JP3979572B2 - 高トリグリセリド血症、肥満及び高血圧症に対する易罹患性の判定方法 - Google Patents

高トリグリセリド血症、肥満及び高血圧症に対する易罹患性の判定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検者の遺伝子多型を解析し、解析結果に基づいて、被検者の高トリグリセリド血症、肥満及び高血圧症に対する易罹患性を判定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
SA遺伝子は、高血圧の発症に関係する可能性のある候補遺伝子として、遺伝的に高血圧なラット、いわゆる自然発症高血圧ラットの腎臓において優先的に発現している遺伝子として、ディファレンシャルスクリーニングによって単離された[Iwai N et al.:Hypertension, 17:161-169(1991)]。その後、ヒトのオルソログ遺伝子(ヒトSA遺伝子ともいう)が単離され、ヒトにおける高血圧とヒトSA遺伝子との関係が追求され報告されてきたが[Iwai N et al.:Hypertension, 23:375-380(1994);Nabika T et al.:Hypertension, 25:6-13(1995)]、未だ明確な答えは出ていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ヒトSA遺伝子の多型を解析し、解析結果に基づいて、被検者の高トリグリセリド血症、肥満及び高血圧症に対する易罹患性を判定する方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究を行った結果、ヒトSA遺伝子に存在する特定の多型が、血漿トリグリセリド、血漿コレステロール、肥満指数、ウエスト/ヒップ比(W/H比)及び血圧に影響を与えていることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(8)である。
(1) 被検者の、高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症への易罹患性を判定する方法であって、以下の工程:
(a) 当該被検者から、ゲノムDNAを含有する生体試料を採取する工程、
(b) 工程(a)において得られた生体試料中のゲノムDNA上に存在するヒトSA遺伝子の配列番号1の塩基配列で表される第12イントロンの第4028番目の塩基に相当する塩基の種類を決定する工程、及び
(c) 工程(b)において得られた結果に基づいて、当該被検者の高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症への易罹患性を判定する工程、
を包含することを特徴とする前記高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症への被検者の易罹患性判定方法。
【0005】
(2) 被検者の高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症への易罹患性の判定を、ヒトSA遺伝子の配列番号1の塩基配列で表される第12イントロンの第4028番目の塩基の種類がAG型又はGG型である場合には、当該被検者は高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症に罹患し易いと判定し、当該塩基の種類がAA型である場合には、当該被検者は高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症に罹患し難いと判定する判定基準に基づいて行なうことを特徴とする上記(1)の高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症への被検者の易罹患性判定方法。
【0006】
(3) 配列番号19の塩基配列を含むフォワードプライマー、配列番号20の塩基配列を含むリバースプライマー、配列番号21の塩基配列を含むA型蛍光標識プローブ及び配列番号22の塩基配列を含むG型蛍光標識プローブを主要構成要素として含有してなる、ヒトSA遺伝子の遺伝子多型タイピング用キット。
【0007】
(4)被検者の、高トリグリセリド血症への易罹患性を判定する方法であって、以下の工程:
(a)当該被検者から、ゲノムDNAを含有する生体試料を採取する工程、
(b)工程(a)において得られた生体試料中のゲノムDNA上に存在するヒトSA遺伝子の配列番号2の塩基配列で表されるプロモーター領域の第41番目の塩基と第42番目の塩基との間に挿入配列5’−tttaa−3’が存在するか否かを決定する工程、及び
(c)工程(b)において得られた結果に基づいて、当該被検者の高トリグリセリド血症への易罹患性を判定する工程、
を包含することを特徴とする前記高トリグリセリド血症への被検者の易罹患性判定方法。
【0008】
(5)被検者の高トリグリセリド血症への易罹患性の判定を、ヒトSA遺伝子の配列番号2の塩基配列で表されるプロモーター領域の第41番目の塩基と第42番目の塩基との間に挿入配列5’−tttaa−3’が存在する場合には、当該被検者は高トリグリセリド血症に罹患し易いと判定し、当該挿入配列が存在しない場合には、当該被検者は高トリグリセリド血症に罹患し難いと判定する判定基準に基づいて行なうことを特徴とする上記(4)の高トリグリセリド血症への被検者の易罹患性判定方法。
【0009】
(6) 配列番号7の塩基配列を含むフォワードプライマー、配列番号8の塩基配列を含むリバースプライマー、配列番号9の塩基配列を含むI型蛍光標識プローブ及び配列番号10の塩基配列を含むD型蛍光標識プローブを主要構成要素として含有してなる、ヒトSA遺伝子の遺伝子多型タイピング用キット。
【0010】
(7)上記(1)の高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症への被検者の易罹患性判定方法に、さらに、ヒトSA遺伝子の配列番号2の塩基配列で表されるプロモーター領域の第41番目の塩基と第42番目の塩基との間に挿入配列5’−tttaa−3’が存在するか否かを決定する工程を加え、ヒトSA遺伝子の配列番号1の塩基配列で表される第12イントロンの第4028番目の塩基に相当する塩基の種類及びヒトSA遺伝子の配列番号2の塩基配列で表されるプロモーター領域の第41番目の塩基と第42番目の塩基との間における挿入配列5’−tttaa−3’の存在の有無を指標として、被検者の高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症への易罹患性を判定することを特徴とする高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症への被検者の易罹患性判定方法。
【0011】
(8)被検者の高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症への易罹患性の判定を、ヒトSA遺伝子の配列番号1の塩基配列で表される第12イントロンの第4028番目の塩基の種類がAG型又はGG型であり、なお且つヒトSA遺伝子の配列番号2の塩基配列で表されるプロモーター領域の第41番目の塩基と第42番目の塩基との間に挿入配列5’−tttaa−3’が存在する場合には、当該被検者はより一層高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症に罹患し易いと判定する判定基準に基づいて行なうことを特徴とする上記(7)の高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症への被検者の易罹患性判定方法。
以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の検出法は、ヒトSA遺伝子の特定の多型を解析し、解析結果に基づいて被検者の高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症ヘの易罹患性を判定することを特徴とする。ここで、「ヒトSA遺伝子」とは、アシル-CoAシンテターゼ活性を有するタンパク質をコードし、ヒト第16番染色体の16p11.2の位置にマップされ、GenBankアクセッションナンバーAC004381として登録されている塩基配列により表される遺伝子をいう。「易罹患性」とは、それぞれの疾患への罹り易さをいう。
【0013】
SA遺伝子の前記特定の多型としては、配列番号1の塩基配列で表される第12イントロンの塩基配列の第4028番目の塩基に相当する塩基の多型(第12イントロンA/G多型ともいう)が挙げられる。なお、SA遺伝子における第12イントロンA/G多型の存在部位を図1に模式的に示した。この部位の塩基は、現在のところ、アデニン(A)又はグアニン(G)であることが確認されている。ヒト染色体DNAは、両親から由来する各一対が存在するので、被検者の第12イントロンA/G多型には、両染色体のSA遺伝子ともアデニンであるAA型(Aのホモ接合型)、一方の染色体はアデニンでもう一方の染色体はグアニンであるAG型(AとGのヘテロ接合型)、そして両染色体ともグアニンであるGG型(Gのホモ接合型)の3つのタイプが存在する。SA遺伝子の第12イントロンの第4028番目の塩基がアデニンである場合の第12イントロンの全長配列を配列番号1に示した。また、第12イントロンの5’上流側に第12エクソンを、第12イントロンの3’下流側に第13エクソンを加えた配列を配列番号3に示した。配列番号3において、第1番目の塩基から第100番目の塩基までが第12エクソン領域であり、第101番目の塩基から第4134番目の塩基までが第12イントロン領域であり、第4135番目の塩基から第4254番目の塩基までが第13エクソン領域である。
【0014】
SA遺伝子の前記特定の多型の別のタイプとしては、配列番号2の塩基配列で表されるプロモーター領域の第41番目の塩基と第42番目の塩基との間に挿入配列5’−tttaa−3’が存在するか否かの多型(プロモーターI/D多型ともいう)が挙げられる。なお、SA遺伝子におけるプロモーターI/D多型の存在部位を図1に模式的に示した。被検者のプロモーターI/D多型には、両染色体のSA遺伝子とも挿入型であるII型(insertion−insertion型)、一方の染色体のSA遺伝子は挿入型でもう一方の染色体のSA遺伝子は欠失型であるID型(insertion−deletion型)、そして両染色体のSA遺伝子とも欠失型であるDD型(deletion−deletion型)の3つのタイプが存在する。SA遺伝子のプロモーターI/D多型が欠失型(deletion型)である場合のプロモーター領域及びそれに続く第1エクソンの全長配列を配列番号2に示した。配列番号2において、第1番目の塩基から第996番目の塩基までがプロモーターを含む領域であり、第997番目の塩基から第1080番目の塩基までが第1エクソン領域である。
【0015】
SA遺伝子多型の解析方法は、上記の多型の判別ができる限り、特に限定されず、公知の様々な遺伝子多型解析方法を採用することができる。例えば、被検者から採取した血液細胞及び口腔内粘膜細胞等の試料から、染色体DNAを抽出し、これを鋳型として、目的の多型を含む部分を増幅できるように設計したプライマーを用いてPCRを行い、得られたPCR産物の塩基配列を解析する方法や、その他、PCRプライマーの3’末端にミスマッチがあるとプライマーとして機能しないため増幅が起きないことを利用したアレル特異的PCR法[Wu,D.Y., et al.: Proc. Natl. Acad. Sci. USA., 86: 2757-2760(1989)]、蛍光標識したアレル特異的オリゴとTaqDNAポリメラーゼによるPCR反応とを利用したTaqMan PCR法等によって、遺伝子多型解析を行なうことができる。
【0016】
例えば、アレル特異的PCRを用いて、SA遺伝子の多型解析を行う場合を以下に説明する。本方法は、より詳細にはプライマーの3’末端に一塩基のミスマッチがあるとプライマーのアニーリングが良好に起こらなくなり、結果としてPCRによる増幅が生じないことを利用した方法である。この方法の成否に大きな影響を及ぼすのは、プライマーの3’末端のミスマッチである。そこで、プライマーを3’末端に変異がくるように設計することで、アレルの型により増幅の可否が決定されるため、アレル特異的PCRによれば増幅産物の有無によりアレルの型が確認できる。アレル特異的PCRにおけるこのようなプライマーの設計は、ヒトSA遺伝子の公知の塩基配列に基づいて行うことができる。ヒトSA遺伝子の第12イントロンの第4028番目の塩基が、アデニン及びグアニンのいずれであるのかタイピングする場合のプライマーの例としては、5’-attttcctggtgtttcaaatattta-3’(配列番号4)及び5’-attttcctggtgtttcaaatatttg-3’(配列番号5)に示す塩基配列を有するものが挙げられる。配列番号4及び配列番号5に示す塩基配列を有するプライマーはその3’末端の塩基が相違している。これらのプライマーと、適宜選択した逆方向のプライマー、例えば、5’-aagattctgattcttacccatatgt-3’(配列番号6)に示す塩基配列を有するプライマーとを組合せてPCRを行い、配列番号4及び配列番号6のプライマーでPCRを行ったもののみ300bpの産物が確認できた場合はAA型、配列番号5及び配列番号6のプライマーでPCRを行ったもののみ300bpの産物が確認できたものはGG型、両方の場合で産物が確認できた場合はAG型と判定することができる。
【0017】
また、TaqMan PCR法の原理を図2に示した。TaqMan PCR法は蛍光標識したアレル特異的オリゴ(TaqManプローブともいう)とTaq DNAポリメラーゼによるPCR反応とを利用した方法である。TaqMan PCR法で用いるアレル特異的オリゴは約20塩基程度の長さであり、5’末端はFAMやVIC等の蛍光レポーター色素(R)によって標識され、一方3’末端はクエンチャー(Q)によって標識されている。この状態ではクエンチャーが蛍光エネルギーを吸収するため蛍光は検出できない。本法ではPCR反応を同時に行なうが、TaqManプローブの3’末端はリン酸化されているためTaqManプローブからのDNA鎖伸長は起こらない。しかし、このTaqManプローブをSNPを含む領域を増幅するように設計したプライマーとTaqDNAポリメラーゼとともにPCR反応を行なうと、まずTaqManプローブが鋳型DNAの特異的な配列にハイブリダイゼーションし、同時にPCRプライマーから伸長反応が起こる。しかしこの際、TaqDNAポリメラーゼは5’ヌクレアーゼ活性を有しているため、PCRプライマーの伸長反応が進む際にハイブリダイゼーションをしたTaqManプローブを切断する。TaqManプローブが切断されると蛍光色素がクエンチャーの影響を受けなくなり蛍光を検出できるようになる。
【0018】
例えば、図2のように、SNP部位がアデニン(A)のアレル1とグアニン(G)のアレル2が存在する場合、アレル1に特異的なTaqManプローブはFAM(R1)で、アレル2に特異的なTaqManプローブはVIC(R2)で標識する。この2種類のアレル特異的オリゴをPCR試薬に同時に混入し、タイピングの対象となる鋳型とTaqManPCR反応を行なう。その後、蛍光検出器にてFAM及びVICの蛍光強度を測定する。その結果、鋳型がアレル1のホモ接合型ならばFAMの強い蛍光強度を認め、VICの蛍光は殆ど認めない。アレル1とアレル2のヘテロ接合体ならば、FAMとVIC両者の蛍光が検出できる。アレル2のホモ接合型ならばVICの強い蛍光強度が検出でき、FAMの蛍光は殆ど検出できない。このようにして対象サンプルのタイピングをすることができる。
【0019】
解析の結果、ヒトSA遺伝子の配列番号1の塩基配列で表される第12イントロンの第4028番目の塩基の種類がAG型又はGG型である場合には、当該被検者は高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症に罹患し易いと判定することができ、当該塩基の種類がAA型である場合には、当該被検者は高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症に罹患し難いと判定することができる。また、ヒトSA遺伝子の配列番号2の塩基配列で表されるプロモーター領域の第41番目の塩基と第42番目の塩基との間に挿入配列5’−tttaa−3’が存在する場合には、当該被検者は高トリグリセリド血症に罹患し易いと判定することができ、当該挿入配列が存在しない場合には、当該被検者は高トリグリセリド血症に罹患し難いと判定することができる。
【0020】
さらに、これらの2種類の多型を組み合わせて評価することにより、高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症への被検者の易罹患性の評価を、より高い精度で行うことができる。すなわち、ヒトSA遺伝子の配列番号1の塩基配列で表される第12イントロンの第4028番目の塩基の種類がAG型又はGG型であり、なお且つヒトSA遺伝子の配列番号2の塩基配列で表されるプロモーター領域の第41番目の塩基と第42番目の塩基との間に挿入配列5’−tttaa−3’が存在する場合には、当該被検者はより一層高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症に罹患し易いと判定することができる。易罹患性の評価は、前記多型以外にその他の公知の高グリセリド血症、肥満、高血圧の危険因子と組み合わせに基づいて行なってもよい。これにより危険因子判定の信頼性をさらに向上させることができる。
【0021】
上記のヒトSA遺伝子の遺伝子多型をタイピングするためのプライマー及び蛍光標識プライマーを主要構成要素として含むキットも本発明の好ましい実施態様である。以下に、第12イントロンA/G多型タイピング用キット及びプロモーターI/D多型タイピング用キットの具体的構成例を示した。
〔第12イントロンA/G多型タイピング用キット〕
▲1▼ 配列番号19の塩基配列を含むフォワードプライマー
▲2▼ 配列番号20の塩基配列を含むリバースプライマー
▲3▼ 配列番号21の塩基配列を含むA型蛍光標識プローブ
▲4▼ 配列番号22の塩基配列を含むG型蛍光標識プローブ
〔プロモーターI/D多型タイピング用キット〕
▲1▼ 配列番号7の塩基配列を含むフォワードプライマー
▲2▼ 配列番号8の塩基配列を含むリバースプライマー
▲3▼ 配列番号9の塩基配列を含むI型蛍光標識プローブ
▲4▼ 配列番号10の塩基配列を含むD型蛍光標識プローブ
以上の構成要素には、さらに必要に応じて、各ヌクレオチド混液、酵素反応停止溶液、希釈溶液等を追加補充することができる。
【0022】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を示して具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
〔実施例1〕 ヒトSA遺伝子上の多型部位の検出
まず、ヒトSA遺伝子上の多型部位を決定した。すなわち、Genbank HUAC004381に基づき、SA遺伝子のプロモーター領域(-2.1Kb)及び全エクソン(1-14)を、32人のDNAを用いてシークエンスを行なった。結果を表1に示した。
【表1】
Figure 0003979572
【0023】
表1に示した6つの多型のうち、第5イントロンと第7イントロンの多型は第8エクソンの多型と完全に連鎖不平衡であったため、これら2つの遺伝子多型についてはアソシエーションスタディーを行なわなかった。なお、第12イントロンに存在するA/G多型(表1では、塩基番号152718の塩基)は、配列番号1で表される塩基配列において第4028番目の塩基に相当する。また、プロモーター領域に存在するI/D多型(表1では、塩基番号119801と塩基番号119802との間)は、配列番号2の塩基配列で表されるプロモーター領域の第41番目の塩基と第42番目の塩基との間で生じ得る多型である。
【0024】
〔実施例2〕 アソシエーションスタディー
インフォームドコンセントを得た被検者4039人の血液サンプルを用いて、実施例1において判明した多型のうち、プロモーター領域に存在する5’-tttaa-3’の挿入/欠失(I/D)多型、プロモーター領域に存在するG/A多型、第8エクソンに存在するG/C多型、第12イントロンに存在するA/G多型の遺伝子型を決定した。なお、これらの多型は、各多型ごとに表2に記載のプライマーセット及びプローブセットを用い、TaqManシステム(PEアプライドバイオシステムズ社)を用いて決定した。
【表2】
Figure 0003979572
【0025】
表3には、第12イントロンに存在するA/G多型と各被検者の特徴をまとめた。
【表3】
Figure 0003979572
【0026】
表3において、AHTは降圧剤による治療を受けている人の割合、SBPは収縮期血圧、DPBは拡張期血圧、HRは心拍数、BSは血糖、W/Hはウエスト/ヒップ比、Plas cholは血漿コレステロール値、HDL cholはHDLコレステロール値、TG/Tは高トリグリセリド血症の治療を受けている人の割合、Chol/Tは高コレステロール血症の治療を受けている人の割合、HTNは高血圧症の人の割合、CVAは脳血管障害がある人の割合、OMIは過去に心筋梗塞を起こした人の割合、Res SBPは年齢と性別で補正した収縮期血圧の残差、Res DBPは年齢と性別で補正した拡張期血圧の残差、Res BMIは年齢と性別で補正した肥満指数の残差、Res W/Hは年齢と性別で補正したウエスト/ヒップ比の残差、Res TGは年齢と性別で補正した血中トリグリセリド濃度の残差、Res Chol年齢と性別で補正した血中コレステロール濃度の残差である。ここで、高血圧症の人は、収縮期血圧が140mmHg以上又は収縮期血圧が90mmHg以上、あるいは降圧剤を飲んでいる人と定義した。コレステロール値はL-TC Wakoキット(和光純薬社製)を用いて、トリグリセリド値はClinimate TG-2キット(第一化学社製)を用いて測定した。P1値は1-way ANOVA(1元配置分散分析法)によって算出し、P2値はAA型対AG型+GG型のunpairedt-test(等分散分析)によって算出した。
【0027】
表3から明らかなように、第12イントロンの多型は、肥満指数(BMI)、ウエスト/ヒップ比(W/H)、降圧剤の治療を受けている人の割合(AHT)、収縮期及び拡張期血圧、心拍数、血糖、トリグリセリドに影響を与えることが判明した。すなわち、第12イントロンのA/G多型がAG型又はGG型の人は、AA型の人に比べて、BMI及びW/Hが高値を示した。また、第12イントロンのA/G多型がAG型の人は、AA型の人に比べて、AHTが高値を示した。さらに、第12イントロンのA/G多型がAG型又はGG型の人は、AA型の人に比べて、血中トリグリセリド濃度が高値を示した。また、プロモーター領域に存在するI/D多型はトリグリセリドに影響を与えることが判明した。すなわち、プロモーターI/D多型が、DI型又はDD型の人は、II型の人に比べて、血中トリグリセリド濃度が高値を示した。そして、第12イントロンのA/G多型がAG型又はGG型であり、且つプロモーターI/D多型が、DI型又はDD型の人はより血中トリグリセリド濃度が、より高値を示すことが判明した。
【0028】
また、60歳未満の被検者での第12イントロンA/G多型と各生理生化学的パラメーターとの関係を表4にまとめた。
【表4】
Figure 0003979572
【0029】
その結果、表4から明らかなように、第12イントロンA/G多型は、肥満指数(BMI)、ウエスト/ヒップ比(W/H比)、血中トリグリセリド濃度、血中コレステロール濃度、収縮期及び拡張期血圧に影響を及ぼしていることが判明した。すなわち、第12イントロンA/G多型が、AG型又はGG型の人は、AA型の人よりも、肥満指数及びウエスト/ヒップ比が高く、血中トリグリセリド濃度及び血中コレステロール濃度が高く、さらに収縮期及び拡張期血圧が高いことが判明した。特に、年齢、性別、第12イントロンA/G多型を独立変数として含む多重算定解析によると、第12イントロンA/G多型がAG型又はGG型である被検者の高血圧についてのオッズ比は2.01であった。これは、第12イントロンA/G多型がAG型又はGG型である人は、AA型である人に比べて2.01倍高血圧症に罹患し易いことを意味している。
【0030】
【発明の効果】
本発明により、高トリグリセリド血症、肥満及び高血圧症に対する易罹患性の判定方法が提供される。本判定方法は、生活習慣病発症の予防に有用である。
【0031】
【配列表】
Figure 0003979572
Figure 0003979572
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Figure 0003979572
Figure 0003979572
Figure 0003979572
【00】
【配列表フリーテキスト】
配列番号4:合成DNA
配列番号5:合成DNA
配列番号6:合成DNA
配列番号7:合成DNA
配列番号8:合成DNA
配列番号9:合成DNA
配列番号10:合成DNA
配列番号11:合成DNA
配列番号12:合成DNA
配列番号13:合成DNA
配列番号14:合成DNA
配列番号15:合成DNA
配列番号16:合成DNA
配列番号17:合成DNA
配列番号18:合成DNA
配列番号19:合成DNA
配列番号20:合成DNA
配列番号21:合成DNA
配列番号22:合成DNA
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒトSA遺伝子におけるプロモーターI/D多型と第12イントロンA/G多型の位置を示した模式図である。
【図2】 TaqManPCRによるSNPタイピングの原理を示した図である。

Claims (8)

  1. 被検者の、高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症への易罹患性を判定する方法であって、以下の工程:
    (a)当該被検者由来のゲノムDNA上に存在するヒトSA遺伝子の配列番号1の塩基配列で表される第12イントロンの第4028番目の塩基に相当する塩基の種類を決定する工程、及び
    (b)工程(a)において得られた結果に基づいて、当該被検者の高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症への易罹患性を判定する工程、
    を包含することを特徴とする前記高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症への被検者の易罹患性判定方法。
  2. 被検者の高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症への易罹患性の判定を、ヒトSA遺伝子の配列番号1の塩基配列で表される第12イントロンの第4028番目の塩基の種類がAG型又はGG型である場合には、当該被検者は高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症に罹患し易いと判定し、当該塩基の種類がAA型である場合には、当該被検者は高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症に罹患し難いと判定する判定基準に基づいて行なうことを特徴とする請求項1記載の高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症への被検者の易罹患性判定方法。
  3. 配列番号19の塩基配列を含むフォワードプライマー、配列番号20の塩基配列を含むリバースプライマー、配列番号21の塩基配列を含むA型蛍光標識プローブ及び配列番号22の塩基配列を含むG型蛍光標識プローブを主要構成要素として含有してなる、ヒトSA遺伝子の遺伝子多型タイピング用キット。
  4. 被検者の、高トリグリセリド血症への易罹患性を判定する方法であって、以下の工程:
    (a)当該被検者由来のゲノムDNA上に存在するヒトSA遺伝子の配列番号2の塩基配列で表されるプロモーター領域の第41番目の塩基と第42番目の塩基との間に挿入配列5’−tttaa−3’が存在するか否かを決定する工程、及び
    (b)工程(a)において得られた結果に基づいて、当該被検者の高トリグリセリド血症への易罹患性を判定する工程、
    を包含することを特徴とする前記高トリグリセリド血症への被検者の易罹患性判定方法。
  5. 被検者の高トリグリセリド血症への易罹患性の判定を、ヒトSA遺伝子の配列番号2の塩基配列で表されるプロモーター領域の第41番目の塩基と第42番目の塩基との間に挿入配列5’−tttaa−3’が存在する場合には、当該被検者は高トリグリセリド血症に罹患し易いと判定し、当該挿入配列が存在しない場合には、当該被検者は高トリグリセリド血症に罹患し難いと判定する判定基準に基づいて行なうことを特徴とする請求項4記載の高トリグリセリド血症への被検者の易罹患性判定方法。
  6. 配列番号7の塩基配列を含むフォワードプライマー、配列番号8の塩基配列を含むリバースプライマー、配列番号9の塩基配列を含むI型蛍光標識プローブ及び配列番号10の塩基配列を含むD型蛍光標識プローブを主要構成要素として含有してなる、ヒトSA遺伝子の遺伝子多型タイピング用キット。
  7. 請求項1記載の高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症への被検者の易罹患性判定方法に、さらに、ヒトSA遺伝子の配列番号2の塩基配列で表されるプロモーター領域の第41番目の塩基と第42番目の塩基との間に挿入配列5’−tttaa−3’が存在するか否かを決定する工程を加え、ヒトSA遺伝子の配列番号1の塩基配列で表される第12イントロンの第4028番目の塩基に相当する塩基の種類及びヒトSA遺伝子の配列番号2の塩基配列で表されるプロモーター領域の第41番目の塩基と第42番目の塩基との間における挿入配列5’−tttaa−3’の存在の有無を指標として、被検者の高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症への易罹患性を判定することを特徴とする高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症への被検者の易罹患性判定方法。
  8. 被検者の高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症への易罹患性の判定を、ヒトSA遺伝子の配列番号1の塩基配列で表される第12イントロンの第4028番目の塩基の種類がAG型又はGG型であり、なお且つヒトSA遺伝子の配列番号2の塩基配列で表されるプロモーター領域の第41番目の塩基と第42番目の塩基との間に挿入配列5’−tttaa−3’が存在する場合には、当該被検者はより一層高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症に罹患し易いと判定する判定基準に基づいて行なうことを特徴とする請求項7記載の高トリグリセリド血症、肥満又は高血圧症への被検者の易罹患性判定方法。
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