JP3975585B2 - 二次電池保護回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、二次電池保護回路に係り、特に、高効率かつ高精度の充電制御を行う二次電池保護回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
二次電池の一つであるリチウムイオン電池は、ニカド電池やニッケル水素蓄電池と比較し、約3倍の作動電圧であり、重量エネルギー密度で約2倍のエネルギー密度を有し、体積エネルギー密度も大きい。従って、同一のエネルギーを有する他の二次電池と比較して、小型でしかも軽い電池である。この軽いということから、ビデオカメラ、携帯電話、PHS、ノート型パソコン等の携帯用電気機器に多く使用されている。
【0003】
このように、リチウムイオン電池は、携帯用電気機器に多く用いられ、かつ出力エネルギーも大きいことから、安全性を確保し、性能を十分に引き出すために、保護回路が使用されている(特許文献1参照)。図5に従来のリチウム電池等の充電制御を行う二次電池充電制御保護回路のブロック構成図の一例を示す。
【0004】
二次電池充電制御保護回路3は、二次電池1とACアダプタ2との間に接続され、ACアダプタ2で生成された電源電圧により二次電池1を充電する。二次電池保護回路3は、充電制御トランジスタQ1、充電制御IC10、保護IC20、放電制御FET1、充電制御FET2、トランジスタQ2、コンデンサC1及び抵抗R1〜R3を有する。
【0005】
保護IC20は、Vcc2 、GND2の電位を検出して、二次電池の過放電状態又は過充電状態についての判断を行う。その検出の結果、電位が所定電位より下がり、過放電であることを保護IC20が検出すると、放電制御FET1をオフとする。また、Vcc2 の電位が所定電位より上がり、保護IC20が過充電であることを検出すると、端子OC2をハイレベルにして、トランジスタQ2を導通させ、その結果、充電制御FET2をオフとする。
【0006】
保護IC20は、電池電圧Vcc2 に応じて、充電制御FET2及び放電制御FET1のオン・オフの制御を行うことにより、ACアダプタ2と二次電池1間の接続を制御して、充放電の制御を行い、二次電池1に対する過大な充電及び過大な放電を防いでいる。
一方、充電制御トランジスタQ1は、エミッターコレクタがACアダプタ2と二次電池1との間に接続され、充電制御IC10から印加される制御信号に応じてACアダプタ2から二次電池1に供給する充電電流を制御する。充電制御IC10は、ACアダプタ2で生成される電源電圧Vcc1 により駆動され、二次電池1の電池電圧BAT、GND1間を検出して、二次電池1の電池電圧に応じて充電制御トランジスタQ1を制御する。
【0007】
図6は、従来の充電制御ICのブロック構成図の一例を示す。
充電制御IC10は、基準電圧回路101、比較回路102、電流検知回路103を有する。
基準電圧回路101は、ACアダプタ2で生成された直流の電源電圧Vcc1 から基準電圧を生成する。基準電圧回路101で生成された基準電圧は、比較回路102の反転入力端子に印加される。また、比較回路102の非反転入力端子には、二次電池1の電池電圧BATが印加される。
【0008】
比較回路102は、基準電圧と電池電圧BATとの差電圧に応じて、充電制御トランジスタQ1のベース電流を制御し、電池電圧BATが基準電圧となるように定電圧充電を行う。一方、電流検知回路103は、充電制御トランジスタQ1のベース電流を検出し、ベース電流が一定、すなわち、充電電流が一定になるように比較回路102を制御する。
【0009】
ところで、充電制御IC10は、定電圧充電と定電流充電とを行うが。充電制御IC10は、電池電圧BATを検出して、その電池電圧に応じて上記電流検知回路103による定電流充電と上記基準電圧回路101及び比較回路102による定電圧充電とを切り換えている。すなわち、二次電池1の電池電圧が低いときには、定電流充電により効率よく充電を行い、二次電池1の電池電圧が所定値を超えると、正確な充電が行えるように、定電圧充電により充電制御を行う。
【0010】
定電流充電から定電圧充電に切り替えられると、充電電流が減少し、電池のインピーダンスにより電池電圧は下がる。電池のインピーダンスが大きく、この電池電圧の下がりが、大きいと、充電の効率化を図るために、再度定電流充電に切り替わるように設定されている。以上のように従来の二次電池1の充電制御は充電制御IC10により電池電圧に応じて定電流充電から定電圧充電への切換を行い、目的の電圧まで充電していた。
【特許文献1】
特開平9−285033号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、充電制御IC10は、電位BATと電位GND1間の電圧を監視して、定電流充電と定電圧充電との切換を制御していた。ところで、電位BATと電位GND1間の電圧は、二次電池、配線及び充電制御FET2及び放電制御FET1を含む間の電圧である。
【0012】
そのため、電位BATと電位GND1間の電圧は、実際の電池電圧以外に、充電制御FET2及び放電制御FET1のオン抵抗分や配線抵抗分による電圧降下分の電圧を含むことになる。従って、その電圧降下分の電圧だけ、実際の電池電圧より大きくなっている。その結果、実際の電池電圧と比して大きな電圧を電池電圧としており、正確な電池電圧により、定電流充電と定電圧充電との切換が行われていないという問題がある。
【0013】
また、保護IC20で行う充電制御IC10の切替に際しての不感応時間の設定と過充電制御の不感応時間の設定を個別に設定することができなかった。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、充電制御ICにおける定電流充電と定電圧充電の切替を正確な電池電圧の検出により行うことができ、しかも、充電制御ICの不感応時間の設定と過充電制御の不感応時間の設定とを個別に設定可能とした二次電池保護回路を提供することを目的とする。
【0014】
請求項1に記載された発明は、電池電圧に応じて該電池への充電を制御する充電制御手段と該電池を過充電から保護する保護手段とを有する二次電池保護回路において、前記電池の充電状態により変化する前記電池の電圧を検出する充電電圧検出部と、前記充電電圧検出部の検出結果により充電制御を行う充電制御部と、前記充電制御部により駆動する充電制御出力部記充電電圧検出部の検出結果により過充電制御を行う過充電制御部と、
前記過充電制御部により駆動する過充電制御出力部とを有し、前記充電制御出力部は前記充電電圧検出部の検出結果に応じて前記充電制御手段を制御し、前記過充電制御出力部前記充電電圧検出部の検出結果に応じて前記過充電制御手段を制御することを特徴とする。
【0015】
請求項1記載の発明によれば、電池電圧に応じて電池の充電状態を検出する一の充電電圧検出部22の検出結果に応じて、充電制御手段11及び過充電制御手段の両者を制御することにより、充電制御ICにおける定電流充電と定電圧充電の切替を正確な検出電圧により行うことができる。
また、従来は、充電制御手段及び過充電制御手段の電池電圧検出部を異にしており、それらの間で検出電圧調整が必要であったが、請求項1記載の発明では、その調整を不要とすることができる。
【0016】
請求項2に記載された発明は、請求項1記載の二次電池保護回路において、前記充電制御及び過充電制御部29は、不感応時間設定部23を有し、該不感応時間設定部は、充電電圧検出部22の検出結果を受けて、前記充電制御出力部及び前記過充電制御出力部に対して出力信号を出力するに際して、所定時間だけ不感応状態とし、所定時間経過した後に出力を行うことを特徴とする。
【0017】
請求項2記載の発明によれば、不感応時間設定部は、充電制御出力部及び過充電制御出力部に対して出力信号を出力するに際して、所定時間だけ不感応状態とし、所定時間経過した後に出力を行うことにより、充電制御及び過充電制御を一定時間だけ遅延させることができる。
請求項3に記載された発明は、請求項2記載の二次電池保護回路において、前記不感応時間設定部23は、前記充電制御出力部24及び過充電制御出力部25に対する不感応時間を、個別に設定することを特徴とする。
【0018】
請求項3記載の発明によれば、充電制御出力部24及び過充電制御出力部25に対する不感応時間を個別に設定することにより、充電制御及び過充電制御の個々の不感応時間を、必要な時間だけ任意に設定することができる。
請求項4に記載された発明は、請求項2又は3記載の二次電池保護回路において、前記不感応時間設定部23及び前記充電電圧検出部22は、基準電圧発生部を有し、前記不感応時間設定部の基準電圧発生部(定電流源CS1、ツナーダイオードD1)と前記充電電圧検出部の基準電圧発生部(定電流源CS3、ツナーダイオードD2)の全部又は一部を共用することを特徴とする。
【0019】
請求項4記載の発明によれば、不感応時間設定部の基準電圧発生部を充電電圧検出部の基準電圧発生部として共用することにより、回路構成を簡素化できる。請求項5に記載された発明は、請求項1ないし4いずれか一項記載の二次電池保護回路において、前記充電制御手段11は、前記充電電圧検出部22の検出結果に応じて前記電池への充電方式を定電流充電から定電圧充電に切り換えることを特徴とする。
【0020】
請求項5記載の発明によれば、充電制御手段11は、前記充電電圧検出部22の検出結果に応じて前記電池への充電方式を定電流充電から定電圧充電に切り換えることにより、充電当初は効率の良い定電流充電を行い、一定電圧を充電した後は、定電圧充電を行い正確な充電を行うことができる。請求項6に記載された発明は、請求項1ないし5いずれか一項記載の二次電池保護回路において、前記充電電圧検出22は、前記保護手段に設けられたことを特徴とする。
【0021】
請求項6記載の発明によれば、充電電圧検出22は、前記保護手段に設けることにより、正確な電池電圧により、定電流充電と定電圧充電との切換を行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施例のブロック構成図を示す。同図中、図5と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
本実施例の二次電池保護回路4は、充電制御IC11及び保護IC21の構成が図5とは相違する。
【0023】
本実施例の保護IC21は、二次電池1の電池電圧Vcc2 を検出して、二次電池1の電池電圧に応じて放電制御FET1及び充電制御FET2を制御するとともに、充電制御IC11の定電流、定電圧充電を切り換える。図2は本発明の一実施例の保護ICの回路構成図を示す。保護IC21は、充電電圧検出部22、充電制御及び過充電制御部29を有する。
【0024】
充電電圧検出22は、電池電圧入力回路部26、基準電圧回路部27、比較回路VS1、VS2、出力回路部28から構成される。電池電圧入力回路部26は、抵抗R10〜R14、スイッチSWから構成される。電池電圧入力回路部26には、二次電池1の電池電圧Vcc2が抵抗R11と抵抗R14間に印加され、電池電圧Vcc2 を抵抗R11〜R14により分圧して比較回路VS1、VS2の非反転入力端子に供給する。
【0025】
このとき、抵抗R10は、スイッチSWのオン・オフにより抵抗R11に並列に接続又は非接続状態となる。スイッチSWは、過充電制御出力部25の出力制御信号に応じてオン・オフされる。
また、基準電圧回路部27は、定電流源CS1及びツェナーダイオードD1から構成される。基準電圧回路部27には、電池電圧Vcc2 が印加され、電池電圧から基準電圧VZ1を生成し、比較回路VS1、VS2の反転入力端子に供給する。
【0026】
比較回路VS1は、電池電圧入力回路部26で分圧された電池電圧Vcc21(Vcc21= Vcc2 *(R13+R14)/(R11+R12+R13+R14))と基準電圧回路部27で生成された基準電圧VZ1とを比較し、電池電圧Vcc21が基準電圧VZ1より大きいときにはハイレベル、電池電圧Vcc21が基準電圧VZ1より小さいときにはローレベルの出力信号を出力する。比較回路VS1の出力信号は、出力回路部28のトランジスタQ3のベースに印加される。比較回路VS1が反転する時の電池電圧Vcc2の電圧をVS1とする。
【0027】
比較回路VS2は、電池電圧入力回路部26で分圧された電池電圧Vcc22(Vcc22= Vcc2 *R14/(R11+R12+R13+R14)、Vcc22<Vcc21)と基準電圧回路部27で生成された基準電圧VZ1とを比較し、電池電圧Vcc22が基準電圧VZ1より大きいときにはハイレベル、電池電圧Vcc22が基準電圧VZ1より小さいときにはローレベルの出力信号を出力する。比較回路VS2の出力信号は、出力回路部28のトランジスタQ4のベースに印加される。比較回路VS2が反転する時の電池電圧Vcc2の電圧をVS2とする。
【0028】
比較回路VS1、VS2の反転入力端子には、共通の基準電圧VZ1が印加されており、非反転入力端子に印加される電圧は、比較回路VS1に印加される電圧の方が高いので、比較回路VS1から先に、ハイレベルの出力信号が得られることとなる。
出力回路部28は、クランプ回路を構成するトランジスタQ7及びトランジスタQ8、第1のカレントミラー回路を構成するトランジスタQ3、トランジスタQ6及びトランジスタQ9、第2のカレントミラー回路を構成する定電流源CS2、トランジスタQ5及びトランジスタQ17並びにトランジスタQ5に並列接続されたトランジスタQ4から構成される。
【0029】
トランジスタQ7及びトランジスタQ8から構成されるクランプ回路により、B点の電位は、A点の電位にクランプされる。第1のカレントミラー回路は、比較回路VS1の出力信号により駆動されて、B点に出力信号を出力する。また、第2のカレントミラー回路は、比較回路VS2の出力信号により駆動されるトランジスタQ4により制御されて、B点に出力信号を出力する。
【0030】
充電制御及び過充電制御部29は、不感応時間設定部23、充電制御出力部24及び過充電制御出力部25を有する。不感応時間設定部23においては、定電流源CS3とツナーダイオードD2により、基準電圧VZ2が生成され、その基準電圧VZ2が比較回路TD2の反転入力端子に印加される。また、比較回路TD1の反転入力端子には、基準電圧VZ2の分圧された電圧VZ23(VZ23=VZ2*R16/(R15+R16))が印加される。比較回路TD1、TD2の非反転入力端子には、B点の電圧が印加される。比較回路TD1の出力信号は、充電制御出力部24のトランジスタQ10のベースに印加される。また、比較回路TD2の出力信号は、充電制御出力部24のトランジスタQ15のベースに印加される。
【0031】
比較回路TD、TD2の非反転入力端子には、共通のB点の電位が印加されており、反転入力端子に印加される電圧は、比較回路TD2に印加される電圧の方が高いので、比較回路TD1から先に、ハイレベルの出力信号が得られることとなる。充電制御出力部24は、第3のカレントミラー回路を構成するトランジスタQ10、Q11及びQ12から構成される。充電制御出力部24の出力信号は、充電制御端子OC1を介して充電制御ICに印加され、充電制御ICの定電流充電と定電圧充電を切り換える。
【0032】
過充電制御出力部25は、第4のカレントミラー回路を構成するトランジスタQ13〜Q16から構成される。過充電制御出力部25の出力信号は、トランジスタQ14及びトランジスタQ16から得られる。トランジスタQ14からの出力は、FET2制御端子OC2を介して、充電制御FET2のオン・オフを制御する。また、トランジスタQ16からの出力は、スイッチSWのオン・オフを制御する。
【0033】
コンデンサC2は、不感応時間設定用コンデンサである。
図2の保護ICの動作を、図3のタイミングチャートを用いて説明する。当初スイッチSWは、開いている。
時刻t1で定電流充電が開始される。充電とともに、二次電池の電池電圧Vcc2の電位が上昇する。二次電池の電池電圧Vcc2が、時刻t2でVS1となると、比較回路VS1が反転し、トランジスタQ3のベースに正の信号が印加される。その結果、トランジスタQ3及びトランジスタQ6に電流が流れる。トランジスタQ6に電流が流れると、トランジスタQ6に流れる電流に対応した電流がトランジスタQ9に流れる。そのトランジスタQ9に流れる電流により、コンデンサC2が充電される。
【0034】
不感応時間(t2からt3)経過後、時刻t3で、コンデンサC2の電池電圧が、比較回路TD1のスレッショルド電圧を超えると比較回路TD1が反転し、トランジスタQ10のベースに正の信号が印加される。その結果、トランジスタQ10及びトランジスタQ11に電流が流れる。トランジスタQ11に電流が流れると、トランジスタQ11に流れる電流に対応した電流がトランジスタQ12に流れる。その結果、端子OC1を介して、充電制御IC10に制御信号が印加され、充電制御IC10を制御し、定電流充電から定電圧充電に切り替える。
【0035】
定電流充電から定電圧充電に切り替えられると、その瞬間に充電電流が減少し、電池電圧Vcc2は、図3に示すようにΔV下がる。その後、定電圧充電を開始し所定の充電を行い、充電を中止する。ところで、定電流充電から定電圧充電に切り替えられる時の、ディップ電圧ΔVが大幅の場合、図3に示すように、一旦定電圧充電になるが、その後、定電流充電を行い充電速度を上げるようにしている(t4〜t6)。時刻t4〜t6においても、同様に、t5で、二次電池の電池電圧Vcc2が、VS1となると、比較回路VS1が反転し、コンデンサC2を充電し、コンデンサC2の電池電圧が、比較回路TD1のスレッショルド電圧を超えると比較回路TD1が反転して、定電流充電から定電圧充電に切り替える。その後、定電圧充電により、所定の充電を行い、充電を中止する。
【0036】
また、充電制御トランジスタQ1がショートした場合等の、充電制御ICが異常の場合について説明する。
この場合は、時刻t9で、端子OC1が、ハイレベルとなり、充電制御IC10に制御信号が印加され、定電流充電から定電圧充電に切り替えられても、電池電圧Vcc2が下がらず、電池電圧が上昇し続ける。その結果、コンデンサC2の充電電圧は、図3(B)のように上昇する。しかし、B点の電位は、クランプ回路トランジスタQ7及びQ8により、時刻t10〜t11の間は、A点の電位(=VZ1)に抑えられる。
【0037】
時刻t11になると、電池電圧Vcc2がVS2を超える。電池電圧Vcc2がVS2を超えると、比較回路VS2が反転し、トランジスタQ4のベースに正の出力信号を印加する。その結果、トランジスタQ4に電流が流れる。トランジスタQ4に電流が流れると、トランジスタQ5及びトランジスタQ17に流れる電流が減少し、トランジスタQ8のベース電位が上がり、図3(B)のように、トランジスタQ8のエミッタ(B点)の電位を上げる。B点の電位が、VZ2を超えると、比較回路TD2が反転する。比較回路TD2が反転すると、トランジスタQ15のベースに正の出力信号が印加される。その結果、トランジスタQ13に電流が流れ、さらに、トランジスタQ16及びトランジスタQ14に電流が流れる。
【0038】
トランジスタQ16の電流は、スイッチSWを閉じ、抵抗R11に抵抗R10を並列に挿入し、電池電圧Vcc2が多少下がっても、制御を継続するように、ヒステリシス特性を持たせる。
トランジスタQ14の電流は、OC2端子に印加され、充電を停止するように充電制御FET2をオフとする。
【0039】
ここで、再び図1に戻って、この充電制御FET2の動作を説明る。抵抗R1,R2は、充電制御用出力端子OC2と接地との間に直列に接続され、充電制御用出力端子OC2から電流が供給されたときに電圧を発生する。抵抗R1と抵抗R2との接続点にはトランジスタQ2のべースが接続される。トランジスタQ2は、エミッタが接地され、コレクタが充電制御FET2のゲートに接続される。なお、充電制御FET2のゲートは、抵抗R3を介して二次電池1の電池電圧が印加される。
【0040】
トランジスタQ2は、保護IC21の充電制御用出力端子OC2がハイレベルのときにオンし、ローレベルのときにオフする。トランジスタQ2がオンすると、充電制御FET2のゲート電位がローレベルとなるので、充電制御FET2がオフする。充電制御FET2がオフすると、ACアダプタ2と二次電池1との接続が切断され、充電が停止される。
【0041】
また、トランジスタQ2がオフのときには、充電制御FET2のゲート電位がハイレベルとなるので、充電制御FET2がオンする。充電制御FET2がオンすると、ACアダプタ2と二次電池1とが接続され、充電可能な状態とされる。
次に、充電制御IC11について説明する。
図4は本発明の一実施例の充電制御ICのブロック構成図を示す。同図中、図6と同一構成部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0042】
本実施例の充電制御IC11には、保護IC21の出力端子OC1が接続され、充電制御IC11は出力端子OC1から印加される制御信号に応じて定電流充電と定電圧充電とを切り換える。定電流充電は、一定の電流で充電を行うように充電を制御する動作である。また、定電圧充電は、一定の電池電圧となるように充電を制御する動作である。
【0043】
保護IC21の出力端子OC1は、充電制御IC11の制御端子Tcontに印加される。制御端子Tcontは、入力回路13を介して電流検知回路103に接続される。入力回路13は、トランジスタQ31、抵抗R31,R32から構成される。
抵抗R31,R32は、制御端子Tcontと接地との間に直列に接続される。抵抗R31と抵抗R32との接続点は、トランジスタQ31のベースに接続されている。トランジスタQ31は、エミッタが接地され、そのコレクタが電流検知回路103に接続される。
【0044】
OC1に制御信号が現れると、トランジスタQ31が導通し、そのトランジスタQ31のコレクタ出力は、電流検知回路103を制御し、定電流充電から定電圧充電に切り替える。
ここで、充電制御IC制御の不感応時間の設定と過充電制御の不感応時間の設定について説明する。図3において、充電制御IC制御の不感応時間は、t2とt3(又はt5とt6間)であり、過充電制御の不感応時間は、t8とt10の間とt11とt12の間である。
【0045】
充電制御IC制御の不感応時間は、図3(B)の電圧の傾斜及び比較回路TD1のスレッショルド電圧で設定することができる。傾斜はコンデンサC2等で決まり、比較回路TD1のスレッショルド電圧は、VZ2、R15及びR16を適宜設定することにより決めることができる。
過充電制御の不感応時間は、図3(B)の電圧の傾斜及び比較回路TD1のスレッショルド電圧で設定することができる。傾斜はコンデンサC2等で決まり、比較回路TD2のスレッショルド電圧は、VZ2を適宜設定することにより決めることができる。
【0046】
従って、コンデンサC2、VZ2、R15及びR16の各値を適宜設定することにより、不感応時間の設定と過充電制御の不感応時間を個別に設定することができる。
なお、不感応時間設定部23の定電流源CS3及びツナーダイオードD2は、基準電圧回路部27の定電流源CS1及びツナーダイオードD1を用いてもよい。
【0047】
以上、本実施例によれば、充電制御IC11の定電流充電から定電圧充電への切り換えを保護IC21での充電電圧検出部22の検出結果により行うことにより、充電制御IC11と保護IC21との充電検出電圧を一致させることができ、充電制御IC11と保護IC21とでの充電検出電圧の調整を不要にできる。
【0048】
【発明の効果】
上述の如く本発明によれば、次に述べる種々の効果を実現することができる。請求項1記載の発明によれば、電池電圧に応じて電池の充電状態を検出する一の充電電圧検出部22の検出結果に応じて、充電制御手段11及び過充電制御手段の両者を制御することにより、充電制御ICにおける定電流充電と定電圧充電の切替を正確な検出電圧により行うことができる。
【0049】
また、従来は、充電制御手段及び過充電制御手段の電池電圧検出部を異にしており、それらの間で検出電圧調整が必要であったが、請求項1記載の発明では、その調整を不要とすることができる。
請求項2記載の発明によれば、不感応時間設定部は、充電制御出力部及び過充電制御出力部に対して出力信号を出力するに際して、所定時間だけ不感応状態とし、所定時間経過した後に出力を行うことにより、充電制御及び過充電制御を一定時間だけ遅延させることができる。
【0050】
請求項3記載の発明によれば、充電制御出力部24及び過充電制御出力部25に対する不感応時間を個別に設定することにより、充電制御及び過充電制御の個々の不感応時間を、必要な時間だけ任意に設定することができる。
請求項4記載の発明によれば、不感応時間設定部の基準電圧発生部を不感応時間設定部の基準電圧発生部として共用することにより、回路構成を簡素化できる。
【0051】
請求項5記載の発明によれば、充電制御手段11は、前記充電電圧検出部22の検出結果に応じて前記電池への充電方式を定電流充電から定電圧充電に切り換えることにより、充電当初は効率の良い定電流充電を行い、一定電圧を充電した後は、定電圧充電を行い正確な充電を行うことができる。請求項6記載の発明によれば、充電電圧検出22は、前記保護手段に設けることにより、正確な電池電圧により、定電流充電と定電圧充電との切換を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック構成図である。
【図2】本発明の一実施例の保護ICのブロック構成図である。
【図3】図2の保護ICの動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図4】本発明の一実施例の充電制御ICのブロック構成図である。
【図5】従来のブロック構成図である。
【図6】従来の充電制御ICのブロック構成図の一例である。
【符号の説明】
1 二次電池
2 ACアダプタ
10,11 充電制御IC
20、21 保護IC
22 充電電圧検出部
23 不感応時間設定部
24 充電制御出力部
25 過充電制御出力部
26 電池電圧入力回路部
27 基準電圧回路部
28 出力回路部
29 充電制御及び過充電制御部
101 基準電圧回路
102 比較回路
103 電流検知回路
FET1 放電制御FET
FET2 充電制御FET(過充電制御手段)
Q1 充電制御トランジスタ
C2 不感応時間設定用コンデンサ
VS1、VS2、TD1、TD2 比較回路
SW スイッチ

Claims (6)

  1. 電池電圧に応じて該電池への充電を制御する充電制御手段と該電池を過充電から保護する保護手段とを有する二次電池保護回路において、
    前記電池の充電状態により変化する前記電池の電圧を検出する充電電圧検出部と、
    前記充電電圧検出部の検出結果により充電制御を行う充電制御部と、
    前記充電制御部により駆動する充電制御出力部
    記充電電圧検出部の検出結果により過充電制御を行う過充電制御部と、
    前記過充電制御部により駆動する過充電制御出力部とを有し、
    前記充電制御出力部は前記充電電圧検出部の検出結果に応じて前記充電制御手段を制御し、
    前記過充電制御出力部前記充電電圧検出部の検出結果に応じて前記過充電制御手段を
    制御する
    ことを特徴とする二次電池保護回路。
  2. 前記充電制御及び過充電制御部は、不感応時間設定部を有し、不感応時間設定部は、前記充電電圧検出部の検出結果を受けて、前記充電制御出力部及び前記過充電制御出力部に対して出力信号を出力するに際して、所定時間だけ不感応状態とし、所定時間経過した後に出力を行うことを特徴とする請求項1記載の二次電池保護回路。
  3. 前記不感応時間設定部は、前記充電制御出力部及び過充電制御出力部に対する不感応時間を、個別に設定することを特徴とする請求項2記載の二次電池保護回路。
  4. 前記不感応時間設定部及び前記充電電圧検出部は、基準電圧発生部を有し、前記不感応時間設定部の基準電圧発生部と前記充電電圧検出部の基準電圧発生部の全部又は一部を共用することを特徴とする請求項2又は3記載の二次電池保護回路。
  5. 前記充電制御手段は、前記充電電圧検出部の検出結果に応じて前記電池への充電方式を定電流充電から定電圧充電に切り換えることを特徴とする請求項1ないし4いずれか一項記載の二次電池保護回路。
  6. 前記充電電圧検出は、前記保護手段に設けられたことを特徴とする請求項1ないし5いずれか一項記載の二次電池保護回路。
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