以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の電子辞書装置の実施形態に係る携帯機器(電子辞書)10の電子回路の構成を示すブロック図である。
この携帯機器(電子辞書)10は、以下に説明する電子辞書機能を備えたPDA(personal digital assistants)として構成されるか、電子辞書専用の携帯機器として構成される。この携帯機器(電子辞書)10は、各種の記録媒体に記録されたプログラム、又は、伝送されたプログラムを読み込んで、その読み込んだプログラムによって動作が制御されるコンピュータによって構成され、その電子回路には、CPU(central processing unit)11が備えられる。
CPU11は、メモリ12内に予め記憶された装置制御プログラム、あるいはCD−ROMなどの外部記録媒体13から記録媒体読取部14を介して前記メモリ12に読み込まれた装置制御プログラム、あるいはインターネットN上のWebサーバ(この場合はプログラムサーバ)から電送制御部15を介して前記メモリ12に読み込まれた装置制御プログラム、あるいは同インターネットN上のWebサーバ(プログラムサーバ)からユーザPC(personal computer)30および通信部16を介して前記メモリ12に読み込まれた装置制御プログラムに応じて、回路各部の動作を制御するもので、前記メモリ12に記憶された装置制御プログラムは、キーやタッチパネルからなる入力部17からのユーザ操作に応じた入力信号、あるいは電送制御部15や通信部16(ユーザPC30)を介して接続されるインターネットN上の各Webサーバ20…との通信信号に応じて起動される。
前記CPU11には、前記メモリ12、記録媒体読取部14、電送制御部15、通信部16、入力部17が接続される他に、LCDからなる表示部18などが接続される。
メモリ12には、当該携帯機器(電子辞書)10の全体の動作を司るシステムプログラムや電送制御部15(通信部16)を介してインターネットN上の各Webサーバ20…とデータ通信するための通信プログラムが記憶される他に、新たに必要な辞書データを辞書管理サーバ20からダウンロードしたり、CD−ROM(記録媒体)13から読み取ったりして取り込み、内蔵の辞書データ(12c)を使用する場合と同様の使い勝手に設定するための辞書追加処理プログラム12a、内蔵の辞書データ(12c)および追加の辞書データ(12g)に基づき見出し語入力に応じた訳語や意味内容などの各種検索処理を行うための検索処理プログラム12bが記憶される。
また、このメモリ12には、内蔵辞書データメモリ12c、辞書キー位置テーブル12d、辞書キー(シフト後)位置テーブル12e、メニュー位置テーブル12f、追加辞書データメモリ12g、ワークエリア12hが用意され、さらに個人情報メモリ12i、電子辞書追加情報メモリ12jなどが用意される。
内蔵辞書データメモリ12cには、例えばこの携帯機器(電子辞書)10の購入者層に応じたレベルの国語辞典や英和辞典など、各種の辞書データが予め記憶されて内蔵されるもので、例えば中学生レベルを購入者層とする場合には、国語は「学習国語辞典」、百科は「ものしり百科事典」「ことわざ辞典」、漢和は「マンガ漢和辞典」、英和は「初級英和辞典」、和英は「ジュニアー和英辞典」などとされる。
辞書キー位置テーブル12dには、この携帯機器(電子辞書)10の入力部17に設けられた各辞書指定キー17a1〜17a5(図11参照)について、当該キー操作により直接指定して検索対象辞書として使用される辞書名が対応付けられて記憶される。
図3は前記携帯機器(電子辞書)10のメモリ12にて管理される辞書キー位置テーブル12dの一例を示す図である。
すなわち、内蔵辞書データメモリ12cに予め記憶内蔵された各辞書データの内容が前述の通りである場合には、辞書キー位置テーブル12dにおいて、辞書指定キー「国語」17a1には「学習国語辞典」、辞書指定キー「百科」17a2には「ものしり百科事典」、辞書指定キー「漢和」17a3には「マンガ漢和辞典」、辞書指定キー「英和」17a4には「初級英和辞典」、辞書指定キー「和英」17a5には「ジュニアー和英辞典」がそれぞれ対応付けられて設定される。
辞書キー(シフト後)位置テーブル12eには、この携帯機器(電子辞書)10の入力部17に設けられた各辞書指定キー17a1〜17a5およびシフトキー17s(図11参照)について、当該シフトキー17sの操作によるシフト機能状態での各辞書指定キー17a1〜17a5のキー操作によりシフト指定して検索対象辞書として使用される辞書名が対応付けられて記憶される。
図4は前記携帯機器(電子辞書)10のメモリ12にて管理される辞書キー(シフト後)位置テーブル12eの一例を示す図であり、同図(A)は追加の辞書が無い状態でのシフト後位置テーブル12eを示す図、同図(B)は追加の辞書が有る状態でのシフト後位置テーブル12eを示す図である。
すなわち、内蔵辞書データメモリ12cに予め記憶内蔵された各辞書データの内容が前述の通りであり、また追加辞書データメモリ12gに何の追加の辞書データも記憶されてない場合には、図4(A)に示すように、辞書キー(シフト後)位置テーブル12eにおいて、シフト+辞書指定キー「百科」17a2のみに「ことわざ事典」が対応付けられて設定される。
一方、例えばユーザが中学生レベルから高校生レベルにレベルアップするのに伴い、辞書管理サーバ20からのダウンロードあるいはCD−ROM(外部記録媒体)13からの読み込みにより追加辞書データメモリ12gに記憶された各追加辞書データの内容が、国語は「○辞苑」、百科は「マイ百科事典」、漢和は「大漢字辞典」、英和は「ジ○ニアス英和辞典」、和英は「クラウ○和英辞典」、その他「○○俳句季題便覧」「英語類語辞典」「○○IT用語辞典」である場合には、図4(B)に示すように、辞書キー(シフト後)位置テーブル12eにおいて、シフト+辞書指定キー「国語」17s+17a1には「○辞苑」、シフト+辞書指定キー「百科」17s+17a2には「ことわざ辞典」、シフト+辞書指定キー「漢和」17s+17a3には「大漢字辞典」、シフト+辞書指定キー「英和」17s+17a4には「ジ○ニアス英和辞典」、シフト+辞書指定キー「和英」17s+17a5には「クラウ○和英辞典」がそれぞれ対応付けられて設定される。
なお、この辞書キー(シフト後)位置テーブル12eにおける各辞書指定キー17a1〜17a5と各辞書データとの対応付けの位置は、ユーザ操作により任意に変更設定可能である(図9(A)(A1)参照)。
メニュー位置テーブル12fには、この携帯機器(電子辞書)10の入力部17に設けられたメニューキー17m(図11参照)の操作に伴う辞書選択メニュー画面Mn(図12参照)について、当該辞書選択メニュー画面Mn内でカーソル指定して検索対象辞書として使用される辞書名(タイトル)が対応付けられて記憶される。
図5は前記携帯機器(電子辞書)10のメモリ12にて管理されるメニュー位置テーブル12fの一例を示す図であり、同図(A)は追加の辞書が無い状態でのメニュー位置テーブル12fを示す図、同図(B)は追加の辞書が有る状態でのメニュー位置テーブル12fを示す図である。
すなわち、内蔵辞書データメモリ12cに予め記憶内蔵された各辞書データの内容が前述の通りであり、また追加辞書データメモリ12gに何の追加の辞書データも記憶されてない場合には、図5(A)に示すように、メニュー位置テーブル12fにおいて、メニューキー17m(図11参照)の操作に伴い表示される辞書選択メニュー画面Mnには、「[A]学習国語辞典」「[B]ものしり百科事典」「[C]マンガ漢和辞典」「[D]初級英和辞典」「[E]ジュニアー和英辞典」「[F]ことわざ辞典」が順次配列されて設定される。
一方、例えばユーザが中学生レベルから高校生レベルにレベルアップするのに伴い、辞書管理サーバ20からのダウンロードあるいはCD−ROM(外部記録媒体)13からの読み込みにより前述の通りの各追加辞書データが追加辞書データメモリ12gに記憶された場合には、図5(B)に示すように、メニュー位置テーブル12fにおいて、メニューキー17m(図11参照)の操作に伴い表示される辞書選択メニュー画面Mnには、前記内蔵辞書データメモリ12cに記憶された各内蔵の辞書データ「[A]学習国語辞典」〜「[F]ことわざ辞典」に続けて、さらに追加辞書データメモリ12gに記憶された各追加の辞書データ「[G]○辞苑」「[H]マイ百科事典」「[I]大漢字辞典」「[J]ジ○ニアス英和辞典」「[K]クラウ○和英辞典」「[L]○○俳句季題便覧」「[M]英語類語辞典」「[N]○○IT用語辞典」が順次配列されて設定される。
なお、このメニュー位置テーブル12fによる辞書選択メニュー画面Mn上での各辞書データの配列位置は、ユーザ操作により任意に変更設定可能である(図9(B)(C)参照)。
追加辞書データメモリ12gには、本携帯機器(電子辞書)10の購入後に、例えばユーザのレベルアップに伴い、辞書管理サーバ20からのダウンロードあるいはCD−ROM(外部記録媒体)13からの読み込みにより得られた各追加の辞書データが記憶されるもので、前述した通り、例えばユーザが中学生レベルから高校生レベルにレベルアップした場合の各追加の辞書データの内容は、国語「○辞苑」、百科「マイ百科事典」、漢和「大漢字辞典」、英和「ジ○ニアス英和辞典」、和英「クラウ○和英辞典」、その他「○○俳句季題便覧」「英語類語辞典」「○○IT用語辞典」とされる。なお、この追加辞書データメモリ12gに記憶される各追加の辞書データには、それぞれその辞書名(タイトル)、当該辞書のダウンロード元である元メディアの情報、ダウンロードの年月日情報とが対応付けられて記憶される。
ワークエリア12hには、前記辞書追加処理プログラム12aや検索処理プログラム12bなどの各種の装置制御処理プログラムに従いCPU11に入出力される種々のデータが必要に応じて記憶される。
個人情報メモリ12iには、通信ネットワーク(インターネット)N上の各Webサーバ20…との通信に伴う電子商取引において通知を要するユーザの銀行口座番号・認証IDなどが記憶登録される。
電子辞書追加情報メモリ12jには、前記辞書追加処理プログラム12aに従った辞書追加処理に伴い辞書管理サーバ20から通知される当該携帯機器(電子機器)10に対する追加可能な辞書タイトルとその辞書データの容量・価格などの情報が記憶される(図8(B)参照)。
図2は前記携帯機器(電子辞書)10での辞書追加処理に伴い通信ネットワーク(インターネット)Nを介してアクセスされる辞書管理サーバ20の電子回路の構成を示すブロック図である。
この辞書管理サーバ20は、各種の記録媒体に記録されたプログラム、又は、伝送されたプログラムを読み込んで、その読み込んだプログラムによって動作が制御されるコンピュータによって構成され、その電子回路には、CPU(central processing unit)21が備えられる。
CPU21は、メモリ22内に予め記憶されたサーバ制御プログラム22a、あるいはCD−ROMなどの外部記録媒体23から記録媒体読取部24を介して前記メモリ22に読み込まれたサーバ制御プログラム22a、あるいはインターネットN上の他のWebサーバ(この場合はプログラムサーバ)から電送制御部25を介して前記メモリ22に読み込まれたサーバ制御プログラム22aに応じて、回路各部の動作を制御するもので、前記メモリ22に記憶されたサーバ制御プログラム22aは、電送制御部25から通信ネットワーク(インターネット)Nを介して接続される携帯機器(電子辞書)10やユーザPC30、他のWebサーバとの通信信号に応じて起動される。
前記CPU21には、前記メモリ22、記録媒体読取部24、電送制御部25が接続される他に、入力部26、LCDからなる表示部27などが接続される。
そして、メモリ22内のサーバ制御プログラム22aとしては、当該辞書管理サーバ20の全体の動作を司るシステムプログラム、電送制御部25を介してインターネットN上の各通信端末(携帯機器(電子辞書)10、ユーザPC30、他のWebサーバなど)とデータ通信するための通信プログラムが記憶される他に、前記インターネットN上の携帯機器(電子辞書)10とのアクセスに伴い追加辞書の情報を提供し、要求された追加の辞書データをダウンロードするためのサーバ用辞書追加処理プログラムなどが記憶される。
また、メモリ22には、「国語」「百科」「漢和」「英和」「和英」「その他」など、種類別にした複数レベルの各辞書データが記憶される種類別辞書データベース22bが備えられ、さらに、各辞書情報メモリ22c、顧客端末別購入情報メモリ22d1,22d2,…が備えられる。
各辞書情報メモリ22cには、前記種類別辞書データベース22bに記憶された各辞書データのタイトル別に、その収容語数、使用用途、対象ユーザレベル、データ容量、販売価格、推薦情報などが記憶される。
顧客端末別購入情報メモリ22d1,22d2,…には、この辞書管理サーバ20とのアクセスに伴い辞書追加処理が実施された各携帯機器(電子辞書)10毎の内蔵辞書タイトル22dn1、追加辞書タイトル22dn2、ユーザ個人情報22dn3、請求価格22dn4が記憶される。
次に、前記構成の携帯機器(電子辞書)10および辞書管理サーバ20それぞれの動作について説明する。
図6は前記携帯機器(電子辞書)10と辞書管理サーバ20との間で実施される辞書追加処理を示すフローチャートであり、同図(A)は携帯機器(電子辞書)10側の辞書追加処理を示すフローチャート、同図(B)は辞書管理サーバ20側の辞書追加処理を示すフローチャートである。
図7は前記携帯機器(電子辞書)10と辞書管理サーバ20との間で実施される辞書追加処理に伴う追加辞書のキー位置設定処理を示すフローチャートであり、同図(A)は携帯機器(電子辞書)10側のキー位置設定処理を示すフローチャート、同図(B)は辞書管理サーバ20側のキー位置設定処理を示すフローチャートである。
図8は前記携帯機器(電子辞書)10での辞書追加処理に伴う表示動作を示す図であり、同図(A)は「学習国語辞典」での見出し語入力画面G1を示す図、同図(B)は追加辞書購入選択画面G2を示す図である。
図9は前記携帯機器(電子辞書)10の辞書追加処理に伴うキー位置設定処理での表示動作を示す図であり、同図(A)はシフト後キー位置設定画面G3を示す図、同図(B)はメニュー位置設定第1画面Gm1を示す図、同図(C)はメニュー位置設定第2画面Gm2を示す図である。
携帯機器(電子辞書)10において、例えば図8(A)に示すように、辞書指定キー「国語辞典」17a1を操作すると、辞書キー位置テーブル12d(図3参照)にて対応付けられた「学習国語辞典」の辞書データに基づく見出し語入力画面G1が表示される。
ここで、「シフト」キー17sと「メニュー」キー17mの操作により、辞書管理サーバ20への通信開始が指示されると(ステップA1)、通信部16からユーザPC30経由での接続か、または電送制御部15からの直接接続かが判断される(ステップA2)。
ここで、通信部16を介しUSB(Universal Serial Bus)ケーブルによってユーザPC30との接続が検知された場合には、当該ユーザPC30との通信接続処理が行われインターネットN上の辞書管理サーバ20にアクセスされる(ステップA3)。また、通信カードなどを使用した電送制御部15からの接続が検知された場合には、当該電送制御部15を介して直接インターネットN上の辞書管理サーバ20に接続されアクセスされる(ステップA4)。
すると、内蔵辞書データメモリ12cに記憶されている内蔵された各辞書データおよび追加辞書データメモリ12gに既に追加されて記憶されている各辞書データが有る場合にはその追加の辞書データも含め、現在内蔵中の各辞書データのタイトルと追加辞書データメモリ12gにおいて追加記憶可能な空き容量とが辞書管理サーバ20へ送信される(ステップA5)。
辞書管理サーバ20において、前記携帯機器(電子辞書)10からの接続が検知されると(ステップB1)、当該携帯機器(電子辞書)10において送信された現在内蔵中の各辞書データのタイトルと追加記憶可能なメモリ空き容量とが受信され、顧客端末別購入情報メモリ22dnに記憶される(ステップB2)。
すると、この顧客端末別購入情報メモリ22dnに記憶されたアクセス中の携帯機器(電子辞書)10の内蔵中の各辞書以外でそのメモリ空き容量に応じて追加可能な各辞書データのタイトルが、各辞書情報メモリ22cに記憶されている個々の辞書データそれぞれの情報に基づき「国語辞書」「百科辞典」「漢和辞書」などの種類別に抽出される(ステップB3)。そして、前記携帯機器(電子辞書)10における各内蔵辞書のタイトルと共に、前記抽出された各追加可能辞書のタイトルおよびその容量/価格情報が携帯機器(電子辞書)10へ送信される(ステップB4)。
携帯機器(電子辞書)10では、前記辞書管理サーバ20から送信された当該携帯機器10の各内蔵辞書タイトル、そして各追加可能辞書のタイトルおよびその容量/価格情報が受信されると、図8(B)に示すように、左エリアに現在内蔵中の種類別の辞書タイトル、右エリアに各追加可能辞書のタイトルを同種類別にそのデータ容量/価格と共に表配列にした追加辞書購入選択画面G2が表示される(ステップA6)。
このように、追加辞書購入選択画面G2が表示部18に表示された状態で、カーソルキー17kおよび「訳/決定」キー17yの操作により所望の追加可能辞書がユーザ選択されて指定され、反転表示などにより識別表示されると、この識別表示された追加購入対象辞書それぞれのデータ容量/価格から、残りのメモリ空き容量(残容量)および合計購入価格が計算され、「残量/金額計」の欄に表示される(ステップA7)。
そして、ユーザ所望の追加の辞書が選択識別表示された状態で「訳/決定」キー17yの操作により追加辞書の購入の決定が行われると、図9(A)に示すように、シフト後キー位置設定画面G3が表示される。このシフト後キー位置設定画面G3において、入力部17における英数キーの操作によりユーザのクレジット番号が入力されると、前記選択決定された追加の辞書タイトル及び合計購入金額と共に、入力されたユーザのクレジット番号は辞書管理サーバ20へ送信され(ステップA8)、図7(A)における追加辞書のキー位置設定処理に移行される(ステップAC)。
辞書管理サーバ20において、前記携帯機器(電子辞書)10から送信された追加要求の各種辞書タイトル及び合計購入金額、クレジット番号が受信されると、アクセス中の携帯機器10に対応する顧客端末別購入情報メモリ22dnに記憶されているユーザ個人情報22dn3に基づき、受信されたクレジット番号が認証され(ステップB5)、図7(B)における追加辞書のキー位置設定処理に移行される(ステップBD)。
なお、本実施形態において、携帯機器(電子辞書)10のユーザは、例えば中学生レベルから高校生レベルへの移行段階にあるものとし、内蔵辞書データメモリ12cには、例えば「学習国語辞典」「ものしり百科事典」「マンガ漢和辞典」「初級英和辞典」「ジュニアー和英辞典」「ことわざ辞典」が各内蔵辞書として記憶されている。そして、辞書キー位置テーブル12dには、図3で示したように、各辞書指定キー17a1「国語」〜17a5「和英」に対応した辞書として前記各内蔵辞書「学習国語辞典」〜「ジュニアー和英辞典」が設定され、辞書キー(シフト後)位置テーブル12eには、図4(A)で示したように、シフトキー17s+辞書指定キー「百科」17a2に対応した辞書として前記内蔵辞書「ことわざ辞典」が設定されている。
さらに、メニュー位置テーブル12fには、図5(A)で示したように、メニューキー17mの操作により表示される辞書メニューの配列として、前記各内蔵辞書「[A]学習国語辞典」〜「[F]ことわざ辞典」が設定されている。
そして、今回の辞書追加処理における高校生レベルへの移行に伴う追加の辞書としては、「国語」「百科」「漢和」「英和」「和英」「その他」の各種類において「○辞苑」「マイ百科事典」「大漢字辞典」「ジ○ニアス英和辞典」「クラウ○和英辞典」「○○俳句季題便覧」「英語類語辞典」「○○IT用語事典」が選択指定されたものとする。
図7に示す追加辞書のキー位置設定処理が起動されると、前記指定の追加辞書を呼び出すための操作位置を、辞書選択メニュー画面Mn(図12参照)上のみとするか、又はシフト機能上での辞書指定キー17anの位置とするかが、前記図9(A)で示したシフト後キー位置設定画面G3上での追加辞書キー設定「メニュー/シフト後キー」の項目選択に応じて判断される(ステップC1)。
ここで、「シフト後キー」が項目選択されてシフト機能上での辞書指定キー17anに対応付けた追加辞書の位置設定であると判断されると、前記追加辞書のうちで先頭の辞書「○辞苑」が指定され(ステップC1→C2)、その辞書の種類が「国語」であることが検知される(ステップC3)。
すると、この「国語」の種類の内蔵辞書が有るか否か判断され(ステップC4)、この場合には、「国語」の内蔵辞書として「学習国語事典」があると判断され、この内蔵辞書「学習国語事典」を指定するための辞書指定キー「国語」17a1に対応したシフト後の設定位置は空いているか否かが、現在の辞書キー(シフト後)位置テーブル12e(図4(A)参照)に基づき判断される(ステップC4→C5)。
そして、辞書指定キー「国語」17a1に対応したシフト後の設定位置が空いていると判断されると、図4(B)に示すように、当該辞書キー(シフト後)位置テーブル12eにおける「国語」のシフト後設定位置が追加辞書「○辞苑」のキー位置として設定される(ステップC5→C6)。
また、前記追加辞書「○辞苑」を呼び出すためのキー位置は、図5(B)に示すように、メニュー位置テーブル12fに設定されている内蔵辞書「[A]学習国語辞典」〜「[F]ことわざ辞典」のキー位置に続く空きエリア[G]にも設定される(ステップC7)。
すると、次の追加辞書「マイ百科事典」が指定され(ステップC8)、その辞書の種類が「百科」であることが検知される(ステップC3)。
すると、この「百科」の種類の内蔵辞書として「ものしり百科事典」があると判断され(ステップC4)、この内蔵辞書「ものしり百科事典」を指定するための辞書指定キー「百科」17a2に対応したシフト後の設定位置は空いているか否かが、前記先頭の追加辞書同様に現在の辞書キー(シフト後)位置テーブル12e(図4(A)参照)に基づき判断される(ステップC4→C5)。
この場合、辞書指定キー「百科」17a2に対応したシフト後の設定位置には、内蔵辞書「ことわざ事典」が既に設定されており空き無しと判断されるので、前記追加辞書「マイ百科事典」を呼び出すためのキー位置は、図5(B)に示すように、メニュー位置テーブル12fに設定されている前記追加辞書「[G]○辞苑」のキー位置に続く空きエリア[H]にのみ設定される(ステップC5→C7)。
すると、さらに次の追加辞書「大漢字辞典」が指定され(ステップC8)、その辞書の種類が「漢和」であることが検知される(ステップC3)。
すると、この「漢和」の種類の内蔵辞書として「マンガ漢和辞典」があると判断され(ステップC4)、辞書キー(シフト後)位置テーブル12e(図4(A)参照)における辞書指定キー「漢和」17a3に対応したシフト後の設定位置は空き有りと判断される(ステップC5)。
これにより、図4(B)に示すように、当該辞書キー(シフト後)位置テーブル12eにおける「漢和」のシフト後設定位置が追加辞書「大漢字辞典」のキー位置として設定され(ステップC6)、また、当該追加辞書「大漢字辞典」を呼び出すためのキー位置は、図5(B)に示すように、メニュー位置テーブル12fに設定されている前記追加辞書「[H]マイ百科事典」のキー位置に続く空きエリア[I]にも設定される(ステップC7)。
すると、さらに次の追加辞書「ジ○ニアス英和辞典」が指定され(ステップC8)、その辞書の種類が「英和」であることが検知される(ステップC3)。
この後、前記ステップC3〜C8における処理が同様に繰り返されることで、前記追加辞書「ジ○ニアス英和辞典」「クラウ○和英辞典」の各キー位置は、それぞれ図4(B)に示すように、辞書キー(シフト後)位置テーブル12eにおける「英和」「和英」の各シフト後設定位置に設定され(ステップC3〜C6)、また、図5(B)に示すように、メニュー位置テーブル12fの前記追加辞書「[I]大漢字事典」のキー位置に続く各空きエリア[J][K]にも設定される(ステップC7)。
また、前記追加辞書「○○俳句季題便覧」「英語類語辞典」「○○IT用語事典」についての各キー位置は、何れも同種の内蔵辞書無しと判断されて、図5(B)に示すように、メニュー位置テーブル12fに設定されている前記追加辞書「[K]クラウ○和英辞典」のキー位置に続く空きエリア[L][M][N]にのみ設定される(ステップC4→C7)。
そして、ステップC8において、キー位置が未設定である次の追加辞書無しと判断されると、図9(A)で示したシフト後キー位置設定画面G3において、前記辞書キー(シフト後)位置テーブル12eに基づきシフト機能を伴うキー位置が設定された各辞書指定キー「国語」17a1〜「和英」17a5と各辞書との対応位置を変更設定可能な状態になる(ステップC9)。
この場合、ステップC9では、図9(A1)に示すように、各辞書指定キー「国語」17a1〜「和英」17a5に対応表示された各辞書の表示位置を、所望の位置変更を行いたい各辞書表示エリア間(例えば「○辞苑」と「大漢字辞典」間)でカーソルキー17k及びスーパージャンプキー17jを操作して入れ替え、「訳/決定」キー17yを操作することで、適宜更新されて表示される(ステップC9)。
すると、前記シフト後キー位置設定画面G3での辞書表示位置の変更に伴い前記辞書キー(シフト後)位置テーブル12e(図4(B)参照)上での入れ替え対象辞書である「○辞苑」と「大漢字辞典」との位置が変更設定され、メモリ12にインストールされる(ステップ10)。
一方、前記ステップC1におけるシフト後キー位置設定画面G3(図9(A)参照)上での追加辞書キー設定「メニュー/シフト後キー」の項目に応じて、「メニュー」が選択されて辞書選択メニュー画面Mn(図12参照)上での追加辞書の位置設定であると判断されると、当該各追加辞書「○辞苑」〜「○○IT用語事典」を呼び出すためのキー位置は、図5(A)→図5(B)に示すように、メニュー位置テーブル12fに設定されている内蔵辞書「[A]学習国語辞典」〜「[F]ことわざ辞典」のキー位置に続く空きエリア[G]〜[N]に順次設定され、図9(B)(C)に示すように、メニュー位置設定第1画面Gm1及びメニュー位置設定第2画面Gm2として表示される(ステップC1→C11)。
このメニュー位置設定第1画面Gm1とメニュー位置設定第2画面Gm2とは、次ページキー17puの操作に応じて切り換えられるもので、このメニュー位置設定画面Gmnにおいて表示された各辞書の配列位置は、所望の位置変更を行いたい各辞書表示位置間でカーソルキー17k及びスーパージャンプキー17jを操作することで入れ替えられ、「訳/決定」キー17yを操作することで更新されて表示される(ステップC9)。
すると、前記メニュー位置設定画面Gmn上での表示配列位置の変更に伴い前記メニュー位置テーブル12f(図5(B)参照)上での入れ替え対象辞書の位置が変更設定され、メモリ12にインストールされる(ステップC10)。
すなわち、購入選択された追加の各辞書を呼び出すためのキー位置は、シフト機能を伴う各辞書指定キー17a1〜17a5に対応付けられて設定されると共に、辞書選択メニュー画面Mn(図12参照)上の空きエリアにも順次設定されるか(ステップC1〜C8)、または、当該辞書選択メニュー画面Mn(図12参照)上の空きエリアにのみ順次設定されるもので(ステップC1→C11)、前記辞書指定キー17a1〜17a5のそれぞれに対応する追加辞書のシフト後キー位置や辞書選択メニュー画面Mn(図12参照)上での追加辞書の配列表示位置は、ユーザの希望により適宜変更されて更新表示され(ステップC9)、辞書キー(シフト後)位置テーブル12eやメニュー位置テーブル12fに更新設定されてインストールされる(ステップC10)。
このような、追加辞書のキー位置設定処理(ステップAC/BD)によって、各追加の辞書それぞれを呼び出すためのキー位置が、例えば図4(B)および図5(B)で示したように、辞書キー(シフト後)位置テーブル12eおよびメニュー位置テーブル12fとして更新設定されると、辞書管理サーバ20の顧客端末別購入情報メモリ22dnに記憶されているアクセス先の携帯機器(電子辞書)10に対応する追加辞書情報22dn2に従い、購入対象である各追加の辞書データが種類別辞書データベース22bから読出され、当該アクセス先の携帯機器(電子辞書)10へ送信される(ステップB6)。
すると、携帯機器(電子辞書)10では、前記辞書管理サーバ20から送信された各追加の辞書データが受信され、メモリ12内の追加辞書データメモリ12gにインストールされる(ステップA9)。
この際、追加辞書データメモリ12gにインストールされる各追加の辞書データには、それぞれの辞書タイトル/元メディア(この場合「インターネット」)/インストール年月日が対応付けられて記憶される。
なお、携帯機器(電子機器)10での追加辞書のキー位置設定およびその設定位置の変更による更新表示に伴い、当該携帯機器(電子機器)10自らが辞書キー(シフト後)位置テーブル12eおよびメニュー位置テーブル12fの更新設定処理を行わない場合には、前記ステップC9におけるシフト機能を伴う各辞書指定キー17a1〜17a5と各辞書との対応付けの更新表示情報、およびメニュー位置設定画面Gmnでの各辞書の配列の更新表示情報は、辞書管理サーバ20へ送信される(ステップC10′)。
すると、辞書管理サーバ20では、前記携帯機器(電子辞書)10から受信されたシフト機能を伴う各辞書指定キー17a1〜17a5と各辞書との対応付けの更新表示情報、およびメニュー位置設定画面Gmnでの各辞書の配列の更新表示情報に従い、これに対応した辞書キー(シフト後)位置テーブル12eおよびメニュー位置テーブル12fを作成する(ステップD10′)。
そして、顧客端末別購入情報メモリ22dnに記憶されているアクセス先の携帯機器(電子辞書)10に対応する追加辞書情報22dn2に従い、購入対象である各追加の辞書データを種類別辞書データベース22bから読出し、前記更新作成された辞書キー(シフト後)位置テーブル12eおよびメニュー位置テーブル12fと共に当該アクセス先の携帯機器(電子辞書)10へ送信する(ステップB6)。
すると、携帯機器(電子辞書)10では、前記辞書管理サーバ20から送信された更新後の辞書キー(シフト後)位置テーブル12eおよびメニュー位置テーブル12fが受信されてメモリ12内の対応エリアにインストールされ、また各追加の辞書データが受信されてメモリ12内の追加辞書データメモリ12gにインストールされる(ステップA9)。
この際も前記同様に、追加辞書データメモリ12gにインストールされる各追加の辞書データには、それぞれの辞書タイトル/元メディア(この場合「インターネット」)/インストール年月日が対応付けられて記憶される。
これにより、携帯機器(電子辞書)10では、前記追加辞書購入選択画面G2(図8(B)参照)において選択指定した各追加の辞書データ「○辞苑」「マイ百科事典」「大漢字辞典」「ジ○ニアス英和辞典」「クラウ○和英辞典」「○○俳句季題便覧」「英語類語辞典」「○○IT用語事典」が、辞書管理サーバ20からダウンロードされてメモリ12内の追加辞書データメモリ12gにインストールされた状態になるのと共に、当該各追加の辞書を各内蔵辞書「学習国語辞典」「ものしり百科事典」「マンガ漢和辞典」「初級英和辞典」「ジュニアー和英辞典」「ことわざ辞典」と同様のキー操作により呼び出して使用するための辞書キー(シフト後)位置テーブル12e(図4(B)参照)およびメニュー位置テーブル12f(図5(B)参照)が設定され、前記シフト後キー位置設定画面G3(図9(A)参照)やメニュー位置設定画面Gmn(図9(A)(B)参照)でのユーザ任意の変更操作に応じて更新設定された状態となる。
なお、前記図6〜図9を参照して説明した辞書追加処理では、通信ネットワーク(インターネット)N上にある辞書管理サーバ20から所望の追加の辞書を選択的に指定してダウンロードし、前記追加辞書のキー位置設定処理に従いそのキー位置を設定し、そして追加辞書データメモリ12gにインストールする構成としたが、外部記録媒体13としてのCD−ROMやメモリカードからダウンロードして追加インストール場合でも、その追加辞書のキー位置設定処理(ステップC1〜C10)は前記同様に行われる。
図10は前記携帯機器(電子辞書)10による辞書表示処理を示すフローチャートである。
図11は前記携帯機器(電子辞書)10での辞書表示処理に伴う追加辞書インストール前後の各辞書呼び出しのためのキー位置状態を対比して示す図であり、同図(A)は追加辞書インストール前の各辞書キー位置状態を示す図、同図(B)は追加辞書インストール(ダウンロード)後の各辞書キー位置状態を示す図である。
図12は前記携帯機器(電子辞書)10での辞書表示処理に伴う追加辞書インストール前後の辞書選択メニュー画面Mnを対比して示す図であり、同図(A)は追加辞書インストール前の辞書選択メニュー画面M1を示す図、同図(B)は追加辞書インストール(ダウンロード)後の辞書選択メニュー画面M1,M2を示す図である。
辞書データを使用した各種用語の訳語検索や内容検索などを行う場合に、辞書表示処理が起動されると、追加辞書データメモリ12g内に追加の辞書データがインストールされて記憶されているか否か、つまり追加の辞書が有るか否か判断される(ステップE1)。
ここで、追加の辞書無しと判断された場合には、通常の辞書表示処理に移行され、辞書指定キー17anやメニューキー17mの操作に応じて辞書キー位置テーブル12d(図3参照)やメニュー位置テーブル12f(図5(A)参照)が参照され、内蔵辞書データメモリ12cに記憶されている各種内蔵辞書の中の所望の種類の辞書データが呼び出され、検索対象である見出し語の入力表示状態となる。
例えば図11(A)の(1)に示すように、内蔵辞書データ12cとして「国語:学習国語辞典」「百科:ものしり百科事典」「漢和:マンガ漢和辞典」「英和:初級英和辞典」「和英:ジュニアー和英辞典」「第2百科:ことわざ辞典」が予め記憶されている追加辞書インストール前の携帯機器(電子辞書)10にあっては、所望の種類表記の辞書指定キー17anを操作すると、辞書キー位置テーブル12d(図3参照)に従って当該指定の種類の前記内蔵辞書データが読み出され、当該辞書の種類に応じた見出し語入力画面G1の表示状態となる。
そして、図11(A)の(2)に示すように、シフトキー17sを操作すると各辞書指定キー17anそれぞれの位置に対応したエリアを有するシフト後辞書メニューHsが表示部18の下段に沿って表示される。
この追加辞書インストール前のシフト後辞書メニューHsでは、辞書キー(シフト後)位置テーブル12e(図4(A)参照)に従って辞書指定キー「百科事典」17a2に沿ったパネル表記「ことわざ」に対応するエリアにのみ「ことわざ辞典」と表示されるもので、シフトキー17s+辞書指定キー「百科事典」17a2の操作によって内蔵辞書データ「ことわざ辞典」が読出されその見出し語入力画面の表示状態となる。
また、メニューキー17mを操作すると、図12(A)に示すように、メニュー位置テーブル12f(図5(A)参照)に従った順序で各内蔵辞書のタイトルが配列された辞書選択メニュー画面M1が表示される。そして、この辞書選択メニュー画面M1において、カーソルキー17kを操作して所望の辞書タイトルを指定することで、当該指定の内蔵辞書データが読み出されて見出し語入力画面G1の表示状態となる。
一方、前記ステップE1において、追加辞書データメモリ12g内に追加の辞書データがインストールされて記憶されていると判断された場合には、メニューキー17mの操作検出状態であるか(ステップE2(Yes))、またはシフトキー17sの操作検出状態であるか(ステップE3(Yes))が判断される。
ここで、前記メニューキー17mおよびシフトキー17sの何れのキー検出も無いと判断されると、図11(B)の(1)に示すように、辞書キー位置テーブル12d(図3参照)に従い各辞書指定キー17anそれぞれの位置に対応した種類の内蔵辞書タイトルの表示エリアを有する辞書メニューHが表示部18の下段に沿って表示される(ステップE2→E3→E4)。
ここで、例えば辞書指定キー「国語辞典」17a1を操作すると、当該辞書指定キー「国語辞典」17a1の操作位置に対応するところの辞書メニューH上に表示されている内蔵辞書の辞書データ「学習国語辞典」が読出され、その見出し語入力画面G1の表示状態となる(ステップE6→E7)。
また、追加の辞書がインストールされている場合に、シフトキー17sの操作が検知判断された場合には、図11(B)の(2)に示すように、辞書キー(シフト後)位置テーブル12e(図4(B)参照)に従い各辞書指定キー17anそれぞれの位置に対応した種類の辞書タイトルの表示エリアを有するシフト後辞書メニューHsが表示部18の下段に沿って表示される(ステップE3→E8)。
このシフト後辞書メニューHsの表示に合わせて、例えば辞書指定キー「国語辞典」17a1を操作すると、当該辞書指定キー「国語辞典」17a1の操作位置に対応するところのシフト後辞書メニューHs上に表示されている追加辞書の辞書データ「○辞苑」が読出され、その見出し語入力画面G1の表示状態となる(ステップE10→E11)。
また、追加の辞書がインストールされている場合に、メニューキー17mの操作が検知判断された場合には(ステップE2/E5/E9)、図12(B)に示すように、追加辞書によるキー位置設定後のメニュー位置テーブル12fに従った順序で各内蔵辞書および各追加辞書のタイトルが配列された辞書選択メニュー画面M1が表示される(ステップE12)。
なお、この辞書選択メニュー画面M1上で全辞書タイトルが表示しきれない場合には、ページ送りキー17puの操作によって辞書選択メニュー画面M2と切り換え表示される。
この際、前記辞書選択メニュー画面Mnに一覧表示される各内蔵辞書および追加辞書のタイトルのうち追加辞書のタイトルについては、当該追加辞書データメモリ12gに共に記憶されているダウンロード元のメディア名(インターネット/CD−ROM/メモリカードなど)が対応付けられて表示される(ステップE12a)。
これによりユーザは、辞書選択メニュー画面Mnにて一覧表示される各内蔵および追加の辞書のうち、何れの辞書が追加の辞書でまた当該追加の辞書を何れのメディアからダウンロードしたのかを容易に確認することができる。
そして、この辞書選択メニュー画面M1,M2において、カーソルキー17kを操作して所望の辞書タイトルを選択指定することで、当該指定の辞書データが読み出されて見出し語入力画面G1の表示状態となる(ステップE13→E14)。
そして、前記辞書指定キー17anの直接操作に応じた辞書データの読出しに伴う見出し語入力画面G1、または前記シフトキー17s操作後の辞書指定キー17anの操作に応じた辞書データの読出しに伴う見出し語入力画面G1、または辞書選択メニュー画面Mn上での選択操作に応じた辞書データの読出しに伴う見出し語入力画面G1において、検索対象となる見出し語を文字入力すると(ステップE16)、これにより入力された見出し語の文字列が前記選択的に読み出された所望の辞書データから検索され、その見出し語に対応する訳語や意味内容等の対応情報が表示される(ステップE17)。
この場合、前記各内蔵の辞書データ12cを辞書指定キー17anやシフトキー17s,メニューキー17mを使用して選択的に呼び出して辞書検索処理を行う場合と、各追加の辞書データ12gを同辞書指定キー17anやシフトキー17s,メニューキー17mを使用して選択的に呼び出して辞書検索処理を行う場合とで、そのキー操作の手順ややり方は全く変わらず、追加辞書のインストール後であっても、同インストール前と同じ使い勝手で、所望の辞書データを使用した検索処理が行えるようになる。
なお、このようなユーザ所望の辞書データを適宜ダウンロードしてインストール可能な電子辞書装置では、各内蔵の辞書および各追加の辞書で多種多様な複数の辞書が用意されることになるが、次に説明する全辞書検索機能を備えることで、見出し語に対応した最適な検索情報を容易に見出すことができるようになる。
図13は前記携帯機器(電子辞書)10における全辞書検索処理を示すフローチャートである。
図14は前記携帯機器(電子辞書)10での全辞書検索処理に伴う辞書検索表示動作(その1)を示す図であり、同図(A)は全辞書検索の見出し語入力画面GAを示す図、同図(B)は全辞書検索結果一覧表示画面GA1を示す図、同図(C)は検索結果選択表示画面GA2を示す図である。
入力部17における全辞書検索キー17A(図11参照)が操作されると、図14(A)に示すように、全辞書検索用見出し語入力画面GAが表示される(ステップS1→S2)。
この全辞書検索用見出し語入力画面GAにおいて、入力部17の操作により検索対象となる見出し語(例えば「ふらんねる」)が入力されて表示されると、内蔵辞書データメモリ12cに記憶されている各内蔵の辞書データ(「学習国語辞典」〜「ことわざ辞典」)および追加辞書データメモリ12gに記憶されている各追加の辞書データ(「○辞苑」〜「○○IT用語事典」)の全ての辞書データのそれぞれを対象にして入力された見出し語「ふらんねる」の検索処理が実行される(ステップS3→S4)。
すると、図14(B)に示すような全辞書検索結果一覧表示画面GA1において、検索対象の見出し語と一致する見出し語「ふらんねる」を有する全ての辞書のタイトルが配列表示されると共に、各辞書タイトルに対応付けて検索された見出し語の先頭部分が表示され、さらに一致見出し語が検索された各辞書のうちで追加の辞書については、そのダウンロード元メディア、ダウンロード年月日が対応付けられて表示される(ステップS5)。
この全辞書検索結果一覧表示画面GA1において、見出し語検索された各辞書のうちでユーザ所望の辞書タイトル(この場合「学習国語辞典」)を選択して識別表示させ、入力部17の「訳/決定」キー17yが操作されると(ステップS6)、図14(C)に示すように、選択された辞書データに基づき検索たれた見出し語「ふらんねる」に続く、訳語,意味内容などの検索情報の全てが検索結果選択表示画面GA2に表示される(ステップS7)。
図15は前記携帯機器(電子辞書)10での全辞書検索処理に伴う辞書検索表示動作(その2)を示す図であり、同図(A)は全辞書検索結果一覧表示画面GA1を示す図、同図(B)は検索結果選択表示画面GA2を示す図である。
図15(A)に示すように、見出し語「ふらんねる」が検索された各辞書タイトル「学習国語」「ものしり百科」「ジュニアー和英」「○辞苑」「マイ百科」「クラウ○和英」とその検索見出し語の先頭部分、および追加の辞書についてはそのそれぞれのダウンロードメディア・ダウンロード年月日が対応付けられて表示された全辞書検索結果一覧表示画面GA1(ステップS5)において、例えば「マイ百科」を選択して識別表示させ「訳/決定」キー17yが操作されると(ステップS6)、図15(B)に示すように、当該「マイ百科事典」の追加辞書データの見出し語「ふらんねる」に対応付けられた画像を含む全情報が検索結果選択表示画面GA2に表示される(ステップS7)。
これにより、インターネット上の辞書管理サーバ20や外部記録媒体13であるメモリカード、あるいはCD−ROMなどから多種多様な追加の辞書データをダウンロードしてインストールすることにより、利用可能な辞書数が多くなった場合でも、「全辞書検索」キー17Aを操作して全ての辞書データを対象とした見出し語検索処理を一括して行うことで、容易に最適な辞書情報を見出すことができ、しかも見出し語検索された辞書データが内蔵の辞書であるのかダウンロードされた追加の辞書であるかを、そのダウンロード元メディアやダウンロード年月日を表示させて容易に確認できるようになる。
したがって、前記構成の携帯機器(電子辞書)10における辞書追加・全辞書検索機能によれば、辞書の種類を個々に表記した各辞書指定キー17an…と当該各種類の内蔵辞書データとを対応付けた辞書キー位置テーブル12dおよびシフトキー17s操作後の各辞書指定キー17an…と各種類の内蔵辞書データとを対応付けた辞書キー(シフト後)位置テーブル12eに従い、辞書指定キー17anの単独操作やシフトキー17s+辞書指定キー17anの組み合わせ操作に応じて対応付けられた辞書データを呼び出して検索使用すると共に、メニュー位置テーブル12fによって各内蔵辞書を配列した辞書選択メニュー画面Mnに従い当該メニュー画面Mnにて選択した辞書データを呼び出して検索使用する。そして、外部から追加の辞書データをインストールした場合には、各追加の辞書を呼び出すためのキー位置をその種類毎に前記辞書キー(シフト後)位置テーブル12eの空きエリアに設定すると共に、前記メニュー位置テーブル12fの空きエリアにも配列設定して、前記シフトキー17s+辞書指定キー17anの組み合わせ操作や辞書選択メニュー画面Mnでの選択操作に応じて各追加の辞書データも呼び出すようにしたので、追加の辞書データも前記内蔵の辞書データと同様のキー操作によって呼び出し検索使用することができる。
しかも、多数の追加の辞書データをダウンロードしてインストールすることで、検索対象見出し語に適切な辞書データを個別に認識して指定できないような場合でも、「全辞書検索」キー17Aの操作に応じて全ての辞書データを対象とした見出し語検索処理を一括して行うことで、容易に最適な辞書情報を見出すことができるようになる。
また、見出し語検索された辞書データが内蔵の辞書であるのかダウンロードされた追加の辞書であるかを、そのダウンロード元メディアやダウンロード年月日を表示させて容易に確認できるようになる。
なお、前記実施形態の携帯機器(電子辞書)10では、シフトキー17sの操作を伴う各辞書指定キー17an…と各辞書との対応付けを設定する辞書キー(シフト後)位置テーブル12eには、内蔵辞書のみの状態で空きエリアを存在させ、この空きエリアに対して追加の各辞書を各辞書指定キー17an…で指定する辞書の種類に対応させて設定する構成としたが、次に説明するように、内蔵辞書のみの状態でシフトキー17s後の各辞書指定キー17an…と各内蔵辞書との対応付けが全て成されている場合には、追加の各辞書はメニュー位置テーブル12fの空きエリアにのみキー位置を設定し、辞書選択メニュー画面Mnから内蔵辞書同様の使い勝手により使用する構成としてもよい。
図16は前記携帯機器(電子辞書)10においてシフトキー17s後の各辞書指定キー17an…の全てについて内蔵辞書が対応付けられている場合のキー入力パネルおよび追加辞書インストール前の辞書選択メニュー画面M1を示す図である。
図17は前記携帯機器(電子辞書)10においてシフトキー17s後の各辞書指定キー17an…の全てについて内蔵辞書が対応付けられている場合のキー入力パネルおよび追加辞書インストール(ダウンロード)後の辞書選択メニュー画面M2を示す図である。
すなわち、携帯機器(電子辞書)10においてシフトキー17s後の各辞書指定キー17an…の全てについて内蔵辞書が対応付けられている場合のキー入力パネルには、各辞書指定キー17a1〜17a5の直上のパネル位置にシフトキー17sとの組み合わせ操作により呼び出される各内蔵辞書の種類がシフト後辞書メニューm1〜m5として印刷表記される。
そして、このような携帯機器(電子辞書)10の場合には、辞書管理サーバ20(又はCD−ROM/メモリカード)からダウンロードしてインストールする追加の各辞書データを呼び出すためのキー位置は、前記図7を参照して説明した追加辞書のキー位置設定処理により、メニュー位置テーブル12fの空きエリアにのみ順次追加されて設定されるので、追加の各辞書データはメニューキー17mにより表示される辞書選択メニュー画面M1,M2上において、内蔵の各辞書データを選択して呼び出し使用する場合と同様の使い勝手で呼び出して使用することができる。
この場合、図17(B)の(2)に示すように、2ページ目の辞書選択メニュー画面M2において表示される各追加の辞書タイトルには、前記実施形態同様に、そのダウンロード元メディアが対応付けられて表示されるので、メニュー表示される多数の辞書のうち何れの辞書がダウンロードによる追加の辞書で何の外部メディアからダウンロードされたのかを容易に確認することができる。
なお、前記各実施形態において記載した携帯機器(電子辞書)10および辞書管理サーバ20による各処理の手法、すなわち、図6のフローチャートに示す辞書追加処理、図7のフローチャートに示す当該辞書追加処理に伴う追加辞書のキー位置設定処理、図10のフローチャートに示す辞書表示処理、図13のフローチャートに示す全辞書検索処理等の各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記録媒体13(23)に格納して配布することができる。そして、通信ネットワーク(インターネット)Nとの通信機能を備えた種々のコンピュータ端末は、この外部記録媒体13(23)に記憶されたプログラムを記録媒体読取部14(24)によってメモリ12(22)に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記実施形態において説明した辞書追加機能および追加辞書を含んだ全辞書検索機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク(インターネット)N上を伝送させることができ、この通信ネットワーク(インターネット)Nに接続されたコンピュータ端末(プログラムサーバ)から前記のプログラムデータを取り込み、前述した辞書追加機能および追加辞書を含んだ全辞書検索機能を実現することもできる。
なお、本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。