JP4013793B2 - カップ式自動販売機のリッド装着装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コーヒーやジュースなどの飲料をカップに注ぎ入れて販売するカップ式自動販売機の内部に設けられ、購入者への飲料の提供前に、その飲料の入ったカップに自動的にリッド(ふた)を装着するカップ式自動販売機のリッド装着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のカップ式自動販売機のキャップ(リッド)装着装置として、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。このキャップ装着装置は、多数のキャップを収納するキャップ収納庫と、キャップをカップに装着するためのキャッピング機構と、これらの間に傾斜して敷設され、多数のエア噴出口を有し、キャップをキャッピング機構に搬送するためのキャップシュータと、キャップシュータの裏面側の導風マニホールドを介してエア噴出口に接続された送風ファンなどを備えている。
【0003】
このような構成によれば、飲料販売時にキャップ収納庫から払い出されたキャップは、キャップシュータの一端部に着地した後、その上を滑りながら、キャッピング機構に向かって移動する。その際、送風ファンにより、導風マニホールドおよび多数のエア噴出口を介して、キャップシュータの表面全体からエアを噴出させることによって、キャップシュータ上を滑動するキャップに浮上力を与え、キャップが停止することを防止するとともに、キャップをスムーズに滑動させ、キャッピング機構に確実に受け渡すようにしている。そして、カップは、キャッピング機構によってキャップを装着された後に、商品取出口に送られる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−216235号公報 (第3、4頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来のキャップ装着装置には、以下のような問題がある。すなわち、キャップが、キャップ収納庫から払い出され、キャッピング機構に受け渡されるまでの間に、キャップの搬送方向が変化したり、キャップシュータ上を浮上力を与えられながら不安定な状態で滑動したりするなど、その動きが複雑にならざるを得ない。このため、キャップがキャッピング機構に適切に受け渡されず、カップに確実に装着できないおそれが大きくなる。また、キャップ収納庫からキャッピング機構までのキャップの搬送距離が長いため、その搬送に要する時間もまた長くなり、その結果、飲料の販売に長い時間が必要になってしまう。
【0006】
さらに、キャップ収納庫およびキャッピング機構がキャップシュータを介して平面的に互いに離れた状態で配置されるため、装置全体が大型化してしまう。このため、スペースが限定された自動販売機内部へのキャップ装着装置自体の搭載性に問題が生じるおそれがあるだけでなく、他の装置や機構の搭載性も損なわれてしまう。
【0007】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、カップへのリッドの装着の信頼性を高め、販売時間を短縮できるとともに小型化を図ることができるカップ式自動販売機のリッド装着装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明の請求項1に係る発明は、販売時に、リッドを飲料入りカップに装着するカップ式自動販売機のリッド装着装置であって、複数のリッドを収納するリッド収納器と、リッド収納器からリッドを1つずつ下方に払い出すリッド払出し機構と、払い出されたリッドを、鉛直方向下方に飲料入りカップの開口部まで搬送するリッド搬送機構と、搬送されたリッドを下方に押圧することによって、飲料入りカップに装着するリッド押圧機構と、を備え、リッド押圧機構は、駆動機構と、鉛直軸線の周囲に同心状に配置され、駆動機構によって駆動されることにより、鉛直軸線の回りを回転しながら下降することによって、搬送されたリッドを下方に押圧する複数のリッド押圧部材と、を有していることを特徴とする。
【0009】
このリッド装着装置によれば、リッド収納器に収納された複数のリッドは、リッド払出し機構によって1つずつ下方に払い出される。払い出されたリッドは、リッド搬送機構によって、鉛直方向下方に飲料入りカップの開口部まで搬送される。そして、搬送されたリッドは、リッド押圧機構によって下方に押圧され、それにより、飲料入りカップの開口部に装着される。具体的には、リッド押圧機構が、複数のリッド押圧部材を有していて、これらのリッド押圧部材が、鉛直軸線の周囲に同心状に配置され、駆動機構によって駆動されることにより、鉛直軸線の回りを回転しながら下降することによって、リッドを下方に押圧する。
【0010】
このように、リッド収納器からのリッドの払出し、搬送、および飲料入りカップへの装着がすべて鉛直方向の同軸線上で行われるため、リッドの搬送距離を短縮することができる。また、リッドが鉛直方向下方に搬送され、搬送経路が単純になることにより、従来と異なり、リッドの搬送中にリッドの移動方向が変化せず、それにより、リッドの動きが単純になるため、リッドが飲料入りカップに確実に搬送される。加えて、リッドは、鉛直軸線の回りを回転しながら下降する複数のリッド押圧部材によって下方に押圧される。以上の結果、リッドを飲料入りカップに確実に装着することができ、リッドの装着の信頼性を高めることができる。また、リッドの搬送距離を短縮することが可能であり、それにより、リッドの装着に要する時間、ひいては飲料の販売時間を短縮することができる。
【0011】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のカップ式自動販売機のリッド装着装置において、リッド払出し機構の下方に配置され、上方および下方に開放するケースをさらに備え、リッド搬送機構は、ケース内に上下方向に延びるように設けられたリッドガイドを有し、複数のリッド押圧部材は、リッドガイドから下方に突出するように設けられていることを特徴とする。
【0012】
このリッド装着装置によれば、リッド払出し機構によって下方に払い出されたリッドは、下方に配置されたケース内リッドガイドを通過し、飲料入りカップの開口部に搬送される。搬送されたリッドは、駆動機構で駆動された複数のリッド押圧部材により、下方に押圧され、それにより、飲料入りカップの開口部に装着される。
【0013】
このように、リッド払出し機構、リッドガイドおよび複数のリッド押圧部材などがすべて鉛直方向の同軸線に沿って配置されるので、リッド装着装置を小型化できる。それにより、自動販売機に搭載するのに必要なスペースを削減することができる。その結果、リッド装着装置の自動販売機への搭載性を向上させることができるとともに、他の装置や機構の搭載性もまた、向上させることができる。さらに、リッドが、上下方向に延びるリッドガイドによって、単純に下方に搬送されることから、リッドの形状やカップの高さが異なる場合でも、リッドをカップに確実に搬送できる。したがって、例えば、リッドの形状が改良されて変更された場合やカップの高さが変更された場合でも、リッド装着装置自体には大きな変更を加えることなく対応可能になり、リッド装着装置の汎用性を向上させることができる。
【0014】
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載のカップ式自動販売機のリッド装着装置において、リッドが複数のリッド押圧部材によって押圧される前に、飲料入りカップおよびリッドを互いに心合わせするための調心機構をさらに備えていることを特徴とする。
【0015】
このリッド装着装置によれば、飲料入りカップおよびリッドは、リッドが複数のリッド押圧部材によって押圧される前に、調心機構によって互いに心合わせされる。それにより、例えばリッドの払出し時に、リッドと飲料入りカップに心ずれが生じたとしても、少なくともリッドが押圧されるまでに両者の心ずれが解消されるので、リッドが飲料入りカップにさらに確実に装着されるため、リッドの装着の信頼性をより高めることができる。
【0016】
請求項4に係る発明は、請求項2または3に記載のカップ式自動販売機のリッド装着装置において、複数のリッド押圧部材は、リッドガイドの周方向に並んで配置され、それぞれの上部側が水平軸線を中心として回動自在に設けられ、それぞれの下端部側がリッドガイドに対して出没自在構成され、リッド押圧機構は、ケースとリッドガイドの間にリッドガイドと一体かつ同心状に設けられ、外周面に形成されたねじ部と、外周面の周方向に形成されるとともに駆動機構に連結されたギヤ部とを有する円筒部材と、ケースの内周面に形成され、円筒部材のねじ部が螺合するねじ受け部と、ケースの下端部に設けられるとともに内周面が下方に向かってテーパ状に形成され、リッドガイドが下方に移動したときに、複数のリッド押圧部材が係合することにより、複数のリッド押圧部材をリッドガイド内に突出させる案内斜面と、をさらに有し、飲料入りカップがリッドガイドの下方に搬送されたときに、リッドガイドが下方に移動するように駆動機構を制御する制御手段をさらに備えていることを特徴とする。
【0017】
このリッド装着装置によれば、飲料入りカップがリッドガイドの下方に搬送されたときに、制御手段で制御される駆動機構が、ギヤ部を介して、円筒部材を回転駆動する。その際、円筒部材の外周面のねじ部が、ケースの内周面のねじ受け部に螺合しているため、円筒部材は回転しながら下方に移動し、これと一体かつ同心状のリッドガイドもまた、回転しながら下方に移動する。このリッドガイドの移動に伴って、リッドガイドに配置された複数のリッド押圧部材は、ケースの下端部に設けられたテーパ状の案内斜面に係合する。リッドガイドがさらに下方に移動すると、リッド押圧部材は、その上部側が水平軸線を中心として回動することにより、案内斜面からのリッドガイドの中心に向かう力によって、下端部側がリッドガイド内に突出する。そして、リッドガイドがさらに下方に移動すると、リッドガイド内に突出した複数のリッド押圧部材は、飲料入りカップに載置されたリッドを上方から回転しながら押圧する。
【0018】
このように、飲料入りカップに載置されたリッドを、複数のリッド押圧部材が、円筒部材のねじ部に従って、上方から回転しながら押圧し、しかも、ねじ部の径はリッドの径よりも大きいので、リッド押圧部材の傾きやぶれが非常に小さくなる。したがって、リッドを押圧する力が偏ることなく均等にリッドに作用するので、リッドおよび飲料入りカップを変形させることなく、リッドを飲料入りカップに確実に装着することができる。
【0019】
請求項5に係る発明は、請求項4に記載されたカップ式自動販売機のリッド装着装置において、調心機構は、リッドガイドの下端部に設けられ、リッドの外径とほぼ同じ内径を有するリッド調心部と、リッド調心部の下側に設けられ、下方に向かうにつれて内径が大きくなるカップ調心部とを有する調心部材を有していることを特徴とする。
【0020】
このリッド装着装置によれば、リッドガイドの下端部に設けられた調心部材のリッド調心部が、リッドの外径とほぼ同じ内径、例えばわずかに大きな内径を有するので、リッドがリッドガイドに続いてリッド調心部を通過する際、調心部材に対してリッドが心合わせされる。また、リッド調心部の下側に設けられたカップ調心部の内径が下方に向かうにつれて大きくなっているので、調心部材に対してリッドガイドの下方に搬送された飲料入りカップの中心がずれていた場合には、調心部材がリッドガイドとともに下方に移動する際、カップ調心部の内周面が飲料入りカップの開口部に当接する。調心部材がさらに下方に移動すると、カップ調心部の内周面から飲料入りカップに作用する調心部材の中心に向かう分力によって、飲料入りカップは調心部材の内側に向かって移動し、調心部材に対して飲料入りカップが心合わせされる。すなわち、飲料入りカップと払い出されたリッドは、両者とも調心部材に対して心合わせされることにより、調心部材を介して互いに心合わせされる。
【0021】
このように、単純な構成の調心部材の内部を通過させるだけで、リッドおよび飲料入りカップを精度良く心合わせすることができる。また、調心部材によって両者が心合わせされるため、飲料入りカップをリッドガイドの下方に搬送する際、高い位置決め精度を必要としない。その結果、高い位置決め精度を有する飲料入りカップの搬送機構を用いる必要がないため、その分、自動販売機全体としての製造コストを削減することができる。
【0022】
請求項6に係る発明は、請求項5に記載されたカップ式自動販売機のリッド装着装置において、制御手段は、リッドが飲料入りカップの開口部に載置される前に、飲料入りカップの開口部が調心部材のカップ調心部とリッド調心部との境界付近に位置するように駆動機構を制御することを特徴とする。
【0023】
このリッド装着装置によれば、駆動機構は、リッドが飲料入りカップの開口部に載置される前に、制御手段によって、飲料入りカップの開口部が調心部材のカップ調心部とリッド調心部との境界付近に位置するように、調心部材を下方に移動させる。すなわち、飲料入りカップが調心部材と心合わせされた後に、調心部材と心合わせされたリッドが飲料入りカップの開口部に載置される。それにより、両者の中心がずれた状態でリッドが載置されることを回避できるため、両者が確実に心合わせされた状態でリッドが押圧される。その結果、リッドを飲料入りカップにより確実に装着することができる。
【0024】
請求項7に係る発明は、請求項4ないし6のいずれかに記載されたカップ式自動販売機のリッド装着装置において、駆動機構は、円筒部材のギヤ部に連結されたステッピングモータを有し、ステッピングモータは、複数のリッド押圧部材を駆動するためのトルクが所定の値を超えたときに停止するように構成されていることを特徴とする。
【0025】
このリッド装着装置によれば、複数のリッド押圧部材は、円筒部材のギヤ部に連結されたステッピングモータによって駆動される。また、ステッピングモータは、複数のリッド押圧部材を駆動するためのトルクがあらかじめ設定された所定の値を超えたときに停止する。すなわち、例えば、所定の値をリッドの装着に要する力よりもやや大きな値に設定することにより、複数のリッド押圧部材が、リッドが装着された後もリッドを押圧し続けることによってリッドおよび飲料入りカップを押し潰してしまうことを、確実に回避できる。このように、ステッピングモータ自身が、過大なトルクが発生するのを防止する安全装置を兼ねるので、同じ目的のために、高価なDCモータおよびそのトルクリミッタを用いる場合よりも安価に構成することができる。
【0026】
【発明の実施形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態によるカップ式自動販売機のリッド装着装置(以下、単に「リッド装着装置」という)2を内蔵したカップ式自動販売機を示している。この自動販売機1は、コーヒーやジュースなどの飲料をカップに注ぎ入れて販売するものであり、リッド装着装置2により、リッドLを飲料の入ったカップCに装着し、ふた付きのカップ飲料Dを購入者に提供するものである。
【0027】
図1に示すように、自動販売機1は、前面が開口した縦長ボックス状の販売機本体3、および販売機本体3の前面を開閉するメインドア4を備えている。メインドア4の中央部には、購入者が商品であるカップ飲料Dを取り出すための商品取出し部5が設けられている。この商品取出し部5は、ある程度の奥行き寸法を有しており、販売時、カップ飲料Dは、図示しないカップ搬送機構によって販売機本体3の内部から商品取出し部5に搬送される。また、商品取出し部5の上方にはディスプレイ6が設けられており、その内部には、複数の種類のカップ飲料Dの見本が展示されている。また、この自動販売機1のメインドア4には、一般的なカップ式自動販売機と同様に、商品選択ボタン、金銭投入口およびつり銭返却口などが設けられている。
【0028】
図2は、本実施形態において使用するリッドLおよびカップCの一例を示している。リッドLは、厚さの薄いプラスチックから成り、同図(a)に示すように、平面形状が円形で且つある程度の高さを有し、下面が開口している。また、リッドLの上部には、直径がカップCの下端部のそれとほぼ同じ大きさの凹部16が形成されている。これにより、ふた付きカップ飲料Dの凹部16に、他のカップ飲料のカップの下端部を嵌め込むことが可能であり、そうすることにより、複数のカップ飲料Dを互いに積み重ねて持ち運ぶこともできる。また、リッドLの側部には、カップCの後述するカール部18に嵌合する、外方に凸の嵌合部17が形成されている。この嵌合部17の直径は、カップCのカール部18の直径よりも若干、小さく、したがって、リッドLは、カップCの上端部の開口にスナップ嵌めでしっかりと装着でき、装着した状態では、カップCから外れにくくなる。
【0029】
一方、カップCは、一般的な紙カップであり、上端部の開口周縁部がカール状に形成され、カール部18になっている。そして、上述したように、このカール部18に、上述したように、リッドLの嵌合部17が嵌合することによって、リッドLがカップCにしっかりと装着される。これにより、飲料の入ったカップCを傾けたり、倒したりしても、飲料がカップCからこぼれにくくなる。なお、図2(a)に2点鎖線で示すように、リッドLの上面に開口19を形成してもよく、この場合には、開口19を、飲み口として、あるいはストローの挿入口として利用することもできる。
【0030】
次に、リッド装着装置2について説明する。このリッド装着装置2は、販売機本体3の内部の所定の位置に配置されており、図3〜5に示すように、複数のリッドLを収納するリッド収納器10と、リッド収納器10の下端部に接続され、販売時に商品選択ボタンが押されたときに、リッド収納器10からリッドLを1つずつ下方に払い出すリッド払出し機構11と、リッド払出し機構11の下方に配置されたケース20と、その内部に設けられた円筒部材30およびリッドガイド35などを備えている。なお、詳細は省略するが、リッド払出し機構11は、リッド収納器10内に積み重ねられた状態で収納された複数のリッドLのうちの最下位のものを、販売時に取り出し、下方に払い出すように構成されている。
【0031】
ケース20は、上方および下方に開放した円筒状に構成されており、上から順に、ケース上部21、ケース中部22およびケース下部23に区分される。また、これら3者は、所定の径および高さをそれぞれ有し、互いに同心状になっており、上側のものほど径が大きくなっている。ケース中部22には、その内周面の全体にわたってねじ受け部22aが形成されている。また、ケース下部23の下端部は、下方に向かってテーパ状に形成されており、その内周面が案内斜面24になっている。
【0032】
ケース上部21およびケース中部22には、これらから外方に張り出すようにモータ収容部25が設けられている。モータ収容部25は、上下方向に長い中空の直方体形に形成されており、その内部には、後述するリッド押圧部材50および調心機構80を駆動するための駆動機構60が収容されている。この駆動機構60は、ステッピングモータ26およびギヤ27を有しており、ステッピングモータ26は、その出力軸26bが、モータケース26cから上方に突出するように配置されている。このステッピングモータ26は、トルクが所定値を超えたときに、脱調(停止)するような周波数の駆動パルスによって駆動される。ステッピングモータ26の出力軸26bには、ピニオン26aが取り付けられており、このピニオン26aにギヤ27が噛み合っている。ギヤ27は、その軸線方向に細長く延びるように形成されており、ステッピングモータ26のモータケース26cの上面に設けた出力軸26bと平行に延びる軸(図示せず)に回転自在に取り付けられている。また、このギヤ27は、その下端部において、ステッピングモータ26のピニオン26aと噛み合っており、上端部において、円筒部材30の後述するギヤ部34に噛み合っている。また、ステッピングモータ26は、マイクロコンピュータを有する図示しない制御装置(制御手段)に接続されており、制御装置からの駆動パルスによって、出力軸26bが所定の回転方向に駆動される。
【0033】
円筒部材30とその内側のリッドガイド35(リッド搬送機構)は、いずれも円筒状のものであり、周方向に並設された複数の壁部36を介して、両者間に間隙を存した状態で、互いに一体かつ同心状に形成されている。両者30、35は、互いにほぼ同じ長さを有し、ケース20内にケース上部21の上端部付近からケース中部22の中央よりもやや下方まで延びている。また、リッドガイド35の内径は、リッドLの外径とほぼ同じで、それよりもわずかに大きい。なお、このリッドガイド35は、必ずしも円筒状である必要はなく、後述するように、リッドLを鉛直方向下方に搬送できるものであればよい。
【0034】
円筒部材30は、上側の円筒上部31と、それよりも若干、径の小さい下側の同心状の円筒下部32で構成されている。円筒上部31は、ケース中部22とほぼ同じ高さを有している。また、円筒上部31の外周面には、その全体にわたってねじ部31aが形成されており、このねじ部31aがケース中部22のねじ受け部22aに螺合している。また、円筒上部31の上端部の外周面には、ギヤ部34が形成されており、このギヤ部34が前述した駆動機構60のギヤ27と噛み合っている。また、円筒下部32は、ケース20のケース下部23とほぼ同じ高さを有しており、その外径は、ケース下部23の内径よりも若干、小さい。
【0035】
円筒部材30およびリッドガイド35の下端部には、調心部材40が連結されている。この調心部材40は、上下方向に短い円筒状の内壁43と、内壁43から折り返されるようにして上方に延びる外壁44を有している。内壁43の内径は、リッドLの外径とほぼ同じで、具体的には、わずかに大きく、すなわち、リッドガイド35の内径と同じに設定されている。それにより、リッドLは、リッドガイド35およびリッド調心部41を径方向に遊びなく且つ引っかかることなく通過する。本実施形態においては、この内壁43の内周面によって、リッドLを調心するためのリッド調心部41が構成されている。すなわち、上記のようなリッドLと内壁43との寸法関係から、後述するようにリッド収納器10から払い出されたリッドLが、調心部材40内を遊びなく通過することによって、調心部40に対して心合わせされる。内壁43の下端部は、その内径が下方に向かうにつれて次第に大きくなるように形成されており、この拡径部によって、カップ調心部42が構成されている。このような拡径部により、後述するように飲料の入ったカップCがリッドガイド35の下方に配置されたときに、調心部材40が下方に移動することによって、カップCが調心部材40に対して心合わせされる。
【0036】
外壁44は、上述したように、内壁43の上端とほぼ同じ高さまで鉛直方向上方に延びている(図4参照)。前述したように、ケース20の下端部の案内斜面24が下方に向かってテーパ状に形成されているため、ケース下部23およびケース中部22と外壁44との間には、間隙が存在している。また、内壁43と外壁44の間にも、カップ調心部42の内径が下方に向かうにつれて大きくなっている分、間隙が形成されており、この間隙は、前述したリッドガイド35と円筒下部32の間の間隙に連続している。これらの間隙には、複数のリッド押圧部材50が設けられている。以上のようなケース20、円筒部材30および調心部材40によって、リッドLおよびカップCを後述するように心合わせするための調心機構80が構成されている。
【0037】
調心部材40の外壁44には、複数(例えば6つ)の開口44aが、周方向に等間隔に並ぶように形成され、内壁43には、開口44aに対応する複数の開口43aが形成されている。開口44aは、上下方向に長い長方形状であり、外壁44の上部にわたって延びている。また、開口43aは、上下方向の長さが開口44aよりも短く、その幅および下端の位置が外壁44の開口44aとほぼ同じである。
【0038】
リッド押圧部材50は、リッドガイド35の外周面の下端部の、各開口43aの上方に取り付けられ、リッドガイド35から下方に突出している。図6に示すように、このリッド押圧部材50は、取付け部51、フック部53、およびこれらを連結する左右2つのヒンジ部52、52を有しており、例えば、弾性を有する樹脂によって一体に形成されている。ヒンジ部52は、湾曲した板状に形成されており、この部分のたわみによって、取付け部51とフック部53が、2つのヒンジ部52、52を中心として、互いに回動可能になっている。取付け部51の上端部には、突起51a形成されており、この突起51aがリッドガイド35に設けられた係合部(図示せず)に係合することにより、リッド押圧部材50がリッドガイド35に取り付けられる。このように取り付けられた状態では、取付け部51が、リッドガイド35に沿うとともに、フック部53が、斜め下方に向かって延び、開口44aから若干、突出している。また、フック部53には、複数(例えば4枚)のリブ53aが等間隔で並ぶように設けられており、フック部53の下端部には、先端部53bが形成されていて、この先端部53bが、開口43aに臨んでいる。また、先端部53bの内面には、切り欠いた面が互いにほぼ直角の切欠き53cが形成されている。以上のような駆動機構60、ケース20、円筒部材30、および複数のリッド押圧部材50によって、後述するようにリッドLを下方に押圧するためのリッド押圧機構70が構成されている。
【0039】
次いで、図7および8を参照しながら、リッドLをカップCに装着する際のリッド装着装置2の動作を順に説明する。リッド装着装置2、リッド払出し機構11およびカップ搬送機構などの動作は、前述した制御装置によって制御される。待機状態では、円筒部材30およびこれと一体のリッドガイド35などは、図5に示す上方の待機位置にあり、円筒部材30のねじ部31aの下端部が、ケース20のねじ受け部22aの上端部に螺合している。また、円筒部材30のギヤ部34は、駆動機構60のギヤ27の上端部と噛み合っている。図7(a)に示すように、この待機状態からカップ入り飲料Dを販売する場合は、まず、リッド装着装置2のリッドガイド35の下方に、飲料の入ったカップCがカップ搬送機構によって搬送される。この状態で、駆動機構60のステッピングモータ26が、所定の回転方向に駆動され、ステッピングモータ26の回転が、ギヤ27およびギヤ部34を介して、円筒部材30に伝達される。また、円筒部材30は、ねじ部31aおよびねじ受け部22aを介してケース20に螺合しているので、回転しながら下方に移動する。その際、前述したように、円筒部材30のギヤ部34とステッピングモータ26のピニオン26aは、上下方向に長いギヤ27を介して連結されているため、円筒部材30が下方に移動したとしても、両者34、26aの連結状態は維持される。
【0040】
円筒部材30の下方への移動に伴って、これと一体のリッドガイド35およびその下端部の調心部材40もまた下方に移動する。円筒部材30は、カップ調心部42とリッド調心部41の境界付近が、カップCの開口部に達するまで下方に移動する。その際、調心部材40に対してカップCの中心がずれていた場合、リッド調心部42の内周面が、カップCの開口部に当接する。このような場合、リッド調心部42の下方への移動に伴って、その内周面からカップCに作用する力のうち、水平方向、すなわち調心部材40の中心方向への分力によって、カップCは調心部材40の中心に向かって移動する。その結果、調心部材40に対してカップCが心合わせされ、リッド装着装置2は、同図(b)に示すリッド待機状態に至る。また、このリッド待機状態では、リッド押圧部材50のフック部53は、案内斜面24の若干、上方に位置しており、これと係合していない状態になっている。
【0041】
次いで、リッドLがリッド払出し機構11によってリッド収納器10から下方に払い出され、リッドガイド35によって鉛直方向下方に搬送されることにより、リッドガイド35および調心部材40のリッド調心部41を通過した後、同図(c)に示すように、カップCの開口部に載置される。前述したように、リッド調心部42の内径は、リッドLの外径よりもわずかに大きいので、リッドLがリッド調心部42を通過する際、調心部材40に対して心合わせされる。また、払い出されたリッドLがカップCに載置されるまでの間、リッドLを自由落下させてもよいし、リッドLの姿勢を確実に維持するための機構を用いて搬送するようにしてもよい。
【0042】
次いで、円筒部材30などがさらに下方に移動すると、複数のリッド押圧部材50のフック部53が、案内斜面24に当接するようになり、案内斜面24によって押圧される。案内斜面24は、下方に向かってテーパ状に形成されていることにより、フック部53は、ヒンジ52を中心として、すなわち水平軸線を中心として、ヒンジ52の付勢力に抗して調心部材40の内側に向かって回動する。それにより、図8(a)に示すように、フック部53の先端部53bが開口43aを介してリッドガイド35内に突出する。
【0043】
この状態から、円筒部材30などがさらに下方に移動することにより、複数の先端部53bが、飲料入りカップCに載置されたリッドLの嵌合部17に、回転しながら上方から当接する。その際、切欠き53cが、リッドLの嵌合部17に係合する。円筒部材30などがさらに下方に移動することにより、複数の切欠き53cの水平面が、回転しながらリッドLを下方に押圧する。その際、複数の切欠き53cの鉛直面が、リッドLを取り囲むように外側から係合するため、リッドLとカップCの心ずれが生じない。このようにして、リッドLの嵌合部17が、カップCのカール部18に嵌合することにより、同図(b)に示すように、リッドLは、カップCの開口部に装着される。
【0044】
リッドLがカップCに装着された後も、リッド押圧部材50がリッドLを押圧し続けるものの、ステッピングモータ26は、そのトルクが前述した所定値を超えたときには脱調する。この所定値は、例えば、リッドLをカップCに装着するために必要なトルクよりも若干、大きな値に設定されており、それにより、リッド押圧部材50は、リッドLを押圧し続けることによってリッドLおよびカップCが押し潰されて破壊される前に、下方への移動を確実に停止する。
【0045】
次いで、ステッピングモータ26が逆方向に回転駆動されることにより、リッド装着装置2は上述したのとまったく逆の動作によって同図(c)に示すように、待機状態に復帰し、リッドLが装着されたカップCは、カップ搬送機構によって商品取出し部5に搬送される。
【0046】
以上のように、本実施形態のリッド装着装置2によれば、リッド収納器10からのリッドLの払出し、搬送、およびカップCへの装着がすべて鉛直方向の同軸線上で行われるため、リッドLの搬送距離を短縮することができる。また、リッドLが下方に搬送され、搬送経路が単純になることにより、従来と異なり、リッドLの搬送中にリッドLの移動方向が変化せず、それにより、リッドLの動きが単純になるため、リッドLが飲料入りカップCに確実に搬送される。その結果、リッドLを飲料入りカップCに確実に装着することができ、リッドLの装着の信頼性を高めることができる。また、リッドLの搬送距離を短縮することが可能であり、それにより、リッドLの装着に要する時間、ひいてはカップ飲料Dの販売時間を短縮することができる。
【0047】
また、リッド払出し機構11、リッドガイド35およびリッド押圧部材50などの主要な構成部分が鉛直方向の同軸線上に配置されるので、リッド装着装置2を小型化できる。それにより、自動販売機1を販売機本体3に搭載するのに必要なスペースを削減することができる。その結果、リッド装着装置2の自動販売機1への搭載性を向上させることができるとともに、他の装置や機構の搭載性もまた、向上させることができる。さらに、リッドLが単純に鉛直方向下方に搬送されることから、リッドLの形状やカップCの高さが異なる場合でも、リッドLをカップCに確実に搬送できる。したがって、例えば、リッドLの形状が改良されて変更された場合やカップの高さが変更された場合でも、リッド装着装置2自体には大きな変更を加えることなく対応可能になり、リッド装着装置2の汎用性を向上させることができる。なお、カップCの開口部の高さについては、適用可能な範囲があり、それは以下のとおりである。その上限は、リッド装着装置2が待機状態にあるときの調心部材40の下端の高さ位置であり、これは、リッドLが搬送される前に、カップCを、あらかじめ調心部材40に対して心合わせする必要があるためである。また、下限は、リッド押圧部材50の先端部53bが、リッドガイド35内に突出する直前におけるカップ調心部42とリッド調心部41との境界の高さ位置であり、これは、先端部53bが突出した後では、先端部53bにより、リッドLの下方への搬送が阻害されるので、そのような状態になる前に、リッドLがカップCの開口部に載置される必要があるためである。カップCの高さ、すなわちその開口部の高さ位置が、このような範囲内にあれば、リッドLを、カップCの開口部に適切に載置し、確実に装着することができる。
【0048】
また、飲料入りカップCに載置されたリッドLを、複数のリッド押圧部材50が、円筒部材30のねじ部31aに従って、上方から回転しながら押圧し、しかも、ねじ部31aの径は、リッドLの径よりも大きいので、リッド押圧部材50の傾きやぶれが非常に小さくなる。したがって、リッドLを押圧する力が偏ることなく均等にリッドLに作用するので、リッドLおよび飲料入りカップCを変形させることなく、リッドLを飲料入りカップCに確実に装着することができる。
【0049】
また、上述したように単純な構成の調心部材40の内部を通過させるだけで、リッドLおよび飲料入りカップCを精度良く心合わせすることができる。そのため、飲料入りカップCをリッドガイド35の下方に搬送する際、高い位置決め精度を必要としない。その結果、高い位置決め精度を有する飲料入りカップの搬送機構を用いる必要がないため、その分、自動販売機1全体としての製造コストを削減することができる。
【0050】
また、駆動機構60は、制御装置によって、リッドLが飲料入りカップCの開口部に載置される前に、カップCの開口部が調心部材40のカップ調心部42とリッド調心部41との境界付近に位置するように、調心部材40を下方に移動させるため、カップCが調心部材40に対して心合わせされた後に、調心部材40に対して心合わせされたリッドLが飲料入りカップCの開口部に載置される。それにより、両者の中心がずれた状態でリッドLが載置されることを回避できるため、両者が確実に心合わせされた状態でリッドLが押圧され、その結果、リッドLを飲料入りカップCにより確実に装着することができる。
【0051】
さらに、ステッピングモータ26は、その作動を停止させるための所定値として、リッドLの装着に要する力よりもやや大きな値が設定されているため、リッド押圧部材50が、リッドLの装着後もリッドLを押圧し続けることによってリッドLおよび飲料入りカップCを押し潰すことを、確実に回避できる。このように、ステッピングモータ26自身が、過大なトルクが発生するのを防止する安全装置を兼ねるので、同じ目的のために、例えば、高価なDCモータおよびそのトルクリミッタを用いる場合よりも安価に構成することができる。
【0052】
なお、本実施形態においては、トルクが所定値を超えたときに作動を停止するように構成されたステッピングモータ26を用いることにより、リッドLおよびカップCが押し潰されることを防止しているが、これに限定されることなく、DCモータおよびトルクリミッタを用いてもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、本発明のカップ式自動販売機のリッド装着装置によれば、カップへのリッドの装着の信頼性を高め、販売時間を短縮できるとともに小型化を図ることができるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるリッド装着装置を内蔵した自動販売機を示す斜視図である。
【図2】リッドおよびカップを示す図であり、(a)はリッドの上面図、(b)は一部を裁断したリッドの側面図、(c)はカップの側面図を示す。
【図3】リッド収納器およびリッド払出し機構を取り外した状態のリッド装着装置を示す斜視図である。
【図4】図3のリッド装着装置からケースを取り外した状態を示す斜視図である。
【図5】リッド装着装置の断面図である。
【図6】リッド押圧部材を示す図であり、(a)は斜め後方からの斜視図、(b)は斜め前方からの斜視図、(c)は側面図を示す。
【図7】リッド装着装置の動作を示す図であり、(a)はカップが下方に配置された直後の状態、(b)はカップと調心部材が心合わせされた状態、(c)はリッドがカップに載置された状態をそれぞれ示す。
【図8】図7の(c)に続き、(a)はリッドが押圧される直前の状態、(b)はリッドがカップに装着された状態、(c)はリッド装着装置が待機状態に復帰した状態をそれぞれ示す図である。
【符号の説明】
1 自動販売機
2 リッド装着装置
10 リッド収納器
11 リッド払出し機構
20 ケース
22a ねじ受け部
24 案内斜面
26 ステッピングモータ
26a ピニオン
27 ギヤ
30 円筒部材
31a ねじ部
34 ギヤ部
35 リッドガイド(リッド搬送機構)
40 調心部材
41 リッド調心部
42 カップ調心部
50 リッド押圧部材
60 駆動機構
70 リッド押圧機構
80 調心機構
L リッド
C 飲料入りカップ

Claims (7)

  1. 販売時に、リッドを飲料入りカップに装着するカップ式自動販売機のリッド装着装置であって、
    複数の前記リッドを収納するリッド収納器と、
    当該リッド収納器から前記リッドを1つずつ下方に払い出すリッド払出し機構と、
    当該払い出されたリッドを、鉛直方向下方に前記飲料入りカップの開口部まで搬送するリッド搬送機構と、
    当該搬送されたリッドを下方に押圧することによって、前記飲料入りカップに装着するリッド押圧機構と、を備え
    当該リッド押圧機構は、
    駆動機構と、
    鉛直軸線の周囲に同心状に配置され、前記駆動機構によって駆動されることにより、前記鉛直軸線の回りを回転しながら下降することによって、前記搬送されたリッドを下方に押圧する複数のリッド押圧部材と、
    を有していることを特徴とするカップ式自動販売機のリッド装着装置。
  2. 前記リッド払出し機構の下方に配置され、上方および下方に開放するケースをさらに備え、
    前記リッド搬送機構は、当該ケース内に上下方向に延びるように設けられたリッドガイドを有し、
    前記複数のリッド押圧部材は、前記リッドガイドから下方に突出するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のカップ式自動販売機のリッド装着装置。
  3. 前記リッドが前記複数のリッド押圧部材によって押圧される前に、前記飲料入りカップおよび前記リッドを互いに心合わせするための調心機構をさらに備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のカップ式自動販売機のリッド装着装置。
  4. 前記複数のリッド押圧部材は、前記リッドガイドの周方向に並んで配置され、それぞれの上部側が水平軸線を中心として回動自在に設けられ、それぞれの下端部側が前記リッドガイドに対して出没自在構成され、
    前記リッド押圧機構は、
    前記ケースと前記リッドガイドの間に前記リッドガイドと一体かつ同心状に設けられ、外周面に形成されたねじ部と、外周面の周方向に形成されるとともに前記駆動機構に連結されたギヤ部とを有する円筒部材と、
    前記ケースの内周面に形成され、前記円筒部材の前記ねじ部が螺合するねじ受け部と、
    前記ケースの下端部に設けられるとともに内周面が下方に向かってテーパ状に形成され、前記リッドガイドが下方に移動したときに、前記複数のリッド押圧部材が係合することにより、当該複数のリッド押圧部材をリッドガイド内に突出させる案内斜面と、をさらに有し、
    前記飲料入りカップが前記リッドガイドの下方に搬送されたときに、前記リッドガイドが下方に移動するように前記駆動機構を制御する制御手段をさらに備えていることを特徴とする請求項2または3に記載のカップ式自動販売機のリッド装着装置。
  5. 前記調心機構は、前記リッドガイドの下端部に設けられ、前記リッドの外径とほぼ同じ内径を有するリッド調心部と、リッド調心部の下側に設けられ、下方に向かうにつれて内径が大きくなるカップ調心部とを有する調心部材を有していることを特徴とする請求項4に記載のカップ式自動販売機のリッド装着装置。
  6. 前記制御手段は、前記リッドが前記飲料入りカップの開口部に載置される前に、前記飲料入りカップの開口部が前記調心部材の前記カップ調心部と前記リッド調心部との境界付近に位置するように前記駆動機構を制御することを特徴とする請求項5に記載のカップ式自動販売機のリッド装着装置。
  7. 前記駆動機構は、前記円筒部材の前記ギヤ部に連結されたステッピングモータを有し、当該ステッピングモータは、前記複数のリッド押圧部材を駆動するためのトルクが所定の値を超えたときに停止するように構成されていることを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載のカップ式自動販売機のリッド装着装置。
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