JP3978410B2 - 画像制御装置、画像形成装置、画像制御方法、画像制御プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、または、これらの複合機等の画像形成装置に関し、特に、情報の流出を防止する画像制御装置、画像形成装置、画像制御方法、画像制御プログラム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在の画像形成装置は、画像データをHDD内に蓄積したり、或いは、一時的なバッファとして使用したりしている。また、画像データだけでなく、FAXやメールの宛先情報データや、アクセスした履歴の情報データもHDD内に格納している場合がある。
【0003】
このような画像形成装置においては、不要になったデータを自動的に削除したり、あるいは、ユーザが明示的に削除したりしている。しかしながら、この削除処理は、画像形成装置内部の管理情報を抹消するだけであり、データ自体は、画像形成装置内部のHDDにそのまま残存していることが多々ある。このため、その残存した状態でHDDを廃棄した場合に、廃棄されたHDDから、暗号化や圧縮化されていない状態のデータがそのまま読み取られる可能性がある。
【0004】
また、HDDのデータは、1度上書きした程度では、完全にデータを消去することはできず、特殊な装置を用いることで、そのデータを解読可能なことは知られている。
【0005】
このようなことから、PCの世界においては、HDDのデータの抹消がビジネスとして存在し、何度もデータを上書きすることで完全にデータを抹消することを実現している。なお、NSA(米国家安全保障局)の推奨方式(2001年時点)としては、乱数2回、ゼロ1回という方式があり、また、米空軍準拠方式では、7回(固定値を7回)書いてから検証をするという方式もある。また、グートマン推奨方式では、35回(乱数4回、固定値7回、更に乱数4回)もの書き込みとなる。
【0006】
また、画像形成装置においても、HDD内の画像データを使用後に、使用していた画像データ領域にデータを何回か上書きすることで、HDD内のデータを解読できないようにさせたものもある。
【0007】
このように、不揮発性の記憶手段のうちHDD等は、一度、データを上書きしただけでは、完全に元のデータが消去されるわけではなく、所定の装置を使用することにより、元のデータを解読することが可能であり、元のデータを解読できなくなるまでには、同じ領域に複数回のデータを書き込む必要があることは知られており、画像形成装置においても、HDDを持ち去られて、重要な情報を盗まれることが想定されるので、画像情報を完全に消去するべく数回、データを書き込むことにより、データを完全に消去するようにしている。
【0008】
また、本発明より先となる技術文献として、画像処理装置の状態を管理する状態管理手段と、画像情報記憶手段に記憶された画像情報を消去する消去する画像情報消去手段と、を有し、画像情報消去手段が、状態管理手段により管理されている画像処理装置の状態に応じて画像情報の消去を行い、機密情報の流出防止と、処理効率とのバランスがとれた画像処理装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0009】
【特許文献1】
特開2003−37719号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、画像形成装置のHDDには画像データはもとより、様々なデータが格納されているので、ユーザが求めるデータ抹消の確実性が、データ毎に異なることとなる。また、データ消去の操作性や効率性も重視されることとなる。
【0011】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、情報データの抹消時に効率的な利用を可能とする画像制御装置、画像形成装置、画像制御方法、画像制御プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【0012】
本発明にかかる画像制御装置は、
不揮発性の情報記憶手段と、前記情報記憶手段の情報を抹消する消去手段と、を有し、
前記消去手段は、前記情報記憶手段で管理される情報データの管理情報の抹消と、所定のデータを所定回数だけ上書きし、前記情報データそのものの抹消と、を行う画像制御装置であって、
通常の画像制御を実施する場合に、当該画像制御を実施するための使用可能領域が前記情報記憶手段に存在しないが、前記管理情報の抹消を行った領域が前記情報記憶手段に存在する場合には、
前記消去手段による前記所定回数の上書きを 1 回少なく終了し、該上書きが 1 回少ない領域を使用可能領域として通常の画像制御を実施することを特徴とする。
【0013】
また、本発明にかかる画像制御装置は、
前記通常の画像制御と、前記消去手段による前記情報データそのものの抹消の制御と、の優先順位を設定する制御優先設定手段を有し、
前記通常の画像制御を実施する場合に、
前記通常の画像制御の優先順位が、前記消去手段による前記情報データそのものの抹消の制御の優先順位よりも高い場合には、
前記消去手段による前記情報データそのものの抹消の制御を中断し、前記管理情報の抹消を行った領域を使用可能領域として通常の画像制御を実施し、当該通常の画像制御の実施が終了した後に、前記消去手段による前記情報データそのものの抹消の制御を始めから実施し、
前記通常の画像制御の優先順位が、前記消去手段による前記情報データそのものの抹消の制御の優先順位よりも低い場合には、
前記消去手段による前記所定回数の上書きを 1 回少なく終了し、該上書きが 1 回少ない領域を使用可能領域として通常の画像制御を実施することを特徴とする。
【0014】
また、本発明にかかる画像制御装置は、
前記情報記憶手段は、複数の所定領域に分割されており、
前記制御優先設定手段は、
前記通常の画像制御と、前記消去手段による前記情報データそのものの抹消の制御と、の優先順位を、前記所定領域毎に設定することを特徴とする。
【0015】
また、本発明にかかる画像制御装置は、
前記消去手段による前記情報データそのものの抹消の制御パターンを前記所定領域毎に設定する消去パターン設定手段を有し、
前記消去手段は、前記消去パターン設定手段により設定された制御パターンに応じた抹消の制御を当該所定領域に対して実施することを特徴とする。
【0016】
また、本発明にかかる画像制御装置は、
前記消去手段による前記情報データそのものの抹消の制御の優先順位を前記所定領域毎に設定する消去優先順位設定手段を有し、
前記消去手段は、前記消去優先順位設定手段により前記所定領域毎に設定した優先順位で前記情報データそのものの抹消の制御を実施することを特徴とする。
【0017】
また、本発明にかかる画像形成装置は、
上記記載の画像制御装置を具備することを特徴とする。
【0018】
また、本発明にかかる画像制御方法は、
不揮発性の情報記憶手段を有し、前記情報記憶手段で管理される情報データの管理情報の抹消と、所定のデータを所定回数だけ上書きし、前記情報データそのものの抹消と、を行う抹消工程を、画像制御装置が行う画像制御方法であって、
通常の画像制御を実施する場合に、当該画像制御を実施するための使用可能領域が前記情報記憶手段に存在しないが、前記管理情報の抹消を行った領域が前記情報記憶手段に存在する場合には、
前記消去工程による前記所定回数の上書きを1回少なく終了し、該上書きが1回少ない領域を使用可能領域として通常の画像制御を実施する工程を、前記画像制御装置が行うことを特徴とする。
【0019】
また、本発明にかかる画像制御プログラムは、
不揮発性の情報記憶手段を有し、前記情報記憶手段で管理される情報データの管理情報の抹消と、所定のデータを所定回数だけ上書きし、前記情報データそのものの抹消と、を行う抹消処理を、画像制御装置に実行させる画像制御プログラムであって、
通常の画像制御を実施する場合に、当該画像制御を実施するための使用可能領域が前記情報記憶手段に存在しないが、前記管理情報の抹消を行った領域が前記情報記憶手段に存在する場合には、
前記消去処理による前記所定回数の上書きを 1 回少なく終了し、該上書きが 1 回少ない領域を使用可能領域として通常の画像制御を実施する処理を、前記画像制御装置に実行させることを特徴とする。
【0020】
また、本発明にかかる記録媒体は、
上記記載の制御プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録したことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明にかかる実施の形態について詳細に説明する。
【0027】
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態における画像形成装置は、不揮発性の情報記憶手段が複数の領域に分割されており、その分割された領域毎に、情報記憶手段で管理される情報データの管理情報だけでなく情報データそのものを抹消する消去手段を制御することとなる。これにより、画像形成装置内の情報記憶手段に格納している情報データの種類に応じて、情報データそのものの消去の制御を実施することが可能となり、不要な領域を消去して無駄な時間を費やすことなく、効率的に画像形成装置を利用することが可能となる。
【0028】
まず、図1を参照しながら第1の実施の形態における画像形成装置の構成について説明する。
【0029】
第1の実施の形態における画像形成装置は、コントローラ1で制御されており、コントローラ1には、画像読み取り制御2と、画像印刷制御3と、が接続されている。この画像読み取り制御2と画像印刷制御3とは、コントローラ1により制御されている。
【0030】
また、コントローラ1には、画像形成装置を制御するCPU10と、電源オフ時にもデータを保持し即時性が要求されるデータを格納している不揮発RAM11と、CPU10を動かすためのプログラムROM12と、画像形成装置を制御する際に使用するRAM13と、画像データをハンドリングするためのページメモリ14と、それぞれを接続し更に各種機能を搭載しているASIC15と、を有して構成されており、ASIC15を介してHDD4が接続されている。更に、ASIC15からはネットワーク5と電話回線6とを接続することが可能となっている。
【0031】
HDD4には、テンポラリ画像データと、蓄積画像データと、ログ情報データと、宛先情報データと、ユーザ情報データと、フォントデータと、の領域が存在している。以下、各データの領域について説明する。
【0032】
テンポラリ画像データの領域は、一時的に大量なデータを使用するための領域であり、コピーやプリンタのアプリケーションにおけるソート時に画像データを一時的に保持し、印刷終了時には、データが不要となる場合に使用する領域である。
【0033】
蓄積画像データの領域は、再利用したいデータなど、電源をオフにしてもHDD内に保持する際に使用する領域であり、使用者から明示的に消去するまでは、画像データを保持している。
【0034】
ログ情報データの領域は、画像形成装置にアクセスされた履歴を格納する領域であり、アクセスした使用者名やアクセスした時刻やその行為が記録されている領域である。
【0035】
ログ情報データの領域は、サーバー等に履歴情報を転送したりして、本体内には履歴情報を記憶する必要がなくなった場合に、明示的に抹消することが可能な領域である。
【0036】
宛先情報データの領域は、FAXやEメールの宛先が格納されており、使用者から明示的に抹消されるまでは宛先情報データは保持される領域である。
【0037】
ユーザ情報データの領域は、使用者毎の認証データや利用制限情報等が格納されており、使用者から明示的に抹消を指示されるまではユーザ情報データは保持される領域である。
【0038】
フォントデータの領域は、文字通りプリンタフォントが格納されており、基本的には一度、格納されると抹消することのないデータ領域である。
【0039】
次に、図2を参照しながら、HDDの領域ステータスについて説明する。
領域ステータスは、図1に示すコントローラ1の不揮発RAM11上で管理されており、各領域の中で更に細分化されている。また、細分化された領域毎にステータスが管理されており、使用可能(消去済み)/使用中/使用終了/消去中の4つのステータスを保持している。
【0040】
細分化された個数としては、テンポラリ画像データの領域は10個、蓄積画像データの領域は1000個、ログ情報データの領域は100個、宛先情報データの領域は100個、ユーザ情報データの領域は100個、存在している。
【0041】
次に、図3を参照しながら、消去中の領域を管理するためのデータを説明する。
図3に示すように、消去領域毎に消去パターンと、消去中領域番号と、消去中のカウンタと、を格納して構成されている。なお、各領域内で、細分化された領域を同時に複数消去することはしないので、本実施の形態においては、細分化された領域毎にカウンタを持つ必要はない。また、消去中の領域を管理するためのデータも不揮発RAM11上にて管理されている。
【0042】
次に、図4を参照しながら、画像形成装置における空き領域検索の処理動作について説明する。なお、図4のフローチャートに示すiは、図2に示す各画像データのステータスの番号を示し(例えば、sTA0001、sTA0002、・・・、sTA0010の番号)、Nは、図2に示す各画像データの領域ステータスの個数を示す(例えば、テンポラリ画像データはN=10、蓄積画像データは、N=1000等)。
【0043】
まず、領域ステータスの番号iを1と設定し(ステップS1)、i>N(Nは各画像データの領域ステータスの個数)であるか否かを判定する(ステップS2)。その判定において、i>Nでないと判定した場合は(ステップS2/NO)、その領域ステータス番号iのステータスが使用可能か否かを判定する(ステップS3)。その判定において、ステータスが使用可能でないと判定した場合は(ステップS3/NO)、i=i+1として、次のステータス番号に移行し(ステップS4)、再び、ステップS2に戻り、i>N(Nは各画像データの領域ステータスの個数)であるか否かを判定する。
【0044】
また、ステップS3において、ステータスが使用可能と判定した場合は(ステップS3/YES)、空き領域をiとして(ステップS5)、領域iのステータスを使用中とし(ステップS6)、処理を終了する。また、ステップS2において、i>Nであると判定した場合は(ステップS2/YES)、空きメモリがないとみなし、その旨の応答処理を行い(ステップS7)、処理を終了する。
【0045】
このように、それぞれの領域内で、領域の個数分(フローチャート上:N)の検索処理を行い、使用可能のステータスが見つかるまで検索を行い、見つかった領域のステータスを使用中にして応答し、もし、空き領域がない場合には、その旨の応答を行うこととなる。
【0046】
次に、図5を参照しながら、画像形成装置の印刷処理において、HDDの領域に関する部分の処理動作について説明する。
【0047】
テンポラリ画像データの領域で、図4に示す空き領域の検索処理を行い(ステップS10)、空き領域があるか否かを判定する(ステップS11)。その判定において、空き領域がないと判定した場合は(ステップS11/YES)、メモリなしのエラー処理を行い(ステップS12)、処理を終了する。なお、エラー処理の際には、画像形成装置の液晶操作部上に表示することも可能である。
【0048】
また、ステップS11の判定において、空き領域があると判定した場合は(ステップS11/NO)、印刷処理を実行する(ステップS13)。そして、その印刷処理が終了すると(ステップS14)、使用領域のステータスを使用終了にして(ステップS15)、処理を終了する。
【0049】
このように、図4に示す空き領域の検索処理を行い、空き領域がないと判定した場合は、操作部上に表示する等、メモリなしエラーの処理を行う。また、空き領域があると判定した場合は、印刷処理を実行し、印刷処理を終了した際に、使用領域のステータスを使用終了にする。
【0050】
次に、図6を参照しながら、画像形成装置の読み取り転送処理において、HDDの領域に関する部分の処理動作について説明する。
【0051】
まず、テンポラリ画像データの領域で、図4に示す空き領域の検索処理を行い(ステップS20)、空き領域があるか否かを判定する(ステップS21)。その判定において、空き領域がないと判定した場合は(ステップS21/YES)、メモリなしのエラー処理を行い(ステップS22)、処理を終了する。なお、エラー処理の際には、画像形成装置の液晶操作部上に表示することも可能である。
【0052】
また、ステップS21の判定において、空き領域があると判定した場合は(ステップS21/NO)、スキャン処理を実行する(ステップS23)。そして、画像転送処理を行い(ステップS24)、その画像転送処理が終了すると(ステップS25)、使用領域のステータスを使用終了にして(ステップS26)、処理を終了する。
【0053】
このように、図4に示す空き領域の検索処理を行い、空き領域がないと判定した場合は、操作部上に表示する等、メモリなしエラーの処理を行う。また、空き領域があると判定した場合は、スキャン処理及び画像転送を行い、画像転送が終了した場合に、使用領域のステータスを使用終了にする。
【0054】
次に、図7を参照しながら、画像形成装置の蓄積ファイル処理において、HDDの領域の関する部分の処理動作について説明する。
【0055】
まず、蓄積画像データの領域で、図4に示す空き領域の検索処理を行い(ステップS30)、空き領域があるか否かを判定する(ステップS31)。その判定において、空き領域がないと判定した場合は(ステップS31/YES)、メモリなしのエラー処理を行い(ステップS32)、処理を終了する。なお、エラー処理の際には、画像形成装置の液晶操作部上に表示することも可能である。
【0056】
また、ステップS31の判定において、空き領域があると判定した場合は(ステップS31/NO)、スキャン画像や転送データの蓄積処理を実行し(ステップS33)、処理を終了する。
【0057】
このように、蓄積画像データの領域で、図4に示す空き領域の検索を行い、空き領域がないと判定した場合は、操作部上に表示する等、メモリなしエラー処理を行う。また、空き領域があると判定した場合は、スキャン画像や転送データの蓄積処理を行う。
【0058】
次に、図8を参照しながら、上記図7に示す方法等により蓄積されたデータを、抹消する場合の処理動作について説明する。
【0059】
まず、画像形成装置部の操作部またはネットワーク上から削除ファイルを指定し(ステップS40)、蓄積ファイルの削除処理を行う(ステップS41)。そして、指定文書の使用している蓄積画像データ領域のステータスを使用終了にして(ステップS42)、処理を終了する。
【0060】
このように、操作部、あるいは、ネットワーク上から削除ファイルを指定し、蓄積ファイルの削除処理を行い、指定文書の使用領域ステータスを使用終了にする。
【0061】
次に、図9を参照しながら、図5〜図8において、領域ステータスが使用終了となった領域に対して、領域を消去する際の処理動作について説明する。なお、この制御は所定時間間隔でポーリング処理を実行するようになっている。また、ポーリングタイマの計時は、図9に示す処理動作とは別に計時している。
【0062】
まず、ポーリングタイマをリセットする(ステップS50)。次に、領域ステータスが使用終了或いは、消去中の領域を検索する(ステップS51)。そして、その検索結果において、使用終了或いは消去中の領域があるか否かを判定する(ステップS52)。その判定において、使用終了或いは、消去中の領域がないと判定した場合には(ステップS52/YES)、ポーリングタイマが所定時間経過したか否かを判定する(ステップS53)。この判定により、次のポーリングタイマが所定時間に到達するまで待機状態となる。
【0063】
また、ステップS52において、使用終了または消去中の領域があると判定した場合は(ステップS52/NO)、使用終了または消去中の領域を指定し(ステップS54)、その指定した領域の消去パターンを呼び出し(ステップS55)、その指定した領域の情報データを消去する(ステップS56)。そして、指定した領域の消去処理が終了すると、指定した領域のステータスを、使用可能に以降させ(ステップS57)、ポーリングタイマが所定時間に到達するまで待機状態となる(ステップS53)。
【0064】
このように、まずポーリングタイマをリセットしその後、領域ステータスが使用終了、あるいは、消去中の領域を検索し、使用終了或いは消去中の領域がないと判定した場合は、次のポーリングタイマが所定時間に到達するまで待機状態となる。また、使用終了或いは消去中の領域があると判定した場合は、指定領域の消去パターンを呼び出し、指定領域の情報データを消去する処理に移行する。そして、指定領域の消去処理が終了した際に指定領域のステータスを再度、使用可能に移行させ、ポーリングタイマが所定の時間経過するまで待機状態となる。
【0065】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態における画像形成装置は、分割された領域毎に消去手段による抹消のパターンを設定し、領域毎に設定されたパターンに応じて消去手段の制御を異ならせて制御することとなる。これにより、画像形成装置内の情報記録手段で管理している情報データの種類に応じて、情報データそのものの消去手段を異ならせることが可能となり、必要に応じて確実に情報データそのものを抹消することが可能となる。
【0066】
以下、図10を参照しながら第2の実施の形態における画像形成装置の処理動作について説明する。なお、各領域の設定に関しては、図3に示すように領域毎に消去パターン:A(上書き回数:1回)、B(上書き回数:3回)、C(上書き回数:5回)が設定可能となっている。また、この設定方法に関しては、図示していないが、使用者が自由に設定可能なユーザインターフェースを有している。また、本実施の形態では、異なる消去パターンは、HDDの情報データの解読を確実にできないように、消去回数を異ならせて設定できるように構成されており、漏洩されてはまずいデータに関しては、確実に抹消できるように、パターン:Cの5回消去を設定することにしている。
【0067】
なお、図10に示すフローチャートは、図9に示すフローチャート上の指定領域消去処理(ステップS56)の処理動作を示すものであり、指定領域のパターンを判断し、パターン:Aは、消去回数:1回、パターン:Bは、消去回数:3回、パターン:Cは、消去回数:5回としている。そして、設定された回数に応じて、ランダムデータを上書きする。図10に示す処理動作が終了した後、図9に示す処理動作を行い、消去した領域のステータスを使用可能とすることで、その消去した領域は、情報データそのものが抹消された状態で再利用可能となる。以下に、図10に示す処理動作について説明する。
【0068】
まず、指定領域のパターンが、パターンAか否かを判定し(ステップS60)、該判定によりパターンAであると判定した場合は(ステップS60/YES)、消去回数を1回と設定する(ステップS61)。また、指定領域がパターンAでないと判定した場合は(ステップS60/NO)、指定領域のパターンが、パターンBか否かを判定する(ステップS62)。該判定により、パターンBであると判定した場合は(ステップS62/YES)、消去回数を3回と設定する(ステップS63)。また、指定領域がパターンBでないと判定した場合は(ステップS62/NO)、指定領域をパターンCと判定し、消去回数を5回と設定する(ステップS64)。そして、指定領域内のランダムデータを上書きし(ステップS65)、設定された消去回数を1つ減算する(ステップS66)。そして、消去回数が0であるか否かを判定し(ステップS67)、消去回数が0と判定するまでランダムデータを上書きし、消去回数が0と判定した場合に(ステップS67/YES)、処理を終了する。
【0069】
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態における画像形成装置は、分割された領域毎に、通常の画像制御と、消去手段による情報データそのものの抹消の制御と、の優先順位を設定し、分割された領域に応じて、上記設定した優先順位で制御することとなる。これにより、画像形成装置内の情報記憶手段に管理している情報データの種類に応じて、通常の画像制御と、情報データそのものの抹消の制御と、の優先順位を変更することが可能となるので、重要度の高い蓄積データ等の消去は確実に優先し、常に上書き処理が入るような一時的なテンポラリデータ領域の消去では、通常の画像制御を優先させるというように、必要性に応じて、画像形成装置を効率的に利用することが可能となる。
【0070】
まず、図11を参照しながら消去領域の優先設定について説明する。
図11に示すように、各情報データの領域毎に、通常の画像制御を優先させるか、消去を優先させるか、のデータが格納されている。本実施の形態では、蓄積画像データとログ情報データとユーザ情報データとは、万が一、HDD内にデータが残存し、その残存したデータが漏洩してしまう虞があるので、通常の画像制御よりも優先して消去を行うように、消去優先が設定されている。
【0071】
次に、図12を参照しながら、第3の実施の形態における画像形成装置の処理動作について説明する。
【0072】
まず、図11で説明した各領域の優先設定をチェックし(ステップS70)、消去優先設定があるか否かを判定する(ステップS71)。該判定により、消去優先設定がないと判定した場合は(ステップS71/YES)、通常優先設定の領域の細分化された領域ステータスをチェックし(ステップS72)、細分化された領域の領域ステータスが消去中の領域がないか否かを判定する(ステップS73)。その判定により、消去中の領域がないと判定した場合は(ステップS73/YES)、使用可能領域があるか否かを判定する(ステップS74)。また、消去中の領域があると判定した場合は(ステップS73/NO)、消去中断処理を行い(ステップS75)、使用可能領域があるか否かを判定する(ステップS74)。
【0073】
次に、上記ステップS74において、使用可能領域がないと判定した場合は(ステップS74/YES)、メモリフルエラー処理を行い(ステップS76)、処理を終了する。また、使用可能領域があると判定した場合は(ステップS74/NO)、通常画像制御処理を行い(ステップS77)、処理を終了する。
【0074】
また、ステップS71の判定において、領域優先設定で消去優先設定の領域があると判定した場合は(ステップS71/NO)、更に、消去優先設定の領域内の細分化された領域のステータスをチェックし(ステップS78)、消去中、あるいは、使用終了のステータスがないか否かを判定する(ステップS79)、この判定において、消去中、あるいは、使用終了のステータスがないと判定した場合は(ステップS79/YES)、ステップS74に移行し、上記と同様の処理動作を行う。また、消去中、あるいは、使用終了のステータスがあると判定した場合は(ステップS79/NO)、通常画像制御の待機処理を実行し(ステップS80)、操作部上に、HDDの情報データを消去中で待機を促すような表示を出力し(ステップS81)、処理を終了する。なお、図13に、印刷待機中の場合に操作部上に表示される一例を示す。
【0075】
このように、図11で説明した各領域の優先設定を判断し、消去優先設定がない状態であれば、更に消去中の領域があるかどうかを判断して、細分化された領域の領域ステータスが消去中の領域がなければ、使用可能領域があるか否かを判定する。そして、使用可能領域があれば、通常画像制御を開始し、使用可能領域がない場合は、メモリフルのエラー処理を行う。なお、領域ステータスが消去中の領域があった場合には、消去中断処理を行い、その後、使用可能領域の有無を判断して通常画像制御に移行する。
【0076】
また、領域優先設定で消去優先設定の領域がある場合には、更にその領域内の細分化された領域のステータスをチェックし、消去中あるいは使用終了のステータスがなければ、やはり使用可能領域の有無を判断して通常画像制御に移行する。しかし、消去優先の領域があり、さらに、消去中或いは使用終了の領域がある場合には、通常画像制御の待機処理を実行し、操作部上に、HDDの情報データを消去中で待機を促すような表示を出力することとなる。
【0077】
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態について説明する。
第4の実施の形態における画像形成装置は、分割された領域に応じて、消去手段による情報データそのものの抹消の優先順位を設定することとする。これにより、画像形成装置内の情報記憶手段で管理する情報データの種類に応じて、情報データそのものを抹消する制御の優先順位を設定することが可能となり、重要度の高い蓄積データ等の消去は、確実に優先させ、常に上書き処理が入るような一時的なテンポラリデータ領域の消去は後から消去を実行させるというように、必要性に応じて、確実に情報データの消去を優先させ、画像形成装置から重要な情報の漏洩の可能性を低くすることが可能となる。
【0078】
まず、図14を参照しながら、領域別の優先レベルの設定例について説明する。
図14に示すように、蓄積画像データとログ情報データとユーザ情報データとに関しては、データが漏洩した場合に被害が発生する虞があるので、優先レベルを高く設定している。特に、蓄積画像データに関しては、最高位の5と設定されている。また、テンポラリ画像データに関しては、すぐに上書きされる可能性が大きいので、優先レベルとしては1と設定されている。なお、本実施の形態は、優先レベルを1(低い)〜5(高い)とし、0を領域消去しないと設定されている。更に、図15に、図14で設定されたデータを優先レベル毎に並べ替えたテーブルを示す。
【0079】
次に、図16を参照しながら、図15で並び替えられた優先レベルの配列から、優先的に消去する領域を検索する処理動作について説明する。なお、図16のフローチャートは、図9に示すフローチャートの領域ステータスが使用終了及び消去中の検索処理にあたる部分を示す。また、図16のフローチャートに示すIは、図15に示す優先レベル配列を示し、Jは、図15に示す領域配列を示す。
【0080】
まず、I=0、J=0と設定し(ステップS90)、I<5であるか否かを判定する(ステップS91)。その判定において、I<5でないと判定した場合は(ステップS91/NO)、領域検索終了処理を行い(ステップS92)、消去領域なしとして応答し(ステップS93)、処理を終了する。
【0081】
また、I<5であると判定した場合は(ステップS91/YES)、優先順位配列[I][J]=0ではないか否かを判定する(ステップS94)。その判定において、[I][J]=0であると判定した場合は(ステップS94/NO)、J=J+1とし(ステップS97)、J>6であるか否かを判定する(ステップS98)。その判定において、J>6でないと判定した場合は(ステップS98/NO)、再び、ステップS91に戻り同様の処理を行う。また、ステップS98において、J>6であると判定した場合は(ステップS98/YES)、I=I+1とし(ステップS99)、また、J=0として(ステップS100)、再び、ステップS91に戻り同様の処理を行う。
【0082】
また、ステップS94において、[I][J]=0でないと判定した場合は(ステップS94/YES)、消去中、または、使用終了領域があるか否かを判定する(ステップS95)。この判定により、消去中、または、使用終了領域がないと判定した場合は(ステップS95/NO)、上記のステップS97に移行し、同様の処理を行う。また、この判定により、消去中、または、使用終了領域があると判定した場合は(ステップS95/YES)、その領域を指定領域として応答し(ステップS96)、処理を終了する。
【0083】
このように、優先レベルの高い領域の細分化された領域から領域ステータスが消去中、あるいは、使用終了の領域の有無を検索し、該当の領域があると判定した場合には、その領域を指定領域として応答し、もし、全部の領域を検索しても領域ステータスが消去中及び使用終了の領域がないと判定した場合は、消去領域がないとして応答する。
【0084】
(第5の実施の形態)
次に、第5の実施の形態について説明する。
第5の実施の形態における画像形成装置は、分割された領域のうち、所定の領域を、通常の画像制御と、消去手段による情報データそのものの抹消の制御と、の制御が同時に実施され、所定の領域を通常の画像制御を優先して制御する場合に、消去手段を中断させて、通常の画像制御の終了時に、所定の領域に対して消去手段による情報データそのものの抹消の制御を始めから実行するものとする。これにより、画像形成装置内の情報記記憶手段で管理する情報データの抹消の制御と、通常の画像制御と、が同時に実施され、同じ領域で通常の画像制御を優先する場合に、即座に消去手段を中断し、通常の画像制御終了時に、その領域が不要になった場合に、再度、情報データそのものの消去手段を始めから実行することとなるので、効率的に画像形成装置を利用することが可能となり、且つ、画像形成装置から情報の漏洩の可能性を低くすることが可能となる。
【0085】
以下、図17を参照しながら、通常画像制御と消去制御との関係を説明する。まず、指定の領域の中で空き領域を検索し(ステップS110)、その検索結果に空き領域があるか否かを判定する(ステップS111)。その判定において、空き領域があると判定した場合は(ステップS111/YES)、空き領域をそのまま使用し、空き領域ステータスは使用中として(ステップS112)、画像制御を実行し(ステップS113)、処理を終了する。
【0086】
また、ステップS111において、空き領域がないと判定した場合は(ステップS111/NO)、領域ステータスが消去中の領域があるか否かを判定する(ステップS114)。その判定において、消去中の領域があると判定した場合は(ステップS114/YES)、消去中断処理を行い(ステップS116)、消去カウンタを0に戻して(ステップS117)、その領域を空き領域として画像制御に利用可能とする(ステップS118)。また、ステップS114において、消去中の領域がないと判定した場合は(ステップS114/NO)、メモリフルのエラー処理を実施し(ステップS115)、処理を終了させる。
【0087】
このように、指定の領域の中で空き領域があるか否かを検索し、空き領域があると判定した場合は、空き領域をそのまま使用し、領域ステータスは使用中として画像制御を実行する。また、空き領域がないが領域ステータスが消去中の領域があると判定した場合は、消去中でも途中で消去終了し、消去カウンタを0に戻して、その領域を空き領域として画像制御に利用可能とする。なお、カウンタを0に戻しているので、もし、すぐに同じ領域が使用終了しても、最初から消去をやり直すことになる。ちなみに、空き領域がなく、領域ステータスが消去中の領域もない場合には、メモリフルのエラー処理を実施する。
【0088】
(第6の実施の形態)
次に、第6の実施の形態について説明する。
第6の実施の形態における画像形成装置は、所定の領域を、通常の画像制御で制御すると判断した場合に、分割された領域に対して所定のデータを所定回数上書きする消去手段がその所定回数より1回少なく上書して処理を終了し、その所定の領域を、通常の画像制御で制御することとする。このように、画像形成装置内の情報記憶手段で管理する情報データを抹消する際に、消去手段において、上書き回数を1回減らして処理を終了しているが、同じ領域を通常の画像制御により上書きされるので、結果的に消去手段である上書き回数を減らすことなく処理が実施されることになり、消去手段による情報漏洩の可能性を低くすることができると共に通常画像制御を効率的にすることが可能となる。
【0089】
以下、図18を参照しながら、通常画像制御と消去制御との関係を説明する。まず、指定の領域の中で空き領域を検索し(ステップS120)、その検索結果に空き領域があるか否かを判定する(ステップS121)。その判定において、空き領域があると判定した場合は(ステップS121/YES)、空き領域をそのまま使用し、空き領域ステータスは使用中として(ステップS122)、画像制御を実行し(ステップS123)、処理を終了する。
【0090】
また、ステップS121において、空き領域がないと判定した場合は(ステップS121/NO)、領域ステータスが消去中の領域があるか否かを判定する(ステップS124)。その判定において、消去中の領域があると判定した場合は(ステップS124/YES)、残消去回数が1か否かを判定する(ステップS126)。その判定において、残消去回数が1であると判定した場合は(ステップS126/YES)、消去処理が終了されたとみなし(ステップS127)、消去カウンタを0にして(ステップS128)、その領域を空き領域として画像制御に利用可能とする(ステップS129)。
【0091】
また、ステップS126において、残消去回数が1でないと判定した場合は(ステップS126/NO)、領域消去処理を行い(ステップS130)、残消去回数を1つ減算し(ステップS131)、再びステップS126に戻り、残消去回数が1となるまで、ステップS130、ステップS131の処理を繰り返す。また、ステップS124において、消去中の領域がないと判定した場合は(ステップS124/NO)、メモリフルのエラー処理を実施し(ステップS125)、処理を終了させる。
【0092】
このように、図17と同様に空き領域がある場合は、そのまま画像制御を実行し、また、空き領域がなく、領域ステータスが消去中の領域がない場合は、メモリフルのエラー処理を実行する。また、空き領域がなく、現在、領域ステータスが消去中の領域がある場合は、残消去回数が1回になるまで領域消去処理を実行し、残消去回数が1回になった場合に、その領域の消去処理が終了されたとみなし、消去カウンタを0にして、その領域を空き領域として、画像制御に利用する。残回数1回の状態で消去を終了しても、その領域は新たな画像制御で上書きされるため、結果的には指定回数のデータを上書きしたことになる。
【0093】
なお、上述する実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。例えば、上記実施の形態における画像形成装置における制御動作をプログラムとして、複写機、プリンタ、ファクシミリ、またはこれらの複合機等の画像形成装置において実行させることでも上記実施の形態における画像形成装置を構築することは可能である。
【0094】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように本発明は以下のような効果を奏する。
本発明によれば、画像形成装置内の情報記憶手段で管理される情報データの種類に応じて、情報データそのものの消去の制御を実施することが可能となるので、不要な領域を消去して無駄な時間を費やすことなく、効率的に画像形成装置を利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態におけるHDDの領域のステータスを示す図である。
【図3】本実施の形態における消去中の領域を管理するためのデータを示す図である。
【図4】本実施の形態における空き領域検索の処理動作を示すフローチャートである。
【図5】本実施の形態における画像形成装置の印刷処理で、HDDの領域部分に関する処理動作を示すフローチャートである。
【図6】本実施の形態における画像形成装置の読み取り転送処理で、HDDの領域部分に関する処理動作を示すフローチャートである。
【図7】本実施の形態における画像形成装置の蓄積ファイル処理で、HDDの領域部分に関する処理動作を示すフローチャートである。
【図8】図7に示す処理動作により蓄積されたデータを抹消する場合の処理動作を示すフローチャートである。
【図9】領域ステータスが使用終了となった領域に対して、領域を消去する際の処理動作を示すフローチャートである。
【図10】図9に示すフローチャート上の指定領域消去処理の処理動作を示すフローチャートである。
【図11】本実施の形態における消去領域の優先設定を示す図である。
【図12】本実施の形態における通常画像の処理動作を示す図である。
【図13】本実施の形態における印刷待機中における操作部上の表示例を示す図である。
【図14】本実施の形態における領域別の優先レベルの設定例を示す図である。
【図15】図14で設定されたデータを優先レベル毎に並べ替えたテーブルを示す図である。
【図16】図9に示すフローチャート上の領域ステータスが使用終了及び消去中の検索処理動作を示すフローチャートである。
【図17】本実施の形態における通常画像制御と消去制御との関係を示す第1のフローチャートである。
【図18】本実施の形態における通常画像制御と消去制御との関係を示す第2のフローチャートである。
【符号の説明】
1 コントローラ
2 画像読み取り制御
3 画像印刷制御
4 HDD
5 ネットワーク
6 電話回線
10 CPU
11 不揮発RAM
12 プログラムROM
13 RAM
14 ページメモリ
15 ASIC
Claims (9)
- 不揮発性の情報記憶手段と、前記情報記憶手段の情報を抹消する消去手段と、を有し、
前記消去手段は、前記情報記憶手段で管理される情報データの管理情報の抹消と、所定のデータを所定回数だけ上書きし、前記情報データそのものの抹消と、を行う画像制御装置であって、
通常の画像制御を実施する場合に、当該画像制御を実施するための使用可能領域が前記情報記憶手段に存在しないが、前記管理情報の抹消を行った領域が前記情報記憶手段に存在する場合には、
前記消去手段による前記所定回数の上書きを 1 回少なく終了し、該上書きが 1 回少ない領域を使用可能領域として通常の画像制御を実施することを特徴とする画像制御装置。 - 前記通常の画像制御と、前記消去手段による前記情報データそのものの抹消の制御と、の優先順位を設定する制御優先設定手段を有し、
前記通常の画像制御を実施する場合に、
前記通常の画像制御の優先順位が、前記消去手段による前記情報データそのものの抹消の制御の優先順位よりも高い場合には、
前記消去手段による前記情報データそのものの抹消の制御を中断し、前記管理情報の抹消を行った領域を使用可能領域として通常の画像制御を実施し、当該通常の画像制御の実施が終了した後に、前記消去手段による前記情報データそのものの抹消の制御を始めから実施し、
前記通常の画像制御の優先順位が、前記消去手段による前記情報データそのものの抹消の制御の優先順位よりも低い場合には、
前記消去手段による前記所定回数の上書きを 1 回少なく終了し、該上書きが 1 回少ない領域を使用可能領域として通常の画像制御を実施することを特徴とする請求項1記載の画像制御装置。 - 前記情報記憶手段は、複数の所定領域に分割されており、
前記制御優先設定手段は、
前記通常の画像制御と、前記消去手段による前記情報データそのものの抹消の制御と、の優先順位を、前記所定領域毎に設定することを特徴とする請求項2記載の画像制御装置。 - 前記消去手段による前記情報データそのものの抹消の制御パターンを前記所定領域毎に設定する消去パターン設定手段を有し、
前記消去手段は、前記消去パターン設定手段により設定された制御パターンに応じた抹消の制御を当該所定領域に対して実施することを特徴とする請求項3記載の画像制御装置。 - 前記消去手段による前記情報データそのものの抹消の制御の優先順位を前記所定領域毎に設定する消去優先順位設定手段を有し、
前記消去手段は、前記消去優先順位設定手段により前記所定領域毎に設定した優先順位で前記情報データそのものの抹消の制御を実施することを特徴とする請求項3または4記載の画像制御装置。 - 請求項1から請求項5の何れか1項に記載の画像制御装置を具備する画像形成装置。
- 不揮発性の情報記憶手段を有し、前記情報記憶手段で管理される情報データの管理情報の抹消と、所定のデータを所定回数だけ上書きし、前記情報データそのものの抹消と、を行う抹消工程を、画像制御装置が行う画像制御方法であって、
通常の画像制御を実施する場合に、当該画像制御を実施するための使用可能領域が前記情報記憶手段に存在しないが、前記管理情報の抹消を行った領域が前記情報記憶手段に存在する場合には、
前記消去工程による前記所定回数の上書きを1回少なく終了し、該上書きが1回少ない領域を使用可能領域として通常の画像制御を実施する工程を、前記画像制御装置が行うこ とを特徴とする画像制御方法。 - 不揮発性の情報記憶手段を有し、前記情報記憶手段で管理される情報データの管理情報の抹消と、所定のデータを所定回数だけ上書きし、前記情報データそのものの抹消と、を行う抹消処理を、画像制御装置に実行させる画像制御プログラムであって、
通常の画像制御を実施する場合に、当該画像制御を実施するための使用可能領域が前記情報記憶手段に存在しないが、前記管理情報の抹消を行った領域が前記情報記憶手段に存在する場合には、
前記消去処理による前記所定回数の上書きを 1 回少なく終了し、該上書きが 1 回少ない領域を使用可能領域として通常の画像制御を実施する処理を、前記画像制御装置に実行させることを特徴とする画像制御プログラム。 - 請求項8記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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