JP3975169B2 - カットシートおよびそれから製造された特に紙巻タバコ用の箱 - Google Patents
カットシートおよびそれから製造された特に紙巻タバコ用の箱 Download PDFInfo
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Description
本発明は、カットシートおよびそれから製造された特に紙巻タバコ用包装として利用される箱に関する。
紙巻タバコはふつうソフトパック包装またはハードパック包装のいずれかで、例えばヒンジ蓋付き箱もしくはヒンジリッド箱で市販されるが、ヒンジ蓋のないいわゆるリジッド・ソフト包装でも市販される。ハードパック包装において、隅および稜を丸くして消費者のポケットを保護することも公知である。例えば独国特許出願公開第2940797号明細書がこの目的のために、すべての隅および稜を丸くした特にヒンジリッド型の紙巻タバコ箱を述べている。しかしこの独国公開明細書は、この箱をどのように製造できるのかを開示していない。
欧州特許出願公開第0764595号明細書に述べられたヒンジリッド型の紙巻タバコ箱はその4つの水平な主稜が斜にされまたは丸くされている。これらの稜を製造するために相応するカットシートも示されている。この欧州刊行物はさらに米国特許第2523251号明細書の参照指示(欧州特許出願公開第0764595号明細書第4欄51〜54行)を含んでおり、したがって欧州特許出願公開第0764595号明細書の丸くされまたは斜にされた水平稜と米国特許第2523251号明細書の斜にされた長手稜との組合せも含んでいる。しかし、この特殊な実施形態をどのように製造できるのかの指摘はやはり欠落している。
すべての隅と長手稜および水平な主稜が丸くされまたは斜にされた箱、特にヒンジ蓋付き紙巻タバコ箱を単一のカットシートから製造することは実際問題が多い。
そこで本発明の目的は、すべての長手稜と水平な主稜および隅が極力十分に丸くされまたは斜にされた箱、特にヒンジ蓋付き紙巻タバコ箱を製造するための簡単に製造できるカットシートを提供することである。
この目的の解決は、少なくとも5面が閉じた直方体状箱を形成するための折畳み可能な材料からなるカットシートであって、形成されるべき直方体状箱において正反対で向き合う2つの主面区画とそれらを結合する1つの底区画がカットシートに直線的に連続して配置されており、形成されるべき直方体状箱において正反対で向き合う両方の主面区画とこれらを結合する底区画とに対接する側面が、両方の主面区画から横に突出する側面区画によって形成され、形成されるべき直方体状箱において正反対で向き合う両方の主面区画の稜が折畳み領域によって形成されるものにおいて、
− 形成されるべき直方体状箱において正反対で向き合う両方の主面区画の隅(好ましくは下隅)で2つの折畳み領域が当接し、
− 2つの(好ましくは実質的に直角に)当接する折畳み領域の一方が約45°〜90°、好ましくは65°〜80°の円弧セグメントによって限定され、他方がS字曲線によって限定され、S字曲線が主面区画の隅に向かって円弧セグメントに密着し、
− 折畳み領域が好ましくは各2本以上の隣接する実質的に平行な折線によって形成されることを特徴とするカットシートにある。
− 形成されるべき直方体状箱において正反対で向き合う両方の主面区画の隅(好ましくは下隅)で2つの折畳み領域が当接し、
− 2つの(好ましくは実質的に直角に)当接する折畳み領域の一方が約45°〜90°、好ましくは65°〜80°の円弧セグメントによって限定され、他方がS字曲線によって限定され、S字曲線が主面区画の隅に向かって円弧セグメントに密着し、
− 折畳み領域が好ましくは各2本以上の隣接する実質的に平行な折線によって形成されることを特徴とするカットシートにある。
上で定義されたカットシートは好ましくは左および右第1側面区画を備えた第1主面区画を有し、
− 第1主面区画の上稜に底区画が続き、底区画の上稜には左および右第2側面区画を備えた第2主面区画が続いており、
− カットシートが水平折畳み領域と垂直折畳み領域を有し、つまり第1主面区画と底区画との間および底区画と第2主面区画との間に第1、第2水平折畳み領域と、左第1側面区画と第1主面区画との間、第1主面区画と右第1側面区画との間、左第2側面区画と第2主面区画との間および第2主面区画と右第2側面区画との間に第1〜第4垂直折畳み領域とを有し、
− 第1水平折畳み領域が第1主面区画の上隅で第1、第2垂直折畳み領域に当接し、
− 第2水平折畳み領域が第2主面区画の下隅で第3、第4垂直折畳み領域に当接する。
− 第1主面区画の上稜に底区画が続き、底区画の上稜には左および右第2側面区画を備えた第2主面区画が続いており、
− カットシートが水平折畳み領域と垂直折畳み領域を有し、つまり第1主面区画と底区画との間および底区画と第2主面区画との間に第1、第2水平折畳み領域と、左第1側面区画と第1主面区画との間、第1主面区画と右第1側面区画との間、左第2側面区画と第2主面区画との間および第2主面区画と右第2側面区画との間に第1〜第4垂直折畳み領域とを有し、
− 第1水平折畳み領域が第1主面区画の上隅で第1、第2垂直折畳み領域に当接し、
− 第2水平折畳み領域が第2主面区画の下隅で第3、第4垂直折畳み領域に当接する。
上記カットシートは既存のカットシート製造機械を適切に変更することによって簡単に製造することができる。ふつうに折畳んで貼り付けることによって、インナライナーに包み込まれた紙巻タバコ群を挿入することのできる1つの箱部のみからなるハードパック包装がこのカットシートから得られる。通常、紙巻タバコ群が箱内にしっかり収まり、箱の上側開口端が多少張り出して箱の開放と紙巻タバコの取り出しを消費者に可能とするように、箱寸法は設計されている。
しかし、箱は概して箱部の他に蓋部も持つことになり、通常のヒンジリッド箱が生じる。
この通常のヒンジリッド箱を得るために、上記カットシートは付加的区画、つまり第2主面区画に続いて、左および右第3側面区画を備えた第3主面区画を有し、第3主面区画の上稜に上面区画が続き、上面区画の上稜には左および右第4側面区画を備えた第4主面区画が続いており、
− カットシートが他の水平折畳み領域と垂直折畳み領域を有し、つまり第3主面区画と上面区画との間および上面区画と第4主面区画との間に第3、第4水平折畳み領域と、左第3側面区画と第3主面区画との間、第3主面区画と右第3側面区画との間、左第4側面区画と第4主面区画との間および第4主面区画と右第4側面区画との間に第5〜第8垂直折畳み領域とを有し、
− 第3水平折畳み領域が第3主面区画の上隅で第5、第6垂直折畳み領域に当接し、
− 第4水平折畳み領域が第4主面区画の下隅で第7、第8垂直折畳み領域に当接する。
− カットシートが他の水平折畳み領域と垂直折畳み領域を有し、つまり第3主面区画と上面区画との間および上面区画と第4主面区画との間に第3、第4水平折畳み領域と、左第3側面区画と第3主面区画との間、第3主面区画と右第3側面区画との間、左第4側面区画と第4主面区画との間および第4主面区画と右第4側面区画との間に第5〜第8垂直折畳み領域とを有し、
− 第3水平折畳み領域が第3主面区画の上隅で第5、第6垂直折畳み領域に当接し、
− 第4水平折畳み領域が第4主面区画の下隅で第7、第8垂直折畳み領域に当接する。
有利には、カットシートは上記区画の他に補足的になお左および右第2側面区画の下稜に左および右第2側面区画端タブを有し、左および右第3側面区画の上稜に左および右第3側面区画端タブを有する。これらの側面区画端タブは完成した箱の底および蓋を補強するのに役立つ。
好ましくは第4主面区画の上稜に補強区画があり、この補強区画は箱の製造時に第4主面区画の内面に接着され、やはり補強に役立つ。
ヒンジリッド箱用の通常の材料、例えば紙または厚紙、場合によっては被覆したもの、そしてプラスチック、プラスチックフィルムまたはプラスチック積層板、好ましくは横目紙または横目厚紙が、折畳み可能な材料として利用できる。
折線は溝または好ましくは刻み線のいずれかとすることができ、好ましくは箱の全長および全幅にわたって延びている。
溝を製造するためにカットシートの当該個所が溝付け体によって押し込まれる。反対側には溝付け通路があり、カットシートの材料はこの溝付け通路に押し込むことができる。溝が平行に延びている場合、上記方法に従って波形横断面が生じる。この方法は例えば米国特許第2523251号明細書に述べられており、結果がその図2に示してある。次にこのように処理されたカットシートを折畳むと、溝に沿って包装の(溝が幾つかの場合)丸い稜または(溝が2つの場合)斜にされた稜が自動的に形成される。
しかしその際に欠点として、包装材料の固有剛さおよび弾性復原力ゆえに包装を製造するための貼付けが問題を生じる。貼付けは通常カットシートの、箱側壁を形成する重なり領域で行われる。丸くされまたは斜にされた稜によって、これらの重なり領域は通常の例えばヒンジリッド箱に比べてかなり減少しており、限定量の接着剤のみを塗布することができる。それゆえに結果として、比較的微量の接着剤が十分に乾燥するまで比較的長く待たねばならないので機械的生産が遅くなる。というのも、さもないと材料の弾性復原力によって箱が再び開くであろうからである。
これが特別顕著となるのは、例えばヒンジリッド箱の製造に横目厚紙もしくは横目紙が使用される場合である。紙または厚紙で製造するとき、製品を形成する材料は迅速に移動するベルト上に置かれる。そのことから、材料中で長繊維が優先的に縦方向に整列することになる。完成した材料ウェブからカットシートが後に縦方向または横方向のいずれで切断されるのかに応じて、カットシート中で長繊維はカットシート(横目)の縦軸線を横切って配置されまたはカットシート(縦目)の縦軸線に沿って配置される。横目カットシートの縦方向を横切って繊維を整列させると、横軸線の周りでの曲げ性が良好になるが、しかし縦軸線の周りでの曲げ性は劣化する。それゆえに横方向貼付け用の復原力は、材料中で長繊維の位置が入れ替わって事情が正確に逆である縦目カットシートの場合よりも強い。しかし他方でヒンジ蓋付き箱用には横目カットシートが優先的に利用される。というのもそれは蓋の安定性(閉鎖のずれを生じず、蓋の僅かな引き裂きも生じない)、横方向での安定性向上による包装の剛さ、包装の扁平状態、すなわち包装の極力少ない湾曲を、縦目材料を使用する場合に比べて著しく促進するからである。
溝とは異なり刻み線を利用することによって、弾性復原力は意外なことに著しく減少し、横目材料は問題なく迅速に箱の製造に使用することができ、利用可能な比較的僅かな面ゆえに箱の貼付け時に問題を生じることもない。
刻み線を製造するために、包装を形成する材料の厚さは刻みナイフによって減少する。このためカットシートは平滑な台に載せて刻みナイフで処理され、圧縮の他に材料の除去も起こることがある。刻みナイフの形状に応じて例えばv形またはu形横断面が生じる。台が溝製造法におけるように刻みナイフとは反対側の個所に通路を有するのでなく、むしろ平滑な表面を有するので、厚さが減少し、溝の場合のように厚さ減少のない変形が生じるのではない。
厚さ減少度は利用される材料と当該折畳み領域とに依存している。垂直折畳み領域の刻み線は紙または厚紙の10〜80%、好ましくは30〜70%、特別好ましくは40〜60%、例えば約50%の厚さ減少によって形成され、水平折畳み領域の刻み線は紙または厚紙の10〜50%、好ましくは20〜40%、例えば約30%の厚さ減少によって形成される。
刻み線は第2の理由からも本発明に係るカットシートにとって好ましい。つまり刻み線は、完成した箱の内面にそれがあると外面がまったく無傷で未加工に見え、それゆえに消費者にとって向上した視覚的外観を提供するという利点を有する。それは溝利用時には可能ではない。
刻み線の数とそれらの相互距離とによって丸みの程度と種類を確定することができる。折畳み領域当り6〜8本、特に7本の刻み線が好ましく、これらが約1mmの相互距離にある。折畳むと丸い稜を有する箱が得られる。この場合、丸みの半径は市販の紙巻タバコの半径にほぼ一致する。折畳み領域当り2本の刻み線も同様に好ましく、これらは6〜8mm、特に約7mmの距離にある。この場合、折畳むと斜にされた稜を有する箱が得られる。
さらに箱の統一した視覚的外観のために、すべての折畳み領域が同数の折線を有することが優先される。
垂直折畳み領域と水平折畳み領域との当接に関し、円弧セグメントの末端とS字曲線の末端が直角に分岐しかつ主面区画の稜と平行であることが好ましい。というのも、さまざまな折畳み領域の間で問題のない移行がこうして可能となるからである。
好ましくは円弧セグメントとS字曲線は互いに接合されず、もしくは主面区画の隅点でのみ互いに接合されている。円弧セグメントとS字曲線との間に少なくとも部分的接合が存在することは確かに基本的に可能でもあるが、その場合折畳んで箱を形成するとき、両方の異なる折畳み領域の間の移行領域で押し潰しや不揃いを生じる。
さらに、少なくとも1つの折畳み領域が両方の末端で円弧セグメントまたはS字曲線のいずれかによって限定されていることが好ましい。同様に、すべての折畳み領域がその両方の末端で実質的に直角に他の折畳み領域に当接する場合、これら折畳み領域の両方の末端が円弧セグメントまたはS字曲線のいずれかによって限定されていることが好ましい。最後に、互いに平行なすべての折畳み領域がそれぞれ円弧セグメントまたはS字曲線のいずれかで成端していることも好ましい。3つの事例すべてにおいてこれは視覚的印象の向上をもたらす。
カットシートの製造は公知の方法で行われる。すなわち、カットシートはロールで支承されたカットシート材料のウェブから、好ましくは横目カットシートとして繰り出されて印刷される。通常この後、カットシートは刻みナイフまたは溝付け体によって上記の如くに処理され、同時に打抜かれおよび/または切断され、場合によってはエンボシングされる。通常に折畳んで側面に貼り付けることによって、この場合、インナライナー内に包み込まれた紙巻タバコ群を通常含む完成した例えば紙巻タバコ箱が機械的に得られる。本発明に係るヒンジリッド箱にはふつう通常のカラー部も挿入され、このカラー部は箱開口時に箱前壁の内面から多少張り出し、箱内にある紙巻タバコを掴むのを可能とするくぼみを有する。
以下、一実施例を基に本発明が説明される。
図1は紙巻タバコ用ヒンジリッド箱を製造するための本発明に係るカットシートを示す。
図2は図1の細部Yの図である。
図1は紙巻タバコ用ヒンジリッド箱を製造するための本発明に係るカットシートを示す。
図2は図1の細部Yの図である。
図から認めることのできる第1主面区画20は完成した箱において箱の箱部の前壁に相当し、隣接する側面区画22、24を備えている。左第1側面区画22と第1主面区画20との間および第1主面区画20と右第1側面区画24との間に第1、第2垂直折畳み領域90、91があり、両方の折畳み領域はこの場合7本の刻み線100によって形成されており、その上端には四分円を有する。
第1主面区画20に上側で底区画30が続き、第2主面区画40がそれに続いている。第1主面区画20と底区画30との間に第1水平折畳み領域80があり、底区画30と第2主面区画40との間に第2水平折畳み領域82がある。これら両方の水平折畳み領域80、82はやはり7本の刻み線100によって形成されており、刻み線は両方の末端にそれぞれs字線を示す。完成した箱において箱部の後面に相当する第2主面区画40は、左第2側面区画42およびそこにある左第2側面区画端タブ46と右第2側面区画44およびそこにある右第2側面区画端タブ48とが側面に並ぶ。それらの間に第3、第4垂直折畳み領域92、93がある。
第2主面区画40に続く第3主面区画50は完成した箱において蓋後壁に相当する。主面区画40、50が折線12によって分離され、完成した箱の蓋はこの折線を中心に揺動させることができる。第3主面区画50と一方で左第3側面区画52およびそこにある左第3側面区画端タブ56との間、他方で右第3側面区画54およびそこにある右第3側面区画端タブ58との間との間に、第5垂直折畳み領域94と第6垂直折畳み領域95がある。垂直折畳み領域92、93と94、95は切込みによって相互に分離されており、これらの切込みは折線12まで達しまたはそれ以上に達することができる。
第3主面区画50の上面に蓋区画60が続き、後者自体には第4主面区画70が続いている。第3主面区画50と蓋区画60との間に第3水平折畳み領域84があり、蓋区画60と第3主面区画70との間には第4水平折畳み領域86があり、これらの折畳み領域も他のすべての折畳み領域と同様に7本の刻み線100によって形成されている。
第4主面区画70の周りに左第4側面区画72、右第4側面区画74、それらの間にある第7、第8垂直折畳み領域96、97および補強区画72が集まっている。この補強区画72はその寸法が多少小さいので4本の刻み線100を有するだけである。
垂直折畳み領域と水平折畳み領域が主面区画の隅で当接し、例えば垂直折畳み領域90、91は主面区画の上隅21、23で水平折畳み領域80に当接する。図1の実施形態において垂直折畳み領域の端は四分円弧となっており、この四分円弧は一方でそれぞれ隣接する側面区画の上稜に円滑に移行し、他方で各主面区画の外稜に円滑に移行している。水平折畳み領域の端はS字曲線となっており、このS字曲線は一方でそれぞれ隣接する主面区画の外稜、他方で隣接する底区画または上面区画の外稜に円滑に移行している。
さまざまな折畳み領域の刻み線100の他にさらなる折線、例えば第2主面区画40と第3主面区画50との間に折線12、補強区画72内に折線77、側面区画端タブが中心に揺動できる折線55、45を認めることができる。
紙巻タバコ箱を製造するために、まず最初に側面区画42、44を90°上方に折り曲げ、次にそこにある側面区画端タブ46、48をやはり90°内方に折り曲げることができる。次にカットシート10の下部は底区画30と第1主面区画20が90°上方に折り曲げられ、これにより側面区画端タブ46、48が底区画30に接触して貼り付けられる。第1主面区画20がさらに(90°)折り込まれると、側面区画22、42と24、44は互いに重なり合り、貼り付けることができ、箱の下部、箱部が完成する。同様に上部、蓋部、箱が製造される。すなわち、側面区画端タブ56、58が上面区画60に貼り付けられる。補強区画72は内方で第4主面区画70に接着され、次に側面区画52、72と54、74が互いに貼り付けられる。それゆえに刻み線100は完成した箱の内面にあり、消費者が外から認めることはできない。
上記のように折畳んで得られるヒンジリッド箱は丸くされて長手稜を備えている。4つの水平な主稜も丸くされている。折畳み領域の隅で円弧セグメントとS字曲線が当接することによって折畳み領域の間の移行が円滑になり、こうして箱の8つの隅がすべて丸くされる。
円弧セグメントとS字曲線との当接が図2の細部図に拡大して示してある。垂直折畳み領域91、93の端はそれぞれ約60〜70°の円弧セグメントとなっており、水平折畳み領域80、82の端はS字曲線となっている。円弧セグメントとS字曲線は互いに接合されることなく隣接し、隅点23、43で当接する。
Claims (15)
- 少なくとも5面が閉じた直方体状箱を形成するための折畳み可能な材料からなるカットシートであって、形成されるべき直方体状箱において正反対で向き合う2つの主面区画(20、40)とそれらを結合する1つの底区画(30)がカットシート(10)に直線的に連続して配置されており、形成されるべき直方体状箱において正反対で向き合う両方の主面区画(20、40)とこれらを結合する底区画(30)とに対接する側面が、両方の主面区画(20、40)から横に突出する側面区画(22、24、42、44)によって形成され、形成されるべき直方体状箱において正反対で向き合う両方の主面区画(20、40)の稜が折畳み領域によって形成されるものにおいて、
− 形成されるべき直方体状箱において正反対で向き合う両方の主面区画(20、40)の隅で2つの折畳み領域が当接し、
− 2つの当接する折畳み領域の一方が約45°〜90°の円弧セグメントによって限定され、他方がS字曲線によって限定され、S字曲線が主面区画(20、40)の隅に向かって円弧セグメントに密着することを特徴とするカットシート(10)。 - 折畳み領域が、各2本以上の隣接する実質的に平行な折線によって形成されることを特徴とする、請求項1記載のカットシート(10)。
- 左および右第1側面区画(22、24)を備えた第1主面区画(20)を有し、
− 第1主面区画(20)の上稜に底区画(30)が続き、底区画(30)の上稜には左および右第2側面区画(42、44)を備えた第2主面区画(40)が続いており、
− カットシート(10)が水平折畳み領域と垂直折畳み領域を有し、つまり第1主面区画(20)と底区画(30)との間および底区画(30)と第2主面区画(40)との間に第1、第2水平折畳み領域(80、82)と、左第1側面区画(22)と第1主面区画(20)との間、第1主面区画(20)と右第1側面区画(24)との間、左第2側面区画(42)と第2主面区画(40)との間および第2主面区画(40)と右第2側面区画(44)との間に第1〜第4垂直折畳み領域(90、91、92、93)とを有し、
− 第1水平折畳み領域(80)が第1主面区画(20)の上隅(21、23)で第1、第2垂直折畳み領域(90、91)に当接し、
− 第2水平折畳み領域(82)が第2主面区画(40)の下隅(41、43)で第3、第4垂直折畳み領域(92、93)に当接する、請求項1または2のいずれか1項記載のカットシート(10)。 - 左および右第2側面区画(42、44)の下稜に左および右第2側面区画端タブ(46、48)が続いていることを特徴とする、請求項3記載のカットシート(10)。
- 左および右第3側面区画(52、54)を備えた第3主面区画(50)が第2主面区画(40)の上稜に続き、上面区画(60)が第3主面区画(50)の上稜に続き、左および右側面区画(72、74)を備えた第4主面区画(70)が上面区画(60)の上稜に続いており、
− カットシート(10)が他の水平折畳み領域と垂直折畳み領域を有し、つまり第3主面区画(50)と上面区画(60)との間および上面区画(60)と第4主面区画(70)との間に第3、第4水平折畳み領域(84、86)と、左第3側面区画(52)と第3主面区画(50)との間、第3主面区画(50)と右第3側面区画(54)との間、左第4側面区画(72)と第4主面区画(70)との間および第4主面区画(70)と右第4側面区画(74)との間に第5〜第8垂直折畳み領域(94、95、96、97)とを有し、
− 第3水平折畳み領域(84)が第3主面区画(50)の上隅(51、53)で第5、第6垂直折畳み領域(94、95)に当接し、
− 第4水平折畳み領域(86)が第4主面区画(70)の下隅(71、73)で第7、第8垂直折畳み領域(96、97)に当接することを特徴とする、請求項3または4記載のカットシート(10)。 - 左および右第3側面区画(52、54)の上稜に左および右第3側面区画端タブ(56、58)が続き、第4主面区画(70)の上稜に補強区画(72)が続いていることを特徴とする、請求項5記載のカットシート(10)。
- 折畳み可能な材料が横目厚紙(shortgrain cardboard)または横目紙(shortgrain paper)であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項記載のカットシート(10)。
- 折線が刻み線(100)であることを特徴とする、請求項7記載のカットシート(10)。
- 垂直折畳み領域の刻み線(100)が紙または厚紙の10〜80%、特に40〜60%厚さ減少によって形成され、水平折畳み領域の刻み線(100)が紙または厚紙の10〜50%、特に20〜40%厚さ減少によって形成されることを特徴とする、請求項8記載のカットシート(10)。
- 円弧セグメントの末端とS字曲線の末端が直角に分岐しかつ主面区画(20、40、50、70)の稜と平行であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項記載のカットシート(10)。
- 少なくとも1つの折畳み領域の末端が両方とも円弧セグメントまたはS字曲線のいずれかによって限定されていることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項記載のカットシート(10)。
- すべての折畳み領域がその両方の末端で他の折畳み領域に直角に当接する場合、これら折畳み領域の両方の末端が円弧セグメントまたはS字曲線のいずれかによって限定されていることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項記載のカットシート(10)。
- 互いに平行なすべての折畳み領域がそれぞれ円弧セグメントまたはS字曲線のいずれかによって限定されていることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1項記載のカットシート(10)。
- 請求項1〜13のいずれか1項記載のカットシート(10)から製造可能な箱。
- 請求項8または9記載のカットシートから製造可能な箱であって、刻み線(100)が箱の内面にある箱。
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