JP3967894B2 - 給油装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空圧関連設備にオイルミストを供給する給油装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5に示されるように、空圧源11に接続される、いわゆる「エア3点セット」がある。これは、空圧源11から供給された加圧空気中のごみ、水分を除去するフィルタ装置12と、空圧源11の圧力を設定圧力に調整する圧力調整弁13と、空圧回路用制御弁などの空圧関連設備に潤滑用のオイルミストを供給するルブリケータ14とが、ワンセットになったものである。
【0003】
ルブリケータ14は、圧力調整弁13で圧力調整された入口通路15の加圧空気が、絞り孔16より上流側に設けられた入口孔17を経てミスト用油タンク18内に導かれ、このミスト用油タンク18内に溜められた潤滑油すなわちミスト用油19の油面を加圧する。
【0004】
一方、絞り孔16に臨んでいる小孔21は、空圧関連設備が使用されている場合の絞り孔16内に生ずる空気流れにより圧力降下する。このため、加圧されたミスト用油19は、導油管22を通じて押上げられ、油量調整用のニードル弁23を経て、滴下量目視窓24内に設けられた滴下管25より滴下量目視窓24内に滴下され、さらに絞り孔16に臨んで圧力降下している小孔21に吸込まれ、絞り孔16より出口通路26の空気中に霧状になって混入される。
【0005】
そして、空圧で作動するほとんどの部品加工用生産設備には、設備保護のためのルブリケータ14が設けられ、このルブリケータ14より空圧回路の制御弁などの各空圧関連設備にオイルミストを供給し、空圧関連設備の保護を図っている。
【0006】
オペレータは、ミスト用油タンク18に設けられた窓(図示せず)および滴下量目視窓24を透して、ミスト用油タンク18内の油量および滴下管25より滴下されるミスト用油の有無と、滴下間隔(すなわちミスト用油の滴下供給量)とを目視で点検するとともに、ミスト用油タンク18上にある滴下量調整つまみ(図示せず)を回動して、ニードル弁23でミスト用油の滴下供給量を調整する。
【0007】
また、このルブリケータ14のミスト用油タンク18にミスト用油19を補給すなわち給油するときは、空圧源11を停止させて、ミスト用油タンク18に通じる給油口(図示せず)から閉塞ねじを外して、この給油口を開け、この給油口からミスト用油タンク18内にミスト用油19を少量ずつ注ぎ足していくことで、空圧関連設備の保守に努めている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このルブリケータ14を含むエア3点セットは、何らかの空圧関連設備を稼働して、その設備に加圧空気を供給していなければ、作動しないものである。
【0009】
すなわち、ミスト用油19の滴下供給量を点検するとともに調整する作業は、空圧関連設備の稼働中、特に加圧空気を消費するタイミングでなければ滴下供給量の調整ができず、正確な調整作業が困難であるとともに、稼働頻度の低い設備ほど点検、調整などが疎かになるので、オイルミストの供給不足による設備故障の原因になっている。
【0010】
また、ルブリケータ14のミスト用油タンク18内へミスト用油19を給油するときは、空圧源11の稼働を停止させて、ミスト用油タンク18内の加圧を止めるとともに、ミスト用油タンク18への給油口を開けて人手によりミスト用油タンク18内にミスト用油19を少量ずつ注入していくため、人と機械のスケジュールを組む必要が生じ、非効率的となる。
【0011】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、空圧関連設備の稼働の有無に拘わらず、いつでもルブリケータからのオイルミスト供給量を点検、調整できる給油装置を提供することを目的とし、また、空圧源を稼働したままミスト用油を給油できる給油装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項に記載された発明は、空気の流動により潤滑用のオイルミストを発生して空圧関連設備へ供給するとともにオイルミスト供給量の点検および調整が可能のルブリケータと、ルブリケータから空圧関連設備へ供給される空気を外部へ排出する排気手段とを備え、ルブリケータは、ミスト用油を溜めるとともにミスト用油の油面に空圧源から供給された加圧空気を作用させるミスト用油タンクと、ミスト用油タンクの上方に配置されミスト用油タンクに補給されるミスト用油を溜めた補給タンクと、開くことでミスト用油タンク内の加圧空気を抜く圧抜き弁と、開くことで補給タンク内のミスト用油をミスト用油タンク内に重力落下させる補給弁と、ミスト用油タンクから圧抜き弁に連通された圧抜き管路と、圧抜き管路を通して補給弁からミスト用油タンクに挿入された補給管とを具備した給油装置である。そして、排気手段によりルブリケータの下流側から空気を外部へ排出することで、空圧関連設備が稼働していないときでも設備稼働状況を作り、ルブリケータからのオイルミスト供給量、すなわちミスト用油の滴下供給量を点検できるとともに調整できる。これにより、稼働頻度の低い設備に対するルブリケータでも、正確な調整作業をいつでも容易にでき、オイルミストの供給不足による設備故障を防止できる。空圧源を稼働したままの状態でも、補給タンクにミスト用油を入れ、圧抜き弁を開くことで、ミスト用油タンク内の加圧空気を抜き、さらに補給弁を開くことで、補給タンク内のミスト用油をミスト用油タンク内に重力落下させて給油でき、給油時に空圧源を稼働停止する必要がない 。これにより、共通の空圧源に接続された他の空圧関連設備を稼働できる。圧抜き管路内に補給管を配置したことで、配管構造がシンプルになり、補給管はミスト用油タンクに挿入するだけで良い。
【0013】
請求項2に記載された発明は、請求項1記載の給油装置における排気手段が、ルブリケータの下流側に設けられた逆止弁内蔵のクイックカプラ雌型と、クイックカプラ雌型に対し嵌脱自在で逆止弁解除可能のクイックカプラ雄型と、クイックカプラ雄型と一体に設けられた流量調整可能の排気弁とを具備した給油装置であり、クイックカプラ雌型にクイックカプラ雄型を嵌込むだけの簡単な操作で、排気弁を短時間で容易に接続でき、ルブリケータからのオイルミスト供給量の点検および調整作業を直ちに開始できる。また、流量調整可能の排気弁により、空圧関連設備と同等の負荷条件を設定でき、ルブリケータからのオイルミスト供給量の点検および調整作業をそれぞれの設備に応じて適切にできる。さらに、複数のルブリケータの下流側にそれぞれ設けられたクイックカプラ雌型に対し、排気弁のクイックカプラ雄型を差し替えることで、1つの排気弁を複数のルブリケータに対し効率良く共用できる。
【0014】
請求項3に記載された発明は、請求項1記載の給油装置における排気手段が、ルブリケータの下流側を空圧関連設備のみに連通する位置と外部へ排出する位置とのいずれか一方に切換える切換弁を具備した給油装置であり、切換弁を、ルブリケータの下流側を設備のみに連通する位置から外部へ排出する位置へと切換えるだけの簡単な切換操作で、ルブリケータからのオイルミスト供給量の点検および調整作業を直ちに開始できる
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1乃至図4に示された一実施の形態を参照しながら詳細に説明する。なお、図5に示されたものと同様の部分には、同一符号を付して、その説明を省略する。
【0016】
図1に示されるように、コンプレッサなどの加圧空気の供給源である空圧源11に、通路27を経て、加圧空気中のごみ、水分を除去するフィルタ装置12が接続され、さらに通路28を経て、空圧源11の圧力を設定圧力に調整する圧力調整弁13が接続され、さらに通路29を経て、空圧関連設備に潤滑用のオイルミストを供給するルブリケータ14が接続されている。
【0017】
このルブリケータ14は、空気の流動により潤滑用のオイルミストを発生して、空圧回路の制御弁、アクチュエータなどの空圧関連設備へ供給するものであり、ミスト用油タンク18には上下方向の長窓30が透明部材で形成されているので、この長窓30を透してタンク内油面レベルを点検する。
【0018】
さらに、このルブリケータ14は、透明な材料でドーム状に形成された滴下量目視窓24を透して、滴下管25から滴下されるミスト用油の有無や、滴下間隔(すなわちミスト用油の滴下供給量)を目視で直接点検することにより、オイルミスト供給量を点検し、後述するようにオイルミスト供給量の調整が可能となるものであり、基本構造は、図5に示された通りである。
【0019】
このようなルブリケータ14の下流側の通路31には、ルブリケータ14から空圧関連設備へ供給される空気を外部へ排出する排気手段32が設けられている。
【0020】
この排気手段32は、ルブリケータ14の下流側に設けられた管継手33に逆止弁内蔵のクイックカプラ雌型34が設けられ、このクイックカプラ雌型34に対しクイックカプラ雄型35が嵌脱自在に設けられている。
【0021】
このクイックカプラ雄型35は、クイックカプラ雌型34に嵌着することで、その嵌着状態を保持できるとともに、クイックカプラ雌型34に内蔵された逆止弁を押圧して逆止解除することで、管継手33と、クイックカプラ雄型35に一体に設けられた排気弁36とを連通させることができる。
【0022】
排気弁36は、手動により流量調整可能の弁であり、その排気口37には、空気吹出音を低減させるための消音器38が接続されている。
【0023】
図1および図2に示されるように、ルブリケータ14は、ミスト用油タンク18の上方に透明容器製の補給タンク41が配置されている。ミスト用油タンク18は、ミスト用油19を溜めるとともにミスト用油19の油面に空圧源11から供給された加圧空気を作用させるタンクであり、また、補給タンク41は、ミスト用油タンク18に補給されるミスト用油19aを溜めたタンクである。
【0024】
ミスト用油タンク18にはТ字形の管継手42が接続され、この管継手42に水平方向の管43を介して圧抜き弁44が接続されている。この圧抜き弁44の手動操作部45を回動して内部の可動弁体46を開くことで、ミスト用油タンク18内の加圧空気を抜くことができる。
【0025】
さらに、管継手42の上方には補給弁47が接続され、この補給弁47を介して前記補給タンク41が接続されている。補給弁47の手動操作部48を回動して内部の可動弁体49を開くことで、補給タンク41内のミスト用油19aをミスト用油タンク18内に重力落下させることができる。
【0026】
図2に示されるように、前記管継手42などにより、ミスト用油タンク18から圧抜き弁44に連通された圧抜き管路51が形成され、この圧抜き管路51を通して補給弁47からミスト用油タンク18に補給管52が挿入されている。
【0027】
この補給管52の上端は、補給弁47に密着しており、この補給管52を通して補給タンク41内のミスト用油19aがミスト用油タンク18に供給される。
【0028】
図3に示されるように、ルブリケータ14の油量調整用のニードル弁23には、弁座53に対し進退調整されるニードル54に、周囲の雌ねじ部材55と螺合された滴下量調整ねじ56を介して、滴下量調整つまみ57が一体的に設けられている。
【0029】
この滴下量調整つまみ57を回動して、滴下量調整ねじ56を螺進させることによりニードル54を軸方向移動させて、弁座53の開口度を調整することで、導油管22から弁座53の開口を経て滴下管25に供給されるミスト用油19の滴下量を調整する。
【0030】
次に、図4(A)は、図1および図2に示された実施の形態を回路図にしたものであり、この図4(A)によりルブリケータ14の作用を説明する。
【0031】
空圧源11から入口通路15に供給された加圧空気が、絞り孔16より上流側に設けられた入口孔17を経てミスト用油タンク18内に導かれ、このミスト用油タンク18内に溜められた潤滑油すなわちミスト用油19の油面が加圧される。
【0032】
一方、絞り孔16に臨んでいる小孔21は、空圧関連設備が使用されている場合の絞り孔16内に生ずる空気流れにより圧力降下する。このため、加圧されたミスト用油19は、導油管22を通じて押上げられ、油量調整用のニードル弁23を経て、滴下管25より滴下量目視窓24内に滴下され、さらに絞り孔16に臨んで圧力降下している小孔21に吸込まれ、絞り孔16より出口通路26の空気中に霧状になって混入される。
【0033】
ルブリケータ14の点検、調整作業をするときは、クイックカプラ雌型34にクイックカプラ雄型35を嵌込んで排気弁36を接続し、この排気弁36によりルブリケータ14の下流側から空気を外部へ排出することで、空圧回路の制御弁やアクチュエータなどの空圧関連設備が稼働していないときでも、設備稼働状況を作り、ルブリケータ14の絞り孔16内に空気流れを作る。
【0034】
これにより、空圧関連設備が稼働停止中であっても、ルブリケータ14は作動するので、ルブリケータ14からのオイルミスト供給量、すなわち滴下量目視窓24内でのミスト用油19の滴下供給量を点検できるとともに、ニードル弁23により適切な滴下供給量に調整できる。
【0035】
このとき、流量調整可能の排気弁36により、空圧関連設備と同等の負荷条件を設定することで、ルブリケータ14からのオイルミスト供給量の点検および調整作業をそれぞれの設備に応じて適切にできる。
【0036】
また、ミスト用油タンク18の長窓30を透して、ミスト用油タンク18内の油面レベルを点検した結果、ミスト用油19が不足しているときは、ミスト用油19を補給する必要があるので、補給タンク41にミスト用油19aを入れるか十分なミスト用油19aがあることを確認して、圧抜き弁44を開くことで、空圧源11からミスト用油タンク18内に一部流れた加圧空気を抜く。
【0037】
これにより、空圧源11を稼働したままの状態でも、補給弁47を開いたときに、補給タンク41内のミスト用油19aをミスト用油タンク18内に重力落下させて給油でき、給油時に空圧源11を稼働停止する必要がない。なお、圧抜き弁44を開く前に補給弁47を開くと、ミスト用油タンク18内の加圧空気が補給タンク41内に逆流して、補給タンク41内の油が吹出すおそれがあるので、上記手順で給油する。
【0038】
次に、図4(B)および(C)は、図4(A)に示された排気手段32の変形例を示し、図4(B)に示された排気手段32aは、ルブリケータ14の下流側を空圧関連設備のみに連通する位置aと、外部にも排出する位置bとのいずれか一方に切換える切換弁61が、通路31中に設けられたものである。
【0039】
また、図4(C)に示された排気手段32bは、ルブリケータ14の下流側を空圧関連設備のみに連通する位置aと、外部のみに排出する位置bとのいずれか一方に切換える切換弁62が、通路31中に設けられたものである。
【0040】
これらの切換弁61,62の切換操作手段61a,62aは、ソレノイド、パイロット圧または手動である。ソレノイドなどを用いると、多数のルブリケータ14の点検および調整作業に適する。
【0041】
そして、これらの切換弁61,62は、ルブリケータ14の下流側を設備のみに連通する位置aから外部へ排出する位置bへと切換えるだけの簡単な切換操作で、ルブリケータ14から空圧関連設備へ供給される空気を外部へ排出して、ルブリケータ14からのオイルミスト供給量の点検および調整作業を直ちに開始できる。
【0042】
次に、図示された実施の形態の効果を説明する。
【0043】
排気手段32,32a,32bによりルブリケータ14の下流側から空気を外部へ排出することで、空圧関連設備が稼働していないときでも設備稼働状況を作り、ルブリケータ14からのオイルミスト供給量、すなわちミスト用油19の滴下供給量を点検できるとともに調整できる。これにより、稼働頻度の低い設備に対するルブリケータ14でも、正確な調整作業をいつでも容易にでき、オイルミストの供給不足による設備故障を防止できる。
【0044】
クイックカプラ雌型34にクイックカプラ雄型35を嵌込むだけの簡単な操作で、排気弁36を短時間で容易に接続でき、ルブリケータ14からのオイルミスト供給量の点検および調整作業を直ちに開始できる。
【0045】
また、流量調整可能の排気弁36により、空圧関連設備と同等の負荷条件を設定でき、ルブリケータ14からのオイルミスト供給量の点検および調整作業をそれぞれの設備に応じて適切にできる。
【0046】
さらに、複数のルブリケータ14の下流側にそれぞれ設けられたクイックカプラ雌型34に対し、排気弁36のクイックカプラ雄型35を差し替えることで、1つの排気弁36を複数のルブリケータ14に対し効率良く共用できる。
【0047】
切換弁61,62を用いた場合は、ルブリケータ14の下流側を設備のみに連通する位置aから外部へ排出する位置bへと切換えるだけの簡単な切換操作で、ルブリケータ14からのオイルミスト供給量の点検および調整作業を直ちに開始できる。
【0048】
要するに、滴下量調整用の排気手段32,32a,32bは、現行では何かしらの空圧関連設備を稼働させなければ、滴下量の点検および調整は不可能であったが、本滴下量調整用の排気手段32,32a,32bを使用することで、回路の途中に「エア抜きポイント」を設け、ここから加圧空気を逃すことで、空圧関連設備を稼働させなくても、ルブリケータ14を作動させることができ、任意の時間でのオイルミスト供給量の点検および調整が可能となる。
【0049】
また、補給タンク41にミスト用油19aを入れ、圧抜き弁44を開くことで、ミスト用油タンク18内の加圧空気を抜くと、空圧源11を稼働したままの状態でも、補給弁47を開いたときに、補給タンク41内のミスト用油19aをミスト用油タンク18内に重力落下させて給油でき、給油時に空圧源11を稼働停止する必要がない。これにより、共通の空圧源11に接続された他の空圧関連設備を稼働できる。
【0050】
圧抜き管路51内に補給管52を配置したことで、配管構造がシンプルになり、補給管52はミスト用油タンク18に挿入するだけで良い。
【0051】
要するに、現行では空圧源11を停止しなければ、ミスト用油タンク18への給油は困難であるが、補給タンク41、圧抜き弁44および補給弁47を活用することにより、空圧源11を稼働したまま、ミスト用油タンク18への給油が可能である。
【0052】
以上のように、排気手段32,32a,32bを機能させることで、空圧関連設備の稼働の有無に拘わらず、いつでもオイルミスト供給量を点検、調整できるとともに、補給タンク41、圧抜き弁44および補給弁47により、空圧源11を稼働停止しなくても、ミスト用油タンク18に対してミスト用油19を補給できる。
【0053】
これらにより、設備の保守に係る時間を大幅に削減できる。さらに、本装置を複数の工作機械などの設備の全てに展開して適用することで、保守時間の削減効果は飛躍的に向上する。
【0054】
なお、図1には、フィルタ装置12と圧力調整弁13とルブリケータ14とがワンセットになったエア3点セットが示されているが、本給油装置は、ルブリケータ14単体だけでも適用できることは、言うまでもない。
【0055】
【発明の効果】
請求項記載の発明によれば、排気手段によりルブリケータの下流側から空気を外部へ排出することで、空圧関連設備が稼働していないときでも設備稼働状況を作り、ルブリケータからのオイルミスト供給量、すなわちミスト用油の滴下供給量を点検できるとともに調整できる。これにより、稼働頻度の低い設備に対するルブリケータでも、正確な調整作業をいつでも容易にでき、オイルミストの供給不足による設備故障を防止できる。空圧源を稼働したままの状態でも、補給タンクにミスト用油を入れ、圧抜き弁を開くことで、ミスト用油タンク内の加圧空気を抜き、さらに補給弁を開くことで、補給タンク内のミスト用油をミスト用油タンク内に重力落下させて給油でき、給油時に空圧源を稼働停止する必要がない。これにより、共通の空圧源に接続された他の空圧関連設備を稼働できる。圧抜き管路内に補給管を配置したことで、配管構造がシンプルになり、補給管はミスト用油タンクに挿入するだけで良い。
【0056】
請求項2記載の発明によれば、クイックカプラ雌型にクイックカプラ雄型を嵌込むだけの簡単な操作で、排気弁を短時間で容易に接続でき、ルブリケータからのオイルミスト供給量の点検および調整作業を直ちに開始できる。また、流量調整可能の排気弁により、空圧関連設備と同等の負荷条件を設定でき、ルブリケータからのオイルミスト供給量の点検および調整作業をそれぞれの設備に応じて適切にできる。さらに、複数のルブリケータの下流側にそれぞれ設けられたクイックカプラ雌型に対し、排気弁のクイックカプラ雄型を差し替えることで、1つの排気弁を複数のルブリケータに対し効率良く共用できる。
【0057】
請求項3記載の発明によれば、切換弁を、ルブリケータの下流側を設備のみに連通する位置から外部へ排出する位置へと切換えるだけの簡単な切換操作で、ルブリケータからのオイルミスト供給量の点検および調整作業を直ちに開始できる
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る給油装置の一実施の形態を示す正面図である。
【図2】 同上給油装置のミスト用油を補給する部分の断面図である。
【図3】 同上給油装置の油量調整部分の断面図である。
【図4】 (A)は同上給油装置の空油圧回路を示す回路図、(B)はその排気手段の他の例を示す回路図、(C)はその排気手段のさらに別の例を示す回路図である。
【図5】 従来の給油装置を示す断面図である。
【符号の説明】
11 空圧源
14 ルブリケータ
18 ミスト用油タンク
19,19a ミスト用油
32 排気手段
34 クイックカプラ雌型
35 クイックカプラ雄型
36 排気弁
41 補給タンク
44 圧抜き弁
47 補給弁
51 圧抜き管路
52 補給管
61,62 切換弁

Claims (3)

  1. 空気の流動により潤滑用のオイルミストを発生して空圧関連設備へ供給するとともにオイルミスト供給量の点検および調整が可能のルブリケータと、
    ルブリケータから空圧関連設備へ供給される空気を外部へ排出する排気手段とを備え、
    ルブリケータは、
    ミスト用油を溜めるとともにミスト用油の油面に空圧源から供給された加圧空気を作用させるミスト用油タンクと、
    ミスト用油タンクの上方に配置されミスト用油タンクに補給されるミスト用油を溜めた補給タンクと、
    開くことでミスト用油タンク内の加圧空気を抜く圧抜き弁と、
    開くことで補給タンク内のミスト用油をミスト用油タンク内に重力落下させる補給弁と、
    ミスト用油タンクから圧抜き弁に連通された圧抜き管路と、
    圧抜き管路を通して補給弁からミスト用油タンクに挿入された補給管と
    を具備したことを特徴とする給油装置。
  2. 排気手段は、
    ルブリケータの下流側に設けられた逆止弁内蔵のクイックカプラ雌型と、
    クイックカプラ雌型に対し嵌脱自在で逆止弁解除可能のクイックカプラ雄型と、
    クイックカプラ雄型と一体に設けられた流量調整可能の排気弁と
    を具備したことを特徴とする請求項1記載の給油装置。
  3. 排気手段は、
    ルブリケータの下流側を空圧関連設備のみに連通する位置と外部へ排出する位置とのいずれか一方に切換える切換弁
    を具備したことを特徴とする請求項1記載の給油装置。
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