JP3971394B2 - 遊技機の画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像表示面に対して傾斜して配置された反射板及び透過反射板を具備する遊技機の画像表示装置に関する。
様々な画像を表示する画像表示装置には、CRTディスプレイを利用したものや液晶ディスプレイを利用したもの等がある。このような画像表示装置は、例えばパチスロ機やパチンコ機等の遊技機に搭載され、遊技内容や演出に関わるアニメーション等の表示装置として広く利用されている。
この種の画像表示装置の視覚的効果を高める試みとして、複数のディスプレイに表示された画像をハーフミラーを利用して合成し、合成画像に立体感を持たせる画像表示装置が知られている(特許文献1参照)。
特開平6−343745号公報
しかしながら、上記の画像表示装置は、複数のディスプレイを用い、それぞれのディスプレイに合成すべき画像を表示させるものであるため、装置規模が増大するとともに製作コストが増大するおそれがある。この問題は画像表示装置を遊技機に搭載する場合に限らずに生じるものである。
そこで、本発明は、装置規模の増大を抑えるとともに製作コストを抑えることが可能な遊技機の画像表示装置を提供することを目的とする。
以下、本発明の遊技機の画像表示装置について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
本発明の遊技機の画像表示装置は、画像表示面(2a)を備え、該画像表示面に原画像を第1表示領域(100)と第2表示領域(200)とに区分して表示可能な原画像表示手段と、前記画像表示面に対して傾斜するように配置され、前記画像表示面の前記第2表示領域から射出される光を該画像表示面に沿う方向に反射する反射板(4)と、前記反射板が配置された同一の前記画像表示面に対して前記反射板と同一の側に傾斜させた状態で前記反射板からの反射光の進行方向に配置されて前記画像表示面を前記第1表示領域及び前記第2表示領域に区分し、かつ前記画像表示面の前記第1表示領域から射出される光を反射するとともに前記反射板の反射光を透過する透過反射板(5)と、前記画像表示面に原画像を表示するための表示駆動手段(6)と、前記画像表示面に表示すべき複数の表示対象(α、β)を含む原画像データが格納されている原画像データ記憶手段(7、8、20)と、前記原画像データ記憶手段から読み出された原画像データの書き込み及び読み出しが可能で、前記第1表示領域及び前記第2表示領域のそれぞれに対応した2つの記憶領域に区分された1つのビデオメモリ(21、31)と、前記第1表示領域及び前記第2表示領域のそれぞれに表示すべき原画像データを前記原画像データ記憶手段から読み出すとともに、読み出された原画像データを前記ビデオメモリに書き込み、書き込まれた原画像データに基づいた原画像が前記第1表示領域及び前記第2表示領域のそれぞれに表示されるように前記表示駆動手段を制御する画像表示制御手段(11)と、仮想的な三次元空間内に前記各表示対象を配置したときの前記各表示対象の奥行き方向の位置を示すZ値を、前記各表示対象を前記第1表示領域又は第2表示領域のいずれに表示するかを振り分けるために必要な情報として前記各表示対象の座標データから取得する取得手段(11)と、前記取得手段が取得した前記Z値に基づいて、前記各表示対象を前記第1表示領域又は第2表示領域のいずれに表示するかを振り分ける振分け手段(11)と、を具備し、前記画像表示制御手段は、前記反射板から反射された画像と前記透過反射板から反射された画像とを合成した合成画像が観察されるように、前記各表示対象を前記振分け手段の振分け結果に基づいて前記第1表示領域又は前記第2表示領域に2次元の原画像として表示させ、前記振分け手段は、処理対象となる表示対象の前記Z値が、奥行き方向に関して設定された閾値よりも小さい場合には、当該表示対象に対応した原画像データを第1表示領域に対応した前記ビデオメモリの前記記憶領域に書き込む一方で、処理対象となる表示対象の前記Z値が、前記閾値よりも大きい場合には、当該表示対象に対応した原画像データを第2表示領域に対応した前記ビデオメモリの前記記憶領域に書き込むことにより、上述した課題を解決する。この画像表示装置、単一の画像表示面に原画像が表示されるとともに、この画像表示面に対して傾斜して配置された反射板及び透過反射を備えているので、反射板にて反射した画像と透過反射板にて反射した画像とが透過反射板を介して合成されて合成画像が生成される。従って、合成画像を生成するために原画像表示手段を複数用意する必要がないので、装置規模及び製作コストの増大を抑えることができる。しかも、原画像表示手段を複数用意する場合と比較して原画像を表示するための制御がし易いので、表示内容や表示位置の自由度が高い。更に、この画像表示装置が振分け手段を備えているため、仮想的な三次元空間上に表示対象の動的な配置が可能となる。また、この画像表示装置において、前記振分け手段は、処理対象とすべき複数の表示対象を一つずつ順番に前記第1表示領域又は第2表示領域に振り分ける処理が実行されるように、前記複数の表示対象に対してそれぞれ与えられた処理対象オブジェクト番号に基づいて前記処理を管理するとともに、前記処理対象オブジェクト番号に基づいて前記複数の表示対象の全てに対する前記処理の終了を判定するまでの間、前記取得手段が取得した前記Z値と前記閾値とを比較してもよい。また、前記画像表示制御手段は、前記透過反射板にて反射されて観察される画像と前記反射板にて反射されて観察される画像との見た目の明るさが略同一となるように、前記第1表示領域の原画像の濃度値の範囲を前記第2表示領域の濃度値よりも相対的に小さくなるように変換して前記画像表示駆動手段に出力してもよい。
また、本発明の画像表示装置において、原画像表示手段は、薄型ディスプレイであってもよい。薄型ディスプレイとは、フラットパネルディスプレイ(FPD)と同義で、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)、電界放出型ディスプレイ(FED)、エレクトロルミネッセンスディスプレイ(EL)、電子ペーパー、蛍光表示管ディスプレイ(VFD)、発光ダイオードディスプレイ(LED)などを例示できる。この態様によれば、CRTディスプレイを用いる場合よりも装置を小型化することができるので、装置の搭載対象を拡大できる。
本発明の画像表示装置は、様々な画像を表示する各種装置に適用できるが、その好ましい態様としては、いわゆるパチスロ機やパチンコ機等の遊技機の筐体に搭載することができる。いわゆるパチスロ機やパチンコ機等の遊技機では、コスト及び遊技機の外形寸法から遊技機に搭載する画像表示装置の規模及び構造に制約を受けることが多い。従って、遊技機に搭載する画像表示装置として本発明の画像表示装置が適している。この遊技機によれば、遊技内容や演出等に関するアニメーション等を透過反射板を介して合成された合成画像にて表示することができるので、遊技者に与える視覚効果を高めることができる。
なお、本発明において、「原画像」とは画像表示面に表示された画像のことをいう。また、「原画像データ」とは、画像表示面に表示される原画像の元となるデータであり、データ構造は特に制限されない。
以上説明した通り本発明によれば、単一の画像表示面に原画像が表示されるとともに、この画像表示面に対して傾斜して配置された反射板及び透過反射を備えることにより合成画像を生成するので、装置規模の増大を抑えるとともに製作コストを抑えることが可能な遊技機の画像表示装置を提供することができる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る画像表示装置を図1〜図9を参照しながら説明する。図1は画像表示装置1の外観構成を示す斜視図、図2は基本構成を示した斜視図、図3は基本構成の側面図である。これらの図に示したように、画像表示装置1は、原画像表示手段としての液晶ディスプレイ2と、所定の割合で光を反射及び透過する透過反射板としてのハーフミラー3と、光を反射する反射板としてのミラー4と、を備えている。液晶ディスプレイ2は、表示画像の元となる原画像を表示する画像表示面2aを有している。画像表示面2aの途中には、ハーフミラー3が画像表示面2aを2つの第1表示領域100及び第2表示領域200に区分するように配置され、画像表示面2aに対して傾斜している。画像表示面2aの端部2bには、ミラー4が画像表示面2aに対して傾斜するように配置されている。ハーフミラー3及びミラー4の反射面3a及び4aはそれぞれ画像表示面2a側に向けられ、これらの画像表示面2aに対する傾斜角はそれぞれ45°に設定されている。また、液晶ディスプレイ2、ハーフミラー3及びミラー4は、図1に示したように、それぞれの両端を金属製のブラケット5にて挟みこむようにして固定されている。以上の構成により画像表示面2aの各表示領域100、200に表示された原画像はハーフミラー3を介して合成される。
画像表示装置1は液晶ディスプレイ2に原画像を表示させるため、図4に示した電気的構成を備えている。この図に示したように、画像表示装置1は、液晶ディスプレイ2に原画像を表示するために信号を変換し出力する表示駆動手段としてのドライブ回路6と、原画像データ記憶手段としての第1ROM7及び第2ROM8と、第1ROM7から読み出された原画像データDATの書き込み及び読み出しが可能な第1ビデオメモリ9と、第2ROM8から読み出された原画像データDATの書き込み及び読み出しが可能な第2ビデオメモリ10と、第1ROM7又は第2ROM8から原画像データDATを読み出し、読み出した原画像データDATを第1ビデオメモリ9又は第2ビデオメモリに書き込み、書き込まれた原画像データDATをドライブ回路6に送り、液晶ディスプレイ2に原画像を表示させるようにドライブ回路6を制御する原画像表示制御手段としての制御回路11とを備えている。
ドライブ回路6は、制御回路11より処理された原画像データDATに基づいて、第1表示領域100に表示すべき原画像(以下「原画像P1」という。)と、第2表示領域200に表示すべき原画像(以下「原画像P2」という。)とを含む一枚の原画像(以下「原画像P」という。)を画像表示面2aに表示させる。この際には、図5及び図6に示したように、原画像P1の濃度値の範囲(ダイナミックレンジ)を、原画像P2のそれよりも相対的に小さくなるように変換し、コントラストを調整している。実際の変換では図6に示したように、いわゆるトーンカーブを用い、原画像P1の濃度値をX(P1)→Y(P1)に変換している。また、図6に示したものは、原画像P1の濃度値が原画像P2よりも下がるように変換するものであるが、逆に原画像P2の濃度値が原画像P1よりも上がるように直線y=xに対して上側に凸となる曲線により原画像P2の濃度値を変換してもよい。
第1ROM7には原画像P1に対応する原画像データDATが格納されており、他方第2ROM8には、原画像P2に対応する原画像データDATが格納されている。
第1ビデオメモリ9及び第2ビデオメモリ10はそれぞれ描画領域を備えている。第1ビデオメモリ9内の第1描画領域101では、原画像P1に対応した原画像データDATの書き込み及び読み出しが行われ、他方、第2ビデオメモリ10内の第2描画領域201では、原画像P2に対応した原画像データDATの書き込み及び読み出しが行われる。
制御回路11は、第1表示制御回路12、第2表示制御回路13、画像合成回路14及びこれらの回路12〜14を制御する全体制御回路15を備えている。第1表示制御回路12は、全体制御回路15の指示に従って第1ROM7より原画像データDATを読み出し、読み出した原画像データDATを第1ビデオメモリ9に書き込み、書き込まれた原画像データDATを画像合成回路14に送る。第2表示制御回路13も第1表示制御回路12と同様の機能を有し、全体制御回路15の指示に従って第2ROM8より原画像データDATを読み出し、読み出した原画像データDATを第2ビデオメモリ10に書き込み、書き込まれた原画像データDATを画像合成回路14に送る。
画像合成回路14は、第1表示制御回路12及び第2表示制御回路13のそれぞれから送られて来た原画像データDATを受けて、その各々の原画像データDATをドライブ回路6に送る。画像合成回路14は、第1表示制御回路12及び第2表示制御回路13からそれぞれのタイミングで送られてくる原画像データDATを随時ドライブ回路6に出力することで、結果として一枚の原画像Pが第1表示領域100と第2表示領域200を合わせた画像表示面2aに表示される。
全体制御回路15は、制御中枢として機能するCPUを含み、図7に示したように動作する。この動作は第1表示制御回路12から垂直同期割り込み信号が入力されることにより開始する。まず、描画完了フラグを参照し、描画即ち第1及び第2ビデオメモリ9、10への原画像データDATの書き込み処理が完了したか否かを判定する(ステップS1)。ステップS1において描画が完了していると肯定判定された場合には、処理をステップS2に進め、第1及び第2ビデオメモリ9、10の記憶内容を更新するスワップ処理を行い、続いて描画完了フラグを下ろす(ステップS3)。
一方、ステップS1において描画が完了していないと否定判定された場合には、ステップS2及びS3をスキップして処理をステップS4に進める。ステップS4では、描画すべき原画像データDAT(描画データ)が存在するか否かを判定し、描画データが存在する場合には、処理をステップS5及びステップS6に進める。ステップS5及びステップS6は第1及び第2ビデオメモリ9、10に対する原画像データDATの書き込み処理(描画処理)を実行する。ステップS5及びステップS6における描画処理は、第1表示制御回路12及び第2表示制御13にてそれぞれ並行して処理されるので、第1ビデオメモリ9に対する描画処理の完了を待って第2ビデオメモリ10に対する描画処理を行ういわゆる待ち処理は行われない。また、第1ビデオメモリ9には第1表示領域100に対応した第1描画領域101が、第2ビデオメモリ10には第2表示領域200に対応した第2描画領域201がそれぞれ設定されている。従って、画像表示面2aに表示される原画像Pの表示対象(以下、表示オブジェクトという)が第1表示領域100及び第2表示領域200の両者を跨いで表示されることはない。
続くステップS7では、ビデオメモリ9及び10の両者に対する描画処理の終了を待つ。第1及び第2ビデオメモリ9、10の両者に対する描画処理が終了した場合には、描画すべき原画像データDATが存在しない状態(描画データなし状態)を設定する(ステップS8)。そして、描画完了フラグを立てて今回の処理を終える。
以上の画像表示装置1によれば、図8(a)にも示したように、画像表示面2aに表示された原画像Pがハーフミラー3により原画像P1と原画像P2とに区分される。そして、原画像P1がハーフミラー3にて反転され(図3のL1に示した経路)、一方、原画像P2がミラー4にて反転される(図3のL2に示した経路)。これにより、図3に示した想定観察方向Sから観察される画像として、図8(b)に示した合成画像Qが得られる。想定観察方向Sから原画像P1までの距離と原画像P2までの距離とが相違するので、図8(b)に示した例によれば、山の背景と飛行機及び煙の前景はそれぞれ別の奥行きを持った合成画像Qとして観察される。なお、観察者が感得する奥行き感(遠近感ないし立体感とも言うことができる)を変更するためには、ハーフミラー3とミラー4との距離を変更すればよい。言い換えれば、液晶ディスプレイ2のサイズ、ハーフミラー3及びミラー4の角度、及びこれらの配置間隔によって奥行き感を調整、変更することができる。
また、画像表示装置1では、単一の液晶ディスプレイ2の画像表示面2aを二つの表示領域100、200に区分し、これらに表示される原画像P1及び原画像P2を合成して合成画像Qを生成しているので、原画像P1及び原画像P2を個別に表示する二つの液晶ディスプレイを用意する必要がない。従って、装置規模及び製作コストの増大を抑えることが可能となる。
また、一般に、単一の液晶ディスプレイに二つの表示領域を設定した場合、これらの表示領域を跨いで画像が表示されてしまうことがある。表示される画像がこれらの表示領域を跨いでいない場合には、図9に示したように仮想表示面A又は仮想表示面Bのそれぞれに画像が表示される。しかし、仮想表示面A又は仮想表示面Bのいずれか一方に表示すべき画像がこれらの表示領域を跨いでしまうと、この画像が仮想表示面A及び仮想表示面Bの両方に表示される不都合が起きる。本実施形態の画像表示装置1は、上述した電気的構成を備えているので、仮想表示面A又は仮想表示面Bのいずれか一方に表示すべき画像が仮想表示面Aと仮想表示面Bの両方に表示されることはない。ここで、「仮想表示面」とは、想定観察方向S(図3参照)より画像表示装置1を観察した場合において、画像表示面2aに表示される原画像P1又はP2がハーフミラー3又はミラー4にて反射され、その写像が視差を伴い視認される面である。
また、ドライブ回路6にて原画像P1の濃度値の範囲と原画像P2の濃度値の範囲を調整しているので、図9に示したように奥側の仮想表示面Bに表示される画像が手前側の仮想表示面Aに表示される画像よりも暗く見えることを防止できる。これにより、観察者の仮想表示面A及びBの相対的なコントラストを調整し、これらの見た目の明るさを略同一にすることができる。
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態を説明する。本実施形態の外観構成及び基本構成は第1実施形態と同一であるので、これらについては図1〜3が参照される。本実施形態では、図10に示したように、一つのROM20と一つのビデオメモリ21を備えている点が第1実施形態と相違し、これに伴い、制御回路11の機能が第1実施形態と若干相違する。それ以外の点は第1実施形態と同様であるので、同一構成については同一の参照符号を付し、重複する説明を省略する。
ROM20には、原画像P1と原画像P2に対応する原画像データDATが格納されている。ビデオメモリ21には、第1表示領域100に表示させる原画像データDATの書き込み及び読み出しが行われる第1描画領域102と、第2表示領域200に表示させる画像データDATの書き込み及び読み出しが行われる第2描画領域202とがアドレス空間を区分する形式でそれぞれ設けられている。
このため、制御回路11の動作ないし機能が第1実施形態の場合と相違する。制御回路11は、制御中枢として機能するCPUを含んで構成され、ROM20から表示すべき原画像データDATを読み出し、これを後述する振分け処理の結果に応じ、ビデオメモリ21の第1及び第2描画領域102、202へ時分割にて書き込む。第1及び第2描画領域102、202に書き込まれた原画像データDATは一度に又は複数回に分割してドライブ回路6へ送られる。これにより、液晶ディスプレイ2の画像表示面2aに一枚の原画像Pが表示される。つまり、図11に示したように、第1表示領域100の表示内容が第1描画領域102の内容に、第2表示領域200の表示内容が第2描画領域202にそれぞれ対応する。言い換えれば、原画像データDATのデータパスが、第1及び第2表示領域100、200に表示すべき原画像データDAT毎に固定されることになる。
図12は本実施形態に係る制御回路11の動作を示したフローチャートである。第1実施形態との相違点は、一つのビデオメモリ21が設けられている関係からステップS10において待ち処理が行われる点である。即ち、第2描画領域202に対する描画処理は、第1描画領域102に対する描画処理の終了後に行われる(ステップS6)。そして、第2描画領域202に対する描画処理の終了を判定し(ステップS11)、次のステップS8に進むように処理される。これ以外の点は図7に示した第1実施形態の処理と同一であるので、同一処理には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する。
次に、制御回路11がROM20から読み出した原画像データDATを第1又は第2描画領域102、202のいずれに書き込むべきかを振り分ける振分け処理について説明する。本実施形態では、表示オブジェクトを仮想的な3次元空間上に配置して、これを所定の投影面に投影して2次元の原画像Pを第1表示領域100及び第2表示領域200に表示させるために図13及び図14に示した処理を行う。図13はこの振分け処理の概要を示した説明図である。この図に示したように、例えば、表示オブジェクトαの配置位置が奥行き方向(Z方向)に関して設定された閾値よりも大きな奥行き方向の値(Z値)を持つ場合には、表示オブジェクトαに対応した原画像データDATの書き込み先をビデオメモリ21の第2描画領域202とする。他方、表示オブジェクトβの配置位置がこの閾値よりも小さいZ値を持つ場合には、表示オブジェクトαの場合とは逆に、表示オブジェクトβに対応した原画像データDATの書き込み先をビデオメモリ21の第1描画領域102とする。
この閾値は、予め決められた値、若しくは合成画像Qにより表現すべき内容によって決定される値である。Z値と閾値の大小関係とビデオメモリ21の各描画領域102、202に対する表示オブジェクトの対応関係とは固定されるものではなく、液晶ディスプレイ2とハーフミラー3の組合せ、これらの配置状態により適宜に決定される。
図14は、上述した振分け処理の具体的な処理内容を示したフローチャートである。この処理はROM20に格納された所定のプログラムに従って、制御回路11が原画像Pの表示に必要な原画像データDAT(表示オブジェクト列)を受け取った時点で開始される。この処理を実行することにより、制御回路11は振分け手段として機能する。
まず、制御回路11は処理対象オブジェクト番号をクリアする(ステップS21)。この処理対象オブジェクト番号は、処理対象とすべき全ての表示オブジェクトに対し、一つずつ順番に振分け処理を行うための管理指針である。次に、処理対象とすべき表示オブジェクト(処理対象オブジェクト)の上記Z値を取得する(ステップS22)。本実施形態では、振分けに必要な情報としてZ値を用いるため、処理対象オブジェクトの座標データからこれを取得する。
次に、ステップS2で取得したZ値を閾値を比較する(ステップS23)。Z値が閾値以上となる場合には(Z値≧閾値)、処理をステップS24に進め、処理対象オブジェクトを描画領域201に関連付ける。即ち、図12に示したステップS6の描画処理において、処理対象オブジェクトに対応した原画像データDATが第2描画領域202に書き込まれるように対応付けを行う。この場合には、図示しない情報バッファにこの原画像データDATを一旦蓄積しこれに基づいて第2描画領域202に書き込むようにする。或いは、この時点で原画像データDATが第2描画領域202に書き込まれるように処理してもよい。一方、Z値が閾値未満の場合には(Z値<閾値)、処理をステップS25に進め、ステップS24の場合と同様に、処理対象オブジェクトを第1描画領域102に関連付ける。或いは、原画像データDATを直接第1描画領域に書き込む。
続くステップS26では、現在の処理対象オブジェクトの次に控える表示オブジェクトの振分け処理のため、処理対象オブジェクト番号の値を1増やす。そして、処理対象とすべき全ての表示オブジェクトに対する処理が終了したか否かを判定する(ステップS27)。処理が終了した場合は今回の振分け処理を終える。一方、終了していない場合には、処理をステップS22に戻し、ステップS27にて肯定判定されるまでステップS22〜ステップS26を繰り返し実行する。
以上の振分け処理を実行することにより、仮想3次元空間上に表示オブジェクトの動的な配置が可能となる。
(第3実施形態)
次に本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態の外観構成及び基本構成は第1又は第2実施形態と同一である。従って、これらについては図1〜図3が参照される。本実施形態では、第1実施形態及び第2実施形態でハードウエアにて処理された部分の多くがソフトウエアで処理される。本実施形態では、ビデオメモリ31内の表示領域が第2実施形態のようにアドレス空間に物理的に区分されていない。即ち図15に示したように、ビデオメモリ31内の描画領域として、第1表示領域100に相当する部分(第1表示領域相当部分103)及び第2表示領域200に相当する部分(第2表示領域相当部分203)が制御回路11が実行するソフトウエア上で管理されている。
図16〜図18に本実施形態に係る制御回路11の処理内容を示す。図16の処理は第2実施形態と比較して、図12のステップS5がステップS30に、ステップ6がステップS32にそれぞれ変更されている。そして、この変更に伴い、図12のステップS10及びステップS11のいわゆる待ち処理が形式的に変更されている。即ち、図12のステップS10が第1表示領域相当部分103に対する描画終了の待ち処理(ステップS31)に、ステップ11が第2表示領域相当部分203に対する描画終了の待ち処理(ステップS33)にそれぞれ変更されている。以下、変更部分に限定して説明し、第2実施形態と共通処理については共通の参照符号を付して重複説明を省略する。
図16に示したように、制御回路11は、ステップS30において第1表示領域相当部分103への描画処理を実行し、続くステップS31において第1表示領域相当部分103への描画処理の終了を待つ。第1表示領域相当部分103への描画が終了したときは、ステップS32において第2表示領域相当部分203への描画処理を実行し、第2表示領域相当部分203への描画処理の終了を待って(ステップS33)、次のステップS8へ処理を進めている。
図17は、図16のステップS30及びステップS32における処理内容を示すフローチャートである。この図に示したように、制御回路11は、まず描画すべき原画像データDAT(描画データ)が存在するか否かを判定し(ステップS301)、描画データが存在する場合には、処理をステップS302に進め、原画像P1又はP2の一枚分に相当する原画像データDAT(描画画像)を取り出す。次に、この描画画像の有無を判定し(ステップS303)、描画画像がある場合には描画画像の対象位置を計算する(ステップS304)。続くステップS305では、ステップS302で取り出した描画画像をビデオメモリ31に書き込む処理(図18)を行う。
図18に示したように、制御回路11は、まず描画画像のX及びY方向のサイズをセットする(ステップS501、S502)。このX方向は第1及び第2表示領域の境界を横切る方向に相当し、Y方向はこれと直行する方向に相当する。次に、描画画像から処理対象となる位置(該当位置)のピクセルデータを取り出し(ステップS503)、この位置が第1表示領域100又は第2表示領域200に相当する描画領域内か否かを判定する(ステップS504)。制御回路11がステップS504を実行することにより、表示オブジェクトが第1及び第2表示領域100、200の両者に跨って表示されるか否かを判定する判定手段として機能する。
ステップS504にて描画領域内にあると判定されたときは、そのピクセルデータをビデオメモリ31に書き込み(ステップS505)、処理をステップS506へ進める。一方、描画領域外にあるときは、表示オブジェクトが第1表示領域100及び第2表示領域200の両者を跨いで表示されることになるので、ステップS505をスキップしてこのピクセルデータをビデオメモリ31に書き込まず、次の該当位置を設定する(ステップS506)。この場合、Y方向の位置は固定されている。このように、ステップS504及びステップS505に相当する処理は一般にクリッピング処理と呼ばれているものである。
続くステップS507では、描画画像のXサイズ分の処理が完了したか否かを判定する。これにより、ステップS503〜ステップS506までの処理が、描画画像のXサイズ分の処理が完了するまで繰り返されることになる。
次に、描画画像のXサイズ分の処理が完了した場合には、次の処理対象となるY方向の位置を設定し(ステップS508)、Yサイズ分の処理が完了するまで、ステップS502〜ステップS508が繰り返し実行される(ステップS509)。そして、ステップS509にてYサイズ分の処理が完了したと判定された場合に今回の描画処理を終える。
以上の処理を実行することにより、表示オブジェクトが第1表示領域100と第2表示領域200の両者に跨って表示されることを抑制することができる。
図17に戻り、説明を続ける。ステップS305の処理が終了すると、次に表示すべき描画画像を設定し(ステップS306)、ステップS303にて描画画像がないと判定されるまで、ステップS302からステップ306の処理が繰り返し処理される。ステップS303にて描画画像がないと判定された場合には、描画の終了を設定し(ステップS307)、図17に示した描画処理を終了する。また、ステップS301で描画データがないと判定された場合も同様である。
なお、本実施形態における表示オブジェクトの振分け処理は、第2実施形態の処理(図14)を適用すればよい。この場合、図14のステップS25の「第1描画領域」を「第1表示領域相当部分」と、ステップS24の「第2描画領域」を「第2表示領域相当部分」とそれぞれ読み替えればよい。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態の外観構成及び基本構成は第1実施形態〜第3実施形態と同一である。従ってこれらについては図1〜図3が参照される。また、本実施形態の電気的構成は第3実施形態と同一である。従って電気的構成については図15が参照される。本実施形態と上述した各実施形態との相違は制御回路11の処理内容の一部にあるので、以下、これに限定して説明する。
本実施形態の制御回路11の基本的な処理内容は第3実施形態の処理内容(図16及び図17)と同一である。但し、本実施形態では、表示オブジェクトが第1表示領域100及び第2表示領域200の両者を跨らないように予め加工された原画像データDATを使用する。このような原画像データDATとして、例えば、表示領域外へはみ出す部分を切り捨ててあるものや、表示領域を跨ぐ位置にデータが存在しないものなどを用いる。このため、第3実施形態の場合と異なり、クリッピング処理(図18のステップS504及びS504)が不要となる。従って、図19に示したように、本実施形態の処理内容は図18のステップS504が省略され、読み出されたピクセルデータが無条件にビデオメモリ31に書き込まれることになる。
本実施形態によれば、表示オブジェクトが第1表示領域100及び第2表示領域200の両者を跨らないように加工された原画像データDATを予め用意しているので、ソフトウエアおよびハードウエアの処理を簡略化することができる。
(画像表示装置の利用形態)
以上の画像表示装置1は、図20〜図23に示したように、いわゆるパチスロ機やパチンコ機等の遊技機に搭載することができる。図20は画像表示装置1をパチスロ機50に搭載した外観構成を示す斜視図であり、図21はその断面図を示したものである。図20に示したように、パチスロ機50は、筐体51と、筐体51に取り付けられたメカニカルリール52とを備えている。画像表示装置1は筐体51の上部の正面側に嵌め込まれている。図21に示したように、画像表示装置1は液晶ディスプレイ2の画像表示面2aが筐体51に対して下向きとなるように搭載されており、画像表示面2aの途中にハーフミラー3が筐体51の正面側に傾くように設けられ、ミラー4がハーフミラー3と同一方向に傾くように配置されている。これにより、パチスロ機50のいわゆる内部抽選による内部当選賞の賞種情報の報知や、ボーナスゲーム中に遊技者を盛り上げる演出を行うための映像や画像を画像表示装置1にて表示することができる。また、図22に示したように、パチスロ機60のメカニカルリール62の左右(図の場合は右側)にスペースを確保できるものであれば、そのスペースに画像表示装置1の正面長手方向を筐体61の上下方向に合わせるようにして画像表示装置1を配置してもよい。画像表示装置1をパチスロ機50、60に搭載するときには、パチスロ機50の筐体寸法上、画像表示装置1を配置するために確保できる容積が限られているので、液晶ディスプレイ2として15インチ程度のものを採用することが好ましい。
また、図23に示すように、画像表示装置1をパチンコ機70の正面側の遊技領域71の中央に搭載することもできる。パチンコ機の場合には、遊技領域71の広さと筐体72の奥行に寸法上の制約がある。このため、パチンコ機70に搭載する画像表示装置1の液晶ディスプレイ2として、パチスロ機50、60に搭載するものよりも小型のもの(例えば10インチや8インチのもの)を採用することが好ましい。
(変形例)
以上本発明を各実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、種々の変更を加えて適宜に実施してよい。例えば、上述した各実施形態においては、原画像表示手段として液晶ディスプレイ2を採用したが、この代わりに、CRTディスプレイ、LEDディスプレイ、ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、又は蛍光表示管を用いたもの等の各種表示装置を採用することができる。また、ミラー4は光を反射する機能を有する光学装置であれば良く、光を所定割合で透過するハーフミラーでも光を透過しないフルミラーでも構わない。
また、上記各実施形態においては、画像表示面2aを等間隔の二つの表示領域100、200に区分されるように、ハーフミラー3を配置しているが、例えば、図24(a)に示したようにハーフミラー3の配置位置を画像表示面2aに対して前方側に偏るように配置して、図24(b)に示したように、合成画像Qの一部分Rにのみ奥行き感を付与することもできる。例えば、図20や図21のように画像表示装置1をパチスロ機50、60に搭載する場合には、当該部分にボーナスカウント等の情報を表示させることにより、背景に対してボーナスカウント情報等の画像のみを立体的に浮かび上がったように表示できる。また、図25に示したようにハーフミラー3の枚数を増量して、合成画像Qの多重度を増やすこともできる。この図に示した例は、原画像を3重に合成したものである。ハーフミラー3及びミラー4の枚数、及び液晶ディスプレイ2の表示領域の分割数が合成画像Qの多重度と等しくなる。
また、上記各実施例において、制御回路11は、垂直同期割り込み信号を利用して処理を開始しているが、何らかの方法によって表示タイミングを検出できればよい。例えば、垂直ブランキング割り込みや、ポーリングによるタイミング検出等の手法を用いてもよい。特に、上記各実施形態のとおり「垂直同期割り込み信号」を利用したり、この変形例のように「垂直ブランキング割り込み」を利用した場合には、図7または図12の処理を、単一のディスプレイを二つの表示領域100、200に分割する向きと対応させても良い。即ち、図8(a)に沿って説明すると、この図の左上端から右に向かう横方向が、ビデオメモリの描画処理の順序と一致していれば良い。右下端から左に向かう横方向でも同様である。このようにディスプレイを配置すると、描画処理や二つの表示領域判定処理の処理ステップを逐次的に行うことが可能となり、処理能力が向上する。
この場合、第1実施形態では、図7のステップS5とステップS6を逐次処理とすることが可能となる。すなわち、図4に示す画像合成回路14が一回の垂直同期割り込み処理のタイミングの中で第1描画領域と第2描画領域の両方から複数回にわたり代わる代わる描画データを受けるのでは無く、第1描画領域からの描画データを全て受けて、その後に第2描画領域に描画データを受けることができ、処理が簡潔になり処理能力の向上につながる。第2実施形態においては図12のように、第1描画処理の後で第2描画処理を逐次に行うことができる。第3、第4実施形態についても同様の効果が得られる。
また、各実施形態において、制御回路11は、制御中枢として機能するCPUを含んでいるが、このCPUがドライブ回路へ出力する原画像データをROMから読み出して、ビデオメモリに描画しても良いし、このCPUとは別にグラフィック制御チップを設け、CPUの命令を受けて上記グラフィック制御チップがドライブ回路へ出力する原画像データをROMから読み出して、ビデオメモリに描画するように装置を構成しても良い。また、各実施形態のブロック図(図4、図10、図15)において、制御回路11とは別にビデオメモリを備えているが、例えば、グラフィックアクセラレーターチップと一般に呼ばれる制御チップのように、1チップでビデオメモリをその回路構成に備えるものであっても良い。
また、上記第1実施形態の画像合成回路14の構成として、例えば、第1表示領域100及び第2表示領域200をそれぞれマスター領域とスレイブ領域に設定し、マスター領域に対応する原画像P1の表示終了に同期させてスレイブ領域に対応する原画像P2の表示を開始するように画像合成回路14を構成してもよい。また、上記第1実施形態においては、図4に示したように第1ROM7及び第2ROM8の2つのROMを用いているが、この構成に代えて、これらのROM7、8を一つのROMに統合し、全体制御回路15がこの統合したROMから原画像データDATを読み出し、読み出した原画像データDATを第1表示制御回路12又は第2表示制御回路13に振り分けてもよい。この振分けは、図14に示した処理を実行すればよい。この場合、図14のステップS25の「第1描画領域」を「第1ビデオメモリ」に、ステップS24の「第2描画領域」を「第2ビデオメモリ」にそれぞれ置き替えればよい。
また、上述した各実施形態においては、表示オブジェクトの表示先の振分け処理について、奥行き方向の位置を示すZ値を用いたが、Y座標やX座標を用いてこの振分けを実行してもよい。Y座標を用いてこの振分けを実行する場合には、図14に示した処理内容(ステップS22〜S25)を以下のように変更すればよい。
ステップS22: 処理対象オブジェクトのY座標を取得する。
ステップS23: Y座標が図26に示した判定領域1内のときにステップS25へ進むようにし、判定領域2内のときにステップS24に進むようにする。この場合の判定領域は、図26に示したように判定座標軸上の2つの重なりあわない任意の区間とすればよい。
ステップS24: 処理対象オブジェクトの座標を実座標に変換した上で、描画領域201へ関連付け(又は描画)する。
ステップS25: 処理対象オブジェクトの座標を実座標に変換した上で、描画領域101へ関連付け(又は描画)する。
また、X座標を振分けに用いる場合には、判定対象及び処理対象がX座標となるだけなので、その処理内容及び考え方は上記Y座標を振分けに用いる場合と同様である。
また、上述したクリッピング処理は、上記第3実施形態で説明したものに限定されない。例えば、クリッピング処理として、第1表示領域100又は第2表示領域200をはみ出る部分について、まず、そのはみ出る領域の範囲を算出し、その算出結果に基づきその部分に非視認色(黒)等の他の表示オブジェクト重ねるようにしてもよい。言い換えると、この他の表示オブジェクト(マスクオブジェクト)をレイヤー上表示すべき表示オブジェクトに優先して配置する。但しこの場合には、第1表示領域100に表示される原画像P1が合成画像Qの手前側に、第2表示領域200に表示される原画像P2が合成画像の奥側にそれぞれ表示されることを考慮して、第2表示領域200に表示されるオブジェクト<マスクオブジェクト<第1表示領域100に表示される表示オブジェクト、という関係となるようにこれらの優先順位を定めることが好ましい。また、第1表示領域100及び第2表示領域200の境界上においては、ハーフミラー3の厚さに対応させて、例えば数mm程度の非視認色(黒)のマスクオブジェクトによりクリッピングを行ってもよい。
また、図5に示した各仮想表示面A及びBに対する濃度値の調整については、この態様に限定されず、例えば、いわゆるカラーテーブルを原画像P1及びP2に対応させてそれぞれ用意し、これらの原画像P1及びP2を合成した際に仮想表示面A及びBに表示される画像の見た目の明るさが略同一となるように、カラーテーブル上のRGBの濃度値を設定しておく。そして、ドライブ回路6にて液晶ディスプレイ2に原画像P1及びP2を表示する際に、上記カラーテーブルの濃度値を参照(ルックアップ)する。これにより、各仮想表示面A及びBに表示される濃度値を調整することができる。
本発明の第1実施形態に係る画像表示装置の外観を示す斜視図。 第1実施形態に係る画像表示装置の基本構成を示した斜視図。 第1実施形態に係る画像表示装置の基本構成を示した側面図。 第1実施形態に係る画像表示装置の電気的構成を示したブロック図。 各表示領域に表示される原画像の濃度値の調整手法を示した説明図。 濃度値の調整手法に利用されるトーンカーブを示した説明図。 第1実施形態に係る制御回路の動作を説明するフローチャート。 原画像と合成画像との関係を示す説明図。 各仮想表示面に表示される表示オブジェクトの関係を示した説明図。 第2実施形態に係る画像表示装置の電気的構成を示すブロック図。 ビデオメモリへの描画処理と描画領域、並びに表示領域の対応関係を示す説明図。 第2実施形態に係る制御回路の動作を説明するフローチャート。 表示オブジェクトの振分け処理の概要を示す説明図。 表示オブジェクトの振分け処理の処理内容を示すフローチャート。 第3実施形態に係る画像表示装置の電気的構成を示すブロック図。 第3実施形態に係る制御回路の動作を説明するフローチャート。 描画処理の処理内容を示すフローチャート。 第3実施形態に係る一枚の原画像の描画処理の処理内容を示すフローチャート。 第4実施形態に係る一枚の原画像の描画処理の処理内容を示すフローチャート。 画像表示装置をパチスロ機に搭載した利用形態の概要を示した斜視図。 図20のパチスロ機の側断面図。 画像表示装置をパチスロ機に搭載した他の利用形態の概要を示した斜視図。 画像表示装置をパチンコ機に搭載した利用形態の概要を示した正面図。 画像表示装置の各表示領域を不等間隔に区分した変形例を示した側面図。 画像表示装置の表示領域を3つに区分した変形例を示した側面図。 振分け処理の変形例に係る判定領域を示した説明図。
符号の説明
1 画像表示装置
2 液晶ディスプレイ(原画像表示手段)
2a 画像表示面
2b 端部
3 ハーフミラー
4 ミラー
7 第1ROM(原画像データ記憶手段)
8 第2ROM(原画像データ記憶手段)
9 第1ビデオメモリ
10 第2ビデオメモリ
11 制御回路(画像表示制御手段、判定手段、振分け手段)
20 ROM(原画像データ記憶手段)
21、31 ビデオメモリ
100 第1表示領域(表示領域)
200 第2表示領域(表示領域)
DAT 原画像データ
P 原画像

Claims (3)

  1. 画像表示面を備え、該画像表示面に原画像を第1表示領域と第2表示領域とに区分して表示可能な原画像表示手段と、
    前記画像表示面に対して傾斜するように配置され、前記画像表示面の前記第2表示領域から射出される光を該画像表示面に沿う方向に反射する反射板と、
    前記反射板が配置された同一の前記画像表示面に対して前記反射板と同一の側に傾斜させた状態で前記反射板からの反射光の進行方向に配置されて前記画像表示面を前記第1表示領域及び前記第2表示領域に区分し、かつ前記画像表示面の前記第1表示領域から射出される光を反射するとともに前記反射板の反射光を透過する透過反射板と、
    前記画像表示面に原画像を表示するための表示駆動手段と、
    前記画像表示面に表示すべき複数の表示対象を含む原画像データが格納されている原画像データ記憶手段と、
    前記原画像データ記憶手段から読み出された原画像データの書き込み及び読み出しが可能で、前記第1表示領域及び前記第2表示領域のそれぞれに対応した2つの記憶領域に区分された1つのビデオメモリと、
    前記第1表示領域及び前記第2表示領域のそれぞれに表示すべき原画像データを前記原画像データ記憶手段から読み出すとともに、読み出された原画像データを前記ビデオメモリに書き込み、書き込まれた原画像データに基づいた原画像が前記第1表示領域及び前記第2表示領域のそれぞれに表示されるように前記表示駆動手段を制御する画像表示制御手段と、
    仮想的な三次元空間内に前記各表示対象を配置したときの前記各表示対象の奥行き方向の位置を示すZ値を、前記各表示対象を前記第1表示領域又は第2表示領域のいずれに表示するかを振り分けるために必要な情報として前記各表示対象の座標データから取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得した前記Z値に基づいて、前記各表示対象を前記第1表示領域又は第2表示領域のいずれに表示するかを振り分ける振分け手段と、
    を具備し、
    前記画像表示制御手段は、前記反射板から反射された画像と前記透過反射板から反射された画像とを合成した合成画像が観察されるように、前記各表示対象を前記振分け手段の振分け結果に基づいて前記第1表示領域又は前記第2表示領域に2次元の原画像として表示させ、
    前記振分け手段は、処理対象となる表示対象の前記Z値が、奥行き方向に関して設定された閾値よりも小さい場合には、当該表示対象に対応した原画像データを第1表示領域に対応した前記ビデオメモリの前記記憶領域に書き込む一方で、処理対象となる表示対象の前記Z値が、前記閾値よりも大きい場合には、当該表示対象に対応した原画像データを第2表示領域に対応した前記ビデオメモリの前記記憶領域に書き込む、ことを特徴とする遊技機の画像表示装置。
  2. 前記振分け手段は、処理対象とすべき複数の表示対象を一つずつ順番に前記第1表示領域又は第2表示領域に振り分ける処理が実行されるように、前記複数の表示対象に対してそれぞれ与えられた処理対象オブジェクト番号に基づいて前記処理を管理するとともに、前記処理対象オブジェクト番号に基づいて前記複数の表示対象の全てに対する前記処理の終了を判定するまでの間、前記取得手段が取得した前記Z値と前記閾値とを比較することを特徴とする請求項1に記載の遊技機の画像表示装置。
  3. 前記画像表示制御手段は、前記透過反射板にて反射されて観察される画像と前記反射板にて反射されて観察される画像との見た目の明るさが略同一となるように、前記第1表示領域の原画像の濃度値の範囲を前記第2表示領域の濃度値よりも相対的に小さくなるように変換して前記画像表示駆動手段に出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機の画像表示装置。
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