JP3982703B2 - キャブオーバートラックのキャブチルト装置 - Google Patents
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Description
そのストッパレバー3Aには側面下方に凹凸による係止部が形成されており、シリンダチューブ側に設けられたストッパ機構と係合して、キャブを所定のチルト位置に停止・保持するようになっている。
しかし、チルトアップの必要性は、そのようなスペースがある場合に限らず発生し、狭いスペースでフルストロークができなくても、途中段階で停止することでもよいというケースも存在する。
しかし、この技術は、チルトアップ時に誤ってキャブが死点を越え、前倒するのを防止するもので、上記不具合を解消するものではない。
(a) 係止防止部材を長孔に沿って移動させることで係合許容位置と禁止位置とを容易に選択でき、キャブのチルトアップをフルストローク位置と途中停止位置とのいずれかを選択して行うことができる。
(b) その選択作業は、カバー材の固定ボルトの締め付け操作だけで、部品の着脱を要せず、部品紛失の恐れもない。
(c) また、ガイドピンをバネで付勢してカバー材を押圧するようにすれば(請求項4)、締め付け操作を行わずに固定位置の変更ができる。
(d) カバー材の係合許容・禁止の両固定位置には、相補的な形状で受容部分が形成され、正確に位置決めができ、かつ確実に締め付けることができる。
図1および図2は、前記図9で説明したキャブチルト装置における伸縮手段を示し、図1はフルストローク時、図2は途中停止時である。
図において、伸縮手段は、前記図9で説明したキャブチルト機構のシャシフレーム11とキャブ部材12との間に介装され、その伸長によってキャブをチルトアップするシリンダ組立体10とストッパレバー3などから構成されており、下方側がシリンダチューブ1で、符号Aで示すその下端部がフレームに回転自在に係着され、シリンダチューブ1内のピストンから延伸されたロッド2は、図においてはストッパレバー3に隠れているが、符号Bで示すその先端部がキャブ部材12zに回転自在に係着されている。
そして、図3に示す状態では、鋸歯状のストッパレバー係止部3aは、その係止部3aを覆ってカバー材5がボルトによって取り付けられており、通常のフルストロークのチルトアップ時には、カバー材5はその斜面に沿ってストッパ4上を移動し、ストッパ4に係合することなく通過するようになっている。
また、カバー材5の係止部3aを覆う部分(図示下方の突出部分)は、その側面に傾斜が付けられており、チルトシリンダの伸長時には、ストッパレバー3はシリンダチューブのストッパ4に係合されることなくその斜面にならって摺動し、通過するように形成されている。
さらに、ネジを有するガイドピン7が挿通される長孔5aには、カバー材5の固着される位置(係合許容位置Hおよび係合禁止位置F)に座繰り5cが設けられ、そして、図6に示すように固定ボルト6にはその座繰り5cと相補的形状のテーパ座6bが形成されている。
図において、ストッパレバー3には、貫通孔3dが穿設され、一端にカバー材固定用の頭部16aを有するガイドピン16が、その貫通孔3dとカバー材の長孔5aとを貫通して挿入されている。そして、そのガイドピン16のストッパレバー3を貫通した軸部には、バネ17およびワッシャ9Aが挿入され、クリップ9が溝に嵌め込まれて、ガイドピン16をその頭部16aがカバー材5を押圧する方向に付勢している。
また、長孔5aの座繰り5cと相補的形状のテーパ座がガイドピン頭部16aの首下に設けられている。
そして、ガイドピン頭部16aをバネ力に抗して引き、容易にカバー材5を係合禁止位置あるいは係合許容位置に移動させることができる。
3・・・ストッパレバー
3a・・・係止部
4・・・ストッパ
5・・・カバー材
5a、5b・・・長孔
6・・・固定ボルト
7・・・ガイドピン
8・・・ガイドピン
9・・・クリップ
10・・・チルトシリンダ組立体
11・・・シャシフレーム
12・・・キャブ
13・・・チルトブラケット
Claims (6)
- キャブオーバートラックのシャシフレームとキャブ部材との間に伸縮手段を介装してキャブをチルトアップするキャブチルト装置において、その伸縮手段はシリンダチューブの一端と、そのシリンダチューブ内のピストンから延伸されたロッドの他端とでシャシフレームとキャブ部材とに係着されており、ロッド側にはストッパレバーの一端が係着され、そのストッパレバーに形成された係止部と、シリンダチューブに設けられた係止手段とが係合して伸縮手段の伸長を制限するように構成し、前記ストッパレバーの係止部は伸縮手段のストロークの途中位置でシリンダチューブの係止手段と係合するように形成し、その途中位置での係合を防止する係合防止部材を設け、その係合防止部材はストッパレバーに対して移動可能でかつ所定位置で固定可能に取り付けられていることを特徴とするキャブオーバートラックのキャブチルト装置。
- 前記係合防止部材は、ストッパレバーに形成された係止部を完全に覆ってその係止部と係止手段との係合を禁止する位置と、ストッパレバーに形成された係止部を顕出して係止手段との係合を許容する位置との間を移動可能であり、且つ、禁止する位置と許容する位置とにそれぞれ固定可能である請求項1のキャブオーバートラックのキャブチルト装置。
- 前記ストッパレバーには複数のガイドピンが突設され、前記係合防止部材にはそのガイドピンが挿通される長孔がそれぞれ形成されており、少なくとも1本のガイドピンには係合して前記係合防止部材を前記ストッパレバーに対して固定する固定部材が設けられている請求項2のキャブオーバートラックのキャブチルト装置。
- 前記ガイドピンの少なくとも1本にはネジ部が形成され、前記固定部材にはガイドピンのネジ部と螺合するネジ部が形成され、対応する長孔には前記固定部材と相補的な形状の固定部材受容部分が形成されており、固定部材のネジ部をガイドピンのネジ部と螺合する際に固定部材は前記固定部材受容部分と係合して前記係合防止部材を前記ストッパレバーに押圧する様に構成されている請求項2のキャブオーバートラックのキャブチルト装置。
- 前記ガイドピンの少なくとも1本には、一端に係合防止部材をストッパレバーに固定する頭部が形成されており、そのガイドピンをストッパレバーの貫通孔に挿通して係合防止部材の固定方向にバネで付勢し、対応する長孔にはガイドピン頭部と相補的な形状の受容部分が形成され、ガイドピン頭部がその長孔の受容部分に係合して前記係合防止部材を前記ストッパレバーにバネによって押圧する様に構成されている請求項3のキャブオーバートラックのキャブチルト装置。
- 他方のガイドピンには抜け止め防止手段が係合されている請求項4、5いずれかのキャブオーバートラックのキャブチルト装置。
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