JP3969639B2 - 光ディスクプレーヤ - Google Patents

光ディスクプレーヤ Download PDF

Info

Publication number
JP3969639B2
JP3969639B2 JP2002085469A JP2002085469A JP3969639B2 JP 3969639 B2 JP3969639 B2 JP 3969639B2 JP 2002085469 A JP2002085469 A JP 2002085469A JP 2002085469 A JP2002085469 A JP 2002085469A JP 3969639 B2 JP3969639 B2 JP 3969639B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
error signal
optimum
unit
value
amplitude value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002085469A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003281750A (ja
Inventor
歳充 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Clarion Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Clarion Co Ltd filed Critical Clarion Co Ltd
Priority to JP2002085469A priority Critical patent/JP3969639B2/ja
Publication of JP2003281750A publication Critical patent/JP2003281750A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3969639B2 publication Critical patent/JP3969639B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数種のディスク、例えば再生専用ディスク(以下、単にCD−DAディスクと称する)や記録再生用ディスク(以下、単にCD−RWディスクと称する)等を再生可能とする光ディスクプレーヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような光ディスクプレーヤにおいては、CD−DAディスクやCD−RWディスク等のディスク種別を判別することで、CD−DAディスクやCD−RWディスク等を再生可能としている。
【0003】
このような光ディスクプレーヤにおいては、ディスク表面の光反射率がディスク種別によって異なる、例えばCD−DAディスクの光反射率を70%とした場合、CD−RWディスクの光反射率は15〜25%となることから、これらディスク種別を判別することができるものである。
【0004】
このようなディスク種別を判別する方法として、特開2000−149392号公報や特開2000−100059号公報に掲げる光ディスクプレーヤが提案されている。
【0005】
この光ディスクプレーヤは、反射率の異なる光ディスクに対して光ビームを照射することで、その光ディスクの反射光からデータ信号を得る光ピックアップと、この光ピックアップから得るデータ信号に基づいてフォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号生成部と、このフォーカスエラー信号のS字振幅を測定するS字振幅値測定部と、この測定されたS字振幅に基づいて、光ディスクの種別を判別するディスク判別部と、このディスク判別部の判別結果に基づいてRFアンプ部のゲイン出力を設定するシステムコントロール部とを有している。
【0006】
システムコントロール部は、ディスク判別部の判別結果がCD−DAディスクと判断された場合、RFアンプ部のゲイン出力の増幅率を“1”とすると、CD−RWディスクと判断された場合には、そのゲイン出力の増幅率を“4”として、これら増幅率は一定である。つまり、システムコントロール部では、CD−DAディスクと判断されると、CD−DAディスク用の増幅率でRFアンプ部のゲイン出力を設定し、CD−RWディスクと判断されると、CD−RWディスク用の増幅率でRFアンプ部のゲイン出力を設定するものである。
【0007】
従って、従来の光ディスクプレーヤによれば、フォーカスエラー信号のS字振幅が光ディスクの光反射率に大きく依存していることに着目し、フォーカスエラー信号のS字振幅を測定し、この測定結果に基づいてディスク種別を判別する、例えばフォーカスエラー信号のS字振幅が所定値未満とされた場合にはCD−RWディスクと判断して、RFアンプ部のゲイン出力をCD−RWディスク用の増幅率に設定すると共に、そのS字振幅が所定値以上とされた場合にはCD−DAディスクと判断して、RFアンプ部のゲイン出力をCD−DAディスク用の増幅率に設定する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の光ディスクプレーヤによれば、フォーカスエラー信号のS字振幅を測定し、この測定結果に基づいてディスクを判別し、この判別結果に基づいてRFアンプ部のゲイン出力の増幅率を設定するようにしたが、例えば光ピックアップや光ディスク等の個々の製品バラツキや環境温度の変化等で、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号や、その他、光ピックアップのデータ信号から得られるエラー信号の特性が大きく変化する、例えば環境温度が上昇すると、CD−DAディスクではフォーカスエラー信号が大きく、トラッキングエラー信号は小さくなり、CD−RWディスクではフォーカスエラー信号が小さく、トラッキングエラー信号は大きくなることから、これらの特性変化で信号精度のバラツキが生じて、プレイアビリティが不安定となる。
【0009】
本発明は上記点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、個々の製品のバラツキや環境温度の変化等に対応したゲイン出力を設定することで、信号精度のバラツキをなくし、ひいてはプレイアビリティの安定を図ることができる光ディスクプレーヤを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の光ディスクプレーヤは、光ディスクに対して光ビームを照射することで、その光ディスクの反射光からデータ信号を得る光ピックアップと、この光ピックアップからのデータに基づいて誤差信号を生成する誤差信号生成部と、この誤差信号生成部にて生成した誤差信号に基づいて、前記光ピックアップを駆動制御するサーボ電圧を生成するサーボ部とを有する光ディスクプレーヤであって、光ディスク挿入時若しくは光ディスク再生動作開始時に、前記誤差信号の振幅値を測定する振幅値測定部と、予め最適な振幅値を最適振幅値として記憶した最適振幅値記憶部と、当該光ディスクプレーヤ周辺の環境状況を検出する状況検出部と、前記最適振幅値に対応するゲイン設定比を環境状況毎に記憶した設定比テーブルと、前記振幅値測定部にて測定された振幅値と前記最適振幅値記憶部に記憶中の最適振幅値とに基づいて、第1最適ゲイン値を算出すると共に、前記状況検出部にて検出した環境状況に対応する設定比を前記設定比テーブルから読み出し、このゲイン設定比と前記第1最適ゲイン値とに基づいて、第2最適ゲイン値を算出する最適ゲイン値算出部と、前記最適ゲイン値算出部により算出され前記第2最適ゲイン値に、前記誤差信号のゲインを設定変更する最適ゲイン値設定部とを有するようにした。
【0021】
従って、本発明の光ディスクプレーヤによれば、最適振幅値に対応するゲイン設定比を環境状況毎に記憶した設定比テーブルを有し、振幅値測定部にて測定された振幅値と最適振幅値とに基づいて、第1最適ゲイン値を算出し、状況検出部にて検出した環境状況に対応するゲイン設定比を前記設定比テーブルから読み出し、このゲイン設定比と前記第1最適ゲイン値とに基づいて、第2最適ゲイン値を算出し、この第2最適ゲイン値に、前記誤差信号のゲインを設定変更するようにしたので、設定比テーブルを使用することでゲイン設定比の算出負担を大幅に軽減し、ひいては光ディスクプレーヤの再生開始までに要する時間を大幅に短縮化することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を示す光ディスクプレーヤについて説明する。
【0023】
(第1の実施の形態)
図1は第1の実施の形態を示す光ディスクプレーヤ内部の概略構成を示すブロック図である。
【0024】
図1に示す光ディスクプレーヤ10は、例えばCD−DAディスクやCD−RWディスク等の光ディスク11を一定の線速度で回転させるスピンドルモータ12と、光ディスク11に対して光ビームを照射することで、その光ディスク11の反射光からデータ信号を得る光ピックアップ13と、光ピックアップ13から得られるデータ信号を増幅する再生信号としてRF出力するRFアンプ部14と、このRFアンプ部14からの再生信号にオーディオ信号処理を施す信号処理部15と、この信号処理部15にてオーディオ信号処理を施したオーディオデータをアナログ変換するD/A変換部16と、光ピックアップ13をフォーカス方向に移動調整するフォーカスサーボ17と、光ピックアップ13をトラッキング方向に移動調整するトラッキングサーボ18と、スピンドルモータ12の回転速度を調整するスピンドルサーボ19と、これらフォーカスサーボ17、トラッキングサーボ18及びスピンドルサーボ19を制御するサーボプロセッサ20と、光ピックアップ12から得るデータ信号に基づいて、光ピックアップ12内にある対物レンズの光軸方向のズレ量を示すフォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号生成部21と、光ピックアップ12から得るデータ信号に基づいて、対物レンズの径方向のズレ量を示すトラッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー信号生成部22と、この光ディスクプレーヤ10全体を制御するシステムコントロール部23とを有している。尚、フォーカスエラー信号生成部21及びトラッキングエラー信号生成部22で誤差信号生成部24を構成しているものとする。
【0025】
図2は第1の実施の形態の要部であるシステムコントロール部23内部の概略構成を示すブロック図である。
【0026】
図2に示すシステムコントロール部23は、光ディスク挿入時若しくは光ディスク再生動作開始時に、フォーカスエラー信号等の誤差信号の振幅値を測定する振幅値測定部30と、予め最適な振幅値を最適振幅値として記憶した最適振幅値記憶部40と、振幅値測定部30にて測定された振幅値と最適振幅値記憶部40に記憶中の最適振幅値とに基づいて、最適ゲイン値を算出する最適ゲイン値算出部50と、最適ゲイン値算出部50にて算出した最適ゲイン値に、誤差信号のゲインを設定変更する最適ゲイン値設定部60とを有するものである。
【0027】
振幅値測定部30は、フォーカスエラー信号のS字振幅を測定するS字振幅値測定部31と、フォーカスエラー信号のトラバースレベルを測定するトラバースレベル測定部32とを有している。
【0028】
最適振幅値記憶部40は、S字振幅値に関わる最適許容範囲(第2設定範囲)を1.9V〜2.1Vとすると、最適S字振幅値を2.0Vとして記憶する最適S字振幅値記憶部41と、トラバースレベルに関わる最適許容範囲(第3設定範囲)を1.4V〜1.6Vとすると、最適トラバースレベルを1.5Vとして記憶する最適トラバースレベル記憶部42とを有している。
【0029】
最適ゲイン値算出部50は、S字振幅値測定部31にて測定されたS字振幅値が第2設定範囲内にあるか否かを判定する第2設定範囲判定部51と、第2設定範囲判定部51にてS字振幅値が第2設定範囲内にないと判断されると、このS字振幅値と最適S字振幅値とに基づいて、フォーカスエラー信号用最適ゲイン値を算出するフォーカスエラー信号用最適ゲイン値算出部52と、トラバースレベル測定部32にて測定されたトラバースレベルが第3設定範囲内にあるか否かを判定する第3設定範囲判定部53と、第3設定範囲判定部53にてトラバースレベルが第3設定範囲内にないと判断されると、このトラバースレベルと最適トラバースレベルとに基づいて、トラッキングエラー信号用最適ゲイン値を算出するトラッキングエラー信号用最適ゲイン値算出部54とを有している。
【0030】
最適ゲイン値設定部60は、フォーカスエラー信号用最適ゲイン値算出部52にて算出したフォーカスエラー信号用最適ゲイン値をサーボプロセッサ部20に設定するフォーカスエラー信号用最適ゲイン値設定部61と、トラッキングエラー信号用最適ゲイン値算出部54にて算出したトラッキングエラー信号用最適ゲイン値をサーボプロセッサ部20に設定するトラッキングエラー信号用最適ゲイン値設定部62とを有している。
【0031】
また、システムコントロール部23は、S字振幅値測定部31にて測定したS字振幅値が第1設定値以上あるか否かの判別結果に基づいて光ディスクの種別を判別するディスク判別部71と、このディスク判別部71の判別結果に基づいて、そのディスク種別に対応した固定ゲイン値をサーボプロセッサ部20に設定する固定ゲイン値設定部72とを有している。尚、ディスク判別部71は、S字振幅が第1設定値以上と判断されると、その光ディスクの種別をCD−DAディスクと判別し、第1設定値以上でないと判断されると、CD−RWディスクと判別するものである。
【0032】
次に第1の実施の形態を示す光ディスクプレーヤ10の動作について説明する。図3は第1の実施の形態における最適ゲイン設定処理に関わるシステムコントロール部23の処理動作を示すフローチャートである。
【0033】
最適ゲイン設定処理とは、光ディスク挿入時若しくは光ディスク再生動作開始時に、その光ディスク11に対応したフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号のゲインを最適ゲイン値に設定する処理である。
【0034】
図3においてシステムコントロール部23の固定ゲイン値設定部72は、初期設定としてCD−DAディスク用の固定ゲインを設定し(ステップS11)、光ピックアップ13の光ビーム照射動作をオンし(ステップS12)、光ピックアップ13によるフォーカスサーチ動作を開始することで、フォーカスエラー信号生成部21を通じてフォーカスエラー信号を生成する(ステップS13)。
【0035】
システムコントロール部23は、S字振幅値測定部31を通じてフォーカスエラー信号のS字振幅値を測定し(ステップS14)、ディスク判別部71を通じて測定結果であるS字振幅値が第1設定値以上であるか否かを判定する(ステップS15)。
【0036】
ディスク判別部71は、S字振幅値が第1設定値以上であると判断されると、光ディスク11のディスク種別がCD−DAディスクであると判別し、ステップS11にて設定したCD−DAディスク用の固定ゲイン値を維持して(ステップS16)、後述するステップS20に移行する。
【0037】
また、ディスク判別部71は、S字振幅値が第1設定値以上でないと判断されると、光ディスク11のディスク種別がCD−RWディスクであると判別し、この固定ゲイン値設定部72を通じて、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号のゲインをCD−RWディスク用の固定ゲイン値に設定変更し(ステップS17)、光ピックアップ13によるフォーカスサーチ動作を開始することで、フォーカスエラー信号生成部21を通じてフォーカスエラー信号を生成する(ステップS18)。
【0038】
システムコントロール部23は、S字振幅値測定部31を通じてフォーカスエラー信号のS字振幅値を測定し(ステップS19)、第2設定範囲判定部51を通じてS字振幅値が第2設定範囲内であるか否かを判定する(ステップS20)。
【0039】
システムコントロール部23は、第2設定範囲判定部51を通じてS字振幅値が第2設定範囲内にあると判定されると、フォーカスエラー信号のゲインを設定変更せず(ステップS21)、後述するステップS24に移行する。
【0040】
また、システムコントロール部23のフォーカスエラー信号用最適ゲイン値算出部52は、第2設定範囲判定部51を通じてS字振幅値が第2設定範囲内にないと判定されると、ステップS19にて測定したS字振幅値と最適S字振幅値記憶部41に記憶中の最適S字振幅値とに基づいて、フォーカスエラー信号用最適ゲイン値を算出する(ステップS22)。尚、例えばS字振幅値を1.5V、最適S字振幅値を2.0Vとすると、フォーカスエラー信号用最適ゲイン値算出部52では、2.0V÷1.5Vで約1.3、つまりフォーカスエラー信号用最適ゲイン値として1.3を算出することになる。
【0041】
システムコントロール部23のフォーカスエラー信号用最適ゲイン値設定部61は、ステップS22にて算出したフォーカスエラー信号用最適ゲイン値を設定変更する(ステップS23)。
【0042】
ステップS21又はステップS23にてフォーカスエラー信号用最適ゲイン値の設定維持又は設定変更が実行されると、スピンドルモータ12をオン動作することで光ディスク11を回転し(ステップS24)、フォーカスサーチ動作を再び開始する(ステップS25)。
【0043】
さらに、システムコントロール部23は、サーボプロセッサ20を通じてフォーカスサーボ17をオン動作し(ステップS26)、さらにスピンドルサーボ19をオン動作し(ステップS27)、トラバースレベル測定部32を通じてフォーカスエラー信号からトラバースレベルを測定する(ステップS28)。
【0044】
システムコントロール部23は、第3設定範囲判定部53を通じてトラバースレベルが第3設定範囲内であるか否かを判定する(ステップS29)。システムコントロール部23は、第3設定判定判定部53を通じてトラバースレベルが第3設定範囲内にあると判定されると、トラッキングエラー信号のゲインを設定変更せず(ステップS30)、後述するステップS33に移行する。
【0045】
システムコントロール部23のトラッキングエラー信号用最適ゲイン値算出部54は、第3設定範囲判定部53を通じてトラバースレベルが第3設定範囲内でないと判定されると、ステップS28にて測定したトラバースレベルと最適トラバースレベル記憶部42に記憶中の最適トラバースレベルとに基づいて、トラッキングエラー信号用最適ゲイン値を算出する(ステップS31)。尚、例えばトラバースレベルを1.8V、最適トラバースレベルを1.5Vとすると、トラッキングエラー信号用最適ゲイン値算出部54では、1.5V÷1.8Vで約0.8、つまりトラッキングエラー信号用最適ゲイン値として0.8を算出することになる。
【0046】
そして、システムコントロール部23では、ステップS30のトラッキングエラー信号のゲイン設定維持、又はステップS32のトラッキングエラー信号のゲイン設定変更でトラッキングサーボ18をオン動作し(ステップS33)、通常の再生動作に移行すべく、この最適ゲイン設定処理を終了する。
【0047】
第1の実施の形態によれば、光ディスク挿入時若しくは光ディスク再生動作開始時にディスク判別部71の判別結果に基づいて固定ゲイン値を設定した後、測定したS字振幅値と最適S字振幅値とに基づいてフォーカスエラー信号用最適ゲイン値を算出すると共に、測定したトラバースレベルと最適トラバースレベルとに基づいてトラッキングエラー信号用最適ゲイン値を算出し、これらフォーカスエラー信号用最適ゲイン値及びトラッキングエラー信号用最適ゲイン値に、前記フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号の夫々のゲインを設定変更するようにしたので、光ディスク11の種別に基づいて大まかにゲイン値を設定した後、個々の製品のバラツキ等に対応したゲイン出力を設定することで、急激なゲイン変動を減らしながら、信号精度のバラツキをなくし、ひいてはプレイアビリティの安定を図ることができる。
【0048】
また、第1の実施の形態によれば、第2設定範囲判定部51(第3設定範囲判定部53)にてS字振幅値(トラバースレベル)が第2設定範囲(第3設定範囲)内にないと判定されると、S字振幅値(トラバースレベル)と最適S字振幅値(最適トラバースレベル)とに基づいて、フォーカスエラー信号用最適ゲイン値(トラッキングエラー信号用最適ゲイン値)を算出するようにしたので、S字振幅値(トラバースレベル)が第2設定範囲(第3設定範囲)内にないと判定された場合にのみ、最適ゲイン値算出部50の算出処理を実行することから、最適ゲイン値算出部50の処理負担を大幅に軽減することができる。
【0049】
尚、上記第1の実施の形態においては、フォーカスエラー信号用最適ゲイン値を設定変更した後にトラッキングエラー信号用最適ゲイン値を設定変更するようにしたが、光ピックアップ12から得るデータ信号にはオフセット電圧が含まれていることから、フォーカスエラー信号用最適ゲイン値を設定変更すると、そのオフセット電圧も変動するため、その後、トラッキングエラー信号用最適ゲイン値を算出する上で、このオフセット電圧の変動の影響を受ける虞も考えられる。
【0050】
そこで、このような事態に対処するために、次に説明するような第2の実施の形態を示す光ディスクプレーヤ10が考えられる。
【0051】
(第2の実施の形態)
では、第2の実施の形態を示す光ディスクプレーヤ10について説明する。尚、第1の実施の形態を示す光ディスクプレーヤ10と同一の構成について同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
【0052】
第2の実施の形態を示す光ディスクプレーヤ10においては、フォーカスエラー信号用最適ゲイン値及びトラッキングエラー信号用最適ゲイン値を算出した後に、これらフォーカスエラー信号用最適ゲイン値及びトラッキングエラー信号用最適ゲイン値を設定変更してから、オフセット調整を実行し、このオフセット調整後に、再度、フォーカスエラー信号用最適ゲイン値及びトラッキングエラー信号用最適ゲイン値を算出して、これらフォーカスエラー信号用最適ゲイン値及びトラッキングエラー信号用最適ゲイン値を設定変更する機能を有した点にある。
【0053】
図4は第2の実施の形態を示す最適ゲイン設定処理に関わるシステムコントロール部23の処理動作を示すフローチャートである。
【0054】
図4に示すシステムコントロール部23の固定ゲイン値設定部72は、初期設定としてCD−DAディスク用の固定ゲイン値を設定し(ステップS41)、光ピックアップ13の光ビーム照射動作をオンし(ステップS42)、光ピックアップ13によるフォーカスサーチ動作を開始することで、フォーカスエラー信号生成部21を通じてフォーカスエラー信号を生成する(ステップS43)。
【0055】
システムコントロール部23は、S字振幅値測定部31を通じてフォーカスエラー信号のS字振幅値を測定し(ステップS44)、ディスク判別部71を通じて測定結果であるS字振幅値が第1設定値以上であるか否かを判定する(ステップS45)。
【0056】
ディスク判別部71は、S字振幅値が第1設定値以上であると判断されると、光ディスク11のディスク種別がCD−DAディスクであると判別し、ステップS41にて設定したCD−DAディスク用の固定ゲイン値を維持して(ステップS46)、後述するステップS50に移行する。
【0057】
また、ディスク判別部71は、S字振幅値が第1設定値以上でないと判断されると、光ディスク11のディスク種別がCD−RWディスクであると判別し、この固定ゲイン値設定部72を通じて、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号のゲインをCD−RWディスク用の固定ゲイン値に設定変更し(ステップS47)、光ピックアップ13によるフォーカスサーチ動作を開始することで、フォーカスエラー信号生成部21を通じてフォーカスエラー信号を生成する(ステップS48)。
【0058】
システムコントロール部23は、S字振幅値測定部31を通じてフォーカスエラー信号のS字振幅値を測定し(ステップS49)、さらに、スピンドルモータ12をオン動作することで光ディスク11を回転して(ステップS50)、オフセット調整を実行する(ステップS51)。
【0059】
さらに、システムコントロール部23は、フォーカスサーチ動作を再び開始することで(ステップS52)、サーボプロセッサ20を通じてフォーカスサーボ17をオン動作し(ステップS53)、さらにスピンドルサーボ19をオン動作し(ステップS54)、トラバースレベル測定部32を通じてフォーカスエラー信号からトラバースレベルを測定する(ステップS55)。
【0060】
システムコントロール部23は、第2設定範囲判定部51を通じて、ステップS48にて測定したS字振幅値が第2設定範囲内にあるか否かを判定する(ステップS56)。
【0061】
システムコントロール部23は、S字振幅値が第2設定範囲内にあると判定されると、第3設定範囲判定部53を通じて、ステップS55にて測定したトラバースレベルが第3設定範囲内にあるか否かを判定する(ステップS57)。
【0062】
システムコントロール部23は、トラバースレベルが第3設定範囲内にあると判定されると、フォーカスエラー信号又はトラッキングエラー信号のゲインの設定変更があるか否かを判定する(ステップS58)。
【0063】
システムコントロール部23は、ゲインの設定変更がないと判断されたのであれば、ディスク再生動作を実行すべく、この最適ゲイン設定処理の処理動作を終了する。
【0064】
システムコントロール部23のフォーカスエラー信号用最適ゲイン値算出部52は、ステップS56にてS字振幅値が第2設定範囲内にないと判定されると、S字振幅値と最適S字振幅値記憶部41に記憶中の最適S字振幅値とに基づいてフォーカスエラー信号用最適ゲイン値を算出し(ステップS59)、この算出したフォーカスエラー信号用最適ゲイン値を一時記憶して(ステップS60)、ステップS57に移行する。
【0065】
また、システムコントロール部23のトラッキングエラー信号用最適ゲイン値算出部54は、ステップS57にてトラバースレベルが第3設定範囲内にないと判定されると、トラバースレベルが最適トラバースレベル記憶部42に記憶中の最適トラバースレベルとに基づいてトラッキングエラー信号用最適ゲイン値を算出し(ステップS61)、この算出したトラッキングエラー信号用最適ゲイン値を一時記憶して(ステップS62)、ステップS58に移行する。
【0066】
また、システムコントロール部23の最適ゲイン値設定部60は、ステップS58にてフォーカスエラー信号及び/又はトラッキングエラー信号のゲインを設定変更するのであれば、ステップS60に一時記憶したフォーカスエラー信号用最適ゲイン値及び/又はステップS62に一時記憶したトラッキングエラー信号用最適ゲイン値を読み出し、これら最適ゲイン値に、フォーカスエラー信号及び/又はトラッキングエラー信号のゲインを設定変更することで(ステップS63)、再度、オフセット調整を実行すべく、ステップS50に移行する。
【0067】
第2の実施の形態によれば、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号のどちらか一方のゲインを設定変更した場合には、ゲイン設定変更後、再度ディスク回転から実行してオフセット調整を実行するようにしたので、ゲイン設定変更で生じるオフセット電圧の変動の影響を確実に防止することができる。
【0068】
また、第2の実施の形態によれば、光ディスク挿入時若しくは光ディスク再生動作開始時にディスク判別部71の判別結果に基づいて固定ゲイン値を設定した後、測定したS字振幅値と最適S字振幅値とに基づいてフォーカスエラー信号用最適ゲイン値を算出すると共に、測定したトラバースレベルと最適トラバースレベルとに基づいてトラッキングエラー信号用最適ゲイン値を算出し、これらフォーカスエラー信号用最適ゲイン値及びトラッキングエラー信号用最適ゲイン値に、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号の夫々のゲインを設定変更するようにしたので、光ディスク11の種別に基づいて、固定ゲイン値で大まかにゲイン値を設定した後、個々の製品のバラツキ等に対応したゲイン出力を設定することで、急激なゲイン変動を減らしながら、信号精度のバラツキをなくし、ひいてはプレイアビリティの安定を図ることができる。
【0069】
また、第2の実施の形態によれば、第2設定範囲判定部51(第3設定範囲判定部53)にてS字振幅値(トラバースレベル)が第2設定範囲(第3設定範囲)内にないと判定されると、S字振幅値(トラバースレベル)と最適S字振幅値(最適トラバースレベル)とに基づいて、フォーカスエラー信号用最適ゲイン値(トラッキングエラー信号用最適ゲイン値)を算出するようにしたので、S字振幅値(トラバースレベル)が第2設定範囲(第3設定範囲)内にないと判定された場合にのみ、最適ゲイン値算出部50の算出処理を実行することから、最適ゲイン値算出部50の処理負担を大幅に軽減することができる。
【0070】
(第3の実施の形態)
次に第3の実施の形態を示す光ディスクプレーヤについて説明する。図5は第3の実施の形態を示す光ディスクプレーヤの要部であるシステムコントロール部23内部の概略構成を示すブロック図である。尚、第1の実施の形態を示す光ディスクプレーヤ10と同一の構成については同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
【0071】
第3の実施の形態を示す光ディスクプレーヤ10が第1の実施の形態を示す光ディスクプレーヤ10と異なるところは、システムコントロール部23の内部構成を変えた点と、光ディスクプレーヤ10周辺の環境温度を検出する温度センサ25を配置した点とにある。
【0072】
図5に示すシステムコントロール部23は、光ディスク挿入時若しくは光ディスク再生動作開始時に、フォーカスエラー信号等の誤差信号の振幅値を測定する振幅値測定部30Aと、予め最適な振幅値を最適振幅値として記憶した最適振幅値記憶部40Aと、振幅値測定部30Aにて測定された振幅値と最適振幅値記憶部40Aに記憶中の最適振幅値とに基づいて、最適ゲイン値を算出する最適ゲイン値算出部50Aと、最適ゲイン値算出部50Aにて算出した最適ゲイン値に、誤差信号のゲインを設定変更する最適ゲイン値設定部60Aとを有するものである。
【0073】
振幅値測定部30Aは、フォーカスエラー信号のS字振幅値を測定するS字振幅値測定部31Aを有している。
【0074】
最適振幅値記憶部40Aは、S字振幅値に関わる最適許容範囲を1.9V〜2.1Vとすると、最適S字振幅値を2.0Vとして記憶する最適S字振幅値記憶部41Aを有している。
【0075】
最適ゲイン値算出部50Aは、S字振幅値測定部31Aにて測定されたS字振幅値と最適S字振幅値記憶部41Aに記憶中の最適S字振幅値とに基づいて、第1最適ゲイン値を算出する第1最適ゲイン値算出部51Aと、最適S字振幅値に対応するゲイン設定比を環境温度毎に記憶した設定比テーブル52Aと、温度センサ25にて検出した環境温度に対応するゲイン設定比を設定比テーブル52Aから読み出し、このゲイン設定比と第1最適ゲイン値とに基づいて、第2最適ゲイン値を算出する第2最適ゲイン値算出部53Aとを有している。
【0076】
最適ゲイン値設定部60Aは、第2最適ゲイン値算出部53Aにて算出した第2最適ゲイン値に、フォーカスエラー信号及び/又はトラッキングエラー信号のゲインを設定変更するものである。
【0077】
また、システムコントロール部23は、S字振幅値測定部31Aにて測定したS字振幅値が第1設定値以上あるか否かの判別結果に基づいて光ディスク11の種別を判別するディスク判別部71Aと、このディスク判別部71Aの判別結果に基づいて、そのディスク種別に対応した固定ゲイン値をサーボプロセッサ部20に設定する固定ゲイン値設定部72Aとを有している。尚、ディスク判別部71Aは、S字振幅値が第1設定値以上と判断されると、その光ディスクの種別をCD−DAディスクと判別し、第1設定値以上でないと判断されると、CD−RWディスクと判別するものである。
【0078】
図6は設定比テーブル52Aのテーブル内容を端的に示す説明図である。
【0079】
図6に示す設定比テーブル52Aは、最適S字振幅値2Vのディスク種別に対応したフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号のゲイン設定比を環境温度毎に格納している。
【0080】
例えば環境温度が20℃で、ディスク種別がCD−RWディスクの場合、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号のゲイン設定比は0.9と0.8となる。つまり、第2最適ゲイン値算出部53Aは、第1最適ゲイン値算出部51Aにて算出した第1最適ゲイン値と各ゲイン設定比とを乗算することで、この環境温度に対応したフォーカスエラー信号用最適ゲイン値及びトラッキングエラー信号用最適ゲイン値を算出するものである。
【0081】
次に第3の実施の形態を示す光ディスクプレーヤ10の動作について説明する。図7は第3の実施の形態における最適ゲイン設定処理に関わるシステムコントロール部23の処理動作を示すフローチャートである。
【0082】
図7においてシステムコントロール部23の固定ゲイン値設定部72Aは、初期設定としてCD−DAディスク用の固定ゲインを設定し(ステップS71)、光ピックアップ13の光ビーム照射動作をオンし(ステップS72)、光ピックアップ13によるフォーカスサーチ動作を開始することで、フォーカスエラー信号生成部21を通じてフォーカスエラー信号を生成する(ステップS73)。
【0083】
システムコントロール部23は、S字振幅値測定部31Aを通じてフォーカスエラー信号のS字振幅値を測定し(ステップS74)、ディスク判別部71Aを通じて測定結果であるS字振幅値が第1設定値以上であるか否かを判定する(ステップS75)。
【0084】
ディスク判別部71Aは、S字振幅値が第1設定値以上であると判断されると、光ディスク11のディスク種別がCD−DAディスクであると判別し、ステップS71にて設定したCD−DAディスク用の固定ゲイン値を維持して(ステップS76)、後述するステップS80に移行する。
【0085】
また、ディスク判別部71Aは、S字振幅値が第1設定値以上でないと判断されると、光ディスク11のディスク種別がCD−RWディスクであると判別し、この固定ゲイン値設定部72Aを通じて、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号のゲインをCD−RWディスク用の固定ゲイン値に設定変更し(ステップS77)、光ピックアップ13によるフォーカスサーチ動作を開始することで、フォーカスエラー信号生成部21を通じてフォーカスエラー信号を生成する(ステップS78)。
【0086】
システムコントロール部23は、S字振幅値測定部31Aを通じてフォーカスエラー信号のS字振幅値を測定し(ステップS79)、温度センサ25を通じて環境温度を測定する(ステップS80)。
【0087】
システムコントロール部23の第1最適ゲイン値算出部51Aは、測定したS字振幅値と最適S字振幅値記憶部41Aに記憶中の最適S字振幅値とに基づいて、第1最適ゲイン値を算出する(ステップS81)。尚、第1最適ゲイン値算出部51Aでは、例えば測定されたS字振幅値が1.5V、最適S字振幅値が2.0Vだとすると、2.0V÷1.5Vで約1.3、つまり第1最適ゲイン値として1.3を算出することになる。
【0088】
システムコントロール部23の第2最適ゲイン値算出部53Aは、ステップS80にて測定した環境温度及びディスク種別に対応したゲイン設定比を設定比テーブル52Aから読み出す(ステップS82)。尚、第2最適ゲイン値算出部53Aでは、例えば環境温度が20℃、ディスク種別がCD−DAディスクとすると、1.0/1.0のゲイン設定比が読み出されることになる。
【0089】
さらに第2最適ゲイン値算出部53Aは、第1最適ゲイン値算出部51Aにて算出した第1最適ゲイン値及びゲイン設定比に基づいて、第2最適ゲイン値を算出する(ステップS83)。尚、第2最適ゲイン値算出部53Aでは、第1最適ゲイン値が1.3、ゲイン設定比が1.0/1.0とすると、フォーカスエラー信号用最適ゲイン値を1.3、トラッキングエラー信号用最適ゲイン値を1.3とする第2最適ゲイン値を算出することになる。
【0090】
システムコントロール部23の最適ゲイン値設定部60Aは、第2最適ゲイン値算出部53Aにて算出した第2最適ゲイン値(フォーカスエラー信号用最適ゲイン値及びトラッキングエラー信号用最適ゲイン値)に、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号のゲインを設定変更して(ステップS84)、ディスク再生動作を実行すべく、この最適ゲイン設定処理の処理動作を終了する。
【0091】
第3の実施の形態によれば、S字振幅値測定部31Aにて測定されたS字振幅値と最適S字振幅値とに基づいて第1最適ゲイン値を算出すると共に、環境温度及びディスク種別に対応したゲイン設定比を設定比テーブル52Aから読み出し、このゲイン設定比及び第1最適ゲイン値に基づいて、第2最適ゲイン値を算出し、この第2最適ゲイン値(フォーカスエラー信号用最適ゲイン値及びトラッキングエラー信号用最適ゲイン値)に、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号のゲインを設定変更するようにしたので、個々の製品のバラツキや環境温度の変化等に対応したゲイン出力を設定することで、信号精度のバラツキをなくし、ひいてはプレイアビリティの安定を図ることができる。
【0092】
第3の実施の形態によれば、設定比テーブル52Aを使用することで、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号の最適ゲイン値を個々に算出する負担を大幅に軽減し、ひいては光ディスクプレーヤの再生開始までに要する時間を大幅に短縮化することができる。
【0093】
尚、上記第3の実施の形態においては、図7に示すステップS75にてディスク種別をディスク判別部71Aで判別し、この判別結果に対応したゲイン設定を行った後に、環境温度及びディスク種別に対応したゲイン設定比及び第1最適ゲイン値に基づく第2最適ゲイン値を算出し、この算出した第2最適ゲイン値にフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号のゲインを設定変更するようにしたので、ディスク再生動作に移行するまでの時間、つまり最適ゲイン設定処理に要する時間がかかるといった事態が考えられる。
【0094】
そこで、このような事態に対処するために、次に説明するような第4の実施の形態を示す光ディスクプレーヤ10が考えられる。
【0095】
(第4の実施の形態)
次に第4の実施の形態を示す光ディスクプレーヤについて説明する。尚、第3の実施の形態を示す光ディスクプレーヤ10と同一の構成については同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。図8は第4の実施の形態における最適ゲイン設定処理に関わるシステムコントロール部23の処理動作を示すフローチャートである。
【0096】
図8においてシステムコントロール部23は、光ピックアップ13の光ビーム照射動作をオンし(ステップS91)、光ピックアップ13によるフォーカスサーチ動作を開始することで、フォーカスエラー信号生成部21を通じてフォーカスエラー信号を生成する(ステップS92)。
【0097】
システムコントロール部23は、S字振幅値測定部31Aを通じてフォーカスエラー信号のS字振幅値を測定し(ステップS93)、さらに温度センサ25を通じて環境温度を測定する(ステップS94)。
【0098】
システムコントロール部23の第1最適ゲイン値算出部51Aは、測定したS字振幅値と最適S字振幅値記憶部41Aに記憶中の最適S字振幅値とに基づいて、第1最適ゲイン値を算出する(ステップS95)。
【0099】
システムコントロール部23の第2最適ゲイン値算出部53Aは、ステップS80にて測定した環境温度及びディスク種別に対応したゲイン設定比を設定比テーブル52Aから読み出す(ステップS96)。尚、ディスク種別は、ステップS93にて測定したS字振幅値に基づいてディスク判別部71Aにて判別するものとする。
【0100】
さらに第2最適ゲイン値算出部53Aは、第1最適ゲイン値算出部51Aにて算出した第1最適ゲイン値及びゲイン設定比に基づいて、第2最適ゲイン値を算出する(ステップS97)。
【0101】
システムコントロール部23の最適ゲイン値設定部60Aは、第2最適ゲイン値算出部53Aにて算出した第2最適ゲイン値(フォーカスエラー信号用最適ゲイン値及びトラッキングエラー信号用最適ゲイン値)に、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号のゲインを設定変更して(ステップS98)、ディスク再生動作を実行すべく、この最適ゲイン設定処理の処理動作を終了する。
【0102】
第4の実施の形態によれば、第3の実施の形態に示すようなディスク種別に対応した固定ゲイン値によるゲイン設定を行わずに、環境温度及びディスク種別に対応したゲイン設定比及び第1最適ゲイン値に基づく第2最適ゲイン値を算出し、この算出した第2最適ゲイン値にフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号のゲインを設定変更するようにしたので、最適ゲイン設定処理に要する時間、つまり、光ディスクプレーヤの再生開始までに要する時間を大幅に短縮化することができる。
【0103】
【発明の効果】
上記のように構成された本発明の光ディスクプレーヤによれば、光ディスク挿入時若しくは光ディスク再生動作開始時に測定した誤差信号の振幅値と最適振幅値とに基づいて最適ゲイン値を算出し、この最適ゲイン値に、前記誤差信号のゲインを設定変更するようにしたので、個々の製品のバラツキ等に対応したゲイン出力を設定することで、信号精度のバラツキをなくし、ひいてはプレイアビリティの安定を図ることができる。
【0104】
また、本発明の光ディスクプレーヤによれば、光ディスク挿入時若しくは光ディスク再生動作開始時にディスク判別部の判別結果に基づいて固定ゲイン値を設定した後、測定した誤差信号の振幅値と最適振幅値とに基づいて最適ゲイン値を算出し、この最適ゲイン値に、誤差信号のゲインを設定変更するようにしたので、光ディスクの種別に基づいて大まかにゲイン値を設定した後、個々の製品のバラツキ等に対応したゲイン出力を設定することで、急激なゲイン変動を減らしながら、信号精度のバラツキをなくし、ひいてはプレイアビリティの安定を図ることができる。
【0105】
また、本発明の光ディスクプレーヤによれば、許容範囲判定部にて、測定された振幅値が最適許容範囲内にないと判定されると、振幅値と最適振幅値とに基づいて、最適ゲイン値を算出するようにしたので、振幅値が最適許容範囲内にないと判定された場合にのみ、最適ゲイン値算出部の算出処理を実行することから、その最適ゲイン値算出部の処理負担を大幅に軽減することができる。
【0106】
また、本発明の光ディスクプレーヤによれば、振幅値測定部にて測定された振幅値、最適振幅値記憶部に記憶中の最適振幅値及び状況検出部にて検出された環境状況に基づいて、最適ゲイン値を算出する最適ゲイン値算出部と、この最適ゲイン値算出部にて算出した最適ゲイン値に、誤差信号のゲインを設定変更するようにしたので、個々の製品のバラツキや環境温度の変化等に対応したゲイン出力を設定することで、信号精度のバラツキをなくし、ひいてはプレイアビリティの安定を図ることができる。
【0107】
また、本発明の光ディスクプレーヤによれば、最適振幅値に対応するゲイン設定比を環境状況毎に記憶した設定比テーブルを有し、振幅値測定部にて測定された振幅値と最適振幅値とに基づいて、第1最適ゲイン値を算出し、状況検出部にて検出した環境状況に対応するゲイン設定比を前記設定比テーブルから読み出し、このゲイン設定比と前記第1最適ゲイン値とに基づいて、第2最適ゲイン値を算出し、この第2最適ゲイン値に、誤差信号のゲインを設定変更するようにしたので、設定比テーブルを使用することで設定比の算出負担を大幅に軽減し、ひいては光ディスクプレーヤの再生開始までに要する時間を大幅に短縮化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施の形態を示す光ディスクプレーヤ内部の概略構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態を示す光ディスクプレーヤの要部であるシステムコントロール部内部の概略構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態における最適ゲイン設定処理に関わるシステムコントロール部の処理動作を示すフローチャートである。
【図4】第2の実施の形態における最適ゲイン設定処理に関わるシステムコントロール部の処理動作を示すフローチャートである。
【図5】第3の実施の形態を示す光ディスクプレーヤ内部の概略構成を示すブロック図である。
【図6】第3の実施の形態に関わる設定比テーブルのテーブル内容を端的に示す説明図である。
【図7】第3の実施の形態における最適ゲイン設定処理に関わるシステムコントロール部の処理動作を示すフローチャートである。
【図8】第4の実施の形態における最適ゲイン設定処理に関わるシステムコントロール部の処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 光ディスクプレーヤ
11 光ディスク
13 光ピックアップ
20 サーボプロセッサ部(サーボ部)
23 システムコントロール部(サーボ部)
24 誤差信号生成部
25 温度センサ(状況検出部)
30 振幅値測定部
30A 振幅値測定部
40 最適振幅値記憶部
40A 最適振幅値記憶部
50 最適ゲイン値算出部
50A 最適ゲイン値算出部
60 最適ゲイン値設定部
60A 最適ゲイン値設定部
71 ディスク判別部
71A ディスク判別部
72 固定ゲイン値設定部
72A 固定ゲイン値設定部

Claims (1)

  1. 光ディスクに対して光ビームを照射することで、その光ディスクの反射光からデータ信号を得る光ピックアップと、この光ピックアップからのデータに基づいて誤差信号を生成する誤差信号生成部と、この誤差信号生成部にて生成した誤差信号に基づいて、前記光ピックアップを駆動制御するサーボ電圧を生成するサーボ部とを有する光ディスクプレーヤであって、
    光ディスク挿入時若しくは光ディスク再生動作開始時に、前記誤差信号の振幅値を測定する振幅値測定部と、
    予め最適な振幅値を最適振幅値として記憶した最適振幅値記憶部と、
    当該光ディスクプレーヤ周辺の環境状況を検出する状況検出部と、
    前記最適振幅値に対応するゲイン設定比を環境状況毎に記憶した設定比テーブルと、
    前記振幅値測定部にて測定された振幅値と前記最適振幅値記憶部に記憶中の最適振幅値とに基づいて、第1最適ゲイン値を算出すると共に、前記状況検出部にて検出した環境状況に対応する設定比を前記設定比テーブルから読み出し、このゲイン設定比と前記第1最適ゲイン値とに基づいて、第2最適ゲイン値を算出する最適ゲイン値算出部と、
    前記最適ゲイン値算出部により算出され前記第2最適ゲイン値に、前記誤差信号のゲインを設定変更する最適ゲイン値設定部と
    を有することを特徴とする光ディスクプレーヤ。
JP2002085469A 2002-03-26 2002-03-26 光ディスクプレーヤ Expired - Fee Related JP3969639B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002085469A JP3969639B2 (ja) 2002-03-26 2002-03-26 光ディスクプレーヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002085469A JP3969639B2 (ja) 2002-03-26 2002-03-26 光ディスクプレーヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003281750A JP2003281750A (ja) 2003-10-03
JP3969639B2 true JP3969639B2 (ja) 2007-09-05

Family

ID=29232431

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002085469A Expired - Fee Related JP3969639B2 (ja) 2002-03-26 2002-03-26 光ディスクプレーヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3969639B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007004899A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Clarion Co Ltd 光ディスクプレーヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003281750A (ja) 2003-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6853609B2 (en) Optical disc drive
US6469965B1 (en) Apparatus for and method of playing back optical disc
US5048002A (en) Photodisc apparatus with means for canceling offset of tracking servo loop
JPH11176070A (ja) 光ディスク装置
JP4583328B2 (ja) 光ディスク装置および光ディスク判別方法
US6751171B2 (en) Method and apparatus for controlling servo loop amplification according to wobble signals formed in a guide groove of an optical disc
JPH07130087A (ja) 自動利得調整装置
JP2000339726A (ja) 光記録媒体再生装置及び方法
KR100403878B1 (ko) 광디스크재생장치및광디스크재생방법
JP2003109232A (ja) 光ディスク再生装置に用いられるサーボ回路及びそのサーボ方法
JPH09212865A (ja) 光ディスク装置
JP2003346369A (ja) 光学式記録再生装置及びチルト制御方法
JP3969639B2 (ja) 光ディスクプレーヤ
JPH1079164A (ja) 情報読取装置
US20020176333A1 (en) Calibration method for control device of optical storage medium drive
JP2002197653A (ja) 光ディスク装置および光ディスク装置のレーザパワー調整方法
US7729221B2 (en) Optical disk discrimination method and optical disk device
US7738328B2 (en) Optical disk apparatus for carrying out a defocus regulation
JPH1139785A (ja) ディスクプレーヤーの偏重心ディスク検知方法
US20070030772A1 (en) Optical disc apparatus
JP2003323728A (ja) 光ディスクの記録及び/又は再生方法,その装置
JP2007207294A (ja) 光ディスク装置、フォーカスオフセット調整方法
US20030128638A1 (en) Optical disk device and gain control method used therefor
JP2005166156A (ja) トラッキング学習調整方法および光ディスク装置
JP2003036541A (ja) 光ディスクプレーヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050325

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061121

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070601

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100615

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110615

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120615

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120615

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130615

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees