JP3973586B2 - 家庭用冷蔵庫 - Google Patents
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- F25D—REFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- F25D11/00—Self-contained movable devices, e.g. domestic refrigerators
- F25D11/006—Self-contained movable devices, e.g. domestic refrigerators with cold storage accumulators
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に家庭などにおいて使用される小型冷蔵庫(冷凍冷蔵庫を含む。)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
肉、魚介類、冷凍食品などの低温保存されることが望ましい食品(以下、要冷蔵食品と云う)を購入などしたときには、急いで家に持ち帰り、冷蔵庫に入れる必要がある。
【0003】
なお、店舗によっては、氷やドライアイスの無料提供が行われているが、要冷蔵食品を、氷やドライアイスと一緒に買い物袋に入れても、長時間に渡って低温を維持することはできないし、短時間で帰宅できる場合でも、多量の氷やドライアイスが消費されることになり、それらの製造を考えると、多量のエネルギーを消費しており、地球環境保全の観点から好ましいものではない。
【0004】
また、十分に冷却された畜冷剤が入ったクーラーボックスを持参し、その中に購入した要冷蔵食品を入れて持ち帰ることが、エネルギー消費の観点からは好ましいが、このような方法で要冷蔵食品を冷却して持ち帰るためには、畜冷剤を家庭の冷蔵庫で予め冷却しておく必要があり、冷凍室が狭くなると云った問題点があった。
【0005】
また、図5に示したように、ペルチェ効果を有する熱電素子21を備えた可搬型のクーラーボックス3Xが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかし、この手のクーラーボックス3Xは、自動車のシガーソケットなどに接続して冷却する手段を備えたものであるので、高価なものとならざるを得ない。
【0006】
したがって、アウトドアライフを趣味としている一部の人には購入されても、一般の人が購入して使用するまでに至っていない。また、このようなタイプのクーラーボックス3Xでは、家に持ち帰った後、要冷蔵食品を家庭用冷蔵庫に移し変える必要があり、面倒であるばかりでなく、移し変える時に食品の温度が上昇して、長期保存性と品質の低下を招くと云った問題点があった。
【0007】
【特許文献1】
特開平−138047号(図1)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、要冷蔵食品を買いに出かける際には何時でも簡単に持ち出すことができ、しかもエネルギー消費は特段増加せず、したがって地球環境の保全にも好ましい保冷技術を提供する必要があり、それが解決すべき課題となっていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来技術の課題を解決するため、縦長立方体の冷蔵庫本体は、一部分に前面側からクーラーボックスが引き出し/装着可能なクーラーボックス収納部を備え、前記クーラーボックスは、上面開口の収納部に設けた蓄冷材と、前記上面開口を閉じる蓋の収納部を底側に備え、前記冷蔵庫本体には、前記クーラーボックス収納部の前面開口部を開閉する蓋部材と、冷風を前記クーラーボックス収納部の上部から循環供給する送風ファンを備え、前記蓋部材を開いて前記クーラーボックス収納部に収納した前記クーラーボックスは、前記クーラーボックス収納部の上部から循環供給される前記冷風が前記上面開口の収納部に供給されて前記蓄冷材が冷却される構成である第1の構成の家庭用冷蔵庫と、
【0010】
前記第1の構成の家庭用冷蔵庫において、前記クーラーボックスは、前記上面開口の収納部の底にアルミニウム板が敷かれ、前記上面開口の収納部の後壁に沿って且つ前記アルミニウム板の後端部に前記蓄冷材が載置された第2の構成の家庭用冷蔵庫と、を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1〜図4に基づいて詳細に説明する。
図1に例示した本発明の家庭用冷蔵庫100は、製氷室1の右側に着脱可能、すなわち冷蔵庫本体2の前面側から抜取/装着が可能なクーラーボックス3を備えている。
【0012】
引き把手3Aを前面部に備えたクーラーボックス3は、図2に示したように収納部4の上部側が開口し、図示しない要冷蔵食品の上部側からの出し入れが可能になっている。また、クーラーボックス3の収納部4の底にはアルミニウム板5が敷かれ、その後端側にはエチレングリコールなどからなる畜冷剤6が載置され、冷蔵庫本体2に装備された送風ファン7により循環供給される、例えば−20℃程度の冷風8により畜冷剤6を上部側と、前方側から所定の温度まで冷却して、畜冷剤6に冷熱を溜めることができるように構成されている。
【0013】
また、クーラーボックス3の底側には蓋収納部9が、例えば図4に示したように設けられ、そこに収納してある図示しない蓋10を引き出し、上部側の左右に設けた一対の蓋収納溝11L、11Rに蓋10の左右両側端を嵌め込み摺動させることにより、収納部4の上部開口を封止することができるように構成されている。
【0014】
一方、クーラーボックス3が収納される冷蔵庫本体2のクーラーボックス収納部12は、冷蔵庫本体2の前面部分に図示しないヒンジなどにより回動自在に装着された蓋部材13により、開閉可能となっている。
【0015】
すなわち、クーラーボックス3がクーラーボックス収納部12に装着されていないときには、蓋部材13がクーラーボックス収納部12の前面開口部に垂設されてクーラーボックス収納部12の前面開口部を閉鎖し、クーラーボックス3がクーラーボックス収納部12に前面側から装着されるときに、クーラーボックス3の後端部側が蓋部材13に当接して蓋部材13の下端側が後方に回動して上昇し、クーラーボックス収納部12の前面側上部に収納され、クーラーボックス収納部12の前面部が開口する。
【0016】
したがって、クーラーボックス3がクーラーボックス収納部12から前面側に引き出されると、蓋部材13は後端側が下側に回動してクーラーボックス収納部12の前面開口部に垂設され、それによりクーラーボックス収納部12の前面開口部は封止され、送風ファン7により循環供給される冷風8が庫外に漏出しない構成となっている(図3参照)。
【0017】
すなわち、本発明の家庭用冷蔵庫100においては、蓋収納部9に蓋10が収納された状態のクーラーボックス3がクーラーボックス収納部12に装着されている通常使用のときにも、畜冷剤6は送風ファン7が循環供給する冷風8により所定の温度に冷却され、畜冷剤6に冷熱が蓄えられる。
【0018】
そのため、本発明の家庭用冷蔵庫100においては、要冷蔵食品を買いに行くときには、クーラーボックス3をクーラーボックス収納部12から引き出し、蓋10を底側の蓋収納部9から引き出して上部側の左右一対の蓋収納溝11L、11Rに嵌め入れることにより、収納部4の上部開口が封止され、収納部4を畜冷剤6に溜めた冷熱により低温度に保つことが可能になるので、その中に購入した要冷蔵食品を入れて、すなわち低温度に維持して帰宅することが可能である。
【0019】
しかも、後端側の畜冷剤6に溜めた冷熱を収納部4の前側部分に搬送可能に、収納部4の底には熱伝導率の高いアルミニウム板9が敷かれ、その上に畜冷剤6が載置されているので、収納部4の前側部分に収納した図示しない要冷蔵食品を畜冷剤6に溜めた冷熱により効果的に冷却することができる。
【0020】
また、帰宅後は蓋10を左右一対の蓋収納溝11L、11Rから引き出して底側の蓋収納部9に収納し、収納部4の上部開口が開口した状態で、クーラーボックス3全体を冷蔵庫本体2のクーラーボックス収納部12に収納するだけで、収納部4に収納した要冷蔵食品の全てが家庭用冷蔵庫100に一括収納でき、送風ファン7が循環供給している冷風8により冷却することができる。
【0021】
すなわち、本発明の家庭用冷蔵庫100においては、購入してきた要冷蔵食品を、帰宅した後で家庭にある冷蔵庫に一々詰め替える必要がない。そのため、詰め替え時に要冷蔵食品の温度が上昇することもない。
【0022】
なお、クーラーボックス3にはクーラーボックス収納部12に装着して使用しているクーラーボックス3が、収納部4に収納した要冷蔵食品を出し入れするときにクーラーボックス収納部12から突然抜け落ちることがないように、それ自体は従来周知の適宜の脱落防止手段が設けられている。
【0023】
ところで、本発明は上記実施形態に限定されるものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0024】
例えば、送風ファン7が循環供給する冷風8を介することなく、冷熱発生手段である蒸発器に取り付けられた金属、例えばアルミニウム製のブロックをクーラーボックス収納部12に設け、そのアルミニウム製のブロックを介してクーラーボックス3の収納部4に設ける畜冷剤6が冷却可能に、アルミニウム製のブロックと畜冷剤6とを接触させて配置するように構成することも可能である。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は蓋部材により開閉自在に設けられた庫内に、保冷材を備えたクーラーボックスを着脱可能に装着するようにした冷蔵庫であるので、肉、魚介類、冷凍食品などの低温保存されることが望ましい要冷蔵食品を買いに出かける際には何時でも簡単に持ち出して使用することができる。
【0026】
しかも、低温保存して持ち帰った要冷蔵食品の全てが家庭にある冷蔵庫に一括収納できるので、一々詰め替える必要はなく、したがって詰め替え時に要冷蔵食品の温度が上昇することもない。また、エネルギー消費が特段増加することもないので、地球環境の保全と云う観点からも好ましい技術である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の家庭用冷蔵庫の構成を示す説明図である。
【図2】クーラーボックスが装着された家庭用冷蔵庫の断面を示す説明図である。
【図3】クーラーボックスが抜取された家庭用冷蔵庫の断面を示す説明図である。
【図4】本発明の家庭用冷蔵庫に装着されるクーラーボックスを示す説明図である。
【図5】従来技術を示す説明図である。
【符号の説明】
1 製氷室
2 冷蔵庫本体
3、3X クーラーボックス
4 収納部
5 アルミニウム板
6 畜冷剤
7 送風ファン
8 冷風
9 蓋収納部
10 蓋
11L、11R 蓋収納溝
12 クーラーボックス収納部
13 蓋部材
21 熱電素子
100 家庭用冷蔵庫
Claims (2)
- 縦長立方体の冷蔵庫本体は、一部分に前面側からクーラーボックスが引き出し/装着可能なクーラーボックス収納部を備え、前記クーラーボックスは、上面開口の収納部に設けた蓄冷材と、前記上面開口を閉じる蓋の収納部を底側に備え、前記冷蔵庫本体には、前記クーラーボックス収納部の前面開口部を開閉する蓋部材と、冷風を前記クーラーボックス収納部の上部から循環供給する送風ファンを備え、前記蓋部材を開いて前記クーラーボックス収納部に収納した前記クーラーボックスは、前記クーラーボックス収納部の上部から循環供給される前記冷風が前記上面開口の収納部に供給されて前記蓄冷材が冷却される構成であることを特徴とする家庭用冷蔵庫。
- 前記クーラーボックスは、前記上面開口の収納部の底にアルミニウム板が敷かれ、前記上面開口の収納部の後壁に沿って且つ前記アルミニウム板の後端部に前記蓄冷材が載置されたことを特徴とする請求項1記載の家庭用冷蔵庫。
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2003
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