JP3979109B2 - 磁石発電機回転子で用いる磁石位置決め用スペーサ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁石発電機回転子のヨーク内周で永久磁石を位置決めするために用いる磁石位置決め用スペーサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の磁石発電機回転子で用いる磁石位置決め用スペーサ1は、図6(A) (B)に平面図及び側面図を示すように、樹脂で平形の板状のものが環状に一体成形された環状スペーサ本体2を主体とし、該環状スペーサ本体2の軸心方向の片側には周方向に間欠的に磁石位置決め凹部3が複数設けられ、これら磁石位置決め凹部3に永久磁石4がそれぞれ嵌められて位置決めされ、図示しないがカップ状のヨークの筒状部の内周に嵌められて、接着剤等でこれら環状スペーサ本体2と各永久磁石4が筒状部の内周に固定されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の状スペーサ本体2を主体とした磁石位置決め用スペーサ1では、最初から環状をなしているので、コスト高になり、またヨーク内への挿入は容易である反面、保管や組付け時の場所の確保が容易でない問題点があった。さらに、この磁石位置決め用スペーサ1を成形する金型も、該スペーサ1の径の増大に準じて大きくなり、金型加工も容易でない問題点があった。さらに、金型は、1個取りが標準であった。
【0004】
本発明の目的は、コストを低減でき、保管や組付け時の場所の確保が容易となり、金型の製作も容易となり、さらに金型は多数個取りが可能な磁石発電機回転子で用いる磁石位置決め用スペーサを得ることにある。
【0005】
本発明の他の目的は、平板状をしていても環状にすることが容易な磁石発電機回転子で用いる磁石位置決め用スペーサを得ることにある。
【0006】
本発明の他の目的は、ヨークの内径の変化に容易に対応できる磁石発電機回転子で用いる磁石位置決め用スペーサを得ることにある。
【0007】
本発明の他の目的は、帯状スペーサ本体の両端のヨークに対する位置決めも容易な磁石発電機回転子で用いる磁石位置決め用スペーサを得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、磁石発電機回転子のヨーク内周で永久磁石を位置決めするために用いる磁石位置決め用スペーサを改良するものである。
【0009】
本発明に係る磁石発電機回転子で用いる磁石位置決め用スペーサは、樹脂で平板状に形成された帯状スペーサ本体を主体とし、該帯状スペーサ本体の幅方向の片側に長さ方向に間欠的に磁石位置決め凹部が複数設けられ、各磁石位置決め凹部がそれぞれ設けられて幅狭になった幅方向の反対側の各帯状部分に折り曲げ部がそれぞれ設けられ、帯状スペーサ本体は各折り曲げ部で曲げて多角円形状に形成されるようになっている。
【0010】
このような磁石位置決め用スペーサは、ヨーク内への組み込み前は平板状をしているので、コストを低減でき、保管や組付け時の場所の確保が容易となり、金型の製作も容易となり、さらに金型は多数個取りが可能となる。
【0011】
この場合、折り曲げ部は帯状スペーサ本体に溝を設けて形成されていることが好ましい。このような溝よりなる折り曲げ部を有していると、帯状スペーサ本体をその各溝よりなる折り曲げ部で折り曲げて、ヨークの内周に嵌まる多角円形状に容易に形成することができる。
【0012】
また、帯状スペーサ本体は、ヨークの内周に配置されたときに、その長さ方向の両端が間隙を介して対向する長さを有していることが好ましい。このような長さを帯状スペーサ本体が有していると、多角円形状に曲げた際に長さ方向の両端間に形成される間隙の存在により、容易にヨークの内周に嵌めることができる。
【0013】
さらに、帯状スペーサ本体の長さ方向の両端には、ヨークに位置決めする位置決め部を有していることが好ましい。このように帯状スペーサ本体の長さ方向の両端に、ヨークに位置決めする位置決め部を有していると、これら位置決め部をヨークに嵌める等して位置決めすることにより、帯状スペーサ本体の両端のヨークに対する位置決めを容易に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3(A)(B)は本発明に係る磁石発電機回転子で用いる磁石位置決め用スペーサの実施の形態の一例を示したもので、図1は本例の磁石位置決め用スペーサの要部平面図、図2は図1のA−A線拡大断面図、図3(A)(B)は本例の磁石位置決め用スペーサを環状に曲げ加工した際の側面図及び平面図である。
【0015】
本例の磁石発電機回転子で用いる磁石位置決め用スペーサ1は、図1に示すように、樹脂で平板状に形成された帯状スペーサ本体5を主体としている。該帯状スペーサ本体5の幅方向の片側には、長さ方向に間欠的に磁石位置決め凹部3が複数設けられている。各磁石位置決め凹部3がそれぞれ設けられて幅狭になった幅方向の反対側の各帯状部分5aには、折り曲げ部6がそれぞれ設けられている。これら折り曲げ部6は、図2に示すように、帯状スペーサ本体5にV溝を設けて形成されている。
【0016】
このような帯状スペーサ本体5は、図3(A)(B)に示すように、V溝よりなる各折り曲げ部6で曲げて多角円形に形成されるようになっている。帯状スペーサ本体5を形成する樹脂は、V溝よりなる各折り曲げ部6を曲げたとき切れないような柔軟性を有している。また、帯状スペーサ本体5は、多角円形に形成して図示しないヨークの内周に配置したときに、その長さ方向の両端が間隙7を介して対向する長さを有している。この間隙7が存在する箇所にも、1つの磁石位置決め凹部3が形成されている。
【0017】
各磁石位置決め凹部3の幅は、図3(B)に示すように、多角円形に形成された際に永久磁石4が隙間がほとんどない状態で嵌まる寸法になっている。
【0018】
このような磁石位置決め用スペーサ1は、帯状スペーサ本体5を、図3(A)(B)に示すように、V溝よりなる各折り曲げ部6で曲げて多角円形に形成して図示しないヨークの内周に配置し、各磁石位置決め凹部3に永久磁石4を嵌めて、これら帯状スペーサ本体5と各永久磁石4を接着剤等でヨークの内周に固定する。この際に、帯状スペーサ本体5の長さ方向の両端は間隙7を介して対向するので、この間隙7によりヨークや帯状スペーサ本体5の寸法のバラツキなどを吸収することができる。
【0019】
上記例では、V溝よりなる各折り曲げ部6は図3(B)の状態で外向きに設けているが、V溝よりなる各折り曲げ部6は図3(B)の状態で内向きに設けることもできる。
【0020】
また、V溝よりなる各折り曲げ部6は、図4に示すように、各磁石位置決め凹部3がそれぞれ設けられて幅狭になった幅方向の反対側の各帯状部分5aに、幅方向の片側から食い込む形に設けることもできる。
【0021】
また、各折り曲げ部6は、V溝に限らず、U溝や矩形溝等であってもよい。
【0022】
さらに、帯状スペーサ本体5の長さ方向の両端には、図5に示すようにヨークに位置決めする突起よりなる位置決め部8a,8bを設けることが好ましい。
【0023】
このように帯状スペーサ本体5の長さ方向の両端に、ヨークに位置決めする位置決め部8a,8bを有していると、これら位置決め部8a,8bをヨークの位置決め孔に嵌める等して位置決めすることにより、帯状スペーサ本体5の両端のヨークに対する位置決めを容易に行うことができる。
【0024】
【発明の効果】
本発明に係る磁石発電機回転子で用いる磁石位置決め用スペーサは、ヨーク内への組み込み前は平板状をしているので、コストを低減でき、保管や組付け時の場所の確保が容易となり、金型の製作も容易となり、さらに金型は多数個取りが可能となる。
【0025】
この場合、折り曲げ部を帯状スペーサ本体に溝を設けて形成すると、帯状スペーサ本体をその各溝よりなる折り曲げ部で折り曲げて、ヨークの内周に嵌まる多角円形状に容易に形成することができる。
【0026】
また、帯状スペーサ本体が、ヨークの内周に配置されたときに、その長さ方向の両端が間隙を介して対向する長さを有していると、この間隙の存在により、容易にヨークの内周に嵌めることができる。
【0027】
さらに、帯状スペーサ本体の長さ方向の両端に、ヨークに位置決めする位置決め部を有していると、これら位置決め部をヨークに嵌める等して位置決めすることにより、帯状スペーサ本体の両端のヨークに対する位置決めを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁石発電機回転子で用いる磁石位置決め用スペーサの実施の形態の一例を示した要部平面図である。
【図2】図1のA−A線拡大断面図である。
【図3】(A)(B)は本例の磁石位置決め用スペーサを環状に曲げ加工した際の側面図及び平面図である。
【図4】本発明に係る磁石発電機回転子で帯状スペーサ本体に設ける溝の他の例を示す要部側面図である。
【図5】本発明に係る磁石発電機回転子で帯状スペーサ本体の長手方向の両端部の構造の他の例を示す要部側面図である。
【図6】(A)(B)は従来の磁石位置決め用スペーサの平面図及び側面図である。
【符号の説明】
1 磁石位置決め用スペーサ
2 環状スペーサ本体
3 磁石位置決め凹部
4 永久磁石
5 帯状スペーサ本体
6 折り曲げ部
7 間隙
8a,8b 位置決め部
Claims (4)
- 磁石発電機回転子のヨーク内周で永久磁石を位置決めするために用いる磁石位置決め用スペーサにおいて、
樹脂で平板状に形成された帯状スペーサ本体を主体とし、該帯状スペーサ本体の幅方向の片側に長さ方向に間欠的に磁石位置決め凹部が複数設けられ、前記各磁石位置決め凹部がそれぞれ設けられて幅狭になった幅方向の反対側の各帯状部分に折り曲げ部がそれぞれ設けられ、前記帯状スペーサ本体は前記各折り曲げ部で曲げて多角円形に形成されるようになっている磁石発電機回転子で用いる磁石位置決め用スペーサ。 - 前記折り曲げ部は前記帯状スペーサ本体に溝を設けて形成されている請求項1に記載の磁石発電機回転子で用いる磁石位置決め用スペーサ。
- 前記帯状スペーサ本体は、前記ヨークの内周に配置されたときに、その長さ方向の両端が間隙を介して対向する長さを有している請求項1または2に記載の磁石発電機回転子で用いる磁石位置決め用スペーサ。
- 前記帯状スペーサ本体の長さ方向の両端には、前記ヨークに位置決めする位置決め部を有している請求項1乃至3のいずれか1項に記載の磁石発電機回転子で用いる磁石位置決め用スペーサ。
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