、K1,K2は予め設定された係数である。
G=K1・(Dv−D)+K2・Vrel…(1)
▲5▼目標加減速度Gに基づき制御指令減速度を求める機能。この制御指令減速度は、実加減速度が急変して車両にショックなどが生じないように、目標加減速度Gに向けて徐々に近づくように求められる。
【0031】
▲6▼予め設定された走行条件が満足されているか否かを判定する機能。本実施形態では、以下の走行条件(i),(ii)が双方とも満たされているときに走行条件が満足されていると判定する。
(i)D≦D1
(ii)V≦V1
但し、D1は、図2に示すように第1目標車間距離Drefの最小値である。また、V1は予め設定された微小な速度(例えばV1=1〜2km/h)で、記憶部33に格納されている。
【0032】
▲7▼上記走行条件が満足されていないと判定すると、第1目標車間距離Drefから車速に応じて抽出された目標車間距離Dvに実車間距離Dを一致させるべく上記制御指令加減速度に基づき自車を走行させる第1走行制御を行い、上記走行条件が満足されていると判定すると、実車間距離Dを第2目標車間距離D2に一致させるべく上記設定速度V1で自車を走行させる第2走行制御に切り換える機能。
【0033】
▲8▼距離センサ31により検出される実車間距離Dが第2目標車間距離D2以下になった時点で、自動ブレーキを開始して自車を停止させる機能。このときの減速度は滑らかな減速となるように予め設定されており、この設定された減速度に一致させるべくアクチュエータ部5の各部の動作を制御することで、各ブレーキ13F,13R,17F,17Rにより各車輪12F,12R,16F,16Rに制動が掛けられる。
【0034】
距離センサ31は距離検出手段に相当し、記憶部33は第1記憶手段、第2記憶手段、速度記憶手段に相当し、ECU36は第1走行制御手段、第2走行制御手段、条件判定手段、切換制御手段、目標加減速度演算手段に相当する。また、ECU36および車輪速センサ32は車速検出手段を構成する。
【0035】
次に、図3〜図5のフローチャートに従って、ECU36による走行制御手順について説明する。図3は走行制御手順の一例を示すフローチャートである。同図に示されるルーチンは、所定のサンプリング周期(例えば10msec)で実行される。
【0036】
まず、距離センサ31により実車間距離Dが検出され(ステップ#10)、次いで、車輪速センサ32の検出結果に基づき自車の車速Vが算出される(ステップ#12)。そして、実車間距離Dが第1目標車間距離の最小値D1以下であるかどうかが判別され(ステップ#14)、D≦D1であれば(ステップ#14でYES)、車速Vが設定速度V1以下であるかどうかが判別される(ステップ#16)。
【0037】
そして、V>V1であれば(ステップ#16でNO)、ステップ#18に進んで第1走行制御サブルーチンが実行され、このルーチンを終了する。
【0038】
一方、V≦V1であれば(ステップ#16でYES)、ステップ#20に進んで第2走行制御サブルーチンが実行され、このルーチンを終了する。また、ステップ#14においてD>D1であれば(ステップ#14でNO)、ステップ#18に進んで第1走行制御サブルーチンが実行され、このルーチンを終了する。
【0039】
図4は図3のステップ#18の第1走行制御サブルーチンを示すフローチャートである。
【0040】
まず、図3のステップ#12で算出された車速Vに対応する目標車間距離Dvが記憶部33の第1目標車間距離Drefから抽出され(ステップ#30)、次いで、実車間距離Dの変化に基づき自車と先行車との相対速度Vrelが算出される(ステップ#32)。そして、上記式(1)に従って目標加減速度Gが算出され(ステップ#34)、この目標加減速度Gに基づき制御指令加減速度が決定される(ステップ#36)。次いで、決定した制御指令加減速度で自車の走行が制御される(ステップ#38)。
【0041】
図5は図3のステップ#20の第2走行制御サブルーチンを示すフローチャートである。
【0042】
まず、図3のステップ#10で検出された実車間距離Dが記憶部33の第2目標車間距離D2以下であるかどうかが判別され(ステップ#40)、D>D2であれば(ステップ#40でNO)、設定車速V1で走行し(ステップ#42)、一方、D≦D2であれば(ステップ#40でYES)、予め設定された所定の減速度で減速して停止する。
【0043】
このように、本実施形態によれば、車速Vに応じて設定された第1目標車間距離Drefの最小値D1より小さい値に設定された第2目標車間距離D2を記憶部33に記憶しておき、車速Vが低くなって所定の走行条件が満足されていると判定すると、実車間距離Dを第2目標車間距離D2に一致させるべく自車の走行を制御するようにしているので、実車間距離が目標車間距離を割り込んで警報が発せられるような事態を回避することができ、運転者に不安を与えるのを未然に防止することができる。
【0044】
また、本実施形態によれば、設定速度V1を微小な値に設定し、実車間距離D第2目標車間距離D2以下になると予め設定された減速度で滑らかに減速するようにしているので、低車速時において乗り心地の良好な滑らかな走行制御を行うことができる。
【0045】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば上記実施形態では図2に示すように第1目標車間距離Vrefを車速Vに応じて線形的に変化するようにしているが、これに限られず、非線形的に変化するようにしてもよい。
【0046】
また、上記実施形態では車輪速センサ32により検出される車輪の回転速度に基づき車速を算出し、この車速に基づき実加減速度を算出するようにしているが、これに限られず、車両の前後方向における加速度を検出する加速度センサを備えるようにしてもよい。この場合には、加速度センサによって検出される加速度をそのまま実加減速度として用いることができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1,3に記載の発明によれば、実車間距離が第1目標車間距離の最小値以下という走行条件としての第1条件、および、車速が設定速度以下という走行条件としての第2条件の少なくとも一方が満足されていないと判定されたときは、車速に応じて設定された第1目標車間距離に実車間距離を保つべく自車の走行制御を行い、第1条件および第2条件の両方が満足されていると判定されたときは、第1目標車間距離の最小値より小さい値に設定された第2目標車間距離に実車間距離を一致させるべく自車の走行制御を行うようにしているので、低車速時において実車間距離が第1目標車間距離の最小値を割り込んだときに、その最小値より小さい値である第2目標車間距離に一致するように極低速で走行制御されることから、従来のように運転者に不安を与えるような事態を未然に防止することができ、これによって走行制御性を向上することができる。
【0048】
また、請求項2の発明によれば、設定速度で自車を走行させ、実車間距離が第2目標車間距離以下になると、予め設定された減速度で減速して自車を停止するようにしているので、低車速時において滑らかな走行制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る車両走行制御装置の一実施形態の全体制御構成を示すブロック図である。
【図2】 記憶部に格納されている目標車間距離の一例を示す図である。
【図3】 走行制御手順を示すフローチャートである。
【図4】 図3のステップ#18の第1走行制御サブルーチンを示すフローチャートである。
【図5】 図3のステップ#20の第2走行制御サブルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
5 アクチュエータ部
31 距離センサ(距離検出手段)
32 車輪速センサ(車速検出手段)
33 記憶部(第1記憶手段、第2記憶手段、速度記憶手段)
35 エンジン駆動部
36 ECU(第1走行制御手段、第2走行制御手段、条件判定手段、切換制御手段、目標加減速度演算手段、車速検出手段)

Claims (3)

  1. 自車と先行車との現在の車間距離である実車間距離を検出する距離検出手段と、自車の現在の車速を検出する車速検出手段とを備え、前記実車間距離を、前記車速に応じて設定された目標車間距離に保つべく自車の走行制御を行う車両走行制御装置において、
    前記車速に応じて設定された第1目標車間距離を記憶する第1記憶手段と、
    前記第1目標車間距離の最小値より小さい値に設定された第2目標車間距離を記憶する第2記憶手段と、
    前記実車間距離を前記第1目標車間距離に保つべく自車の走行制御を行う第1走行制御手段と、
    前記実車間距離を前記第2目標車間距離に一致させるべく自車の走行制御を行う第2走行制御手段と、
    予め設定された微小な設定速度を記憶する速度記憶手段と、
    前記実車間距離が前記第1記憶手段に記憶された前記第1目標車間距離の最小値以下という走行条件としての第1条件、および、前記車速が前記速度記憶手段に記憶された前記設定速度以下という走行条件としての第2条件の両方が満足されているか否かを判定する条件判定手段と、
    前記条件判定手段により前記第1条件および前記第2条件の少なくとも一方が満足されていないと判定されたときは前記第1走行制御手段を動作させ、前記条件判定手段により前記第1条件および前記第2条件の両方が満足されていると判定されたときは前記第2走行制御手段を動作させる切換制御手段とを備え、
    前記切換制御手段による前記第2走行制御手段の動作時には、前記実車間距離を前記第 1 目標車間距離から前記第2目標車間距離に一致させるべく自車が前記設定速度にて走行制御されることを特徴とする車両走行制御装置。
  2. 前記第2走行制御手段は、前記設定速度で自車を走行させ、前記実車間距離が前記第2目標車間距離以下になると、予め設定された減速度で減速して自車を停止することを特徴とする請求項1に記載の車両走行制御装置。
  3. 自車と先行車との現在の車間距離である実車間距離を車速に応じて設定された目標車間距離に保つべく自車の走行制御を行う車両走行制御方法において、
    前記車速に応じて設定された第1目標車間距離に前記実車間距離を保つべく自車の走行制御を行う第1走行制御工程と、
    前記第1目標車間距離の最小値より小さい値に設定された第2目標車間距離に前記実車間距離を一致させるべく自車の走行制御を行う第2走行制御工程と、
    前記実車間距離が前記第1目標車間距離の最小値以下という走行条件としての第1条件、および、前記車速が予め設定された微小な設定速度以下という走行条件としての第2条件の両方が満足されているか否かを判定する条件判定工程と、
    前記条件判定工程において前記第1条件および前記第2条件の少なくとも一方が満足されていないと判定されたときは前記第1走行制御工程を動作させ、前記条件判定工程において前記第1条件および前記第2条件の両方が満足されていると判定されたときは前記第2走行制御工程を動作させる切換制御工程とを備え、
    前記切換制御手段による前記第2走行制御手段の動作時には、前記実車間距離を前記第 1 目標車間距離から前記第2目標車間距離に一致させるべく自車を前記設定速度にて走行制御することを特徴とする車両走行制御方法。
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