JP3979315B2 - 粉粒材の供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉状や粒状の粉粒材を供給する粉粒材の供給装置に関し、例えばカップ式自動販売機や飲料ディスペンサなどに適用され、カップに注がれた飲料に、ココアパウダやシナモンパウダなどの粉状の食材、あるいはチョコレートチップやアーモンドチップなどの粒状の食材をトッピングするのに用いられる粉粒材の供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の粉粒材の供給装置として、カップ式自動販売機の原料供給装置に適用したものが、例えば特許文献1に記載されている。この原料供給装置は、粉状の原料を収容する原料容器と、この原料容器内の下端部に、水平に延びる軸線を中心として回転自在に設けられたオーガと、これを所定方向に回転駆動するモータなどで構成されている。原料容器の下端部には、前方に突出しかつ開口した円筒状の供給口が設けられている。オーガは、円柱状の本体部と、その外周面に突出して設けられ、所定ピッチで延びる螺旋部とで構成されている。また、このオーガは、その前端部が原料容器の供給口に挿入された状態で、原料容器に回転自在に支持される一方、後端部がモータに連結されている。
【0003】
このように構成された原料供給装置では、モータによって、オーガが所定時間、所定速度で回転駆動されることにより、原料容器内の所定量の原料が供給口を介して吐出される。具体的には、オーガが回転することにより、その周囲の原料が螺旋部によって前方の供給口に送られ、オーガの本体部および螺旋部と供給口の内面とで囲まれたスペース(以下、本欄において「原料スペース」という)に原料が流入する。そして、オーガがさらに回転することにより、原料スペース内の原料が供給口を介して外部に吐出される。
【0004】
また、特許文献1の原料供給装置では、例えば1g程度の微量の原料を供給するために、供給口の内側に円筒状のアダプタを取り付けるとともに、オーガの螺旋部の突出高さを低くすることなどを行っている。これにより、原料スペースの容量を小さくすることによって、供給可能な原料の最小調整量、いわば原料供給の分解能(計量精度)を高め、これにより、微量原料の供給を実現している。そして、上記のようなオーガ式の原料供給装置では、0.1〜0.5gの分解能を得ることができ、1g程度の微量原料の供給を可能としている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−99821号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
近年、カップ飲料には多様化が求められており、例えば、カップに注がれた飲料に、ココアパウダやチョコレートチップなどの粉粒材をトッピングすることが、カップ式自動販売機や飲料ディスペンサにも要求されている。この場合、粉粒材のトッピング量は一般に、カップ飲料の他の原料の供給量に比べてかなり少なく、例えば0.01g単位の極微量のトッピングが要求される。これに対し、上記のオーガ式の原料供給装置は、上述した分解能が限界であり、そのような原料供給装置をそのまま、トッピング装置として用いた場合には、トッピング量が適量よりも多くなってしまうことがある。
【0007】
また、上記の原料供給装置では、供給口が常時、開口しているため、外部からの衝撃や振動などによって、供給口の前端付近の原料が、外部にこぼれ出るおそれがある。加えて、この原料供給装置では、オーガの回転時間を制御することによって原料の供給量を調整しているため、上記のようにトッピング前に粉粒材がこぼれ出てしまうと、トッピング量が適量よりも少なくなるなど、トッピング量が供給ごとにばらついてしまうという問題もある。
【0008】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、粉粒材供給の分解能を大幅に高めることができ、特に微量の粉粒材を精度良く供給することができる粉粒材の供給装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る粉粒材の供給装置は、粉状または粒状の粉粒材を、供給口を介して外部に供給する粉粒材の供給装置であって、粉粒材を収容する粉粒材容器と、第1駆動源と、粉粒材容器の底部に上下方向の軸線を中心として回転自在に設けられ、第1駆動源によって回転駆動されることにより、粉粒材容器内の粉粒材を軸線を中心として外方に移動させる回転部と、この回転部の外周部を取り囲むとともに、回転部を回転自在に支持する回転部ホルダと、回転部および回転部ホルダの少なくとも一方に、回転部の外周に沿って互いに間隔を隔てて配置され且つ軸線の径方向に貫通するように形成され、回転部の回転によって移動した粉粒材が通過する複数の粉粒材通路と、複数の粉粒材通路を通過した粉粒材を収集し、供給口に向かって送り出す粉粒材収集送出し手段と、を備え、回転部は、軸線と同心状の円形に形成されるとともに、第1駆動源によって回転駆動される円盤部を有し、回転部ホルダは、円盤部と同心状に配置され、円盤部の周縁部が軸線の方向に当接するリング部を有し、円盤部およびリング部の一方を、他方に当接させる方向に付勢する付勢手段を、さらに備えており、複数の粉粒材通路は、円盤部の周縁部およびリング部の一方に形成された複数の凹部と、複数の凹部を覆う他方とによって形成されることを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、粉粒材を収容する粉粒材容器の底部に設けられた回転部が、第1駆動源によって、上下方向の軸線を中心として回転駆動されることにより、回転部上の粉粒材が、遠心力によって軸線の外方に移動する。そして、その移動した粉粒材のうち、複数の粉粒材通路を通過した粉粒材が、粉粒材収集送出し手段によって収集され、供給口に向かって送り出される。上記複数の粉粒材通路は、回転部および回転部ホルダの少なくとも一方に、回転部の外周に沿って互いに間隔を隔てて配置され且つ軸線の径方向に貫通するように形成されているので、回転部の回転によって軸線の外方に移動した粉粒材のうち、粉粒材通路を通過したものだけに制限して供給することができる。またこの場合、粉粒材通路の数およびサイズや回転部の回転速度などを適宜、設定することなどにより、従来に比べて、粉粒材供給の分解能を大幅に高めることができ、特に微量の粉粒材を精度良く供給することができる。また、回転部が回転しない限り、粉粒材が粉粒材通路を通過することがないので、従来と異なり、外部からの衝撃や振動などによって、粉粒材が供給口から勝手にこぼれ出ることはない。
また、回転部の円盤部が、第1駆動源によって回転駆動されることにより、円盤部上の粉粒材が、径方向に移動し、複数の粉粒材通路を通過する。円盤部およびリング部は、付勢手段により、一方が他方に当接する方向に付勢され、上記複数の粉粒材通路が、円盤部の周縁部およびリング部の一方に形成された複数の凹部と、これらの凹部を覆う他方とによって形成されるので、複数の粉粒材通路を簡単かつ安定して形成することができる。また、粉粒材通路の数やサイズ変更の要請に対し、容易に対応することができる。
【0013】
本発明の請求項に係る発明は、請求項の粉粒材の供給装置において、リング部は、粉粒材通路の外方に円盤部の外周に沿って延びるとともに、複数の粉粒材通路を通過した粉粒材を保留する粉粒材保留部と、この粉粒材保留部の途中に設けられ、供給口と粉粒材保留部とを連通する連通部と、を有し、粉粒材収集送出し手段は、第2駆動源と、粉粒材保留部に沿って移動可能に構成され、第2駆動源によって駆動されることにより、粉粒材保留部内の粉粒材を押しながら収集し、連通部へ搬送する収集部と、を有していることを特徴とする。
【0014】
この構成によれば、円盤部の回転によって粉粒材通路を通過した粉粒材は、リング部の粉粒材保留部に保留される。そして、この粉粒材保留部内を、第2駆動源で駆動される収集部が移動することにより、粉粒材保留部内の粉粒材を押しながら収集し、連通部へ搬送する。このように、粉粒材保留部内で収集部を移動させることにより、保留された粉粒材を強制的に収集するので、連通部への粉粒材の搬送を確実に行うことができる。
【0015】
本発明の請求項に係る発明は、請求項の粉粒材の供給装置において、第1駆動源および第2駆動源は、共通の駆動源で構成されており、収集部は、円盤部に設けられていることを特徴とする。
【0016】
この構成によれば、円盤部および収集部をそれぞれ駆動する第1および第2駆動源が共通の単一の駆動源で構成され、収集部が円盤部に設けられているので、駆動源の共通化および構成の単純化を図ることができるとともに、装置全体の製造コストを低減することができる。
【0017】
本発明の請求項に係る発明は、請求項2または3の粉粒材の供給装置において、軸線は、鉛直線に対して傾斜しており、連通部は、粉粒材保留部の最も低い部位に設けられていることを特徴とする。
【0018】
この構成によれば、円盤部およびリング部の中心を通る軸線が、鉛直線に対して傾斜しているので、粉粒材保留部が水平面に対して傾斜し、この傾斜した粉粒材保留部の最も低い部位に連通部が設けられているので、粉粒材保留部に保留された粉粒材を、上記収集部による搬送に加えて、自重も利用して連通部へ円滑に移動させることができる。その結果、連通部から供給口への粉粒材の送出しも円滑に行うことができる。
【0019】
本発明の請求項に係る発明は、請求項1ないし4の粉粒材の供給装置において、円盤部は、円盤部の径方向に延び、粉粒材を外方に向かって掃き出すための掃出し部を有していることを特徴とする。
【0020】
この構成によれば、円盤部の回転に伴い、円盤部の径方向に延びる掃出し部が円盤部上の粉粒材を押しながら、外方に向かって円滑かつ確実に掃き出すことができる。
【0021】
本発明の請求項に係る発明は、請求項1ないしの粉粒材の供給装置において、回転部は、重心が軸線に対してずれていることを特徴とする。
【0022】
この構成によれば、回転部の重心が上記軸線に対してずれているので、回転部の回転の際に、回転部自身が振動する。一般に、粉粒材を収容した粉粒材容器の底部で回転部が回転すると、回転部上の粉粒材が遠心力で径方向に移動し、それにより、回転部の上方には空洞が生じやすい。このような空洞が生じると、回転部が回転しても、粉粒材を径方向に連続して移動させることができなくなることがある。そこで、上記のように、回転部の回転の際に、回転部自身が振動することによって、その振動を粉粒材容器内の粉粒材に伝えることができ、上記空洞の発生を防止することができる。その結果、回転部の回転による粉粒材の径方向への移動および供給を円滑に行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による粉粒材の供給装置を示している。この粉粒材供給装置1は、カップ式自動販売機や飲料ディスペンサなどに内蔵され、カップに注がれた飲料に、例えばココアパウダやシナモンパウダなどの粉状の食材、あるいはチョコレートチップやアーモンドチップなどの粒状の食材をトッピングするためのものである。
【0024】
図1および図2に示すように、粉粒材供給装置1は、上下方向に延びる円筒状に形成された粉粒材収容部2(粉粒材容器)と、この粉粒材収容部2の下端部に設けられた粉粒材送出し部3と、この粉粒材送出し部3の後述するモータ21の周囲を覆うとともに、装置自体をカップ式自動販売機などの内部の所定位置に取り付けるための取付金具を兼ねるケース部4を備えている。なお、この粉粒材供給装置1は、マイクロコンピュータを有する制御装置(図示せず)をさらに備えており、その制御装置により、粉粒材送出し部3のモータ21が制御される。
【0025】
粉粒材収容部2は、トッピング用の粉粒材を収容するものであり、上方に開口した投入口2aを介して粉粒材が投入される。なお、常時は、粉粒材収容部2の上端部に取り付けられたキャップ2bによって、投入口2aが閉鎖される。また、粉粒材収容部2の下端部は、図1(b)に示すように、前方(図1(b)の左方)斜め下に凸に湾曲し、後方(同図(b)の右方)斜め下に開口している。そして、その開口を閉鎖するように、粉粒材収容部2の下端部に粉粒材送出し部3が取り付けられている。
【0026】
粉粒材送出し部3は、粉粒材収容部2の下端部に連結され、所定の筒状に形成されたベース部11と、このベース部11に挿入された状態で取り付けられた送出し機構12とを有している。ベース部11は、図1(b)に示すように、側面形状が半円状に形成された半円部13と、この半円部13に連なり、後方斜め下に延びる円筒状の円筒部14などで構成されている。また、半円部13の下端部には、前下がりに所定長さ突出する角筒状の粉粒材吐出部15(供給口)が設けられている。この粉粒材吐出部15は、半円部13の内外を連通しており、下半部15aが半円部13に連なるように形成される一方、上半部15bが上記粉粒材収容部2に連なるように形成されている。つまり、この粉粒材吐出部15は、粉粒材収容部2とベース部11とを互いに組み付けることによって、角筒状に形成されている。また、この粉粒材吐出部15は、後述する回転体22の回転軸線Kに対し、ほぼ直交する軸線Lに沿って下向きに延びている。
【0027】
図2は送出し機構12を示しており、図3はその分解斜視図である。両図に示すように、この送出し機構12は、鉛直線Eに対して所定角度(例えば45°)、傾斜した軸線K(以下「回転軸線K」という)に沿って配置されたモータ21(第1駆動源、第2駆動源)と、このモータ21によって、回転軸線Kを中心として回転駆動される回転体22(回転部)と、ベース部11の半円部13内に固定され、回転体22を回転自在に支持する回転体ホルダ23(回転部ホルダ)とを有している。この送出し機構12は、モータ21の後半部を収容したモータホルダ24を介して、ベース部11に固定されている。具体的には、モータホルダ24に設けられた左右一対の凸部24a(図1〜3では1つのみ図示)の先端部に形成された係合孔部24bに、ベース部11の円筒部14の後端部に設けられた左右一対の係合突起14a(図1では1つのみ図示)をそれぞれ挿入するように係合させることにより、送出し機構12がベース部11に取り付けられる。
【0028】
また、図3に示すように、モータ21の回転軸25側には、その回転軸25を貫通させた状態で、円板状のガスケット26が設けられている。このガスケット26は、回転体ホルダ23の後述するリング部41の底面に密着し、それにより、粉粒材収容部2内の粉粒材がモータ21側にこぼれ出ないようにしている。また、回転軸25のガスケット26から突出した部分には、ガスケット26寄りの外周面に、左右一対の係合突起25a、25a(図3では1つのみ図示)が設けられている。さらに、回転軸25には、この回転軸25を内側に挿入した状態でコイルばね27(付勢手段)が取り付けられるとともに、回転体22が取り付けられている(図6(b)、(c)参照)。
【0029】
回転体22は、図4に示すように、回転軸線Kと同心状の円形に形成された円盤部31と、この円盤部31の中心から所定長さ突出した突出部32とを有しており、側面形状が逆T字状に形成されている。円盤部31は、その上面周縁部が内方部分よりも一段高く形成され、平面形状がリング状の段部33を有している。また、この段部33には、互いに所定の等間隔を隔てて配置され、粉粒材が通過する多数(本実施形態では18個)の凹部通路33a(粉粒材通路、凹部)が形成されている。各凹部通路33aは、上方に開口するとともに、回転体22の中心を通る回転軸線Kの径方向に貫通し、平面形状が外方に向かって広がるテーパ状に形成されている。さらに、円盤部31の外周部の互いに反対側の所定位置には、突出部32と同じ方向に若干突出し、後述するように、粉粒材を収集するための一対の収集凸部34、34(収集部)が設けられている。
【0030】
一方、突出部32は、円柱状に形成されており、その外周部の所定位置には、円盤部31から突出部32と同じ方向に突出する一対の凸部35、35および2つの羽根部36a、36b(掃出し部)が設けられている。具体的には、一対の凸部35、35は、突出部32を間にした状態で、上記収集凸部34、34と同じ側に位置し、突出部32の突出長さのほぼ1/4程度突出している。一方、両羽根部36a、36bは、図4(a)に示すように、突出部32を間にした状態でかつ一対の凸部35、35に対して直交するような位置関係に配置されており、突出部32から円盤部31の径方向に延び、その先端部が所定方向(図4(a)では時計方向)に屈曲するように形成されている。また、一方の羽根部36aは、突出部32の突出長さのほぼ1/2程度突出し、他方の羽根部36bは、突出部32のほぼ1/4程度突出している。これら両羽根部36a、36bにより、回転体22の重心が、回転軸線Kよりも一方の羽根部36a寄りに若干ずれている。
【0031】
図5は、回転体22および回転体ホルダ23を互いに分離し、下方から見たときの状態を示している。また、図6は、回転体22および回転体ホルダ23を組み合わせた状態を示し、(a)は平面図、(b)および(c)はそれぞれ、(a)のB−B線断面図およびC−C線断面図である。これらの図に示すように、上記円盤部31および突出部32を有する回転体22には、下方に開口し、上記モータ21の回転軸25を挿入するためのモータ軸挿入凹部37が形成されている。
【0032】
このモータ軸挿入凹部37は、図5および図6(b)に示すように、開口側から順に、大径凹部37a、中径凹部37bおよび小径凹部37cの3つの凹部が同心状に構成されている。より具体的には、大径凹部37aは、直径が最も大きくかつ深さが最も浅く形成され、中径凹部37bは、大径凹部37aよりも直径が小さくかつ深さが大径凹部よりも若干深く形成され、さらに、小径凹部37cは、中径凹部37bよりも直径が小さくかつ突出部32の先端付近まで延びている。また、モータ軸挿入凹部37には、図5および図6(c)に示すように、突出部32の側方の両凸部35、35に対応し、開口側から両凸部35、35の先端付近まで延びる横穴37d、37dが形成されている。
【0033】
このように形成されたモータ軸挿入凹部37には、図6(b)、(c)に示すように、モータ21の回転軸25が挿入されるとともに、その回転軸25から側方に突出した係合突起25a、25aが、横穴37d、37dに挿入される。またこの場合、モータ軸挿入凹部37には、コイルばね27も挿入され、このコイルばね27の両端が、小径凹部37cの天井部と回転軸25の係合突起25a、25aとで圧縮される。このように、モータ21の回転軸25に取り付けられた回転体22は、モータ21の作動、すなわち回転軸25の回転に伴って回転するとともに、コイルばね27によって付勢され、回転体ホルダ23に押し付けられる。
【0034】
回転体ホルダ23は、図3に示すように、回転体22の円盤部31よりも一回り大きく、リング状に形成されたリング部41と、このリング部41を跨ぎ、上方に凸の逆U字状に形成されたブリッジ部42とを有している。
【0035】
リング部41は、ほぼ円筒状に形成されており、図6に示すように、回転体22の収集凸部34、34を含む円盤部31の外周部を取り囲む外径を有するとともに、円盤部31の段部33の内径よりも若干大きな内径を有している。また、リング部41では、図6(b)、(c)に示すように、内周部41aが下方に若干突出しており、この内周部41aと外周部41bの間に、下方に開口しかつ平面形状がリング状の溝部41c(粉粒材保留部)が形成されている。また、内周部41aの下端部の所定個所には、下方に開口するとともに、リング部41の径方向に貫通した4つの凹部通路41d(粉粒材通路、凹部)が形成されている。さらに、リング部41には、外周部41の一部を切り欠くように形成された吐出口43(連通部)が設けられている。この吐出口43は、上記粉粒材吐出部15の上流端付近に位置している。すなわち、送出し機構12をベース部11に取り付けた状態では、吐出口43は、図1に示す軸線Lに沿って下向きに開口する。
【0036】
一方、ブリッジ部42は、図6に示すように、リング部41の吐出口43に対応する部分と、その反対側の部分とをつなぐように形成されている。また、このブリッジ部42は、回転体ホルダ23の中心を通る軸線に関して対称であり、同図(b)に示すように、外形がほぼ台形状に形成されるとともに、内側形状が、回転体22の回転に際して、その突出部32の外周部、および突出長さの長い羽根部36aに当たらないような所定の形状に形成されている。さらに、ブリッジ部42は、同図(c)に示すように、外側天井部が尖るように形成される一方、内側天井部には、回転体22の突出部32の先端が当接し、回転体22の軸受として作用する軸受部42aが形成されている。
【0037】
次に、上記のように構成された粉粒材供給装置1による粉粒材の供給動作について説明する。まず、モータ21が作動し、これにより、回転体22が所定方向、具体的には、図4(a)あるいは図6(a)の反時計方向に、所定の回転速度(例えば3000rpm)で回転する。これにより、粉粒材収容部2内の粉粒材、特に円盤部31上付近の粉粒材は、回転体22の回転による遠心力に加えて、円盤部31上の凸部35、35および羽根部36a、36bによる押圧力によって、図6(b)、(c)の矢印で示すように、円盤部31の径方向に移動する。またこの場合、両羽根部36a、36bによる回転体22の重心のずれにより、回転体22が若干振動しながら回転する。これにより、回転体22の振動を粉粒材収容部2内の粉粒材に伝えることができ、空洞の発生を防止しながら粉粒材の送出しを行うことができる。
【0038】
そして、円盤部31の径方向に移動した粉粒材のうち、各凹部通路33a、41d付近の粉粒材が、その凹部通路33a、41dを通過し、リング部41の溝部41cに到達する。この溝部41cに到達した粉粒材は、瞬間的に保留されるものの、回転体22の回転に伴って溝部41c内を移動する収集凸部34、34によって押されながら収集され、吐出口43に搬送される。また、この場合、溝部41c自体が水平面に対して傾斜し、吐出口43が溝部41cの最も低い位置に位置するため、溝部41cに到達した粉粒材は、自重によっても吐出口43側に移動する。そして、吐出口43に搬送された粉粒材は、粉粒材吐出部15を介して吐出され、カップ飲料にトッピングされる。
【0039】
以上詳述したように、本実施形態の粉粒材供給装置1によれば、粉粒材収容部2の底部に設けられた回転体22を、回転軸線Kを中心として回転させることにより、粉粒材を径方向に移動させ、そのうちの凹部通路33a、41cを通過したものだけに制限して、粉粒材を供給することができる。これにより、従来に比べて、粉粒材供給の分解能を大幅に高めることができ、特に微量の粉粒材を精度良く供給することができる。また、回転体22は、コイルばね27により、常に回転体ホルダ23に押し付けられた状態となるので、凹部通路33a、41cによる粉粒材通路を簡単かつ安定して形成することができる。さらに、鉛直線Eに対して傾斜した回転軸線Kを中心に回転体22を回転させながら、粉粒材の吐出口43への搬送を行うので、粉粒材の供給を円滑に行うことができる。
【0040】
なお、本発明は、説明した上記実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、本発明の粉粒材の供給装置を、カップ式自動販売機などのトッピング装置として適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、粉状あるいは粒状の原料や材料の供給が必要な種々の装置に適用することができる。
【0041】
また、実施形態では、本発明の粉粒材収集送出し手段として、回転体22の回転に伴ってリング部41の溝部41cを移動する収集凸部34、34を採用したが、本発明の粉粒材収集送出し手段として、下方に開口した漏斗状のシュートなどを採用し、溝部41cに到達した粉粒材を自重で落下させるようにすることも可能である。さらに、実施形態では、本発明の粉粒材通路として、主に多数の凹部通路33aを回転体22の円盤部31に形成し、数個の凹部通路41dを回転体ホルダ23のリング部41に形成したが、本発明の粉粒材通路を、円盤部31およびリング部41のいずれか一方にのみ形成しても良く、また、凹部通路の数やサイズなどを、装置に要求される分解能に応じて種々変更することが可能である。
【0042】
また、実施形態で示した粉粒材供給装置1の細部の構成などは、あくまで例示であり、本発明の趣旨の範囲内で適宜、変更することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の粉粒材供給装置は、粉粒材供給の分解能を大幅に高めることができ、特に微量の粉粒材を精度良く供給することができるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による粉粒材供給装置を示しており、(a)は正面図、(b)は右側面図である。
【図2】図1の粉粒材供給装置内の送出し機構を示しており、(a)は右側面図、(b)は斜視図である。
【図3】送出し機構を示す分解斜視図である。
【図4】回転体を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)の回転体をB方向から見たときの側面図、(c)は(a)の回転体をC方向から見たときの側面図である。
【図5】回転体および回転体ホルダを下方から見たときの状態を示す斜視図である。
【図6】回転体と回転体ホルダを組み合わせた状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)をB−B線で切断したときの断面図、(c)は(a)をC−C線で切断したときの断面図である。
【符号の説明】
1 粉粒材供給装置
2 粉粒材収容部(粉粒材容器)
3 粉粒材送出し部
11 ベース部
12 送出し機構
15 粉粒材吐出部(供給口)
21 モータ(第1駆動源、第2駆動源)
22 回転体(回転部)
23 回転体ホルダ(回転部ホルダ)
27 コイルばね(付勢手段)
31 円盤部
33a、41d 凹部通路(粉粒材通路、凹部)
34 収集凸部(収集部)
36a、36b 羽根部(掃出し部)
41 リング部
41c 溝部(粉粒材保留部)
42 ブリッジ部
43 吐出口(連通部)
E 鉛直線
K 回転軸線(軸線)

Claims (6)

  1. 粉状または粒状の粉粒材を、供給口を介して外部に供給する粉粒材の供給装置であって、
    粉粒材を収容する粉粒材容器と、
    第1駆動源と、
    前記粉粒材容器の底部に上下方向の軸線を中心として回転自在に設けられ、前記第1駆動源によって回転駆動されることにより、前記粉粒材容器内の粉粒材を前記軸線を中心として外方に移動させる回転部と、
    この回転部の外周部を取り囲むとともに、当該回転部を回転自在に支持する回転部ホルダと、
    前記回転部および前記回転部ホルダの少なくとも一方に、前記回転部の外周に沿って互いに間隔を隔てて配置され且つ前記軸線の径方向に貫通するように形成され、前記回転部の回転によって移動した粉粒材が通過する複数の粉粒材通路と、
    当該複数の粉粒材通路を通過した粉粒材を収集し、前記供給口に向かって送り出す粉粒材収集送出し手段と、
    を備え
    前記回転部は、前記軸線と同心状の円形に形成されるとともに、前記第1駆動源によって回転駆動される円盤部を有し、
    前記回転部ホルダは、前記円盤部と同心状に配置され、当該円盤部の周縁部が前記軸線の方向に当接するリング部を有し、
    前記円盤部および前記リング部の一方を、他方に当接させる方向に付勢する付勢手段を、さらに備えており、
    前記複数の粉粒材通路は、前記円盤部の周縁部および前記リング部の一方に形成された複数の凹部と、当該複数の凹部を覆う他方とによって形成されることを特徴とする粉粒材の供給装置。
  2. 前記リング部は、
    前記粉粒材通路の外方に前記円盤部の外周に沿って延びるとともに、前記複数の粉粒材通路を通過した粉粒材を保留する粉粒材保留部と、
    この粉粒材保留部の途中に設けられ、前記供給口と前記粉粒材保留部とを連通する連通部と、を有し、
    前記粉粒材収集送出し手段は、
    第2駆動源と、
    前記粉粒材保留部に沿って移動可能に構成され、前記第2駆動源によって駆動されることにより、前記粉粒材保留部内の粉粒材を押しながら収集し、前記連通部へ搬送する収集部と、を有していることを特徴とする請求項1に記載の粉粒材の供給装置。
  3. 前記第1駆動源および前記第2駆動源は、共通の駆動源で構成されており、
    前記収集部は、前記円盤部に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の粉粒材の供給装置。
  4. 前記軸線は、鉛直線に対して傾斜しており、
    前記連通部は、前記粉粒材保留部の最も低い部位に設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の粉粒材の供給装置。
  5. 前記円盤部は、当該円盤部の径方向に延び、粉粒材を外方に向かって掃き出すための掃出し部を有していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の粉粒材の供給装置。
  6. 前記回転部は、重心が前記軸線に対してずれていることを特徴とする請求項ないし5のいずれかに記載の粉粒材の供給装置。
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