JP3975419B2 - ラッゲージ開閉装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、乗用車等の車両におけるラッゲージ開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の車両にあっては、たとえば図5に示すようにラッゲージドア1は、これに結合するヒンジアーム2を支軸のまわりに回動させることにより開閉するようになっている。ヒンジアーム2は、図6に示されるようにトーションバー3によって、ラッゲージドア1の開き方向に付勢されている。これによりラッゲージドア1を開いた際、トーションバー3の弾力による反力で適度な開度で停止するようにしている。
【0003】
トーションバー3は、反力調整式のものと反力固定式のものがある。反力調整式のものは、図6に示されるようにトーションバー3の先端が掛止される複数の取付穴4を有し、その取付穴4に応じた反力が得られる。このような反力調整式トーションバー3は、一般に、オプション装着時における質量(重量)増加に対応し、あるいは反力の静的な強弱調整に用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように特に反力調整式のトーションバー3を用いるものにあっては、希望する取付穴4を選択し、それにトーションバー3の先端を掛止するには手間がかかっていた。また、ラッゲージドア1を開いた際あらゆる条件下で、つねにラッゲージドア1を適度な開度に保持するのは必ずしも容易でなかった。
【0005】
この発明は以上の点に鑑み、ラッゲージドアを開いた際、つねに適切な開度に保持し得るラッゲージ開閉装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、ラッゲージドアに結合するヒンジアームを支軸のまわりに回動させることにより該ラッゲージドアを開閉するようにしたラッゲージ開閉装置であって、支軸のまわりにヒンジアームと一体回転するラッチと該ラッチに係合するように支軸付近に配置されたフックとを有しラッゲージドアを任意開度でロックし保持するラッチ機構と、フックの先端部に接続されたケーブルと該ケーブルを介してフックを回転駆動するロック解除ハンドルとフックと係合しその回転駆動位置に保持するカムとを有しラッチ機構によるラッゲージドアに対するロックを解除するロック解除機構と、ロック解除されたラッチ機構をロック作動可能な状態に復帰させるリセット機構と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、リセット機構が、ラッチとカムとを連結するリンクを含み、ラッゲージドアを閉めた際フックおよびカムの係合を解除するようにしたことを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、ラッゲージドアを開いた際、ラッチ機構によってラッゲージドアを任意開度でロックし保持することができる。また、ロック解除機構のロック解除ハンドルを操作することにより、ラッゲージドアに対するロックを解除することができ、さらにラッゲージドアを閉めた際リセット機構により初期状態に復帰させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき、従来例と実質的に同一または対応する部材には同一符号を用いて、本発明によるラッゲージ開閉装置の好適な実施の形態を説明する。
図1は、この実施形態における要部構成を示している。ラッゲージドア1は、ヒンジアーム2を支軸のまわりに回動させることにより開閉する。ヒンジアーム2はトーションバー3によって、リンク5を介してラッゲージドア1の開き方向に付勢されている。なお、トーションバー3は、ボディ側に固定されたサポート6に装架されている。
【0009】
この発明に係る装置は、ラッゲージドア1を任意開度でロックし保持するラッチ機構と、このラッチ機構によるラッゲージドア1に対するロックを解除するロック解除機構と、ロック解除されたラッチ機構をロック作動可能な状態に復帰させるリセット機構とを備えて構成される。
【0010】
ラッチ機構は、支軸7のまわりにヒンジアーム2と一体回転するラッチ8と、ラッチ8に係合するように支軸7付近に配置されたフック9と、を含んでいる。フック9は、サポート6に植設されたピン10のまわりに回転可能に支持されていて、スプリング11が、フック9をラッチ8との係合方向に付勢している。
【0011】
ロック解除機構は、フック9の先端部に接続されたケーブル12と、このケーブル12を介してフック9を回転駆動するロック解除ハンドル13(図2参照)と、フック9と係合しその回転駆動位置に保持するカム14と、を含んでいる。カム14は、サポート6に植設されたピン15のまわりに回転可能に支持されており、スプリング16が、カム14をフック9との係合方向に付勢している。
【0012】
リセット機構は、ラッチ8とカム14とを連結するリンク17を含んでいる。このリンク17の長穴17aには、カム14に植設されたピン18がスライド可能に嵌合している。そしてリセット機構は、ラッゲージドア1を閉めた際フック9およびカム14の係合を解除するようになっている。
【0013】
この発明のラッゲージ開閉装置は上記のように構成されており、つぎにその作用を説明する。
図3はこの発明装置の作動の概要を示している。図3(A)において、ラッゲージドア1が開くにつれて(矢印A)、ラッチ8がヒンジアーム2と一体回転する。ラッチ8の噛合い部をフック9が動いていき、ラッチ8が止まったところでつねに両者は係合状態になる。したがって、ラッチ8の逆回転、すなわちラッゲージドア1が閉まるのを規制し、任意の開度でロックし保持することができる。なお、ラッゲージドア1の開き方向への操作は可能である。
【0014】
図3(B)において、ラッゲージドア1を閉める際、ロック解除ハンドル13を引くと(矢印B)、スプリング11の弾力に抗してフック9が回転し、ラッチ8から外れる。またこれと同時に、フック9とカム14が係合することで、ラッチ8、すなわちラッゲージドア1は開閉自由になる。このようにしてロック解除ハンドル13の操作でラッゲージドア1を任意の開度でロック解除することができる。
【0015】
図3(C)において、図3(B)の状態からラッゲージドア1を閉めると、リンク17がカム14上をスライドし、その長穴17aの端部でピン18を押す。フック9およびカム14の係合が解除され、カム14が初期状態に復帰する。これによりラッチ機構がリセットされ、ラッゲージドア1を再び、任意の開度でロックし保持することができる。
【0016】
上記説明から明らかなように、ラッゲージドア1の開閉において、停車時の車両姿勢や風等の外乱要因によってラッゲージドア1が途中で落下するのを確実に防ぐことができ、図4(A)のように任意開度でロックし、この状態を保持することができる。また、このように任意の中間の開度でロックが可能であるため、図4(B)に示される落下域でのラッゲージドア1の保持を確実に行うことができる。
【0017】
また、ラッゲージドア1の中間開度位置から開き方向へは操作可能であり、閉じ方向へはロック解除ハンドル13の操作で、ロック解除後操作可能となる。ラッゲージドア1の全開時の保持力を確保しておけば、中間域でトーションバー3によるバランスをとる必要がないため、細かいチューニングが不必要になって、これにより従来のようなトーションバー3の造り込みをなくすることができる。さらに、字光式ライセンス等の後付け部品によるラッゲージドア1の質量増加があっても、これに有効に対応することができ、つねに適正な動作が得られる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、この種のラッゲージ開閉機構において、ラッゲージドアを開いた際、ラッチ機構によってラッゲージドアを任意開度でロックし保持するとともに、ロック解除ハンドルの操作により、ラッゲージドアに対するロックを解除することができ、優れた使用性を実現することができる。特に中間開度でのラッゲージの落下防止を図ることにより、高い安全性が確保される等の利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるラッゲージ開閉装置の実施形態における要部構成を示す図である。
【図2】この発明によるラッゲージ開閉装置の実施形態における後方から見た全体図である。
【図3】この発明によるラッゲージ開閉装置の実施形態における作動の概要を示す図である。
【図4】この発明によるラッゲージ開閉装置の実施形態における作用を示す車両側面図および作動特性を示すグラフである。
【図5】従来例に係る車両後方斜視図である。
【図6】従来例に係る要部構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ラッゲージドア
2 ヒンジアーム
3 トーションバー
5 リンク
6 サポート
7 支軸
8 ラッチ
9 フック
11 スプリング
12 ケーブル
13 ロック解除ハンドル
14 カム
16 スプリング
17 リンク
Claims (2)
- ラッゲージドアに結合するヒンジアームを支軸のまわりに回動させることにより該ラッゲージドアを開閉するようにしたラッゲージ開閉装置であって、
上記支軸のまわりに上記ヒンジアームと一体回転するラッチと該ラッチに係合するように上記支軸付近に配置されたフックとを有し上記ラッゲージドアを任意開度でロックし保持するラッチ機構と、
上記フックの先端部に接続されたケーブルと該ケーブルを介して上記フックを回転駆動するロック解除ハンドルと上記フックと係合しその回転駆動位置に保持するカムとを有し上記ラッチ機構によるラッゲージドアに対するロックを解除するロック解除機構と、
ロック解除された上記ラッチ機構をロック作動可能な状態に復帰させるリセット機構と、を備えたことを特徴とする、ラッゲージ開閉装置。 - 前記リセット機構は、前記ラッチと前記カムとを連結するリンクを含み、ラッゲージドアを閉めた際フックおよびカムの係合を解除するようにしたことを特徴とする、請求項1に記載のラッゲージ開閉装置。
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JP21273699A JP3975419B2 (ja) | 1999-07-27 | 1999-07-27 | ラッゲージ開閉装置 |
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Family
ID=16627592
Family Applications (1)
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JP21273699A Expired - Lifetime JP3975419B2 (ja) | 1999-07-27 | 1999-07-27 | ラッゲージ開閉装置 |
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