JP3967627B2 - 疑似通信会話システム、会話装置および駆動体 - Google Patents

疑似通信会話システム、会話装置および駆動体 Download PDF

Info

Publication number
JP3967627B2
JP3967627B2 JP2002133388A JP2002133388A JP3967627B2 JP 3967627 B2 JP3967627 B2 JP 3967627B2 JP 2002133388 A JP2002133388 A JP 2002133388A JP 2002133388 A JP2002133388 A JP 2002133388A JP 3967627 B2 JP3967627 B2 JP 3967627B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conversation
communication
screen
displayed
driving body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002133388A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003325991A (ja
Inventor
真光 本田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bandai Co Ltd
Original Assignee
Bandai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bandai Co Ltd filed Critical Bandai Co Ltd
Priority to JP2002133388A priority Critical patent/JP3967627B2/ja
Publication of JP2003325991A publication Critical patent/JP2003325991A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3967627B2 publication Critical patent/JP3967627B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Toys (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、疑似通信会話システムおよび当該疑似通信会話システムに用いる会話装置および駆動体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、置物やアクセサリー又は人の側に置いて使用する玩具としてぬいぐるみ等の人形が一般的に用いられている。ぬいぐるみの主な用途は、鑑賞用の他に、実際に抱き上げたり話しかけたり等、話し相手のいないときなどに仮想的な話相手とすること等があげられる。そして、このような商品として、実際にぬいぐるみに話しかけたり他の働きかけをすることにより、幼児が言葉を覚えながら成長するかように言葉を発したり動作したりする、成長型のぬいぐるみ等が知られている。さらに、本願出願人が実施している「プリモプエル」(株式会社バンダイの商標)のように、同様に形成されたぬいぐるみ同士が互いに会話をするように情報の交換を行い、さらに言葉を覚えていくようなものもある。
また、パソコンやビデオゲーム機器用のゲームとして、育成シミュレーション型ゲームが知られている。この育成シミュレーション型ゲームは、ゲーム中に登場するキャラクターが、ゲームプログラムに従って表示画面を用いて文字により遊技者に対して話しかけ、それに答えるように遊技者が言葉を文字入力することにより会話が展開し、同時にゲームが進行するというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記最初の従来例は、ぬいぐるみ自体に所定の動作プログラムによって動作するCPU等を有した制御手段、音声を感知するセンサ等の入力手段、音声を発声するためのスピーカ、玩具体を実際に振動させたり動作させたりする駆動装置等が設けられたものである。すなわち、ぬいぐるみ自体が遊技者に対して話しかけたり、遊技者の話しかけに対してぬいぐるみが反応したりするので、単なるぬいぐるみ以上に遊技者に親密感をあたえることができるものである。しかし、このように、ぬいぐるみを遊技者と対話することができるようにするためには、音声によって発声することができる多数の言葉(音声データ等)を記憶させる必要がある。また、当該記憶した言葉を適切に使用するためのプログラムや当該プログラムを処理するため所定能力のCPU、遊技者からの音声による入力や接触、振動等を感知するセンサ類も必要となり、価格が必然的に高額なものになる傾向があった。
さらに、上記他の例における育成シミュレーション型ゲームは、ゲーム機やパソコン所持している者によって行われ、遊技者はこのようなゲーム機等と会話を行うことになる。従って、会話を行うといっても画面の中に登場するキャラクターと行うものであり、前記のように遊技者の側に置いて、親近感や親密感を抱かせるような性質のものではない。
【0004】
本願発明は上記課題に鑑み発明されたものであって、安価であって、遊技者に対して安堵感や親密感を抱かせることができる会話システム等を提供することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本願請求項1記載の発明は下記構成を有する。すなわち、第1の通信手段を備えた会話装置と、前記第1の通信手段と通信することにより前記会話装置と通信可能な第2の通信手段を備え、他の駆動体との間で通信可能な第3の通信手段を備えた駆動体とによって構成されるシステムであって、前記会話装置は、文字等を表示するための表示手段と、文字等を入力するための入力手段と、前記第1の通信手段、表示手段、入力手段、前記駆動体との通信等を制御するための第1の制御手段と、前記第1の制御手段を動作させる第1のプログラム、前記駆動体との通信により受信した情報を記憶する第1の記憶手段とを備え、前記駆動体は、前記第2の通信手段、前記会話装置との通信等を制御するための第2の制御手段と、前記第2の制御手段を制御する第2のプログラム、および前記会話装置との通信により受信した情報を記憶する第2の記憶手段とを備えており、前記会話装置は、前記第1のプログラムに基づいて、前記入力手段によって入力された文字等の会話情報の全部又は一部を前記第1の通信手段を介して駆動体に送信し、当該会話情報を受信した駆動体は、前記会話情報を前記第2の記憶手段に記憶し、また、前記駆動体は、前記第2の記憶手段に記憶された前記会話情報の全部又は一部を前記第3の通信手段を介して他の駆動体に対して送信可能であるとともに、当該他の駆動体より送信された会話情報の全部又は一部を前記第3の通信手段を介して受信可能であり、さらに、受信した会話情報の全部又は一部を前記第2の通信手段を用いて前記第1の通信手段に送信可能であり、前記会話装置は、前記第1の通信手段により受信した前記第2の通信手段から送信された会話情報の全部又は一部を前記第1の記憶手段に記憶可能であり、前記第1のプログラムは、前記第1の記憶手段に記憶された会話情報の全部又は一部に基づいて前記表示手段に文字表示可能であることを特徴とする疑似通信会話システム。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明に係る疑似通信会話システム、会話装置および駆動体の一実施形態について説明する。
図1(a)は本願発明に係る疑似通信会話システムの概略図、図1(b)は疑似通信会話システムに用いる駆動体の一例を示した説明図である。図2は、疑似通信会話システムを構成する各手段等の構成を説明するための説明図である。
【0012】
図1(a)において、1は本願発明に係る疑似通信会話システム(以下単に「会話システム」という。)の一例を示しており、会話システム1は会話装置3と駆動体5とによって構成されている。
以下、当該会話システム1を構成する会話装置3と駆動体5について詳細に説明する。
[会話装置]
会話装置3は、詳細は後述する駆動体5と通信を行うための装置である。当該会話装置3として、本実施の形態では、サーバーからアプリケーションプログラムをダウンロードして実行することができる機能を備えた携帯電話を採用する。具体的な例としては、現在実施されているNTTドコモの「iアプリ」等のサービスが使用できる機種であって、さらに、電話基地局との基本的な通信機能の他に近距離通信用の赤外線送受信装置、「Bluetooth」等の通信手段を搭載したものを採用する。なお、近距離通信用の通信手段は、内蔵型に限らず、携帯電話が備えているデータ通信ポートに接続して使用するようなアダプタ的なものであってもよい。
【0013】
携帯電話である会話装置3の構成を、図2に示したブロック図を用いて説明する。会話装置3は、主な構成として、制御手段7、電話会社等が有する基地局101と通信を行うための通信手段9、操作手段(入力手段)11、表示手段13、記憶手段15、電源17、前記近距離通信用の通信手段(第1の通信手段)19を有している。
制御手段7は、CPU等の演算処理手段を中心として構成されたものであり、記憶手段15に記憶されたプログラム(第1のプログラム)に基づいて、会話装置3の全機能を制御するものである。
通信手段9は、電話会社等が有する基地局101と無線による送信・受信を行うための手段であり、アンテナ10を含み、通信信号の生成、変調、復調、増幅その他の機能を有した手段である。
操作手段11は、電話番号を入力するためのテンキー(文字/数字キー)12a、各種メニューの選択や会話装置3に対する動作指示を行うための機能キー12bによって構成される。
表示手段13は、液晶表示装置によって構成されている。
記憶手段15は、ROM、RAM等によって構成されたものであり、主に会話装置3の電話、メール、インターネット等といった基本動作機能のプログラムを記憶し、後に説明するダウンロードしたアプリケーションプログラムを記憶する手段である。
電源17は、会話装置3を構成するすべてのデバイスに電力を供給するものである。
なお、以上説明した各手段は、本願発明において新たに案出されたものではなく、前述したように、携帯電話機として予め備えているものである。
【0014】
通信手段19は、ノート型コンピュータではよく採用されているような、所謂赤外線通信ポートのごときものである。すなわち、数cmから数mの範囲という至近距離間での通信を行うための手段であり赤外線(IrDa)通信を行うための受発光素子が用いられる。なお、この通信手段19としては、すでに一部の携帯電話にも搭載されているような、近距離無線通信の技術規格である「Bluetooth」を利用してもよい。
【0015】
[駆動体]
駆動体5について説明する。駆動体5は、その外観形状がぬいぐるみとして形成されている。当該ぬいぐるみの形態としては、図1(a)に示したような実在しない仮想生物の形態であったり、図1(b)に示すようなチワワ5a、コーギー5b、パグ5cといった各犬種を模した形態にすることができる。
駆動体5の構成を、図2に示したブロック図を用いて説明する。駆動体5は、主な構成として、制御手段21、記憶手段23、電源25、モータ27およびスピーカ29等の出力手段、前記近距離通信用の通信手段(第2の通信手段)31を有している。
制御手段21は、CPU等の演算処理手段を中心として構成されたものであり、記憶手段23に記憶されたプログラム(第2のプログラム)に基づいて、駆動体5の全機能を制御するものである。なお、本実施の形態では、CPU、RAM、ROM等を一つのICとした所謂ワンチップマイコンを用いることができる。記憶手段23は、ROM、RAM等によって構成されたものであり、制御手段21を動作させるプログラムやデータが記憶され、後述する会話装置から送信された情報を記憶させるための手段である。
電源25は、電池等であり、制御手段21その他の手段に電力を電力を供給するものである。
モータ27は一般的なDCモータである。図示しての説明は省略するが当該モータ27の回転軸には、錘が重心位置をずらして固定されており、制御手段21の制御によってモータ27が回転することにより、当該錘によって振動が発生する構成となっている。なお、当該モータ27を例えば人形の腕が駆動するような機構を形成しその動力源としてもよい。
スピーカ29は、制御手段21の制御によって所定の音声を発生させることができるものである。なお、仕様によっては圧電素子のようなブザー音を発生させるようなものを採用してもよい。
【0016】
通信手段31は、前記会話装置3に設けた通信手段19に対応して設けられ、会話装置3との間でデータ通信を行うことを目的としたものである。通信手段31には、前記と同様に赤外線(IrDa)通信を行うための受発光素子若しくは「Bluetooth」による通信を行うための所定の通信デバイスが用いられる。
なお、後述するように当該通信手段31を介して、他の駆動体との間で通信をおこなうことも可能である。
本実施の形態における駆動体には、図1(b)に示すように犬種であるチワワ(駆動体5a)、コーギー(駆動体5b)、パグ(駆動体5c)の3種類が用意される。そして、これら各駆動体(5a、5b、5c)は、それぞれ制御手段(21a、21b、21c)、記憶手段(23a、23b、23c)、電源(25a、25b、25c)、モータ(27a、27b、27c)およびスピーカ(29a、29b、29c)等の出力手段、前記近距離通信用の通信手段(31a、31b、31c)を有している。
これら各駆動体(5a、5b、5c)は、各駆動体に備えられているスイッチ26(29b、29c)の操作若しくはそれぞれが対応している会話装置の指示に基づき、通信手段(31a、31b、31c)を用いて互いに通信を行うことができるようになっている(後述する「おともだちとおはなし」処理ME3)。
【0017】
また、各駆動体は会話装置3の操作とは関係なく、前記スイッチ26(29b、29c)の操作により、独自に駆動体間で通信を行うことができるようになっている。
すなわち、他人の所有する駆動体と自己の所有する駆動体を向かい合わせてスイッチ26を押すと、相手の駆動体が記憶している情報(所有者が入力したキーワード等)を取得して記憶し、会話装置を用いた駆動体との会話の際に前記記憶している相手の情報を会話装置を用いて知ることができるようになっている。
【0018】
上記会話装置3および駆動体5を有した本願発明に係る疑似通信会話システムの概略を説明する。
一言でいうと当該疑似通信会話システムは、上記会話装置3と駆動体5を用いて、会話装置3を操作する遊技者が、会話装置3を介して駆動体5と会話をしているかのように演出するためのシステムである。すなわち、ぬいぐるみのような形態を有した駆動体5と遊技者が、会話装置3を介して文字により会話を進行するという印象を遊技者に与えるが、実際には遊技者と駆動体5が会話を行うのではなく、会話装置3のアプリケーションプログラムによってすべて会話の処理が行われるものである。そして、駆動体5は、入力された文字等を含む所定フォーマットのデータ(図22)を会話装置3から受信し、当該データ内に含まれている動作指示に従って所定の動作(モータ27の駆動およびスピーカ29からの所定音の発生等)を行うようになっているものである。
【0019】
次に、会話装置3および駆動体5において実行されるプログラムおよび当該プログラムの実行に伴って動作する駆動体5の具体例を説明する。なお、会話装置3には、あらかじめ携帯電話として機能するために必要な所定の基本的なプログラムが記憶されているが、以下、携帯電話機としての基本的なプログラムの内容についての説明は省略し、当該携帯電話機が疑似通信会話システムにおける会話装置として機能するためのアプリケーションプログラム(以下単に「アプリ」という。)を中心に説明を行う。
アプリは、基地局101とインターネット回線103を介して接続されたコンテンツ配信サーバ105から、携帯電話(会話装置3)に対してダウンロードされるようになっている。そして、携帯電話が当該ダウンロードしたアプリを実行することににより、会話装置3として機能するようになる。
【0020】
以下、ダウンロードされたアプリの実行内容をフローチャートおよび、表示手段13に表示される画面の内容を参照しながら説明する。なお、駆動体5には予めアプリに対応して通信や出力手段としてのスピーカ27やモータ29の駆動を行わせることができるプログラム(第2のプログラム)が記憶されており、電源の投入とともに実行されるようになっている。
図3〜図12が会話装置3において実行されるアプリのフローチャート、図13〜図21が当該フローチャートに対応して表示手段13に表示される画面の内容および駆動体5の動作を説明する説明図となっている。また、図22はアプリが実行するコマンドと、当該コマンドに対応して会話装置3と駆動体5との間で通信されるデータの内容を表す表となっている。また、図23は、駆動体5の動作パターンを示した表である。
【0021】
図3は、アプリ起動から終了までの主な流れを示したものである。アプリを起動すると、「実演タイトル」SR1モード、「機体ID設定モード」SR2、「ユーザー名登録入力モード」SR4、「キーワード登録入力モード」SR5、「本イベントモード」SR6と順次処理が進行する。「本イベントモード」SR6には、さらに「ふたりでおはなし」ME1、「うらない」ME2、「おともだちとおはなし」ME3といったメニューがあり、これらのメニューの中から所定のメニューを実行して本願に係る疑似通信会話システムを楽しむことができるようになっている。当該メニューの実行途中での終了指示、若しくはメニュー内容が終了した場合には「一時終了」SR7処理を実行した後にアプリは終了する。
【0022】
アプリを起動すると、「実演タイトル(モード)」SR1が実行される。次に、「機体ID設定モード」SR2若しくは「ユーザー名登録入力モード」SR4を実行するように処理が進む。この処理はユーザによる機能キー12bの操作によって選択される。
図4は「実演タイトル」SR1を説明するフローチャートである。「実演タイトル」SR1では、オープニングを表す所定のアニメーション表示や画像表示が行われようになっている。そして、この表示処理の後、ユーザーの操作内容等に基づき、「ユーザー名登録入力モード」SR4若しくは「機体ID設定モード」SR2に処理が移行する。
「実演タイトル」SR1では、機体IDの設定がすでに行われている場合には、ステップSo1〜So7の流れで処理が進行し、設定が行われていない場合にはステップSo8、So9へ処理が「機体ID設定モード」SR2に移行する。
【0023】
「機体ID設定モード」SR2について説明する。機体ID設定とは、本願に係る疑似通信会話システムを使用するための初期設定の一つであり、会話装置3と駆動体5とを関連付ける処理である。
本実施形態におけるアプリは、3種類の犬(5a、5b、5c)に関するデータを有しており、この3種類の犬の中から会話相手となる犬を選択するために、会話装置3にIDを割り当てる(選択する)ようになっている。そして、会話装置3に駆動体5に登録されているIDと同一のIDが設定されると、会話装置3でのアプリの実行によってユーザと所定の会話が行えるようになり、この会話の際に送信されるデータに応じて駆動体5が動作するようになる。すなわち、駆動体5が直接ユーザと会話をするのではなく、あたかも会話をしているかのように見せかけるために、会話装置3から送信されるデータ内容に基づいて駆動体5が出力手段を動作させるのである。
図22は、会話装置3が発信するデータput001〜008および101、get001、006、101と、各データ内容等を示している。また、図23は発信するデータput001〜008および101に含まれている「応答」データ(1〜9)に対応した駆動体5の動作内容を表したものである。
【0024】
「機体ID設定モード」SR2の処理の流れを図5に示し、当該処理時に表示される画面の主な内容を図13、図14に示す。
アプリが起動されると最初に画面Gi1が表示され、画面表示に従い[はじめる](スタート)、[設定]、[終了]の何れかが選択可能となる。ここで、[設定]が選択されると「機体ID設定モード」に移行し(図4:ステップSo1〜So9)、画面Gi2が表示される(図5:ステップSi1〜Si3)。
画面Gi2では、「ID設定」についての説明表示が行われ、[次へ]、[戻る]の何れかが選択可能となる。[次へ]を選択した場合には次の画面Gi3が表示され、[戻る]が選択された場合には画面Gi1に戻るようになっている。なお、説明中[戻る]は前画面等に戻る処理であり、[終了]はアプリの終了処理を表している。以下、各モードの説明において[戻る]、[終了]については、同様の処理であるのでその説明を省略する。
【0025】
画面Gi2で[次へ]が選択されると、次いで画面Gi3が表示される(対応するフローチャート、図5:ステップSi4)。ここでは、画面表示に従って[001]、[002]、[003]のうちから一種類のIDを選択できるようになっている。この各IDは、前記した各犬種に対応しており、ID[001]はチワワ(駆動体)5b、ID[002]はコーギー(駆動体)5b、ID[003]はパグ(駆動体)5cに対応している。ここでユーザーは、自己が所有している駆動体に対応したIDを選択し[OK]を選択することで、次の画面Gi4が表示される(図5:ステップSi5〜Si9)。
画面Gi4が表示されている間には、前記設定したIDを伴ったデータが会話装置3から駆動体5に送信される(図22:コマンドput001)。この送信には赤外線が用いられ、会話装置3の送信手段19と駆動体5の送信手段31とを近距離で互いに対向させた状態で行われる。
前記送信が成功し会話装置3にIDが設定されると画面Gi5が表示され(図5:ステップSi10〜Si11)、失敗すると画面Gi6が表示される(図5:ステップSi21)。
この送信が行われると、駆動体5は、put001の中に含まれている「応答1」に従って、予め定められているパターンの音声発生や、モータによる振動や他の駆動を行い、受信したという演出を行う。
【0026】
次に、会話装置3のIDと駆動体5のIDとの一致/不一致を判定するための処理が行われる(図5:ステップSi12)。この処理の際には、はじめに図14の画面Gi7が表示され、会話装置3のIDと駆動体5を通信させるために近づけて[OK]を選択することが促される。[OK]を選択すると処理が進行し、処理の進行状況に応じて画面Gi8〜Gi12が表示される(図5:ステップSi13〜Si23)。
この処理において、通信の結果、送信したIDと駆動体5に登録されているIDが一致している場合には登録完了として「機体ID設定モード」SR2が終了し、不一致の場合には登録のやり直しを促す画面Gi12が表示される。
【0027】
前記において、IDの一致を判定する目的は、駆動体5の外観形状に応じて会話装置3での会話内容を変えているからである。すなわち、コーギー5aがチワワの言葉で話したり、パグ5cがコーギーの言葉で話したりということが無いようにするためである。
具体的な例では、チワワ5aの場合には話す言葉の語尾に「ワワン」を付加して会話用の文字を表示し、コーギー5bの場合には語尾に「デスデス」を付加して表示し、パグ5cの場合には語尾に「パグー」を付加して表示するようになっている。
【0028】
「ユーザー名登録入力」SR4および「キーワード登録入力」SR5について、図6、図7および図15〜図18を用いて説明する。
「ユーザー名登録入力」処理は、会話装置3にユーザの名前を登録し、以降、会話装置3(外見上は駆動体5)がユーザに対して会話文字を表示する場合に、文章の中にユーザ名を交えるための処理である。また、「キーワード登録入力」処理は、アプリによる特定の質問にユーザが答えて入力することにより、これをキーワードとして会話の文章の中に交えるための処理である。
以上の処理により、ユーザ自体の情報を記憶し、会話の中に適時交えることでユーザと駆動体5の親近感が増すことができる。
【0029】
実際の「ユーザー名登録入力」処理を行う前に、「登録入力前ID確認」処理が行われる。当該処理は、画面G0の状態から[はじめる]が選択されることにより開始され、次に画面Gn1が表示される。なお、「機体ID設定モード」が終了していない場合には、前記Gi1(G0)の画面が表示され、当該処理が実行される。
画面Gn1において[呼びかける]を選択すると、画面Gn2が表示された後会話装置3から駆動体5に対してコマンドput002が送信される。この処理でIDが一致すると、送信成功として次画面Gn3が表示される
(図6:ステップSn1〜Sn6)。送信失敗の場合には画面Gn9を表示した後、確認後画面Gn1に戻る。
この送信が行われると、駆動体5は、put002の中に含まれている「応答1」に従って、予め定められているパターンの音声発生や、モータによる振動等を行い、受信したという演出を行う。
以上が「登録入力前ID確認」処理であり、演出としてユーザが駆動体5に呼びかけを行い、「応答1」のパターンに応じて駆動体5が呼びかけに答えるという画面表示を行うもので、内部的にはIDの一致を判定をして次の処理に移行するための前提となるものである。
【0030】
前記「登録入力前ID確認」処理が終了すると画面Gn3が表示された後、画面Gn4が表示され、以降「ユーザー名登録入力」SR4および「キーワード登録入力」SR5が連続的に実行される。
画面Gn4では、ユーザの名前入力が求められ、画面に表示されたボックス内に名前を入力するようになっている。なお、名前および以後の文字入力は、会話装置3としての携帯電話が有している文字入力システムを使用する。したがって、携帯電話による電子メールの作成のように、テンキー12aや機能キー12bの操作により文字を入力することができる。名前を入力した後に[教える]を選択すると、名前が会話装置3の記憶手段15に記憶される。以上の処理に対応するフローチャートは、図6のステップSn7〜Sn11である。
【0031】
名前が入力されると、次に画面Gn5が表示され、以降が「キーワード登録入力」SR5の処理となる。
画面Gn5では、「好きな食べ物はなんだワワン?」と言うように、ユーザに対する質問が表示される。この処理での質問は、他の質問「すきなマンガ」、「すきな映画」の計3種類のなかから、ランダムに選出され表示されるようになっている。前記質問に対する回答が、キーワードとして会話装置3の記憶手段15に記憶される。以上の処理に対応するフローチャートは、図6のステップSn12〜Sn16である。
前記ユーザー名の入力およびキーワードの入力が完了すると、画面Gn6が表示され、入力したデータ(コマンドput003に基づくデータ)が送信される(図6のステップSn17)。なお、ステップSn17は、詳細にはさらに図7に示したフローチャートに従って処理される。
この送信が行われると、駆動体5は、put003の中に含まれている「応答2」に従って、予め定められているパターンの音声発生や、モータによる振動を行い、受信したという演出を行う。
【0032】
前記コマンドput003に基づくデータが正常に駆動体5に送信された場合には、画面Gn7が表示され、処理が正常に完了したことを知らせる。そして、画面Gn7の[次へ]の選択を待つ。[次へ]を選択すると、「本イベントモード」SR6に処理を移行する(画面Gn8)。
なお、処理が正常に行われなかった場合には、画面Gn10を表示して、前記「ユーザー名登録入力」SR4若しくは「キーワード登録入力」SR5の処理を繰り返すことができるようになる。
【0033】
次に「本イベントモード」SR6を説明する。「本イベントモード」SR6には、前述した通り、「ふたりでおはなし」ME1、「うらない」ME2、「おともだちとおはなし」ME3といった『あそびメニュー』が用意されている。以下各メニューの内容について説明を行う。
「ふたりでおはなし」ME1は、前記画面Gn8に表示された各メニューの中から選択される(対応するフローチャートは、図8のステップSf1〜Sf5)。
以下、「ふたりでおはなし」ME1の一例を説明する。
図17に示す画面Gn8において「ふたりでおはなし」ME1が選択されると、画面Gf1が表示される。画面Gf1には、「△△のお仕事をおしえてほしいワワン」と表示される。この設問内容は、駆動体5からの通信に基づくものではなく、前述の通りアプリの処理によって表示されるものであり、語尾の「ワワン」は機種IDとして001(駆動体5a:チワワ)を選択した結果付加されて表示されたものである。またこの文章の「△△」には、すでに入力し記憶手段15に記憶されているユーザの名前が当てはめられて表示される。
所定の回答を入力した後、[おしえる]を選択すると、入力した内容が設問内容と関連づけられた状態で会話装置3の記憶手段15に記憶され、次画面Gf2が表示される(対応するフローチャートは、図8のステップSf6〜Sf11)。
【0034】
画面Gf2では、「(仕事)って楽しいワワン?」等の、二者択一質問が表示され、回答として[はい]/[いいえ]を選択するようになっている。[いいえ]を選択すると次画面Gf3が表示され、入力したデータ(コマンドput004に基づくデータ)が送信される。送信された結果正常に通信が行われた場合には画面Gf4が表示される。画面Gf4は「・・仕事は楽しくないのワワン・・」というものである。通信が正常に行われなかった場合には画面Gf7として「わかんないよ〜」等が表示される。
画面Gf2において[はい]を選択すると次画面Gf5が表示され、前記と同様に入力したデータ(コマンドput004に基づくデータ)が送信される。送信された結果正常に通信が行われた場合には画面Gf6が表示される。画面Gf6は「・・仕事は楽しいのかワワン・・」というものである。通信が正常に行われなかった場合には前記と同様に画面Gf7として「わかんないよ〜」等が表示される。
画面Gf2〜画面Gf6対応するフローチャートは、図8のステップSf11〜Sf21である。
【0035】
画面Gf4又は画面Gf6においては次の処理として[続ける]、[他の遊び]、[バイバイ]が選択可能となっている(対応するフローチャートは、図8のステップSf22〜Sf25)。
[続ける]を選択した場合には、画面Gf1を表示し前記と同様の処理を繰り返す。[他の遊び]を選択した場合には、画面Gn8の表示まで戻り「ふたりでおはなし」ME1、「うらない」ME2、「おともだちとおはなし」ME3の中から『あそびメニュー』を選択できるようになる。[バイバイ]を選択すると「一時終了」(ステップSf26)に移動する。
【0036】
「うらない」ME2の一例を説明する。
図18に示す画面Gn8において「うらない」ME2が選択されると、画面Gu1が表示される。画面Gu1には、「△△の好きな色を教えてほしいワワン」と表示される。この設問内容は、駆動体5からの通信に基づくものではなく、前述の通りアプリの処理によって表示されるものであり、語尾の「ワワン」は機種IDとして001(駆動体5a:チワワ)を選択した結果付加されて表示されたものである。またこの文章の「△△」には、すでに入力し記憶手段15に記憶されているユーザの名前が当てはめられて表示される。
所定の回答を入力した後、[おしえる]を選択すると、入力した内容が設問内容と関連づけられた状態で会話装置3の記憶手段15に記憶され、次画面Gu2が表示される(対応するフローチャートは、図9のステップSu6〜Sf11)。
【0037】
画面Gu2では、「よーし××の好きな△△の運勢をうらなっちゃうワワン」と表示される。この文章の「××」には前記画面Gn5で入力された文字が当てはめられる。当該画面において[占う]を選択すると、アプリが「設問回答判定処理」(ステップSu12)を行う。この処理では、画面に表示する表示内容を決定するとともに、駆動体5の動作パターンである「動作5」〜「動作8」の中から一の動作を決定してIDとともにデータ(コマンドput005に基づくデータ)を送信する。
データの送信中は画面Gu3が表示され、通信が成功すると画面Gu4が表示され、失敗すると画面Gu6が表示される。画面Gu4、画面Gf6の表示に対応するフローチャートは、図9のステップSf13〜Sf19である。
【0038】
前記通信が成功すると、画面Gu4として「おまたせ!今日の△△の運勢は○○ポイントー」と表示され、この表示と同期するように駆動体5が前記送信された「動作5」〜「動作8」の内容に基づいて動作(スピーカ29、モータ27の出力)を行う。この一連の処理によって、あたかも占いが駆動体5によって行われ、駆動体5が会話装置3に対して「おまたせ!今日の△△の運勢は○○ポイントー」という会話内容を送信したかのような印象をユーザに対して与えることができる。
そして、画面Gu4において[次へ]を選択すると、次画面として面Gf5が表示される。
【0039】
画面Gu5では「××色のパンツをはいて××色のクルマにのると運気アップだワワン!」と表示され、次の処理として[続ける]、[他の遊び]、[バイバイ]が選択可能な状態となる。
[続ける]を選択した場合には、画面Gu1を表示し前記と同様の処理を繰り返す。[他の遊び]を選択した場合には、画面Gn8の表示まで戻り「ふたりでおはなし」ME1、「うらない」ME2、「おともだちとおはなし」ME3の中から『あそびメニュー』を選択できるようになる。[バイバイ]を選択すると「一時終了」(ステップSu24)に移動する。対応するフローチャートは、図9のステップSf20〜Sf24である。
【0040】
次に「本イベントモード」SR6として、画面Gn8において「おともだちとおはなし」ME3が選択された場合の処理について、図19、20および図10(フローチャート)を用いて説明する。
「おともだちとおはなし」ME3は、画面Gn8に表示された各メニューの中から選択される(対応するフローチャートは、図10のステップSt1〜St5)。
画面Gn8において「おともだちとおはなし」ME3が選択されると、画面Gt1が表示される。画面Gt1には、「だれとおはなしできるワワン?」と表示される。この設問内容は、駆動体5からの通信に基づくものではなく、前述の通りアプリの処理によって表示されるものであり、語尾の「ワワン」は機種IDとして001(駆動体5a:チワワ)を選択した結果付加されて表示されたものである。当該画面において[すすむ]を選択すると、処理が進行する(ステップSt6)。
【0041】
画面Gt1において[すすむ]が選択されると、画面Gt2が表示される。画面Gt2には「ともだちと向かい合わせてすすむを押してね」という内容のメッセージが表示される。当該メッセージにおいて、「ともだち」とは、他の駆動体のことを意味している。すなわち、ユーザが駆動体5a(チワワ)を所有して使用している場合には、他のユーザが所有している駆動体5b(コーギー)、駆動体5c(パグ)等のことを示している。この「おともだちとおはなし」ME3では、2体の駆動体間で、記憶しているデータの送受信が行えるようになっている。
上記メッセージに従い、2体の駆動体間を向かい合わせ、互いの通信手段31の赤外線ポートが対向し合うように配置した後、駆動体に設けられているスイッチ26(26b、26c)を操作することにより、2体の駆動体(機体)間でそれぞれデータ取得処理が開始される。対応するフローチャートは、図10のステップSt7〜St9である。
この際2体の駆動体(機体)間で交換されるデータは、図22に示すコマンドput101、コマンドget101に定義されているデータである(ステップSt11)。
【0042】
前記画面が表示されて所定時間が経過した後に、画面Gt3が表示される。画面Gt3には、「ペットに電話を向けて呼びかけるを押してね」という内容のメッセージが表示される(ステップSt10)。
当該メッセージに従って[呼びかける]を選択すると、自己の駆動体が取得した他の駆動体(友達)の有しているデータを取得することができる(ステップSt12)。取得されるデータはコマンドget001、006に定義されているデータであり、ID、名前、キーワードの種類、キーワード等の友達データである。
データの通信中は画面Gt4が表示され(ステップSt13)、受信に成功すると画面Gt5が表示され、失敗すると画面Gt7(ステップSt19,St20)が表示される。失敗の場合には「わかんないよー」という表示が行われ、画面Gt3(ステップSt10)に戻る。
【0043】
画面Gt5では、「▲▲は××がしぬほどすきで、ご飯何杯でもいけるっていってたワワン!」等の表示が行われる。この表示は、前記駆動体間で行われた通信によって取得されたID、名前、キーワードの種類、キーワードに基づいて作成される(ステップSt14〜St17、St21)。
この画面Gt5によって、他の駆動体を所有している他のユーザと他の駆動体間で行われている会話の内容が、他の駆動体から自己の駆動体によって取得され、それを会話装置で取得しユーザが知ることができるようになっている。
【0044】
画面Gt5においては次の処理として[続ける]、[他の遊び]、[バイバイ]が選択可能となっている(対応するフローチャートは、図10のステップSf22〜Sf26)。
[続ける]を選択した場合には、画面Gt2を表示し前記と同様の処理を繰り返す。[他の遊び]を選択した場合には、画面Gn8の表示まで戻り「ふたりでおはなし」ME1、「うらない」ME2、「おともだちとおはなし」ME3の中から『あそびメニュー』を選択できるようになる。[バイバイ]を選択すると「一時終了」(ステップSf26)に移動する。
【0045】
「一時終了」について説明する。対応する画面表示を図21に示し、対応するフローチャートを図11に示す。当該「一時終了」処理は、「ふたりでおはなし」ME1、「うらない」ME2、「おともだちとおはなし」ME3の終了時に、それぞれ[バイバイ]が選択されると実行される処理である。
図21において画面Gs1には「おはなしはおしまい?今度は・・についてゆっくりかたりたいワワン」という表示がされる。「・・」の部分には、前記の課程で取得された情報をもとに、アプリによって適当な言葉が当てはめられて表示される(ステップSs1、Ss2)。
また、当該画面において[次へ]を選択すると(ステップSs3)、画面Gs2として「おはなしを終了します。ペットにむけてバイバイを押してください。」という表示が行われる。[バイバイ]を選択すると画面Gs3が表示され、コマンドput008に定義されているデータが駆動体5に対して送信される(ステップSs4、Ss5)。put008には、「応答9」が含まれているので、当該データを受信した駆動体5は「応答9」として定義されているパターンでスピーカ29、モータ27が駆動する。
そして、送信が成功している否かを判定し(ステップSs6)、送信が成功している場合には画面Gs4が表示され[終了]を選択することによりアプリ終了処理を行う(ステップSs7、Ss8)。送信が成功していない場合には画面Gs5が表示され画面Gs2に戻るようになっている(ステップSs9、Ss10)。
図12は「アプリ終了」の処理の際のフローチャートを表している。当該処理は、図3、図4で示した処理中、分岐先が(2)となっている場合の処理である

【0046】
次に、以上説明した、疑似通信会話システム、会話装置および駆動体に関する作用を説明する。
詳細に関しては前述の通りであるが、本願発明に係る疑似通信会話システムは、携帯電話等を利用して会話装置を構成し、当該会話装置に提供されるアプリケーションソフトによって遊技者と会話装置とが文字会話等を楽しめるものである。なお、会話の際に適時駆動体に対して、会話を装って動作指示を含むデータ送信が行われ、当該動作指示に基づいて駆動体が動作するように構成している。これにより、あたかも遊技者と駆動体が直接会話をしているかのような印象を遊技者に与えるようになっている。
会話装置は、別個専用に設計してもよいが、すでにインフラとして市場に供給されている携帯電話を利用するものなので、遊技者はアプリケーションソフトの利用料を支払うだけで、携帯電話を会話装置として使用することができる。現在流通している携帯電話は、インターネットに接続したり、アプリケーションソフトを起動させたりといった非常に高度な機能を有しており、これを所持している人もかなりの人数である。したがって、携帯電話を会話装置として使用することは、高機能な装置を新たに設計するする必要がないということと、一つのコンテンツを提供することで大人数の人に会話装置を提供したのと同様のことである。また、コンテンツのバージョンアップ、他のコンテンツの提供等、きわめて発展性が高いという特徴も有している。なお、携帯性ということでは携帯電話に劣るが、ノートパソコンの赤外線ポートを利用して、ノートパソコンを利用して、会話装置を形成するようにしてもよい。
駆動体には、一例としてぬいぐるみが用いられる。ぬいぐるみは、会話相手として身近においておくことに適しており、いつでも疑似通信会話システムを楽しむには最適なものである。また、駆動体として備えていなければならない機能・構成としては、簡単な赤外線通信部と、当該赤外線通信等を処理するための、ワンチップマイコンのような安価な制御手段および駆動体を動作させる出力手段を有していれば十分である。また、言語処理、文字処理を行う場合のように高速な演算を行わせる必要がないので、駆動体自体を安価に構成することができる。
【0047】
【実施例】
前述のとおり、駆動体は会話装置との通信によって動作を行うようになっているが、この駆動体の動作に対応して、会話装置の画面に対応するアニメーション表示を行わせることができる。これは、送信される「動作」(図23)の種類に応じて、所定の画像を表示することにより行われる。
これにより、『うれしい』、『かなしい』といった駆動体の表現を、的確にユーザに知らせることができる。
【0048】
駆動体の動作パターンの一例を図24を用いて説明する。この例は、駆動体が腕を動作させる動作機構M1、振動させる振動機構M2、音を発生させるスピーカ(発音機構)を有している場合の一例である。
図24は、受信した「応答」データの種類(「応答1」〜「応答9」、「よびかけ」)に応じて動作する動作機構M1の動作時間、振動機構M2の動作時間、発音時間等を表している。
例えば「応答1」の場合には、腕を動作させる動作機構M1は動作せず、振動機構M2は約2秒間の動作し、約1.3秒〜1.4秒間発音を行うものである。また、「応答8」の場合には、腕を動作させる動作機構M1は約3秒間の動作し、振動機構M2も約3秒間の動作し、約3秒間発音を行うというものである。
このように、「応答」の種類毎に各出力手段の駆動パターンを定めて記憶しておくことで、データ量の少ない指示で他種類の駆動を制御することができる。
【0049】
【発明の効果】
以下本願発明に係る疑似通信会話システムの効果を説明する。
本願発明に係る疑似通信会話システムでは、その構成要素として会話装置と駆動体を有しているが、当該構成のうち駆動体を非常に安価に形成することができ、システム全体を安価に提供することができるという効果を有している。
すなわち、駆動体自体には、会話装置としての高度な処理能力を要求しないにも関わらず、駆動体が会話処理をしているかのような印象をユーザに与え、遊技者と駆動体が直接会話をしているかのように、当該システムを楽しむことができる。したがって、安価でありながら、駆動体自体に会話エンジンや高度な処理機能を搭載させたのと同様のシステムを提供することができるという効果を有している。
【0050】
また、会話装置は、疑似通信会話システムを構成する要素として、会話装置のみの機能で会話処理を行い、会話の際の動作、反応だけを駆動体に実行させるようになっているので、駆動体を安価に構成させることができるという効果を有している。
【0051】
また、駆動体は、疑似通信会話システムを構成する要素として、会話装置で行われている会話処理のうち、音の発生や振動等といった動作だけを行うものであるので、非常に安価かつ簡単に構成することができるという効果を有している。また、複雑な機構を有していないので、ぬいぐるみ以外の種々の形態の玩具等にも適用することができるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る疑似通信会話システムの構成を示す外観図である。
【図2】本願発明に係る疑似通信会話システムの構成を示すブロック図である。
【図3】本願発明に係る会話装置の画面表示の内容を説明する説明図である。
【図4】本願発明に係る会話装置のプログラム処理を表すフローチャートである。
【図5】本願発明に係る会話装置のプログラム処理を表すフローチャートである。
【図6】本願発明に係る会話装置のプログラム処理を表すフローチャートである。
【図7】本願発明に係る会話装置のプログラム処理を表すフローチャートである。
【図8】本願発明に係る会話装置のプログラム処理を表すフローチャートである。
【図9】本願発明に係る会話装置のプログラム処理を表すフローチャートである。
【図10】本願発明に係る会話装置のプログラム処理を表すフローチャートである。
【図11】本願発明に係る会話装置のプログラム処理を表すフローチャートである。
【図12】本願発明に係る会話装置のプログラム処理を表すフローチャートである。
【図13】本願発明に係る会話装置の画面表示の内容を説明する説明図である。
【図14】本願発明に係る会話装置の画面表示の内容を説明する説明図である。
【図15】本願発明に係る会話装置の画面表示の内容を説明する説明図である。
【図16】本願発明に係る会話装置の画面表示の内容を説明する説明図である。
【図17】本願発明に係る会話装置の画面表示の内容を説明する説明図である。
【図18】本願発明に係る会話装置の画面表示の内容を説明する説明図である。
【図19】本願発明に係る会話装置の画面表示の内容を説明する説明図である。
【図20】本願発明に係る会話装置の画面表示の内容を説明する説明図である。
【図21】本願発明に係る会話装置の画面表示の内容を説明する説明図である。
【図22】本願発明に係る会話装置と駆動体間で行われる通信内容を表す表である。
【図23】本願発明に係る駆動体の動作パターンを表す表である。
【図24】本願発明に係る駆動体の動作パターンの詳細を表す表である。
【符号の説明】
1 疑似通信会話システム(会話システム)
3 会話装置
5 駆動体
7 制御手段
9 通信手段(基地局用)
10 アンテナ
11 操作手段
13 表示手段
15 記憶手段
17 電源
19 通信手段(第1の通信手段)
21 制御手段
23 記憶手段
25 電源
26 スイッチ
27 モータ(出力手段)
29 スピーカ(出力手段)
31 通信手段(第2の通信手段)
101 基地局
103 インターネット回線
105 コンテンツ配信サーバ

Claims (1)

  1. 第1の通信手段を備えた会話装置と、前記第1の通信手段と通信することにより前記会話装置と通信可能な第2の通信手段を備え、他の駆動体との間で通信可能な第3の通信手段を備えた駆動体とによって構成されるシステムであって、
    前記会話装置は、文字等を表示するための表示手段と、
    文字等を入力するための入力手段と、
    前記第1の通信手段、表示手段、入力手段、前記駆動体との通信等を制御するための第1の制御手段と、
    前記第1の制御手段を動作させる第1のプログラム、前記駆動体との通信により受信した情報を記憶する第1の記憶手段とを備え、
    前記駆動体は前記第2の通信手段前記会話装置との通信等を制御するための第2の制御手段と、
    前記第2の制御手段を制御する第2のプログラム、および前記会話装置との通信により受信した情報を記憶する第2の記憶手段とを備えており、
    前記会話装置は、前記第1のプログラムに基づいて前記入力手段によって入力された文字等会話情報の全部又は一部を前記第1の通信手段を介して駆動体に送信し、当該会話情報を受信した駆動体は、前記会話情報を前記第2の記憶手段に記憶し、また、前記駆動体は、前記第2の記憶手段に記憶された前記会話情報の全部又は一部を前記第3の通信手段を介して他の駆動体に対して送信可能であるとともに、当該他の駆動体より送信された会話情報の全部又は一部を前記第3の通信手段を介して受信可能であり、さらに、受信した会話情報の全部又は一部を前記第2の通信手段を用いて前記第1の通信手段に送信可能であり、前記会話装置は、前記第1の通信手段により受信した前記第2の通信手段から送信された会話情報の全部又は一部を前記第1の記憶手段に記憶可能であり、前記第1のプログラムは、前記第1の記憶手段に記憶された会話情報の全部又は一部に基づいて前記表示手段に文字表示可能であることを特徴とする疑似通信会話システム。
JP2002133388A 2002-05-08 2002-05-08 疑似通信会話システム、会話装置および駆動体 Expired - Lifetime JP3967627B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002133388A JP3967627B2 (ja) 2002-05-08 2002-05-08 疑似通信会話システム、会話装置および駆動体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002133388A JP3967627B2 (ja) 2002-05-08 2002-05-08 疑似通信会話システム、会話装置および駆動体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003325991A JP2003325991A (ja) 2003-11-18
JP3967627B2 true JP3967627B2 (ja) 2007-08-29

Family

ID=29696387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002133388A Expired - Lifetime JP3967627B2 (ja) 2002-05-08 2002-05-08 疑似通信会話システム、会話装置および駆動体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3967627B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003325991A (ja) 2003-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8814627B2 (en) Toy set, game control program, and game device and toy communication system
US9302184B2 (en) Traveling virtual pet game system
US10512850B2 (en) Three way multidirectional interactive toy
JP2003205483A (ja) ロボットシステム及びロボット装置の制御方法
US8795022B2 (en) Interacting toys
US8172637B2 (en) Programmable interactive talking device
JP2006051251A (ja) ゲームシステム
JP2002177656A (ja) 電子玩具
IL174116A (en) A proactive UI that includes a learning component
KR20000072753A (ko) 근거리 무선통신 수단을 내장한 지능형 장난감
US20140047406A1 (en) Path driven programming method and programming tool
JP2003010561A (ja) 双方向型の玩具
JP4420435B2 (ja) 玩具、データ送信方法及びデータ送信システム
JP3967627B2 (ja) 疑似通信会話システム、会話装置および駆動体
JP2004173928A (ja) 携帯電話用玩具
US10136242B2 (en) Cloud computing system configured for a consumer to program a smart phone and touch pad
US9465588B1 (en) User programmable toy set
US20070072511A1 (en) USB desktop toy
JP2001079271A (ja) ゲームシステム、ゲーム情報生成装置および情報記憶媒体
AU2004271482B2 (en) Proactive user interface including evolving agent
JP2001326744A (ja) 携帯端末及びネットワークシステム
JP2003039361A (ja) 情報提供システム、ロボット、プログラムおよび情報記憶媒体
KR100556151B1 (ko) 원격에서 로봇 장치를 제어하는 방법 및 장치
KR200332458Y1 (ko) 이동통신단말기의 키버튼을 이용한 캐릭톤 시스템
JP2003023507A (ja) 携帯電話用の待受動画画面制御プログラム、及び当該プログラムを記憶した記憶媒体並びに、待受動画画面用電子データの配信のためのサーバの制御方法及びサーバ。

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070531

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3967627

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110608

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120608

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120608

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130608

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140608

Year of fee payment: 7

EXPY Cancellation because of completion of term