JP3969997B2 - デジタルカメラ、その制御方法、及び制御プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像素子の感度を示すISO値の設定技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタルカメラでは、ISO値により撮像素子のゲイン(感度)を変えているが、ゲインの範囲は、安定した画像を得られる範囲に設定される。また、デジタルカメラによっては、ユーザのために、前記ゲインの範囲を越えたゲイン(ISO値)を設定可能にしている。その設定操作は、常用範囲のISO値はISO設定手段により行い、常用範囲外のISO値を設定する場合は、別の設定手段で行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このため、例えば、常用範囲のISO値をISO200〜1600、常用範囲外のISO値をISO3200とした場合、ISO値を400→3200→800と変えて撮影したいときは、ISO値400で撮影する際は、例えば所定のボタンを操作して常用範囲のISO設定モードを設定し、所定のダイヤルによりISO値400を設定して撮影する。
【0004】
そして、ISO値3200に変更して撮影する際は、メニュー選択操作により常用範囲外のISO設定モードを選択して、常用範囲外の複数のISO値を表示させ、その表示された常用範囲外の複数のISO値の中から所望のISO値3200を選択して撮影する。
【0005】
次に、ISO値800に変更して撮影する際は、メニュー選択操作によりISO値3200の設定を解除した後に、所定のボタンを操作して常用範囲のISO設定モードを設定し、所定のダイヤルによりISO値800を設定して撮影する。
【0006】
このように、従来は、常用範囲の内外へのISO値の設定操作が煩雑であり、不便であった。
【0007】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、ISO値を常用範囲の内外を問わず簡単に設定できるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、撮像素子の感度を示すISO値を変更する操作手段と、前記ISO値の複数の設定範囲の中から所定の設定範囲を選択する選択手段と、前記選択手段により何れの設定範囲が選択された場合においても、前記操作手段の操作に応じて該選択された設定範囲内においてISO値を設定する設定手段とを有している。
【0009】
また、本発明は、撮像素子の感度を示すISO値を変更する操作手段と、前記ISO値の複数の設定範囲の中から所定の設定範囲を選択する選択手段とを有するデジタルカメラの制御方法であって、前記選択手段により何れの設定範囲が選択された場合においても、前記操作手段の操作に応じて該選択された設定範囲内においてISO値を設定する設定工程を有している。
【0010】
また、本発明は、撮像素子の感度を示すISO値を変更する操作手段と、前記ISO値の複数の設定範囲の中から所定の設定範囲を選択する選択手段とを有するデジタルカメラにより実行される制御プログラムであって、前記選択手段により何れの設定範囲が選択された場合においても、前記操作手段の操作に応じて該選択された設定範囲内においてISO値を設定する内容を有している。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は、本発明を適用したデジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。
【0013】
図1において、1はシステム制御部であり、後述する撮像部制御回路3、メモリ制御部6、モータ制御回路10、シャッター制御回路11、測光回路12、焦点検出回路13、液晶表示制御部14、画像表示制御部15、操作制御部16と通信を行い、システム全体の制御を行っている。
【0014】
すなわち、システム制御部1は、CPU1a、ROM1b、RAM1cを有し、CPU1aは、ROM1bに格納された図4〜10のフローチャートに対応するプログラム等を実行することにより、各種の撮影処理を行う。この際、CPU1aは、RAM1cをワークエリア等として利用する。
【0015】
2は撮像部であり、撮像素子(CCD等)等の撮像に関するモジュール群である。3は撮像部制御回路であり、撮像素子(CCD等)の駆動等の制御を行う。4は撮像部2で撮影された画像データを一時的に記憶する前バッファメモリである。5は前バッファメモリに格納された画像データに対して所定の画像処理を行う画像処理部である。7は画像処理部5で処理された画像データを蓄積する後バッファメモリである。
【0016】
6は前バッファメモリ4と後バッファメモリ7とハードディスク9を制御するメモリ制御部である。8は画像処理後の画像データを後バッファメモリ7からハードディスク9に記憶させるためのインターフェース(I/F)である。
【0017】
9は画像データを保存するハードディスクである。
【0018】
10は不図示のミラーやシャッターをチャージ等するためのモータを駆動するモータ制御回路である。11はシステム制御部1からの信号に従って、不図示のシャッターの先幕やシャッターの後幕を走行させ、撮像素子に被写体からの光を露光させるシャッター制御回路である。12は不図示の測光センサからの出力をシステム制御部1に出力する測光回路である。
【0019】
13は不図示のフォーカス検出用センサによるフォーカス用の画像信号の蓄積制御、読出制御を行って、フォーカス用の画像信号をシステム制御部1に出力する焦点検出回路である。システム制御部1は、周知の位相差検出方法により焦点検出を行い、脱着可能なレンズの内部に設けられたレンズ制御回路17と通信を行ってレンズを駆動させることにより、焦点調節を行う。
【0020】
14はカメラのシャッター秒時、絞り値、ISO値、ISOブラケットのステップ値等の設定表示制御やカメラの各種情報を表示制御する液晶表示制御部であり、図2の上面表示パネル104や図3の背面表示パネル117の表示内容を制御している。15は撮影された画像データを表示するための画像表示制御部であり、画像データの他にも液晶表示部である上面表示パネル104、背面表示パネル117で表示されないカメラ情報等の表示制御を行い、図3のTFT表示部116の表示内容を制御している。
【0021】
16は図2及び図3に示した各種ボタン(ボタンスイッチ)、ダイヤルの操作状況を検出して操作信号をシステム制御部1に入力する操作制御部である。17は不図示の脱着可能なレンズの内部に設けられたレンズ制御回路であり、システム制御部1からの指示に従って、焦点調節のためのレンズ駆動や絞り駆動を行う。
【0022】
図2に示したように、本デジタルカメラの上面には、撮影モード選択ボタン101、AFモード選択ボタン102、測光モード選択ボタン103、上面表示パネル104、露出補正ボタン105、メイン電子ダイヤル106、シャッターボタン107、FEロックボタン108、及び表示パネル照明ボタン109が設けられている。
【0023】
なお、メイン電子ダイヤル106、及び後述のサブ電子ダイヤル127は、位相差検出タイプであり、ダイヤルの回転数と回転方向が判る仕組みとなっている。また、シャッターボタン107には、2段階のストロークスイッチが設けられ、第1ストロークで測光/AF開始スイッチがオンされて測光とAFが開始され、第2ストロークで撮影操作スイッチがオンされて撮影動作が開始される。
【0024】
また、図3に示したように、本デジタルカメラの背面には、視度調節つまみ110、MENUボタン111、SELECTボタン112、音声/プロテクトボタン113、DISPボタン114、ERASEボタン115、TFT(Thin Film Transistor)表示部116、背面表示パネル117、QUALITYボタン118、WBボタン119、マイク120、メインスイッチ121、縦位置用アシストボタン122、縦位置用AFフレーム選択ボタン123、縦位置用AEロックボタン124、CFアクセスボタン125、CF蓋開閉つまみ126、サブ電子ダイヤル127、サブ電子ダイヤルスイッチ128、AFフレーム選択ボタン129、AEロックボタン130、アシストボタン131、及びアイピースシャッタレバー132が設けられている。
【0025】
次に、本デジタルカメラの動作を図4〜10のフローチャートに基づいて説明する。
【0026】
メインスイッチ121がオンされると、システム制御部1のCPU1aは、ROM1bに格納されたプログラムに基づいて、先ず、レジスタの初期化やデータの初期化、及び周辺回路の初期化等の初期設定を行う(図4のステップS1)。
【0027】
次に、CPU1aは、ステップS2において、図2及び、図3に示す各種の設定ボタンや撮影操作ボタン、メイン電子ダイヤル106、サブ電子ダイヤル127等の操作信号を操作制御部16から取得する。そして、ステップS3において、撮影モード選択ボタン101、AFモード選択ボタン102、測光モード選択ボタン103、MENUボタン111、SELECTボタン112等の設定ボタンが操作されていれば、各種設定を行う設定モードへ移行し(ステップS4)、設定ボタンが操作されていなければ、ステップS5へ移行する。なお、設定モード時の動作の詳細は、後で図5,6のフローチャートに基づいて説明する。
【0028】
ステップS5では、測光/AF開始スイッチがオフであるか否かを判別する。測光/AF開始スイッチがオフであれば、ステップS13へ移行し、本デジタルカメラの動作を終了させるために、周辺回路への電源オフの指示やデータの退避等の終了設定を行い、動作を終了する。
【0029】
一方、測光/AF開始スイッチがオンであれば、ステップS6に移行し、シャッター秒時(CCD蓄積時間)、絞り値等を決定するための測光演算処理を行う。そして、被写体に焦点を合わせるために、周知の位相差検出方式による測距動作を行い(ステップS7)、前記測距データに基づいてレンズを駆動して被写体に焦点を合わせる(ステップS8)。
【0030】
次に、ステップS9に移行し、測光演算等により求められたシャッター秒時、絞り値等、カメラの情報を表示パネル104に表示する。そして、ステップS10に移行し、撮影操作スイッチがオンであるか否かを判別する。その結果、撮影操作スイッチがオンであれば、ステップS11へ移行し、周知であるCCDのゲイン設定、CCDの電荷蓄積動作、CCDの電荷読出し、画像処理、画像書込み等の撮影動作を行って、ステップS12に移行する。撮影操作スイッチがオフであれば、ステップS11をスキップしてステップS12に移行する。
【0031】
ステップS12では、測光/AF開始スイッチがオンであるか否かを判別する。測光/AF開始スイッチがオンであれば、ステップS2へ戻り、オフであれば、ステップS13へ移行する。ステップS13では、カメラの動作を終了させるために、周辺回路への電源オフの指示やデータの退避等の終了設定を行い、動作を終了する。
【0032】
次に、図4のステップS4における設定モード時の動作を、図5のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
【0033】
図5のステップS101において、MENUボタン111が操作されているか否かを判別し、MENUボタン111が操作されていれば、ステップS102に移行してMENUボタン関連処理、例えばTFT表示部116に本デジタルカメラの各種情報を表示するためのメニュー画面を表示する等の処理を行い、図4のメインルーチンにリターンする。MENUボタン111が操作されていなければ、ステップS103へ移行する。
【0034】
ステップS103では、SELECTボタン112が操作されているか否かを判別し、SELECTボタン112が操作されていれば、ステップS104に移行してSELECTボタン関連処理を行いリターンする。SELECTボタン112が操作されていなければ、ステップS105へ移行する。
【0035】
ステップS105では、音声/プロテクトボタン113が操作されているか否かを判別する。音声/プロテクトボタン113が操作されていれば、ステップS106に移行し、音声/プロテクトボタン関連処理、例えば画像が表示されている場合には音声の入力処理を行い、図4のメインルーチンにリターンする。音声/プロテクトボタン113が操作されていなければ、ステップS107へ移行する。
【0036】
ステップS107では、DISPボタン114が操作されているか否かを判別し、DISPボタン114が操作されていれば、ステップS108に移行しDISPボタン関連処理、例えば撮影画像を表示し図4のメインルーチンにリターンする。DISPボタン114が操作されていなければ、ステップS109へ移行する。
【0037】
ステップS109では、ERASEボタン115が操作されているか否かを判別し、ERASEボタン115が操作されていれば、ステップS110に移行しERASEボタン関連処理、例えば撮影画像が表示されていれば、画像の消去処理を行いリターンする。ERASEボタン115が操作されていなければ、ステップS111へ移行する。
【0038】
ステップS111において、QUALITYボタン118が操作されているか否かを判別し、QUALITYボタン118が操作されていれば、ステップS112に移行しQUALITYボタン関連処理、例えば撮影画像画質設定処理を行い図4のメインルーチンにリターンする。QUALITYボタン118が操作されていなければ、ステップS113へ移行する。
【0039】
ステップS113において、WBボタン119が操作されているか否かを判別し、WBボタン119が操作されていれば、ステップS114に移行しWBボタン関連処理、例えば撮影画像のホワイトバランス設定処理を行い図4のメインルーチンにリターンする。WBボタン119が操作されていなければ、ステップS115へ移行する。
【0040】
ステップS115において、AFフレーム選択ボタン129が操作されているか否かを判別し、AFフレーム選択ボタン129が操作されていれば、ステップS116に移行しAFフレーム選択ボタン関連処理、例えばAF(オートフォーカスリターン)するエリアを選択する処理を行い図4のメインルーチンにリターンする。AFフレーム選択ボタン129が操作されていなければ、ステップS117へ移行する。
【0041】
ステップS117では、露出補正ボタン105が操作されているか否かを判別し、露出補正ボタン105が操作されていれば、ステップS118に移行し、露出補正ボタン関連処理、例えば露出補正量の設定処理を行い、図4のメインルーチンにリターンする。露出補正ボタン105が操作されていなければ、ステップS119へ移行する。
【0042】
ステップS119では、測光モード選択ボタン103が操作されているか否かを判別し、測光モード選択ボタン103が操作されていれば、ステップS120に移行し、測光モード選択ボタン関連処理、例えば多分割測光、部分測光等の測光モードの設定処理等を行い、図4のメインルーチンにリターンする。測光モード選択ボタン103が操作されていなければ、ステップS121へ移行する。
【0043】
ステップS121では、AFモード選択ボタン102が操作されているか否かを判別し、AFモード選択ボタン102が操作されていれば、ステップS122に移行し、AFモード選択ボタン関連処理、例えばワンショット又は、サーボのAF駆動モードの選択を行い、図4のメインルーチンにリターンする。AFモード選択ボタン102が操作されていなければ、ステップS123へ移行する。
【0044】
ステップS123では、撮影モード選択ボタン101が操作されているか否かを判別し、撮影モード選択ボタン101が操作されていれば、ステップS124に移行し、撮影モード選択ボタン関連処理、例えばシャッター優先モード、バルブモード等の各種撮影モードの選択処理を行い、図4のメインルーチンにリターンする。撮影モード選択ボタン101が操作されていなければ、ステップS124をスキップして、図4のメインルーチンにリターンする。
【0045】
次に、図6のステップS120における測光モード選択ボタン関連処理を、図7のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
【0046】
図7のステップS201において、AFモード選択ボタン102が非操作であるか否かを判別する。AFモード選択ボタン102が非操作であれば、ステップS202へ移行し、多分割測光、部分測光等の測光モードの設定処理等を行い、図5,6のサブルーチンにリターンする。
【0047】
一方、AFモード選択ボタン102が操作されていれば、すなわち、測光モード選択ボタン103、AFモード選択ボタン102に係るスイッチが両方ともONされていれば、ステップS203へ移行し、ISO設定処理を行い、図5,6のサブルーチンにリターンする。
【0048】
次に、このISO設定処理の詳細を、図8,9のフローチャートに基づいて説明する。
【0049】
図8のステップS301において、図4のステップS2で得られるメイン電子ダイヤル106のカウント値を、RAM1cに形成された変数M_D_COUNTに格納する。なお、メイン電子ダイヤル106のカウントデータは、本実施形態では、1バイトの符号付きデータとなっており、符号によりダイヤルの回転方向を知ることができる。
【0050】
ステップS302において、変数M_D_COUNTの値が「0」であるか否かを判別する。変数M_D_COUNTの値が「0」でなければ、ステップS303に移行し、「0」であれば、ステップS309に移行し、ISO値の最大値/最小値処理を行う。
【0051】
ステップS303では、変数M_D_COUNTの値が「0」より大きいか否かを判別する。「0」より大きければ、ステップS304に移行し、「0」より大きくなければ、ステップS306に移行する。ステップS304では、現在設定されているISO値を1/3段だけアップし、次のステップS305において、変数M_D_COUNTのカウント値を「1」だけマイナスする。そして、ステップS308に移行して、ISO値の最大値/最小値処理を行い、ステップS302へ戻る。なお、ステップS308,S309におけるISO値の最大値/最小値処理の詳細は、後で図10のフローチャートに基づいて説明する。
【0052】
ステップS306では、現在設定されているISO値を1/3段だけダウンし、次のステップS307において、変数M_D_COUNTの値を「1」だけプラスする。そしてし、ステップS308に移行し、ISO値の最大値/最小値処理を行い、ステップS302へ戻る。
【0053】
ここで、ステップS308,S309におけるISO値の最大値/最小値処理を、図10のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
【0054】
図10のステップS401において、アシストボタン131がオンであるか否かを判別する。アシストボタン131がオンであれば、ステップS402へ移行し、アシストボタン131がオフであれば、ステップS406へ移行する。
【0055】
ステップS402では、設定ISO値が「2000」より大きいか否かを判別する。設定ISO値が「2000」より大きければ、ステップS403へ移行し、設定ISO値を「2000」にして、図8,9のISO設定処理にリターンする。設定ISO値が「2000」より大きくなければ、ステップS404へ移行する。
【0056】
ステップS404では、設定ISO値が「160」より小さいか否かを判別する。設定ISO値が「160」より小さければ、ステップS405へ移行し、設定ISO値を「160」にして、図8,9のISO設定処理にリターンする。設定ISO値が「160」より小さくなければ、ステップ405をスキップして、図8,9のISO設定処理にリターンする。
【0057】
ステップS406では、設定ISO値が「1600」より大きいか否かを判別する。設定ISO値が「1600」より大きければ、ステップS407へ移行し、設定ISO値を「1600」にして、図8,9のISO設定処理にリターンする。設定ISO値が「1600」より大きくなければ、ステップS408へ移行する。
【0058】
ステップS408では、設定ISO値が「200」より小さいか否かを判別する。設定ISO値が「200」より小さければ、ステップS409へ移行し、設定ISO値を「200」にして、図8,9のISO設定処理にリターンする。設定ISO値が「200」より小さくなければ、ステップ409をスキップして、図8,9のISO設定処理にリターンする。
【0059】
すなわち、ISO値の最大/最小処理では、アシストボタン131が押されていれば、ISO値の最小は「160」、最大は「2000」となり、アシストボタン131が押されていなければ、ISO値の最小は「200」、最大は「1600」となる。
【0060】
図8,9のISO設定処理の説明に戻って、ステップS310では、設定ISO値が「1600」より大きいか否かを判別する。設定ISO値が「1600」より大きければ、ステップS311に移行し、図11(b)に示したようなISO設定表示を上面表示パネル104上で行い、図7のサブルーチンにリターンする。設定ISO値が「1600」より大きくなければ、ステップS312へ移行する。
【0061】
ステップS312では、設定ISO値が「200」より小さいか否かを判別する。設定ISO値が「200」より小さければ、ステップS313に移行し、図11(c)に示したようなISO設定表示を上面表示パネル104上で行い、図7のサブルーチンにリターンする。設定ISO値が「200」より小さくなければ、ステップS314へ移行する。
【0062】
ステップS314では、図11(a)に示したようなISO設定表示を上面表示パネル104上で行い、図7のサブルーチンにリターンする。
【0063】
上記の説明から明らかなように、本実施形態では、アシストボタン131を操作しない場合は、ISO設定範囲をISO160〜2000とし、アシストボタン131を操作した場合は、ISO設定範囲をISO200〜1600としている。
【0064】
そして、ISO200〜1600の範囲を、安定した画像が得られる常用のISO範囲と定義し、メイン電子ダイヤル106の回転操作により常用のISO範囲のISO値が設定された場合は、図11(a)に示したように、通常の表示形態で設定ISO値が表示される。
【0065】
一方、それ以外の範囲(160≦ISO<200,1600<ISO≦2000)を、安定した画像が得られない拡張範囲と定義して、メイン電子ダイヤル106の回転操作により拡張されたISO範囲のISO値が設定された場合は、例えば図11(b),(c)に示した「H」、「L」のような警告表示が行われる。なお、図11(b),(c)の表示例では、拡張範囲のISO値それ自体は表示されていないが、この拡張範囲のISO値それ自体を「H」、「L」のような警告メッセージと共に表示することも可能である。
【0066】
このように、常用のISO範囲、拡張されたISO範囲のいずれの範囲においても、1つのメイン電子ダイヤル106の操作によりISO値を設定することができ、簡単にISO値を設定することが可能となる。
【0067】
なお、拡張範囲のISO値を設定する場合は、AFモード選択ボタン102、測光モード選択ボタン103を押下すると共にアシストボタン131を押下して、メイン電子ダイヤル106を回転させる必要があるが、AFモード選択ボタン102、測光モード選択ボタン103、アシストボタン131に係るスイッチは、これらボタンを押下する毎にサイクリックにON/OFFするスイッチとなっている。
【0068】
従って、拡張範囲のISO値を設定する際に、AFモード選択ボタン102、測光モード選択ボタン103、アシストボタン131を同時に押下した状態でメイン電子ダイヤル106を回転させる必要はなく、AFモード選択ボタン102、測光モード選択ボタン103、アシストボタン131を個別に押下して、これらボタンに対応するスイッチをONし、後はこれらボタンから手を離してメイン電子ダイヤル106だけを回転操作すればよいので、操作性が損なわれることはない。
【0069】
又、本実施例では、選択手段をボタンスイッチ(アシストボタン)としたが、ISO増感度減感度許可モードとして、メニュー等のモードで設定可能なメモリー情報(RAM)とすることも容易である。そうすれば、ISO増感度減感度許可モードでない時は、ISO設定モードでのISO設定範囲は、実施例では200〜1600となり、ISO増感度減感度許可モードの時は、160〜2000となる。
【0070】
図12は、アシストボタン131に係るスイッチをONした状態でメイン電子ダイヤル106を回転操作した場合の表示の変遷を示す図である。
【0071】
アシストボタン131に係るスイッチをONした状態でメイン電子ダイヤル106を右回転させていくと、設定ISO値が次第に大きくなっていき、設定ISO値が常用ISO範囲の上限値である「1600」より大きくなると、「H」という警告メッセージが表示される。また、アシストボタン131に係るスイッチをONした状態でメイン電子ダイヤル106を左回転させていくと、設定ISO値が次第に小さくなっていき、設定ISO値が常用ISO範囲の下限値である「200」より小さくなると、「L」という警告メッセージが表示される。
【0072】
このように、常用ISO範囲以外の拡張ISO範囲のISO値が設定された旨の警告表示を行うことにより、常用ISO範囲、拡張ISO範囲のいずれの範囲においても、1つのメイン電子ダイヤル106の操作によりISO値を設定するようにしても、ユーザが意図しない常用ISO範囲外のISO値が不用意に設定されてしまうのを防止している。
【0073】
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、例えば、ISO値が常用範囲外に設定された場合の警告は、例えば、常用範囲外の設定ISO値を点滅表示する、或いは常用範囲の場合とは異なる色で常用範囲外の設定ISO値を表示する、或いは警告表示ではなく警告音を発するなど、他の形態で警告を発するようにしてもよい。
【0074】
また、ISO値の設定範囲は、3つ以上の範囲とすることも可能である。この場合のISO値の設定範囲の選択方法としては、例えば、アシストボタン131を押下しない場合は、常用範囲が選択されたものとし、アシストボタン131が1回だけ押下された場合は、第1の他の範囲が選択されたものとし、アシストボタン131が連続して2回押下された場合は、第2の他の範囲が選択されたものとするといったように、アシストボタン131の操作態様によりISO値の設定範囲を選択処理すればよい。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ISO値を常用範囲の内外を問わず簡単に設定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。
【図2】上記デジタルカメラの上面図である。
【図3】上記デジタルカメラの背面図である。
【図4】上記デジタルカメラの動作概要を示すフローチャートである。
【図5】設定モード処理を示すフローチャートである。
【図6】図5の続きのフローチャートである。
【図7】測光モード選択ボタン関連処理を示すフローチャートである。
【図8】ISO設定処理を示すフローチャートである。
【図9】図8の続きのフローチャートである。
【図10】ISO値の最大/最小処理を示すフローチャートである。
【図11】ISO設定時の表示例を示す図である。
【図12】拡張ISO範囲を選択してISO設定操作を行う場合の表示の変遷を示す図である。
【符号の説明】
1:システム制御部
1a:CPU
1b:ROM
1c:RAM
14:液晶表示制御部
16:操作制御部
102:AFモード選択ボタン
103:測光モード選択ボタン
104:上面表示パネル
106:メイン電子ダイヤル
131:アシストボタン
Claims (14)
- 撮像素子の感度を示すISO値を変更する操作手段と、
前記ISO値の複数の設定範囲の中から所定の設定範囲を選択する選択手段と、
前記選択手段により何れの設定範囲が選択された場合においても、前記操作手段の操作に応じて該選択された設定範囲内においてISO値を設定する設定手段と、
を有することを特徴とするデジタルカメラ。 - 前記操作手段は、ダイヤルにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
- 前記選択手段は、ボタンスイッチにより構成され、該ボタンスイッチの押下の有無、或いは連続押下回数に基づいて前記設定範囲を選択することを特徴とする請求項1又は2に記載のデジタルカメラ。
- 前記設定手段は、前記所定の設定範囲以外の範囲にISO値を設定した場合に警告を発する警告手段を有することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のデジタルカメラ。
- 前記所定の設定範囲は、安定した画質の画像が得られるものとして定義された常用の設定範囲であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のデジタルカメラ。
- 前記警告手段は、前記設定手段により前記所定の設定範囲以外の範囲にISO値が設定された場合には、該所定の設定範囲にISO値が設定された場合とは異なる表示形態でISO値の設定状況を表示することにより警告を発することを特徴とする請求項4に記載のデジタルカメラ。
- 撮像素子の感度を示すISO値を変更する操作手段と、前記ISO値の複数の設定範囲の中から所定の設定範囲を選択する選択手段とを有するデジタルカメラの制御方法であって、
前記選択手段により何れの設定範囲が選択された場合においても、前記操作手段の操作に応じて該選択された設定範囲内においてISO値を設定する設定工程を有することを特徴とするデジタルカメラの制御方法。 - 前記操作手段は、ダイヤルにより構成されていることを特徴とする請求項7に記載のデジタルカメラの制御方法。
- 前記選択手段は、ボタンスイッチにより構成され、該ボタンスイッチの押下の有無、或いは連続押下回数に基づいて前記設定範囲を選択することを特徴とする請求項7又は8に記載のデジタルカメラの制御方法。
- 前記設定工程は、前記所定の設定範囲以外の範囲にISO値を設定した場合に警告を発する警告工程を含むことを特徴とする請求項7〜9の何れかに記載のデジタルカメラの制御方法。
- 前記所定の設定範囲は、安定した画質の画像が得られるものとして定義された常用の設定範囲であることを特徴とする請求項7〜10の何れかに記載のデジタルカメラの制御方法。
- 前記警告工程は、前記設定工程により前記所定の設定範囲以外の範囲にISO値が設定された場合には、該所定の設定範囲にISO値が設定された場合とは異なる表示形態でISO値の設定状況を表示することにより警告を発することを特徴とする請求項10に記載のデジタルカメラの制御方法。
- 撮像素子の感度を示すISO値を変更する操作手段と、前記ISO値の複数の設定範囲の中から所定の設定範囲を選択する選択手段とを有するデジタルカメラにより実行される制御プログラムであって、
前記選択手段により何れの設定範囲が選択された場合においても、前記操作手段の操作に応じて該選択された設定範囲内においてISO値を設定する内容を有することを特徴とする制御プログラム。 - 請求項13に記載の制御プログラムをコンピュータ読取可能に保持することを特徴とする媒体。
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