JP3970833B2 - 半導体装置,半導体装置の製造方法及び、半導体装置の検査方法 - Google Patents

半導体装置,半導体装置の製造方法及び、半導体装置の検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関するものである。特に本発明は、裏面が露出した半導体チップを有する半導体装置及びその製造方法に関するものである。
携帯機器の小型化に伴い、携帯機器に搭載される半導体装置の小型化が要求されている。この要求にこたえるため、半導体チップの外形寸法とほぼ同じ外形寸法を有するチップサイズパッケージ(Chip Size Package)と称される半導体装置が出現している。チップサイズパッケージの1形態としては、ウエハレベルチップサイズパッケージ(Wafer Level Chip Size Package)もしくはウエハレベルチップスケールパッケージ(Wafer Level Chip Scale Package)と称される半導体装置が存在する。このようなウエハレベルチップサイズパッケージ(以下、WCSPと称す。)では、半導体チップ(半導体基板)の表面は樹脂封止されているが、裏面(シリコン面)は露出した構造になっている。
このようなWCSPは、半導体チップの表面側が実装基板に対面するように実装基板に搭載される。つまり、WCSPは、半導体チップの裏面が上向きにされた状態で実装基板に搭載される。
実装基板に搭載されたWCSPは、その後外観検査が実行される。外観検査の項目としては、例えば、位置検査や高さ検査がある。位置検査とは、WCSPが実装基板上の所定の位置に搭載されているか否かを検査するものである。高さ検査とは、WCSPが実装基板表面に対して傾斜して搭載されているか否かを検査するものである。
以上の外観検査を実行する外観検査装置としては、レーザー光線を使用した装置が存在する。このような外観検査装置では、次のような動作が実行される。
まず、外観検査装置に備えられたレーザー光源が、実装基板及び検査対象である電子部品(WCSP)に照射される。照射されたレーザー光線は、実装基板及び電子部品(WCSP)で反射され、外観検査装置に備えられた受光装置がこの反射されたレーザー光線を受光する。このレーザー光線の照射及び受光の一連の動作は、実装基板をX軸方向もしくはY軸方向に移動させることによって実行される。すなわち、レーザー光線は電子部品(WCSP)上及び実装基板上をスキャンする。外観検査装置は、上記一連の動作の間、レーザー光源から照射されたレーザー光線の強度と、受光装置が受光したレーザー光線の強度との差異を計測する。これによって、外観検査装置は、電子部品(WCSP)の外形(輪郭)を認識する。外観検査装置は、この認識結果に基づいて、上述した位置検査や高さ検査を実行する。
しかしながら、WCSPでは、WCSPの厚さをより薄くするため、及びシリコンの線膨張係数と実装基板の線膨張係数との差を考慮して等の理由により、半導体チップの裏面(シリコン面)は研磨されているので鏡面状態である。このような鏡面状態のシリコン面を有するWCSPと実装基板とに上記のようにレーザー光線を照射した場合、実装基板で反射され受光装置に戻ってくる光の強度と、WCSPで反射され受光装置に戻ってくる光の強度との差が小さい、すなわちコントラストが低い。そのため、外観検査装置は、WCSPの外形(輪郭)を認識することが困難であった。従って、WCSPが実装基板上の所定の位置に搭載されているか否か、WCSPが実装基板表面に対して傾斜して搭載されているか否かを外観検査装置で判定することが困難であった。従って、外観検査が容易な半導体装置が望まれていた。
本発明は、上記課題を克服するために考え出されたものである。本願において開示される発明のうち、代表的な半導体装置の概要は以下の通りである。
すなわち、回路素子が形成された第1の主表面と、前記第1の主表面に実質的に対向する第2の主表面と、前記第1の主表面と前記第2の主表面との間の複数の側面とを有する半導体基板と、前記第1の主表面上部に形成され、前記回路素子と電気的に接続された複数の外部端子とを備えた半導体装置である。そしてこの半導体装置の第2の主表面は、中央領域及び前記中央領域を囲む周辺領域を有し、前記周辺領域には第1の段差部が形成され、前記周辺領域に形成された第1の段差部の表面の粗さは、前記中央領域における第2の主表面の粗さより粗く、前記周辺領域は、前記複数の側面のうちの第1の側面に沿って形成された第1の幅を有する第1の部分と、前記第1の側面に対向する第2の側面に沿って形成された前記第1の幅よりも狭い第2の幅を有する第2の部分とを有することを特徴としている。
また、本願において開示される発明のうち、代表的な半導体装置の製造方法の概要は以下の通りである。
すなわち、第1の主表面と、前記第1の主表面に実質的に対向する第2の主表面と、複数のスクライブラインによって区画された複数の半導体装置形成部を有する半導体ウエハを準備する工程と、前記半導体装置形成部の前記第1の主表面に回路素子を形成する工程と、前記半導体装置形成部の前記第1の主表面上部に前記回路素子と電気的に接続される複数の外部端子を形成する工程と、前記第2の主表面を研磨して鏡面状態とする工程と、前記各スクライブラインを含む前記第2の主表面の所定の領域に第1の幅を有し、前記第2の主表面における他の領域より粗い表面を有する第1の溝を形成する工程と、前記第1の溝内の前記スクライブラインを研削し前記各半導体装置形成部を個片化する工程とを有している。そして、前記第1の溝の中心が、前記各スクライブラインの中心からずれて形成されることを特徴としている。
本願において開示される発明のうち、代表的な半導体装置によって得られる効果を簡単に説明すると以下の通りである。
すなわち、本発明の半導体装置によれば、回路素子が形成された第1の主表面に対向する第2の主表面の中央領域を囲む周辺領域に段差部を設けたので、半導体装置が実装基板に正確に搭載されたか否かを判別する外観検査を正確に実行することができる。また、以上の段差部は、半導体装置を個片化する工程で形成することができる。よって、段差部を形成するための特別な工程を実質的に加えることなく、上記の優れた半導体装置を製造することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。なお、説明を容易にするため、同様の構成には同様の符号を付与する。また、重複した構成の説明は省略する。
(第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施の形態の半導体装置101の裏面を示す平面透視図であり、図2は図1の線2−2についての概略断面図である。
半導体装置101は、先に説明した通りのWCSPである。半導体装置101は、半導体基板103(半導体チップとも称される。)と、封止樹脂111と、複数の突起電極113とを有する。
図1及び図2に示されている通り、この半導体装置101は、半導体チップの外形寸法とほぼ同じ外形寸法を有している。本実施の形態においては、半導体装置101は、例えば1辺が8mmである略四角形状である。
半導体基板103は、回路素子が形成された表面109(第1の主表面)と、この表面109に実質的に対向する裏面105(第2の主表面)と、表面109と裏面105との間を結ぶ複数の側面とを有する。半導体基板103はさらに、裏面105に形成された段差部107(凹部もしくは溝部とも称される。)を有する。この段差部107が本発明の特徴的な部分であり、この段差部107は、半導体基板103の裏面105の中央領域を囲む周辺領域に形成されている。すなわち、この段差部107は、第1の側面115と、この第1の側面115に対向する第2の側面117と、この第1の側面115及び第2の側面117に隣接する第3の側面119及び第4の側面121に沿って形成されている。ここで、“側面に沿って”とは、段差部107が側面を起点として裏面105に形成されていること、もしくは段差部107が側面の一部が削り取られることによって裏面105に形成されていることを意味する。
封止樹脂111は、半導体基板103の表面109上に形成されており、表面109に形成された図示しない回路素子を外部環境から保護する機能を有する。
複数の突起電極113は、封止樹脂111内部に形成された図示しないポスト上に形成され、このポストによって半導体基板103に形成された回路素子と電気的に接続されている。これらの突起電極113は、半導体装置101の外部端子として機能する。なお、ポストについては後に詳述する。
図3は、本発明の第1の実施の形態の半導体装置101の表面を示す平面透視図であり、図4は図3の線4−4についての詳細断面図である。
図3には、電極パッド301、金属配線層303及び突起電極113が示されている。電極パッド301及び金属配線層303は、封止樹脂111の下層に位置するため、電極パッド301及び金属配線層303は点線で示されている。
図3に示されているように、半導体基板103の表面109の周辺領域には、16個の電極パッド301が例えば100μm間隔で設けられている。
半導体基板103の表面109の中央領域上には、16個の突起電極113が行列状に配置されている。各突起電極113は、対応する金属配線層303と図示しないポストを介して電気的に接続されている。
金属配線層303は、外部端子の位置を半導体基板103の周辺部から半導体基板103の中央領域に実質的にシフトさせる機能を果たす。一般的に、このようなシフトは再配置と称され、故にこのようなシフトを行う金属配線層303は再配置配線もしくは再配線と称される。このように、外部端子として機能する突起電極113を半導体基板103の中央領域に配置させることにより、半導体装置101に接続される実装基板の小型化が可能となる。
次に図4を使用して、半導体装置101の構成をより詳細に説明する。シリコンからなる半導体基板103の表面109(第1の主表面)には図示しない複数の回路素子が形成されており、半導体基板103の裏面105(第2の主表面)には、段差部107が設けられている。各回路素子の上部にはコンタクトホール(図示しない)を有する絶縁層402が形成されている。このコンタクトホール内部には図示しない導電層が形成されている。
電極パッド301が、絶縁層402上に形成されている。電極パッド301は、上述のコンタクトホール内部に形成された導電層を介して対応する回路素子に接続されている。電極パッド301は、例えば、シリコンを含有するアルミニウムで構成されている。
パッシベーション膜401が、絶縁層402上部及び電極パッド301の周縁部上に形成されている。このパッシベーション膜401は、例えば、窒化シリコンで構成されている。
層間絶縁膜403が、パッシベーション膜401上部に形成されている。層間絶縁膜403は、半導体基板103に加えられる応力を緩和する機能を有する。層間絶縁膜403は、例えば、ポリイミドで構成されている。なお、後述する金属薄膜層405直下に位置する層間絶縁膜403の表面は変質している。この変質された領域は太線で示されいる。この変質された層間絶縁膜403が存在することにより、層間絶縁膜403と金属薄膜層405との密着性が向上する。
金属薄膜層405が、層間絶縁膜403及び電極パッド301上に形成されている。金属薄膜層405は、単層でも複合層でも良いが、上層及び下層からなる複合層で構成されることが好ましい。下層膜は、電極パッド301との密着度が強く、上層膜を構成する物質が半導体基板103側へ拡散することを防止することができる材料であれば良い。この下層膜は、例えばチタンで構成されている。上層膜は、その上層に形成される金属配線層303との密着度が強い材料であれば良い。この上層膜は、例えば銅で構成されている。
金属配線層303が、金属薄膜層405上に形成されている。金属配線層303は、例えば、銅で構成されている。
ポスト407が、金属配線層303の表面上に形成されている。図示の例では、ポスト407の形状は、ほぼ円柱状である。ポスト407の底面は、金属配線層303の表面に接触しており、頂部は突起電極113と接触している。このポスト407は、金属配線層303と同一の材料で構成されており、高さ(金属配線層303の表面から封止樹脂115の表面に至るまでの距離)は約100μmである。
封止樹脂115が、ポスト407の頂部を除く半導体基板103の表面109全体が覆われるように、半導体基板103の表面109上全体に形成されている。すなわち、封止樹脂115は、層間絶縁膜403、金属薄膜層405、金属配線層303及びポスト407の側面を覆っている。封止樹脂115の表面と、ポスト407の頂部とは、同一平面に位置している。封止樹脂115は、例えば不透明なエポキシ樹脂で構成されている。
突起電極113が、ポスト407の上部に形成されている。突起電極113は、後に、図示しない実装基板の配線と接続される電極である。よって、半導体基板103に形成された回路素子は、電極パッド301、金属薄膜層405、金属配線層303、ポスト407及び突起電極113を介して、外部装置と接続される。このように、突起電極113は、半導体装置101の外部端子としての機能を有する。突起電極113は、例えば、半田で構成されている。また突起電極113は、直径が400μmの半円球状である。
次に、半導体装置101を実装基板501へ実装する方法について、図5及び図6を用いて以下に説明する。図5は、実装基板501を示す平面図である。
実装基板501の表面には、半導体装置101の複数の突起電極113に対応した複数の端子505が行列状に形成されている。複数の端子505のうちの特定の端子である端子509が、図面の左下に配置されている。この端子509は、例えば、アドレス信号A1に対応する端子であり、第1端子と称される端子である。
各端子505には、対応する配線507が接続されている。これらの配線507は、例えば、実装基板501上に搭載される図示しない他の装置と接続されている。
搭載領域503が点線で示されている。この搭載領域503は、半導体装置101が搭載される予定の領域であり、点線は半導体装置101の外形を示している。
図6は、半導体装置101を実装基板501へ搭載する工程を示す工程図である。図6を参照して、この工程を説明する。
半導体装置101の複数の突起電極113のうちの特定の突起電極114は、例えばアドレス信号A1に対応する外部端子であり、第1ピンと称される。WCSPのような半導体装置101は、半導体ウエハから個片化された後、一旦テープ&リールもしくはトレイに収容されるが、後の実装工程を考慮して、半導体装置101の方向を揃えてテープ&リールに収容する必要がある。つまり、テープ&リール内においては、半導体装置101の上記第1ピンの位置が、例えば、全て左下に位置するように、半導体装置101がテープ&リール内に収容される必要がある。
半導体装置101は、画像認識装置を備えたオートハンドラーを使用してテープ&リールへ収容される。図示しない第1ピンマークが、上記第1ピン近傍の裏面105に形成されている。従って、オートハンドラーは、この第1ピンマークの位置を認識することによって、半導体装置101の上記第1ピンの位置が、全て左下に位置するように、半導体装置101をテープ&リール内に収容する。
以上のようにテープ&リールに収容された半導体装置101は、画像認識装置を備えた自動実装装置によって、テープ&リールから取り出される。もちろん、この自動実装装置も画像認識装置を備えているため、半導体装置101の方向は、自動実装装置により認識されている。図6(a)に示されているように、取り出された半導体装置101は、上記自動実装装置によって実装基板501上方に配置される。この時、第1ピン114と、第1端子509とが対応するように、半導体装置101が実装基板501に対面される。
次に、図6(b)に示されているように、半導体装置101の突起電極113が、実装基板501の複数の端子505と接続される。以上で実装工程が終了する。
続いて、半導体装置101が実装基板501上の所定の位置に搭載されているか否か、実装基板501表面に対して傾斜して搭載されているか否かを検査する外観検査工程が実行される。この外観検査工程は、レーザー光線を使用した外観検査装置で実行される。
まず、外観検査装置に備えられたレーザー光源が、実装基板501及び検査対象である半導体装置101にレーザー光線を照射する。照射されたレーザー光線は、実装基板501及び半導体装置101で反射され、外観検査装置に備えられた受光装置がこの反射されたレーザー光線を受光する。このレーザー光線の照射及び受光の一連の動作は、実装基板をX軸方向もしくはY軸方向に移動させることによって実行される。すなわち、レーザー光線は半導体装置101上及び実装基板501上をスキャンする。外観検査装置は、上記一連の動作の間、レーザー光源から照射されたレーザー光線の強度と、受光装置が受光したレーザー光線の強度との差異を計測する。これによって、外観検査装置は、半導体装置101の外形(輪郭)を認識する。外観検査装置は、この認識結果に基づいて、上述した位置検査や高さ検査を実行する。
本実施の形態においては、半導体装置101の裏面105の周辺領域に段差部107が設けられている。従って、段差部107で反射されたレーザー光線の強度が、実装基板501で反射されたレーザー光線の強度および鏡面状態の裏面105で反射されたレーザー光線の強度よりも小さくなる。これは、段差部107の段差によって、レーザー光線が乱反射するためである。さらに、段差部107は、後述するように、ダイシングブレードによって形成される。よって、段差部107の表面(半導体基板103の裏面105の周辺領域)の状態は、半導体基板103の裏面105の中央領域(鏡面状態の裏面)よりも粗くなっている。そのため、この粗い状態の表面で反射され受光装置へ戻ってくるレーザー光線の強度が、鏡面状態の裏面で反射され受光装置へ戻ってくるレーザー光線の強度よりも小さくなる。これも、やはりこの粗い状態の表面によって、レーザー光線が乱反射するためである。
段差部107で反射されたレーザー光線の強度と、実装基板501で反射されたレーザー光線の強度および鏡面状態の裏面105で反射されたレーザー光線の強度との差異が強調される。従って、外観検査装置は、半導体装置101の外形(輪郭)を確実に認識することがき、その結果、位置検査や高さ検査を正確に実行することが可能である。
上述したように、本実施の形態によれば、半導体基板103の裏面が鏡面状態であったとしても、半導体基板103に設けられた段差部107によって、半導体装置101の実装状態を容易に検知することができる。従って、この外観検査工程において、正確にかつ高速に半導体装置101の実装ミスを判定することができる。
次に、本発明の第1の実施の形態の半導体装置101の製造方法を以下に説明する。説明を容易にするため、突起電極113が形成されるまでの工程(半導体ウエハをダイシングする前の工程)を第1の工程と称し、それ以降の工程を第2の工程と称し、それぞれ説明する。第1の工程は、図7から図10までに示され、第2の工程は、図12から図14までに示されている。
まず最初に、第1の実施の形態の第1の工程を以下に説明する。なお、説明を容易にするため、第1の工程は、図3の線4−4に対応する箇所のみを説明する。
まず、半導体ウエハ状態である半導体基板103の表面109(第1の主表面)に、図示しない複数の回路素子が形成される。次に、各回路素子の上部にはコンタクトホール(図示しない)を有する絶縁層402が形成される。このコンタクトホール内部には、図示しない導電層が形成される。続いて、シリコンを含有するアルミニウム膜がスパッタリング法によって絶縁層402上に堆積される。その後、このアルミニウムは、所定の形状にエッチングされ、図示したように電極パッド301として絶縁層402上に残存する。この電極パッド301は、上述の絶縁層402内部に形成された図示しない導電層と接続されている。(図7(A))
次に、シリコン窒化膜からなるパッシベーション膜401が、CVD法によって絶縁層402及び電極パッド301上に形成される。その後、電極パッド301の中央領域上に位置するパッシベーション膜401が、エッチング除去される。(図7(B))
次に、ポリイミドからなる層間絶縁膜403が、パッシベーション膜401及び電極パッド301上に形成される。(図7(C))
次に、電極パッド301の中央領域上に位置する層間絶縁膜403が、エッチング除去される。(図7(D))
次に、熱処理を施すことにより、ポリイミドからなる層間絶縁膜403が熱硬化される。この熱硬化により、電極パッド301上に位置する層間絶縁膜403が、図示の通りテーパー形状になる。電極パッド301の表面上にポリイミドが残存している場合は、酸素雰囲気中でプラズマエッチングによって、ポリイミドが除去される。(図7(E))
次に、層間絶縁膜403が、アルゴンガス等の不活性ガス雰囲気中でプラズマエッチングにさらされることにより、層間絶縁膜403の表面が変質される。変質された表層は太線で示されている。この表層の存在により、次のステップで形成される金属薄膜405との密着度が向上する。(図7(F))
次に、金属薄膜層405が、スパッタリング法によって層間絶縁膜403及び電極パッド301上に形成される。(図7(G))
次に、レジスト801が金属薄膜層405上に形成される。レジストの厚さは例えば10μm程度である。続いて、図示された所定の領域に位置するレジスト801がエッチング除去される。(図8(A))
次に、金属配線層303が、電界メッキによって露出された金属薄膜層405上に選択的に形成される。なお、金属配線層303の厚さはレジスト801の厚さよりも薄く、例えば5μmである。(図8(B))
次に、レジスト801がアセトン等の剥離剤を使用して除去される。(図8(C))
次に、約120μmの厚さのレジスト803が、金属薄膜層405及び金属配線層303上に形成される。続いて、ポスト形成領域805上に位置するレジスト803が除去される。
次に、ポスト407が電解メッキによってポスト形成領域805に形成される。なお、ポスト407の厚さは、レジスト803の厚さよりも薄く、約100μmである。また、ポスト407は、金属配線層303と同一の物質で構成されている。従って、図8(B)で使用したメッキ液が使用できる。(図8(D))
次に、レジスト805が剥離剤によって除去される。(図9(A))
次に、露出した金属薄膜層405が、酸素ガス雰囲気中でプラズマエッチングにさらされることにより、除去される。(図9(B))
次に、露出された層間絶縁膜403の表層が、ウエットエッチングによって除去される。これにより、金属配線層303を流れる電流が、表層を介して他の金属配線層303にリークするのを防止することができる。(図9(C))
次に、半導体ウエハ全体が図示しない封止金型に挿入される。続いて、この封止金型内部に封止樹脂が注入されることにより、半導体基板103の表面109側に封止樹脂115が形成される。封止樹脂115は、図示の通り、層間絶縁膜403、金属薄膜405、金属配線層303及びポスト407の側面を覆う。(図9(D))
次に、封止樹脂115の表面が研磨され、突起電極113の上部表面を露出させる。封止樹脂115の表面と、突起電極113の上部表面とは、同一の平面内に位置している。
次に、突起電極113が、スクリーン印刷法によりポスト407の上部表面に形成される。突起電極113は、半田で構成されており、直径約400μmの半球状である。(図10)
以上の工程が施された半導体ウエハ1101の表面側が、図11に示されている。図11は、後述する第2の工程において個片化される複数の半導体装置101が、半導体ウエハの状態で配置されていることを示している。これら半導体装置101は、複数のスクライブ領域1103によって互いに離間している。なお、この状態においては、各半導体装置101の裏面には未だ段差部107が設けられていないため、半導体ウエハの裏面側の図示は省略する。
次に、上述の第1の工程に続く第2の工程を図12を使用して以下に説明する。図12は、本実施の形態の半導体装置101の第2の工程を示す工程図である。なお、説明を容易にするため、構成の一部の図示は省略されている。
まず、図7から図10までの工程を経た状態が図12(A)に示されている。図12(A)には、半導体ウエハ1101、層間絶縁膜403、金属配線層303、ポスト407及び突起電極113が示されている。
次に、ウエハリング1205とダイシングシート1207とを有するウエハ保持具1203が準備される。ウエハリング1205は、リング形状を有している。ダイシングシート1207は、例えば紫外線が照射されることにより接着力が低下する特性を持つUVテープが用いられる。
半導体ウエハ1101は、突起電極113がこのダイシングシート1207に接触するように、ダイシングシート1207上に貼り付けられる。(図12(B))
次に、ウエハ保持具1203が、2つのダイヤモンド砥石1209を有する図示しないグラインダに搭載される。第1のダイヤモンド砥石は、粗さ#325であり、第2のダイヤモンド砥石1209は、粗さ#2000である。グラインダに搭載された半導体ウエハ1101の裏面は、次のように研磨される。まず最初に、第1のダイヤモンド砥石によって粗く研磨され、続いて第2のダイヤモンド砥石によって細かく研磨される。これらの研磨工程により、最終的に厚さ約310μmの半導体ウエハ1101が得られる。
また、この第2のダイヤモンド砥石による研磨により、半導体ウエハの裏面が上述した鏡面状態になる。このような細かな裏面研磨が施されなければ、上述した鏡面状態が生じないかもしれない。しかしながら、次の図12(D)の工程における、赤外線カメラによるスクライブ領域の検出を行うためには、上述の第2のダイヤモンド砥石による細かな研磨は必要である。なぜなら、半導体基板103の裏面の状態が粗いと、赤外線が容易に透過されないからである。(図12(C))
次に、半導体ウエハ1101が、ウエハリング1203に搭載された状態で、図示しない赤外線カメラ1211付きのデュアルダイシング装置に搭載される。このデュアルダイシング装置は、並設された2つのブレードを有する。本実施の形態においては、断面形状が方形状であり厚さが30μmである第1のブレードと、断面形状が方形状であり厚さが150μmである第2のブレードが使用される。
図13には、図12(D)の丸印Aが付与された箇所の概略断面図が示されている。スクライブ領域1103の幅は、約80μmと規定され、このスクライブ領域1103の縁から電極パッド301の縁までの距離は、約50μmと規定されている。後に切断されるスクライブライン1301の幅は、第1のブレードの幅とほぼ同じ約30μmである。また、スクライブ領域の中心線を含む約150μmの範囲に、図12(D)工程において形成される段差部107が形成される。段差部107の幅は、第2のブレードの幅と同じ約150μmであり、深さは約25μmである。
図12(D)に示されているように、まず、半導体ウエハの表面109側に形成された複数の電極パッド301もしくは金属配線層303のパターン形状が、赤外線カメラ1211によって、半導体ウエハ1101の裏面から認識される。それによって、半導体ウエハ1101の表面109上に存在するスクライブ領域1103が、ダイシング装置によって認識される。
次に、第2のブレードが、スクライブ領域1103の中心線上に配置される。その後、半導体ウエハ1101の裏面105がこの第2のブレードによって約25μm研削され(ハーフカットされる)、段差部107が形成される。(図13)この段差部107の表面は、この第2のブレードによる研削により、鏡面状態である半導体ウエハ1101(半導体基板103)の他の裏面105よりも粗くなっている。第2のブレードによる研削は、半導体ウエハ1101の全てのスクライブ領域1103に対して実行される。すなわち、この第2のブレードによる研削は、全ての半導体装置101の4辺に対応して実行される。(図12(D))
図14は、図12(D)の工程における半導体ウエハ1101の裏面側を示す図である。第2のブレードによって形成された段差部107が、各半導体装置101の4辺に形成されていることが理解できるであろう。
次に、第1のブレードが、スクライブ領域1103の中心線上、すなわちスクライブライン1301上に配置される。その後、半導体ウエハ1101の裏面105が、第1のブレードによってスクライブライン1301に沿って約400μm研削される。(フルカットされる)この第1のブレードによる研削は、半導体ウエハ1101の各半導体装置101に対応して実行される。その結果、各半導体装置101が個片化される。(図12(E))
次に、半導体ウエハ1101がダイシングシート1207と共にエクスパンドリングに移し替えられる。その後、ダイシングシート1207が紫外線にさらされ、その接着力が低下させられる。そして、このダイシングシート1207は、半導体ウエハ1101の外周方向へ伸ばされ、各半導体装置101がコレットによって取り出される。
以上の第2の工程を経て、最終的に図1及び図2に示された半導体装置101が得られる。
本発明の半導体装置の効果については既に上述したが、本発明はその製造方法についても特有の効果を有している。つまり、半導体装置の裏面の周辺領域に形成される段差部107はダイシング工程で使用されるブレードによって形成することができるので、段差部107を設けるための特別な工程が実質的に不要である。よって、特別な工程を実質的に付加することなく半導体装置を得ることができる。
なお、本発明の段差部107は、図2に示されるような形状のみならず、例えば図15及び図16に示される形状、すなわち傾斜形状であっても良い。この場合、段差部107は、傾斜部107と称したほうが適当かもしれない。しかしながら、本願明細書中においては、図15及び図16に示されるような傾斜形状も、段差形状(段差部)として説明されている。
なお、図15に示される形状を形成するためには、断面形状がV形状を有する第2のダイシングブレードが使用される。図16に示される形状を形成するためには、断面形状がU形状を有する第2のダイシングブレードが使用される。要は、段差部もしくは傾斜部107は、半導体基板103の各側面に沿って形成されていれば良く、鏡面状態の平坦な半導体基板の裏面105に対して区別できる程度の粗さになっていれば良い。
なお、本実施の形態において、断面形状が方形状であり厚さが1200μmである第2のブレードを使用すると、本願発明の効果がより強調されることが確認された。この場合、半導体装置101の段差部107の幅は、約500μmとなる。
(第2の実施の形態)次に本発明の半導体装置の第2の実施の形態について図面を参照して以下に説明する。
図17は、本発明の半導体装置101の第2の実施の形態を示す平面透視図であり、図18は図17の線18−18についての概略断面図である。
第2の実施の形態と第1の実施の形態との差異は、段差部107の形状及びその製造方法である。その他の構成については、実質的に同様であるので詳細な説明が省略されている。
図17及び図18に示されている通り、半導体基板103は、裏面105に形成された段差部107(凹部、溝部とも称される。)を有する。この段差部107が本発明の特徴的な部分である。この段差部107は、半導体基板103の第3の側面109に沿って形成された段差部1707と、半導体基板103の第4の側面121に沿って形成された段差部1709と、半導体基板103の第1の側面115に沿って形成された段差部1711と、半導体基板103の第2の側面117に沿って形成された段差部1713とで構成されている。段差部1707の幅は約85μmであり、段差部1709の幅は約35μmであり、段差部1711及び段差部1713の幅は約60μmである。
ここで、“側面に沿って”とは、各段差部が対応する側面を起点として裏面105に形成されていること、もしくは各段差部が対応する側面の一部が削り取られることによって裏面105に形成されていることを意味する。
次に、本実施の形態の第2の工程を図19を使用して以下に説明する。なお、第1の工程は、第1の実施の形態と同一であるので説明を省略する。図19は、本実施の形態の半導体装置101の第2の工程を示す工程図である。また図19(A)から(C)までは第1の実施の形態と同一であるので説明を省略する。
図19(D)に示されているように、半導体ウエハ1101が、ウエハリング1203に搭載された状態で、図示しない赤外線カメラ1211付きのデュアルダイシング装置に搭載される。このデュアルダイシング装置は、並設された2つのブレードを有する。本実施の形態においては、断面形状が方形状であり、厚さが30μmである第1のブレードと、厚さが150μmである第2のブレードが使用される。
図20には、図19(D)の丸印Aが付与された箇所の概略断面図が示されている。スクライブ領域1103の幅は、約80μmと規定され、このスクライブ領域1103の縁から電極パッド301の縁までの距離は、約50μmと規定されている。後に切断されるスクライブライン1301の幅は、第1のブレードの幅とほぼ同じ約30μmである。また、スクライブ領域の中心線から右側へ約100μmと、左側へ約50μmの合計約150μmの範囲に、図19(D)工程において形成される段差部1707が形成される。この段階では、段差部107の幅は、第2のブレードの幅と同じ約150μmであり、深さは約25μmである。
図19(D)に示されているように、まず、半導体ウエハの表面109側に形成された複数の電極パッド301もしくは金属配線層303のパターン形状が、赤外線カメラ1211によって、半導体ウエハ1101の裏面から認識される。それによって、半導体ウエハ1101の表面109上に存在するスクライブ領域1103が、ダイシング装置によって認識される。
次に、第2のブレードが、Y軸方向(紙面の縦方向)において、スクライブ領域1103の中心線を含む図20に示された上述した範囲上に配置される。その後、半導体ウエハ1101の裏面105がこの第2のブレードによって約25μm研削され(ハーフカットされる)、段差部1707及び1709が形成される。(図20)続いて、第2のブレードが、X軸方向(紙面の横方向)において、スクライブ領域1103の中心線上に配置される。その後、半導体ウエハ1101の裏面105がこの第2のブレードによって約25μm研削され(ハーフカットされる)、段差部1711及び1713が形成される。これらの段差部107の表面も、この第2のブレードによる研削により、鏡面状態である半導体ウエハ1101(半導体基板103)の他の裏面105よりも粗くなっている。(図19(D))図21は、図19(D)の工程における半導体ウエハ1101の裏面側を示す図である。第2のブレードによって形成された幅の広い段差部1707が各半導体装置101の左側の辺に沿って形成され、幅の狭い段差部1709が各半導体装置101の右側の辺に沿って形成されていることが理解できるであろう。また、中間の幅を有する段差部1711及び1713が、各半導体装置101の上側及び下側の辺に沿ってそれぞれ形成されていることが理解できるであろう。
次に、第1のブレードが、スクライブ領域1103の中心線上、すなわちスクライブライン1301上に配置される。その後、半導体ウエハ1101の裏面105が第1のブレードによってスクライブライン1301に沿って約400μm研削される。(フルカットされる)この第1のブレードによる研削は、半導体ウエハ1101の各半導体装置101に対応して実行される。その結果、各半導体装置101が個片化される。(図19(E))
次に、半導体ウエハ1101がダイシングシート1207と共にエクスパンドリングに移し替えられる。その後、ダイシングシート1207が紫外線にさらされ、その接着力が低下させられる。そして、このダイシングシート1207は、半導体ウエハ1101の外周方向へ伸ばされ、各半導体装置101がコレットによって取り出される。
以上の第2の工程を経て、最終的に図17及び図18に示された半導体装置101が得られる。
本発明の第2の実施形態の半導体装置によれば、第1の実施の形態の半導体装置が有する効果に加えて、次のような特有の効果を有する。すなわち、半導体基板103の裏面に形成された段差部107の幅は左右非対称であるので、例えば幅の広い段差部1707を1ピンマークとして利用することができる。よって、半導体装置101をテープ&リールに収容する工程、テープ&リールから取り出す工程、実装基板へ搭載する工程において、半導体装置101の方向を正確に認識することが可能である。なお、以上の工程における認識作業が、人間の目視によるものであったとしても、同様の効果を得ることができる。
なお、本発明の段差部107は、図17、図18に示されるような形状のみならず、例えば図22及び図23に示される形状であっても良い。要は、段差部107の形状が左右非対称であれば良い。
なお、図22のような段差部107を形成するためには、断面形状がV形状を有する第2のダイシングブレードが使用される。図23に示される形状を形成するためには、断面形状がU形状を有する第2のダイシングブレードが使用される。
(第3の実施の形態)次に本発明の半導体装置の第3の実施の形態について図面を参照して以下に説明する。
図24は、本発明の半導体装置101の第2の実施の形態を示す平面透視図であり、図25は図24の線25−25についての概略断面図である。
第3の実施の形態は、第1の実施の形態の段差部107に加えて、追加の段差部2401を裏面105に形成したことである。その他の構成については、実質的に同様であるので詳細な説明が省略されている。
図24及び図25に示されている通り、半導体基板103は、裏面105の周辺領域(周縁部)に形成された段差部107(凹部もしくは溝部とも称される。)と、追加の段差部2401を有する。この追加の段差部2401が第1の実施の形態に追加された部分であり、この段差部2401は半導体基板103の第1の側面115からこの第1の側面115に対向する第2の側面117へと至るように、裏面105に形成されている。さらにこの段差部2401は、第3の側面119の近傍の裏面105の中央領域に形成されている。ここで、“段差部2401が形成されている第3の側面119の近傍”とは、半導体基板103の中心よりも第3の側面119側に位置する場所であることを意味する。
追加の段差部2401は、図12(D)の工程の後に、第1のブレードによって形成することができる。図26は、半導体ウエハ1101の裏面側を示す図である。第1のブレードによって形成された追加の段差部2401が、各半導体装置101の左側近傍に、すなわち第3の側面119近傍に形成されていることが理解できるであろう。なお以上の形成方法は、当業者であれば容易に理解することができるため、詳細な説明は省略する。
本発明の第3の実施形態の半導体装置によれば、第1の実施の形態の半導体装置が有する効果に加えて、次のような特有の効果を有する。すなわち、半導体基板103の裏面に形成された追加の段差部2401を1ピンマークとして利用することができる。よって、半導体装置101をテープ&リールに収容する工程、テープ&リールから取り出す工程、実装基板へ搭載する工程において、半導体装置101の方向を正確に認識することが可能である。なお、以上の工程における認識作業が、人間の目視によるものであったとしても、同様の効果を得ることができる。
なお、本発明の追加の段差部2401は、V形状あるいはU形状であっても良いことは当業者であれば容易に推測できるであろう。
本発明の第1の実施の形態の半導体装置101の裏面を示す平面透視図である。 図2は図1の線2−2についての概略断面図である。 本発明の第1の実施の形態の半導体装置101の表面を示す平面透視図である。 図3の線4−4についての詳細断面図である。 実装基板501を示す平面図である。 半導体装置101を実装基板501へ搭載する工程を示す工程図である。 本発明の第1の実施の形態の半導体装置101の製造方法を示す工程図である。 本発明の第1の実施の形態の半導体装置101の製造方法を示す工程図である。 本発明の第1の実施の形態の半導体装置101の製造方法を示す工程図である。 本発明の第1の実施の形態の半導体装置101の第1の工程を示す工程図である。 半導体ウエハ1101の表面側を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態の半導体装置101の第2の工程を示す工程図である。 図12(D)の工程における丸印Aで示された箇所の概略断面図を示す図である。 図12(D)の工程における半導体ウエハ1101の裏面側を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の半導体装置の変形例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態の半導体装置の変形例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の半導体装置の裏面を示す平面透視図でである。 図17の線18−18についての概略断面図である。 本発明の第2の実施の形態の半導体装置101の第2の工程を示す工程図である。 図19(D)の工程における丸印Aで示された箇所の概略断面図を示す図である。 図19(D)の工程における半導体ウエハ1101の裏面側を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の半導体装置の変形例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態の半導体装置の変形例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態の半導体装置101の裏面を示す平面透視図である。 図24の線25−25についての概略断面図である。 本発明の第3の実施の形態の半導体装置における半導体ウエハ1101の裏面側を示す図である。
符号の説明
101・・・半導体装置
103・・・半導体基板
105・・・裏面
107・・・段差部
109・・・表面
113・・・突起電極
111・・・封止樹脂

Claims (17)

  1. 回路素子が形成された第1の主表面と、前記第1の主表面に実質的に対向する第2の主表面と、前記第1の主表面と前記第2の主表面との間の複数の側面とを有する半導体基板と、前記第1の主表面上部に形成され、前記回路素子と電気的に接続された複数の外部端子とを備える半導体装置であって、
    前記第2の主表面は、中央領域及び前記中央領域を囲む周辺領域を有し、前記周辺領域には第1の段差部が形成され、前記周辺領域に形成された第1の段差部の表面の粗さは、前記中央領域における第2の主表面の粗さより粗く、
    前記周辺領域は、前記複数の側面のうちの第1の側面に沿って形成された第1の幅を有する第1の部分と、前記第1の側面に対向する第2の側面に沿って形成された前記第1の幅よりも狭い第2の幅を有する第2の部分とを有することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1の段差部は、前記複数の側面に沿って形成された所定の幅を有することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記第2の主表面の前記中央領域には、前記複数の側面のうちの第1の側面から該第1の側面に対向する第2の側面へと至る第2の段差部をさらに有することを特徴とする請求項記載の半導体装置。
  4. 前記外部端子は封止樹脂の表面から露出していることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体装置。
  5. 前記複数の側面のうちの第1の側面側に設けられた第1の段差部は、該第1の側面と対向する前記第2の側面側に設けられた第1の段差部より深さが深いことを特徴とする請求項記載の半導体装置。
  6. 前記第1の段差部は、前記中央領域から前記各側面に至るまで徐々に前記半導体基板の厚さを薄くするテーパ状の段差であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  7. 前記複数の側面のうちの第1の側面側に設けられた第1の段差部は、該第1の側面と対向する前記第2の側面側に設けられた第1の段差部より幅が広いことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  8. 前記中央領域の所定の領域の粗さは該中央領域の他の領域の粗さより粗いことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  9. 前記中央領域は鏡面状態であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体装置。
  10. 前記第1の段差部は前記中央領域を取り囲むように設けられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の半導体装置。
  11. 前記外部端子は金属配線層と突起電極を介して前記回路素子と電気的に接続されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の半導体装置。
  12. 前記外部端子は金属配線層と突起電極を介して前記回路素子と電気的に接続されており、
    前記金属配線層上及び前記突起電極の周囲は前記封止樹脂にて覆われていることを特徴とする請求項記載の半導体装置。
  13. 前記金属配線層は、その一端が前記半導体基板の周辺領域にて前記回路素子と電気的に接続され、他端が前記半導体基板の内側方向へ延在して該内側にて前記突起電極と電気的に接続されることを特徴とする請求項11又は請求項12記載の半導体装置。
  14. 第1の主表面と、前記第1の主表面に実質的に対向する第2の主表面と、複数のスクライブラインによって区画された複数の半導体装置形成部を有する半導体ウエハを準備する工程と、
    前記半導体装置形成部の前記第1の主表面に回路素子を形成する工程と、
    前記半導体装置形成部の前記第1の主表面上部に前記回路素子と電気的に接続される複数の外部端子を形成する工程と、
    前記第2の主表面を研磨して鏡面状態とする工程と、
    前記各スクライブラインを含む前記第2の主表面の所定の領域に第1の幅を有し、前記第2の主表面における他の領域より粗い表面を有する第1の溝を形成する工程と、
    前記第1の溝内の前記スクライブラインを研削し前記各半導体装置形成部を個片化する工程とを有し、
    前記第1の溝の中心が、前記各スクライブラインの中心からずれて形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 前記半導体装置形成部の前記第2の主表面に、前記第1の溝に直交して延在する第2の溝を形成する工程をさらに有することを特徴とする請求項14記載の半導体装置の製造方法。
  16. 請求項1〜13記載の半導体装置を実装基板に実装し、該実装された半導体装置から反射される光に基づき外観の検査を行うことを特徴とする半導体装置の検査方法。
  17. 前記外観検査は、前記実装された半導体装置に対してレーザ光を照射し、反射されたレーザ光を受光装置で受光して、その強度により外形を認識することを特徴とする請求項16記載の半導体装置の検査方法。
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