JP3982986B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置本体に着脱可能に装着されるプロセスカートリッジを有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ、ファクシミリ或いはこれらの少なくとも2つの機能を備えた複合機などとして構成される上記形式の画像形成装置においては、そのプロセスカートリッジを画像形成装置本体に対して容易に着脱できるので、そのプロセスカートリッジの交換や、その修理、或いは保守点検などを効率よく行うことができる。プロセスカートリッジは、例えば、像担持体とこれを支持するユニットケースを有する像担持体ユニットや、定着ユニット、或いは両面ユニットなどとして構成される。
【0003】
従来のこの種の画像形成装置においては、プロセスカートリッジにロックレバーを設け、プロセスカートリッジを画像形成装置本体に装着したとき、そのロックレバーを画像形成装置本体側のピンに係合して、プロセスカートリッジを画像形成装置本体に位置決めして保持していた(特開平11−109830号公報参照)。ところが、この構成によると、プロセスカートリッジの着脱時に操作者がロックレバーを回動させる必要があるため、その操作が煩雑となる欠点を免れない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記従来の欠点を除去し、より一層簡単にプロセスカートリッジを画像形成装置本体に対して着脱でき、しかも構造を簡素化できる冒頭に記載した形式の画像形成装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、冒頭に記載した形式の画像形成装置において、前記プロセスカートリッジは、画像形成装置本体に設けられた位置決め部に押し付けられた状態で圧接する第1の突部と、画像形成装置本体に設けられた受け部に圧接する第2の突部とを有し、該第2の突部は、プロセスカートリッジを画像形成装置本体に対して挿入するときの挿入方向に関し、前記第1の突部よりも後方側に位置し、前記プロセスカートリッジが、前記位置決め部に圧接した前記第1の突部の軸心を中心として回動して、前記第2の突部が前記受け部に摩擦係合するように、該受け部は、その上端側から下端側へ向けて、前記位置決め部に圧接した第1の突部に対して接近する向きに傾斜していることを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項1)。
【0007】
また、上記請求項1に記載の画像形成装置において、前記位置決め部に圧接した第1の突部の軸心を中心として、前記受け部に圧接した第2の突部の軸心を通る円弧を考えたとき、該受け部に圧接した第2の突部の軸心における円弧の接線と、前記受け部とのなす角度が5°乃至10°に設定されていると有利である(請求項2)。
【0008】
さらに、上記請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記プロセスカートリッジは、回転駆動される回転体を有し、前記第1の突部は、前記回転体の回転中心に対して同心状に配置されていると有利である(請求項3)。
【0009】
また、上記請求項3に記載の画像形成装置において、画像形成装置本体に装着されたプロセスカートリッジの回転体が回転駆動されることによりプロセスカートリッジが回動付勢されたとき、その付勢力によって前記第2の突部が前記受け部に圧接するように、前記回転体の回転方向が設定されていると有利である(請求項4)。
【0010】
さらに、上記請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記第2の突部が円柱状に形成され、その直径が5乃至10mmに設定されていると有利である(請求項5)。
【0011】
また、上記請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置において、プロセスカートリッジを画像形成装置本体に対して挿入するとき、前記第2の突部を前記受け部へ向けて案内するガイドを画像形成装置本体に設け、該ガイドは、プロセスカートリッジの挿入方向に向けて、その高さが低くなるように傾斜していると有利である(請求項6)。
【0012】
さらに、上記請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置において、プロセスカートリッジを画像形成装置本体に対して挿入するとき、前記第2の突部を前記受け部へ向けて案内するガイドを画像形成装置本体に設け、該ガイドは、プロセスカートリッジの挿入方向に向けて、その高さが高くなるように傾斜していると有利である(請求項7)。
【0013】
また、上記請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置において、前記位置決め部に圧接した第1の突部の軸心を中心として、前記受け部に圧接した第2の突部の軸心を通る円弧よりも、その半径方向外側のプロセスカートリッジ部分であって、プロセスカートリッジの挿入方向後方側の部分に取手を設けると有利である(請求項8)。
【0014】
さらに、上記請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成装置において、前記第2の突部を前記受け部に押圧させる押圧部材を設けると有利である(請求項9)。
【0015】
また、上記請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成装置において、前記プロセスカートリッジは、表面にトナー像が形成される像担持体と、該像担持体を回転自在に支持するユニットケースの少なくとも2つを有する像担持体ユニットとすることもできる(請求項10)。
【0016】
さらに、上記請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成装置において、前記プロセスカートリッジは、記録材上に形成されたトナー像を定着する定着ユニットとすることもできる(請求項11)。
【0017】
また、上記請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成装置において、前記プロセスカートリッジは、一方の面にトナー像が形成された記録材の他方の面にトナー像を形成すべく、該記録材を再給送する両面ユニットとすることもできる(請求項12)。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0019】
図1は画像形成装置の一例を示す垂直断面図であり、ここに示した画像形成装置はレーザプリンタとして構成されている。画像形成装置本体1の内部に配置された像担持体の一例であるドラム状の感光体2は、画像形成動作時に図1における時計方向に回転駆動され、このとき、帯電手段の一例である帯電ローラ3によって感光体2の表面が所定の極性に一様に帯電される。帯電された感光体2の表面には、露光装置の一例である光書き込みユニット4から出射する光変調されたレーザ光Lが照射され、これによって感光体表面に静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置5の現像ローラ6に担持されて搬送される粉体状の現像剤によってトナー像として可視像化される。
【0020】
一方、画像形成装置本体1の下部には給紙ユニット7が配置され、その給紙カセット8に収容された転写紙、樹脂フィルム、或いは樹脂シートなどから成る記録材Pが、給紙ローラ9の回転によって、給紙カセット8から1枚ずつ矢印A方向に送り出される。送り出された記録材Pは、レジストローラ対10によって、感光体2の表面に形成されたトナー像に整合するタイミングで、転写手段の一例である転写ローラ11と感光体2との間の転写部に向けて給送され、ここを通るとき、感光体上のトナー像が記録材Pの一方の面に転写される。記録材Pに転写されずに感光体表面に残留するトナーは、クリーニング装置12のクリーニング部材13によって感光体表面から除去され、その表面が清掃される。
【0021】
転写部を通過した記録材は、引き続き矢印B方向に搬送され、定着ユニット14を通過する。図1に例示した定着ユニット14は、定着ケース15と、その内部に収容されて当該ケース15に回転自在に支持された定着ローラ16及び加圧ローラ17とを有し、定着ローラ16は図示していないヒータを内蔵している。
【0022】
定着ローラ16と加圧ローラ17は、互いに圧接しながら図1における矢印方向にそれぞれ回転し、これらの間を記録材Pが通過する。このとき、定着ローラ16はヒータにより加熱されていて、その熱と両ローラ16,17からの圧力とによって、記録材表面に担持された未定着トナー像が記録材上に定着される。このように、定着ユニット14は、記録材上に形成されたトナー像を定着する用をなし、画像形成装置本体1に着脱可能に装着されている。かかる定着ユニット14を通過した記録材は、矢印C方向に搬送され、排紙ローラ対19によって排紙トレイ20上に排出される。本例の画像形成装置本体1は、外装カバー21と、本体フレームとを有し、その外装カバー21の上壁によって排紙トレイ20が構成されている。
【0023】
図1に示した画像形成装置は、記録材Pの他方の面にも画像を形成できるように両面ユニット18を有している。前述のように記録材Pを排紙トレイ20上に排出させるときは、定着ユニット14の定着ケース15に揺動可能に支持された切換爪22は図1に実線で示す位置を占めているが、記録材Pの他方の面にも画像を形成するときは、切換爪22は鎖線で示す位置に切り換えられる。これにより、定着ローラ16と加圧ローラ17の間を通った記録材は、矢印D方向に搬送されて両面ユニット18の両面ケース23内に送り込まれる。このとき、両面ケース23に揺動可能に支持された切換爪24は実線で示す位置を占め、これにより記録材は、可逆転ローラ対25により搬送されて、両面ケース23内に配置された反転トレイ26に矢印Eで示すように送り込まれ、次いで可逆転ローラ対25が逆方向に回転することにより、記録材は矢印F方向に搬送されて再給紙トレイ27上に送り込まれる。
【0024】
両面ケース23内に配置された再給紙ローラ28が所定のタイミングで回転することにより、再給紙トレイ27の上に送り込まれた記録材が矢印G方向に再給送され、その記録材が転写部を通るとき、その他方の記録材面に前述したところと同様にして、感光体2上に形成されたトナー像が転写される。次いで、その記録材は定着ユニット14を通り、矢印C方向に搬送されて排紙トレイ20上に排出される。
【0025】
上述のように、両面ユニット18は、一方の面にトナー像が形成された記録材の他方の面にトナー像を形成すべく、記録材を再給送する用をなし、画像形成装置本体に着脱可能に装着されている。
【0026】
図1に示した感光体2、帯電ローラ3、現像装置5及びクリーニング装置12は、一体的なプロセスカートリッジ29として構成されている。現像剤を収容した現像装置5の現像ケース30と、感光体2から除去したトナーを収容するクリーニング装置12のクリーニングケース31は、プロセスカートリッジ29のユニットケース132の一部により構成され、そのユニットケース132に帯電ローラ3と感光体2が回転自在に支持されている。
【0027】
図2はプロセスカートリッジ29の部分断面図であり、そのユニットケース132の両側壁133,133Aには、同心状に配置された軸受部材134,134Aが不動に固定されている。また感光体2は、円筒状の感光体本体135とその軸方向各端部に固定されたフランジ部材136,136Aから構成され、感光体本体135は、ドラム状の導電性ベースと、その外周面に積層された感光層より成る。各フランジ部材136,136Aは、各軸受部材134,134Aに回転自在に支持され、一方のフランジ部材136Aの一部によりギア137が構成されている。このギア137は、画像形成装置本体1の本体フレームに回転自在に支持された駆動ギア128に噛み合い、その駆動ギア128が、図示していないモータにより回転駆動され、その回転がギア137に伝えられ、これによって感光体2が図1における時計方向に回転駆動される。
【0028】
軸受部材134,134Aは、例えば金属により構成され、ユニットケース132は例えば樹脂により構成されているが、軸受部材134,134Aとユニットケース132を一体の成形品により構成することもできる。
【0029】
また、図1に示すようにユニットケース132に回転自在に支持された帯電ローラ3は、感光体2の周面に当接し、その感光体2の回転に従動して回転する。また、図1に示した光書き込みユニット4から出射したレーザ光Lは、ユニットケース132の上壁に形成された開口129を通してプロセスカートリッジ29内に入射し、感光体表面を露光する。
【0030】
上述のように、本例のプロセスカートリッジ29は像担持体の一例である感光体2のほかに、帯電ローラ3、現像装置5、クリーニング装置12などを有しているが、これ以外の要素を組み込んでプロセスカートリッジを構成することもできる。或いは逆に帯電ローラ、現像装置、クリーニング装置などをプロセスカートリッジから分離し、これらをプロセスカートリッジ以外の要素として構成することもできる。このように、ここに示したプロセスカートリッジは、表面にトナー像が形成される像担持体と、その像担持体を回転自在に支持するユニットケースの少なくとも2つを有する像担持体ユニットとして構成されている。
【0031】
プロセスカートリッジ29は画像形成装置本体に着脱可能に装着され、以下に、これに関連する構成を明らかにする。
【0032】
図1に示した画像形成装置を操作する操作者は、通常、画像形成装置の右側に位置する。従って、図1における右側の画像形成装置本体側がその正面側となる。かかる画像形成装置本体1の正面側には、前カバー130が、その下部の枢ピン131を中心として回動開閉可能に支持され、通常は、画像形成装置本体1の正面側は図1に示すように前カバー130によって覆われている。
【0033】
画像形成装置本体1の正面側に位置した操作者が、前カバー130の上部を掴んで、これを手前側に引くと、その前カバー130は、図3に示すように枢ピン131のまわりを回動し、画像形成装置本体1の正面側が開放される。そこで、プロセスカートリッジ29を図3に矢印Hで示すように手前側に引いて、そのプロセスカートリッジ29を外すことができる。またプロセスカートリッジ29を矢印Iで示すように画像形成装置本体1内に挿入して、そのプロセスカートリッジ29を図1に示すように画像形成装置本体1内にセットすることができる。このようにして、プロセスカートリッジ29を新たなものと交換したり、画像形成装置本体1から外したプロセスカートリッジ29を修理し、或いはプロセスカートリッジ29を外した跡の画像形成装置本体内に手を入れ、ここに詰まった記録材を除去することができる。
【0034】
図4は、プロセスカートリッジ29を画像形成装置本体1から外した状態で、画像形成装置本体1の本体フレームと、プロセスカートリッジを示す斜視図であり、図5はプロセスカートリッジ29を画像形成装置本体1に装着した状態で、そのプロセスカートリッジ29を図4の矢印V方向に見た図である。これらの図と図3に示すように、プロセスカートリッジ29のユニットケース132には、その左右の側壁に、同心状の第1の突部32,32Aと、同じく同心状の第2の突部33,33Aがそれぞれ設けられている。第2の突部33,33Aは、プロセスカートリッジ29を画像形成装置本体1に対して挿入するときの挿入方向、すなわち図3及び図4における矢印Iで示す方向に関し、第1の突部32,32Aよりも後方側に位置している。各突部32,32A,33,33Aの形態は適宜設定できるが、図示した例では、その各突部が円柱状に形成されている。
【0035】
一方、画像形成装置本体1の本体フレームを構成する左右の本体側板34,34Aには、画像形成装置本体の前後方向(図3、図5の左右方向)に延びる第1の切欠35,35Aが形成され、その上方には第2の切欠36,36Aが形成されている。第1の切欠35,35Aは、第2の切欠36,36Aよりも奥側(図3、図5の左方)にまで延びている。各第2の切欠36,36Aを区画する本体側板34,34Aの各縁部のうち、奥側を向いた縁部は、第2の突部33,33A用の受け部38,38Aを構成している。
【0036】
プロセスカートリッジ29を画像形成装置本体1に取り付けるには、図3に示すように前カバー130を開き、操作者がプロセスカートリッジ29を手で掴んで、これを図3の矢印Iで示すように画像形成装置本体1の奥側へ向けてほぼ水平方向に挿入するが、このとき各第1の突部32,32Aを、各第1の切欠35,35Aにそれぞれ挿入し、次いで各第2の突部33,33Aを各第2の切欠36,36Aにそれぞれ挿入する。プロセスカートリッジ29を一番奥側まで押し込むと、各第1の突部32,32Aは、各第1の切欠35,35Aの一番奥側の位置決め部37,37Aに押し付けられて当該位置決め部37,37Aにそれぞれ圧接する。また、この状態のプロセスカートリッジ29の挿入方向後部側29Aをわずかに下方に下げ、プロセスカートリッジ29を第1の突部32,32Aの軸心Xを中心として時計方向に回動させると、各第2の突部33,33Aは、図5に示すように前述の各受け部38,38Aに落し込まれ、その各受け部38,38Aに圧接する。
【0037】
上述のようにして、プロセスカートリッジ29の第1の突部32,32Aと第2の突部33,33Aが、互いにほぼ対向して位置する位置決め部37,37Aと受け部38,38Aにそれぞれ圧接するので、プロセスカートリッジ29は画像形成装置本体1の前後方向(図5の左右方向)と上下方向にがた付くことなく、確実に保持され、当該プロセスカートリッジ29が画像形成装置本体1に対して正しく位置決めされて不動状態に装着される。このとき、プロセスカートリッジ側のギア137が画像形成装置本体側の駆動ギア128に噛み合う。次いで前カバー130を図1に示すように閉じて前述の画像形成動作を実行することができる。逆の操作により、プロセスカートリッジ29を画像形成装置本体外に取り出すことができる。
【0038】
上述のように、本例の画像形成装置のプロセスカートリッジ29は、画像形成装置本体1に設けられた位置決め部37,37Aに圧接する第1の突部32,32Aと、画像形成装置本体1に設けられた受け部38,38Aに圧接する第2の突部33,33Aとを有しており、第1の突部32,32Aを位置決め部37,37Aに圧接させ、かつ第2の突部33,33Aを受け部38,38Aに圧接させるだけで、プロセスカートリッジ29を画像形成装置本体1に対して正しく位置決めして装着することができる。従来のようにプロセスカートリッジにロックレバーを設ける必要はなく、これにより画像形成装置のコストを低減できるだけでなく、プロセスカートリッジ29の着脱操作を簡素化することができる。
【0039】
受け部38,38Aの形態は適宜設定できるが、図6に示すように、受け部38,38Aが、その上端UEの側から、下端LEの側へ向けて、位置決め部37,37Aに圧接した第1の突部32,32A、特にその軸心Xに対して漸次接近する向きに傾斜していることが好ましい。位置決め部37,37Aに圧接した第1の突部32,32Aの軸心Xを中心として、受け部38,38Aに圧接した第2の突部33,33Aの軸心Yを通る円弧Jを考えたとき、受け部38,38Aに圧接した第2の突部33,33Aの軸心Yにおける円弧Jの接線Tと、受け部38,38Aとが角度α(>0)をなしているのである。
【0040】
上記構成により、プロセスカートリッジ29を第1の突部32,32Aの軸心Xを中心として時計方向に回動させて、第2の突部33,33Aを受け部38,38Aの面上に落し込むとき、その第2の突部33,33Aを、受け部38,38Aの上端UEに邪魔されることなく円滑に落し込むことができる。しかも、第2の突部33,33Aが受け部38,38Aに圧接すると、当該突部33,33Aは受け部38,38Aに対して外力F1を及ぼす。図6におけるF12は、受け部38,38Aに対して垂直な方向の力F1の分力を示し、F13はその分力F12に直交する方向の分力を示しているが、第2の突部33,33Aには、その分力F12の反力が作用する。これによって第2の突部33,33Aには、受け部38,38Aから大きな摩擦力が加えられると共に、第1の突部32,32Aが位置決め部37,37Aを力F2で加圧する。プロセスカートリッジ29が、位置決め部37,37Aに圧接した第1の突部32,32Aの軸心Xを中心として回動して、第2の突部33,33Aが受け部38,38Aに摩擦係合するように、該受け部38,38Aは、その上端UEの側から下端LEの側へ向けて、位置決め部37,37Aに圧接した第1の突部32,32Aに対して接近する向きに傾斜しているのである。このようにして、プロセスカートリッジ29ががた付くことなく画像形成装置本体1に保持され、その保持機能が高められる。
【0041】
上述の角度αは適宜な大きさに設定できるが、これを5°乃至10°に設定することが特に好ましい(図には、この角度よりも大きな角度で示してある)。角度αが10°よりも大きいと、受け部38,38Aの傾きが小さくなるので、第2の突部33,33Aが受け部38,38Aに対して上方に向けてずれ動きやすくなり、画像形成装置本体1に対するプロセスカートリッジ29の位置精度が低下するおそれがある。逆に角度αが5°よりも小さいと、受け部38,38Aの傾きが大きくなり、第2の突部33,33Aが受け部38,38Aに過度に強く食い込むように圧接し、プロセスカートリッジ29を取り出すとき、第2の突部33,33Aを受け部38,38Aから外し難くなる。
【0042】
角度αを5°乃至10°に設定することにより、上述した不具合の発生を阻止し、プロセスカートリッジ29を画像形成装置本体1に対して常に正しく位置決めして保持し、かつそのプロセスカートリッジ29を取り出すときは、第2の突部33,33Aを容易に受け部38,38Aから外してプロセスカートリッジ29を画像形成装置本体1から離脱させることができる。
【0043】
ところで、第1の突部32,32Aはユニットケース31の適宜な個所に設けることができるが、本例の画像形成装置においては、図2に示すように、前述の軸受部材134,134Aの一部がユニットケース132の各側壁133,133Aよりも外方に突出し、その突出した部分が第1の突部32,32Aとして構成されている。これにより、第1の突部32,32Aは、回転駆動される感光体2及びギア137と同心状に位置する。
【0044】
前述のように、画像形成動作時に、感光体2に固定されたギア137は、画像形成装置本体側の駆動ギア128から回転を伝えられて回転するが、このとき画像形成装置本体1に対するプロセスカートリッジ29の位置精度が悪いと、両ギア137,128が正しく噛み合わず、これによって感光体2に微小な速度変動が生じ、感光体上に形成されたトナー像に濃度むらが発生し、その画質が劣化するおそれがある。また、プロセスカートリッジ29を画像形成装置本体に装着した直後は、画像形成装置本体1に対してプロセスカートリッジ29が正しく位置決めされて装着されていても、駆動ギア128からギア137に駆動力が伝達されるとき、ギア137に大きな荷重が加えられて、画像形成装置本体1に対するプロセスカートリッジ29の位置精度が悪化したとすると、上述したところと同じ不具合が発生する。
【0045】
これに対し、本例の画像形成装置においては、前述のように、第1の突部32,32Aは、感光体2及びギア137の回転中心に対して同心状に配置され、しかもその第1の突部32,32Aが、位置決め部37,37Aに強く圧接して、画像形成装置本体1に対して強固に保持されているため、画像形成装置本体1に対する感光体2とギア137の位置精度が特に高められ、これらががた付くようなことはない。これにより両ギア137,128が常に正しく噛み合うので、上述した不具合の発生を阻止し、常に感光体上に高品質なトナー像を形成することができる。かかる効果は、プロセスカートリッジが感光体以外の回転体を有しているときも奏し得るものである。
【0046】
このように、プロセスカートリッジが回転駆動される回転体を有している場合、第1の突部を、回転体の回転中心に対して同心状に配置することにより、回転体の速度変動をなくすことができる。
【0047】
なお、本例の第2の突部33,33Aは、その基部が、図7に示すように、例えば樹脂より成るユニットケース132の側壁133,133Aに埋設されて固定されていて、第2の突部33,33Aは例えば金属より成るが、第2の突部33,33Aとユニットケース132を一体に成形した成形品により構成することもできる。
【0048】
ところで、プロセスカートリッジ29に設けられた回転体の一例である感光体2は、駆動ギア128からギア137に駆動力が伝達されて回転駆動されるが、このときユニットケース132に設けられた要素が感光体2に当接していると、プロセスカートリッジ29の全体が、感光体2の回転中心を中心として、その回転方向に付勢される。図1に示した例では、ブレードより成るクリーニング部材13の基端側がクリーニングケース31に固定され、その先端側が感光体2の表面に圧接しており、またユニットケース132に支持された帯電ローラ3も感光体表面に当接している。さらに、図2に示したギア137がはすば歯車である場合、感光体2の回転時に、ギア137がその軸線方向に付勢され、当該ギア137の端面39がユニットケース132に固定された軸受部材134Aに圧接することもある。このように感光体2の回転時に、ユニットケース側の部材が感光体2に当接すると、プロセスカートリッジ29の全体が感光体2の回転方向、すなわち図5における時計方向に回動付勢される。
【0049】
上述のようにプロセスカートリッジ29が、第1の突部32,32Aの軸心Xを中心として回動付勢されるが、このときプロセスカートリッジ29に設けられた第2の突部33,33Aが、受け部38,38Aに受け止められる。このため、プロセスカートリッジ29が実際に回動したり、がた付くようなことはなく、プロセスカートリッジ29は常に正しく位置決めされて保持される。のみならず、プロセスカートリッジ29に加えられた付勢力によって、第2の突部33,33Aが受け部38,38Aに対してより一層大きな力で圧接することになるので、図6に示した力F1が大きくなり、プロセスカートリッジ29は画像形成装置本体1に対してより確実に保持され、その保持安定性とプロセスカートリッジの位置決め精度が高められる。これは、回転駆動される回転体が感光体以外のものであるときも同様である。
【0050】
プロセスカートリッジが回動付勢されたとき、そのプロセスカートリッジ29が実際に回動したり、がた付くことを防止するため、プロセスカートリッジを受け止める専用の受け部材を画像形成装置本体に設けるようにしてもよいが、このようにすると画像形成装置の部品点数が増大し、そのコストが上昇するだけでなく、プロセスカートリッジを画像形成装置本体に対して着脱するとき、受け部材が邪魔となって、プロセスカートリッジをスムーズに着脱できなくなるおそれがある。本例の画像形成装置では、プロセスカートリッジ29を位置決めして保持する受け部38,38Aによって、回動付勢されたプロセスカートリッジ29の第2の突部33,33Aを受け止めるので、上述の欠点を生じることはない。
【0051】
また、感光体2の回転方向を図1における反時計方向に設定し、他の作像要素をこれに合せて配置することも可能であるが、このようにすると感光体の回転によって、プロセスカートリッジ29は、図5における反時計方向に回動付勢されることになるので、第2の突部33,33Aが受け部38,38Aを押圧する力F1(図6)は非常に小さくなり、画像形成動作時にプロセスカートリッジ29に加えられる外力などによって、第2の突部33,33Aが、受け部38,38Aに対して正しく圧接する所定の位置からずれ動き、画像形成装置本体1に対するプロセスカートリッジ29の位置精度が悪化して、ギア137,128の噛み合い不良が発生するおそれがある。図示した例では、このような不具合の発生を阻止することができる。
【0052】
画像形成装置本体に装着されたプロセスカートリッジ29の回転体、図の例では感光体2が回転駆動されることにより、プロセスカートリッジが回動付勢されたとき、その付勢力によって第2の突部33,33Aが受け部38,38Aに圧接するように、回転体の回転方向を設定することによって、上述の各不具合を伴うことなく、画像形成装置本体1に対するプロセスカートリッジ29の位置精度と、その保持安定性を確実に高めることができるのである。
【0053】
前述のように、本例の第2の突部33,33Aは円柱状に形成されており、その直径は適宜な大きさに設定できるが、この直径を5乃至10mmに設定すると特に有利である。その理由は以下のとおりである。
【0054】
図8は、プロセスカートリッジ29を画像形成装置本体1に装着する時、第2の突部33,33Aが受け部38,38Aに係合するときの第2の突部33,33Aの動きの一例を示す説明図である。第2の突部33,33Aが受け部38,38Aの上端UEから、その受け部38,38Aに圧接するまでの第2の突部33,33Aの移動距離hは、第2の突部33,33Aを受け部38,38Aに確実に圧接させることができるように、第2の突部33,33Aの半径r以上であることが好ましい。従って、第2の突部33,33Aの直径2rが大きくなると、第2の突部33,33Aの移動距離hも大きくなる。第2の突部33,33Aがこの距離hを移動するとき、プロセスカートリッジ29は、図9に示すように第1の突部32,32Aの軸心Xを中心として、鎖線で示す位置から実線で示す位置まで揺動する。その際、第2の突部33,33Aの移動距離hが大きいと、プロセスカートリッジ29の揺動量Kが大きくなる。従って、そのプロセスカートリッジ29の後部側29Aが上方に大きく揺動したとき、プロセスカートリッジ29の近くに位置する他の要素がプロセスカートリッジ29に干渉しないように、その要素をプロセスカートリッジ29から大きく離して配置しなければならない。ところが、このようにすると画像形成装置本体内に大きなスペースを確保しなければならず、これによって画像形成装置本体1が大型化する欠点を免れない。かかる不具合を阻止するには、プロセスカートリッジ29の揺動量Kが小さくなるように、第2の突部33,33Aの移動量hを小さくする必要がある。このためには、第2の突部33,33Aの直径をできるだけ小さくし、その直径を10mm以下に設定することが好ましい。このように第2の突部33,33Aの直径を小さくすることによって、プロセスカートリッジ29の揺動量Kを小さくでき、その結果、画像形成装置本体1を小型化することができるのである。
【0055】
ところが、第2の突部33,33Aの直径を小さくしすぎると、その剛性が低下し、第2の突部33,33Aに作用する外力によってこれが撓んでしまい、画像形成装置本体内に装着されたプロセスカートリッジ29を、安定した状態で精度よく保持することができなくなる。そこで、第2の突部33,33Aの直径を5mm以上に設定し、その剛性低下を防止して、プロセスカートリッジ29を安定した状態で固定できるようにすることが好ましい。このように、第2の突部33,33Aの直径を5mm以上で10mm以下の範囲の大きさに定めることにより、画像形成装置本体の小型化と、画像形成装置本体内にセットされたプロセスカートリッジの保持安定性を高めることができるのである。
【0056】
ところで、第2の切欠36,36Aの形態も適宜設定することができ、図10に拡大して示すように、受け部38,38Aの上方の本体側板の縁部40を水平に形成してもよいし、その縁部40と受け部38,38Aの上端UEとの間の間隔dを第2の突部33,33Aの直径よりもはるかに大きく設定してもよい。
【0057】
ところが、第2の切欠36,36Aをこのように形成すると、図10に矢印aを付して示すように、第2の突部33,33Aを切欠36,36Aに挿入して、これを受け部38,38Aに落し込むとき、その受け部38,38Aが切欠36,36A内で自由に動いてしまい、プロセスカートリッジ29をスムーズにセットできなくなり、操作者に戸惑いを与えるおそれがある。これは、プロセスカートリッジ29を画像形成装置本体1から外すときも同様である。
【0058】
しかも、プロセスカートリッジ29を画像形成装置本体1から引き出すべく、そのプロセスカートリッジ29を第1の突部32,32Aの軸心のまわりに回動させると、第2の突部33,33Aは図10に矢印bで示すように比較的大きな距離h1を移動して縁部40に当るが、このように移動距離h1が大きいと、図9に関連して先に説明したようにプロセスカートリッジ29の揺動量Kが大きくなり、画像形成装置本体1が大型化する欠点を免れない。
【0059】
そこで、図10に鎖線で示すように、縁部40を下方に下げ、受け部38,38と縁部40との間の間隔dを小さくすることも考えられる。ところが、このように構成しただけでは、第2の突部33,33Aの移動距離h1を充分に小さくすることはできない。しかも、プロセスカートリッジ29を引き出すとき、その後部側を持ち上げた状態で、これを画像形成装置本体の前部側へ引くのが普通であるが、縁部40が水平になっていると、傾いた状態のプロセスカートリッジ29を引いたとき、縁部40によって第2の突部33,33Aを円滑に案内することは困難である。
【0060】
そこで、プロセスカートリッジ29を画像形成装置本体1に挿入するとき、第2の突部33,33Aを受け部38,38Aへ向けて案内するガイドを画像形成装置本体に設け、そのガイドを、プロセスカートリッジ29の挿入方向に向けて、その高さが漸次低くなるように構成することが望ましい。例えば、図11に示すように、第2の切欠36,36Aを区画する上側の縁部40の一部を、プロセスカートリッジ29の挿入方向に向けて、その高さが漸次低くなるように傾斜させ、その傾斜した部分をガイド41Aとする。このようにすれば、プロセスカートリッジ29を傾けた状態で画像形成装置本体1に挿入するとき、図11に矢印aで示すように、第2の突部33,33Aがガイド41Aに摺接しながら案内されるので、プロセスカートリッジ29をスムーズに装着することができる。プロセスカートリッジ29を画像形成装置本体から取り出すときも同様である。このようにして、操作者に戸惑い感を与えることなく円滑にプロセスカートリッジ29を着脱することができる。
【0061】
また、図12に示すように、受け部38,38Aの上方の縁部40の部分もプロセスカートリッジ29の挿入方向に向けて、その高さが漸次低くなるように傾斜させ、この部分もガイド41Bとすることもできる。受け部38,38Aの上端UEと縁部40との間の間隔dは、第2の突部33,33Aの直径よりわずかに大きく設定されている(これは、図11及び図13に示す例においても同じ)。
【0062】
上述のように構成すれば、図11に示した構成の作用が得られると共に、ガイド41Bの高さを、図10及び図11の場合よりも低くすることができるので、図12に矢印bで示すように、第2の突部33,33Aを受け部38,38Aからガイド41Bに当るところまで移動させる距離h1を小さくできる。これにより、プロセスカートリッジ29の揺動量K(図9)を小さくでき、結局、画像形成装置本体をより一層小型化することができる。
【0063】
図12に示す例では、縁部40の全体を同じ傾きで傾斜させて、ここをガイド41A,41Bとしたが、図13に示すように、受け部38,38Aの上方のガイド41Bの傾きを、ここよりもプロセスカートリッジの引き出し方向外側のガイド41Aの傾きよりも急勾配にすると、移動距離h1をより一層小さくでき、画像形成装置本体をより効果的に小型化することができる。図13においては、図10乃至図12と同様に、符号aは、プロセスカートリッジ29を装着するときの第2の突部33,33Aの動きを示し、符号bはプロセスカートリッジ29を取り外すときの第2の突部33,33Aの動きを示している。
【0064】
以上説明したガイド41A,41Bは、プロセスカートリッジ29の挿入方向に向けて、その高さが低くなるように傾斜しているが、図11乃至図13に示すように、上述のガイド41Aに対向する本体側板の縁部を、プロセスカートリッジ29の挿入方向に向けてその高さが漸次高くなるように傾斜させ、ここをガイド41Cとすることもできる。プロセスカートリッジ29を着脱するとき、図13に符号cを付して示すように、第2の突部33,33Aをこのガイド41Cに当接させて案内することも可能となり、これによってもプロセスカートリッジ29を円滑に着脱することができる。このガイド41Cと前述のガイド41A,41Bを共に設けることにより、プロセスカートリッジ29の着脱時に、第2の突部33,33Aをいずれかのガイドによって案内することができるので、プロセスカートリッジ29をいかなる姿勢でこれを着脱する場合にも、これをスムーズに装着し、又は取り出すことができる。
【0065】
ところで、画像形成装置本体内にセットされたプロセスカートリッジ29の保持安定性を高めるには、第2の突部33,33Aを受け部38,38Aに強く摩擦係合させることが好ましい。ところが、このようにすると、プロセスカートリッジ29を引き出すべく、これを第1の突部32,32Aの軸心Xのまわりに回動させるとき、プロセスカートリッジ29に大きな力を加えないと第2の突部33,33Aが受け部38,38Aから外れず、その操作性が低下する。
【0066】
そこで、先に図6を参照して、位置決め部37,37Aに圧接した第1の突部32,32Aの軸心Xを中心として、受け部38,38Aに圧接した第2の突部33,33Aの軸心Yを通る円弧Jについて説明したが、図5に示すように、この円弧Jよりも、半径方向外側のプロセスカートリッジ部分であって、プロセスカートリッジ29の挿入方向後方側の部分に取手43を設けることが好ましい。プロセスカートリッジ29を取り外すとき、これを軸心Xのまわりに回動させる際、取手43を掴んでプロセスカートリッジ29を回動させるのである。このとき、取手43は上述の位置に設けられているので、第2の突部33,33Aが受け部38,38Aに強く摩擦係合していても、てこの原理によって、小さな力で第2の突部33,33Aを受け部38,38Aがら外し、プロセスカートリッジ29を楽に回動させてこれを取り出すことができる。
【0067】
また、図4及び図5に示すように、例えば板ばねより成る押圧部材44を各本体側板34,34Aに設け、プロセスカートリッジ29をセットしたとき、この押圧部材44によってプロセスカートリッジ29を加圧し、その第2の突部33,33Aを受け部38,38Aに強く圧接させてプロセスカートリッジ29の保持安定性を高めることもできる。このように、第2の突部33,33Aを受け部38,38Aに押圧させる押圧部材44を設けることにより、操作者がプロセスカートリッジ29を特に強く下方に押下しなくとも、第2の突部33,33Aが受け部38,38Aに強く摩擦係合する。押圧部材がプロセスカートリッジ29を押圧するように構成する代りに、その押圧部材が第2の突部33,33Aを直に押圧するように構成することもできる。
【0068】
以上説明した例では、プロセスカートリッジが、表面にトナー像が形成される像担持体と、その像担持体を回転自在に支持するユニットケースの少なくとも2つを有する像担持体ユニットとして構成され、その像担持体がドラム状の感光体として構成されているが、プロセスカートリッジが、複数のローラに巻き掛けられたベルト状の感光体より成る像担持体を有している場合も、前述の各構成を採用することができる。その際、ベルト状の感光体を巻き掛けたローラのうち、ベルトを駆動する駆動ローラと同心状に第1の突部を設けることが好ましい。また、像担持体が、感光体からトナー像を転写されるドラム状、又はベルト状の中間転写体より成るときも前述の構成を採用できる。
【0069】
さらに、プロセスカートリッジが、図1に示した如き定着ユニット14又は両面ユニット18であるときも、前述の各構成を支障なく適用できる。図1に示した定着ユニット14と両面ユニット18は、画像形成装置本体1の奥側のカバー46を開放することにより、画像形成装置本体に対して自由に着脱できるように構成されている。定着ユニット14は、通常、その定着ローラ16が画像形成装置本体側のモータにより回転駆動されるので、この定着ローラ16と同心状に第1の突部を設け、また両面ユニット18の場合には、再給紙ローラ28が画像形成装置本体側のモータにより回転駆動されるので、この再給紙ローラ28と同心状に第1の突部を設けることが望ましい。
【0070】
本発明は、プリンタ以外の画像形成装置にも広く適用できるものである。
【0071】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、ロックレバーを操作することなく、簡単にプロセスカートリッジを画像形成装置本体に装着し、かつ取り出すことができ、しかも画像形成装置本体に装着されたプロセスカートリッジの保持安定性を高めることができる。
【0073】
請求項2に係る発明によれば、受け部に対する第2の突部の圧接力が弱すぎたり、逆に強くなりすぎて、プロセスカートリッジを外し難くなる不具合を防止できる。
【0074】
請求項3に係る発明によれば、回転駆動される回転体に速度変動が生じる不具合を防止できる。
【0075】
請求項4に係る発明によれば、回転体の回転により生じるプロセスカートリッジの回動付勢力を利用して、第2の突部を受け部に圧接させるので、プロセスカートリッジを安定した状態で保持することができる。
【0076】
請求項5に係る発明によれば、画像形成装置本体が大型化することを防止でき、しかもプロセスカートリッジの保持安定性を高めることができる。
【0077】
請求項6及び7に係る発明によれば、プロセスカートリッジを画像形成装置本体に対してスムーズに着脱することができる。
【0078】
請求項8に係る発明によれば、プロセスカートリッジを楽に取り外すことができる。
【0079】
請求項9に係る発明によれば、プロセスカートリッジの保持安定性を高めることができる。
【0080】
請求項10に係る発明によれば、上述した各効果を奏する像担持体ユニットを供することができる。
【0081】
請求項11に係る発明によれば、上述した各効果を奏する定着ユニットを供することができる。
【0082】
請求項12に係る発明によれば、上述した各効果を奏する両面ユニットを供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の概略断面図である。
【図2】プロセスカートリッジの部分断面図である。
【図3】プロセスカートリッジを画像形成装置本体から取り出したときの様子を示す概略図である。
【図4】プロセスカートリッジを本体側板から外した状態の斜視図である。
【図5】プロセスカートリッジを装着した状態で、図4の矢印V方向に見た図である。
【図6】受け部の詳細を示す説明図である。
【図7】第1の突部の一例を示す断面図である。
【図8】第2の突部の移動距離を説明する図である。
【図9】プロセスカートリッジが揺動する様子を示す図である。
【図10】第2の突部の動きを説明する図である。
【図11】ガイドの機能を説明する図である。
【図12】ガイドの他の例を示す図である。
【図13】ガイドのさらに他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置本体
14 定着ユニット
18 両面ユニット
29 プロセスカートリッジ
32 第1の突部
32A 第1の突部
33 第2の突部
33A 第2の突部
37 位置決め部
37A 位置決め部
38 受け部
38A 受け部
41A ガイド
41B ガイド
41C ガイド
43 取手

Claims (12)

  1. 画像形成装置本体に着脱可能に装着されるプロセスカートリッジを有する画像形成装置において、前記プロセスカートリッジは、画像形成装置本体に設けられた位置決め部に押し付けられた状態で圧接する第1の突部と、画像形成装置本体に設けられた受け部に圧接する第2の突部とを有し、該第2の突部は、プロセスカートリッジを画像形成装置本体に対して挿入するときの挿入方向に関し、前記第1の突部よりも後方側に位置し、前記プロセスカートリッジが、前記位置決め部に圧接した前記第1の突部の軸心を中心として回動して、前記第2の突部が前記受け部に摩擦係合するように、該受け部は、その上端側から下端側へ向けて、前記位置決め部に圧接した第1の突部に対して接近する向きに傾斜していることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記位置決め部に圧接した第1の突部の軸心を中心として、前記受け部に圧接した第2の突部の軸心を通る円弧を考えたとき、該受け部に圧接した第2の突部の軸心における円弧の接線と、前記受け部とのなす角度が5°乃至10°に設定されている請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記プロセスカートリッジは、回転駆動される回転体を有し、前記第1の突部は、前記回転体の回転中心に対して同心状に配置されている請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 画像形成装置本体に装着されたプロセスカートリッジの回転体が回転駆動されることによりプロセスカートリッジが回動付勢されたとき、その付勢力によって前記第2の突部が前記受け部に圧接するように、前記回転体の回転方向が設定されている請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記第2の突部が円柱状に形成され、その直径が5乃至10mmに設定されている請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. プロセスカートリッジを画像形成装置本体に対して挿入するとき、前記第2の突部を前記受け部へ向けて案内するガイドを画像形成装置本体に設け、該ガイドは、プロセスカートリッジの挿入方向に向けて、その高さが低くなるように傾斜している請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. プロセスカートリッジを画像形成装置本体に対して挿入するとき、前記第2の突部を前記受け部へ向けて案内するガイドを画像形成装置本体に設け、該ガイドは、プロセスカートリッジの挿入方向に向けて、その高さが高くなるように傾斜している請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記位置決め部に圧接した第1の突部の軸心を中心として、前記受け部に圧接した第2の突部の軸心を通る円弧よりも、その半径方向外側のプロセスカートリッジ部分であって、プロセスカートリッジの挿入方向後方側の部分に取手を設けた請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記第2の突部を前記受け部に押圧させる押圧部材を設けた請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記プロセスカートリッジは、表面にトナー像が形成される像担持体と、該像担持体を回転自在に支持するユニットケースの少なくとも2つを有する像担持体ユニットである請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記プロセスカートリッジは、記録材上に形成されたトナー像を定着する定着ユニットである請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 前記プロセスカートリッジは、一方の面にトナー像が形成された記録材の他方の面にトナー像を形成すべく、該記録材を再給送する両面ユニットである請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成装置。
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