JP3975911B2 - ヒューズコネクタ及びヒューズコネクタ用の端子金具 - Google Patents

ヒューズコネクタ及びヒューズコネクタ用の端子金具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヒューズコネクタ及びヒューズコネクタ用の端子金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ヒューズコネクタとしては、ハウジング内に端子間スペースを空けて上下一対の端子金具を収容し、ハウジングに対してヒューズを前方から組み付け、そのヒューズに設けた上下一対のタブ端子を端子金具に設けた弾性接触片の間に嵌入させるものがあるが、端子金具に比べてタブ端子が上下に大きい場合は、弾性接触片に嵌入したタブ端子の一部が端子間スペース側へはみ出すことになる。そのため、端子金具には、弾性接触片に対して前方からだけでなく端子間スペース側からもタブ端子が進入できるようにするための構造が必要となる。
【0003】
かかる構造として、端子金具の底壁から左右一対の側壁を立ち上げ、その側壁から一対のチューリップ形をなす弾性接触片を前方へ延出させた形態で剥き出し状態で支持する手段が考えられる。このように弾性接触片を剥き出しにする構造にすれば、前方からだけでなく、底壁とは反対側の上方からもタブ端子を弾性接触片の間に嵌入させることが可能となる。尚、側壁によって弾性接触片を支持する端子金具の例としては、特許文献1等に開示されているものがある。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−273710号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなヒューズコネクタでは、ハウジングに端子金具を収容した段階で、導通検査を行うが、上記の端子金具の場合、検査は、前方から導通検査用のプローブを差込み、そのプローブの先端を弾性接触片の前端部に当接させるようにして行われる。
このとき、プローブが弾性接触片に対して強く突き当たると、弾性接触片が変形する虞がある。弾性接触片の変形は、所定の接触圧が確保されなくなるため、端子金具とヒューズとの間で接触不良を来す原因となる。
【0006】
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、導通検査用のプローブによって弾性接触片が変形や破損を来すのを防止することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、左右一対の弾性接触片を備えた端子金具と、2つの前記端子金具を端子間スペースを空けて上下対称に並べて収容するハウジングと、前記ハウジングに対して前方から組み付けられるヒューズとを備えてなり、前記ヒューズを前記ハウジングに組み付けた状態では、前記ヒューズに設けた上下一対のタブ端子が、夫々、前記一対の弾性接触片の間に嵌入されることで、両端子金具間が前記ヒューズを介して導通可能となり、前方から差し込まれたプローブを前記端子金具に当接させることで導通検査が行われるようになっているヒューズコネクタであって、前記弾性接触片は、底壁から前記端子間スペース側へ立ち上げた左右一対の側壁により前方へ片持ち状に延出する形態で支持されており、前記弾性接触片のうち前記端子間スペース側の略半分は前記タブ端子と対応・接触可能な対応部とされているとともに、前記弾性接触片のうち前記底壁側の略半分は前記タブ端子と非対応の非対応部とされており、前記非対応部には、前記対応部よりも後方へ後退するように前端部を切欠した形態の切欠部が形成され、前記底壁の前端縁には、前記プローブを当接させる当接部が前記非対応部と対応するように立ち上げられ、かつ前記プローブが前記当接部に当接して後方へ倒れたときに、前記切欠部により前記当接部と前記弾性接触片との干渉が回避可能となっている構成とした。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記切欠部は、前記弾性接触片における前記タブ端子との接触部よりも前方の領域内に設けられている構成とした。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記側壁は前記弾性接触片の前端よりも更に前方まで延出する形態とされ、この側壁にはその前端縁から内側へ曲げられた側部保護壁が形成されている構成とした。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記側部保護壁の前面が前記当接部の前面とほぼ面一とされ、且つ前記側部保護壁の下縁が前記当接部の上縁に接近又は当接されている構成とした。
【0009】
請求項5の発明は、左右一対の弾性接触片を備え、ハウジング内に端子間スペースを空けて上下対称に対をなして並べて収容された状態では、前記ハウジングに対して前方から組み付けられたヒューズの上下一対のタブ端子が、夫々、前記一対の弾性接触片の間に嵌入されることで、前記ヒューズを介して互いに導通可能になるとともに、前方から差し込まれたプローブを当接させることで導通検査が行われるようになっているヒューズコネクタ用の端子金具であって、前記弾性接触片は、底壁から前記端子間スペース側へ立ち上げた左右一対の側壁により前方へ片持ち状に延出する形態で支持されており、前記弾性接触片のうち前記端子間スペース側の略半分は前記タブ端子と対応・接触可能な対応部とされているとともに、前記弾性接触片のうち前記底壁側の略半分は前記タブ端子と非対応の非対応部とされており、前記非対応部には、前記対応部よりも後方へ後退するように前端部を切欠した形態の切欠部が形成され、前記底壁の前端縁には、前記プローブを当接させる当接部が前記非対応部と対応するように立ち上げられ、かつ前記プローブが前記当接部に当接して後方へ倒れたときに、前記切欠部により前記当接部と前記弾性接触片との干渉が回避可能となっている構成とした。
【0010】
請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記切欠部は、前記弾性接触片における前記タブ端子との接触部よりも前方の領域内に設けられている構成とした。
請求項7の発明は、請求項5又は請求項6の発明において、前記側壁は前記弾性接触片の前端よりも更に前方まで延出する形態とされ、この側壁にはその前端縁から内側へ曲げられた側部保護壁が形成されている構成とした。
請求項8の発明は、請求項7の発明において、前記側部保護壁の前面が前記当接部の前面とほぼ面一とされ、且つ前記側部保護壁の下縁が前記当接部の上縁に接近又は当接されている構成とした。
【0011】
【発明の作用及び効果】
[請求項1及び請求項5の発明]
万一、当接部がプローブに押されて後方(弾性接触片側)へ倒れても、弾性接触片の前端部には切欠部が形成されているので、当接部が弾性接触片と干渉することがなく、弾性接触片が損傷する虞はない。また、弾性接触片は、ヒューズのタブ端子と対応する対応部と、タブ端子とは対応しない非対応部とから構成され、上下方向に幅寸法が大きく確保されているので、弾性接触片のバネ剛性が高められ、高い接触圧を確保することができる。
【0012】
[請求項2及び請求項6の発明]
弾性接触片は、その側壁によって支持されている後端(基端)から接触部に至るまで幅を広く確保されるので、高いバネ剛性が確保され、高い接触圧が得られる。
[請求項3及び請求項7の発明]
側部保護壁は、弾性接触片の前方に位置することになるため、前方から異物やプローブが弾性接触片に干渉するのを規制し、弾性接触片を保護する。
[請求項4及び請求項8の発明]
プローブの一部が当接部から上方(弾性接触片側)へ外れた場合、プローブの当接位置が当接部の立ち上がり端となるため、当接部が変形し易くなることが懸念される。しかし、プローブのうち当接部から外れた部分は側部保護壁に当接することになるため、プローブからの押圧力は当接部だけでなく側部保護壁とで分担される。つまり、当接部に対する押圧力が軽減されるので、当接部の変形は確実に防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図11を参照して説明する。
本実施形態のヒューズコネクタは、ハウジング10と、このハウジング10内に収容される一対の端子金具20と、ハウジング10に対して組み付け可能なヒューズ50とを備えて構成される。
ハウジング10は、全体として箱形をなし、その内部には上下対称であって略方形断面のキャビティ11が一対形成されているとともに、両キャビティ11の間には端子間スペース12が形成され、このキャビティ11と端子間スペース12は、いずれもハウジング10の前後両端面に開放されている。キャビティ11と端子間スペース12を区画する隔壁には、その前後方向におけるほぼ中央に位置するとともに前方(図1における左方)へ片持ち状に延出した形態のランス13が形成されている。ハウジング10内におけるランス13よりも前方の領域では、隔壁の幅方向中央部分を切欠することで、上側のキャビティ11と端子間スペース12と下側のキャビティ11とが互いに連通している。
【0014】
ハウジング10には、その前端面から前方へ突出する上下一対のガイド部14が形成されている。ガイド部14は、ハウジング10に対して前方から組み付けられるヒューズ50を案内するためのものであり、各ガイド部14には、夫々、もう一方のガイド部14との対向面(上側のガイド部14の場合は下面)を凹ませるとともに前後方向に延びた形態の凹部15が形成されている。
また、ガイド部14には、凹部15の幅方向中央部を上下方向に角形に切欠した形態の検査用空間16が形成されている。上側の検査用空間16は、上側のキャビティ11の略上半分領域、及びそれよりも更に上方の領域と対応し、ガイド部14の前端面に開放されている。一方、下側の検査用空間16は、下側のキャビティ11の略下半分領域、及びそれよりも更に下方の領域と対応し、ガイド部14の前端面に開放されている。上側のキャビティ11に挿入された端子金具20と下側のキャビティ11に挿入された端子金具20は、夫々、前面の上端部と前面の下端部を検査用空間16内に臨ませていて、この検査用空間16に臨む部分が前方から見通せるようになっている。
【0015】
端子金具20は、図11に示す所定形状に打ち抜かれた金属板材に曲げ加工などを施して形成されたしたものであり、全体として前後方向に細長い。略前半部分はヒューズ50のタブ端子52に接続される接続部21とされ、略後半部分は電線23に圧着するためのオープンバレル状の電線圧着部22となっている。
接続部21は、前後方向に細長い平板状をなす底壁24と、この底壁24の左右両側縁から上方(ハウジング10に収容された状態では端子間スペース12側)へほぼ直角に立ち上がる平板状の一対の側壁25と、この両側壁25の立ち上がり端から内側へほぼ直角に延出した平板状の一対の天井壁26とからなる。
【0016】
底壁24の前端縁からは、正面から見て概ね等脚台形状をなす略平板状の当接部27がほぼ直角に立ち上げられている。また、左右両側壁25の前端縁からは、夫々、略平板状をなす側部保護壁28がほぼ直角に且つ左右対称に内側へ延出されている。この側部保護壁28の下縁は、幅方向中央に向かって上り勾配となるように傾斜しており、その側部保護壁28の下縁は当接部27の上縁のうち左右両端側の傾斜した縁部に対して当接または近接して対向している。また、当接部27の前面と側部保護壁28の前面とは、端子金具20の長さ方向と直角であって互いに面一状にほぼ連続している。また、接続部21の前面においては、両側部保護壁28同士の間にヒューズ50のタブ端子52を進入させるための縦長の進入口29が開口されている。この開口の幅はタブ端子52の厚さよりも僅かに大きい寸法(両側部保護壁28とタブ端子52との間に寸法公差を考慮したクリアランスが空くような寸法)とされている。
【0017】
両側壁25には、夫々、その一部を内側へ切り起すことによって弾性接触片30が形成されているとともに、この弾性接触片30の切り起しによる開口部31が形成されている。開口部31は、全体として横長であって、その開口縁のうち下縁は底壁24に沿っており、上縁は側壁25の上縁よりも低い高さであり、前縁は側壁25の前端縁よりも後方に位置し、後縁は側壁25の後端縁よりも前方に位置する。側壁25のうち開口部31の前縁及び上縁に沿った略L字形の部分は、枠状部32とされている。上記した側部保護壁28はこの枠状部32の前端縁から延出している。
【0018】
弾性接触片30は、開口部31の後端縁において側壁25に支持され、前方へ片持ち状に延出している。弾性接触片30を上から見ると、開口部31の後端から前方に向かって斜め内側へ延出し、前端近くで外向きに屈曲されていて、前端部が斜め外向きとなっている。この屈曲部分は、タブ端子52に対して縦長方向の線接触状態で接触する接触部33となっている。かかる両弾性接触片30の間にはタブ端子52が割り込むように進入し、進入した状態では、弾性接触片30が外側へ弾性撓みさせられるとともに、この弾性撓みに伴なって接触部33の屈曲角度が増大しつつ弾性接触片30の前端が前方(当接部27及び側部保護壁28に接近する方向)へ変位するようになっている。
【0019】
弾性接触片30のうち略上半分領域(端子間スペース12側の領域)は、タブ端子52に対して接触又は対応する対応部30Aとなっており、略下半分領域(底壁24側の領域)は、タブ端子52とは非接触且つ非対応の非対応部30Bとなっている。そして、この非対応部30Bの前端部には、対応部30Aの前端よりも後方へ後退するように切欠した形態の切欠部34が形成されている。この切欠部34においては非対応部30Bの前端縁が、底壁24側に向かって下り勾配となるような斜めの縁部となっている。この切欠部34の形成領域は、接触部33よりも前方の領域の範囲内で形成されている。また、切欠部34は、上下方向において当接部27と概ね対応している。また、当接部27の高さ、前後方向における対応部30Aの前端の位置、対応部30Aの底壁24からの高さ、前後方向における非対応部30Bの前端の位置に関しては、弾性接触片30がタブ端子52との接触により前方へ伸張変位した状態で当接部27が後方へ倒れても、当接部27が弾性接触片30(対応部30Aと非対応部30Bのいずれにも)には干渉しないように寸法設定されている。
【0020】
さらに、底壁24からは、左右一対の突起35が立ち上げられた形態で形成されている。図11に示す展開状態において弾性接触片30の下縁と開口部31の下縁との間に空けた隙間36と、底壁24の側縁から内側へ延ばした切り込み37とによって、突起35の必要高さが確保されている。この突起35は、弾性接触片30における接触部33の外側に位置しており、弾性接触片30が外側へ弾性撓みしたときには、その弾性撓み量が弾性限度の範囲内であるうちに、弾性接触片30が突起35に当接し、もって、弾性接触片30の過度の撓みが規制されるようになっている。
【0021】
左右の天井壁26のうち、一方の天井壁26における後端部には略方形の係止孔38が形成されているとともに、他方の天井壁26における後端部内側縁には略方形の係止片39が突出されていて、係止片39が下方(底壁24側)へ屈曲された状態で係止孔38に係止されている。この係止により、接続部21の後端部には、底壁24と左右両側壁25と左右両天井壁26とにより全周に亘って閉じた(連続した)形態とされた角筒部40が形成されている。尚、係止孔38の形成されている側の天井壁26の内側縁部は下方(底壁24側)へ壁厚分だけ段差状に低くなっており、この段差形状によって双方の天井壁26の上面が面一状に連続するようになっている。
【0022】
また、2つの天井壁26のうち角筒部40よりも前方の領域においては、内側縁部が切欠されていて、これにより、この上から視たときに前後方向に長く、且つ弾性接触部33の前端部(接触部33を含む)を接触部33の外部へ露出させる進入用開口41が形成されている。進入用開口41は、天井壁26の前端に開放されているとともに進入口29に連通されていて、この進入用開口41及び進入口29には前方からタブ端子52が進入できるようになっている。
【0023】
さらに、この天井壁26の前端部においては、進入用開口41の左右両側縁部を下方(底壁24側)へほぼ直角に折り曲げられて側壁25の枠状部32の内側面にほぼ密着する形態とされている。換言すると、枠状部32における上縁部は、その上縁から下方(底壁24側)内側へ折り返し状に重ね合わされた形態の重ね合わせ部42となっている。この重ね合わせ部42は、枠状部32の前端縁から後方へ細長く延びている。尚、重ね合わせ部42の下端縁の高さは、上記側部保護壁28の上端縁とほぼ同じ高さとなっており、前方から見ると、重ね合わせ部42が側部保護壁28の上方に位置する。また、上から視たときには、上記突起35は重ね合わせ部42の陰に隠れるように位置している。さらに、重ね合わせ部42の後端から進入用開口41の後端に至る領域では、天井壁26の内縁部が前方に向かって徐々に曲げを深くして重ね合わせ部42に連なる形態となっている。
【0024】
ヒューズ50は、溶断部(図示せず)を収容した略方形のケース51と、このケース51から後方へ突出する上下一対のタブ端子52とを備えて構成され、ハウジング10に対して前方から組み付けられるようになっている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
ハウジング10の下側のキャビティ11には、底壁24を下に向けた端子金具20が後方から挿入され、角筒部40の後端縁にランス13を係止させることにより、抜止め状態に保持される。一方、上側のキャビティ11に対しては、底壁24を上に向けた姿勢(下側のキャビティ11に挿入される端子金具20とは上下反転した姿勢)で後方から挿入され、ランス13により抜止め状態に保持されている。ハウジング10内に収容された2つの端子金具20は、端子間スペース12を空けて上下対称に配置され、双方の進入用開口41を互いに対向されている。また、各端子金具20の前端の当接部27は、ハウジング10の検査用空間16内に臨んでいる。
【0025】
この状態で、ハウジング10に対して前方からヒューズ50が組み付けられる。組付に際しては、ケース51が凹部15に案内されつ、上下両タブ端子52が上下両キャビティ11内に進入する。タブ端子52は、各端子金具20の前端の進入口29から接続部21内に差し込まれて左右両弾性接触片30の間に割り込むように進入する。これにより、弾性接触片30が外側へ弾性撓みさせられてその弾性復元力によりタブ端子52を左右に挟み付け、もって、タブ端子52と弾性接触片30とが所定の接触圧で接続された状態となり、上下両端子金具20がヒューズ50を介して導通可能となる。
【0026】
また、ヒューズ50を組み付けた状態では、弾性接触片30とタブ端子52とが上下に位置ずれしており、弾性接触片30のうち端子間スペース12側の対応部30Aがタブ端子52における底壁24側の領域と接触し、タブ端子52における端子間スペース12側の領域は、弾性接触片30からから端子間スペース12側へ外れている。ここで、端子金具20の天井壁26には進入用開口41が形成されているので、タブ端子52と接続部21とが干渉することはない。
【0027】
さて、ハウジング10に収容された端子金具20に対してはプローブ55によって導通検査が行われる。プローブ55は、ハウジング10の前方から検査用空間16内に差し込まれ、その先端を端子金具20に当接させる。このとき、検査用空間16には当接部27が臨んでいるため、プローブ55はこの当接部27の前面に当接する。この当接部27は弾性接触片30よりも前方に位置するので、プローブ55が弾性接触片30と干渉することことはない。また、プローブ55の差込み位置が端子間スペース12側へずれたとしても、プローブ55は側部保護壁28に当接するため、やはり弾性接触片30に接触することはない。
【0028】
上述のように本実施形態においては、万一、当接部27がプローブ55に押されて後方(弾性接触片30側)へ倒れても、弾性接触片30の前端部には切欠部34が形成されているので、当接部27が弾性接触片30と干渉することがなく、弾性接触片30が損傷する虞はない。
また、弾性接触片30は、ヒューズ50のタブ端子52と対応する対応部30Aと、タブ端子52とは対応しない非対応部30Bとから構成され、上下方向に幅寸法が大きく確保されているので、弾性接触片30のバネ剛性が高められ、高い接触圧を確保することができるようになっている。
【0029】
また、切欠部34は、弾性接触片30におけるタブ端子52との接触部33よりも前方の領域内に設けられているので、弾性接触片30は、その側壁25によって支持されている後端(基端)から接触部33に至るまで幅を広く確保されている。これにより、弾性接触片30の高いバネ剛性が確保され、高い接触圧を得ることができる。
また、プローブ55の一部が当接部27から上方(弾性接触片30側)へ外れた場合、プローブ55の当接位置が当接部27の上端(立ち上がり端)となるため、当接部27が変形し易くなることが懸念される。しかし、側部保護壁28の前面が当接部27の前面とほぼ面一とされ、且つ側部保護壁28の下縁が当接部27の上縁に対して接近又は当接されているので、プローブ55のうち当接部27から外れた部分は側部保護壁28に当接することになる。これにより、プローブ55からの押圧力は当接部27だけでなく側部保護壁28とで分担されて、当接部27に対する押圧力が軽減されるので、当接部27の変形が確実に防止される。
【0030】
上述のように本実施形態においては、端子金具20をハウジング10から外した状態において、弾性接触片30に対して異物(図示せず)が前方、側方、上方のいずれから接近しても、異物が弾性接触片30に当接することは枠状部32によって防止される。また、異物が下方から接近した場合には底壁24によって干渉が防止される。
また、枠状部32の上縁部(少なくとも一部)が折り返し状に重ね合わされた形態(重ね合わせ部42)とされているので、枠状部32自体の剛性が向上している。これにより、枠状部32が変形することに起因して異物が弾性接触片30に干渉してしまうことが防止されている。
【0031】
また、側壁25における弾性接触片30より後方の領域では、その側壁25の立ち上がり端縁同士が天井壁26によって連結されることで、底壁24、両側壁25及び天井壁26からなる角筒部40が形成されているが、かかる角筒部40は変形し難いので、それに連なる側壁25及び枠状部32も内外方向へ倒れるような変形を生じ難い。これにより、枠状部32の変形に起因して異物が弾性接触片30に干渉することが確実に防止される。
【0032】
また、角筒部40は、弾性接触片30よりも後方に位置するので、前方から組み付けられたヒューズ50のタブ端子52が弾性接触片30と接触する際に、角筒部40が邪魔になることはない。
また、底壁24の前端縁からは当接部27が立ち上がり、左右両側壁25の前端縁からは内側へ側部保護壁28が延出しているので、側壁25間の間隔よりも小さい異物が前方から接近しても、側部保護壁28と当接部27とにより、弾性接触片30に対する異物の干渉を防止することができる。しかも、当接部27の上縁と前記側部保護壁28の下縁とが接近又は当接しているので、側部保護壁28及び枠状部32が内側へ倒れることが防止される。これより、枠状部32の変形に起因して異物が弾性接触片30に干渉することが、より確実に防止されている。
【0033】
また、弾性接触片30の外面側は、その弾性接触片30の切り起しによって形成された側壁25の開口部31を通して外部に露出しているため、弾性接触片30に対する外側方からの異物の干渉が懸念される。しかし、弾性接触片30の外側には突起35が位置するので、開口部31よりも小さい異物が側方から接近しても、この突起35により異物の干渉から弾性接触片30を保護することが可能である。
【0034】
しかも、この突起35は、弾性接触片30を当接させることでその弾性接触片30が弾性限度を越えて過度に撓むことを規制する手段を兼ねているので、突起35とは別に過度撓み規制部を形成する場合に比べて、端子金具20の形状が簡素化されている。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0035】
(1)上記実施形態では切欠部が斜めに切欠された形態としたが、本発明によれば、切欠部を方形に切欠した形態としてもよい。
(2)上記実施形態では切欠部を弾性接触片におけるタブ端子との接触部よりも前方の領域内に設けたが、本発明によれば、タブ端子との接触部よりも後方の領域に亘って切欠部を形成してもよい。
(3)上記実施形態では側壁を弾性接触片よりも前方まで延出する形態としたが、本発明によれば、側壁の前端を弾性接触片の前端よりも後方に位置するようにしてもよい。この場合、側部保護壁は形成されない。
【0036】
(4)上記実施形態では側部保護壁の前面が当接部の前面とほぼ面一とされ、側部保護壁の下縁が当接部の上縁に接近又は当接するようにしたが、本発明によれば、側部保護壁が当接部よりも少し後方に位置していてもよい。この場合でも、当接部が万一後方へ倒されても、その途中でプローブが側部保護壁に当接するので、それ以上当接部の後傾を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1においてハウジングに端子金具とヒューズを組み付けた状態の縦断面図
【図2】ハウジングに端子金具とヒューズを組み付けた状態の水平断面図
【図3】ハウジングに端子金具を収容した状態の縦断面図
【図4】ハウジングに端子金具を収容した状態の正面図
【図5】端子金具の側面図
【図6】端子金具の部分拡大縦断面図
【図7】端子金具の平面図
【図8】(a)端子金具の部分拡大水平断面図
(b)ヒューズを接続した状態における端子金具の部分拡大水平断面図
【図9】端子金具の正面図
【図10】端子金具の横断面図
【図11】端子金具の展開図
【符号の説明】
10…ハウジング
12…端子間スペース
20…端子金具
24…底壁
25…側壁
27…当接部
28…側部保護壁
30…弾性接触片
30A…対応部
30B…非対応部
33…接触部
34…切欠部
50…ヒューズ
52…タブ端子
55…プローブ

Claims (8)

  1. 左右一対の弾性接触片を備えた端子金具と、
    2つの前記端子金具を端子間スペースを空けて上下対称に並べて収容するハウジングと、
    前記ハウジングに対して前方から組み付けられるヒューズとを備えてなり、前記ヒューズを前記ハウジングに組み付けた状態では、前記ヒューズに設けた上下一対のタブ端子が、夫々、前記一対の弾性接触片の間に嵌入されることで、両端子金具間が前記ヒューズを介して導通可能となり、
    前方から差し込まれたプローブを前記端子金具に当接させることで導通検査が行われるようになっているヒューズコネクタであって、
    前記弾性接触片は、底壁から前記端子間スペース側へ立ち上げた左右一対の側壁により前方へ片持ち状に延出する形態で支持されており、
    前記弾性接触片のうち前記端子間スペース側の略半分は前記タブ端子と対応・接触可能な対応部とされているとともに、前記弾性接触片のうち前記底壁側の略半分は前記タブ端子と非対応の非対応部とされており、
    前記非対応部には、前記対応部よりも後方へ後退するように前端部を切欠した形態の切欠部が形成され、
    前記底壁の前端縁には、前記プローブを当接させる当接部が前記非対応部と対応するように立ち上げられ、かつ前記プローブが前記当接部に当接して後方へ倒れたときに、前記切欠部により前記当接部と前記弾性接触片との干渉が回避可能となっていることを特徴とするヒューズコネクタ。
  2. 前記切欠部は、前記弾性接触片における前記タブ端子との接触部よりも前方の領域内に設けられていることを特徴とする請求項1記載のヒューズコネクタ。
  3. 前記側壁は前記弾性接触片の前端よりも更に前方まで延出する形態とされ、この側壁にはその前端縁から内側へ曲げられた側部保護壁が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のヒューズコネクタ。
  4. 前記側部保護壁の前面が前記当接部の前面とほぼ面一とされ、且つ前記側部保護壁の下縁が前記当接部の上縁に接近又は当接されていることを特徴とする請求項3記載のヒューズコネクタ。
  5. 左右一対の弾性接触片を備え、
    ハウジング内に端子間スペースを空けて上下対称に対をなして並べて収容された状態では、前記ハウジングに対して前方から組み付けられたヒューズの上下一対のタブ端子が、夫々、前記一対の弾性接触片の間に嵌入されることで、前記ヒューズを介して互いに導通可能になるとともに、
    前方から差し込まれたプローブを当接させることで導通検査が行われるようになっているヒューズコネクタ用の端子金具であって、
    前記弾性接触片は、底壁から前記端子間スペース側へ立ち上げた左右一対の側壁により前方へ片持ち状に延出する形態で支持されており、
    前記弾性接触片のうち前記端子間スペース側の略半分は前記タブ端子と対応・接触可能な対応部とされているとともに、前記弾性接触片のうち前記底壁側の略半分は前記タブ端子と非対応の非対応部とされており、
    前記非対応部には、前記対応部よりも後方へ後退するように前端部を切欠した形態の切欠部が形成され、
    前記底壁の前端縁には、前記プローブを当接させる当接部が前記非対応部と対応するように立ち上げられ、かつ前記プローブが前記当接部に当接して後方へ倒れたときに、前記切欠部により前記当接部と前記弾性接触片との干渉が回避可能となっていることを特徴とするヒューズコネクタ用の端子金具。
  6. 前記切欠部は、前記弾性接触片における前記タブ端子との接触部よりも前方の領域内に設けられていることを特徴とする請求項5記載のヒューズコネクタ用の端子金具。
  7. 前記側壁は前記弾性接触片の前端よりも更に前方まで延出する形態とされ、この側壁にはその前端縁から内側へ曲げられた側部保護壁が形成されていることを特徴とする請求項5又は請求項6記載のヒューズコネクタ用の端子金具。
  8. 前記側部保護壁の前面が前記当接部の前面とほぼ面一とされ、且つ前記側部保護壁の下縁が前記当接部の上縁に接近又は当接されていることを特徴とする請求項7記載のヒューズコネクタ用の端子金具。
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