JP3979229B2 - 映像表示装置及び同期制御プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数台のコンピュータからの各部分映像の端部を重ねて1つの全体映像を表示するための映像表示装置及び同期制御プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタル画像情報により映像を表示する分野では、複数台のコンピュータからの各ビデオ信号出力を各々部分映像とし、各部分映像の端部を重ねて1つの高解像度の映像として画面やスクリーンに表示する映像表示技術が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のような映像表示技術では、静止画の場合には特に問題が無いが、動画の場合には図6に示すように、各部分映像P1〜P4の端部の重なり部分にズレdが生じる場合がある。
【0004】
本発明は上記実情を考慮してなされたもので、各部分映像の端部を重ねたときのズレを解消でき、全体映像の画質を向上し得る映像表示装置及び同期制御プログラムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に対応する発明は、n枚(n≧2)の部分映像を個別に表示させるための,1台のマスタコンピュータ及び(n−1)台のスレーブコンピュータとを備え、前記n枚の部分映像を互いに端部で重ねて1枚の全体映像を表示させるための映像表示装置であって、前記マスタコンピュータは、ある1枚の部分映像を表示させるためのマスタ側ビデオ信号を生成して出力するマスタ側ビデオ出力装置と、前記マスタ側ビデオ信号の出力タイミングを示すマスタ側同期信号を各スレーブコンピュータに出力する同期信号出力手段と、を備えており、前記各スレーブコンピュータは、他の1枚の部分映像を表示させるためのスレーブ側ビデオ信号を生成して出力するスレーブ側ビデオ出力装置と、前記同期信号出力手段から出力されたマスタ側同期信号と、前記スレーブ側ビデオ信号の出力タイミングを示すスレーブ側同期信号との時間差を検出する時間差検出手段と、前記時間差が検出されたとき、前記時間差を解消させるために前記スレーブ側ビデオ出力装置に対して自己のスレーブ側ビデオ信号の生成に用いられる垂直スキャンレート、水平スキャンレート及びピクセルクロックレートのうち、1つ以上のレートを変更させるように制御するレート変更手段と、前記変更されたレートに基づいて前記時間差が解消されたとき、前記スレーブ側ビデオ出力装置に対して前記変更されたレートを元のレートに復元させる制御をするレート復元手段と、を備えた映像表示装置である。
【0006】
従って、請求項1に対応する発明は以上のような手段を講じたことにより、マスタコンピュータがマスタ側ビデオ信号を出力する一方、その出力タイミングを示すマスタ側同期信号を各スレーブコンピュータに出力する。各スレーブコンピュータは、スレーブ側ビデオ信号を出力する一方、その出力タイミングを示すスレーブ側同期信号と、前述したマスタ側同期信号との時間差を解消するように、スレーブ側ビデオ信号の生成に用いられる水平スキャンレート、垂直スキャンレート又はピクセルクロックレートを変更する。また、変更したレートにより、時間差が解消されると、元のレートに復元させる。
【0007】
以上のように、映像を表示する際に、マスタ側同期信号とスレーブ側同期信号との時間差を検出し、この時間差を垂直スキャンレート等を変更して解消する構成により、各部分映像の端部を重ねたときのズレを解消でき、全体映像の画質を向上させることができる。
【0008】
また、請求項2に対応する発明は、請求項1に対応する映像表示装置において、前記レート変更手段は、前記垂直スキャンレートを変化させる際に、任意の垂直ライン数を増加又は減少させるための制御を前記スレーブ側ビデオ出力装置に行なうライン数増減部を備えた映像表示装置である。なお、任意とは、1ライン以上の所望の数を意味しており、これは後述する請求項5に対応する発明でも同様である。
【0009】
従って、請求項2に対応する発明は、垂直スキャンレートを変更させる際に、任意の垂直ライン数を増加又は減少させるので、請求項1に対応する作用に加え、任意な垂直ライン数を制御することによりズレを解消することができる。
【0010】
さらに、請求項3に対応する発明は、請求項1に対応する映像表示装置において、前記レート変更手段は、前記水平スキャンレートを変更させる際に、任意の水平ピクセル数を増加又は減少させるための制御を前記スレーブ側ビデオ出力装置に行なうピクセル数増減部を備えた映像表示装置である。ここで、任意とは、1ピクセル以上の所望の数を意味しており、これは後述する請求項6に対応する発明でも同様である。
【0011】
従って、請求項3に対応する発明は、水平スキャンレートを変更させる際に、任意の水平ピクセル数を増加又は減少させるので、請求項1に対応する作用に加え、任意な水平ピクセル数を制御することによりズレを解消することができる。
【0012】
また、請求項4に対応する発明は、各々ビデオ出力装置を用いてn枚(n≧2)の部分映像を個別に表示させるための,1台のマスタコンピュータ及び(n−1)台のスレーブコンピュータとを備えて前記n枚の部分映像を互いに端部で重ねて1枚の全体映像を表示させる映像表示装置に関し、前記各部分映像の同期を制御するための同期制御プログラムであって、前記マスタコンピュータを、ある1枚の部分映像を表示させるためのマスタ側ビデオ信号が自己のマスタ側ビデオ出力装置から出力されるとき、このマスタ側ビデオ信号の出力タイミングを示すマスタ側同期信号を同期信号I/Fを介して各スレーブコンピュータに出力する手段、として機能させ、前記各スレーブコンピュータを、他の1枚の部分映像を表示させるためのスレーブ側ビデオ信号が自己のスレーブ側ビデオ出力装置から出力されるとき、このスレーブ側ビデオ信号の出力タイミングを示すスレーブ側同期信号と、前記マスタコンピュータから出力されたマスタ側同期信号との時間差を検出する手段、前記時間差が検出されたとき、前記時間差を解消させるために前記スレーブ側ビデオ出力装置に対して自己のスレーブ側ビデオ信号の生成に用いられる垂直スキャンレート、水平スキャンレート及びピクセルクロックレートのうち、1つ以上のレートを変更させるように制御する手段、前記変更されたレートに基づいて前記時間差が解消されたとき、前記スレーブ側ビデオ出力装置に対して前記変更されたレートを元のレートに復元させる制御をする手段、として機能させるための同期制御プログラムである。
【0013】
従って、請求項4に対応する発明は、映像を表示する際に、マスタ側同期信号とスレーブ側同期信号との時間差を検出し、この時間差を垂直スキャンレート等を変更して解消する構成により、各部分映像の端部を重ねたときのズレを解消でき、全体映像の画質を向上させることができる。
【0014】
さらに、請求項5に対応する発明は、請求項4に対応する同期制御プログラムにおいて、前記レートを変更させるように制御する手段は、前記垂直スキャンレートを変更させる際に、任意の垂直ライン数を増加又は減少させるための制御を前記スレーブ側ビデオ出力装置に行なう処理を含む同期制御プログラムである。
【0015】
従って、請求項5に対応する発明は、請求項4に対応する作用に加え、任意な垂直ライン数を制御することによりズレを解消することができる。
また、請求項6に対応する発明は、請求項4に対応する同期制御プログラムにおいて、前記レートを変更させるように制御する手段は、前記水平スキャンレートを変更させる際に、任意の水平ピクセル数を増加又は減少させるための制御を前記スレーブ側ビデオ出力装置に行なう処理を含む同期制御プログラムである。
【0016】
従って、請求項6に対応する発明は、請求項4に対応する作用に加え、任意な水平ピクセル数を制御することによりズレを解消することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
【0018】
図1は本発明の一実施形態に係る映像表示装置を備えた映像表示システムの構成を示す模式図である。この映像表示システムは、入力装置10、1台のマスタコンピュータ20M、2台のスレーブコンピュータ30S,40S、3台のプロジェクタ50,60,70及びスクリーン80を備えている。なお、添字のMは「マスタ側」を表し、Sは「スレーブ側」を表している。また、3台のコンピュータ20M,30S,40Sは、映像表示装置を構成している。なお、映像表示装置のコンピュータは複数台が必要であり、1台のマスタコンピュータと、1台以上のスレーブコンピュータからなる。
【0019】
ここで、入力装置10は、操作者の操作に応じて始点位置及び/又は視線方向を示す信号をマスタコンピュータ20Mに入力するものであり、具体的にはキーボード、マウス、ジョイスティック又は任意の入力デバイス(例、家庭用TVゲーム機の操作デバイス)が適用可能となっている。
【0020】
マスタコンピュータ20Mは、基準となるビデオ信号を生成するためのものであり、入力信号I/F21M、ビデオ出力装置22M、同期出力部23M、同期信号I/F24Mを備えている。
【0021】
入力信号I/F21Mは、入力装置10から受けた信号を変換し、得られた入力指令を各コンピュータ20M,30S,40Sの各ビデオ出力装置22M,31S,41Sに入力するインターフェイス機能をもっている。
【0022】
ビデオ出力装置22Mは、起動時に図示しないハードディスク等からデジタル情報の画像データを読み出して保持し、入力信号I/F21Mから受けた入力指令に基づいて、入力指令の示す始点位置及び/又は視線方向に応じた画像データを表示するためのビデオ信号を生成し、このビデオ信号をプロジェクタ50に出力する機能と、ビデオ信号の生成タイミングを示す垂直同期信号Mを同期出力部23Mに送出する機能とをもっている。
【0023】
ここで、画像データとしては、操作者の操作により、映像を変化させて表示可能なものであり、具体的には例えばバーチャルリアリティ技術を用いたものが適用可能となっている。
【0024】
同期出力部23Mは、予めコンピュータ読取り可能な記憶媒体からマスタコンピュータ20Mにインストールされた同期制御プログラムにより実現可能となっており、ビデオ出力装置22Mから送出された垂直同期信号Mを同期信号I/F24Mに送出する機能をもっている。
【0025】
同期信号I/F24Mは、同期出力部23Mから受けた垂直同期信号Mを各スレーブコンピュータ30S,40Sに向けて信号線に出力するインターフェイス機能をもっており、例えばパラレルポートを用いて構成される。
【0026】
各スレーブコンピュータ30S,40Sは、互いに同一構成のため、一方のスレーブコンピュータ30Sを代表例に挙げて説明する。
スレーブコンピュータ30Sは、基準となるマスタ側のビデオ信号に同期したビデオ信号を生成するためのものであり、ビデオ出力装置31S、同期信号I/F32S、同期制御部33Sを備えている。
【0027】
ビデオ出力装置31Sは、前述したビデオ出力装置22Mと同様の画像データ読出保持機能及びビデオ信号生成機能と、生成したビデオ信号をプロジェクタ60に出力する機能と、ビデオ信号の生成タイミングを示す垂直同期信号S1を同期制御部33Sに送出する機能とに加え、同期制御部33Sから受ける指令に基づいて、ビデオ信号の生成に用いる垂直スキャンレート、水平スキャンレート及びピクセルクロックレートのうち、少なくとも1つのレートを変更又は復元させる機能をもっている。
【0028】
ここで、各コンピュータ20M,30S,40Sから出力されるビデオ信号は、互いに端部が一部重複した部分映像を表示する内容となっている。
垂直スキャンレートは、全ての水平ラインを描画し終えて最下段にいき、走査線が最上段に戻るタイミングを示す垂直同期信号の周波数であって、例えば1280×1024ドットの画像データの場合、60.02[Hz]が使用されている。
【0029】
また、垂直スキャンレートは、例えば図2に示す如き、垂直ライン数iに反比例して増加・減少する性質を有するため、同期制御部33Sからの垂直ライン数iの1ライン増加又は1ライン減少を示す指令により、微調整可能となっている。なお、垂直ライン数iは、1ラインの増加/減少に限らず、任意のライン数の増加/減少により調整可能であり、増加/減少させるライン数に比例して高速な調整が可能となっている。
【0030】
水平スキャンレートは、水平1ラインにピクセル(画素)を描画していき、次の段の水平1ラインの左端に移る時のタイミングを示す水平同期信号の周波数であって、例えば図2に示す如き、水平ピクセル数j×垂直ライン数iが1280(j)×1024(i)ドットの画像データの場合、63.981[kHz]が使用されている。
【0031】
同様に、水平スキャンレートは、水平ピクセル数jに反比例して増加・減少する性質を有するため、同期制御部33Sからの水平ピクセル数jの1ピクセル増加又は1ピクセル減少を示す指令により、微調整可能となっている。また同様に、水平ピクセル数jは、1ピクセルの増加/減少に限らず、任意のピクセル数の増加/減少により調整可能であり、増加/減少させるピクセル数に比例して高速な調整が可能となっている。
【0032】
ピクセルクロックレートは、各ピクセルを描画するための最大動作周波数であり、例えば1280×1024ドットの画像データの場合、108[MHz]が使用されている。
【0033】
ピクセルクロックレートは、その値に比例して垂直スキャンレート及び水平スキャンレートを増加・減少させる性質を有するため、同期制御部33Sからのピクセルクロックレートの増加又は減少を示す指令により、垂直スキャンレート及び水平スキャンレートを微調整可能となっている。
【0034】
同期信号I/F32Sは、マスタコンピュータ20Mから信号線を介して入力された垂直同期信号Mを同期制御部33Sに送出するインターフェイス機能をもっており、例えばパラレルポートを用いて構成される。
【0035】
同期制御部33Sは、予めコンピュータ読取り可能な記憶媒体からスレーブコンピュータ30Sにインストールされた同期制御プログラムにより実現可能となっており、同期信号I/F32Sから受けたマスタ側の垂直同期信号Mと、ビデオ出力装置31Sから受けたスレーブ側の垂直同期信号S1との時間差を検出する機能と、この時間差を解消するように、自己のスレーブ側ビデオ信号の生成に用いられる水平スキャンレート、垂直スキャンレート及びピクセルクロックレートのうち、少なくとも1つのレートを変えてビデオ出力装置31Sを制御する機能と、変えたレートに基づいて時間差が解消されたとき、変えたレートを元のレートに復元させるようにビデオ出力装置31Sを制御する機能とをもっている。
【0036】
なお、同期制御部33Sで時間差を検出する垂直同期信号M,S1は、ビデオ信号内の垂直同期信号そのものである必要はなく、垂直同期信号M,S1に同期した信号であればよい。但し、本実施形態では、説明の便宜上、垂直同期信号M,S1の呼称を用いる。
【0037】
プロジェクタ50、60,70は、各コンピュータ20M,30S,40Sから受けたビデオ信号に基づいて、スクリーン80に映像を投影する装置である。
【0038】
スクリーン80は、各プロジェクタ50,60,70に対向配置されており、ここでは半径3メートルの球から上下40度、横150度の範囲で切り取られた表皮部分と同様の凹面形状を有する反射型のものである。
【0039】
次に、以上のように構成された映像表示システムの動作を基本機能及び同期制御機能の順に説明する。
【0040】
(基本機能)
いま、映像表示システムが起動され、図示しないハードディスクから画像データが各コンピュータ20M,30S,40Sの各ビデオ出力装置22M,31S,41Sに読み出されて保持される。
【0041】
マスタコンピュータ20M及び各スレーブコンピュータ30S,40Sでは、各々のビデオ出力装置22M,31S,41Sが、保持した画像データに基づいてビデオ信号を生成し、それぞれビデオ信号を各プロジェクタ50,60,70に出力する。
【0042】
各プロジェクタ50,60,70は、それぞれビデオ信号に基づいて、ピクセルを順次走査しながら部分映像をスクリーン80に投影する。
【0043】
各部分映像は、互いに端部が重なって1枚の全体映像としてスクリーン80に表示される。また、操作者による入力装置10の操作により、始点位置及び/又は視線方向が移動されると、その始点位置及び/又は視線方向に対応したビデオ信号が各ビデオ出力装置22M,31S,41Sにより生成されて各プロジェクタ50,60,70に出力される。
【0044】
その結果、各部分映像からなる全体映像は、入力装置10の操作に応じて移動した始点位置及び/又は視線方向から見た画像として表示される。
【0045】
(同期制御機能)
次に、以上のような状態において、マスタ側のビデオ信号にスレーブ側のビデオ信号を同期させるための同期制御について説明する。なお、同期制御の方式は、水平スキャンレート、垂直スキャンレート及びピクセルクロックレートのうちの少なくとも1つのレートを調整すればよいが、ここでは、一例として垂直スキャンレートを調整する場合について述べる。
【0046】
マスタコンピュータ20Mのビデオ出力装置22Mは、ビデオ信号の生成タイミングを示す垂直同期信号Mを同期出力部23Mに送出している(ST1)。
【0047】
同様に、各スレーブコンピュータ30S,40Sのビデオ出力装置31S,41Sは、ビデオ信号の生成タイミングを示す垂直同期信号S1,S2を同期制御部33S,43Sに送出している(ST2)。
【0048】
ここで、マスタコンピュータ20Mの同期出力部23Mは、この垂直同期信号Mを同期信号I/F24Mを介して各スレーブコンピュータ30S,40Sに向けて送信する。
【0049】
一方、各スレーブコンピュータ30S,40Sでは、この垂直同期信号Mを同期信号I/F32S,42Sを介して同期制御部33S,43Sが受信すると共に(ST3)、スレーブ側の垂直同期信号S1,S2を同期制御部33S,43Sが受信する(ST4)。
【0050】
そして、同期制御部33Sは、このマスタコンピュータ側(以下、マスタ側という)の垂直同期信号Mの受信時刻tMと、ビデオ出力装置31Sから受けたスレーブコンピュータ側(以下、スレーブ側という)の垂直同期信号S1との受信時刻tS1とを個別に比較し、受信時刻のズレの有無を判定する(ST5)。同期制御部43Sも同様に動作する。
【0051】
判定の結果、この2つの時刻tM,tS1にズレが生じていた場合、同期制御部33Sは、例えばビデオ出力の垂直ライン数iに対して任意の垂直ライン数分を増減させることによって時刻のズレ(tM−tS1)に対応する垂直同期信号S1のタイミングのズレを解消する(ST6)。同期制御部43Sも同様に動作する。
【0052】
なお、例えば垂直ライン数iを1ライン減少させた場合、垂直スキャンレート[Hz]が若干高くなり、1画面のスキャンに要する時間が短くなる。一方、例えば垂直ライン数iを1ライン増加させた場合、1画面のスキャンに要する時間が長くなる。
【0053】
従って、例えばスレーブ側の垂直同期信号S1,S2のタイミングがマスタ側の垂直同期信号Mのタイミングよりも遅れている場合には、同期制御部33S,43Sは、個別に垂直ライン数iを1ライン減少させる旨の指令をビデオ出力装置31S,41Sに入力する。
【0054】
反対に、例えばスレーブ側の垂直同期信号S1,S2のタイミングがマスタ側の垂直同期信号Mのタイミングよりも早い場合には、同期制御部33S,43Sは、垂直ライン数iを1ライン増加させる旨の指令をビデオ出力装置31S,41Sに入力する。
【0055】
所定時間後、スレーブ側の垂直同期信号S1のタイミングがマスタ側の垂直同期信号Mのタイミングに同期した場合には、同期制御部33Sは、垂直ライン数iを1ライン減少又は増加させる旨の指令をビデオ出力装置31Sに入力し、スレーブ側の垂直ライン数をマスタ側の垂直ライン数と同じ垂直ライン数iに戻す(ST7)。同期制御部43Sも同様に動作する。
【0056】
これにより、各スレーブコンピュータ30S,40Sは、個別に垂直同期信号S1,S2のタイミングをマスタコンピュータ20Mの垂直同期信号Mと同期させるように調整することができる。
【0057】
次に、以上のような垂直ライン数iの増減による垂直同期信号S1,S2の調整について詳細に説明する。なお、垂直ライン数iの増減は、任意のライン数で可能であるが、ここでは最も微調整が可能な1ラインの増減を例に挙げて述べる。
【0058】
例えば垂直ライン数iを1ライン減少又は1ライン増加した場合に、垂直同期信号S1が同期するまでに要する時間T[秒]は、垂直同期信号M,S1のタイミングのズレ時間τ(=tM−tS1)[秒]、1画面のスキャンに要する時間tG[秒]、1ラインのスキャンに要する時間tL[秒]とすると、次の(1)式の通りである。なお、τ[秒]は、垂直同期信号M,S2のタイミングのズレ時間(tM−tS2)の場合も同様である。
【0059】
【数1】
【0060】
この(1)式は、1画面当りtL[秒]の減少又は増加になる制御をτ「秒」の減少又は増加になるまで継続する場合に、要する時間T[秒]を示している。
【0061】
なお、1画面のスキャンに要する時間tG[秒]は、次の(2)式に示すように、垂直スキャンレートfL[Hz]の逆数として得られる。
tG=1/fL …(2)
例えばfL=60.02[Hz]のとき、tG=16.67[ミリ秒]である。
【0062】
また、1ラインのスキャン所要時間tL[秒]は、垂直ライン数iを用い、次の(3)式で表せる。
tL=tG/i …(3)
例えばi=1024[本]のとき、tL=16.27[マイクロ秒]である。
【0063】
従って、各同期制御部33S,43Sは、垂直ライン数iを1ライン減少(又は1ライン増加)させる指令をビデオ出力装置31S,41Sに入力した時点から、(1)式で得られる時間Tが経過するまで垂直ライン数i−1(又はi+1)を維持する。
【0064】
しかる後、時間Tを経過した時点で、垂直ライン数を1ライン増加(又は1ライン減少)させる指令をビデオ出力装置31S,41Sに入力し、現在維持する垂直ライン数i−1(又はi+1)をマスタコンピュータ20Mの垂直ライン数iと同じ値iに戻す。
【0065】
これにより、各スレーブコンピュータ30S,40Sから出力されるビデオ信号が、マスタコンピュータ20Mから出力されるビデオ信号と同期するので、全体映像を同期させて表示することができる。
【0066】
上述したように本実施形態によれば、映像を表示する際に、マスタ側同期信号Mとスレーブ側同期信号S1,S2とのズレ(時間差)を検出し、このズレをスレーブ側の垂直スキャンレートを変えて解消する構成により、各部分映像の端部を重ねたときのズレを解消でき、全体映像の画質を向上させることができる。
【0067】
詳しくは、マスタ・スレーブ間のコンピュータ20M,30S,40Sのビデオ信号の出力タイミングのズレを解消する方向にスレーブコンピュータ30S,40Sの一画面当りのスキャン時間を微調整し、ズレが解消されると一画面当りのスキャン時間をマスタコンピュータ20Mと同じ値に戻すことにより、全てのビデオ信号の垂直同期信号M,S1,S2のタイミングを同期させることができる。
【0068】
また、本実施形態は、垂直スキャンレートを変えて同期をとる場合を説明したが、垂直スキャンレートに限らず、水平スキャンレート又はピクセルクロックレートのいずれかを変えることにより、あるいはこれら3つのレートのうち、2つ以上のレートを適宜に組合せた各々のレートを変えることにより、一時間当りのスキャン時間を微調整してもよいことは言うまでもない。また、単独又は組合せに係る各レート毎に、変更の度合が大きい場合から小さい場合に変えることにより、スキャン時間を粗い調整から微調整へと制御してもよい。
【0069】
なお、水平スキャンレートを変える場合の動作は、図4のST6a〜7aに示すように、水平ピクセル数jに対して任意のピクセル数を増加又は減少させることにより実行可能となっている。また、ピクセルクロックレートを変える場合の動作は、図5のST6b〜7bに示すように、ピクセルクロックレートの増加又は減少により、実行可能となっている。
【0070】
また、上記実施形態は、全体映像のコンテンツ内容については述べなかったが、コンテンツ内容とは無関係に適用できることはいうまでもない。但し、隣接した部分映像のズレが気になるような高精細な全体映像の方がより一層本発明の効果を実感できると考えられる。
【0071】
また、上記実施形態では、3台のプロジェクタ50,60,70と、前述した寸法のスクリーン80とを用いた場合を説明したが、これに限らず、例えばスクリーン80を上下に重ねて上下方向に80度の範囲をカバーするようにし、上のスクリーン用に新たに3台のプロジェクタを付加した構成としても、本発明を同様に実施して同様の効果を得ることができる。すなわち、スクリーンの寸法範囲やプロジェクタ台数を適宜変更した構成としても、本発明の範囲に含まれる。
【0072】
同様に、プロジェクタ及びスクリーンに代えて、CRTや液晶ディスプレイ等の他の表示装置を用いた構成としても、本発明の範囲に含まれる。
【0073】
また、上記実施形態に記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)、光磁気ディスク(MO)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することもできる。
【0074】
なお、本願発明は、上記各実施形態に限定されるものでなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合、組み合わされた効果が得られる。さらに、上記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
【0075】
その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1の発明によれば、各部分映像の端部を重ねたときのズレを解消でき、全体映像の画質を向上できる映像表示装置を提供できる。
【0077】
また、請求項2の発明によれば、請求項1の効果に加え、任意な垂直ライン数を制御することによりズレを解消することができる。
【0078】
さらに、請求項3の発明によれば、請求項1の効果に加え、任意な水平ピクセル数を制御することによりズレを解消することができる。
【0079】
また、請求項4の発明によれば、各部分映像の端部を重ねたときのズレを解消でき、全体映像の画質を向上できる同期制御プログラムを提供できる。
【0080】
さらに、請求項5の発明によれば、請求項4の効果に加え、任意な垂直ライン数を制御することによりズレを解消することができる。
【0081】
また、請求項6の発明によれば、請求項4の効果に加え、任意な水平ピクセル数を制御することによりズレを解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る映像表示装置を備えた映像表示システムの構成を示す模式図
【図2】同実施形態における垂直ライン数及び水平ピクセル数を説明するための模式図。
【図3】同実施形態における動作を説明するためのフローチャート。
【図4】同実施形態における変形例の動作を説明するためのフローチャート。
【図5】同実施形態における変形例の動作を説明するためのフローチャート。
【図6】従来の映像表示技術の課題を説明するための模式図。
【符号の説明】
10…入力装置
20M…マスタコンピュータ
21M…入力信号I/F
22M,31S,41S…ビデオ出力装置
23M…同期出力部
24M,32S,42S…同期信号I/F
30S,40S…スレーブコンピュータ
33S,43S…同期制御部
50,60,70…プロジェクタ
80…スクリーン
Claims (6)
- n枚(n≧2)の部分映像を個別に表示させるための,1台のマスタコンピュータ及び(n−1)台のスレーブコンピュータとを備え、前記n枚の部分映像を互いに端部で重ねて1枚の全体映像を表示させるための映像表示装置であって、
前記マスタコンピュータは、
ある1枚の部分映像を表示させるためのマスタ側ビデオ信号を生成して出力するマスタ側ビデオ出力装置と、
前記マスタ側ビデオ信号の出力タイミングを示すマスタ側同期信号を各スレーブコンピュータに出力する同期信号出力手段と、を備えており、
前記各スレーブコンピュータは、
他の1枚の部分映像を表示させるためのスレーブ側ビデオ信号を生成して出力するスレーブ側ビデオ出力装置と、
前記同期信号出力手段から出力されたマスタ側同期信号と、前記スレーブ側ビデオ信号の出力タイミングを示すスレーブ側同期信号との時間差を検出する時間差検出手段と、
前記時間差が検出されたとき、前記時間差を解消させるために前記スレーブ側ビデオ出力装置に対して自己のスレーブ側ビデオ信号の生成に用いられる垂直スキャンレート、水平スキャンレート及びピクセルクロックレートのうち、1つ以上のレートを変更させるように制御するレート変更手段と、
前記変更されたレートに基づいて前記時間差が解消されたとき、前記スレーブ側ビデオ出力装置に対して前記変更されたレートを元のレートに復元させる制御をするレート復元手段と、
を備えたことを特徴とする映像表示装置。 - 請求項1に記載の映像表示装置において、
前記レート変更手段は、前記垂直スキャンレートを変更させる際に、任意の垂直ライン数を増加又は減少させるための制御を前記スレーブ側ビデオ出力装置に行なうライン数増減部を備えたことを特徴とする映像表示装置。 - 請求項1に記載の映像表示装置において、
前記レート変更手段は、前記水平スキャンレートを変更させる際に、任意の水平ピクセル数を増加又は減少させるための制御を前記スレーブ側ビデオ出力装置に行なうピクセル数増減部を備えたことを特徴とする映像表示装置。 - 各々ビデオ出力装置を用いてn枚(n≧2)の部分映像を個別に表示させるための,1台のマスタコンピュータ及び(n−1)台のスレーブコンピュータとを備えて前記n枚の部分映像を互いに端部で重ねて1枚の全体映像を表示させる映像表示装置に関し、前記各部分映像の同期を制御するための同期制御プログラムであって、
前記マスタコンピュータを、
ある1枚の部分映像を表示させるためのマスタ側ビデオ信号が自己のマスタ側ビデオ出力装置から出力されるとき、このマスタ側ビデオ信号の出力タイミングを示すマスタ側同期信号を同期信号I/Fを介して各スレーブコンピュータに出力する手段、として機能させ、
前記各スレーブコンピュータを、
他の1枚の部分映像を表示させるためのスレーブ側ビデオ信号が自己のスレーブ側ビデオ出力装置から出力されるとき、このスレーブ側ビデオ信号の出力タイミングを示すスレーブ側同期信号と、前記マスタコンピュータから出力されたマスタ側同期信号との時間差を検出する手段、
前記時間差が検出されたとき、前記時間差を解消させるために前記スレーブ側ビデオ出力装置に対して自己のスレーブ側ビデオ信号の生成に用いられる垂直スキャンレート、水平スキャンレート及びピクセルクロックレートのうち、1つ以上のレートを変更させるように制御する手段、
前記変更されたレートに基づいて前記時間差が解消されたとき、前記スレーブ側ビデオ出力装置に対して前記変更されたレートを元のレートに復元させる制御をする手段、
として機能させるための同期制御プログラム。 - 請求項4に記載の同期制御プログラムにおいて、
前記レートを変更させるように制御する手段は、前記垂直スキャンレートを変更させる際に、任意の垂直ライン数を増加又は減少させるための制御を前記スレーブ側ビデオ出力装置に行なう処理を含むことを特徴とする同期制御プログラム。 - 請求項4に記載の同期制御プログラムにおいて、
前記レートを変更させるように制御する手段は、前記水平スキャンレートを変更させる際に、任意の水平ピクセル数を増加又は減少させるための制御を前記スレーブ側ビデオ出力装置に行なう処理を含むことを特徴とする同期制御プログラム。
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