JP3976602B2 - 光クロスコネクト装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冗長構成を有する光クロスコネクト装置に係わり、特に、波長多重光通信システムにおいて使用される冗長構成を有する光クロスコネクト装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
データ伝送の高速化/大容量化に伴い、ネットワーク並びに通信装置の広帯域化/大容量化が要求されている。ここで、広帯域化/大容量化を実現するための方法の1つとして、WDM(Wavelength Division Multiplexing)技術をベースにした光ネットワークの構築が望まれている。そして、このような光ネットワークを構築する上で核となる装置が、光クロスコネクト装置である。なお、以下では、光クロスコネクト装置のことを、「光XC」と記載することがある。
【0003】
図30は、光クロスコネクト装置が使用されるネットワーク環境を示す図である。ここで、光ネットワークは、光伝送路により互いに接続された複数の光クロスコネクト装置を備えている。また、光クロスコネクト装置間を接続する光伝送路を介してWDM光が伝送される。なお、WDM光は、複数の波長λ1〜λnを含んでいる。
【0004】
光クロスコネクト装置500は、複数の入力側局間光伝送路および複数の出力側局間光伝送路を収容している。ここで、各局間光伝送路を介してWDM信号光が伝送される。そして、光クロスコネクト装置500は、入力側局間光伝送路を介して受信したWDM信号光を、送信先ごとに或いは波長ごとに、指定された出力側局間光伝送路にルーティングする。なお、光クロスコネクト装置間の距離が長い場合には、局間光伝送路上に光アンプが設けられる。また、光クロスコネクト装置500は、しばしば、加入者線を収容するスイッチ(例えば、電気クロスコネクト装置等)に接続される。そして、各光クロスコネクト装置500は、ネットワーク全体を管理しているオペレーティングシステムにより制御される。
【0005】
上記光ネットワークにおいて、光クロスコネクト装置間で伝送されるWDM信号光の波長数は、年々増加してきている。このため、光クロスコネクト装置が故障すると、通信サービスに与える影響は非常に大きなものになる。したがって、光クロスコネクト装置は、通常、装置内で発生した障害からの復旧を図るために冗長的に構成されている。
【0006】
図31は、既存の光クロスコネクト装置の構成図である。ここで、この光クロスコネクト装置は、冗長的に構成された1組のスイッチ(スイッチ部501−W(0)、スイッチ部501−P(1))を備えている。また、この光クロスコネクト装置が使用される光ネットワークは、局間光伝送路が2重化されている。すなわち、各光クロスコネクト装置間は、それぞれ、一方の光クロスコネクト装置から他方の光クロスコネクト装置へ信号を伝送するための1組の局間光伝送路(0系、1系)、及びその逆方向に信号を伝送するための1組の局間光伝送路(0系、1系)が設けられている。そして、この例では、1組の局間光伝送路(0系、1系)を介して互いに同じ信号が伝送されるものとする。
【0007】
局間光伝送路を介して受信したWDM信号光(λ1〜λn)は、光アンプ502により増幅された後、分波器503により波長ごとに分波される。波長ごとに分波された信号光は、それぞれ、光分岐器として使用される光カプラ504により、互いに同じ1組の信号光に分岐される。光カプラ504により分岐された一方の信号光は、スイッチ部501−W(0)の入力側に設けられている2×1スイッチ505へ送られ、他方の信号光は、スイッチ部501−P(1)の入力側に設けられている2×1スイッチ505へ送られる。これにより、各2×1スイッチ505には、それぞれ、0系の局間光伝送路を介して受信した信号光および1系の局間光伝送路を介して受信した信号光が入力されることになる。
【0008】
2×1スイッチ505は、一方の信号光を選択して対応するスイッチ部(501−W(0)、501−P(1))へ出力する。そして、スイッチ部501−W(0)、501−P(1)は、それぞれ、オペレーティングシステムの指示に従って受信した信号光のルーティングを行う。
【0009】
スイッチ部501−W(0)、501−P(1)から出力される信号光は、光分岐器として使用される光カプラ506により、互いに同じ1組の信号光に分岐される。光カプラ506により分岐された一方の信号光は、0系局間光伝送路に対応する2×1スイッチ507へ送られ、他方の信号光は、1系局間光伝送路に対応する2×1スイッチ507へ送られる。これにより、各2×1スイッチ507には、それぞれ、スイッチ部501−W(0)によりルーティングされた信号光およびスイッチ部501−P(1)によりルーティングされた信号光が入力されることになる。
【0010】
2×1スイッチ507は、一方の信号光を選択して出力する。2×1スイッチ507から出力された信号光は、光再生器508により再生される。そして、波長ごとに再生された信号光は、合波器509により合波されてWDM信号光として局間光伝送路に出力される。このとき、WDM信号光は、光アンプ510により増幅される。
【0011】
このように、既存の光クロスコネクト装置においては、局間光伝送路を介して受信した信号光は、スイッチ部501−W(0)および501−P(1)へ導かれる。そして、スイッチ部501−W(0)および501−P(1)により個別にルーティングされた信号光の一方が選択されて局間光伝送路へ導かれる。すなわち、光クロスコネクト装置内のパスが2重化されている。したがって、光クロスコネクト装置内の光部品等の故障により一方のパスが使用できない状態になっても、他方のパスを利用することにより障害の復旧が図れる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図31に示す既存の光クロスコネクト装置においては、1組の出力側局間光伝送路のそれぞれに対して光再生器508が設けられている。ここで、光再生器508は、図31に示すように、波長ごとに設けられる。そして、近年のWDM光伝送システムでは波長多重数が増加してきているので、局間光伝送路ごとに必要な光再生器508の数もそれに伴って増加する。さらに、光再生器508は、一般に、比較的高価である。このため、光クロスコネクト装置のサイズが大きくなり、また、低コスト化が困難になる。
【0013】
また、図31に示す既存の光クロスコネクト装置においては、入力ポートから出力ポートへ至るパス上に、光カプラおよび光セレクタ(2×1スイッチ)が2個ずつ設けられている。このため、光クロスコネクト装置における光損失が大きくなるので、光アンプに対する要求(利得など)が厳しくなる。
【0014】
本発明の目的は、冗長構成を有する光クロスコネクト装置の小型化を図ることである。また、本発明の他の目的は、光クロスコネクト装置における光損失の低減を図ることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の光クロスコネクト装置は、複数組の2重化入力伝送路および複数組の2重化出力伝送路を収容し、第1の主スイッチ、第2の主スイッチ、各2重化入力伝送路に対して設けられる複数の入力回路、および各2重化出力伝送路に対して設けられる複数の出力回路を備える。各入力回路は、対応する2重化入力伝送路を構成する第1の入力伝送路を介して受信したWDM光を波長ごとに分波する第1の分波器、対応する2重化入力伝送路を構成する第2の入力伝送路を介して受信したWDM光を波長ごとに分波する第2の分波器、入力波長ごとに設けられそれぞれ上記第1の分波器から出力される光信号または上記第2の分波器から出力される光信号の一方を選択する複数の第1の選択手段、およびそれぞれ対応する第1の選択手段により選択された光信号を分岐して上記第1および第2の主スイッチに導く複数の第1の光分岐器を有する。また、上記出力回路は、それぞれ第1の主スイッチから出力される光信号または第2の主スイッチから出力される光信号の一方を選択する複数の第2の選択手段、それぞれ対応する第2の選択手段により選択された光信号から所定の出力波長を持った光信号を生成する複数の生成手段、複数の光信号を合波して上記2重化出力伝送路を構成する第1の出力伝送路へ導く第1の合波器、複数の光信号を合波して上記2重化出力伝送路を構成する第2の出力伝送路へ導く第2の合波器、およびそれぞれ対応する生成手段により生成された光信号を分岐して上記第1および第2の合波器に導く複数の第2の光分岐器を有する。
【0016】
上記構成によれば、各光信号は、再生手段により再生された後で2重化出力伝送路を構成する各回線に導かれるように光分岐器により分岐される。再生手段が2重化されていなくても、主スイッチの障害に対する復旧が可能になる。
【0017】
本発明の他の態様の光クロスコネクト装置は、上述の光クロスコネクト装置と同様に、第1の主スイッチ、第2の主スイッチ、複数の入力回路、および複数の出力回路を備える。そして、各入力回路は、対応する2重化入力伝送路を構成する第1の入力伝送路を介して受信したWDM光を波長ごとに分波する第1の分波器、対応する2重化入力伝送路を構成する第2の入力伝送路を介して受信したWDM光を波長ごとに分波する第2の分波器、入力波長ごとに設けられそれぞれ上記第1の分波器から出力される光信号および上記第2の分波器から出力される光信号の一方を上記第1の主スイッチへ導き他方を上記第2の主スイッチへ導く複数の第1の切替手段を有する。また、上記出力回路は、複数の光信号を合波して上記2重化出力伝送路を構成する第1の出力伝送路へ導く第1の合波器、複数の光信号を合波して上記2重化出力伝送路を構成する第2の出力伝送路へ導く第2の合波器、それぞれ第1の主スイッチから出力される光信号および第2の主スイッチから出力される光信号の一方を上記第1の合波器に導き他方を上記第2の合波器に導く複数の第2の切替手段を有する。
【0018】
上記構成によれば、光クロスコネクト装置内でWDM光または光信号が分岐されることはないので、その損失が抑えられる。
本発明のさらに他の態様の光クロスコネクト装置は、複数の入力伝送路および複数の出力伝送路を収容し、主スイッチ、各入力伝送路に対して設けられる複数の入力回路、および各出力伝送路に対して設けられる複数の出力回路を備える。そして、各入力回路は、対応する入力伝送路を介して受信したWDM光を分岐して第1のWDM光および第2のWDM光を生成する分岐手段、上記第1のWDM光を波長ごとに分波して上記主スイッチに入力する分波器、および上記第2のWDM光から指定された波長の光信号を選択して上記主スイッチに入力する選択手段を有する。また、上記出力回路は、それぞれ上記主スイッチから出力される光信号の波長を予め決められた所定の波長に変換する複数の固定波長変換器、上記複数の固定波長変換器から出力される光信号を合波してWDM光を出力する合波器、上記主スイッチから出力される光信号の波長を指定された波長に変換する可変波長変換器、および上記合波器から出力されるWDM光と上記可変波長変換器から出力される光信号とを合流させて上記出力伝送路に導く合流器を有する。
【0019】
上記構成によれば、入力回路において、WDM光に含まれている任意の波長に対応する光デバイスが故障したときは、上記選択手段がそのWDM光から上記波長の光信号を選択して上記主スイッチに入力する。一方、出力回路において、WDM光に含まれている任意の波長に対応する光デバイスが故障したときは、上記可変波長変換器が上記波長の光信号を再生する。したがって、必要最小限の構成で回線インタフェース部の冗長化が図れる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、実施形態の光クロスコネクト装置が使用されるネットワークを模式的に示す図である。ここでは、このネットワークには、k+1個の光クロスコネクト装置(#0〜#k)が設けられている。なお、図1では、図面を見やすくするために省略しているが、光クロスコネクト装置(#0〜#k)は、基本的には、メッシュ状に接続される。あるいは、各光クロスコネクト装置は、リング状に接続されてもよい。
【0021】
各光クロスコネクト装置間には、それぞれ4本の光伝送路が設けられている。具体的には、各光クロスコネクト装置間には、一方の光クロスコネクト装置から他方の光クロスコネクト装置へ光信号を伝送する2重化光伝送路、およびその逆方向に光信号を伝送する2重化光伝送路が設けられている。すなわち、例えば、光クロスコネクト装置(#0)には、各光クロスコネクト装置(#1、#2、#3、…、#k)から光クロスコネクト装置(#0)へそれぞれ光信号を伝送するためのk組の2重化光伝送路、および光クロスコネクト装置(#0)から各光クロスコネクト装置(#1、#2、#3、…、#k)へそれぞれ光信号を伝送するためのk組の2重化光伝送路が接続されている。換言すれば、各光クロスコネクト装置は、それぞれ、k組の2重化入力光伝送路、およびk組の2重化出力光伝送路を収容している。
【0022】
各2重化光伝送路は、それぞれ互いに同じ1組の光信号を伝送してもよいし、互いに異なる1組の光信号を伝送してもよい。なお、以下では、2重化光伝送路を構成する1組の伝送路のことを、0系回線/1系回線、或いは、現用系回線/予備系回線と呼ぶことにする。また、各光クロスコネクト装置は、図1には示していないが、それぞれ加入者線を収容することができる。
【0023】
図2は、各光クロスコネクト装置の動作を制御するオペレーティングシステムの実現方法を示す図である。ここで、オペレーティングシステムは、各光クロスコネクト装置の動作(ルーティング処理、障害時の復旧動作など)を制御する。そして、オペレーティングシステムは、図2(a)に示すように、複数のあるいは全ての光クロスコネクト装置を一括して制御する構成であってもよいし、図2(b)に示すように、各光クロスコネクト装置に対して個別に設けられる構成であってもよい。
【0024】
次に、光クロスコネクト装置の構成および動作について説明する。なお、以下では、光クロスコネクト装置は、複数組の2重化入力光伝送路、および複数組の2重化出力光伝送路を収容しているものとする。そして、各光伝送路を介して、それぞれWDM光が伝送されるものとする。ここで、このWDM光は、互いに異なる波長λ1〜λnを持った複数の光信号を含んでいる。ただし、すべての波長λ1〜λnが同時に使用される必要はない。
第1の実施例
図3は、第1の実施例の光クロスコネクト装置の構成図である。この光クロスコネクト装置は、主スイッチ部10、複数の入力回路20−1〜20−k、および複数の出力回路30−1〜30−kを備えている。なお、各入力回路20−1〜20−kは、それぞれ、2重化入力光伝送路を収容している。ここで、この2重化入力光伝送路は、互いに同じWDM光を伝送する1組の「0系回線」および「1系回線」から構成されている。一方、各出力回路30−1〜30−kは、それぞれ、2重化出力光伝送路を収容している。ここで、この2重化出力光伝送路は、互いに同じWDM光を伝送する1組の「0系回線」および「1系回線」から構成されている。また、入力回路20−1〜20−kは、互いに物理的に分離されている必要はない。同様に、出力回路30−1〜30−kも、互いに物理的に分離されている必要はない。
【0025】
主スイッチ部10は、冗長的に構成された光スイッチ11および光スイッチ12から構成されている。各光スイッチ11、12は、それぞれ、nk個の入力ポートおよびnk個の出力ポートを備えるnk×nkスイッチであり、任意の入力ポートから入力された光信号を任意の出力ポートに導くことができる。ここで、「k」は、入力回路20−1〜20−kまたは出力回路30−1〜30−kの個数であり、「n」は、WDM光の波長多重数である。また、各光スイッチ11、12は、それぞれ、波長ごとに分波された光信号をルーティングする。さらに、各光スイッチ11、12は、それぞれ、図2(a)または図2(b)に示したオペレーティングシステムにより制御される。なお、この光クロスコネクト装置が加入者線を収容する場合は、アド回線に対応する入力ポートおよびドロップ回線に対応する出力ポートをさらに備えるようにしてもよい。
【0026】
各入力回路20−1〜20−kは、基本的に、互いに同じ構成である。すなわち、各入力回路20−1〜20−kは、それぞれ、光アンプ21a、21b、光分波器22a、22b、光セレクタ23−1〜23−n、および光分岐器24−1〜24−nを備えている。光アンプ21aおよび21bは、それぞれ、0系回線および1系回線から入力されるWDM光を増幅する。光分波器22aおよび22bは、それぞれ、光アンプ21aおよび21bにより増幅されたWDM光を波長ごとに分波する。
【0027】
光セレクタ23−1〜23−nは、それぞれ、光分波器22aおよび22bにより分波された光信号を選択する。具体的には、たとえば、光セレクタ23−1は、光分波器22aから出力される波長λ1の光信号、又は光分波器22bから出力される波長λ1の光信号のいずれか一方を選択して出力する。また、光セレクタ23−nは、光分波器22aから出力され波長λnの光信号、または光分波器22bから出力される波長λnの光信号のいずれか一方を選択して出力する。ここで、光セレクタ23−1〜23−nの動作は、それぞれ、オペレーティングシステムの指示に従う。なお、光セレクタ23−1〜23−nは、それぞれ、例えば、2×1スイッチにより実現される。
【0028】
光分岐器24−1〜24−nは、それぞれ、光セレクタ23−1〜23−nにより選択された光信号を分岐して光スイッチ11および12に入力する。なお、光分岐器24−1〜24−nは、それぞれ、例えば、光カプラにより実現可能である。
【0029】
なお、各入力回路20−1〜20−kは、それぞれ、波長ごとに光信号を増幅する光アンプ25−1〜25−nを必要に応じて備えるようにしてもよい。この場合、光アンプ25−1〜25−nは、それぞれ、例えば、半導体光アンプ(SOA)である。
【0030】
各出力回路30−1〜30−kは、基本的に、互いに同じ構成である。すなわち、各出力回路30−1〜30−kは、それぞれ、光セレクタ31−1〜31−n、波長変換器32−1〜32−n、光分岐器33−1〜33−n、光合波器34a、34b、および光アンプ35a、35bを備えている。なお、出力回路30−1〜30−kは、それぞれ、対応する光クロスコネクト装置に送信すべき光信号を主スイッチ部10から受信する。すなわち、たとえば、出力回路30−1は、光クロスコネクト装置(#1)へ送信すべき光信号を光スイッチ11、12から受信する。また、出力回路30−kは、光クロスコネクト装置(#k)へ送信すべき光信号を光スイッチ11、12から受信する。
【0031】
光セレクタ31−1〜31−nは、それぞれ、光スイッチ11および光スイッチ12から出力される光信号を選択して出力する。ここで、光セレクタ31−1〜31−nの動作は、それぞれ、オペレーティングシステムからの指示に従う。また、光セレクタ31−1〜31−nは、それぞれ、例えば、2×1スイッチにより実現される。
【0032】
波長変換器32−1〜32−nは、それぞれ、光セレクタ31−1〜31−nにより選択された光信号の波長を予め決められた所定の波長に変換する。具体的には、例えば、波長変換器32−1は、光セレクタ31−1により選択された光信号の波長を「波長λ1」に変換する。また、波長変換器32−nは、光セレクタ31−nにより選択された光信号の波長を「波長λn」に変換する。ここで、波長変換器32−1〜32−nは、それぞれ、受信した光信号をいったん電気信号に変換し、その電気信号を光信号に再変換して出力する。このとき、3R処理(タイミング再生、波形再生、信号再生)が行われてもよい。なお、波長変換器32−1〜32−nは、それぞれ、例えば、トランンスポンダにより実現することができる。
【0033】
光分岐器33−1〜33−nは、それぞれ、波長変換器32−1〜32−nから出力される光信号を分岐して光合波器34a及び34bに導く。これにより、光合波器34aおよび34bには、それぞれ、互いに同じ複数の光信号(λ1〜λn)が与えられることになる。なお、光分岐器33−1〜33−nは、それぞれ、例えば、光カプラにより実現される。
【0034】
光合波器34aおよび34bは、それぞれ、与えられた複数の光信号(λ1〜λn)を合波することによりWDM光を生成する。また、光アンプ35aおよび35bは、それぞれ、光合波器34aおよび34bにより生成されるWDM光を増幅する。そして、光アンプ35aおよび35bにより増幅されたWDM光は、それぞれ、0系回線および1系回線に導かれ、対応する光クロスコネクト装置へ送出される。
【0035】
次に、図4および図5を参照しながら、上記光クロスコネクト装置の動作を説明する。ここでは、光クロスコネクト装置(#1)から受信した光信号を光クロスコネクト装置(#4)へルーティングする場合を示す。また、この光信号の波長は「λ1」であるものとする。
【0036】
図4は、正常時の動作を示す図である。図4において、光クロスコネクト装置(#1)から送出されたWDM光(波長λ1の光信号を含む)は、0系回線および1系回線を介して伝送され、入力回路20−1により受信される。ここで、0系回線および1系回線を介して伝送されるWDM光は、互いに同じである。
【0037】
各WDM光は、それぞれ、光分波器22aおよび22bにより波長ごとに分波される。また、光分波器22aおよび22bは、それぞれ、波長λ1の光信号を光セレクタ23−1へ導く。さらに、光セレクタ23−1は、光分波器22aおよび22bから光信号を受信すると、それらのうちの一方を選択して出力する。ここで、光セレクタ23−1は、例えば、0系回線を介して受信した光信号を優先的に選択する。そして、光セレクタ23−1により選択された光信号は、光分岐器24−1により分岐されて光スイッチ11および12に入力される。
【0038】
このように、入力回路20−1は、0系回線または1系回線を介して受信した光信号を分岐し、それらを光スイッチ11および12に入力する。したがって、互いに同じ光信号が光スイッチ11、12の双方に入力されることになる。そして、光スイッチ11および12は、それぞれ、その光信号を出力回路30−4へ導く。
【0039】
出力回路30−4において、上記1組の光信号(λ1)は、光セレクタ31−1に与えられる。そして、光セレクタ31−1は、その1組の光信号のうちの一方を選択して出力する。ここで、光セレクタ31−1は、例えば、スイッチ11から出力される光信号を優先的に選択する。また、波長変換器32−1は、光セレクタ31−1により選択された光信号を再生する。ここで、再生される光信号の波長は、「λ1」である。さらに、光分岐器33−1は、波長変換器32−1により再生された光信号を分岐して光合波器34aおよび34bの双方に与える。そして、これらの光信号は、他の波長の光信号と共に、0系回線および1系回線を介して光クロスコネクト装置(#4)へ送出される。
【0040】
このように、出力回路30−4は、光スイッチ11または12から出力される光信号を分岐し、それらを0系回線および1系回線に導く。したがって、互いに同じ光信号が0系回線および1系回線を介して伝送されることになる。
【0041】
図5は、障害発生時の動作を示す図である。ここでは、光スイッチ11が故障したものとする。
この場合、入力回路20−1の動作は、図4を参照しながら説明した通りである。すなわち、互いに同じ光信号が光スイッチ11および12に入力される。そして、光スイッチ11および12が共に正常であったとすると、上述した通り、1組の光信号(λ1)が出力回路30−4の光セレクタ31−1に与えられるはずである。しかし、ここでは、光スイッチ11が故障しているので、光セレクタ31−1は、光スイッチ12のみから光信号が与えられる。そして、光セレクタ31−1は、その光スイッチ12から与えられた光信号を出力する。なお、光セレクタ31−1から出力された光信号が分岐されて0系回線および1系回線へ導かれる動作は、上述した通りである。
【0042】
このように、第1の実施例の光クロスコネクト装置においては、光スイッチ11または12が故障した場合には、出力回路30−1〜30−4に設けられている光セレクタ31−1〜31−nの状態を切り換えることにより、障害の復旧が図れる。
【0043】
なお、光クロスコネクト装置内の障害を検出する方法は、公知の技術により実現可能である。例えば、図6に示すように、光信号の経路上に光分岐器を設け、対応する光信号を分岐する。続いて、受光素子(PD)を用いてその分岐された光信号の光レベルを検出し、その検出結果をオペレーティングシステムに通知する。そして、オペレーティングシステムは、通知された光レベルと所定の閾値とを比較することにより、故障の有無を検出する。このとき、オペレーティングシステムは、障害が発生した光デバイスを特定し、所定の指示を対応する光デバイスへ与える。図6に示す例では、スイッチ11の障害が検出されたときに、光セレクタ31−1に対して指示が与えられている。
【0044】
第1の実施例の光クロスコネクト装置は、図31に示した従来の光クロスコネクト装置と比較すると、波長変換器31−1〜31−n(図31では、光再生器508)の数を半分にすることができる。すなわち、出力回路ごとに必要な波長変換器の数は、図31に示した従来の光クロスコネクト装置では「2n個」であるが、第1の実施例の光クロスコネクト装置は「n個」である。したがって、第1の実施例の光クロスコネクト装置は、従来の光クロスコネクト装置と比較すると、そのサイズを小さくすることができ、また、低コスト化が図れる。更に、入力回路においても、図31に示した従来の光クロスコネクト装置と比較すると、光セレクタおよび光分岐器の数を減らすことができる。
第2の実施例
図7は、第2の実施例の光クロスコネクト装置の構成図である。この光クロスコネクト装置は、光スイッチ部11および12、複数の入力回路40−1〜40−k、および複数の出力回路50−1〜50−kを備えている。なお、この実施例では、各2重化光伝送路は、それぞれ、互いに異なるWDM光を伝送する1組の「現用系回線W」および「予備系回線P」から構成されている。ここで、予備系回線Pを介して伝送される信号は、現用系回線Wを介して伝送される信号よりも優先度が低いものとする。
【0045】
光スイッチ11および12は、第1の実施例において説明した通りである。したがって、ここでは、その説明を省略する。
入力回路40−1〜40−kは、それぞれ、光アンプ21a、21b、光分波器22a、22b、および光スイッチ41−1〜41−nを備える。なお、光アンプ21a、21b、および光分波器22a、22bについては、第1の実施例において説明した通りである。
【0046】
光スイッチ41−1〜41−nは、それぞれ、光分波器22aおよび22bにより波長ごとに分波される光信号の一方を光スイッチ11へ導き、他方を光スイッチ12へ導く。たとえば、光スイッチ41−1は、光分波器22aから出力される波長λ1の光信号を光スイッチ11、12の一方に送信し、光分波器22bから出力される波長λ1の光信号を光スイッチ11、12の他方に出力する。また、光スイッチ41−nは、光分波器22aから出力される波長λnの光信号を光スイッチ11、12の一方に送信し、光分波器22bから出力される波長λnの光信号を光スイッチ11、12の他方に出力する。このとき、光スイッチ41−1〜41−nの動作は、それぞれ、オペレーティングシステムからの指示に従う。なお、光スイッチ41−1〜41−nは、それぞれ、例えば、2×2スイッチにより実現される。
【0047】
出力回路50−1〜50−kは、それぞれ、光スイッチ51−1〜51−n、波長変換器32a−1〜32a−n、32b−1〜32b−n、光合波器34a、34b、および光アンプ35a、35bを備える。なお、光合波器34a、34b、および光アンプ35a、35bは、第1の実施例において説明した通りである。また、波長変換器32a−1〜32a−n、32b−1〜32b−nは、それぞれ、第1の実施例において説明した波長変換器32−1〜32−nと同じである。ただし、波長変換器32a−1〜32a−nは、現用系回線Wを介して伝送される光信号の波長を変換するために設けられている。一方、波長変換器32b−1〜32b−nは、予備系回線Pを介して伝送される光信号の波長を変換するために設けられている。
【0048】
光スイッチ51−1〜51−nは、それぞれ、光スイッチ11および12から出力される信号光の一方を波長変換器32a−1〜32a−nへ導き、他方を波長変換器32b−1〜32b−nへ導く。例えば、光スイッチ51−1は、光スイッチ11から出力される波長λ1の光信号を波長変換器32a−1、32b−1の一方に送信し、光スイッチ12から出力される波長λ1の光信号を波長変換器32a−1、32b−1の他方に出力する。また、光スイッチ51−nは、光スイッチ11から出力される波長λnの光信号を波長変換器32a−n、32b−nの一方に送信し、光スイッチ12から出力される波長λnの光信号を波長変換器32a−n、32b−nの他方に出力する。ここで、光スイッチ51−1〜51−nの動作は、それぞれ、オペレーティングシステムからの指示に従う。なお、光スイッチ51−1〜51−nは、それぞれ、例えば、2×2スイッチにより実現される。
【0049】
次に、図8および図9を参照しながら、第2の実施例の光クロスコネクト装置の動作を説明する。ここでは、第1の実施例についての説明と同様に、光クロスコネクト装置(#1)から受信した光信号を光クロスコネクト装置(#4)へルーティングする場合を示す。また、この光信号の波長は「λ1」であるものとする。
【0050】
図8は、正常時の動作を示す図である。図8において、光クロスコネクト装置(#1)から送出されたWDM光(波長λ1の光信号を含む)は、現用系回線Wおよび予備系回線Pを介して伝送され、入力回路40−1により受信される。ここで、予備系回線Pを介して伝送される信号は、現用系回線Wを介して伝送される信号よりも優先度が低い。
【0051】
各WDM光は、それぞれ、光分波器22aおよび22bにより波長ごとに分波される。このとき、光分波器22aおよび22bは、それぞれ、波長λ1の光信号を光スイッチ41−1へ導く。そして、光スイッチ41−1は、光分波器22aから出力された光信号を光スイッチ11へ導き、光分波器22bから出力された光信号を光スイッチ12へ導く。
【0052】
このように、入力回路40−1は、現用系回線Wを介して受信した光信号を光スイッチ11へ導き、予備系回線Pを介して受信した光信号を光スイッチ12へ導く。すなわち、正常時には、優先度の高い光信号は光スイッチ11に入力されると共に、優先度の低い光信号は光スイッチ12に入力される。そして、光スイッチ11および12は、それぞれ、その光信号を出力回路50−4へ導く。
【0053】
出力回路50−4において、上記1組の光信号(λ1)は、光スイッチ51−1に与えられる。そして、光スイッチ51−1は、光スイッチ11から与えられた光信号を波長変換器32a−1へ導き、光スイッチ12から与えられた光信号を波長変換器32b−1へ導く。また、波長変換器32a−1および32b−1は、光スイッチ51−1から出力される光信号を再生する。このとき、再生される光信号の波長は、「λ1」である。そして、波長変換器32a−1により再生された光信号は、他の波長の光信号と共に現用系回線Wを介して光クロスコネクト装置(#4)へ送出される。一方、波長変換器32b−1により再生された光信号は、他の波長の光信号と共に予備系回線Pを介して光クロスコネクト装置(#4)へ送出される。
【0054】
このように、出力回路50−4は、光スイッチ11から出力される光信号を現用系回線Wに導くと共に、光スイッチ12から出力される光信号を予備系回線Pに導く。
【0055】
図9は、障害発生時の動作を示す図である。ここでは、光スイッチ11が故障したものとする。
この場合、入力回路40−1において、光スイッチ41−1は、現用系回線Wから受信した光信号を光スイッチ12へ導き、予備系回線Pから受信した光信号を光スイッチ11へ導く。このとき、光スイッチ12は、光スイッチ41−1から受信した光信号を出力回路50−4の光スイッチ51−1へ導く。そして、この光スイッチ51−1は、光スイッチ12から与えられる光信号を波長変換器32a−1へ導く。なお、波長変換器32a−1により再生される光信号が現用系回線Wへ出力される動作は、上述した通りである。
【0056】
このように、第2の実施例の光クロスコネクト装置においては、優先度の高い光信号をルーティングするためのスイッチ(ここでは、光スイッチ11)が故障したときは、その光信号は、他のスイッチ(ここでは、光スイッチ12)によりルーティングされる。これにより、障害からの復旧が図れる。
【0057】
第2の実施例の光クロスコネクト装置は、図31に示した従来の光クロスコネクト装置と比較すると、入力ポートから出力ポート至る経路上に光分岐器が設けられていない。ここで、光分岐器を用いて光信号を1:1に分岐すると、その光信号のレベルは、3dB低下する。したがって、第2の実施例の光クロスコネクト装置は、装置内で発生する光損失が小さくなる。
れる。
第3の実施例
図10は、第3の実施例の光クロスコネクト装置の構成図である。第3の実施例の光クロスコネクト装置は、第2の実施例の光クロスコネクト装置に回線を切り換える機能を追加することにより実現される。
【0058】
すなわち、各入力回路40−1〜40−kは、それぞれ、上述した光アンプ21a、21b、光分波器22a、22b、光スイッチ41−1〜41−nに加えて、光スイッチ42を備える。光スイッチは、現用系回線Wおよび予備系回線Pを収容し、それらの回線から入力されるWDM光を光アンプ21aまたは21bに導く。なお、光スイッチ42の動作は、オペレーティングシステムにより制御される。また、光スイッチ42は、例えば、2×2スイッチにより実現される。
【0059】
一方、各出力回路50−1〜50−kは、それぞれ、上述した光スイッチ51−1〜51−n、波長変換器32a−1〜32a−n、32b−1〜32b−n、光合波器34a、34b、光アンプ35a、35bに加えて、光スイッチ52を備える。光スイッチ52は、光アンプ35aおよび35bにより増幅されたWDM光を、現用系回線Wまたは予備系回線Pに導く。なお、光スイッチ52の動作は、オペレーティングシステムにより制御される。また、光スイッチ52は、例えば、2×2スイッチにより実現される。
【0060】
次に、図11および図12を参照しながら、第3の実施例の光クロスコネクト装置の動作を説明する。なお、伝送される信号は、上述の実施例と同じであるものとする
図11は、正常時の動作を示す図である。正常動作時においては、光スイッチ42は、現用系回線Wを介して受信したWDM光を光アンプ21aに導き、予備系回線Pを介して受信したWDM光を光アンプ21bに導く。すなわち、この場合、現用系回線WからのWDM光が光アンプ21aに入力され、予備系回線PからのWDM光が光アンプ21bに入力されるので、入力回路40−1の光アンプ21a、21bから出力回路50−4の光アンプ35a、35bへ至る経路における動作は、図8に示した第2の実施例と同じである。すなわち、現用系回線Wを介して受信したWDM光の中に含まれている波長λ1の光信号は、光分波器22a、光スイッチ41−1、光スイッチ11、光スイッチ51−1、波長変換器32a−1、光合波器34aを介して伝送された後、他の波長の光信号と共に光アンプ35aにより増幅される。一方、予備系回線Pを介して受信したWDM光の中に含まれている波長λ1の光信号は、光分波器22b、光スイッチ41−1、光スイッチ12、光スイッチ51−1、波長変換器32b−1、光合波器34bを介して伝送された後、他の波長の光信号と共に光アンプ35bにより増幅される。そして、光スイッチ52は、光アンプ35aにより増幅されたWDM光を現用系回線Wに導き、光アンプ35bにより増幅されたWDM光を予備系回線Pに導く。
【0061】
このように、正常動作時の動作は、基本的に、第2の実施例の光クロスコネクト装置と同じである。
図12は、障害発生時の動作を示す図である。第3の実施例の光クロスコネクト装置において光スイッチ11が故障すると、光スイッチ42が「バー状態」から「クロス状態」に切り換えられるともに、光スイッチ52が「バー状態」から「クロス状態」に切り換えられる。一方、他の光デバイス(光スイッチ41−1〜41−n、光スイッチ11、12、光スイッチ51−1〜51−n)は、正常時と同じ状態を保持する。
【0062】
すなわち、光スイッチ42が「バー状態」から「クロス状態」に切り換えられているので、現用系回線Wを介して受信したWDM光は、光アンプ21bに導かれる。また、光スイッチ41−1〜41−n、光スイッチ11、12、光スイッチ51−1〜51−nは、正常時と同じ状態を保持している。したがって、現用系回線Wを介して受信したWDM光に含まれている波長λ1の光信号は、光スイッチ41−1、光スイッチ12、光スイッチ51−1、波長変換器32b−1、光合波器34bを介して伝送された後、他の波長の光信号と共に光アンプ35bにより増幅される。そして、光スイッチ52も「バー状態」から「クロス状態」に切り換えられているので、光アンプ35bにより増幅されたWDM光は、現用系回線Wに導かれる。
【0063】
このように、第3の実施例の光クロスコネクト装置においては、光スイッチ11が故障した場合には、光スイッチ42および光スイッチ52の状態を切り換えるだけで、その障害を復旧できる。
第4の実施例
図13は、第4の実施例の光クロスコネクト装置の構成図である。第4の実施例の光クロスコネクト装置は、WDM光の中に含まれる任意の波長に対応する光デバイスが故障したときに、その障害を普及するための機能を備えている。換言すれば、第4の実施例の光クロスコネクト装置は、その回線インタフェース部が冗長的に構成されている。なお、図13においては、光クロスコネクト装置間を接続する2重化光伝送路のうちの一方の伝送路のみが描かれている。また、冗長的に構成された主スイッチの中の1つの光スイッチのみが描かれている。
【0064】
第4の実施例の光クロスコネクト装置は、光スイッチ13、入力回路60−1〜60−k、および出力回路70−1〜70−kを備える。光スイッチ13は、(nk+k)×(nk+k)スイッチである。
【0065】
各入力回路60−1〜60−kは、それぞれ、光分岐器61、光アンプ62、光分波器63、波長選択器64、及び光アンプ65を備える。光分岐器61は、入力WDM光を分岐する。なお、光分岐器61における分岐比は、特に限定されるものではないが、例えば「n:1」である。また、光分岐器61は、例えば、光カプラにより実現される。光アンプ62は、光分岐器61を介して与えられるWDM光を増幅する。そして、光分波器63は、光アンプ63により増幅されたWDM光を波長ごとに分波し、各光信号を光スイッチ13に入力する。
【0066】
一方、波長選択器64は、WDM光に含まれている複数の光信号の中から、オペレーティングシステムにより指定された波長の光信号を選択して出力する。そして、光アンプ65は、波長選択器64により選択された光信号を増幅して光スイッチ13に入力する。なお、光アンプ65は、一定の光レベルが得られるときには、設ける必要がない。
【0067】
上記入力回路において、何らかの障害により、複数の光信号λ1〜λnの中の任意の光信号λxが光スイッチ13に入力されなくなると、波長選択器64は、WDM光から波長λxの光信号を選択して出力する。これにより、入力回路内で発生した障害を復旧させることができる。
【0068】
各出力回路70−1〜70−kは、それぞれ、固定波長変換器71−1〜71−n、光合波器72、光増幅器73、可変波長変換器74、光アンプ75、光合流器76を備える。固定波長変換器71−1〜71−nは、それぞれ、光スイッチ13から与えられる光信号の波長を予め決められた所定の波長に変換する。例えば、固定波長変換器71−1は与えられた光信号の波長を「λ1」に変換し、固定波長変換器71−nは与えられた光信号の波長を「λn」に変換する。このとき、各光信号は、それぞれ固定波長変換器71−1〜71−nにより再生される。光合波器72は、固定波長変換器71−1〜71−nにより再生された光信号を合波することによりWDM光を生成する。そして、光増幅器73は、光合波器72により生成されたWDM光を増幅する。
【0069】
一方、可変波長変換器74は、与えられた光信号の波長を、オペレーティングシステムにより指定された波長に変換する。このとき、この光信号は、可変波長変換器74により再生される。そして、光アンプ75は、可変波長変換器74により再生された光信号を増幅する。なお、光アンプ75は、一定の光レベルが得られるときは、設ける必要がない。さらに、光合流器76は、光アンプ73により増幅されたWDM光および可変波長変換器74により再生された光信号を合流させる。なお、光合流器76は、例えば、光カプラにより実現される。
【0070】
上記出力回路において、何らかの障害により、複数の光信号λ1〜λnの中の任意の光信号λxを出力できなくなると、光スイッチ13は、その光信号を可変波長変換器74に導き、可変波長変換器74は、その光信号の波長を「λx」に変換して出力する。これにより、出力回路内で発生した障害を復旧させることができる。
【0071】
このように、第4の実施例の光クロスコネクト装置においては、固定波長変換器71−1〜71−nを2重化することなく、任意の波長に係わる障害に対する復旧を行うことができる。例えば、WDM光の波長数が「32」であったとすると、上記機能は、本発明によれば、32個の固定波長変換器および1個の可変波長変換器により実現されるが、本発明を導入しなければ、64(=32×2)個の固定波長変換器が必要になる。
第5の実施例
図14は、第5の実施例の光クロスコネクト装置の構成図である。第5の実施例の光クロスコネクト装置の基本構成は、図13に示した第4の実施例の光クロスコネクト装置と同じである。ただし、第5の実施例の光クロスコネクト装置では、入力回路において、入力WDM光は、光アンプ62により増幅された後に光分岐器61により分岐される。したがって、光アンプ65を備える必要がない。また、出力回路において、光合波器72により生成されるWDM光は、光アンプ73により増幅される前に、可変波長変換器74により再生される光信号と合流される。したがって、光アンプ75を備える必要がない。
第6〜第11の実施例の構成
第6〜第11の実施例について、図15〜図20を参照しながら説明する。第6〜第11の実施例の光クロスコネクト装置は、上述した第1〜第5の実施例の光クロスコネクト装置を適切に組み合わせることによって実現される。ただし、第6〜第11の実施例の光クロスコネクト装置の主スイッチ部10は、冗長的に構成された1組の(nk+k)×(nk+k)スイッチ13および14を備えている。なお、図15〜図20においては、1つの入力回路および1つの出力回路のみが描かれているが、実際には、k個の入力回路およびk個の出力回路を備えている。
【0072】
図15は、第6の実施例の光クロスコネクト装置の構成図である。第6の実施例の光クロスコネクト装置は、基本的に、図3に示した第1の実施例の光クロスコネクト装置と図13に示した第4の実施例の光クロスコネクト装置とを組み合わせることにより実現される。
【0073】
一方、図16は、第7の実施例の光クロスコネクト装置の構成図である。第7の実施例の光クロスコネクト装置は、基本的に、図3に示した第1の実施例の光クロスコネクト装置と図14に示した第5の実施例の光クロスコネクト装置とを組み合わせることにより実現される。
【0074】
第6および第7の実施例の光クロスコネクト装置においては、0系回線および1系回線を介して互いに同じWDM信号が伝送される。そして、波長選択器64aは、0系回線を介して受信したWDM光から、オペレーティングシステムにより指定された波長の光信号を選択して出力する。一方、波長選択器64bは、1系回線を介して受信したWDM光から、オペレーティングシステムにより指定された波長の光信号を選択して出力する。さらに、光セレクタ23−xは、波長選択器64aまたは64bにより選択された光信号を光分岐器24−xに導く。そして、光分岐器24−xは、光セレクタ24−xにより選択された光信号を分岐して光スイッチ13および14に入力する。
【0075】
出力回路においては、光セレクタ31−xは、光スイッチ13および14から与えられる光信号のうちの一方を選択する。可変波長変換器74は、光セレクタ31−xにより選択された光信号の波長を、オペレーティングシステムから指定された波長に変換する。このとき、光信号は、可変波長変換器74により再生される。そして、可変波長変換器74により再生された光信号は、光分岐器33−xにより分岐され、0系回線に出力されるWDM光および1系回線に出力されるWDM光にそれぞれ合流される。
【0076】
このように、第6および第7の実施例の光クロスコネクト装置においては、固定波長変換器を2重化することなく、主スイッチの障害または任意の波長に係わる回線障害に対する復旧が可能になる。
【0077】
図17は、第8の実施例の光クロスコネクト装置の構成図である。第8の実施例の光クロスコネクト装置は、基本的に、図7に示した第2の実施例の光クロスコネクト装置と図13に示した第4の実施例の光クロスコネクト装置とを組み合わせることにより実現される。
【0078】
一方、図18は、第9の実施例の光クロスコネクト装置の構成図である。第9の実施例の光クロスコネクト装置は、基本的に、図7に示した第2の実施例の光クロスコネクト装置と図14に示した第5の実施例の光クロスコネクト装置とを組み合わせることにより実現される。
【0079】
第8および第9の実施例の光クロスコネクト装置においては、現用系回線Wおよび予備系回線Pを介して互いに異なるWDM信号が伝送される。そして、波長選択器64aは、現用系回線Wを介して受信したWDM光から、オペレーティングシステムにより指定された波長の光信号を選択して出力する。一方、波長選択器64bは、予備系回線Pを介して受信したWDM光から、オペレーティングシステムにより指定された波長の光信号を選択して出力する。そして、光スイッチ41−xは、波長選択器64aおよび64bにより選択された光信号の一方を光スイッチ13に導き、他方を光スイッチ14に導く。
【0080】
出力回路においては、光スイッチ51−xは、光スイッチ13および14から与えられる光信号のうちの一方を可変波長変換器74aに導き、他方を可変波長変換器74bに導く。可変波長変換器74aおよび74bは、それぞれ、光スイッチ51−xから与えられる光信号の波長を、オペレーティングシステムから指定された波長に変換する。そして、これらの光信号は、それぞれ、現用系回線Wに出力されるWDM光および予備系回線Pに出力されるWDM光に合流される。
【0081】
このように、第6および第7の実施例の光クロスコネクト装置においては、固定波長変換器を2重化することなく、主スイッチの障害または任意の波長に係わる回線障害に対する復旧が可能になる。
【0082】
図19は、第10の実施例の光クロスコネクト装置の構成図である。第10の実施例の光クロスコネクト装置は、基本的に、図10に示した第3の実施例の光クロスコネクト装置と図13に示した第4の実施例の光クロスコネクト装置とを組み合わせることにより実現される。すなわち、第10の実施例の光クロスコネクト装置は、図17に示した第8の実施例の光クロスコネクト装置に光スイッチ42および光スイッチ52を追加することにより実現される。
【0083】
一方、図20は、第11の実施例の光クロスコネクト装置の構成図である。第11の実施例の光クロスコネクト装置は、基本的に、図10に示した第3の実施例の光クロスコネクト装置と図14に示した第5の実施例の光クロスコネクト装置とを組み合わせることにより実現される。すなわち、第11の実施例の光クロスコネクト装置は、図18に示した第9の実施例の光クロスコネクト装置に光スイッチ42および光スイッチ52を追加することにより実現される。
第6〜第11の実施例の動作
第6〜第11の実施例の光クロスコネクト装置の動作を説明する。なお、以下では、光クロスコネクト装置(#1)から受信した光信号を光クロスコネクト装置(#4)へルーティングする場合を示す。また、この光信号の波長は「λ1」であるものとする。
【0084】
図21〜図23は、第6および第7の実施例の光クロスコネクト装置の動作を説明する図である。なお、ここでは、第6の実施例の光クロスコネクト装置の動作を説明するが、第7の実施例の光クロスコネクト装置の動作も同じである。
【0085】
図21は、正常時の動作を示す図である。図21において、光クロスコネクト装置(#1)から送出されたWDM光(波長λ1の光信号を含む)は、0系回線および1系回線を介して伝送される。ここで、0系回線および1系回線を介して伝送されるWDM光は、互いに同じである。
【0086】
正常動作時には、波長選択器(可変波長フィルタ)64aおよび64bは、光信号を出力しない。また、可変波長変換器(波長可変TRP)74には、光信号が与えられない。したがって、この場合、第6の実施例の光クロスコネクト装置の動作は、図4に示した第1の実施例の光クロスコネクト装置の動作と同じである。
【0087】
図22は、出力回路内の任意の固定波長変換器が故障したときの動作を示す図である。ここでは、出力すべき光信号の波長を「λ1」に変換するための固定波長変換器(TRP)32−1が故障したものとする。
【0088】
この場合、光スイッチ13、14、光セレクタ31−x、及び可変波長変換器74は、オペレーティングシステムからの指示に従って以下のように動作する。すなわち、光スイッチ13および14は、それぞれ、光セレクタ23−1により選択された光信号を光セレクタ31−xに導く。また、光セレクタ31−xは、光スイッチ13から与えられる光信号を選択する。さらに、可変波長変換器74は、光セレクタ31−xにより選択された光信号の波長を「λ1」に変換する。そして、可変波長変換器74から出力される光信号は、光分岐器33−xにより分岐され、0系回線に出力されるWDM光および1系回線に出力されるWDM光にそれぞれ合流される。
【0089】
このように、波長λ1の光信号を生成する波長変換器が故障した場合には、可変波長変換器74が波長λ1の光信号を生成するように動作する。そして、これにより、障害に対する復旧が図れる。
【0090】
図23は、入力回路内の任意の波長に対応する光デバイスが故障したときの動作を示す図である。ここでは、波長λ1の光信号を分岐するための光分岐器(光カプラ)24−1が故障したものとする。
【0091】
この場合、波長選択器(可変波長フィルタ)64a、64b、光セレクタ23−x、及び光スイッチ13、14は、オペレーティングシステムからの指示に従って以下のように動作する。すなわち、波長選択器64aおよび64bは、それぞれ、入力WDM光から波長λ1の光信号を選択する。また、光セレクタ23−xは、波長選択器64aから出力される光信号を選択する。ここで、光セレクタ23−xにより選択された光信号は、光分岐器24−xにより分岐されて光スイッチ13および14に入力される。さらに、スイッチ13および14は、それぞれ、光セレクタ23−1により選択された光信号を光セレクタ31−1に導く。そして、この光信号は、光分岐器(光カプラ)33−1により分岐され、0系回線に出力されるWDM光および1系回線に出力されるWDM光にそれぞれ合流される。
【0092】
このように、入力回路において波長λ1に係わる光デバイスが故障した場合には、波長選択器64a、64bが波長λ1の光信号を選択するように動作する。そして、これにより、障害に対する復旧が図れる。
【0093】
図24〜図26は、第8および第9の実施例の光クロスコネクト装置の動作を説明する図である。なお、ここでは、第9の実施例の光クロスコネクト装置の動作を説明するが、第8の実施例の光クロスコネクト装置の動作も同じである。
【0094】
図24は、正常時の動作を示す図である。図24において、光クロスコネクト装置(#1)から送出されたWDM光(波長λ1の光信号を含む)は、現用系回線Wおよび予備系回線Pを介して伝送される。ここで、現用系回線Wを介して伝送される信号の優先度は、予備系回線Pを介して伝送される信号の優先度よりも高い。
【0095】
正常動作時には、波長選択器(可変波長フィルタ)64a、64bは、光信号を出力しない。また、可変波長変換器(波長可変TRP)74a、74bには、光信号が与えられない。したがって、この場合、第9の実施例の光クロスコネクト装置の動作は、図8に示した第2の実施例の光クロスコネクト装置の動作と同じである。
【0096】
図25は、出力回路内の任意の固定波長変換器が故障したときの動作を示す図である。ここでは、出力すべき光信号の波長を「λ1」に変換するための固定波長変換器(TRP)32a−1が故障したものとする。
【0097】
この場合、光スイッチ13、光スイッチ51−x、および可変波長変換器74aは、オペレーティングシステムからの指示に従って以下のように動作する。すなわち、光スイッチ13は、光スイッチ41−1を介して入力される光信号を光スイッチ51−xに導く。また、光スイッチ51−xは、光スイッチ13から与えられる光信号を可変波長変換器74aに導く。さらに、可変波長変換器74aは、光スイッチ51−xを介して受け取った光信号の波長を「λ1」に変換する。そして、可変波長変換器74aから出力される光信号は、現用系回線Wに出力されるWDM光に合流される。なお、予備系回線Pを介して受信した光信号は、正常時と同じルートで出力側の予備系回線Pに導かれる。
【0098】
このように、波長λ1の光信号を生成する波長変換器が故障した場合には、可変波長変換器74aが波長λ1の光信号を生成するように動作する。そして、これにより、障害に対する復旧が図れる。
【0099】
図26は、入力回路内の任意の波長に対応する光デバイスが故障したときの動作を示す図である。ここでは、波長λ1の光信号をルーティングするための光スイッチ41−1が故障したものとする。
【0100】
この場合、波長選択器(可変波長フィルタ)64a、64b、光スイッチ41−x、及び光スイッチ13、14は、オペレーティングシステムからの指示に従って以下のように動作する。すなわち、波長選択器64aおよび64bは、それぞれ、入力WDM光から波長λ1の光信号を選択する。また、光スイッチ41−xは、波長選択器64aから出力される光信号を光スイッチ13に導き、波長選択器64bから出力される光信号を光スイッチ14に導く。さらに、スイッチ13および14は、それぞれ、光スイッチ41−xから出力される光信号を光スイッチ51−1に導く。そして、これらの光信号は、それぞれ、現用系回線Wおよび予備系回線Pへ導かれる。
【0101】
このように、入力回路において波長λ1に係わる光デバイスが故障した場合には、波長選択器64a、64bが波長λ1の光信号を選択するように動作する。そして、これにより、障害に対する復旧が図れる。
【0102】
図27〜図29は、第10および第11の実施例の光クロスコネクト装置の動作を説明する図である。なお、ここでは、第11の実施例の光クロスコネクト装置の動作を説明するが、第10の実施例の光クロスコネクト装置の動作も同じである。
【0103】
図27は、正常時の動作を示す図である。正常動作時には、波長選択器(可変波長フィルタ)64a、64bは、光信号を出力しない。また、可変波長変換器(波長可変TRP)74a、74bには、光信号が与えられない。したがって、この場合、第11の実施例の光クロスコネクト装置の動作は、図11に示した第3の実施例の光クロスコネクト装置の動作と同じである。
【0104】
図28は、出力回路内の任意の固定波長変換器が故障したときの動作を示す図である。ここでは、出力すべき光信号の波長を「λ1」に変換するための固定波長変換器(TRP)32a−1が故障したものとする。この場合の復旧動作は、図25に示した動作と同じになるので、説明を省略する。
【0105】
図29は、入力回路内の任意の波長に対応する光デバイスが故障したときの動作を示す図である。ここでは、波長λ1の光信号を分岐するための光スイッチ41−1が故障したものとする。この場合の復旧動作は、図26に示した動作と同じになるので、説明を省略する。
【0106】
(付記1)複数組の2重化入力伝送路および複数組の2重化出力伝送路を収容する光クロスコネクト装置であって、
第1の主スイッチと、
第2の主スイッチと、
各2重化入力伝送路に対して設けられる複数の入力回路と、
各2重化出力伝送路に対して設けられる複数の出力回路、を備え、
各入力回路が、
対応する2重化入力伝送路を構成する第1の入力伝送路を介して受信したWDM光を波長ごとに分波する第1の分波器と、
対応する2重化入力伝送路を構成する第2の入力伝送路を介して受信したWDM光を波長ごとに分波する第2の分波器と、
入力波長ごとに設けられ、それぞれ、上記第1の分波器から出力される光信号または上記第2の分波器から出力される光信号の一方を選択する複数の第1の選択手段と、
それぞれ、対応する第1の選択手段により選択された光信号を分岐して上記第1および第2の主スイッチに導く複数の第1の光分岐器、を有し、
上記出力回路が、
それぞれ、第1の主スイッチから出力される光信号または第2の主スイッチから出力される光信号の一方を選択する複数の第2の選択手段と、
それぞれ、対応する第2の選択手段により選択された光信号から所定の出力波長を持った光信号を生成する複数の生成手段と、
複数の光信号を合波して上記2重化出力伝送路を構成する第1の出力伝送路へ導く第1の合波器と、
複数の光信号を合波して上記2重化出力伝送路を構成する第2の出力伝送路へ導く第2の合波器と、
それぞれ、対応する生成手段により生成された光信号を分岐して上記第1および第2の合波器に導く複数の第2の光分岐器、を有する
を特徴とする光クロスコネクト装置。
【0107】
(付記2)複数組の2重化入力伝送路および複数組の2重化出力伝送路を収容する光クロスコネクト装置であって、
第1の主スイッチと、
第2の主スイッチと、
各2重化入力伝送路に対して設けられる複数の入力回路と、
各2重化出力伝送路に対して設けられる複数の出力回路、を備え、
各入力回路は、対応する2重化入力伝送路を介して受信したWDM光に含まれている複数の信号光を上記第1および第2の主スイッチに導く手段を有し、
上記出力回路が、
それぞれ、第1の主スイッチから出力される光信号または第2の主スイッチから出力される光信号の一方を選択する複数の選択手段と、
それぞれ、対応する選択手段により選択された光信号から所定の波長を持った光信号を生成する複数の生成手段と、
複数の光信号を合波して上記2重化出力伝送路を構成する第1の出力伝送路へ導く第1の合波器と、
複数の光信号を合波して上記2重化出力伝送路を構成する第2の出力伝送路へ導く第2の合波器と、
それぞれ、対応する生成手段により生成された光信号を分岐して上記第1および第2の合波器に導く複数の光分岐器、を有する
を特徴とする光クロスコネクト装置。
【0108】
(付記3)複数組の2重化入力伝送路および複数組の2重化出力伝送路を収容する光クロスコネクト装置であって、
第1の主スイッチと、
第2の主スイッチと、
各2重化入力伝送路に対して設けられる複数の入力回路と、
各2重化出力伝送路に対して設けられる複数の出力回路、を備え、
各入力回路が、
対応する2重化入力伝送路を構成する第1の入力伝送路を介して受信したWDM光を波長ごとに分波する第1の分波器と、
対応する2重化入力伝送路を構成する第2の入力伝送路を介して受信したWDM光を波長ごとに分波する第2の分波器と、
入力波長ごとに設けられ、それぞれ、上記第1の分波器から出力される光信号および上記第2の分波器から出力される光信号の一方を上記第1の主スイッチへ導き、他方を上記第2の主スイッチへ導く複数の第1の切替手段、を有し、
上記出力回路が、
複数の光信号を合波して上記2重化出力伝送路を構成する第1の出力伝送路へ導く第1の合波器と、
複数の光信号を合波して上記2重化出力伝送路を構成する第2の出力伝送路へ導く第2の合波器と、
それぞれ、第1の主スイッチから出力される光信号および第2の主スイッチから出力される光信号の一方を上記第1の合波器に導き、他方を上記第2の合波器に導く複数の第2の切替手段、を有する
を特徴とする光クロスコネクト装置。
【0109】
(付記4)複数組の2重化入力伝送路および複数組の2重化出力伝送路を収容する光クロスコネクト装置であって、
第1の主スイッチと、
第2の主スイッチと、
各2重化入力伝送路に対して設けられる複数の入力回路と、
各2重化出力伝送路に対して設けられる複数の出力回路、を備え、
各入力回路が、
WDM光を波長ごとに分波する第1の分波器と、
WDM光を波長ごとに分波する第2の分波器と、
対応する2重化入力伝送路を介して受信した1組のWMD光の一方を上記第1の分波器に導き、他方を上記第2の合波器に導く第1の伝送路切替手段と、
入力波長ごとに設けられ、それぞれ、上記第1の分波器から出力される光信号および上記第2の分波器から出力される光信号の一方を上記第1の主スイッチへ導き、他方を上記第2の主スイッチへ導く複数の第1のルート切替手段、を有し、
上記出力回路が、
複数の光信号を合波してWDM光を生成する第1の合波器と、
複数の光信号を合波してWDM光を生成する第2の合波器と、
それぞれ、第1の主スイッチから出力される光信号および第2の主スイッチから出力される光信号の一方を上記第1の合波器に導き、他方を上記第2の合波器に導く複数の第2のルート切替手段と、
上記第1の合波器から出力されるWDM光および上記第2の合波器から出力されるWDM光の一方を上記2重化出力伝送路を構成する第1の出力伝送路へ導き、他方を第2の出力伝送路へ導く第2の伝送路切替手段、を有する
を特徴とする光クロスコネクト装置。
【0110】
(付記5)付記3に記載の光クロスコネクト装置であって、
上記第1および第2の合波器に導かれる各信号光の波長をそれぞれ所定の波長に変換する複数の生成手段をさらに有する。
【0111】
(付記6)付記4に記載の光クロスコネクト装置であって、
上記第1および第2の合波器に導かれる各信号光の波長をそれぞれ所定の波長に変換する複数の生成手段をさらに有する。
【0112】
(付記7)複数の入力伝送路および複数の出力伝送路を収容する光クロスコネクト装置であって、
主スイッチと、
各入力伝送路に対して設けられる複数の入力回路と、
各出力伝送路に対して設けられる複数の出力回路、を備え、
各入力回路が、
対応する入力伝送路を介して受信したWDM光を分岐して第1のWDM光および第2のWDM光を生成する分岐手段と、
上記第1のWDM光を波長ごとに分波して上記主スイッチに入力する分波器と、
上記第2のWDM光から指定された波長の光信号を選択して上記主スイッチに入力する選択手段、を有し
上記出力回路が、
それぞれ、上記主スイッチから出力される光信号の波長を予め決められた所定の波長に変換する複数の固定波長変換器と、
上記複数の固定波長変換器から出力される光信号を合波してWDM光を出力する合波器と、
上記主スイッチから出力される光信号の波長を指定された波長に変換する可変波長変換器と、
上記合波器から出力されるWDM光と上記可変波長変換器から出力される光信号とを合流させて上記出力伝送路に導く合流器、を有する
を特徴とする光クロスコネクト装置。
【0113】
(付記8)付記7に記載の光クロスコネクト装置であって、
上記分岐器と上記分波器との間に光アンプが設けられ、上記合波器と上記合流器との間に光アンプが設けられている。
【0114】
(付記9)付記7に記載の光クロスコネクト装置であって、
上記分岐器の前段に光アンプが設けられ、上記合流器の後段に光アンプが設けられている。
【0115】
(付記10)複数の入力伝送路および複数の出力伝送路を収容する光クロスコネクト装置であって、
主スイッチと、
対応する入力伝送路を介して受信したWDM光を分波して上記主スイッチに入力する入力回路と、
上記主スイッチから出力される複数の信号光を合波して対応する出力伝送路に導く出力回路、を備え、
各入力回路が、
対応する入力伝送路を介して受信したWDM光を分岐して第1のWDM光および第2のWDM光を生成する分岐手段と、
上記第1のWDM光を波長ごとに分波して上記主スイッチに入力する分波器と、
上記第2のWDM光から指定された波長の光信号を選択して上記主スイッチに入力する選択手段、を有する
を特徴とする光クロスコネクト装置。
【0116】
(付記11)複数の入力伝送路および複数の出力伝送路を収容する光クロスコネクト装置であって、
主スイッチと、
対応する入力伝送路を介して受信したWDM光を分波して上記主スイッチに入力する入力回路と、
上記主スイッチから出力される複数の信号光を合波して対応する出力伝送路に導く出力回路、を備え、
上記出力回路が、
それぞれ、上記主スイッチから出力される光信号の波長を予め決められた所定の波長に変換する複数の固定波長変換器と、
上記複数の固定波長変換器から出力される光信号を合波してWDM光を出力する合波器と、
上記主スイッチから出力される光信号の波長を指定された波長に変換する可変波長変換器と、
上記合波器から出力されるWDM光と上記可変波長変換器から出力される光信号とを合流させて上記出力伝送路に導く合流器、を有する
を特徴とする光クロスコネクト装置。
【0117】
(付記12)付記1に記載の光クロスコネクト装置であって、
上記入力回路が、
上記第1または第2の入力伝送路を介して受信したWDM光から指定された波長の光信号を選択する第1の手段と、
上記第1の手段により選択された光信号を分岐して上記第1および第2の主スイッチに導く第2の手段、をさらに有し、
上記出力回路が、
上記第1または第2の主スイッチから出力された光信号の波長を指定された波長に変換する第3の手段と、
上記第3の手段から出力される光信号をそれぞれ上記第1および第2の合波器の出力に合流させる第4の手段、を有する。
【0118】
(付記13)付記3に記載の光クロスコネクト装置であって、
上記入力回路が、
上記第1および第2の入力伝送路を介して受信した1組のWDM光からそれぞれ指定された波長の1組の光信号を選択する第1の手段と、
上記第1の手段により選択された1組の光信号の一方を上記第1の主スイッチに導き、他方を上記第2の主スイッチに導く第2の手段、をさらに有し、
上記出力回路が、
上記第1および第2の主スイッチから出力された1組の光信号の一方を上記第1の出力伝送路に導き、他方を上記第2の出力伝送路に導く第3の手段と、
上記第3の手段から出力される1組の光信号の波長をそれぞれ指定された波長に変換する第4の手段と、
上記第4の手段から出力される1組の光信号をそれぞれ上記第1および第2の合波器の出力に合流させる第5の手段、を有する。
【0119】
(付記14)付記4に記載の光クロスコネクト装置であって、
上記入力回路が、
上記第1の伝送路切替手段から出力される1組のWDM光からそれぞれ指定された波長の1組の光信号を選択する第1の手段と、
上記第1の手段により選択された1組の光信号の一方を上記第1の主スイッチに導き、他方を上記第2の主スイッチに導く第2の手段、をさらに有し、
上記出力回路が、
上記第1および第2の主スイッチから出力された1組の光信号の一方を上記第1の合波器の出力に合流されるように導き、他方を上記第2の合波器の出力に合流されるように導く第3の手段と、
上記第3の手段から出力される1組の光信号の波長をそれぞれ指定された波長に変換する第4の手段と、
上記第4の手段から出力される1組の光信号をそれぞれ上記第1および第2の合波器の出力に合流させる第5の手段、を有する。
【0120】
(付記15)付記1、3、4のいずれか1つに記載の光クロスコネクト装置であって、
上記入力回路は、WDM光を増幅する光増幅器を備える。
【0121】
(付記16)付記1、3、4のいずれか1つに記載の光クロスコネクト装置であって、
上記入力回路は、各波長ごとに分波された光信号を増幅する複数の光増幅器を備える。
【0122】
(付記17)付記1、3、4のいずれか1つに記載の光クロスコネクト装置であって、
上記出力回路は、WDM光を増幅する光増幅器を備える。
【0123】
(付記18)付記1、5、6のいずれか1つに記載の光クロスコネクト装置であって、
上記生成手段は、受信した光信号をいったん電気信号に変換し、その電気信号を光信号に変換して出力する。
【0124】
(付記19)n波長WDM光を伝送するk組の2重化入力伝送路およびk組の2重化出力伝送路を収容する光クロスコネクト装置であって、
第1の主スイッチと、
第2の主スイッチと、
入力WDM光を分波する2k個の分波器と、
上記2k個の分波器から出力されるkn組の光信号からそれぞれ一方の光信号を選択するkn個の第1の選択手段と、
上記kn個の第1の選択手段から出力される光信号を分岐して上記第1および第2の主スイッチに導くkn個の第1の分岐手段と、
上記第1および第2の主スイッチから出力されるkn組の光信号からそれぞれ一方の光信号を選択するkn個の第2の選択手段と、
上記kn個の第2の選択手段から出力される光信号からそれぞれ所定の波長を持った光信号を生成するkn個の生成手段と、
上記kn個の生成手段により生成される光信号をそれぞれ分岐するkn個の第2の分岐器と、
上記kn個の第2の分岐器により出力される光信号を合波してWDM光を生成する2k個の合波器、を有する
を特徴とする光クロスコネクト装置。
【0125】
(付記20)n波長WDM光を伝送するk組の2重化入力伝送路およびk組の2重化出力伝送路を収容する光クロスコネクト装置であって、
第1の主スイッチと、
第2の主スイッチと、
入力WDM光を分波する2k個の分波器と、
上記2k個の分波器から出力されるkn組の光信号をそれぞれ上記第1および第2の主スイッチに導くkn個の第1の切替手段と、
上記第1および第2の主スイッチから出力されるkn組の光信号の出力方路を切り換えるkn個の第2の切替手段と、
上記kn個の第2の切替手段から出力される光信号からそれぞれ所定の波長を持った光信号を生成する2kn個の生成手段と、
上記2kn個の生成手段により生成される光信号を合波してWDM光を生成する2k個の合波器、を有する
を特徴とする光クロスコネクト装置。
【0126】
【発明の効果】
本発明によれば、光クロスコネクト装置間を接続する2重化光伝送路を介して互いに同じ信号が伝送される場合には、波長変換器または光再生器の数を半分にすることができるので、各光クロスコネクト装置の小型化が実現される。
【0127】
また、光クロスコネクト装置内における光損失が抑えられるので、光アンプに対する要求が緩和される。
さらに、WDM光の中の任意の波長に対応する光デバイスの故障を復旧するための構成が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の光クロスコネクト装置が使用されるネットワークを示す図である。
【図2】各光クロスコネクト装置の動作を制御するオペレーティングシステムの実現方法を示す図である。
【図3】第1の実施例の光クロスコネクト装置の構成図である。
【図4】第1の実施例の光クロスコネクト装置の動作を説明する図である(正常時)。
【図5】第1の実施例の光クロスコネクト装置の動作を説明する図(障害発生時)である。
【図6】光クロスコネクト装置内の障害を検出する方法を説明する図である。
【図7】第2の実施例の光クロスコネクト装置の構成図である。
【図8】第2の実施例の光クロスコネクト装置の動作を説明する図である(正常時)。
【図9】第2の実施例の光クロスコネクト装置の動作を説明する図(障害発生時)である。
【図10】第3の実施例の光クロスコネクト装置の構成図である。
【図11】第3の実施例の光クロスコネクト装置の動作を説明する図である(正常時)。
【図12】第3の実施例の光クロスコネクト装置の動作を説明する図(障害発生時)である。
【図13】第4の実施例の光クロスコネクト装置の構成図である。
【図14】第5の実施例の光クロスコネクト装置の構成図である。
【図15】第6の実施例の光クロスコネクト装置の構成図である。
【図16】第7の実施例の光クロスコネクト装置の構成図である。
【図17】第8の実施例の光クロスコネクト装置の構成図である。
【図18】第9の実施例の光クロスコネクト装置の構成図である。
【図19】第10の実施例の光クロスコネクト装置の構成図である。
【図20】第11の実施例の光クロスコネクト装置の構成図である。
【図21】第6の実施例の光クロスコネクト装置の動作を説明する図である(正常時)。
【図22】第6の実施例の光クロスコネクト装置の動作を説明する図(障害発生時その1)である。
【図23】第6の実施例の光クロスコネクト装置の動作を説明する図(障害発生時その2)である。
【図24】第9の実施例の光クロスコネクト装置の動作を説明する図である(正常時)。
【図25】第9の実施例の光クロスコネクト装置の動作を説明する図(障害発生時その1)である。
【図26】第9の実施例の光クロスコネクト装置の動作を説明する図(障害発生時その2)である。
【図27】第11の実施例の光クロスコネクト装置の動作を説明する図である(正常時)。
【図28】第11の実施例の光クロスコネクト装置の動作を説明する図(障害発生時その1)である。
【図29】第11の実施例の光クロスコネクト装置の動作を説明する図(障害発生時その2)である。
【図30】光クロスコネクト装置が使用されるネットワーク環境を示す図である。
【図31】既存の光クロスコネクト装置の構成図である。
【符号の説明】
10 主スイッチ部
11〜14 光スイッチ
20−1〜20−k 入力回路
22a、22b 光分波器
23−1〜23−n、23−x 光セレクタ
24−1〜24−n、24−x 光分岐器
30−1〜30−k 出力回路
31−1〜31−n、31−x 光セレクタ
32−1〜32−n 波長変換器
33−1〜33−n、33−x 光分岐器
34a、34b 光合波器
40−1〜40−k 入力回路
41−1〜41−n、41−x 光スイッチ
42 光スイッチ
50−1〜50−k 出力回路
51−1〜51−n、51−x 光スイッチ
52 光スイッチ
60−1〜60−k 入力回路
61 光分岐器
64(64a、64b) 波長選択器
70−1〜70−k 出力回路
71−1〜71−n 固定波長変換器
74(74a、74b) 可変波長変換器
76 光分岐器
Claims (4)
- 複数組の2重化入力伝送路および複数組の2重化出力伝送路を収容する光クロスコネクト装置であって、
第1の主スイッチと、
第2の主スイッチと、
各2重化入力伝送路に対して設けられる複数の入力回路と、
各2重化出力伝送路に対して設けられる複数の出力回路、を備え、
各入力回路が、
対応する2重化入力伝送路を構成する第1の入力伝送路を介して受信したWDM光を波長ごとに分波する第1の分波器と、
対応する2重化入力伝送路を構成する第2の入力伝送路を介して受信したWDM光を波長ごとに分波する第2の分波器と、
入力波長ごとに設けられ、それぞれ、上記第1の分波器から出力される光信号または上記第2の分波器から出力される光信号の一方を選択する複数の第1の選択手段と、
それぞれ、対応する第1の選択手段により選択された光信号を分岐して上記第1および第2の主スイッチに導く複数の第1の光分岐器、を有し、
上記出力回路が、
それぞれ、第1の主スイッチから出力される光信号または第2の主スイッチから出力される光信号の一方を選択する複数の第2の選択手段と、
それぞれ、対応する第2の選択手段により選択された光信号から所定の出力波長を持った光信号を生成する複数の生成手段と、
複数の光信号を合波して上記2重化出力伝送路を構成する第1の出力伝送路へ導く第1の合波器と、
複数の光信号を合波して上記2重化出力伝送路を構成する第2の出力伝送路へ導く第2の合波器と、
それぞれ、対応する生成手段により生成された光信号を分岐して上記第1および第2の合波器に導く複数の第2の光分岐器、を有する
ことを特徴とする光クロスコネクト装置。 - 複数組の2重化入力伝送路および複数組の2重化出力伝送路を収容する光クロスコネクト装置であって、
第1の主スイッチと、
第2の主スイッチと、
各2重化入力伝送路に対して設けられる複数の入力回路と、
各2重化出力伝送路に対して設けられる複数の出力回路、を備え、
各入力回路が、
対応する2重化入力伝送路を構成する第1の入力伝送路を介して受信したWDM光を波長ごとに分波する第1の分波器と、
対応する2重化入力伝送路を構成する第2の入力伝送路を介して受信したWDM光を波長ごとに分波する第2の分波器と、
入力波長ごとに設けられ、それぞれ、上記第1の分波器から出力される光信号および上記第2の分波器から出力される光信号の一方を上記第1の主スイッチへ導き、他方を上記第2の主スイッチへ導く複数の第1の切替手段、を有し、
上記出力回路が、
複数の光信号を合波して上記2重化出力伝送路を構成する第1の出力伝送路へ導く第1の合波器と、
複数の光信号を合波して上記2重化出力伝送路を構成する第2の出力伝送路へ導く第2の合波器と、
それぞれ、第1の主スイッチから出力される光信号および第2の主スイッチから出力される光信号の一方を上記第1の合波器に導き、他方を上記第2の合波器に導く複数の第2の切替手段、を有する
ことを特徴とする光クロスコネクト装置。 - 複数組の2重化入力伝送路および複数組の2重化出力伝送路を収容する光クロスコネクト装置であって、
第1の主スイッチと、
第2の主スイッチと、
各2重化入力伝送路に対して設けられる複数の入力回路と、
各2重化出力伝送路に対して設けられる複数の出力回路、を備え、
各入力回路が、
WDM光を波長ごとに分波する第1の分波器と、
WDM光を波長ごとに分波する第2の分波器と、
対応する2重化入力伝送路を介して受信した1組のWDM光の一方を上記第1の分波器に導き、他方を上記第2の合波器に導く第1の伝送路切替手段と、
入力波長ごとに設けられ、それぞれ、上記第1の分波器から出力される光信号および上記第2の分波器から出力される光信号の一方を上記第1の主スイッチへ導き、他方を上記第2の主スイッチへ導く複数の第1のルート切替手段、を有し、
上記出力回路が、
複数の光信号を合波してWDM光を生成する第1の合波器と、
複数の光信号を合波してWDM光を生成する第2の合波器と、
それぞれ、第1の主スイッチから出力される光信号および第2の主スイッチから出力される光信号の一方を上記第1の合波器に導き、他方を上記第2の合波器に導く複数の第2のルート切替手段と、
上記第1の合波器から出力されるWDM光および上記第2の合波器から出力されるWDM光の一方を上記2重化出力伝送路を構成する第1の出力伝送路へ導き、他方を第2の出力伝送路へ導く第2の伝送路切替手段、を有する
ことを特徴とする光クロスコネクト装置。 - 請求項記1に記載の光クロスコネクト装置であって、
上記入力回路が、
上記第1または第2の入力伝送路を介して受信したWDM光から指定された波長の光信号を選択する第1の手段と、
上記第1の手段により選択された光信号を分岐して上記第1および第2の主スイッチに導く第2の手段、をさらに有し、
上記出力回路が、
上記第1または第2の主スイッチから出力された光信号の波長を指定された波長に変換する第3の手段と、
上記第3の手段から出力される光信号をそれぞれ上記第1および第2の合波器の出力に合流させる第4の手段、を有する
ことを特徴とする光クロスコネクト装置。
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