JP3968863B2 - 通信端末装置および記憶媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ装置に代表される通信端末装置であって、イメージスキャナによって読取られた画像情報をインターネットまたは公衆交換通信網を介して送信する通信端末装置、およびその通信端末装置を制御するコンピュータプログラムが格納された記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記通信端末装置として、たとえば、原稿に記録された画像情報をイメージスキャナで読取り、その読取られた画像情報を公衆交換通信網を介して送信先のファクシミリ装置へ送信する機能と、上記画像情報をインターネットを介して送信先のファクシミリ装置やコンピュータへ送信する機能とを備えたファクシミリ装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記画像情報を送信する場合、送信する時刻によっては、インターネットを介して送信する方が通信料金が安い場合がある。また、逆に、インターネットを介さずに公衆交換通信網を用いて送信する方が安い場合もある。
しかし、上記従来のファクシミリ装置では、画像情報を送信する通信経路は、ファクシミリ装置の使用者が手動で切替える構成であるため、送信する時刻によって通信経路を切替える手間がかかるという問題がある。
また、通信料金を考慮してどちらの通信経路を選択するかをその都度判断しなければならず、面倒である。
【0004】
そこで、本発明は、画像情報を送信する時刻に応じて適切な通信手段を選択することができる通信端末装置および記憶媒体を実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、画像情報をインターネットを経由する第1の通信経路で送信する第1の通信手段およびインターネットを経由しない第2の通信経路で送信する第2の通信手段のいずれかの通信手段を選択して送信可能な通信端末装置において、時刻に対応付けて前記第1の通信手段に関する料金情報と前記第2の通信手段に関する料金情報とを記憶している記憶手段と、前記画像情報の送信先名と、前記画像情報を前記第1の通信手段によって送信する場合の送信先を特定する第1の特定情報と、前記画像情報を前記第2の通信手段で送信する場合の送信先を特定する第2の特定情報とを対応付けてなる組が1組または複数組記憶された特定情報記憶手段と、前記画像情報の送信時刻を設定する時刻設定手段と、送信先名を指定する指定手段とを備え、前記指定手段によって送信先名を指定し、前記時刻設定手段によって設定された時刻に前記画像情報を送信する際に、前記記憶手段に記憶されている料金情報に基づいて、前記第1の通信手段および第2の通信手段のいずれか一方を選択する選択手段と、この選択手段によって前記第1の通信手段が選択された場合は、前記指定手段により指定された送信先名に対応付けられている第1の特定情報を前記特定情報記憶手段から選択するとともに、その選択した第1の特定情報に基づいて、この通信端末装置の回線を前記第1の通信経路に接続し、さらに、前記選択手段によって前記第2の通信手段が選択された場合は、前記指定手段により指定された送信先名に対応付けられている第2の特定情報を前記特定情報記憶手段から選択するとともに、その選択した第2の特定情報に基づいて、前記回線を前記第2の通信経路に接続し、その接続された通信経路を経由して前記画像情報を送信する送信手段と、が備えられたという技術的手段を採用する。
【0007】
なお、請求項1に記載の時刻設定手段は、たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、この通信端末装置の使用者が、その場で画像情報を送信する際に、CPUが送信時刻に対応付けられている通信プログラム(通信手段)を選択するために使用する現在時刻をクロックから読出してRAMに一時記憶させる構成、もしくは、画像情報の送信時刻を予約して送信する際にその送信時刻をRAMに一時記憶させる構成を意味する。
【0008】
【0009】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の通信端末装置において、前記記憶手段は、その記憶内容を書換可能であるという技術的手段を採用する。
【0010】
【0011】
請求項3に記載の発明では、画像情報をインターネットを経由する第1の通信経路で送信する第1の通信手段およびインターネットを経由しない第2の通信経路で送信する第2の通信手段のいずれかの通信手段を選択して送信可能であり、時刻に対応付けて前記第1の通信手段に関する料金情報と前記第2の通信手段に関する料金情報とを記憶している記憶手段と、前記画像情報の送信先名と、前記画像情報を前記第1の通信手段によって送信する場合の送信先を特定する第1の特定情報と、前記画像情報を前記第2の通信手段で送信する場合の送信先を特定する第2の特定情報とを対応付けてなる組が1組または複数組記憶された特定情報記憶手段と、前記画像情報の送信時刻を設定する時刻設定手段と、送信先名を指定する指定手段とが備えられた通信端末装置を制御するコンピュータプログラムが格納された記憶媒体において、前記指定手段によって送信先名を指定し、前記時刻設定手段によって設定された時刻に前記画像情報を送信する際に、前記記憶手段に記憶されている料金情報に基づいて、前記第1の通信手段および第2の通信手段のいずれか一方を選択し、前記第1の通信手段が選択された場合は、前記指定手段により指定された送信先名に対応付けられている第1の特定情報を前記特定情報記憶手段から選択するとともに、その選択した第1の特定情報に基づいて、この通信端末装置の回線を前記第1の通信経路に接続し、さらに、前記選択手段によって前記第2の通信手段が選択された場合は、前記指定手段により指定された送信先名に対応付けられている第2の特定情報を前記特定情報記憶手段から選択するとともに、その選択した第2の特定情報に基づいて、前記回線を前記第2の通信経路に接続し、その接続された通信経路を経由して前記画像情報を送信する送信制御プログラムを含むコンピュータプログラムが格納されているという技術的手段を採用する。
【0012】
【作用】
【0013】
請求項1に記載の発明では、記憶手段は、時刻に対応付けて第1の通信手段に関する料金情報と第2の通信手段に関する料金情報とを記憶している。また、特定情報記憶手段には、画像情報の送信先名と、画像情報を第1の通信手段によって送信する場合の送信先を特定する第1の特定情報と、画像情報を第2の通信手段で送信する場合の送信先を特定する第2の特定情報とを対応付けてなる組が1組または複数組記憶されている。
そして、選択手段は、指定手段によって送信先名を指定し、画像情報の送信時刻を設定する時刻設定手段によって設定された時刻に画像情報を送信する際に、時刻に対して第1の通信手段に関する料金情報と第2の通信手段に関する料金情報とを記憶している記憶手段に記憶されている料金情報に基づいて、第1の通信手段および第2の通信手段のいずれか一方を選択する。
そして、送信手段は、選択手段によって第1の通信手段が選択された場合は、指定手段により指定された送信先名に対応付けられている第1の特定情報を特定情報記憶手段から選択するとともに、その選択した第1の特定情報に基づいて、この通信端末装置の回線を第1の通信経路に接続し、さらに、選択手段によって第2の通信手段が選択された場合は、指定手段により指定された送信先名に対応付けられている第2の特定情報を特定情報記憶手段から選択するとともに、その選択した第2の特定情報に基づいて、回線を第2の通信経路に接続し、その接続された通信経路を経由して画像情報を送信する
つまり、画像情報を送信する時刻に対応付けて記憶されている料金情報に基づいて通信手段が自動的に選択され、その選択された通信手段を用いて画像情報が自動的に送信される。
たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、CPU30が送信時刻を検出し、その検出された送信時刻に対応する2つの通信料金をEEPROM33に記憶されている通信料金テーブル33c(記憶手段)の中から選択し、それらの選択した2つの料金を比較し、安い料金の方の通信プログラム(通信手段)を立ち上げて画像情報を送信する。
したがって、この通信端末装置の使用者は、画像情報を送信するたびに、どの通信手段を用いると通信コストが安いのかを判断する必要がなく、かつ、通信手段を手動で切替える手間を省くことができる。
【0014】
また、画像情報をインターネットを経由する第1の通信経路で送信する第1の送信手段と、画像情報をインターネットを経由しない第2の通信経路で送信する第2の送信手段とでは、画像情報の送信先を特定する特定情報が異なるが、上記送信手段によれば、選択手段によって選択された通信手段に対応する特定情報を特定情報記憶手段から選択し、その選択した特定情報に対応する通信経路に、この通信端末装置の回線を接続することができる。
したがって、通信手段が選択されるごとに、それに対応した特定情報を選択する手間を省くことができる。
【0015】
たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、CPU30は、第1の通信手段たるインターネットFAX通信プログラムを選択した場合は、EEPROM33に記憶されているファクシミリ番号テーブル33a(特定情報記憶手段)の中からインターネットFAX番号を選択し、その選択したインターネットFAX番号により特定されるFAXサーバ3にダイヤリングして接続し、その接続されたFAXサーバ3からインターネットAを経由して画像情報を送信先のファクシミリ装置9へ送信する。
また、CPU30は、第2の通信手段たる通常FAX通信プログラムを選択した場合は、EEPROM33に記憶されているファクシミリ番号テーブル33a(特定情報記憶手段)の中から送信先のファクシミリ番号を選択し、その選択したファクシミリ番号をダイヤリングして送信先のファクシミリ装置9に接続し、インターネットAを経由しない公衆通信交換網Bを介して画像情報を送信先のファクシミリ装置9へ送信する。
【0016】
また、請求項2に記載の発明では、上記記憶手段は、その記憶内容を書換可能であるため、時刻と通信手段とを対応付けている構成、または、時刻と料金情報とを対応付けている構成を変更することができる。
たとえば、料金の安くなる時間帯が変更されたり、料金が変更されたりした場合であっても、それらの変更に対応した記憶内容に書換えることができる。
【0017】
【0018】
また、請求項3に記載の発明のように、指定手段によって送信先名を指定し、上記時刻設定手段によって設定された時刻に前記画像情報を送信する際に、前記記憶手段に記憶されている料金情報に基づいて、前記第1の通信手段および第2の通信手段のいずれか一方を選択し、第1の通信手段が選択された場合は、指定手段により指定された送信先名に対応付けられている第1の特定情報を特定情報記憶手段から選択するとともに、その選択した第1の特定情報に基づいて、この通信端末装置の回線を第1の通信経路に接続し、さらに、選択手段によって第2の通信手段が選択された場合は、指定手段により指定された送信先名に対応付けられている第2の特定情報を特定情報記憶手段から選択するとともに、その選択した第2の特定情報に基づいて、回線を第2の通信経路に接続し、その接続された通信経路を経由して画像情報を送信する送信制御プログラムを含むコンピュータプログラムが格納された記憶媒体を用いることにより、画像情報を送信する時刻に対応付けて記憶されている料金情報に基づいて、その時刻において通信料金が安い通信手段が選択されるので、通信コストを削減することができ、また、使用者自身が通信料金を考慮して、画像情報を送信する時刻に応じた適切な通信経路を判断して手動で切替えるという手間を省くことができ、かつ、通信手段が選択されるごとに、それに対応した特定情報を選択する手間を省くことができる通信端末装置を実現することができる。
たとえば、後述する発明の実施の形態に記載するように、ファクシミリ装置10(通信端末装置)に備えられたEEPROM33に、登録番号に対して送信先名、送信先のファクシミリ番号、インターネットファクシミリ番号およびメールアドレスが対応付けられたファクシミリ番号テーブル33a(特定情報記憶手段)と、通信料金テーブル33c(記憶手段)とを、ROM31に通信プログラム(送信制御プログラム)をそれぞれ記憶させておき、その通信プログラムをCPU30に実行させることにより、使用者自身が、画像情報を送信するたびに、どの通信手段を用いると通信コストが安いのかを判断する必要がなく、かつ、通信手段を手動で切替える手間を省くことができ、さらに、通信手段が選択されるごとに、それに対応した特定情報を選択する手間を省くことができるファクシミリ装置10を実現することができる。
また、ファクシミリ装置10の通信制御をファクシミリ装置10に接続されたPC48によって行う構成の通信端末装置の場合は、請求項3に記載のコンピュータプログラムの記憶されたCD−ROMなどの記憶媒体をPC48に備えられたドライブに装填し、その通信プログラムをインストールすることにより、上記の作用を有する通信端末装置を実現することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の通信端末装置および記憶媒体の一実施形態について図を参照して説明する。
なお、以下の実施形態では、本発明の通信端末装置として、ファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能、イメージスキャナ機能、PCファクス機能および留守録メモリ機能などの複数の機能を有する、いわゆるマルチファンクションタイプのファクシミリ装置を代表に説明する。
【0020】
最初に、ファクシミリ装置が接続されている通信回線の構成について、それをブロックで示す図1を参照して説明する。
本実施形態のファクシミリ装置10は、電話回線1によって電話交換機2に接続されており、電話交換機2は、ファクシミリ装置10の使用者(送信側)が契約しているFAXサーバ3およびPOPS(Post Office Protocol Server)60に接続されている。FAXサーバ3およびPOPS60は、送信側が契約しているSMTP(Simple Mail Transfer Protocol Server)4に接続されており、SMTP4は、インターネットAを介して、送信先のファクシミリ装置9の使用者(受信側)が契約しているSMTP5に接続されている。
【0021】
SMTP5は、受信側が契約しているFAXサーバ6およびPOPS61に接続されており、FAXサーバ6およびPOPS61は、電話交換機7に接続されており、電話交換機7は、電話回線8によって送信先のファクシミリ装置9に接続されている。また、電話交換機2および電話交換機7は、公衆通信交換網Bによって接続されている。
なお、本実施形態のファクシミリ装置10は、装置に内蔵されたイメージスキャナ(図3に符号38で示す)によって読取られた画像情報をインターネットA、または、インターネットAを経由しない公衆通信交換網Bを介して送信先のファクシミリ装置9へ送信する機能を有する。
【0022】
次に、ファクシミリ装置10の構成について、その外観を示す図2を参照して説明する。
ファクシミリ装置10には、箱形状のハウジング20が備えられており、このハウジング20の上面前部には操作パネル11が設けられている。操作パネル11には、本発明の第1の特定情報たる送信先のファクシミリ番号、本発明の第2の特定情報たるインターネットファクシミリ番号、メールアドレスなどを入力するための「0」〜「9」のテンキー12、原稿の読取開始などを指示するためのスタートボタン14、画像情報の送信中止などを指示するためのストップボタン13、短縮ファクシミリ番号を用いて画像情報を送信するための短縮ダイヤルボタン15、通常のファクシミリ通信かインターネットファクシミリ通信かを切替えるための切替ボタン16、テンキー12を用いて入力された特定情報の登録を決定するための登録ボタン17などが設けられている。
なお、テンキー12は、数字以外に文字や記号も入力できるようになっており、ファクシミリ番号、インターネットファクシミリ番号の入力の他に、送信先名およびメールアドレスの入力にも用いられる。
【0023】
操作パネル11の後部には、送信先名、ファクシミリ番号、インターネットファクシミリ番号、メールアドレス、ファクシミリ装置10の送信状態、送信結果、動作状態およびファンクションなどを表示する液晶表示部(LCD)18が設けられており、この液晶表示部18の後部には、送信原稿やコピー原稿をセットする原稿セット部19が設けられている。この原稿セット部19にセットされた原稿は、ハウジング20の内部に設けられた紙送り機構(図示省略)によってハウジング20の内部へ搬送され、この搬送された原稿の画像情報は、イメージスキャナ(図3に符号38で示す)によって読み取られる。この読取られた原稿は、操作パネル11の下方に設けられた原稿排出口21を介してトレイ22上に積層可能に排出される。
【0024】
原稿セット部19の後部には、受信した画像情報やPC(Personal Computer、図3に符号48で示す)から送信された印刷データを記録するための記録用紙をセットする記録用紙セット部23が設けられている。この記録用紙セット部23には、複数枚の記録用紙を積層して収納可能な記録用紙カセット(図示省略)が着脱自在に取り付けられる。この記録用紙カセットに収納された記録用紙は、上記紙送り機構によってハウジング20の内部へ搬送され、この搬送された記録用紙には、インクジェットプリンタ(図3に符号50で示す)によって記録が行われる。この記録された記録用紙は、トレイ22の下方に設けられた記録用紙排出部24から排出される。
【0025】
また、ハウジング20の前面右下にはビデオ信号入力端子25が設けられており、このビデオ信号入力端子25に接続されたビデオカメラなどから出力されるビデオ信号は、ファクシミリ装置10の内部へ取り込まれ、インクジェットプリンタ50によって印刷される。
なお、図示しないが、ハウジング20の背面には、電話回線1(図1、図3)を接続するための通信端子と、PC48(図3)と接続するための接続ケーブル47を接続する端子とが設けられており、左側面には、送信先と通話などを行うための受話器が設けられている。
【0026】
次に、ファクシミリ装置10の電気的構成について、それをブロックで示す図3を参照して説明する。
ファクシミリ装置10には、ファクシミリユニットFUおよびプリンタユニットPUが備えられており、両ユニットは、インターフェース41によって相互に接続されている。
ファクシミリユニットFUには、送信時刻(現在時刻)の検出、通信プログラムの選択、イメージスキャナ38の動作制御、画像情報の送受信制御、PC48間での各種データの入出力制御などを実行するCPU30が備えられている。
【0027】
CPU30は、ファクシミリ制御回路40に接続されており、ファクシミリ制御回路40には、現在時刻をカウントするクロック26、ROM31、RAM32およびEEPROM33が接続されている。ROM31には、CPU30が上記各種制御を実行するための制御プログラム31aが記憶されており、RAM32には、ROM31から読出された制御プログラム31aやイメージスキャナ38により読取られた原稿の画像情報などが一時的に記憶される。
ここで、EEPROM33の記憶内容について図4を参照して説明する。
図4(A)は、ファクシミリ番号テーブルの説明図であり、図4(B)は、タイムテーブルの説明図であり、図4(C)は、通信料金テーブルの説明図である。
EEPROM33には、図4(A)に示すように、No.1〜No.100の登録番号に対して、送信先名、送信先のファクシミリ番号、インターネットファクシミリ番号およびメールアドレスが対応付けられたファクシミリ番号テーブル33aが書換可能に記憶されている。
【0028】
また、EEPROM33には、図4(B)に示すように、画像情報の送信時刻と通信プログラムの種類とが対応付けられたタイムテーブル33bが書換可能に記憶されている。タイムテーブル33bに記憶されている通信プログラムのうち、通常FAXとは、イメージスキャナ38で読取った原稿の画像情報を通常のファクシミリデータとしてインターネットAを経由しない公衆通信交換網B(図1)を介して送信先のファクシミリ装置9へ送信する通信プログラム(以下、通常FAX通信プログラムと称する)を示し、インターネットFAXとは、上記画像情報をインターネットA(図1)を介して送信先のファクシミリ装置9へ送信する通信プログラム(以下、インターネットFAX通信プログラムと称する)を示す。
タイムテーブル33bの各時間帯に対応付ける通信プログラムとしては、通信料金の安い方を設定する。本実施形態におけるタイムテーブル33bでは、送信時刻の時間帯の24時〜8時および23時〜24時に対応付ける通信プログラムとして通常FAX通信プログラムを設定し、8時〜23時に対応付ける通信プログラムとしてインターネットFAX通信プログラムを設定している。
【0029】
さらに、EEPROM33には、図4(C)に示すように、送信時刻と、1分当たりの通信料金を示す料金情報とが通信プログラムごとに対応付けられた通信料金テーブル33cが書換可能に記憶されている。その通信料金テーブル33cに記憶された通信料金は、送信時刻の時間帯が24時〜8時および23時〜24時の場合に通常FAXを用いた場合が9円であり、インターネットFAXを用いた場合が8円である。また、8時〜23時の場合に通常FAXを用いた場合が10円であり、インターネットFAXを用いた場合が12円である。
【0030】
ところで、短縮ダイヤルボタン15は、ファクシミリ番号テーブル33aの登録番号1〜12と対応しており、それ以外の登録番号は、テンキー12によって直接登録番号を入力することでEEPROM33より読出可能になっている。
ここで、図3の説明に戻り、ファクシミリ制御回路40には、NCU(Network Control Unit)34と、モデム35と、イメージスキャナ38によってスキャンされた画像情報を圧縮されたデータに変換するために符号化する符号器36と、受信された画像情報の符号化されたデータを復号化する復号器37と、原稿がセットされたことを検出する原稿センサ39とが接続されている。
【0031】
プリンタユニットPUには、インクジェットプリンタ50を制御するプリンタ制御回路42が備えられており、このプリンタ制御回路42には、インクジェットプリンタ50を制御するプログラムを実行するCPU43が接続されている。また、プリンタ制御回路42には、CPU43により実行されるプログラムなどが記憶されたROM44と、CPU43の実行時に使用されるワークメモリや印刷用データを記憶するプリントメモリなどを有するRAM45と、PC48が接続されるPC用インターフェース46と、印刷用の文字などのベクトルフォントが記憶されたキャラクタジェネレータ(CG)49とが接続されている。
ところで、EEPROM33においてファクシミリ番号テーブル33aが記憶されている記憶領域が本発明の特定情報記憶手段として機能し、通信料金テーブル33cが記憶されている記憶領域が請求項1に記載の記憶手段として機能する。
【0032】
次に、イメージスキャナ38によってスキャンされた画像情報を送信する場合にCPU30によって実行される通信制御処理について、それを示す図5のフローチャートを参照して説明する。
まず、ファクシミリ装置10の使用者が、送信すべき原稿を原稿セット部19(図2)にセットすると、そのセットされた原稿が原稿センサ39によって検出され、CPU30は、原稿センサ39から送出された検出信号によって原稿がセットされたことを検出する(ステップ10)。
【0033】
続いて、使用者が、短縮ダイヤルボタン15、または、テンキー12を押して送信先名を指定すると、CPU30は送信先名が指定されたことを検出し(ステップ20)、さらにCPU30は、スタートボタン14が押されたことを検出すると(ステップ30)、送信時刻(現在時刻)をクロック26(図3)から読出し、その読出した送信時刻をRAM32に一時格納する(ステップ40)。続いて、CPU30は、EEPROM33に記憶されているタイムテーブル33b(図4(B))を参照し(ステップ50)、RAM32に一時格納された送信時刻に対応付けられている通信プログラムをタイムテーブル33bの中から選択する(ステップ60)。
たとえば、ステップ40で読出した送信時刻が14時であるとすると、14時はタイムテーブル33bの8時〜23時の時間帯に含まれるから、CPU30は、通信プログラムとしてインターネットFAX通信プログラムを選択する(ステップ60)。
【0034】
続いて、CPU30は、上記選択した通信プログラムの種類を判定し(ステップ70)、インターネットFAX通信プログラムである場合は(ステップ70:インターネットFAX)、インターネットFAX通信プログラムをROM31の制御プログラム31a(図3)の中から読出して立上げる(ステップ80)。続いて、CPU30は、上記ステップ20において指定された送信先名に対応付けられているインターネットFAX番号およびファクシミリ番号をEEPROM33に記憶されているファクシミリ番号テーブル33aの中から選択し、その選択したインターネットFAX番号でダイヤリングする(ステップ90)。
たとえば、上記ステップ20において指定された送信先名が、登録番号2(No.2)である場合は、ファクシミリ番号テーブル33aの中からインターネットFAX番号「052−456−7890」およびファクシミリ番号「052−987−6543」が選択され、そのインターネットFAX番号でFAXサーバ3へダイヤリングする(ステップ90)。
【0035】
そして、CPU30は、FAXサーバ3への接続を検出すると(ステップ100:Yes)、イメージスキャナ38に原稿に記録された画像情報のスキャン(読取り)を実行させるとともに、そのスキャンされた画像情報を送信する(ステップ110)。その画像情報は、通常のファクシミリデータとして電話回線1から電話交換機2を介してFAXサーバ3へ送信され、このFAXサーバ3によって受信された画像情報は、FAXサーバ3によってインターネットAを介して送信するための画像情報に変換される。また、CPU30は、画像情報の送信の際に送信先のファクシミリ番号をFAXサーバ3へ送信する。
【0036】
そして、上記変換された画像情報およびファクシミリ番号は、SMTP4からインターネットAを介してSMTP5へ送信され、SMTP5は受信した画像情報およびファクシミリ番号をFAXサーバ6へ送信する。続いて、FAXサーバ6は、受信した画像情報を通常のファクシミリデータに変換し、受信したファクシミリ番号で電話交換機7に対してダイヤリングを行う。続いて、FAXサーバ6は、送信先のファクシミリ装置9への接続を検出すると、上記変換したファクシミリデータをファクシミリ装置9へ送信し、送信先のファクシミリ装置9は、受信したファクシミリデータを画像情報として記録用紙に記録する。
以上のように、CPU30は、インターネットFAX通信プログラムを用いて画像情報をファクシミリ装置10→電話回線1→電話交換機2→FAXサーバ3→SMTP4→インターネットA→SMTP5→FAXサーバ6→電話交換機7→電話回線8→ファクシミリ装置9という通信経路で送信する。この通信経路が本発明の第1の通信経路に対応する。
その後、CPU30は、送信の終了を検出すると(ステップ120:Yes)、回線を切断する(ステップ130)。
【0037】
また、CPU30は、上記ステップ70において選択した通信プログラムの種類が通常FAXである場合は(ステップ70:通常FAX)、通常FAX通信プログラムをROM31の制御プログラム31a(図3)の中から読出して立上げる(ステップ140)。続いて、CPU30は、上記ステップ20において指定された送信先名に対応付けられているファクシミリ番号をEEPROM33に記憶されているファクシミリ番号テーブル33aの中から選択し、その選択したファクシミリ番号でダイヤリングする(ステップ150)。
たとえば、上記ステップ20において指定された送信先名が、登録番号2(No.2)である場合は、ファクシミリ番号テーブル33aの中からファクシミリ番号「052−987−6543」が選択され、そのファクシミリ番号でダイヤリングする(ステップ150)。
【0038】
そして、CPU30は、着信を検出すると(ステップ160:Yes)、イメージスキャナ38に原稿に記録された画像情報のスキャン(読取り)を実行させるとともに、そのスキャンされた画像情報を送信し(ステップ170)、送信先のファクシミリ装置9は、受信したファクシミリデータを画像情報として記録用紙に記録する。
以上のように、CPU30は、通常FAX通信プログラムを用いて画像情報をファクシミリ装置10→電話回線1→電話交換機2→公衆通信交換網B→電話交換機7→電話回線8→ファクシミリ装置9という通信経路で送信する。この通信経路が、本発明の第2の通信経路に対応する。
その後、CPU30は、送信の終了を検出すると(ステップ180:Yes)、回線を切断する(ステップ190)。
【0039】
以上のように、本第1実施形態のファクシミリ装置10を用いれば、画像情報の送信時刻に基づいて通信料金の安い方の通信プログラムを自動的に選択し、その選択した通信プログラムを用いて画像情報を自動的に送信することができるため、通信コストを削減することができる。
また、従来のように、画像情報を送信するたびに、その時刻に応じて通信料金の安い方の通信プログラムを判断して手動で選択し、その選択した通信プログラムを用いて画像情報を送信する手間を省くことができる。
【0040】
次に、本発明の第2実施形態のファクシミリ装置について図6を参照して説明する。
図6は、本第2実施形態のファクシミリ装置に備えられたCPU30が実行する通信制御処理を示すフローチャートである。
本第2実施形態のファクシミリ装置は、送信時刻に対応して通信プログラムごとに設定されている2つの通信料金を比較し、安い方の通信料金の通信プログラムを用いて画像情報を送信できることを特徴とする。
なお、本第2実施形態のファクシミリ装置は、EEPROM33に図4(C)に示す通信料金テーブル33cが記憶されている以外は、前述の第1実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。また、CPU30が実行するコンピュータプログラムの内容は、図6に示す通信制御処理以外は、前述の第1実施形態と同じ構成であるため、その説明を省略する。
【0041】
まず、CPU30は、原稿の検出(ステップ10:Yes)、送信先名が指定されたことの検出(ステップ20:Yes)およびスタートボタンが押されたことの検出(ステップ30:Yes)を行うと、送信時刻(現在時刻)をクロック26(図3)から読出し、その読出した送信時刻をRAM32に一時格納する(ステップ40)。続いて、CPU30は、EEPROM33に記憶されている通信料金テーブル33cを参照し(ステップ52)、その通信料金テーブル33cの中から、RAM32に一時格納した送信時刻に対して2つの通信プログラムに対応付けられている2つの料金情報を読出してRAM32に一時格納する(ステップ62)。
たとえば、ステップ40で読出した送信時刻が23時30分であるとすると、23時30分は通信料金テーブル33cの23時〜24時の時間帯に含まれるから、CPU30は、2つの料金情報9円および8円を読出してRAM32に一時格納する(ステップ62)。
【0042】
続いて、CPU30は、RAM32に一時格納されている2つの料金情報によって示される通信料金のうち、どちらの通信料金が安いかを判定し(ステップ72)、インターネットFAXの通信料金の方が安い場合は、インターネットFAX通信プログラムを立上げ(ステップ80)、そのインターネットFAX通信プログラムを用いて画像情報を送信する(ステップ90〜ステップ130)。
また、通常FAXの通信料金の方が安い場合は、通常FAX通信プログラムを立上げ(ステップ140)、その通常FAX通信プログラムを用いて画像情報を送信する(ステップ150〜ステップ190)。
たとえば、ステップ40で読出した送信時刻が23時30分であり、RAM32に一時格納された料金情報が、9円および8円である場合は、9円よりも8円の方が安いため、8円の通信料金に対応するインターネットFAX通信プログラムを選択し、そのインターネットFAX通信プログラムを立上げ、画像情報を送信する。
【0043】
以上のように、本第2実施形態のファクシミリ装置10を用いれば、画像情報の送信時刻に対応して設定されている2つの通信料金を比較し、その比較の結果、通信料金の安い方の通信プログラムを自動的に選択し、その選択した通信プログラムを用いて画像情報を自動的に送信することができるため、通信コストを削減することができる。
また、従来のように、画像情報を送信するたびに、その時刻に応じて通信料金の安い方の通信プログラムを判断して手動で選択し、その選択した通信プログラムを用いて画像情報を送信する手間を省くことができる。
【0044】
次に、本発明の第3実施形態のファクシミリ装置について図7を参照して説明する。
図7は、本第3実施形態のファクシミリ装置に備えられたCPU30が実行する通信制御処理を一部を省略して示すフローチャートである。
本第3実施形態のファクシミリ装置は、画像情報を電子メールに添付して送信できることを特徴とする。
なお、本第3実施形態のファクシミリ装置に備えられたEEPROM33に格納されているファクシミリ番号テーブルは、登録番号に対して、送信先名、ファクシミリ番号およびメールアドレスを対応付けて構成されており、タイムテーブルおよび通信料金テーブルに設定されている通信プログラムとしてインターネットFAXに代えて電子メール送信プログラムが設定されている(図示省略)。
また、CPU30が実行する通信制御処理のうち、ステップ10からステップ60は、図5に示した処理と同じであるため、その説明を省略する。
【0045】
CPU30は、ステップ74において、電子メール送信プログラムを選択すると、ROM31の制御プログラム31aに含まれている電子メール送信プログラムを立上げる(ステップ81)。この電子メール送信プログラムには、電子メールを送信する際に接続するPOPS60の電話番号が組み込まれている。
続いて、CPU30は、ステップ20において指定された送信先名に対応付けられているメールアドレスをファクシミリ番号テーブル33aの中から読出すとともに、その読出したメールアドレスを上記立上げた電子メール送信プログラムに組み込む(ステップ82)。
【0046】
続いて、CPU30は、イメージスキャナ38による原稿のスキャンを開始するとともに、そのスキャンした画像情報をファイル化し、そのファイル化した画像情報を電子メールに添付した状態でRAM32に一時格納する(ステップ83)。
なお、本第3実施形態では、画像情報のファイル形式として、TIFF(Tag Image File Format)を用いる。
続いて、CPU30は、POPS60へダイヤリングし(ステップ84)、POPS84への接続を検出すると(ステップ100:Yes)、RAM32に一時格納された電子メールをファイルと共に読出してPOPS60へ送信する(ステップ102)。このPOPS60へ送信された電子メールは、POPS60→SMTP4→インターネットA→SMTP5→POPS61→電話交換機7→電話回線8→ファクシミリ装置9という通信経路で送信される。
なお、ファクシミリ装置9の代わりにコンピュータが接続されている場合は、そのコンピュータに電子メールが送信される。
その後、CPU30は、送信の終了を検出すると(ステップ120:Yes)、回線を切断する(ステップ130)。
【0047】
以上のように、本第3実施形態のファクシミリ装置10を用いれば、画像情報をファイル化し、そのファイルを電子メールに添付して送信先のファクシミリ装置9へ送信することができる。
また、前述の第1および第2実施形態のように、画像情報を送信する際に通信料金の安い方の通信プログラムが選択されるように、タイムテーブルおよび通信料金テーブルを構成することにより、通信コストを削減することができ、従来のように、画像情報を送信するたびに、通信料金の安い方の通信プログラムを手動で選択し、その選択した通信プログラムを用いて画像情報を送信する手間を省くことができる。
【0048】
ところで、上記各実施形態では、ファクシミリ装置10の使用者が、その場で原稿を送信する場合を説明したが、送信時刻を予約しておき、その予約した送信時刻になったときに原稿を自動送信(タイマー送信)する場合にも本発明を適用することができる。この場合、上記予約した送信時刻になると、CPU30が各実施形態で述べた通信制御処理をそれぞれ実行する。
また、上記各実施形態では、タイムテーブル33bおよび通信料金テーブル33cに、通常FAX送信プログラムおよびインターネットFAX送信プログラム、もしくは、通常FAX送信プログラムおよび電子メール送信プログラムのそれぞれ2種類を設定した場合を説明したが、通常FAX送信プログラム、インターネットFAX送信プログラムおよび電子メール送信プログラムのうち、送信時刻によって最も通信料金の安い通信プログラムを設定する構成を採用することもできる。
さらに、タイムテーブル33bのように通信料金に基づいて通信プログラムを格納させる代わりに、通信が混み合う時間等を考慮して通信プログラムを選択して格納してもよい。
【0049】
また、通信料金が、画像情報の通信時間の長短によって変化するとともに、送信時刻によっても変化する場合が考えられる。そのような場合は、送信時刻、送信する画像情報の情報量および通信プログラムを対応付けたタイムテーブルをEEPROM33に格納しておき、かつ、送信する画像情報の情報量を演算し、その演算結果に対応付けられている通信プログラムを選択し、その選択した通信プログラムを用いて画像情報を送信する通信制御プログラムをROM31の制御プログラム31aに含めておき、CPU30がその通信制御プログラムを実行することにより、送信時刻に対応した最も通信料金の安い通信経路を自動的に選択し、その選択した通信経路で画像情報を送信できるファクシミリ装置を実現することができる。
【0050】
さらに、上記各実施形態では、図4(A)に示すファクシミリ番号テーブル33a内に予め登録されている送信先に画像情報を送信する場合を例として説明したが、登録されていない新規の送信先に送信する場合は、例えば、次のような実施形態が考えられる。
ファクシミリ装置10の原稿セット部19に原稿がセットされたことが原稿センサ39によって検出され、続いて、使用者によりファクシミリ送信機能が選択されると、その時点の時刻をクロック26から読出し、RAM32に一時格納する。次に、EEPROM33に記憶されているタイムテーブル33b、あるいは、通信料金テーブル33cを参照し、RAM32に格納された時刻に対応付けられている通信プログラムを選択する。
【0051】
そして、その選択された通信プログラムによる通信経路をLCD18に表示し、使用者に通信経路に応じたファクシミリ番号、インターネットFAX番号、もしくは、メールアドレスを入力するように指示する。そして、入力された情報に基づいて、上記各実施形態と同様に、画像情報を選択された通信経路を介して送信する。
このように構成することで、ファクシミリ送信機能を選択すると、その時点で通信料金が安い通信経路が使用者に対して報知されるので、使用者はそれに基づいてファクシミリ番号等を入力すればよく、ファクシミリ番号テーブル33aに登録されていない送信先に画像情報を送信する場合であっても、効率良く適切な通信経路を選択することが可能となる。
【0052】
また、上記各実施形態では、本発明の通信端末装置として、ファクシミリ装置を代表に説明したが、イメージスキャナとPCとを接続し、そのPCに内蔵されたCPUが上記通信制御処理を実行する構成を採用することもできる。この場合、その通信制御処理を実行するためのコンピュータプログラムは、CD−ROMやFD(Flexible Disk)などの記憶媒体に記憶され、その記憶媒体に記憶されたコンピュータプログラムは、PC48に備えられたドライブを用いてインストールされる。
この場合、上記コンピュータプログラムが、送信時刻に対応付けられている料金情報に基づいて通信プログラムを選択する処理を含むものである場合は、そのコンピュータプログラムは、請求項3に記載の送信制御プログラムに対応する。
なお、EEPROM33に記憶されている各テーブルの設定内容は、インターネットAに接続されたISP(Internet Service Provider)、あるいは、公衆交換通信網Bの使用を管理する通信会社などからファクシミリ装置10へ書換信号を送信することによって書換えることが可能である。
【0053】
ところで、CPU30により実行される図6のステップ40が請求項1に記載の時刻設定手段として機能し、ステップ52〜ステップ72が選択手段として機能し、ステップ80〜ステップ190が送信手段として機能する。
【0054】
【発明の効果】
【0055】
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、画像情報の送信時刻を設定する時刻設定手段によって設定された時刻に画像情報を送信する際に、時刻に対応付けて第1の通信手段に関する料金情報と第2の通信手段に関する料金情報とを記憶している記憶手段に記憶されている料金情報に基づいて、第1の通信手段および第2の通信手段のいずれか一方を選択する選択手段と、その選択手段によって第1の通信手段が選択された場合は、指定手段により指定された送信先名に対応付けられている第1の特定情報を特定情報記憶手段から選択するとともに、その選択した第1の特定情報に基づいて、この通信端末装置の回線を第1の通信経路に接続し、さらに、選択手段によって第2の通信手段が選択された場合は、指定手段により指定された送信先名に対応付けられている第2の特定情報を特定情報記憶手段から選択するとともに、その選択した第2の特定情報に基づいて、回線を第2の通信経路に接続し、その接続された通信経路を経由して画像情報を送信する送信手段とが備えられているため、画像情報を送信する時刻に対して記憶されている料金情報に基づいて通信手段が自動的に選択され、その選択された通信手段を用いて画像情報が自動的に送信される。
したがって、この通信端末装置の使用者は、送信時刻によって、どの通信手段を用いると通信コストが安いのかを送信を行うごとに判断する必要がなく、かつ、通信手段を手動で切替える必要がないため、画像情報を送信する時刻によって通信経路を切替える手間を省くことができる。
また、通信コストの安い通信手段が自動的に選択されるので、通信コストを削減することができる。
さらに、通信手段が選択されるごとに、それに対応した特定情報を選択する手間を省くことができる。
【0056】
【0057】
また、請求項2に記載の発明によれば、上記記憶手段は、その記憶内容を書換可能であるため、時刻と通信手段とを対応付けている構成、または、時刻と料金情報とを対応付けている構成を変更することができる。
【0058】
【0059】
また、請求項3に記載の発明によれば、上記時刻設定手段によって設定された時刻に画像情報を送信する際に、上記記憶手段に記憶されている料金情報に基づいて、第1の通信手段および第2の通信手段のいずれか一方を選択する選択し、第1の通信手段が選択された場合は、指定手段により指定された送信先名に対応付けられている第1の特定情報を特定情報記憶手段から選択するとともに、その選択した第1の特定情報に基づいて、この通信端末装置の回線を第1の通信経路に接続し、さらに、選択手段によって第2の通信手段が選択された場合は、指定手段により指定された送信先名に対応付けられている第2の特定情報を特定情報記憶手段から選択するとともに、その選択した第2の特定情報に基づいて、回線を第2の通信経路に接続し、その接続された通信経路を経由して画像情報を送信する送信制御プログラムを含むコンピュータプログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を用いることにより、画像情報を送信する時刻によって通信経路を切替える手間を省くことができるとともに、通信手段が選択されるごとに、それに対応した特定情報を選択する手間を省くことができ、さらに、通信コストの安い通信手段が自動的に選択されるので、通信コストを削減することが可能な通信端末装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施形態のファクシミリシステムが接続されている通信回線の構成をブロックで示す説明図である。
【図2】 本発明実施形態のファクシミリ装置の外観を示す説明図である。
【図3】 図2に示すファクシミリ装置の電気的構成をブロックで示す説明図である。
【図4】 図4(A)は、ファクシミリ番号テーブルの説明図であり、図4(B)は、タイムテーブルの説明図であり、図4(C)は、通信料金テーブルの説明図である。
【図5】 イメージスキャナ38によってスキャンされた画像情報を送信する場合にCPU30によって実行される通信制御処理を示すフローチャートである。
【図6】 本発明第2実施形態のファクシミリ装置に備えられたCPU30が実行する通信制御処理を示すフローチャートである。
【図7】 本発明第3実施形態のファクシミリ装置に備えられたCPU30が実行する通信制御処理を一部を省略して示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 ファクシミリ装置
30 CPU
33 EEPROM(記憶手段、特定情報記憶手段)
33a ファクシミリ番号テーブル
33b タイムテーブル
33c 通信料金テーブル
A インターネット
B 公衆交換通信網
Claims (3)
- 画像情報をインターネットを経由する第1の通信経路で送信する第1の通信手段およびインターネットを経由しない第2の通信経路で送信する第2の通信手段のいずれかの通信手段を選択して送信可能な通信端末装置において、
時刻に対応付けて前記第1の通信手段に関する料金情報と前記第2の通信手段に関する料金情報とを記憶している記憶手段と、
前記画像情報の送信先名と、前記画像情報を前記第1の通信手段によって送信する場合の送信先を特定する第1の特定情報と、前記画像情報を前記第2の通信手段で送信する場合の送信先を特定する第2の特定情報とを対応付けてなる組が1組または複数組記憶された特定情報記憶手段と、
前記画像情報の送信時刻を設定する時刻設定手段と、
送信先名を指定する指定手段とを備え、
前記指定手段によって送信先名を指定し、前記時刻設定手段によって設定された時刻に前記画像情報を送信する際に、前記記憶手段に記憶されている料金情報に基づいて、前記第1の通信手段および第2の通信手段のいずれか一方を選択する選択手段と、
この選択手段によって前記第1の通信手段が選択された場合は、前記指定手段により指定された送信先名に対応付けられている第1の特定情報を前記特定情報記憶手段から選択するとともに、その選択した第1の特定情報に基づいて、この通信端末装置の回線を前記第1の通信経路に接続し、さらに、前記選択手段によって前記第2の通信手段が選択された場合は、前記指定手段により指定された送信先名に対応付けられている第2の特定情報を前記特定情報記憶手段から選択するとともに、その選択した第2の特定情報に基づいて、前記回線を前記第2の通信経路に接続し、その接続された通信経路を経由して前記画像情報を送信する送信手段と、
が備えられたことを特徴とする通信端末装置。 - 前記記憶手段は、その記憶内容を書換可能であることを特徴とする請求項1に記載の通信端末装置。
- 画像情報をインターネットを経由する第1の通信経路で送信する第1の通信手段およびインターネットを経由しない第2の通信経路で送信する第2の通信手段のいずれかの通信手段を選択して送信可能であり、時刻に対応付けて前記第1の通信手段に関する料金情報と前記第2の通信手段に関する料金情報とを記憶している記憶手段と、前記画像情報の送信先名と、前記画像情報を前記第1の通信手段によって送信する場合の送信先を特定する第1の特定情報と、前記画像情報を前記第2の通信手段で送信する場合の送信先を特定する第2の特定情報とを対応付けてなる組が1組または複数組記憶された特定情報記憶手段と、前記画像情報の送信時刻を設定する時刻設定手段と、送信先名を指定する指定手段とが備えられた通信端末装置を制御するコンピュータプログラムが格納された記憶媒体において、
前記指定手段によって送信先名を指定し、前記時刻設定手段によって設定された時刻に前記画像情報を送信する際に、前記記憶手段に記憶されている料金情報に基づいて、前記第1の通信手段および第2の通信手段のいずれか一方を選択し、前記第1の通信手段が選択された場合は、前記指定手段により指定された送信先名に対応付けられている第1の特定情報を前記特定情報記憶手段から選択するとともに、その選択した第1の特定情報に基づいて、この通信端末装置の回線を前記第1の通信経路に接続し、さらに、前記選択手段によって前記第2の通信手段が選択された場合は、前記指定手段により指定された送信先名に対応付けられている第2の特定情報を前記特定情報記憶手段から選択するとともに、その選択した第2の特定情報に基づいて、前記回線を前記第2の通信経路に接続し、その接続された通信経路を経由して前記画像情報を送信する送信制御プログラムを含むコンピュータプログラムが格納されていることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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