JP2011053719A - 定着装置、画像形成装置および定着装置の製造方法 - Google Patents

定着装置、画像形成装置および定着装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011053719A
JP2011053719A JP2010277123A JP2010277123A JP2011053719A JP 2011053719 A JP2011053719 A JP 2011053719A JP 2010277123 A JP2010277123 A JP 2010277123A JP 2010277123 A JP2010277123 A JP 2010277123A JP 2011053719 A JP2011053719 A JP 2011053719A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing device
positioning member
fixing
positioning
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010277123A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Shinshi
晃 進士
Seiji Saito
聖治 斎藤
Naoki Iwatani
直毅 岩谷
Hiroshi Seo
洋 瀬尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2010277123A priority Critical patent/JP2011053719A/ja
Publication of JP2011053719A publication Critical patent/JP2011053719A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構成で容易に定着装置の高精度の位置決めを行う。
【解決手段】(a)図に示す位置決め部材取り付け前の定着装置に、(b)図のようにして定着ローラの軸21aをジグ50の第1保持部材51に保持させ、また、第2保持部材52に位置決め部材37を保持させる。第1保持部材51と第2保持部材52の位置関係は、定着ローラの軸21aと位置決め部材37の位置関係が正しくなるように予め設定されている。そして、左右のジグ50,50を内側に移動させ、(c)図のように位置決め部材37を第2側板36に当接させて位置決め部材37を第2側板36に固定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に搭載される定着装置に関し、さらに詳しく言えば、定着装置の位置決めに関するものである。
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置において、転写紙・OHPシート等の記録媒体(以下、用紙という)上に形成された未定着トナー像を、熱源により加熱される定着ローラ等の定着部材によって用紙上に定着させる熱定着装置は周知である。熱定着装置としては、ヒートロール方式及びベルト定着方式が広く用いられている。
また、定着装置をユニット化し画像形成装置本体に対して着脱可能に構成することも知られている。定着装置を着脱可能とすることによって、定着装置が故障したり寿命に達したりした場合にそのユニット(定着装置)を容易に修理・交換することができる。着脱可能に構成された定着装置を画像形成装置本体へ取り付け及び位置決めする技術としては、例えば特許文献1に記載のものがある。
特許文献1に記載のものは、図8に示すように、定着装置130の筐体(ケーシング)の底面に基準ピン134が装着されている。この基準ピン134は定着装置の幅方向(定着ローラ軸方向=図面に垂直な方向)においてケーシング側面から突出しており、一方、画像形成装置の本体フレーム110側には、基準ピン134が係合する位置決め溝113が設けられている。そして、定着装置を本体に装着する時に、基準ピン134が位置決め溝113に導かれて係合することによって定着装置130が本体フレーム110に位置決めされ、基準ピン134を回動支点とするロックレバー135が本体側の係合ピン111に係合することによって固定されるものである。
また、特許文献2には、定着装置ではなくプロセスカートリッジではあるが、プロセスカートリッジを画像形成装置本体に装着する際に、感光体ドラムの回転軸(27a)とその近傍に設けられたガイド板(60)が、画像形成装置本体の左右側面板(57a,b)に設けられたガイド溝(55a,b)に沿って挿入されることにより、位置決め支持される構成が開示されている(特許文献2、段落0071,0073、図5,6)。
また、特許文献3には、転写から定着にかけての搬送偏差やローラ間平行度の差によって発生する画像不良を、転写〜定着間に設けた搬送ガイドを変位させることで上記偏差や平行度の差を補正し、画像不良の発生を防ぐようにする技術が開示されている。
しかしながら、近年は画像品質に対する要求が高まり、従来のような位置精度ではローラ間平行度の差によって発生する搬送偏差による画像歪み、シワ、コスレ等が許容範囲を超えてしまう場合があるという問題があった。
本発明は、従来の定着装置・画像形成装置における上述の問題を解決し、簡単な構成で容易に高精度の位置決めを行うことのできる定着装置・画像形成装置を提供することを課題とする。
前記の課題は、本発明により、画像形成装置本体に着脱可能な定着装置であって、前記装置本体に設けられたガイド部に勘合する位置決め部材を有する定着装置において、前記位置決め部材が、当該定着装置における用紙搬送機能を有する回転体に対して位置決め調整されて取り付けられていることにより解決される。
また、前記位置決め部材が、前記回転体を軸支する部材に対して位置決め調整されて取り付けられていると好ましい。
また、当該定着装置を平面上に載置した場合に、前記位置決め部材が前記載置面に接触しないように設けられていると好ましい。
また、前記位置決め部材が固定される部材と位置決め部材とが一体的に当該定着装置から脱着可能に構成され、該位置決め部材が固定される部材と位置決め部材とを一体的に取り外すことにより定着装置内の部品交換が可能に構成されていると好ましい。
また、前記位置決め部材は、前記ガイド部への進入方向先端部が曲線形状に設けられていると好ましい。
また、前記位置決め部材の前記先端部に続く部分が、前記ガイド部に当接してガイド部への進入角度を規制する進入角度規制部として設けられていると好ましい。
また、前記位置決め部材が金属製であると好ましい。
また、前記の課題は、本発明により、請求項1〜7のいずれか1項に記載の定着装置を装着可能な画像形成装置により解決される。
また、前記定着装置の前記位置決め部材が勘合されるガイド部が樹脂材料により形成されていると好ましい。
また、前記の課題は、本発明により、定着装置における用紙搬送機能を有する回転体を第1保持部材により保持し、該第1保持部材に対して位置決めされた第2保持部材により位置決め部材を保持し、前記第1及び第2保持部材を前記回転体の軸方向に移動させ、前記位置決め部材を、位置決め部材が取り付けられる定着装置の部材に当接させ、該当接状態で前記位置決め部材をその取り付けられる前記部材に固定することを特徴とする定着装置の製造方法により解決される。
本発明の定着装置、画像形成装置によれば、定着装置の位置決め部材が用紙搬送機能を有する回転体に対して位置決め調整されて取り付けられているので、用紙搬送機能を有する回転体と位置決め部材における位置決めが高精度になされ、画像形成装置本体に装着した際の位置決めが精度良く行われる。そのため、ローラ間平行度の差によって発生する搬送偏差による画像歪み、シワ、コスレ等を防止することができる。
請求項2の構成により、位置決め部材が、回転体を軸支する部材に対して位置決め調整されて取り付けられているので、位置決め部材と回転体の位置決め精度を簡単に高めることができる。
請求項3の構成により、位置決め部材が前記載置面に接触しないように設けられているので、画像形成装置から取り外した定着装置を置いたり万一落とした場合でも、位置決め部材の変形や位置ズレを防ぐことができる。
請求項4の構成により、位置決め部材が固定される部材と位置決め部材とを一体的に取り外すことにより定着装置内の部品交換が可能に構成されているので、部品交換のために上記部材を取り外した場合でも、再組み付け後の位置精度を維持することができる。そのため、再組み付け後の再調整を必要とせず、定着装置のメンテナンス性を高めることができる。
請求項5の構成により、位置決め部材はガイド部への進入方向先端部が曲線形状に設けられているので、画像形成装置への装着性を向上させることができる。
請求項6の構成により、位置決め部材の先端部に続く部分がガイド部に当接してガイド部への進入角度を規制する進入角度規制部として設けられているので、装着時の傾きが大きい場合には傾きが是正され、容易に装着することができる。また、電装部のコネクタを本体に確実に装着することができる。
請求項7の構成により、位置決め部材を金属製とすることで、位置決め部材強度を高め、ずれや変形を防ぐことができる。
請求項9の構成により、画像形成装置のガイド部が樹脂材料により形成されているので、定着装置の位置決め部材とガイド部における変形を防止するとともに着脱を容易にすることができる。
請求項10の定着装置の製造方法によれば、定着装置における用紙搬送機能を有する回転体と位置決め部材との間の位置決めを高精度に行って位置決め部材を容易に取り付け固定することができる。
本発明に係る定着装置を備える画像形成装置の一例であるレーザプリンタの概略構成を示す断面図である。 定着装置の構成を示す断面図である。 画像形成装置本体に定着装置を装着する様子を示す斜視図である。 定着装置内部の平面図及び正面図である。 定着装置における位置決め部材の取り付け方法を説明するための模式図である。 定着装置の第2実施例を画像形成装置本体に装着する様子を示す斜視図である。 定着装置の第2実施例を画像形成装置本体に装着する際の進入角度について説明する模式図である。 従来の定着装置の一例における位置決め機構を示す断面図である。 従来の定着装置の一例における内部の平面図及び正面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る定着装置を備える画像形成装置の一例であるレーザプリンタの概略構成を示す断面図である。この図に示す画像形成装置は電子写真方式によるモノクロ・レーザプリンタであり、装置本体1の下部に配置した給紙カセット2より給送した用紙に、作像部3で形成したトナー像を転写し、定着装置20で定着した後、装置本体の上面に形成した排紙トレイ14に用紙を排出するものである。
装置本体1内には、プロセスカートリッジ4のほか、光書込み装置5や電装部6等が設けられている。プロセスカートリッジ4は、像担持体としての感光体ドラム7を有し、その周囲に帯電手段8,現像装置9等を備えている。そして、感光体ドラム7に対向して転写手段としての転写ローラ10が設けられている。その転写部の上流側(図の下方)にはレジストローラ11が配置され、また、給紙カセット2から用紙を給送する給紙ローラ12が設けられている。定着装置20については後に詳述するが、定着装置20の上方には排紙ローラ13が配置されている。
上記のように構成されたレーザプリンタにおける画像形成動作について簡単に説明する。
画像形成動作が開始されると、感光体ドラム7が図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動され、その感光体ドラム7の表面が帯電手段8によって所定の極性に一様に帯電される。光書込み装置5においては、パソコン等のホストマシーンより送られた画像データに基づいて図示しないLD(レーザダイオード)が駆動され、書込み光としてのレーザ光Lを感光体ドラム7上に照射する。これにより感光体ドラム7上に静電潜像が形成される。その静電潜像に現像装置9からトナーが付与され、トナー像として可視化される。
一方、給紙カセット2からは記録用紙が給紙ローラ12により給送される。その用紙はレジストローラ11に一旦突き当てられた後、上記可視像に同期するようにして送出され、感光体ドラム7と転写ローラ10とが対向する転写ニップにて上記トナー像が用紙上に転写される。トナー像が転写された用紙は、定着装置20を通過する時に、熱と圧力とによりトナー像が用紙上に定着される。トナー像定着後の用紙は、排紙ローラ13により排紙トレイ14上に排出されてスタックされる。
ところで、本例のレーザプリンタは図1の右側が装置前面となっている。給紙カセット2は、装置前面方向に引き出し可能に構成され、用紙補給を行なう。また、装置前面に設けられた前面カバー15は、回動支点16を中心に開放可能に構成されており、この前面カバー15を開放することによって、作像部3及び定着装置20にアクセスできるようになっている。定着装置20は後述するように装置本体1のフレームに対して脱着可能に取り付けられており、定着装置20を脱着する場合も前面カバー15を開放することによって行なう。
図2は、定着装置20の構成を示す側面からの断面図である。
この図に示すように、本例の定着装置20は、定着ローラ21と加熱ロール22とに掛け渡された定着ベルト23を有するベルト定着装置であり、定着ベルト23は、加熱ロール22に内蔵された定着ヒータ(例えばハロゲンランプ)24により加熱される。定着ローラ21と対向して配置された加圧ローラ25は、図示しない加圧機構により定着ベルト23を間に挟んで定着ローラ21に圧接され、定着ニップを形成する。定着ローラ21と加熱ロール22間のベルト上辺部にはテンションローラ26が配設されている。また、温度検出用のサーミスタ27が、加熱ロール22の近傍で定着ベルト23に接触又は近接して配置される。定着ニップの下流側(本例では図の上側)には、定着後の用紙を分離するための分離爪28が配置されている。これらの定着装置構成部材が、ケーシング29内に収められている。また、ケーシング29の図において左側の側面には、ドロアコネクタ30が凸設されている。ドロアコネクタ30は、定着装置が有する電装部品への電力供給及び制御のためのコネクタである。本例の定着装置20においては、図の下方にある入口31より用紙が進入し、図の上方にある出口32より用紙が排出される。
加圧ローラ25はアルミ又は鉄等の芯金上にシリコンゴムなどの弾性層を設けてあり、表層はPFAやPTFEの離型層となっている。定着ベルト23はニッケル,ポリイミドなどの基材にPFAやPTFEなどの離型層を有するもの、または、その中間にシリコンゴムなどの弾性層を設けたもので構成されている。その定着ベルト23は定着ローラ21と加熱ロール22に掛け渡されており、外部からテンションローラ26で適切な張力に保たれている。定着ローラ21は金属の芯金上にシリコンゴムの弾性層を設けたものである。加熱ロール22はアルミ又は鉄の中空ローラで、内部にハロゲンヒータなどの熱源を有している。テンションローラ26は定着ベルト23を傷つけないように表層がフェルトやゴムの弾性体となっている。
図3は、装置本体1に設けられた定着装置取り付け部に定着装置20を装着する様子を示す斜視図である。
この図に示すように、画像形成装置の本体フレーム40には、定着装置20を取り付けるための装着部41が設けられている。装着部41は、装置前面側と奥側に設けられた1対の側板部42,42と、その側板部42,42に設けられたスリット状のフレームガイド43,43を有している。
一方、定着装置20の左右の側面には、定着ユニットのケースであるケーシング内から突出するように設けられた位置決め部材37,37がある。この位置決め部材37,37をフレームガイド43,43に進入させ側板部42,42と係合させることによって、定着装置20が本体フレーム40に保持され、また、定着装置20と本体フレーム40との位置決めが行われる。図示はしないが、定着装置20を本体フレーム40に固定もしくは固定的に保持させる適宜なロック手段あるいは嵌合手段を設けるのが好適である。
図4は、定着装置20内部の平面図(a)及び正面図(b)である。
この図に示すように、定着装置内部の定着ローラ21,加熱ロール22,加圧ローラ25は左右一対の側板34,34に軸支されている。その一対の側板34,34には、複数本の軸35を介して左右一対の第2側板36,36が取り付けられている。すなわち、外側の第2側板36,36は、内側の側板34,34に対して取り付けられた複数本の軸35により、内側の側板34,34に対して精度良く取り付けられたものである。そして、その第2側板36,36の外方に突設して、位置決め部材37,37が固定されている。
なお、図中の符号21aは定着ローラ21の軸である。また、符号25aは加圧ローラ25の軸であり、その軸25aの一端にはギヤ33が装着されている。そして、ケーシング29は底板29aと上ケース29bからなっている。位置決め部材37,37は、底板29aと上ケース29b間に設けられた開口部からケーシング29の外側に突出している。
図5は、定着装置20における位置決め部材37,37の取り付け方法を説明するためのものである。図5(a)は、位置決め部材37,37を取り付ける前の状態を示す内部平面図である。位置決め部材37,37を除いて他の部材は組み付けられている。次に、図5(b)の正面図に示すように、位置決め部材取り付け用のジグ50,50により定着装置20を支持する。左右一対のジグ50はそれぞれ、定着ローラ21の軸21aに嵌合してこれを保持するための第1保持部材51と、位置決め部材37を保持する第2保持部材52とを備えている。第1保持部材51と第2保持部材52の相対位置は、ジグ50,50で定着装置20を支持させたときに定着ローラ21(の軸21a)と位置決め部材37との相対位置が所定の正確な位置となるように、あらかじめ正確に位置決めして製作されている。
第1保持部材51,51に定着ローラの軸21aを嵌合させて保持させ、第2保持部材52,52に位置決め部材37,37を保持させた図の状態から、図に矢印で示すように左右のジグ50,50が内側に移動できるようになっている。このとき、定着ローラの軸21aは第1保持部材51の軸内に次第に進入することで、定着ローラ21(の軸21a)とジグ50との相対位置は変化せず、したがって定着ローラ21(の軸21a)と位置決め部材37との位置関係も、正確な相対位置を保持したままジグ50,50が移動できる。そして、ジグ50,50を定着ローラの軸方向に移動させて位置決め部材37,37を第2側板36,36に当接させた状態で、位置決め部材37,37を第2側板36,36に対してネジ止めや溶接などの適宜な方法で固定する。これにより、図5(c)に示すように、定着ローラの軸21aに対して正確に平行になるように(定着ローラ21と位置決め部材37とが正確に位置決めされた状態で)位置決め部材37,37の固定が行われる。位置決め部材37の固定方法は、ネジ止めでも良いが、溶接であれば位置がずれないのでより好適である。
上記した定着装置20における位置決め部材37,37の取り付け方法によれば(上記方法で位置決め部材37を設けた定着装置20は)、位置決め部材37と定着ローラ21(の軸21a)との間に介在する部品点数が多くても、最終的に定着ローラ21の軸心に対して位置決め部材37が正確に位置決めされて取り付けられたものであるため、定着装置20を本体装置に装着した時に、定着装置の位置が高精度に決るようになる。また、位置決め部材37は定着ケーシング20(底板29a)から下方には突出していないので、画像形成装置本体から取り外した定着装置20を床や机に置いた場合、あるいは万一落下した場合でも、外力が直接に位置決め部材37かからないので、位置決め精度が低下することがない。
ところで、位置決め部材37は第2側板36に固定されているが、その第2側板36は内側の第1側板34に取り付けられた複数本の軸35に対して精度良く取り付けられている。位置決め部材37が固定された第2側板36を軸35から外すと、定着ローラ21,加圧ローラ25,定着ベルト23等の消耗部品を容易に交換可能となる。このとき、第2側板36と位置決め部材37は位置決めされた状態が維持されたままなので、位置決め部材37が固定された第2側板36を再度組み付けた場合でも、位置決め部材37の位置を再調整する必要がない。
ここで、従来の定着装置の一例を図9により説明する。
この図に示す定着装置120は、定着装置内部の定着ローラ121,加熱ロール122,加圧ローラ125が左右一対の側板124,124に軸支されている。位置決め部材137,137は、定着装置筐体であるケーシング129の底板129aの側面に取り付けられている。定着ローラ121と位置決め部材137間には、軸受(図示せず)や側板124,底板129a等が介在するため、いくつかの部品のばらつきが積み上がってしまい、定着ローラ121と位置決め部材137の平行度すなわち位置決め精度が低下してしまう。また、定着ローラ121や加圧ローラ125あるいは定着ベルト123等の部品を交換する場合に、底板や側板を取り外すことによって、再組み付け後の位置精度が悪化する。さらに、従来は、位置決め部材137が底板129aの下方に突出しているため、画像形成装置本体から取り外した定着装置120を床や机に置いた場合、あるいは万一落下した場合に、外力が直接に位置決め部材137にかかってしまい、位置決め精度が低下する恐れがある。
これに対し、本発明の定着装置20においては、上記の如く、最終的に定着ローラ21の軸心に対して位置決め部材37が正確に位置決めされて取り付けられたものであるため、定着装置20を本体装置に装着した時に、定着装置の位置が高精度に決る。また、位置決め部材37は定着ケーシング20(底板29a)から下方には突出していないので、定着装置20を床や机に置いた場合、あるいは万一落下した場合でも、外力が直接に位置決め部材37にかからることがない。また、内部部品交換後の再組み付け後に位置精度が悪化することもない。
図6は、定着装置の第2実施例である定着装置20Bを画像形成装置本体に設けられた定着装置取り付け部に装着する様子を示す斜視図である。本体側の装着部41は、図3で説明したものと同じである。また、第2実施例の定着装置20Bは、位置決め部材37Bの形状が異なること以外は、図2〜4で説明した第1実施例の定着装置20と同じ構成であり、また、位置決め部材37Bの取り付け方法も図5で説明した場合と同様である。
第2実施例の定着装置20Bは、位置決め部材37Bの形状が横U字状(フレームガイド43への進入方向先端部の形状が曲線状)になっている。画像形成装置本体側には、図7に示すように、ドロアコネクタ30が填まり込む受け側コネクタ44が設けられている。ここで、図7(a),(b)に示すように、定着装置が正常な角度範囲で(本例の場合、水平に近い角度で)本体に対して取り付けられる場合には、図3に示す第1実施例の定着装置20でもドロアコネクタ30が正しく受け側コネクタ44に嵌合される。しかし、定着装置の進入角度が所定の角度以上に傾いていた場合には、図3に示す第1実施例の定着装置20の場合には、位置決め部材37のフレームガイド43空間内における自由度(傾きの自由度)が高いために、ドロアコネクタ30が受け側コネクタ44に挿入可能な角度を超えてぶつかってしまい、正しく定着装置を装着できない場合が考えられる。
しかし、本第2実施例の定着装置20Bでは、定着装置装着時における傾斜角度をドロアコネクタ30の挿入可能な角度範囲内に維持できるように、位置決め部材37Bの形状が設定されている。すなわち、位置決め部材37Bは、先端部の曲線部に続く上辺部及び下辺部がフレームガイド43の下辺43a又は上辺43bに当接することによって進入時の角度を所定範囲内に規制する進入角度規制部として設けられている。これにより、図7(c)または(d)に示すように、ドロアコネクタ30の挿入可能な角度範囲以上に傾斜して定着装置20Bが取り付けられようとすると、位置決め部材37Bの上辺又は下辺がフレームガイド43の下辺43a又は上辺43bに当接し、位置決め部材37Bがフレームガイド43の奥に進入するにしたがって位置決め部材37Bがフレームガイド43の下辺43a又は上辺43bに摺接することによって次第に傾斜が是正され、最終的には図7(b)に示すように、ドロアコネクタ30の挿入可能な角度範囲内に規制されて正しく受け側コネクタ44に嵌合する。これにより、定着装置20Bは本体装置の装着部41に精度良く位置決めされる。また、本例の場合、位置決め部材37Bの先端部が横U字状の曲線部として形成されているため、フレームガイド43への挿入もスムーズである。
なお、第2実施例では板状部材を曲げて位置決め部材37Bを形成しているが、図3の第1実施例における位置決め部材37の先端部(フレームガイド43への進入方向の先端部)を丸めて曲線形状を設けてもよい。また、位置決め部材37,37Bは金属板に限らず、金属材料を鋳型や削り出しにより成形することも可能である。ただし、板状部材の曲げにより位置決め部材を形成する方法は、製作が容易なため、部品及び加工コストを抑制できる効果がある。
また、本実施の形態では、第1及び第2実施例とも、位置決め部材37,37Bを共に金属材料により形成し、本体装置側の装着部41を樹脂材料により形成している。なお、装着部41全体を樹脂材料により形成するのではなく、フレームガイド43の周辺部のみを樹脂材料により形成しても良い。
このように、位置決め部材を金属材料により形成し、本体装置の受け側を樹脂材料により形成することで、両部材の変形を防止するとともに両者の勘合を容易にすることができる。つまり、位置決め部材37,37Bとフレームガイド43(側板42)とは着脱時に必ず摺動するが、両方の部材が共に硬い場合には、わずかな填め合いの誤差が生じた時にお互いが変形したり、あるいは磨耗せずに勘合することによって着脱しにくくなってしまう。しかし、上記のように位置決め部材37,37Bを金属材料により形成し、本体の受け部を樹脂製とすることによって、両部材の変形防止と勘合の容易性とを両立させている。なお、一方を硬い部材とし他方をそれより柔らかい部材とする場合、定着装置は高温になるため、定着装置側(位置決め部材)を金属製とし、本体の受け部を樹脂製とするのが好適である。
以上、本発明を図示例により説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、定着装置としては、ベルト定着装置に限らず、定着ロールと加圧ロールによるヒートロール方式でも良い。また、加熱方式も、定着ベルトあるいは定着ローラを外部から加熱する外部加熱方式でも構わない。あるいは誘導加熱方式も採用可能である。さらに、定着装置に設ける位置決め部材の形状が取り付け位置等も適宜設定できるものである。画像形成装置としてはプリンタに限らず、ファクシミリや複写機、あるいは複数の機能を備える複合機でも良い。また、モノクロ装置に限らず、マルチカラーあるいはフルカラーの画像形成装置でも良い。
1 画像形成装置本体
4 プロセスカートリッジ
20,20B 定着装置
21 定着ローラ
22 加熱ロール
23 定着ベルト
25 加圧ローラ
26 テンションローラ
29 ケーシング
30 ドロアコネクタ
37,37B 位置決め部材
40 本体フレーム
41 装着部
43 フレームガイド
50 ジグ
51 第1保持部材
52 第2保持部材
特開平8−179581号公報 特開2003−287996号公報 特開2002−229348号公報

Claims (10)

  1. 画像形成装置本体に着脱可能な定着装置であって、前記装置本体に設けられたガイド部に勘合する位置決め部材を有する定着装置において、
    前記位置決め部材が、当該定着装置における用紙搬送機能を有する回転体に対して位置決め調整されて取り付けられていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記位置決め部材が、前記回転体を軸支する部材に対して位置決め調整されて取り付けられていることを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。
  3. 当該定着装置を平面上に載置した場合に、前記位置決め部材が前記載置面に接触しないように設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記位置決め部材が固定される部材と位置決め部材とが一体的に当該定着装置から脱着可能に構成され、該位置決め部材が固定される部材と位置決め部材とを一体的に取り外すことにより定着装置内の部品交換が可能に構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。
  5. 前記位置決め部材は、前記ガイド部への進入方向先端部が曲線形状に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。
  6. 前記位置決め部材の前記先端部に続く部分が、前記ガイド部に当接してガイド部への進入角度を規制する進入角度規制部として設けられていることを特徴とする、請求項5に記載の定着装置。
  7. 前記位置決め部材が金属製であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の定着装置を装着可能なことを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記定着装置の前記位置決め部材が勘合されるガイド部が樹脂材料により形成されていることを特徴とする、請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 定着装置における用紙搬送機能を有する回転体を第1保持部材により保持し、該第1保持部材に対して位置決めされた第2保持部材により位置決め部材を保持し、前記第1及び第2保持部材を前記回転体の軸方向に移動させ、前記位置決め部材を、位置決め部材が取り付けられる定着装置の部材に当接させ、該当接状態で前記位置決め部材をその取り付けられる前記部材に固定することを特徴とする定着装置の製造方法。
JP2010277123A 2010-12-13 2010-12-13 定着装置、画像形成装置および定着装置の製造方法 Pending JP2011053719A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010277123A JP2011053719A (ja) 2010-12-13 2010-12-13 定着装置、画像形成装置および定着装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010277123A JP2011053719A (ja) 2010-12-13 2010-12-13 定着装置、画像形成装置および定着装置の製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004340135A Division JP4902955B2 (ja) 2004-11-25 2004-11-25 定着装置、画像形成装置および定着装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011053719A true JP2011053719A (ja) 2011-03-17

Family

ID=43942693

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010277123A Pending JP2011053719A (ja) 2010-12-13 2010-12-13 定着装置、画像形成装置および定着装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011053719A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018040886A (ja) * 2016-09-06 2018-03-15 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62229258A (ja) * 1986-03-31 1987-10-08 Toshiba Corp 画像形成装置
JP2001242761A (ja) * 2000-02-28 2001-09-07 Canon Inc 画像形成装置
JP2001331077A (ja) * 2000-05-18 2001-11-30 Sharp Corp 画像形成装置
JP2002108173A (ja) * 2000-09-29 2002-04-10 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62229258A (ja) * 1986-03-31 1987-10-08 Toshiba Corp 画像形成装置
JP2001242761A (ja) * 2000-02-28 2001-09-07 Canon Inc 画像形成装置
JP2001331077A (ja) * 2000-05-18 2001-11-30 Sharp Corp 画像形成装置
JP2002108173A (ja) * 2000-09-29 2002-04-10 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018040886A (ja) * 2016-09-06 2018-03-15 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4321501B2 (ja) 画像形成装置
US10613473B2 (en) Image heating apparatus having a positioning portion that positions a heater holder in a longitudinal direction
JP5060315B2 (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
US8204418B2 (en) Fixing device with separation mechanism and image forming apparatus comprising the same
CN105487360B (zh) 带装置、定影装置及图像形成装置
JP2015084082A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2014202851A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2009047913A (ja) 定着装置およびその定着装置を備えた画像形成装置
CN115113507A (zh) 加热装置和成像装置
JP2018205508A (ja) ユニットの着脱機構及び画像形成装置
KR20170030034A (ko) 구조체 및 화상 형성 장치에 착탈 가능한 구조체
US20220253009A1 (en) Fixing apparatus
JP4902955B2 (ja) 定着装置、画像形成装置および定着装置の製造方法
US9637331B2 (en) Image forming apparatus
JP2008164888A (ja) 画像形成装置
US20120308275A1 (en) Fixing Device Having Members to Restrict End Faces of Tubular Member
JP2009115836A (ja) 画像形成装置
US8923738B2 (en) Image heating apparatus, fixing apparatus and image forming apparatus
JP5873817B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2008273646A (ja) 用紙搬送装置および画像形成装置
JP6082708B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2011053719A (ja) 定着装置、画像形成装置および定着装置の製造方法
JP5982348B2 (ja) 定着装置、およびこれを備えた画像形成装置
US8155561B2 (en) Image forming apparatus
JP2015161843A (ja) 定着装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110824

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111227