JP3975675B2 - ステアリング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステアリングシャフトを覆うコラムに変速機の操作用チェンジレバー装置が設けられている車両のステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8〜図10に示す従来のステアリング装置100においては、ステアリングシャフト101を支持する筒状コラム102の外周にブラケット103が溶接され、そのブラケット103に自動変速機の操作用チェンジレバー106の支持部材104がボルト114により取り付けられている。
【0003】
その支持部材104にシャフト状回転部材105が、コラム102と平行な第1軸105a中心に回転可能に取り付けられている。その回転部材105の先端に二股部105bが一体的に設けられている。その回転部材105に二股部105bを介してチェンジレバー106が、その第1軸105a中心に同行回転すると共に第2軸106a中心に相対回転するように取り付けられている。その第1軸105aに直交する面と第2軸106aに直交する面とは互いに直交する。
【0004】
その支持部材104にシフトポジション設定部107が設けられている。そのシフトポジション設定部107は深さが互いに異なる複数の凹部により構成され、各凹部は、例えばパーキングポジションP、リバースポジションR、ニュートラルポジションN、ドライブポジションD、セカンドポジション2等のシフトポジションに対応する。
【0005】
そのチェンジレバー106に、そのシフトポジション設定部107に嵌入可能な嵌入部108が設けられている。その嵌入部108は、チェンジレバー106が第2軸106a中心に回転することで、シフトポジション設定部107に対して抜き挿しされ、また、チェンジレバー106が第1軸105a中心に回転することでシフトポジション設定部107への嵌入位置が変化する。その回転部材105とチェンジレバー106とに互いに対向するように設けられるバネ受け105c、106cの間にバネ109が配置される。そのバネ109により、その嵌入部108をシフトポジション設定部107に嵌入させる方向にチェンジレバー106を第2軸106a中心に回転させる弾力が付与される。そのシフトポジション設定部107を構成する各凹部の深さが互いに異なることで、例えばニュートラルポジションNからリバースポジションRやパーキングポジションPにシフトしたり、ドライブポジションDからセカンドポジション2にシフトする場合、チェンジレバー106を第1軸105a中心に回転させる前に、第2軸106a中心に回転させて嵌入部108をシフトポジション設定部107から離脱させることが必要とされる。
【0006】
その二股部105bから第2軸106aに沿って延びるアーム110が設けられている。そのアーム110の先端は、表面一部が球面に沿うガイド部110aとされている。そのガイド部110aは、伝動部材111に形成された長孔111aに挿入されている。その伝動部材111は、上記支持部材104に第3軸111b中心に回転可能に取り付けられている。その第1軸105aに直交する面と第3軸111bに直交する面とは互いに直交する。これにより、そのチェンジレバー106と共にガイド部110aが第1軸105a中心に回転し、そのガイド部110aの第1軸105a中心の回転が伝動部材111の第3軸111b中心の回転に変換されるように、そのガイド部110aの球面に沿う表面と伝動部材111の長孔111aの内周面とは相対摺動する。
【0007】
その伝動部材111に、シフトポジションに対応する複数の位置決め用凹部111cが形成され、その位置決め用凹部111cに嵌め合わされる凸部113aを有する板バネ113が支持部材104に取り付けられている。
【0008】
その伝動部材111から突出するアーム111dに接続されたケーブル112が自動変速機に接続される。これにより、チェンジレバー106を第2軸106a中心に回転させて嵌入部108をシフトポジション設定部107から離脱させ、次に第1軸105a中心に回転させると、そのチェンジレバー106の回転がガイド部110aを介して伝動部材111の第3軸111b中心の回転に変換される。そのチェンジレバー106が何れかのシフトポジションに対応する位置まで揺動すると、そのシフトポジションに対応する位置決め用凹部111cに板バネ113の凸部113aが嵌め合わされる。その伝動部材111の回転がケーブル112を介して自動変速機に伝達されることで、チェンジレバー106のシフトポジションに応じた変速が行われる。
【0009】
また、従来のステアリング装置において、盗難防止のためにステアリングシャフト101の回転をロックする場合、図11に示すようなロック装置121がコラム102に取り付られる。そのロック装置121は、ロック機構を内蔵する本体122と、この本体122とでコラム102を囲む取り付け用ブラケット123と、その本体122とブラケット123とを締結するボルト124と、その本体122に設けられたキー孔125に挿入されるキーの操作により本体122から出没するロック部材126と、ステアリングシャフト101の外周に一体化されるキーリング127とを備える。そのロック部材126が、図示のように本体122から突出してキーリング127に形成された凹部127aに挿入されることで、ステアリングシャフト101の回転が規制されるロック状態となり、本体122内に没入することでロックが解除される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成では、チェンジレバー106の回転を伝動部材111の回転に変換するため、二股部105bから延びるアーム110の先端にガイド部110aを設けている。そのため、チェンジレバー装置の構造が複雑化、大型化するという問題があった。
【0011】
また、上記従来の構成では、図12に示すように、ブラケット103が溶接されたコラム102と支持部材104とは別部品となり、ブラケット103のコラム102への溶接や、ブラケット103と支持部材104とのボルト114による連結が必要であることから、部品点数が多く組み立てが煩雑であるため製造コストが増大し、また、コラム102による支持部材104の支持剛性を確保するのが困難であった。
【0012】
さらに、上記従来のロック装置121は、支持部材104から軸方向に離れた位置でコラムに取り付けられていた。そのため、ステアリングシャフト101の軸方向における寸法が大きくなるという問題があり、スペース的に不利であった。また、そのコラムを衝撃作用時に軸方向相対移動する複数部材から構成し、その軸方向相対移動時に衝撃を吸収する機構を設ける場合、その軸方向相対移動ストロークが制限されるために衝撃吸収効果の確保が難しくなる。
【0013】
本発明は、上記問題を解決することのできるステアリング装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ステアリングシャフトを囲む筒状コラムと、そのコラムに一体化された支持部材と、その支持部材に第1軸中心に回転可能に取り付けられる回転部材と、その回転部材に、第1軸中心に同行回転すると共に第2軸中心に相対回転するように取り付けられている変速機操作用チェンジレバーと、その支持部材により第3軸中心に回転可能に支持される伝動部材とを備え、そのチェンジレバーに嵌入部が設けられ、その支持部材にシフトポジション設定部が、チェンジレバーの第2軸中心の回転によりシフトポジション設定部に対して嵌入部が抜き挿しされ、チェンジレバーの第1軸中心の回転によりシフトポジション設定部に対する嵌入部の嵌入位置が変化するように設けられ、そのチェンジレバーと第1軸中心に同行回転するガイド部が設けられ、そのガイド部と前記伝動部材とは、そのガイド部の第1軸中心の回転が伝動部材の第3軸中心の回転に変換されるように、球面を介して相対摺動可能に連結され、その伝動部材の動きが変速機に伝達されることで変速がなされるステアリング装置において、そのガイド部が前記チェンジレバーの外周に一体的に設けられ、その支持部材が、そのコラムと同一材料から一体的に成形され、本体と、この本体に対してステアリングシャフトの回転のロック位置とロック解除位置との間で変位するロック部材とを有するロック装置を備え、その支持部材に、そのロック装置の本体が固定され、その本体と支持部材とはコラムの径方向から視て重なる位置に配置され、前記第1軸は前記コラムに平行とされ、前記第1軸に直交する面と前記第2軸に直交する面とは互いに直交し、前記第1軸に直交する面と前記第3軸に直交する面とは互いに直交し、前記第3軸は、前記コラムの径方向から視て前記本体と前記支持部材とに重なる位置に配置され、前記第1軸と前記第2軸と前記シフトポジション設定部は、前記コラムの軸方向から視て前記伝動部材と前記コラムとの間に配置されていることを特徴とする。
これにより、チェンジレバーの回転を伝動部材の回転に変換するための構造が簡単化され、コンパクト化を図ることができる。また、チェンジレバーを支持する支持部材とコラムとが一部品となり、また、その支持部材をコラムに取り付けるためのブラケットやボルトや溶接作業が不要になり、部品点数および組み立て工数が低減される。さらに、コラムによる支持部材の充分な支持剛性を確保できる。また、ロック装置をコラムに取り付けるための専用のブラケットが不要になって部品点数を低減でき、また、ロック装置とチェンジレバーの支持部材とを軸方向において離間することなく配置でき、ステアリング装置の軸方向寸法を低減できる。
【0016】
本発明のステアリング装置は、筒状の第2コラムを備え、前記コラムは、前記第2コラムと前記ステアリングシャフトに連結されるステアリングホイールとの間に配置され、前記コラムにおける前記ステアリングホイールとは反対側の一端に、前記第2コラムにおける前記ステアリングホイール側の一端が圧入され、両コラムの軸方向相対移動によりドライバーが前記ステアリングホイールに衝突することで作用する衝撃を吸収可能であるのが好ましい。これにより、第2コラムに対するコラムの軸方向相対移動ストロークを、スペースの制限された車体内部においても衝撃吸収する上で充分大きくすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1〜図4を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
図1に示す衝撃吸収式ステアリング装置1は、ステアリングホイールHに連結されたステアリングシャフト3を囲むと共に軸受を介して支持するステアリングコラム4を備えている。そのステアリングシャフト3は、ステアリングホイールHに一端が連結された第1シャフト11と、この第1シャフト11の他端に一端が回転伝達可能かつ軸方向相対移動可能に連結された第2シャフト12とを有し、その第2シャフト12の他端がステアリングギヤに連結される。そのステアリングコラム4は、筒状の第1コラム21と、この第1コラム21の一端に、その一端が圧入される筒状の第2コラム22とから構成されている。その第1コラム21は、車体5にアッパーブラケット6を介して軸方向移動可能に連結され、また、上記第1シャフト11に軸方向同行移動可能に連結されている。その第2コラム22は車体5にロアブラケット7を介して固定されている。車両の衝突に基づきドライバーがステアリングホイールHに衝突することで作用する衝撃により、その第1コラム21は第1シャフト11と共に軸方向移動する。これにより第1コラム21と第2コラム22とは軸方向相対移動し、この相対移動により第2コラム22は第1コラム21にさらに圧入されることから衝撃が吸収される。その第1コラム21の外周に自動変速機(図示省略)の操作用チェンジレバー装置30が設けられている。
【0018】
図2〜図4に示すように、そのチェンジレバー装置30は、その第1コラム21に一体化された支持部材32と、その支持部材32により支持されるチェンジレバー31とを備える。その支持部材32は、第1コラム21と同一材料から一体的に成形され、第1コラム21の外周から径方向一方に突出する。本実施形態では、その支持部材32と第1コラム21とはアルミ材から一体的に鋳造され、軽量化が図られている。
【0019】
その支持部材32に回転シャフト(回転部材)33が、第1コラム21と平行な第1軸33a中心に回転可能に取り付けられている。その回転シャフト33の先端に二股部33cが一体的に設けられている。その回転シャフト33に二股部33cを介してチェンジレバー31が、その第1軸33a中心に同行回転すると共にピン34を介して第2軸34a中心に相対回転するように取り付けられている。その第1軸33aに直交する面と第2軸34aに直交する面とは互いに直交する。
【0020】
その支持部材32にシフトポジション設定部37が設けられている。そのシフトポジション設定部37は深さが互いに異なる複数の凹部により構成され、各凹部は、例えばパーキングポジションP、リバースポジションR、ニュートラルポジションN、ドライブポジションD、セカンドポジション2等のシフトポジションに対応する。
【0021】
そのチェンジレバー31に、そのシフトポジション設定部37に嵌入可能な嵌入部38が設けられている。その嵌入部38は、チェンジレバー31が第2軸34a中心に回転することで、シフトポジション設定部37に対して抜き挿しされる。また、チェンジレバー31が第1軸33a中心に回転することで、その嵌入部38のシフトポジション設定部37への嵌入位置が変化する。そのチェンジレバー31と回転シャフト33とにバネ受け31b、33bが互いに対向するように設けられる。両バネ受け31b、33bの間に配置されるバネ39により、その嵌入部38をシフトポジション設定部37に嵌入させる方向にチェンジレバー31を第2軸34a中心に回転させる弾力が付与される。そのシフトポジション設定部37を構成する各凹部の深さが互いに異なることで、例えばニュートラルポジションNからリバースポジションRやパーキングポジションPにシフトしたり、ドライブポジションDからセカンドポジション2にシフトする場合、チェンジレバー31を第1軸33a中心に回転させる前に、そのチェンジレバー31を第2軸34a中心に回転させて嵌入部38をシフトポジション設定部37から離脱させることが必要とされる。
【0022】
そのチェンジレバー31の外周に、表面一部が球面に沿うガイド部31gが一体的に設けられている。そのガイド部31gは、伝動部材41に形成された長孔41dに挿入されている。その伝動部材41は、上記支持部材32にピン44を介して第3軸41a中心に回転可能に取り付けられている。その第1軸33aに直交する面と第3軸41aに直交する面とは互いに直交する。これにより、そのチェンジレバー31と共にガイド部31gが第1軸33a中心に回転した時、そのガイド部31gの第1軸33a中心の回転が伝動部材41の第3軸41a中心の回転に変換されるように、そのガイド部31gの球面に沿う表面と伝動部材41の長孔41dの内周面とは相対摺動する。
【0023】
その伝動部材41に、シフトポジションに対応する複数の位置決め用凹部41cが、支持部材32の外面に対向するように形成されている。各位置決め用凹部41cに嵌入可能な位置決め用ボール42が、その支持部材32の外面において開口する孔にバネ43と共に挿入されている。
【0024】
その伝動部材41から突出するアーム41bに接続されたケーブル51が自動変速機に接続される。これにより、チェンジレバー31をバネ39の弾力に抗して第2軸34a中心に回転させて嵌入部38をシフトポジション設定部37から離脱させ、次にバネ43の弾力に抗して第1軸33a中心に回転させると、そのチェンジレバー31と共にガイド部31gが第1軸33a中心に回転する。そのガイド部31gの第1軸33a中心の回転が伝動部材41の第3軸41a中心の回転に変換される。そのチェンジレバー31が何れかのシフトポジションに対応する位置まで回転すると、そのシフトポジションに対応する位置決め用凹部41cにボール42が嵌め合わされ、伝動部材41の位置決めがなされる。その伝動部材41の動きがケーブル51を介して自動変速機に伝達されることで、チェンジレバー31のシフトポジションに応じた変速がなされる。
【0025】
上記支持部材32に、ステアリングシャフト3のロック装置51が取り付けられている。そのロック装置51は、ロック機構を内蔵する本体52と、この本体52を上記支持部材32に固定するボルト53と、ステアリングシャフト3の外周に一体化されるキーリング56とを備える。そのロック機構は、本体52に設けられたキー孔54に挿入されるキーの操作により、本体52に対してロック位置とロック解除位置との間で変位するロック部材55を有する。そのロック部材55は、第1コラム21に形成された開口21aを介して第1コラム21の内部に挿入される。そのロック部材55が、図示のように本体52から突出してキーリング56に形成された凹部56aに挿入されることで、ステアリングシャフト3の回転が規制されるロック状態となり、本体52内に没入することでロック解除状態となる。
【0026】
その本体52と支持部材32とは第1コラム21の径方向から視て重なる位置に配置されている。その本体52の外面一部は、支持部材32に固定された状態で第1コラム21の外周の1/2に沿う凹曲面52aとされ、その凹曲面52aの両端から第1コラム21の径方向外方に向かって接合面52sが延びている。その凹曲面52aに覆われていない第1コラム21における外周の残りの1/2に支持部材32が一体化され、その支持部材32に本体52の接合面52sに接する接合面32sが形成されている。上記ボルト53は接合面32s、52sを貫通する。
【0027】
上記第1実施形態の構成によれば、チェンジレバー31の回転を伝動部材41の回転に変換するための構造が簡単化され、コンパクト化を図ることができる。また、チェンジレバー31を支持する支持部材32と第1コラム21とは一体成形されているので一部品となり、また、その支持部材32を第1コラム21に取り付けるためのブラケットやボルトや溶接工程が不要になり、部品点数および組み立て工数が低減される。さらに、第1コラム21による支持部材32の充分な支持剛性を確保できる。また、ロック装置51を第1コラム21に取り付けるための専用のブラケットが不要になって部品点数を低減でき、また、ロック装置51とチェンジレバー31の支持部材32とを軸方向において離間することなく配置でき、ステアリング装置1の軸方向寸法を低減できる。これにより、車両の衝突時における衝撃吸収のための第1コラム21の第2コラム22に対する軸方向相対移動ストロークを、スペースの制限された車体内部においても衝撃吸収する上で充分大きくすることができる。
【0028】
図5〜図7を参照して本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態のステアリング装置は、上記第1実施形態と異なるチェンジレバー装置を備える以外は同様の構成とされ、同様部分は同一符号で示して相違点を説明する。本第2実施形態のチェンジレバー装置30においては、第1コラム21と支持部材32とは別部材とされ、ブラケット(連結部材)81を介して一体化されている。すなわち、そのブラケット81は板状であって、第1コラム21の外周の1/2に沿うように湾曲する湾曲部81aと、この湾曲部81aの各端から第1コラム21の外方に向かって延びる本体連結部81bと、各本体連結部81bから第1コラム21の外方に向かって延びる支持部材連結部81dとを有する。
【0029】
そのロック装置51の本体52と支持部材32とブラケット81とは、第1コラム21の径方向から視て重なる位置に配置されている。その本体52の外面一部は、第1コラム21の外周の1/2に沿う凹曲面52aとされ、その凹曲面52aの両端から第1コラム21の外方に向かって接合面52sが延びている。その凹曲面52aに覆われていない第1コラム21における外周の残りの1/2にブラケット81の湾曲部81aが沿う。その本体52の接合面52sに、そのブラケット81の本体連結部81bが接する。そのブラケット81の本体連結部81bと本体52とが、その接合面52sを貫通するボルト82によって締結されている。そのボルト82の頭部はブラケット81の本体連結部81bに接するものとされている。これにより、そのロック装置51の本体52とブラケット81とにより第1コラム21が挟み込まれている。
【0030】
その支持部材32の外面一部は、ブラケット81の湾曲部81aに沿う凹曲面32tとされ、その凹曲面32tの両端から第1コラム21の外方に向かって延びる面により、上記ブラケット81の支持部材連結部81dに接する接合面32wが構成されている。そのブラケット81の支持部材連結部81dと支持部材32とが、その接合面32wを貫通するボルト83によって締結されている。これにより支持部材32は、そのブラケット81に取り付けられることで第1コラム21に一体化されている。他は第1実施形態と同様の構成とされている。
【0031】
上記第2実施形態の構成によれば、チェンジレバー31の回転を伝動部材41の回転に変換するための構造が簡単化され、コンパクト化を図ることができる。また、支持部材32とロック装置51の本体52とを共通のブラケット81により第1コラム21に一体化することができ、部品点数を削減して構造の簡単化を図ることができる。また、ロック装置51とチェンジレバー31の支持部材32とを軸方向において離間することなく配置でき、ステアリング装置1の軸方向寸法を低減できる。これにより、車両の衝突時における衝撃吸収のための第1コラム21の第2コラム22に対する軸方向相対移動ストロークを、スペースの制限された車体内部においても衝撃吸収する上で充分大きくすることができる。
【0032】
本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、チェンジレバーや支持部材や伝動部材の形状は、その機能を奏することができれば特に限定されない。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、変速機の操作用チェンジレバー装置の構造の簡単化によりコンパクトにでき、部品点数、組み立て工数を低減することでコストを低減し、変速機の操作用チェンジレバーを強固に支持でき、さらに軸方向寸法を低減してコンパクト化を図り、衝撃吸収機構を設ける場合は容易に衝撃吸収効果を確保できるステアリング装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のステアリング装置の側面図
【図2】本発明の第1実施形態のステアリング装置における要部の部分破断正面図
【図3】本発明の第1実施形態のステアリング装置における要部の部分破断平面図
【図4】本発明の第1実施形態のステアリング装置における要部の部分破断側面図
【図5】本発明の第2実施形態のステアリング装置における要部の部分破断正面図
【図6】本発明の第2実施形態のステアリング装置における要部の部分破断平面図
【図7】本発明の第2実施形態のステアリング装置における要部の部分破断側面図
【図8】従来のステアリング装置における要部の部分破断正面図
【図9】従来のステアリング装置における要部の部分破断平面図
【図10】従来のステアリング装置における要部の部分破断側面図
【図11】従来のステアリング装置におけるロック装置の部分破断正面図
【図12】従来のステアリング装置における課題の説明図
【符号の説明】
3 ステアリングシャフト
21 第1コラム
31 チェンジレバー
31g ガイド部
32 支持部材
33 回転シャフト
37 シフトポジション設定部
38 嵌入部
41 伝動部材
51 ロック装置
52 本体
55 ロック部材

Claims (2)

  1. ステアリングシャフトを囲む筒状コラムと、
    そのコラムに一体化された支持部材と、
    その支持部材に第1軸中心に回転可能に取り付けられる回転部材と、
    その回転部材に、第1軸中心に同行回転すると共に第2軸中心に相対回転するように取り付けられている変速機操作用チェンジレバーと、
    その支持部材により第3軸中心に回転可能に支持される伝動部材とを備え、
    そのチェンジレバーに嵌入部が設けられ、
    その支持部材にシフトポジション設定部が、チェンジレバーの第2軸中心の回転によりシフトポジション設定部に対して嵌入部が抜き挿しされ、チェンジレバーの第1軸中心の回転によりシフトポジション設定部に対する嵌入部の嵌入位置が変化するように設けられ、
    そのチェンジレバーと第1軸中心に同行回転するガイド部が設けられ、
    そのガイド部と前記伝動部材とは、そのガイド部の第1軸中心の回転が伝動部材の第3軸中心の回転に変換されるように、球面を介して相対摺動可能に連結され、
    その伝動部材の動きが変速機に伝達されることで変速がなされるステアリング装置において、
    そのガイド部が前記チェンジレバーの外周に一体的に設けられ
    その支持部材が、そのコラムと同一材料から一体的に成形され、
    本体と、この本体に対してステアリングシャフトの回転のロック位置とロック解除位置との間で変位するロック部材とを有するロック装置を備え、その支持部材に、そのロック装置の本体が固定され、その本体と支持部材とはコラムの径方向から視て重なる位置に配置され、
    前記第1軸は前記コラムに平行とされ、
    前記第1軸に直交する面と前記第2軸に直交する面とは互いに直交し、
    前記第1軸に直交する面と前記第3軸に直交する面とは互いに直交し、
    前記第3軸は、前記コラムの径方向から視て前記本体と前記支持部材とに重なる位置に配置され、
    前記第1軸と前記第2軸と前記シフトポジション設定部は、前記コラムの軸方向から視て前記伝動部材と前記コラムとの間に配置されていることを特徴とするステアリング装置。
  2. 筒状の第2コラムを備え、
    前記コラムは、前記第2コラムと前記ステアリングシャフトに連結されるステアリングホイールとの間に配置され、
    前記コラムにおける前記ステアリングホイールとは反対側の一端に、前記第2コラムにおける前記ステアリングホイール側の一端が圧入され、
    両コラムの軸方向相対移動によりドライバーが前記ステアリングホイールに衝突することで作用する衝撃を吸収可能な請求項1に記載のステアリング装置。
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