JP3974562B2 - 軽量盛土 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、盛土代わりに合成樹脂発泡体などの軽量盛土材を用いた軽量盛土に関する。更に詳しくは、例えば水道管、ガス管、排水管などの埋設管が配設された軽量盛土に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、合成樹脂発泡体などの軽量盛土材を積み上げ、この積み上げた軽量盛土材上に上部コンクリート床版を設け、更に上部コンクリート床版上に路面下地材として覆土を施した上に、路面材で路面を構築した軽量盛土が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−64683
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば軽量盛土で道路を構築する場合など、軽量盛土に水道管、ガス管、排水管などを埋設することも少なくない。このような埋設管を配設する場合、通行車両による衝撃などから埋設管を保護するために、上部コンクリート床版上に厚く覆土を施し、この土中に所定深さで埋設管を配設することが行われている。
【0005】
しかしながら、埋設管の保護のために必要な土被り量を得るためには、通常、埋設管を1m以上の深さに埋設する必要があり、これを満足するように上部コンクリート床版上の覆土厚を厚くすると、覆土の土量が増え、軽量盛土の上部重量が増大して設計上の制約となるだけでなく、施工日数がかさみ、施工コストもかかる問題がある。
【0006】
また、軽量盛土材の上面に凹部を形成し、そこに埋設管を配設し、埋設管を配設した凹部を覆って上部コンクリート床版を形成することで、通行車両による衝撃などを上部コンクリート床版で遮ることができるようにし、その上の覆土量を路面下地として必要な最小限に抑えてしまうことが考えられる。
【0007】
しかしながら、上記のように埋設管を上部コンクリート床版の下に配設すると、修理や交換時に、埋設管上を覆っている上部コンクリート床版を破砕して除去しなければならなくなり、保守点検が困難になる問題がある。
【0008】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、積み上げられた軽量盛土材上に上部コンクリート床版が設けられており、この上部コンクリート床版上に施された覆土中に埋設管が配設された軽量盛土において、少ない覆土量にて埋設管を保護できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的のために、積み上げられた軽量盛土材上に上部コンクリート床版が設けられており、この上部コンクリート床版上に施された覆土中に埋設管が配設された軽量盛土において、軽量盛土材の上面に、埋設管配設位置に対応して下地溝が形成されており、上部コンクリート床版に、下地溝に沿った埋設管収容溝が形成されており、この埋設管収容溝内に埋設管が配設されていることを特徴とする軽量盛土を提供するものである。
【0010】
また、上記本発明は、埋設管収容溝上を覆って蓋材が被せられていること、及び、覆土が、埋設管収容溝内を充填することなく、蓋材上に施されていること、をその好ましい態様として含むものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1に基づいて本発明の第1の例に係る軽量盛土を説明する。
【0012】
図1に示されるように、整地した地盤上に下部コンクリート床版1が形成されており、その上に軽量盛土材2が積み重ねられている。重ねられた軽量盛土材2の中間部には、高さ方向に適宜の間隔をもって中間コンクリート床版3が挟み込まれている。また、軽量盛土材2の最上部には、上部コンクリート床版4が設けられている。
【0013】
下部コンクリート床版1は、軽量盛土材2を積み上げる地盤の補強及び表面均しのために設けられるもので、軽量盛土材2の積み上げ位置の地盤表面に必要に応じて配筋を施し、コンクリートを打設することで形成することができる。この下部コンクリート床版1は、地盤が強固な場合や、軽量盛土材2の積み上げ高さが低い場合には、砂や土砂などで地盤1の表面均しを行うだけとして省略することができる。
【0014】
中間コンクリート床版3は、軽量盛土材2の積み上げ状態の安定化及び荷重の分散による補強のために設けられるもので、所定の途中高さまで積み上げた軽量盛土材2上に配筋を施してコンクリートを打設することで形成することができる。中間コンクリート床版3は、必要に応じて介在されるもので、軽量盛土材2の積み上げ高さがさほど高くない場合には省略することができる。
【0015】
整地した地盤又は上記下部コンクリート床版1上に、必要に応じて中間コンクリート床版3を挟み込んで積み重ねられる軽量盛土材2としては、強度及び耐水性に優れたものが好ましく、例えばポリスチレン発泡体、ポリエチレン発泡体、ポリウレタン発泡体などの合成樹脂発泡体を用いることができる。合成樹脂発泡体としては、特にポリスチレン発泡体が好ましい。
【0016】
合成樹脂発泡体としては、通常、ブロック状又は厚板状の成形品が用いられるが、現場発泡によって得られるものでもよい。現場発泡の合成樹脂発泡体の場合、原液の注入と発泡硬化を繰り返して行い、多層に分け形成することで、合成樹脂発泡体の積み重ね状態を得ることができる。しかし、作業性から、上記ブロック状のものが好ましい。ブロック状の合成樹脂発泡体は、押出成形によるものでもビーズ発泡成形によるものでもよいが、強度的には押出発泡成形したものが好ましい。
【0017】
上記軽量盛土材2の最上面には、埋設管5の配設位置に対応して、下地溝6が形成されている。この下地溝6は、例えばブロック状又は厚板状の合成樹脂発泡体を軽量盛土材2として用いる場合、上部の合成樹脂発泡体の積み重ねを、この下地溝6部分を除いて行うことで容易に形成することができる。
【0018】
上部コンクリート床版4は、必要に応じて中間コンクリート床版3を挟み込んで積み上げられた軽量盛土材2上に設けられている。このコンクリート床版4は、通行車輌の衝撃などから軽量盛土材2を保護すると共に、荷重を分散させるためのもので、軽量盛土材2の上面に沿って形成されていると共に、上記下地溝6部分では、当該下地溝6に沿って凹状の形状となっており、埋設管収容溝7が形成されたものとなっている。この埋設管収容溝7は、例えば道路用の軽量盛土の場合、路肩部分に、路長方向に連続したU字溝状に形成されており、その中に埋設管5が配設されている。
【0019】
上部コンクリート床版4上には、覆土8が施されており、上記埋設管5が配設された埋設管収容溝7内を埋めていると共に、上部コンクリート床版4上を覆っている。また、この覆土8上には、路面材9が設けられている。
【0020】
上記覆土8による埋設管5の土被り量は、埋設管5が埋設管収容溝7によって上部コンクリート床版4の上面より低い位置に設置される分、大きなものとすることができる。このため、埋設管収容溝7を深く形成して埋設管5配設位置を低くすればするほど、上部コンクリート床版4上の覆土8の厚さを薄くしても、埋設管5の大きな土被り量を得ることができ、覆土の総量を大幅に軽減することができる。
【0021】
上記埋設管収容溝7を有する上部コンクリート床版4は、必要な高さに軽量盛土材2を積み上げて、その上面に上記下地溝6を形成した後、軽量盛土材2の上面に及び下地溝6に沿って配筋を施し、下地溝6部分に埋設管収容溝7を形成するための型枠を設置して、コンクリートを打設することで形成することができる。
【0022】
一方、必要に応じて中間コンクリート床版3を挟み込んで積み重ねた軽量盛土材2の露出した側面に沿って、側壁10が形成されている。この側壁10は、露出した軽量盛土材2を、日光、火気、風雨などから保護するためのもので、軽量盛土材2の露出面を覆うように形成されている。
【0023】
側壁10は、多数のパネル材11を上下左右に連ねたもので、軽量盛土材2の側面との間に隙間をあけて、前記下部コンクリート床版1上から軽量盛土材2の側面に沿って立ち上げられている。また、上下左右に連なって側壁10を構成する各パネル材11は、それぞれ軽量盛土材2の側面から突出した支持金具12によって支持されている。尚、下部コンクリート床版1を省略する場合でも、側壁10の直下の地盤上には、側壁10の下端との取り合いを容易にするため、コンクリートで基礎を形成しておくことが好ましい。本例においては、この基礎を兼ねて下部コンクリート床版1が形成されているものである。
【0024】
次に、図2に基づいて本発明に係る第2の軽量盛土について説明する。なお、図2において図1と同じ符号は同じ部材又は部位を示すものである。
【0025】
図2に示されるように、本第2の例は基本的には上記第1の例と同様であるが、埋設管5を収容した埋設管収容溝7上を覆って着脱可能な蓋材13が被せられており、覆土8が、埋設管収容溝7内に充填されることなく、蓋材13上に施されている。
【0026】
上記のように構成すると、蓋材13によって区画された埋設管収容溝5内に埋設管5が収容されて保護されるので、埋設管5の埋設位置の覆土の深さを深くする必要がなくなり、覆土8は例えば路面の形成などに必要な必要最小限の量ですますことができる。また、埋設管収容溝5上が蓋材で覆われているので、保守や点検のために覆土8を除去する際に、誤って埋設管5を傷付けてしまうことも防止することができる。更には、埋設管収容溝5内を充填することなく覆土8を施しておくと、覆土を除去して蓋材13を外せば、覆土8の付着のない埋設管5が露出するので、保守や点検の作業性を格段に向上させることができる。
【0027】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したとおりのものであり、上部コンクリート床版に埋設管収容溝を設けて埋設管の配設位置を下げ、土被り量を多くとれるようにしているので、少ない覆土量で埋設管を保護することができ、工期の短縮及びコストの削減を図ることができる。また、埋設管収容溝上を着脱可能な蓋材で覆えば、蓋材によって区画された埋設管収容溝内に埋設管を収容して保護することができ、覆土量を最小限にまで抑えることができるので、より大きな工期の短縮及びコストの削減を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軽量盛土の第1の例を示す断面図である。
【図2】本発明に係る軽量盛土の第2の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 下部コンクリート床版
2 軽量盛土材
3 中間コンクリート床版
4 上部コンクリート床版
5 埋設管
6 下地溝
7 埋設管収容溝
8 覆土
9 路面材
10 側壁
11 パネル材
12 支持金具
13 蓋材
Claims (3)
- 積み上げられた軽量盛土材上に上部コンクリート床版が設けられており、この上部コンクリート床版上に施された覆土中に埋設管が配設された軽量盛土において、軽量盛土材の上面に、埋設管配設位置に対応して下地溝が形成されており、上部コンクリート床版に、下地溝に沿った埋設管収容溝が形成されており、この埋設管収容溝内に埋設管が配設されていることを特徴とする軽量盛土。
- 埋設管収容溝上を覆って着脱可能な蓋材が被せられていることを特徴とする請求項1に記載の軽量盛土。
- 覆土が、埋設管収容溝内を充填することなく、蓋材上に施されていることを特徴とする請求項2に記載の軽量盛土。
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