JP3970261B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents
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Description
しかも、デジタルフォトプリンタによれば、画像をプリント(写真)として出力するのみならず、画像データをコンピュータ等に供給したり、フロッピーディスク(登録商標)等の記録媒体に保存しておくこともできるので、画像データを、写真以外の様々な用途に利用することができる。
さらに、デジタルフォトプリンタによれば、フィルムに撮影された画像以外にも、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像デバイスで撮影された画像(画像データ)も、プリントとして出力することができる。
ところで、あるシーンを光学的に撮影する際に、そのシーンが高コントラストシーンである場合には、撮影媒体の有するダイナミックレンジの関係で、そのシーンの持つ情報(画像)をすべて記録することができず、プリントとして再生するために十分な画像データが得られない場合がある。
特に、デジタルカメラは、撮影ラチチュード(露光寛容度)が狭いので、高度な技術を持たない一般アマチュアでは、最適な条件で撮影を行うのが困難であり、高コントラストシーンでは、画像のハイライト(最低濃度)の白とびやシャドー(最高濃度)の黒つぶれが発生して、著しく画質の低い画像となってしまうことが多々ある。
これらによれば、撮影ラチチュードの狭いデジタルカメラでも、十分な画像データのダイナミックレンジを確保して、高コントラストシーンでも白とびや黒つぶれのない好適な画像データを得ることができる。
また、前記第1の複数の画像が、デジタルカメラで撮影されたものであり、前記合成手段または前記画像処理手段から出力される合成画像データは、写真プリントとして出力するための画像データを含むことが好ましい。
図1に示されるデジタルフォトプリンタ(以下、フォトプリンタ10とする)は、基本的に、フィルムFに撮影された画像を光電的に読み取るスキャナ(画像読取装置)12と、読み取られた画像データ(画像情報)の画像処理やフォトプリンタ10全体の操作および制御等を行う、本発明にかかる画像処理装置14と、画像処理装置14から出力された画像データに応じて変調した光ビームで感光材料(印画紙)を画像露光し、現像処理して(仕上り)プリントとして出力するプリンタ16と、画像処理装置14から出力された画像データを画像ファイルとしてフロッピーディスク(登録商標)等の記録媒体に記録し、あるいは記録媒体に記録された画像データを読み取って画像処理装置14等に供給する記録手段26とを有して構成される。
また、画像処理装置14には、様々な条件の入力(設定)、処理の選択や指示、色/濃度補正などの指示等を入力するためのキーボード18aおよびマウス18bを有する操作系18と、スキャナ12で読み取られた画像、各種の操作指示、条件の設定/登録画面等を表示するディスプレイ20が接続される。
このようなスキャナ12において、フィルムFに撮影された画像を読み取る際には、光源22から射出され、可変絞り24によって光量調整された読取光が、キャリアによって所定の読取位置に位置されたフィルムFに入射して、透過することにより、フィルムFに撮影された画像を担持する投影光を得る。
イメージセンサ34は、R画像の読み取りを行うラインCCDセンサ、G画像の読み取りを行うラインCCDセンサ、B画像の読み取りを行うラインCCDセンサを有する、いわゆる3ラインのカラーCCDセンサで、各ラインCCDセンサは、主走査方向に延在している。フィルムFの投影光は、イメージセンサ34によって、R、GおよびBの3原色に分解されて光電的に読み取られる。
イメージセンサ34の出力信号は、アンプ36で増幅され、A/D変換器38でデジタル信号とされて、画像処理装置14に送られる。
また、本発明を利用するフォトプリンタ10においては、スキャナ12によって読み取ったフィルムFの画像以外にも、反射原稿の画像を読み取るスキャナ、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像デバイス、インターネット等のコンピュータ通信、フロッピーディスク(登録商標)やMOディスク(光磁気記録媒体)等の画像データ供給源Rから画像データを受け取って、これを再生したプリントを作成してもよい。
処理装置14は、データ処理部40、画像合成部42、および画像処理部44を有して構成される。
なお、処理装置14には、これ以外にも、処理装置14を含むフォトプリンタ10全体の制御や管理を行うCPU、フォトプリンタ10の作動等に必要な情報を記憶するメモリ等が配置され、また、操作系18やディスプレイ20は、このCPU等(CPUバス)を介して各部位に接続される。
画像合成部42は、合成すべき画像データ、すなわち同シーンを異なる露光条件で撮影した複数の画像の画像データが処理装置14に供給された際に、データ処理部40で処理された画像データから、合成する画像データを選択して合成する部位である。従って、露光条件の異なる同シーンが他にない画像データは、画像合成部42で何の処理もされずに、画像処理部44に送られる。
なお、本発明において、データ処理部40で処理された画像データは、必ずしも画像合成部42に供給されるのに限定はされず、例えば、画像合成を行う際には、オペレータが指示を出して、対応する画像データのみを画像合成部42に送るようにし、それ以外の画像データは、画像合成部42を通らずに画像処理部44に送るようにしてもよい。
特に、スキャナ12での光電的な読み取りが不要であり、画像合成の際の位置合わせが容易である等の点で、露光条件の異なる同一シーンの画像は、デジタルカメラで撮影された画像、中でもAEブラケティング機能を用いて撮影された画像が好適である。また、高速連写が可能なデジタルカメラであれば、動被写体にも対応可能である点でも好ましい。
画像合成部42は、合成画像選択部46と、D(フレーム)メモリ48と、L(フレーム)メモリ50と、合成部52とを有して構成される。
例えば、画像データとして、以下に示すim1〜im5の画像データが供給されたとする。
画像データ名 撮 影 時 刻
日付(年:月:日) 時刻(時:分:秒)
im1 98:04:01 08:05:35.00
im2 98:04:01 08:10:00.45
im3 98:04:01 08:10:00.52
im4 98:04:01 08:10:01.01
im5 98:04:01 08:13:00.22
なお、撮影時刻から同シーンの画像データを判断する際において、同シーンと判断する撮影時刻差には特に限定はないが、一般的に、撮影時刻の差が2秒以下、より確実には、1秒以下であれば、同シーンと判断することができる。
画像データ名
im1 同シーンoff
im2 同シーンon 1
im3 同シーンon 2
im4 同シーンon 3
im5 同シーンoff
また、同シーンの情報としては、新写真システムで磁気記録されるシーン情報も利用可能であり、デジタルカメラ等の撮像デバイスに、同シーンであることを示す情報を画像ファイル(記録媒体)に記録する機能を付けてもよい。
なお、合成を行う必要のない画像データと判定されたim1およびim5は、合成画像選択部46から、そのまま画像処理部44に出力される。
すなわち、この例では、画像データim2およびim3が選択される。
また、同シーンの画像データのうち、合成に使用されない画像データは不要であるので、合成するデータを選択した時点で、破棄してもよい。
なお、初めから合成すべき画像データが選択されて供給された場合には、合成画像選択部46での処理は不要であり、また、常に合成すべき画像データが選択されて供給される処理装置であれば、合成画像選択部46は不要である。
合成部52は、D−ルックアップテーブル(LUT)54と、L−LUT56と、乗算器58および60と、加算器62および64とを有して構成される。
次いで、加算器64において、D−LUT54で得られた被写体輝度データfd 2 にΔLogEを加算し、被写体輝度データfd 3 を得る。被写体輝度データfd 2 およびfl 2 は、被写体輝度が一定値シフトしたデータで、ΔLogEは、そのシフト量である。
撮影情報からΔLogEを算出する方法としては、高濃度の画像データfd 1 を撮影した際のシャッター速度td および絞りSd と、低濃度の画像データfl 1 を撮影した際のシャッター速度tl および絞りSl とを用い、下記式
ΔLogE=(Logtl −LogSl 2 )−(Logtd −LogSd 2)
で算出する方法が例示される。
他方、画像データからΔLogEを算出する方法としては、高濃度および低濃度の画像データから、飛びやつぶれのない画素を選択し、その集合をRとして、集合Rにおける平均値の差をΔLogEとする方法が例示される。すなわち、下記式で算出される。
ΔLogE=(集合Rのfl 2 の平均値)−(集合Rのfd 2 の平均値)
画像データを用いる方法の方が、誤差を好適にキャンセルできるので、精度的には好ましいが、撮影情報を用いる方法の方が、演算が容易であるという利点もある。なお、これらの撮影情報は、先の撮影時刻に準じた方法で取得することができる。
また、このような露光条件の違いの補正方法として、高濃度あるいは低濃度の画像データの一方を基準として、他方の画像データを合わせ込む方法も利用できる。この場合には、D−LUT54およびL−LUT56のうち、基準となる画像データに対応するLUTによる露光条件補正は不要にできる。
通常、デジタルカメラ等で撮影され、記録媒体に記録された画像信号はCRTモニタ等に表示した際に画像が好ましく見えるように、γ(階調)変換されているものが多い。そこで、カメラのγ変換特性を知見して、被写体輝度への変換LUTで、その逆変換を行うのが好ましい。例えば、カメラの機種ごとのγ特性をあらかじめ記憶しておき、カメラの機種を前述の撮影情報と同様に取得して、それに応じたγ特性を読み出し、その逆特性をLUTにセットすればよい。
また、例示では、ΔLogEのシフトは加算器64を用いているが、画像データfd 1 等を被写体輝度へ変換するLUTと統合することにより、加算器64を省略することができる。
乗算器58および60は、両データfd 3 およびfl 2 に、重み付け係数WdおよびWlを乗算することにより、両画像データのつなぎ目における偽輪郭の発生等を防止するものである。
この重み付け係数は、一例として、図4に示されるようなテーブルを用い、式『Wd+Wl=0』を用いて算出される。この例では、高濃度領域はシャドーのつぶれのない画像データfd 3 を用い、低濃度領域ではハイライトの飛びのない画像データfl 2 を用い、両者のつなぎ目では、画像データに応じた重み付けを行って、画像データの合成を行っている。
画像処理部44は、データ処理部40で処理されたデジタルの画像データに所定の画像処理を施し、さらに、画像処理済の画像データを3D(三次元)−LUT等を用いて変換して、プリンタ16による画像記録やディスプレイ22への表示に対応する画像データとする部位である。
画像処理部44で施される画像処理には特に限定はなく、公知の各種の画像処理が例示されるが、例えば、LUTを用いたグレイバランス調整、階調補正、および濃度調整、マトリクス(MTX)演算による撮影光源種補正や画像の彩度調整、その他、ローパスフィルタ(LPF)、加算器、LUT、MTX等を用いた、また、これらを適宜組み合わせた平均化処理や補間演算等を用いた、電子変倍処理、覆い焼き処理、シャープネス(鮮鋭化)処理等が例示される。
なお、画像処理部44での各種の処理条件は、例えば、出力用の画像データを得るための本読み(本スキャン)に先立って行われる、画像を粗に読み取るプレスキャンの画像データや、プリンタ16への出力用の画像データに対応する画像データを間引いた画像データを用いて設定すればよい。
これに対し、上記覆い焼き処理によれば、デジタル露光を行うフォトプリンタ10において、通常の直接露光による覆い焼きと同様の効果を、より高い自由度や画像補正能力で得ることができ、露光条件の異なる同シーンの画像データを合成した画像データから、高画質な画像を再生したプリントを安定して作成することが可能である。
まず、グレイバランス調整、階調補正、濃度調整、彩度調整等の所定の画像処理を終えた画像データ(以下、原画像データとする)を加算器とMTX演算器とに並列に送る。
MTX演算器は、R、GおよびBの原画像データから、YIQ規定を用いて原画像の明暗画像データを生成するものであり、例えば、下記式により、YIQ規定のY成分のみを、R、GおよびBの画像データから算出する
Y=0.3R+0.59G+0.11B
このLPFとしては、ボケ画像データの生成に通常用いられるFIR(Finite Impulse Respones) 型のLPFを用いてもよいが、小型の回路で大きく画像をボカしたボケ画像データを生成できる点で、IIR(Infinite Impulse Respones) 型のLPFを用いるのが好ましい。また、LPFの代わりに、メディアンフィルタ(MF)を用いてもよい。MFを用いることにより、エッジを保存して、平坦部のノイズ(高周波成分)をカットしたボケ画像データが得られるという点で好ましい。また、MFの前記利点を生かした上で、大きく画像をボカしたボケ画像データを生成できるという点で、MFとLPFとを併用して、両者で得られた画像を重み付け加算するのが、特に好ましい。
この覆い焼き処理では、前述の加算器において、原画像データに、この圧縮テーブルで処理されたボケ画像データを加算することにより、画像データのダイナミックレンジを非線形に圧縮して覆い焼き処理を行い、出力画像データのダイナミックレンジおよび明部/暗部の階調や濃度を適正なものとして、人が原シーン(撮影シーン)を見た時と同じ印象を受ける、高画質な画像が再現されたプリントを得られる出力画像データとする。すなわち、圧縮テーブルとは、前記ボケ画像データを処理して、原画像データのダイナミックレンジ等を適切に圧縮する処理用画像データを得るためのテーブルである。
まず、全体的な(ダイナミックレンジ)圧縮率αを算出して、これを用いる圧縮関数f(α)を設定する。
画像処理部44には、例えば、図5に示されるような関数が設定されており、この関数を用いて、画像データのダイナミックレンジ(DR)から、圧縮率αを算出する。この関数では、ダイナミックレンジが閾値DRthよりも小さい場合には圧縮率αが0になっており、ダイナミックレンジが小さい画像の場合には、ダイナミックレンジの圧縮処理を行わないようになっている。これは、ダイナミックレンジが小さい画像に圧縮処理を施すと、画像のコントラストが小さくなり、逆に画質低下を招くからである。
また、画像中に存在する電灯等、スポット的な最明部の画像は、ダイナミックレンジ圧縮処理によって階調を出すよりもプリント上の最低濃度に飛ばしたほうが良好な画像が得られる。そのため、図5に示される関数では、ダイナミックレンジが閾値DRmax よりも大きくなっても、それ以上は圧縮率αは下限値αmax より小さくならないように設定されている。
この圧縮関数f(α)は、図6(A)に示されるように、ある信号値を基準値Y0 すなわち横軸(出力0)との交点として、傾きが圧縮率αとなる単純減少関数である。この基準値Y0 は基準濃度であって、主被写体等の画像の中心となる濃度に応じて適宜設定すればよい。例えば、人物が主被写体である場合には、肌色と略同一の濃度であるプリント濃度で0.5〜0.7の間が例示され、好ましくは0.6程度である。
明部の圧縮関数flight ( αlight ) は、図6(B)に示されるように、前記基準値Y0 より明部側において横軸(出力0)よりも下方(マイナス側)となる減少関数で、直線部分の傾きが、明部の圧縮率αlight となる関数で、基準値Y0 よりも暗部側の出力は0である。この圧縮率αlight は、濃度ヒストグラムやハイライト等の画像特徴量に応じて、覆い焼き処理によって得られた明部の画像データがプリントの画像再現域の画像データとなるように設定される。
他方、暗部の圧縮関数fdark (αdark) は、図6(C)に示されるように、前記基準値Y0 より暗部側において横軸よりも上方となる減少関数で、直線部分の傾きが、暗部の圧縮率αdarkとなる関数で、基準値Y0 よりも明部側の出力は0である。この圧縮率αdarkも、同様に、濃度ヒストグラムやシャドー等の画像特徴量に応じて、暗部の画像データがプリントの画像再現域の画像データとなるように設定される。
ftotal (α)=f(α)+flight ( αlight ) +fdark (αdark)
より詳細には、圧縮テーブルで処理されたボケ画像データは、図6から明らかなように、明部がマイナスで、暗部がプラスの画像データとなる。従って、原画像データに、このボケ画像データを加算することにより、主たる画像データの明部は小さく、暗部は嵩上げされ、すなわち画像データのダイナミックレンジが圧縮される。
また、ボケ画像データの生成に使われたLPFの通過帯域は大面積コントラストに相当し、局所的なコントラストはLPFの通過帯域よりも高周波成分であるので、この成分は、LPFを通過したボケ画像データでは圧縮されない。従って、加算器で加算されて得られた画像は、局所的なコントラストを維持した状態でダイナミックレンジを圧縮された、高画質な画像となる。
プリンタ16は、供給された画像データに応じて感光材料(印画紙)を露光して潜像を記録するプリンタ(焼付装置)と、露光済の感光材料に所定の処理を施してプリントとして出力するプロセサ(現像装置)とを有して構成される。
プリンタでは、例えば、感光材料をプリントに応じた所定長に切断した後に、バックプリントを記録し、次いで、感光材料の分光感度特性に応じたR露光、G露光およびB露光の3種の光ビームを処理装置14から出力された画像データに応じて変調して主走査方向に偏向すると共に、主走査方向と直交する副走査方向に感光材料を搬送することにより、前記光ビームで感光材料を2次元的に走査露光して潜像を記録し、プロセサに供給する。感光材料を受け取ったプロセサは、発色現像、漂白定着、水洗等の所定の湿式現像処理を行い、乾燥してプリントとし、フィルム1本分等の所定単位に仕分して集積する。
ここで、本発明の処理装置14が画像データ(画像ファイル)を出力し、読み取る記録媒体には特に限定はなく、フロッピーディスク(登録商標)、リムーバブルハードディスク(Zip,Jaz等)、DAT(デジタルオーディオテープ)等の磁気記録媒体、MO(光磁気)ディスク、MD(ミニディスク)、DVD(デジタルビデオディスク)等の光磁気記録媒体、CD−R等の光記録媒体、PCカードやスマートメディア等のカードメモリ等が例示される。
12 スキャナ
14 (画像)処理装置
16 プリンタ
18 操作系
20 ディスプレイ
22 光源
24 可変絞り
26 記録手段
28 拡散ボックス
30 キャリア
32 結像レンズユニット
34 イメージセンサ
36 アンプ
38 A/D変換器
40 データ処理部
42 画像合成部
44 画像処理部
46 合成画像選択部
48 Dメモリ
50 Lメモリ
52 合成部
54 D−LUT
56 L−LUT
58,60 乗算器
62,64 加算器
Claims (10)
- 同シーンが異なる露光条件で外部装置によって撮影され、γ変換された第1の複数の画像の画像データの入力を受け、画像処理を行なう画像データとして取得する取得手段と、
この取得手段によって得られた前記画像の画像データから1つの合成画像の画像データを生成する合成手段と、
この合成手段によって合成された合成画像の画像データに覆い焼き処理を施す画像処理手段と、を有し、
前記合成手段は、前記取得手段によって得られた前記画像データを、前記γ変換の逆変換である逆γ変換を行い、さらに対数変換する変換手段を有し、この変換手段を用いて、前記取得手段によって得られた前記画像データを、逆γ変換し、さらに対数変換して、逆γ変換された対数スケールの被写体輝度データである変換済被写体輝度データとし、その画像合成の合成条件を、前記変換済被写体輝度データを用いて設定し、設定された合成条件を用いて、前記変換済被写体輝度データを合成して前記1つの合成画像の画像データとすることを特徴とする画像処理装置。 - 同シーンが異なる露光条件で外部装置によって撮影され、γ変換された第2の複数の画像の画像データの入力を受け、画像処理を行なう画像データとして取得する取得手段と、
この取得手段によって得られた第2の複数の画像の中から合成に最適な第1の複数の画像を選択する選択手段と、
この選択手段が選択した前記第1の複数の画像の画像データから1つの合成画像の画像データを生成する合成手段と、を有し、
前記合成手段は、前記取得手段によって得られた前記画像データを、前記γ変換の逆変換である逆γ変換を行い、さらに対数変換する変換手段を有し、この変換手段を用いて、前記取得手段によって得られた前記画像データを、逆γ変換し、さらに対数変換して、逆γ変換された対数スケールの被写体輝度データである変換済被写体輝度データとし、その画像合成の合成条件を、前記変換済被写体輝度データを用いて設定し、設定された合成条件を用いて、前記変換済被写体輝度データを合成して前記1つの合成画像の画像データとすることを特徴とする画像処理装置。 - 前記選択手段が、前記第2の複数の画像が同シーンである旨の情報、および、前記第2の複数の画像の撮影時刻の少なくとも一方を用いて合成に最適な前記第1の複数の画像を選択する請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記第2の複数の画像が同シーンである旨の情報、および、前記第2の複数の画像の撮影時刻は、前記第2の複数の画像の画像データのヘッダ及びタグの少なくとも一方に含まれる請求項2または3に記載の画像処理装置。
- 請求項2〜4のいずれかに記載の画像処理装置であって、
さらに、前記合成手段によって合成された前記合成画像の画像データに覆い焼き処理を施す画像処理手段を有する画像処理装置。 - 前記合成手段は、前記変換手段に加え、メモリと、設定手段と、第1の加算器を有し、
前記メモリは、前記取得手段によって得られた前記第1の複数の画像の画像データを記憶し、
前記変換手段は、前記メモリから読み出された前記第1の複数の画像の画像データを前記変換済被写体輝度データに変換し、
前記設定手段は、前記第1の複数の画像の中から選ばれた1つの選択画像の変換済被写体輝度データに対する、前記第1の複数の画像の中の選択画像以外の非選択画像の変換済被写体輝度データのシフト量を前記合成条件として設定し、
前記第1の加算器は、前記非選択画像の変換済被写体輝度データに、前記設定手段によって設定された画像毎の前記シフト量をそれぞれ加算する請求項1〜5のいずれかに記載の画像処理装置。 - 前記合成手段において、
前記設定手段は、前記シフト量を前記合成条件として設定する他に、さらに、変換済被写体輝度データ毎の重み付け係数を前記合成条件として設定し、
さらに、前記合成手段は、
前記選択画像の変換済被写体輝度データおよび前記シフト量が加算された非選択画像の変換済被写体輝度データに、前記設定手段によって設定された重み付け係数を乗算することによりそれぞれ重み付けを行う乗算器と、
重み付けされた前記選択画像の変換済被写体輝度データと、重み付けされた前記シフト量が加算された非選択画像の変換済被写体輝度データとを加算する第2の加算器と、を有する請求項6に記載の画像処理装置。 - 前記第1の複数の画像が、デジタルカメラで撮影されたものであり、前記合成手段または前記画像処理手段から出力される合成画像の画像データは、写真プリントとして出力するための画像データを含む請求項1〜7のいずれかに記載の画像処理装置。
- 同シーンが異なる露光条件で外部装置によって撮影され、γ変換された第1の複数の画像の画像データの入力を受け、画像処理を行なう画像データとして取得し、
取得された前記画像データを、前記γ変換の逆変換である逆γ変換を行い、さらに対数変換して、逆γ変換された対数スケールの被写体輝度データに変換することによって、変換済被写体輝度データとし、
前記変換済被写体輝度データを用いて画像合成の合成条件を設定し、
設定された前記合成条件を用いて前記変換済被写体輝度データを合成して1つの合成画像の画像データとし、
合成された前記合成画像の画像データに覆い焼き処理を施すことを特徴とする画像処理方法。 - 同シーンが異なる露光条件で外部装置によって撮影され、γ変換された第2の複数の画像の画像データの入力を受け、画像処理を行なう画像データとして取得し、
取得された前記第2の複数の画像の中から合成に最適な第1の複数の画像を選択し、
選択された前記画像データを、前記γ変換の逆変換である逆γ変換を行い、さらに対数変換して、逆γ変換された対数スケールの被写体輝度データに変換することによって、変換済被写体輝度データとし、
前記変換済被写体輝度データを用いて画像合成の合成条件を設定し、
設定された前記合成条件を用いて前記変換済被写体輝度データを合成して1つの合成画像の画像データとすることを特徴とする画像処理方法。
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