JP3982977B2 - フレキシブル基板用電気コネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はフレキシブル基板用電気コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の電気コネクタとしては、例えば特開平9−283235に開示されているものが知られている。
【0003】
この公知のコネクタは、添付図面の図4のごとく、金属板を抜き加工して得られた二種の端子51,52を、その面が紙面と平行となるようにして、紙面に直角な方向に等間隔でそれぞれ複数、ハウジング53に植設されている。
【0004】
上記端子51は、上方から、支持腕部54、接触子腕部55、固定腕部56、そして接続部57を順に有している。支持腕部54は幅広で剛性を有し、その先端部に略円形の回動支持部54Aが形成され、一方、接触子腕部55は比較的細長く可撓性を有するように形成されており、その先端には接触部55Aが設けられている。又、固定腕部56は係止突起56Aを有している。そして、接続部57はハウジング外に突出して回路基板P上に位置している。かかる端子51は、ハウジング53の対応溝へ右方から挿入され、上記係止突起56Aによりその位置が固定される。
【0005】
もう一種の端子52は、上記の端子51に比し、支持腕部を有していない以外は、上記端子51と同じであるが、ハウジング53へは逆向きで左方から挿入されて、その接続部58は左方へ突出している。したがって、端子51と52が交互に植設されたとき、それらの接触部55Aそして59Aは、挿入方向で距離をもっており、上方から見たときには、千鳥状に配置される。
【0006】
上記端子51の回動支持部54Aは、紙面に直角な方向に延びるように櫛歯状に位置しており、これらにより加圧部材60が回動自在に支持されている。この加圧部材60は、円弧状の面61で閉位置へ向け回動案内され、内側面をなす加圧部62でフレキシブル基板70を圧する。フレキシブル基板70は、先端に補強部71を有し、その下面に回路部72が支持されている。
【0007】
使用時にあっては、加圧部材60を回動支持部54Aを中心にして矢印F1方向に回動し、上記接触子腕部55の上方に大きな開放空間を形成し、ここへ左方から上記フレキシブル基板70を挿入する。かくして、フレキシブル基板70の回路部72は接触部55A,59A上に配置される。
【0008】
しかる後、上記加圧部材60を上記矢印F1とは反対方向の矢印F2方向に回動させ、図示の閉位置にもたらす。
【0009】
その結果、フレキシブル基板70は加圧部材60の加圧部62により圧せられ、該フレキシブル基板70の回路部72が接触部55A,59Aを弾性変位させた状態で該接触部55A,59Aと電気的に接続される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
この種のコネクタは、このコネクタを採用する電子機器を小型化するために、高さ方向寸法を小さく薄型にすること、いわゆる低背化が要求される。
【0011】
しかしながら、このコネクタは通常多くの端子を有していて加圧部材が紙面に直角方向に長いものとなっており、図4の公知のコネクタにあっては、加圧部材が閉位置へ向けての回動中にこれらの端子からの反力をフレキシブル基板を介して受けて撓むことがあり、その場合、回動支持部から外れてしまう虞れがある。そこで、この撓みによる外れを防止するために、加圧部材は剛性を十分に確保すべく、厚いものとなり、これがコネクタの低背化に障害となる。
【0012】
さらには、図4のコネクタでは、交互に配置されている二種の端子の接触部はフレキシブル基板の挿抜方向で間隔をもって位置しており、両者へ有効にフレキシブル基板を圧するためには、加圧部材を支持する回動支持部は上記二種の接触部から高さ方向に離れていることが望ましく、そのためにも、加圧部材は厚いものとなってしまう。
【0013】
このように、上記二種の端子の接触子でのフレキシブル基板との接触圧が同じにならない傾向にあり、特に奥部に位置する接触部での接触圧が十分得られないことがある。これに対処するために、一般には、フレキシブル基板が挿入されるハウジングの溝部を奥部に向け高さ方向に狭して、接触圧を確保せんとしている。しかし、それ故にフレキシブル基板が所定位置まで挿入しきれないこともあり、その場合、接触との間で位置ずれが生じてしまう。又、奥部に位置する接触部の弾性変形領域を設けるためにコネクタ自体が大型化してしまう。
【0014】
本発明は、かかる点を改善し、加圧部材を薄くしてコネクタの低背化を可能とし、二種の端子が離れた位置に接触部を有していても、低背化を確保しつつ有効にフレキシブル基板を圧することができ、かつフレキシブル基板が挿入し易いフレキシブル基板用電気コネクタを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るフレキシブル基板用電気コネクタは、前方及びこれに隣接せる上方の部分で連通して開口せるハウジングの開口部もしくはその内方に端子の接触部が配設された端子を複数有している。各端子はハウジングの底部側に位置する下腕部とこれに対して上方に位置する上腕部とをそれぞれ前方に延びるようにして有している。上記下腕部の内縁に上記接触部が設けられている。又、ハウジングには、開放位置と閉位置との間で移動自在な加圧部材が上記開口部に取りつけられ、該加圧部材の開放時に上記開口部内へ前方から挿入されるフレキシブル基板の回路面が腕部の接触部に対向して配置された後に加圧部材の閉位置への移動時に該加圧部材の加圧部からの力により上記接触部へ圧せられる。
【0016】
かかる電気コネクタにおいて、本発明は、複数の端子が、前後方向の異なる位置で接触部を有する複数種の端子から成り、上記加圧部材が閉位置に移動された際に、一種の端子は、上記腕部が接触部にてフレキシブル基板からの力を受けて該力の方向で他種の端子の接触部よりも底部側に撓むように弾性を有し、腕部が腕部の撓みに追従して変位しフレキシブル基板を圧し、該フレキシブル基板が他種の端子の接触部を圧するようになっていることを特徴としている。
【0017】
上述のごとくの構成の本発明では、フレキシブル基板をハウジングの開口部にて開放位置から閉位置させる。閉位置では、加圧部材がフレキシブル基板を圧し、一種の端子の腕部が接触部にてこのフレキシブル基板からの押圧力を受けて弾性撓みを生ずる。この端子の腕部は上記腕部の撓みに伴い変位を生じ、これによってフレキシブル基板を圧する。その結果、フレキシブル基板が他種の端子の接触部を圧するようになる。かくして、コネクタは加圧部材が薄型でもそれぞれ確実な接触圧を得られるので、コネクタの小型化(低背化)を可能とする。
【0018】
加圧部材は、開放位置と閉位置との間で回動自在となっている形式のものでも、開放位置から閉位置へ直動して挿入可能となっている形式のものでもよい。又、他種の端子の接触部は内縁に突起状をなし、一種の端子の接触部よりも後方に位置しているように設けることができる。
【0019】
本発明において、フレキシブル基板は仲介部材を介して上記他方の腕部により圧せられるようにすることもできる。その際、仲介部材は、端子配列方向にて複数の端子の範囲にわたり延びており、他方の腕部からの力を仲介部材が他種の端子の接触部に対してフレキシブル基板を押圧するように伝達するようにできる。かかる仲介部材は板状の剛性部材であることが剛性の向上の点で好ましい。剛性が大きいとさらに小型化そして接触圧の均一化が向上する。尚、剛性材としては絶縁体の他、絶縁被覆された金属部材がある。更に、金属部材の絶縁体の任意位置を取り去り、任意の端子と電気的に導通させてグランド回路と導通させてグランド部材とすることもできる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面の図1ないし図3にもとづき、本発明の実施形態を説明する。
【0022】
図1に示される第一実施形態のコネクタは、二種の端子を有しており、一種の端子の位置での断面を(A)−1及び(A)−2にて、そしてもう一種の端子での断面を(B)−1及び(B)−2にて、その作動順序にしたがい示している。
【0023】
本実施形態のコネクタは、図1において紙面に直角な方向に幅広く作られていて、図1(A)−1、図1(B)−1に見られるように、絶縁材から成るハウジング1に形成された二種の収容溝2,3に異種の端子10,20がそれぞれ収められている。本実施形態の場合、収容溝2,3は、紙面に平行な面に広がるスリット状をなし、紙面に対し直角方向に所定間隔をもって交互に形成されている。該端子10,20には、端子10,20が挿入されたとき該端子10,20を係止しておくための係止突起10A,20Aが設けられている。一連の収容溝2,3は、図にて左上部で、互いに連通していて一つの開口部4を形成している。
【0024】
端子10,20は共に金属板から作られていて、その金属板の面を保ったまま、例えば抜き加工により形成されており、前方(図にて左方)に延びる上腕部11,21と下腕部12,22とを有し、両腕部は連結部13,23にて連結され一体となっている。
【0025】
一方の端子10は、図1(A)−1に見られるように、上記収容溝2内へ右方から挿入され、上腕部11の基部近傍に設けられた突起10Aが上記ハウジング1に係止して該端子10の抜け防止を図っている。又、連結部13の下方にはハウジング外に右方へ突出せる脚状の接続部14が形成されている。上記下腕部12は全体として上下方向に撓みを生ずるように弾性を有していて、該下腕部12の先端上縁には、上方に突出せる接触部12Aが形成されている。該接触部12Aは前後方向においては、上記上腕部11よりも若干前方(図にて左方)に位置するように長く形成されている。該上腕部11は、上記下腕部12にくらべ短く、該下腕部12との間にフレキシブル基板Pの挿入空間を溝状に形成している。
【0026】
もう一方の端子20は、図1(B)−1に見られるように、もう一種の収容溝3内へ左方から挿入されるようになっていて、右部に位置する連結部23の上部に抜止用の係止突起20Aが設けられている。
【0027】
上記端子20の上腕部21は、前方に延びると共に先端側が湾曲して上方にもち上がっており、その上縁に凹湾曲した回動案内部21Aそして下縁に凸湾曲した滑動案内部21Bが形成されている。又、上記下腕部22にはその前後方向中間位置で上縁に突出した接触部22Aが設けられている。この接触部22Aは、前後方向にて、上記一方の端子10の接触部12Aに対して後方に位置しており、該接触部12Aと前後方向に間隔をもっている。下腕部22の左端部にはハウジング外に突出せる接続部26を有している。
【0028】
このような二種の端子10,20を交互に有するコネクタのハウジング1の開口部4には、加圧部材30が設けられている。該加圧部材30は、ハウジング1と同様に絶縁材から作られており、上記端子20の上腕部21の回動案内部21Aと滑動案内部21Bとにより回動自在に支持されている。該加圧部材30は、端子20に対応した位置に溝部31が形成されている。又、この加圧部材30には、上記端子20に対応せる溝部31には半円をなす島状の回動被案内部31Aが設けられていて、上記端子20の上腕部21の回動案内部21Aと接している。又、加圧部材30には、上記端子20の滑動案内部21Bに対して滑動する直状の滑動部31Bが設けられている。
【0029】
このように、加圧部材30は、半円をなす島状の回動被案内部31Aが端子20の上腕部21の回動案内部21Aに接し、滑動部31Bが端子20の上腕部21の滑動案内部21Bに接して、回動自在となっている。換言すれば、上記加圧部材30は、回動被案内部31Aと滑動案内部31Bにて上記端子20の上腕部21を上下方向から挟み込むようにして支持された状態で、回動可能となっている。かかる加圧部材30は、開口部4の内方側に位置して角部をなす加圧部33を有している。したがって、加圧部材の開位置にて、加圧部33は最上位位置にあってフレキシブル基板の挿入空間を大きく形成する。
【0030】
かかるコネクタは、次の要領で使用され作動する。
▲1▼ 先ず、コネクタが回路基板(図示せず)上に配され、二種の端子10,20の接続部14,26がそれぞれ該回路基板の対応回路部と半田により接続される。
▲2▼ 次に、加圧部材30が図1(A)−1,図1(B)−1に見られる開放位置にもたらされる。
▲3▼ 上記加圧部材30が開放位置にもたらされたことにより、左方に大きく開いた開口部4へフレキシブル基板Pが挿入される。該フレキシブル基板Pは下面に複数の接続回路部P1,P2が形成されていて、所定位置までの挿入により、各接続回路部が端子10,20の接触部12A,22A上に位置するようになる(図1(C)参照)。
▲4▼ しかる後、図1(A)−2,図1(B)−2のごとく、上記加圧部材30を下方に向け回動させる。この回動は、上述のごとく、加圧部材30の回動被案内部31Aが端子20の回動案内部21Aに接し、そして滑動部31Bが端子20の滑動案内部21Bと接している状態を維持しながら行われる。すなわち、加圧部材30は、上記回動中、端子20を上下から対向的に挟持しながら回動することとなる。加圧部材30は、加圧部33にてフレキシブル基板Pを押して端子10の接触部12Aに圧する。かくして、フレキシブル基板Pは十分な接圧のもとに端子10と電気的に接続される。
▲5▼ 上記端子10の下腕部12は、その接触部12Aにてフレキシブル基板Pにて圧せられると下方に弾性撓みを生ずる。この撓みは連結部13にて上腕部11に変位角をもたらす。その結果、該上腕部11は下方に変位する。変位する上腕部11はフレキシブル基板Pを上方から下方に向け圧する。
▲6▼ この上腕部11に圧せられたフレキシブル基板Pは他の端子20の下腕部22の接触部22Aへ押しつけられ、ここで端子20と電気的に接続される(図1(B)−2,図1(D)参照)。この端子20との接続は、フレキシブル基板の有する剛性により、端子10とほぼ同じ接圧のもとになされる。
【0031】
かかる本実施形態にあって、上述のごとく、加圧部材は薄型に作られていてもフレキシブル基板は両端子に十分な接圧をもってしかも均一な接圧で接触する。又、奥部の接触部を弾性変形させて挟圧可能とするための湾曲腕部を設けなくともすむ。したがって、加圧部材の薄型化によってコネクタ全体をこれに合わせて薄型、すなわち、いわゆる低背化が可能となる。
【0032】
次に、図2にもとづき、第二実施形態を説明する。図2においても、各工程図等についての図番のとり方は図1と同様であり、又、図1と共通部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0033】
第二実施形態においては、二種の端子の上腕部とフレキシブル基板との間に板状の仲介部材40が配置されている点に特徴がある。この仲介部材は、フレキシブル基板の剛性を高めることと同じ効果をもたらし、したがって、端子10の上腕部11に圧せられたときには、両端子の複数の接触部の接圧をさらに確実に均一化する。本発明のコネクタの小型化の効果を損なわないためにも、この仲介部材40は薄い方が好ましく、剛性の高い絶縁材料や絶縁被覆された金属部材で作られるのが良い。
【0034】
次に、図3に示される第三実施形態について説明する。本実施形態では、図1そして図2のものの加圧部材が回動式であったのに対し、直動挿入式となっている点に特徴がある。又、端子の上腕部と下腕部が図1そして図2のものと上下逆に位置したような形態をなしており、したがって、フレキシブル基板も下方から上方に向け上腕部に対して圧せられるようになっている点で、前出の例とは異なっている。したがって、図3ではその機能について着目し、前出の例で上腕部について付与した符号を本実施形態での下腕部へ、そして下腕部について付した符号を上腕部へ付して、その形態そして機能を理解しやすくしてある。
【0035】
図3において、前縁にテーパ面51が形成されている板状の加圧部材50は、ハウジングに形成された案内面1Aをスライドして、フレキシブル基板Pの下側に左方から直動挿入される(図3(A)−1)。この加圧部材50はそのテーパ面51で円滑に挿入され、フレキシブル基板Pを上方に押し、所定位置まで進入する(図3(A)−2)。かくして、フレキシブル基板Pは端子10の上腕部12の接触部12Aと十分な接圧のもとに接触する。この上腕部12は上記接圧により上方に弾性撓みを生じ、これに伴い下腕部11も上方に変位する。
【0036】
上方に変位した下腕部11はフレキシブル基板Pを上方に圧し、その結果、フレキシブル基板Pは他の端子20の上腕部22の接触部22Aへ圧せられる(図3(B)−1,2)。フレキシブル基板Pの剛性により、該接触部22Aでの接圧も上記接触部12Aでの接圧とほぼ同一のものとなる。
【0037】
本発明では、便宜上、通常使用される配置姿勢の下でコネクタの上下方向を定めて説明したが、コネクタの用途によってはコネクタが取りつけられる回路基板を水平でなく縦方向に配置することもあり、この場合は、上記上下方向とは横方向を意味することは勿論である。要は本発明の説明で用いた上下方向とは回路基板に対して直角な方向を意味している。又、端子は、その接触部の位置が互いに異なる二種以上のものから構成されていてもよい。
【0038】
【発明の効果】
本発明は、以上のように、少なくとも一種の端子が一方の腕部で加圧部材からの力をフレキシブル基板から受け、上記一方の腕部の撓みに追従する他方の腕部でフレキシブル基板を押圧するようにしたので、加圧部材が薄型なものであっても効果的にフレキシブル基板を他種の端子に対しても押圧することとなり、コネクタのいわゆる低背化、すなわち小型化を可能とする。特に仲介部材を用いればその効果は著しい。又、上記フレキシブル基板は奥部に位置する接触部も圧せられるので、複数種の端子の接触部が互いにずれ位置していても、接触部との接圧は確実なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態のコネクタを示し、図1(A)1〜2は一つの端子の位置での縦断面図、図1(B)1〜2はこれに隣接せる他の端子の位置での縦断面図であり、それぞれ加圧部材の回動動作順に追って示されており、図1(C)はフレキシブル基板の平面図、図1(D)は接触部での図1(A)−2と直交せる面での縦断面図である。
【図2】本発明の第二実施形態のコネクタを示し、図2(A)1〜2は一つの端子の位置での縦断面図、で図2(B)1〜2はこれに隣接せる他の端子の位置での縦断面図であり、それぞれ加圧部材の回動動作順に追って示されており、図2(C)はフレキシブル基板の平面図、図2(D)は接触部での図2(A)−2と直交せる面での縦断面図である。
【図3】本発明の第三実施形態のコネクタの断面図であり、図3(A)1〜2は一つの端子の位置での断面で、図3(B)1〜2はこれに隣接せる他の端子の位置での断面で、それぞれ加圧部材の回動動作順に追って示されている。
【図4】従来のコネクタの断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング
4 開口部
10 端子
11 他方の上腕部
12 一方の下腕部
12A 接触部
20 端子
22A 接触部
30 加圧部材
40 仲介部材
50 加圧部材

Claims (6)

  1. 前方及びこれに隣接せる上方の部分で連通して開口せるハウジングの開口部もしくはその内方に端子の接触部が配設された端子を複数有し、各端子がハウジングの底部側に位置する下腕部とこれに対して上方に位置する上腕部とをそれぞれ前方に延びるようにして有し、上記下腕部の内縁に上記接触部が設けられ、開放位置と閉位置との間で移動自在な加圧部材が上記開口部に設けられ、該加圧部材の開放時に上記開口部内へ前方から挿入されるフレキシブル基板の回路面が上記腕部の接触部に対向して配置された後に加圧部材の閉位置への移動時に該加圧部材の加圧部からの力により上記接触部へ圧せられる電気コネクタにおいて、複数の端子は、前後方向の異なる位置で接触部を有する複数種の端子から成り、上記加圧部材が閉位置に移動された際に、一種の端子は、上記腕部が接触部にてフレキシブル基板からの力を受けて該力の方向に他種の端子の接触部よりも底部側に撓むように弾性を有し、腕部が腕部の撓みに追従して変位しフレキシブル基板を圧し、該フレキシブル基板が他種の端子の接触部を圧するようになっていることを特徴とするフレキシブル基板用電気コネクタ。
  2. 加圧部材は、開放位置と閉位置との間で回動自在となっていることとする請求項1に記載のフレキシブル基板用電気コネクタ。
  3. 他種の端子の接触部が内縁に突起状をなし一種の端子の接触部よりも方に位置していることとする請求項1に記載のフレキシブル基板用電気コネクタ。
  4. 前方及びこれに隣接せる上方の部分で連通して開口せるハウジングの開口部もしくはその内方に端子の接触部が配設された端子を複数有し、各端子がハウジングの底部側に位置する下腕部とこれに対して上方に位置する上腕部とをそれぞれ前方に延びるようにして有し、上記上腕部の内縁に上記接触部が設けられ、開放位置と閉位置との間で移動自在な加圧部材が上記開口部に設けられ、該加圧部材の開放時に上記開口部内へ前方から挿入されるフレキシブル基板の回路面が上記腕部の接触部に対向して配置された後に加圧部材の閉位置への移動時に該加圧部材の加圧部からの力により上記接触部へ圧せられる電気コネクタにおいて、加圧部材は、開放位置から閉位置へ直動して挿入可能となっており、複数の端子は、前後方向の異なる位置で接触部を有する複数種の端子から成り、一種の端子は、上記腕部が接触部にてフレキシブル基板からの力を受けた際に、該腕部が該力の方向に撓むように弾性を有し、腕部が腕部の撓みに追従して変位しフレキシブル基板を圧し、該フレキシブル基板が他種の端子の接触部と接触するようになっていることを特徴とするフレキシブル基板用電気コネクタ。
  5. 前方及びこれに隣接せる上方の部分で連通して開口せるハウジングの開口部もしくはその内方に端子の接触部が配設された端子を複数有し、各端子がハウジングの底部側に位置する下腕部とこれに対して上方に位置する上腕部とをそれぞれ前方に延びるようにして有し、上記上腕部と下腕部の一方の腕部の内縁に上記接触部が設けられ、開放位置と閉位置との間で移動自在な加圧部材が上記開口部に設けられ、該加圧部材の開放時に上記開口部内へ前方から挿入されるフレキシブル基板の回路面が上記一方の腕部の接触部に対向して配置された後に加圧部材の閉位置への移動時に該加圧部材の加圧部からの力により上記接触部へ圧せられる電気コネクタにおいて、複数の端子は、前後方向の異なる位置で接触部を有する複数種の端子から成り、一種の端子は、上記一方の腕部が接触部にてフレキシブル基板からの力を受けた際に、該一方の腕部が該力の方向に撓むように弾性を有し、他方の腕部が一方の腕部の撓みに追従して変位しフレキシブル基板を仲介部材を経て圧し、該フレキシブル基板が他種の端子の接触部と接触するようになっていることを特徴とするフレキシブル基板用電気コネクタ。
  6. 仲介部材は、端子配列方向にて複数の端子の範囲にわたり延びており、他方の腕部からの力を仲介部材が他種の端子の接触部に対してフレキシブル基板を押圧するように伝達することとする請求項に記載のフレキシブル基板用電気コネクタ。
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