JP3975887B2 - フィルムキャリア及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体チップ等の高密度実装が可能なフィルムキャリア及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子機器の小型化、高密度化、高性能化に対応できるように、LSIの小型、軽量化の要求が高まっている。なかでも携帯電話、デジタルビデオやデジタルカメラ等に対応可能なCSPとして、100ピン以下のメモリ品種及び100〜300ピンクラスのロジック品種のFBGA(Fine pitch Ball Grid Array)パッケージが量産されている。更に、超小型化を目指して0.5mmボールピッチFBGAが採用されるようになった。ところが、微細半田ボールを用いる二次実装時の接合挙動が、通常の二次実装の挙動とは異なり、半田くびれや半田ボール落ちといった欠陥が発生して信頼性の確保に問題を生じている。
【0003】
FBGA用に使用している従来のフィルムキャリアの構成と半田ボールの挙動について説明する。 先ず、FBGA用に一般的に使用されている三層フィルムキャリアを簡単に説明する。
図4(a)〜(e)は従来の0.8mmボールピッチFBGAのフィルムキャリアの製造工程及び実装工程を示す模式構成断面図である。
まず、絶縁フィルム41上に接着剤層42が形成された接着剤層付フィルム基材に金型を用いて、所定の位置に半田接合用のビア用孔44を形成する(図4(a)参照)。
通常、絶縁フィルム41としてはポリイミドフィルムが用いられ、膜厚は50μmかそれ以上の厚みを有する場合が一般的であり、接着剤層42の膜厚は12μmを使用するのが通例となっている。
【0004】
次に、所望の膜厚の銅箔を張り合わせ、導体層43を形成する(図4(b)参照)。
導体層43の厚みとしては、12μmから18μmがよく使われる。
次に、導体層43をフォトリソグラフィーとエッチング技術を使ってパターニング処理して所望のパッド電極43aを形成したフィルムキャリア300を作製する(図4(c)参照)。
【0005】
さらに、上記フィルムキャリア300上に半導体チップ61及び半田ボールを搭載し、半田バンプ51が形成された一次実装半導体パッケージ(インターポーザ)が得られる(図4(d)参照)。その際、アンダーフィル材91や封止材71等を併用して接続強度や絶縁性確保などの向上を図っている。
さらに、一次実装半導体パッケージの半田バンプ51とプリント配線板のランド81とを半田接合して二次実装を行う(図4(e)参照)。
ここで、従来の0.8mmボールピッチFBGA実装では、半田ボール実装後の半田ボール落ちや半田くびれ等の不良は殆ど発生していない。
【0006】
ところが、軽薄短小に対応する構成として半田ボールピッチを0.5mmにする必要が出てきた。半田ボールピッチの短小化により、絶縁性フィルム基材厚はそのままに保ち、ビア用孔径と半田ボール径はを小さくする必要がある。
図5(a)及び(b)は、絶縁フィルム基材厚とビア用孔の開孔径との関係を示す説明図である。
絶縁フィルム基材厚tを変えないで、ビア用孔44の孔径λをλ’と小径化することで、ビア用孔44aのアスペクト比(t/λ’)が高くなり、半田ボール搭載後プリント配線板のランド81へ半田接続する際フィルムキャリアのパッド電極43a裏面への半田接触面積が減少し、半田ボール落ち現象(図6(a)参照)や半田くびれ現象(図6(b)参照)が発生して、オープン不良となる問題が発生する。図6(c)は、半田接続が正常に行われた場合の半田形状を示す。
FBGAの半田ボール落ちや半田くびれの発生は、プリント基板のランド面積に比べ、ビア用孔内電極の面積が小さいために、基板実装後にFBGA側の半田ボール部の半田が、プリント基板側のランドに吸われることが原因である。
【0007】
上記半田ボール落ちや半田くびれの欠陥を回避する技術として、ビア用孔44形成後ビア用孔44内に銅めっき加工を施して導体45を形成し、半田ボールの接触面を嵩上げする工法(例えば、特許文献1参照)が提案されている(図7(a)〜(b)参照)。
上記嵩上げした回路基板に半田バンプ52を形成し、半導体チップ61をバンプ接続し、2時実装したパッケージを図7(c)に示す。
この方法により半田の接触不良は減少するが、銅めっき条件の設定が難しく、導体層45のめっき厚のばらつきがあり、嵩上げが不足したビア用孔では、半田ボール落ちや半田くびれの不良が発生する。
【0008】
【特許文献1】
特開平10−41356号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点に鑑み考案されたもので、半田ボール間ピッチが0.5mm以下に縮小しても、高信頼、且つ低コストで半田接続が可能なフィルムキャリア構成と製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に於いて上記課題を解決するために、まず請求項1においては、絶縁フィルムの一方の面にパッド電極が、他方の面に外部接続電極が形成されたフィルムキャリアにおいて、半田バンプを形成するための前記外部接続電極が前記絶縁フィルムの所定位置に設けられたビア用孔内に形成されていて、前記外部接続電極の形状は、半田バンプが形成された際にその一部で包み込むことが可能な円錐形状であることを特徴とするフィルムキャリアとしたものである。
【0000】
また、請求項2においては、絶縁フィルムの一方の面にパッド電極が、他方の面に外部接続電極が形成されたフィルムキャリアにおいて、半田バンプを形成するための前記外部接続電極が前記絶縁フィルムの所定位置に打抜き形状となるように形成されたビア用孔内に形成されていて、前記外部接続電極の形状がパッド電極側をボトムとする円錐形状であることを特徴とするフィルムキャリアとしたものである。
【0011】
また、請求項3においては、絶縁フィルムの所定位置に設けられたビア用孔内の前記外部接続電極上に半田バンプを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルムキャリアとしたものである。
【0012】
また、請求項4においては、前記半田バンプの半田ボール間ピッチが0.5mm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフィルムキャリアとしたものである。
【0013】
また、請求項5においては、前記外部接続電極の高さが、前記絶縁フィルムの厚みの80〜100%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のフィルムキャリアとしたものである。
【0014】
また、請求項6においては、前記外部接続電極のボトム径が、前記ビア用孔の径より小さいことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のフィルムキャリアとしたものである。
【0015】
さらにまた、請求項7においては、少なくとも以下の工程を備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のフィルムキャリアの製造方法としたものである。
(a)長尺状の絶縁性フィルム1の片面に接着剤層2が形成された接着剤層付フィルム基材10を作製する工程。
(b)前記接着剤層付フィルム基材10の所定位置にビア用孔3を形成し、フィルム加工基材20を作製する工程。
(c)銅箔等からなる導体層11上にエッチングプロテクト薄膜導体層及び導体層12を形成したメタルコンポジット(30)を作製する工程。
(d)前記メタルコンポジット30の導体層11上に保護レジスト層13を、導体層(12)上にレジストパターン14を形成する工程。
(e)前記レジストパターン14をマスクにして、導体層12をエッチングし、外部接続電極12aを形成した電極板40を作製する工程。
(f)前記フィルム加工基材20のビア用孔3と電極板40の外部接続電極12aを位置合わせして貼り合わせ、電極加工基材50を作製する工程。
(g)前記電極加工基材50の外部接続電極12a側に保護レジスト層16を、前記導体層11上にレジストパターン15を形成する工程。
(h)前記レジストパターン15をマスクにして、導体層11をエッチングしてパッド電極11aを形成し、パッド電極11a間のエッチングプロテクト薄膜導体層をフラッシュエッチングにて除去し、フィルムキャリア100、100’を作製する工程。
(i)前記フィルムキャリア100、100’の外部接続電極12a上に半田バンプ31を形成し、フィルムキャリア200、200’を作製する工程。
【0016】
本発明のフィルムキャリアの構成にすることにより、ビア用孔空隙を削減し、外部接続電極と半田の接触面積を増加させることができ、高信頼、且つ低コストでプリント配線板のランドとの半田接続が可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態につき説明する。
図1(a)及び(b)は本発明のフィルムキャリアの一実施例を示す模式構成断面図である。
本発明のフィルムキャリア100及び100’は、絶縁性フィルム1のビア用孔3内のパッド電極11aの裏面上に形成された外部接続電極12aが円錐形状をしているのが特徴で、外部接続電極12aとプリント配線板のランドと半田ボールを用いて半田接続する際半田とビア用孔内の体積比を調整し、溶融した半田の接触面積を増加させ、ビア用孔の孔径アスペクト比を減少でき、半田ボール間のピッチが0.5mmでも、高信頼、且つ低コストでプリント配線板のランドとの半田接続ができるようにしたものである。
【0018】
上記パッド電極と電気的に接続されている外部接続電極12aの形状は基本的に円錐形状であり、外部接続電極12aのボトム径はビア用孔径より小さく、外部接続電極の高さは絶縁フィルムの厚みが50μmに対し40μm以上50μm以下、すなわち絶縁フィルムの厚みを100%とすると80%以上100%以下であれば、良好な半田の密着バランスが得られる。外部接続電極径がビア用孔径を上回ると、基材の変形を引き起こしたり、基材を破壊する可能性がある。
また、外部接続電極の高さが80%未満では、半田ボール落ちや半田くびれの欠陥が発生し易い。
【0019】
本発明のフィルムキャリア200及び200’は、上記フィルムキャリア100及び100’の外部接続電極12aのビア用孔3上に半田ボールを搭載し、熱リフローさせて、半田バンプ31を形成したもので、半導体チップ搭載後プリント配線板のランドとの半田接続を容易にしたものである。
【0020】
【実施例】
以下実施例により本発明を詳細に説明する。
<実施例1>
まず、50μmの厚みを有する耐熱性熱硬化絶縁性ポリイミドフィルムからなる絶縁フィルム1の片面に12μmの厚みを有する接着剤層2をラミネートして接着剤層付きフィルム基材10を作製した(図2(a)参照)。
次に、接着剤層付きフィルム基材10の両側端にスーパーワイド用スプロケットホール及び250μmφのビア用孔3を打抜き形成し、フィルム加工基材20を作製した(図2(b)参照)。
【0021】
次に、18μm厚の銅箔からなる導体層11の片面にNi被膜からなる0.5μm厚のエッチングプロテクト薄膜導体層(特に、図示せず)及び銅からなる40μm厚の導体層12を順次形成したメタルコンポジット30を作製した(図2(c)参照)。
【0022】
次に、フォトリソグラフィープロセスによりメタルコンポジット30の導体層11上にレジスト層13を、導体層12上にレジストパターン14を形成し(図2(d)参照)、導体層12をエッチング処理し、ボトム寸法が240μmφの円錐形状の外部接続電極12aを形成した電極板40を作製した(図2(e)参照)。
【0023】
次に、電極板40の外部接続電極12a側に上記フィルム加工基材20の接着剤層2がくるようにして、フィルム加工基材20とビア用孔3とを位置合わせしてラミネートし、電極加工基材50を作製した(図2(f)参照)。
【0024】
次に、電極加工基材50の両面に感光性樹脂溶液をスクリーン印刷にて塗布して感光層を形成し、絶縁性フィルム1側の感光層は全面露光、導体層11側の感光層はパターン露光、現像等の一連のパターニング処理して、レジストパターン15及び保護レジスト層16を形成した(図3(g)参照)。
【0025】
次に、レジストパターン15をエッチングマスクにして導体層11をエッチングし、レジストパターン15及び保護レジスト層16を専用の剥離液で剥離処理してパッド電極11aを形成し、絶縁性フィルム1の一方の面にパッド電極11aが、他方の面のビア用孔3内に円錐形状の外部接続電極12aが形成された本発明のフィルムキャリア100を作製した(図3(h)参照)。
【0026】
さらに、上記フィルムキャリア100の外部接続電極12aをフラックス処理し、300μmφの半田ボールをビア用孔3上部に載置し、加熱して半田バンプ31を形成し、本発明のフィルムキャリア200を作製した(図3(i)参照)。
この際、半田の一部が外部接続電極12aを包み込むようにビア用孔3内へ流入して、ボイド欠陥等が発生せずに導通が形成された。また、余剰の半田ボールは径が小さくなったが、各ビア用孔上のバンプ高さがほぼ均一な球形状となった。
【0027】
この半田バンプ付フィルムキャリア200に半導体チップ61を搭載し、プリント配線板のランド81とのバンプ接続を行い、2次実装した(図3(j)参照)が、半田ボール落ちや半田くびれの欠陥は発生しなかった。
【0028】
<実施例2>
まず、50μmの厚みを有する耐熱性熱硬化絶縁性ポリイミドフィルムからなる絶縁フィルム1の片面に12μmの厚みを有する接着剤層2をラミネートして接着剤層付きフィルム基材10’を作製した(図2(a)参照)。
次に、接着剤層付きフィルム基材10の両側端にスーパーワイド用スプロケットホール及び200μmφのビア用孔3を打抜き形成し、フィルム加工基材20’を作製した(図2(b)参照)。
【0029】
次に、18μm厚の銅箔からなる導体層11の片面にNi被膜からなる0.5μm厚のエッチングプロテクト薄膜導体層(特に、図示せず)及び銅からなる60μm厚の導体層12を形成したメタルコンポジット30’を作製した(図2(c)参照)。
【0030】
次に、フォトリソグラフィープロセスによりメタルコンポジット30の導体層11上に保護レジスト層13を、導体層12上にレジストパターン14を形成し(図2(d)参照)、導体層12をエッチング処理し、ボトム寸法が190μmφの円錐形状の外部接続電極12aを形成した電極板40’を作製した(図2(e)参照)。
【0031】
次に、電極板40の外部接続電極12a側に上記フィルム加工基材20の接着剤層2がくるようにして、フィルム加工基材20とビア用孔3とを位置合わせしてラミネートし、電極加工基材50’を作製した(図2(f)参照)。
【0032】
次に、電極加工基材50’の両面に感光性樹脂溶液をスクリーン印刷にて塗布して感光層を形成し、絶縁性フィルム1側の感光層は全面露光、導体層11側の感光層はパターン露光、現像等の一連のパターニング処理して、レジストパターン15及び保護レジスト層16を形成した(図3(g)参照)。
【0033】
次に、レジストパターン15をエッチングマスクにして導体層11をエッチングし、レジストパターン15及び保護レジスト層16を専用の剥離液で剥離処理してパッド電極11aを形成し、絶縁性フィルム1の一方の面にパッド電極11aが、他方の面のビア用孔3内に円錐形状の外部接続電極12aが形成された本発明のフィルムキャリア100’を作製した(図3(h)参照)。
【0034】
さらに、上記フィルムキャリア100’の外部接続電極12aをフラックス処理し、250μmφの半田ボールをビア用孔3上部に載置し、加熱して半田バンプ31を形成し、本発明のフィルムキャリア200’を作製した(図3(i)参照)。
この際、半田の一部が外部接続電極12aを包み込むようにビア用孔3内へ流入して、ボイド欠陥等が発生せずに導通が形成された。また、余剰の半田ボールは径が小さくなったが、各ビア用孔上のバンプ高さがほぼ均一な球形状となった
【0035】
この半田バンプ付フィルムキャリア200’に半導体チップ61を搭載し、プリント配線板のランド81とのバンプ接続を行い、2次実装した(図3(j)参照)が、半田ボール落ちや半田くびれの欠陥は発生しなかった。
【0036】
<比較例>
まず、50μmの厚みを有する耐熱性熱硬化絶縁性ポリイミドフィルムからなる絶縁フィルム41の片面に12μmの厚みを有する接着剤層42がラミネートされた接着剤層付きフィルム基材の両側端にスーパーワイド用スプロケットホール及び250μmφのビア用孔44を打抜き形成したフィルム加工基材を作製した(図4(a)参照)。
さらに、18μm厚の銅箔をフィルム加工基材の接着剤層42側にラミネートし、導体層43を形成した(図4(b)参照)。
【0037】
次に、導体層43をフォトエッチングプロセスにてパターニング処理し、パッド電極43aが形成された比較例のフィルムキャリア300を作製した(図4(c)参照)。
【0038】
さらに、上記フィルムキャリア300のビア用孔44側をフラックス処理し、300μmφの半田ボールをビア用孔44上部に載置し、加熱して半田バンプ51を形成し、半導体チップ61を搭載し、一次実装を行った(図4(d)参照)。
この際、半田の一部がビア用孔3内へ流入し、ボイド欠陥が発生した。また、余剰の半田ボールは径が小さくなったが、ほぼ半球形状の半田バンプが形成された。
【0039】
この一次実装フィルムキャリアをプリント配線板のランド81とバンプ接続を行い、2次実装した(図4(e)参照)が、一部ビア用孔44にオープン欠陥が発生した。
【0040】
【発明の効果】
上記したように、本発明によれば、絶縁性フィルムのビア用孔内に円錐形状の外部接続電極を有しているため、0.5mm以下の半田バンプピッチ以下でも、ビア用孔上に半田ボールを載置して熱フローにて半田バンプを形成する際半田ボール落ちや半田くびれが発生せず、高信頼、且つ低コストで半田接続が可能なフィルムキャリアを得ることができる。
また、本発明のフィルムキャリアを用いて、プリント配線板のランドとバンプ接続することにより、信頼性の高いフィルムキャリアパッケージを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は、本発明のフィルムキャリアの一実施例を示す模式構成断面図である。
【図2】(a)〜(f)は、本発明のフィルムキャリアの製造方法における工程の一部を示す模式構成断面図である。
【図3】(g)〜(i)は、本発明のフィルムキャリアの製造方法における工程の一部を示す模式構成断面図である。
(j)は、本発明のフィルムキャリアを用いて半導体チップ及びプリント配線板のランドに実装したパッケージの一例を示す模式構成断面図である。
【図4】(a)〜(c)は、従来のフィルムキャリアの製造工程の一例を示す模式構成断面図である。
(d)及び(e)は、従来のフィルムキャリアを用いて半導体チップ及びプリント配線板のランドに実装したパッケージの一例を示す模式構成断面図である。
【図5】(a)及び(b)は、絶縁フィルム基材厚とビア用孔の開孔径との関係を示す説明図である。
【図6】(a)〜(c)は、ビア用孔上に半田ボールを搭載し、熱フローにより半田バンプを形成する際の形成状態を示す説明図である。
【図7】(a)〜(b)は、従来のフィルムキャリアの製造工程の一例を示す模式構成断面図である。
(c)は、従来のフィルムキャリアを用いて半導体チップ及びプリント配線板のランドに実装したパッケージの一例を示す模式構成断面図である。
【符号の説明】
1、41……絶縁性フィルム
2、42……接着剤層
3、44、44a……ビア用孔
10、10’……接着剤層付きフィルム基材
11、12、43……導体層
11a、43a……パッド電極
12a……外部接続電極
13、16……保護レジスト層
14、15……レジストパターン
20、20’……フィルム加工基材
30、30’……メタルコンポジット
31、51、52……半田バンプ
53、54、55……半田形状
40、40’……電極板
45……導体
50、50’……電極加工基材
61……半導体チップ
62……半導体チップバンプ
71……封止材
81……ランド
91……アンダーフィル
100、100’、200、200’、300……フィルムキャリア
t……絶縁層厚み
λ……ビア用孔径
Claims (7)
- 絶縁フィルムの一方の面にパッド電極が、他方の面に外部接続電極が形成されたフィルムキャリアにおいて、半田バンプを形成するための前記外部接続電極が前記絶縁フィルムの所定位置に設けられたビア用孔内に形成されていて、前記外部接続電極の形状は、半田バンプが形成された際にその一部で包み込むことが可能な円錐形状であることを特徴とするフィルムキャリア。
- 絶縁フィルムの一方の面にパッド電極が、他方の面に外部接続電極が形成されたフィルムキャリアにおいて、半田バンプを形成するための前記外部接続電極が前記絶縁フィルムの所定位置に打抜き形状となるように形成されたビア用孔内に形成されていて、前記外部接続電極の形状がパッド電極側をボトムとする円錐形状であることを特徴とするフィルムキャリア。
- 絶縁フィルムの所定位置に設けられたビア用孔内の前記外部接続電極上に半田バンプを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルムキャリア。
- 前記半田バンプの半田ボール間ピッチが0.5mm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフィルムキャリア。
- 前記外部接続電極の高さが、前記絶縁フィルムの厚みの80〜100%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のフィルムキャリア。
- 前記外部接続電極のボトム径が、前記ビア用孔の径より小さいことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のフィルムキャリア。
- 少なくとも以下の工程を備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のフィルムキャリアの製造方法。
(a)長尺状の絶縁性フィルム(1)の片面に接着剤層(2)が形成された接着剤層付フィルム基材(10)を作製する工程。
(b)前記接着剤層付フィルム基材(10)の所定位置にビア用孔(3)を形成し、フィルム加工基材(20)を作製する工程。
(c)銅箔等からなる導体層(11)上にエッチングプロテクト薄膜導体層及び導体層(12)を形成したメタルコンポジット(30)を作製する工程。
(d)前記メタルコンポジット(30)の導体層(11)上に保護レジスト層(13)を、導体層(12)上にレジストパターン(14)を形成する工程。
(e)前記レジストパターン(14)をマスクにして、導体層(12)をエッチングし、外部接続電極(12a)を形成した電極板(40)を作製する工程。
(f)前記フィルム加工基材(20)のビア用孔(3)と電極板(40)の外部接続電極(12a)を位置合わせして貼り合わせ、電極加工基材(50)を作製する工程。
(g)前記電極加工基材(50)の外部接続電極(12a)側に保護レジスト層(16)を、前記導体層(11)上にレジストパターン(15)を形成する工程。
(h)前記レジストパターン(15)をマスクにして、導体層(11)をエッチングしてパッド電極(11a)を形成し、パッド電極(11a)間のエッチングプロテクト薄膜導体層をフラッシュエッチングにて除去し、フィルムキャリア(100、100’)を作製する工程。
(i)前記フィルムキャリア(100、100’)の外部接続電極(12a)上に半田バンプ(31)を形成し、フィルムキャリア(200、200’)を作製する工程。
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