JP3982528B2 - 食器洗浄機 - Google Patents
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その洗浄ノズルは、その回転中心部に洗浄ノズル内に洗浄水を案内する軸部を設け、洗浄槽の底部に洗浄ノズルの軸部に対して外包するように軸支する軸支部を配置し、この軸支部に洗浄ノズルの軸部を挿入して洗浄ノズルを回転自在に支持している。
そこで、洗浄ノズルの軸部の近傍に爪部を設け、洗浄ノズルが軸支部から簡単に外れないようにして洗浄ノズルの浮き上がりを防止するようにしている。
さらに、別の従来の食器洗浄機では、軸支部に回転自在に取り付けられた洗浄ノズルを、軸支部にネジ止めするキャップで押さえて洗浄ノズルの浮き上がりを防止するようにしたものもある(例えば、特許文献2参照。)。
また、洗浄ノズルの重量を錘りを付けて重くするという場合には、錘りを洗浄ノズル全体に均一に取り付けると、全体的に重くなり、回転モーメントの関係で洗浄ノズルが回りにくくなり、また錘りを均一に取り付けることは難しいためアンバランスになり易く、アンバランスな取り付けでは、振動が生じて騒音の原因となるという問題があった。
前記回転ノズル体を前記洗浄ポンプに接続されて洗浄水を供給する円筒状の軸体に回転自在に装着し、前記回転ノズル体に、その回転中心部を取り囲み、前記洗浄ポンプから供給される洗浄水の水圧に打ち勝つ重さの錘りを固着したものである。
また、錘りは回転ノズル体の回転中心部を取り囲むよう固着されているので、回転ノズル体の全体に錘りを取り付けた場合に比べて、アンバランスが生じにくく、回転モーメントにも大きな影響を与えないため、回転ノズル体が回りにくくなることはなく、スムーズに回転する。
図1は本発明に係る実施の形態1の食器洗浄機の縦断面図、図2は同食器洗浄機の後面側の縦断面図、図3は同食器洗浄機の使用状態を示す斜視図、図4は同食器洗浄機の回転ノズル体の底面図、図5は同食器洗浄機の回転ノズル体の斜視図、図6は同食器洗浄機の回転ノズル体と軸受部の断面図である。
食器洗浄機の外郭を形成する筐体1内には、洗浄槽5が設けられており、洗浄槽5の下部には貯水タンク11を有する底面板10が着脱自在に装着されている。
底面板10の一方の側の下部に上面が開口された貯水タンク11が設けられており、底面板10の外周には周壁12が立設され、洗浄槽5を形成する周面部6の下端部がパッキン(図示せず)を介して周壁12の内側に挿入され、ねじ止め等により固定されている。なお、貯水タンク11は後述の食器類を洗浄し又はすすぐために必要な水を貯水するに十分な容積を備えている。
さらに、筐体1の側壁に設けた開口部2と貯水タンク11の給水受口15との間に案内管16が設けられ、筐体1の開口部2の外面側において案内管16に水受け具固定部17が連結されている。その水受け具固定部17には後述の水受け具45の接続管47が固定されている。
洗浄槽5の下方において、貯水タンク11の他方に給水ポンプ21が設置され、給水ポンプ21の吸込み口は給水管22aより貯水タンク11の底部に接続されており、給水ポンプ21の吐出口は給水管22bに接続されている。そして、その給水管22bは筐体1の底部近傍から筐体1の内壁に沿って立ち上がり、洗浄槽5の側壁の上下方向の略中央部に設けた給水口23に接続されている。
まず、食器かご40に洗浄する食器類41を収納し、前面扉を開いてレール9に沿って食器かご40を洗浄槽5内に収容し、前面扉3を閉じる。
ついで、水受け具45の接続管47を水受け具固定部17から案内管16に挿入し、図3に示すように、受け口46を流し台50の水道栓51の蛇口52の下に位置させ、水受け具固定具17により固定する。このとき、受け口46が蛇口52の直下に位置するように、接続管47を案内管16に押し込み又は引き出してその位置を調整する。
ついで、温度センサ20が、洗浄水が所定の温度に達したことを検知したときは、通電を停止する。
次に、洗浄ポンプ25を駆動し、洗浄槽貯水部13内の温水を回転ノズル体32に圧送し、回転ノズル体32を回転させながら噴射口33から、食器かご40に収納された食器類41に温水を噴射して食器類41を洗浄し、洗浄工程が開始される。
このとき、循環している洗浄水には、残滓が混入するが、この残滓はフィルタ39によって大部分が捕集される。また、貯水タンク11は洗浄水の循環経路から分離しているため、貯水タンク11、加熱手段19及び温度センサ20には常に外部からの水しか通過しないので、残滓による汚染がなく、常に清潔を保つことができる。
そして、一定の時間が経過したときは洗浄ポンプ25を停止し、排水ポンプ27により洗浄槽5内の湯を排水して貯水タンク11内の温水を洗浄槽5内に給水し、再び洗浄ポンプ25を駆動して食器類41のすすぎを行う。このようなすすぎ工程は、数回繰り返される。
これら貯水タンク11への給水及び加熱、洗浄工程、すすぎ工程、乾燥工程の一連の動作は、操作部で設定することにより、すべて自動的に行われる。
所定の時間が経過して乾燥工程が終了したときは、適宜前面扉3を開き、食器かご40を引き出して洗浄された食器類41を取り出す。
そして、回転ノズル体32に圧送する温水の水圧が高くなり、合成樹脂で形成されて重さが軽い回転ノズル体32が浮き上がろうとするが、回転ノズル体32の下面で軸受部34の周囲に、水圧に打ち勝って浮き上がらない重さの重量部材である錘り35が取付固定されているので、回転ノズル体32に圧送する温水の水圧が高くなっても、錘り35の重さが水圧に打ち勝っことにより、回転ノズル体32が浮き上がることが防止される。
さらに、軸受部34の一端が軸体31の外周に設けた凹部31aに嵌合させられ、軸体31と回転ノズル体32の軸受部34がラビリンス構造を構成する。
軸体31と回転ノズル体32の軸受部34とに若干の隙間があり、その隙間に水があると、その水が潤滑油の役目を果たし摩擦抵抗が少なくなるため、回転ノズル体32が回転し易いが水洩れのおそれがあるが、軸体31と回転ノズル体32の軸受部34がラビリンス構造を構成しているため、軸体31及び回転ノズル体32内の水の漏れを防止することができる。
さらに、回転ノズル体32の下面に錘35が予め取付固定されているから、洗浄槽5の洗浄水給水口14に設けられた軸体31に対して回転ノズル体32をワンタッチで取り付け、取り外しが容易である。
図7は本発明に係る実施の形態2の食器洗浄機の回転ノズル体と軸受部の断面図である。
この実施の形態2は、錘り35は実施の形態1と同様のものを用いているが、洗浄槽給水口14の軸体31に対する回転ノズル体32の取り付け方が実施の形態1と相違するものである。
この実施の形態2では、洗浄槽給水口14の軸体31は、実施の形態1のような断面U字状の受け部31aは設けられておらず、円筒形状である。また、回転ノズル体32の下面中央に設けられた軸受部34はその軸受部分が下に垂れ下がる周接片34aを有して形成されている。そして、軸体31の頭部で回転ノズル体32の上面を回転自在に支持している。
従って、軸体31の外周面に回転ノズル体32の軸受部34の周接片34aが当接するだけであるため、回転ノズル体32内の水が漏れやすい構造となっている。
そこで、回転ノズル体32の軸受部34の周囲上面に、内周縁が軸体31の外周面に圧接するように環状シール用パッキン54を接着剤で取り付け、軸体31の外周面と回転ノズル体32の軸受部34との隙間を環状シール用パッキン54でシールし、その隙間からの水漏れを防止するようにしている。
この変形例は、回転ノズル体32の軸受部34の周囲下面に、内周縁が軸体31の外周面に圧接するように環状シール用パッキン54を固定ピン38を利用して取り付けたものである。この変形例の方が、環状シール用パッキン55の取り付けは、固定ピン38を利用するために、簡単で、強固である。
上記実施の形態1、2では、錘り25の形状は方形としているが、錘り25の形状を図9に示すように小判形としたり、図10に示すように円形にしてもよい。
このように錘り25の形状は、アンバランスが生じなければ、実施の形態の形状に限らず、如何なる形状でもよい。
図11は本発明に係る実施の形態3の食器洗浄機の回転ノズル体と軸受部を示す断面図である。
この実施の形態3は、錘り55が回転ノズル体32の軸受部34を兼ねるように構成したものである。
この実施の形態3では、実施の形態1と同様に、洗浄槽給水口14の軸体31の外周に断面U字状の受け部31aを設け、所定の肉厚を有する環状の錘り55の内周縁にフランジ55aを周設したものである。
このように錘り55が回転ノズル体32の開口61の周縁下面にリベット止めされ、その錘り55のフランジ55aを、洗浄水給水口14の軸体31の外周に設けた凹部31aに嵌合させ、軸体31に回転ノズル体32が回転自在に装着されるようにしたものである。
また、軸受部を兼ねる錘り55のフランジ55aが軸体31の外周に設けた凹部31aに嵌合させられ、軸体31と回転ノズル体32の軸受部がラビリンス構造を構成するようにしている。
図12は本発明に係る実施の形態4の食器洗浄機の回転ノズル体と軸受部を示す断面図である。
この実施の形態4も、実施の形態3とは略同様の構成であるが、実施の形態3と異なるところは、円筒状に形成した錘り55の上端部にフランジ55aを設け、錘55の下端部を軸体31の外周に設けた凹部31aに嵌合させ、錘55のフランジ55aを開口61の開口周縁上面に接着剤で接着したことと、回転ノズル体32の開口61に垂下する垂下片61aを設けたことである。そして、錘り55の回転ノズル体32の開口61に対する接着剤による接着面を、開口61の開口周縁上面だけでなく、垂下片61aの内周壁も含むように広くして接着強度を高めたものである。
また、軸受部を兼ねる錘り55の下端が軸体31の外周に設けた凹部31aに嵌合させられ、軸体31と回転ノズル体32の軸受部を兼ねる錘り55がラビリンス構造を構成するため、軸体31及び回転ノズル体32内の水の漏れを防止することができる。
Claims (7)
- 筐体内に設けられた洗浄槽と、該洗浄槽内に収納された食器類に洗浄水を噴射する中空状の回転ノズル体と、該回転ノズル体に洗浄水を供給する洗浄ポンプとを備え、
前記回転ノズル体を前記洗浄ポンプに接続されて洗浄水を供給する円筒状の軸体に回転自在に装着し、前記回転ノズル体に、その回転中心部を取り囲み、前記洗浄ポンプから供給される洗浄水の水圧に打ち勝つ重さの錘りを固着したことを特徴とする食器洗浄機。 - 前記回転ノズル体はその下面中央に軸受部が設けられ、該回転ノズル体の軸受部を前記軸体に回転自在に装着し、前記錘りを前記回転ノズル体の軸受部の周囲に、該軸受部を取り囲むように固着したことを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。
- 前記回転ノズル体を合成樹脂で形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の食器洗浄機。
- 前記錘りを質量が大きい金属で形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の食器洗浄機。
- 前記錘りの少なくとも一部を前記軸受部として形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の食器洗浄機。
- 前記軸体と、該軸体に回転自在に装着された前記回転ノズル体の軸受部とでラビリンス構造を構成するようにしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の食器洗浄機。
- 前記軸体の外周面と前記回転ノズル体の軸受部との間の隙間を該軸受部に取り付けられた環状シール用パッキングでシールするようにしたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の食器洗浄機。
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