JP3967055B2 - 電子棚札システム及びこのシステムに用いる電子棚札装置 - Google Patents

電子棚札システム及びこのシステムに用いる電子棚札装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品を販売する販売店や在庫管理等を行う倉庫などに配置した物品の陳列棚に設置され、個々の物品の価格や在庫数等の情報を表示する表示器を設けた複数の電子棚札装置及びこの各電子棚札装置を管理する電子棚札管理装置からなる電子棚札システム及びこのシステムに用いる電子棚札装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
商品を販売する販売店や在庫管理等を行う倉庫などでは陳列棚を設置し、この陳列棚に商品等の物品を陳列し、この陳列棚に個々の物品に対応した価格や在庫数等の情報を表示したラベルを配置するようにしている。例えば、販売店では販売する商品を陳列棚に陳列するとともにこの陳列棚に商品の価格を表示したラベルを配置している。
【0003】
そして、近年では、このラベルを表示器を設けた電子棚札装置として電子化し、この電子棚札装置を電子棚札管理装置によって集中管理し、例えば、価格を変更する場合は電子棚札管理装置から該当する電子棚札装置に価格の変更データを送信し、電子棚札装置ではこれを受信して表示器に表示されている価格情報を変更するようになっている。
【0004】
このような電子棚札装置は、例えば、商品を販売するスーパマーケットやコンビニエンスストア等の量販店では1つの店舗で数千個以上配置する場合もあり、これらを駆動する電源を個々に商用電源に接続して供給を受けることは配線やレイアウト等の面から実用上困難であり、このため電池を内蔵させて駆動するようになっている。そして、電池を設けた電子棚札装置では電池寿命の問題が有り、電池が寿命になると交換する必要がある。
【0005】
この場合、電池が寿命になる度に該当する電子棚札装置を交換してもよいが、数百から数千という数の電子棚札装置を電池が寿命になる度に個々に交換したのでは手間が掛かり作業効率が悪いという問題がある。
【0006】
そこで、特開平9−138892号公報では、電子棚札装置である電子式価格表示ラベルのそれぞれに関連した年齢データ(製造年月日等からの経過時間)を含んでいるデータファイルを設け、このデータファイルをコンピュータによって定期的に読取り、予め定められた閾値期間よりラベルに関連した年齢データが大きいか否かをコンピュータで決定し、ラベルに関連した年齢データが閾値期間よりも大きい場合にそのラベルを視覚的に指示してラベルの交換を指示するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような電子棚札装置では、表示器が商品価格等を表示する表示動作を行っているのみのときには消費電力は比較的少ないが、電子棚札管理装置と通信を行ったりすると消費電力は増加する。また、消費電力は電子棚札装置が配置されている周囲の温度環境によっても変化する。
【0008】
このため、上述した公報のように、予め定められた閾値期間とラベルの実際の年齢データを比較し、実際の年齢データが閾値期間よりも大きい場合に交換を指示するものでは、通信条件や温度環境等によって実際の年齢データが閾値期間よりも大きくならないうちに電池が寿命になったり、逆に実際の年齢データが閾値期間よりも大きくなって交換時期に来ても電池としてはまだ充分に余裕があるという問題が生じる。また、データファイルをコンピュータによって定期的に読取り、予め定められた閾値期間よりラベルに関連した年齢データが大きいか否かをコンピュータで比較して決定するため、コンピュータでの処理負担が大きいという問題があった。
【0009】
請求項1記載の発明は、電池の消費電力が稼働日数に大きく影響される電子棚札装置を使用する場合に、電池の残り電力量が少なくなった電子棚札装置を簡単かつ確実に、しかもまとめて特定し知らせることができ、また、電子棚札管理装置の処理負担を軽減できる電子棚札システムを提供する。
【0010】
請求項2記載の発明は、電池の消費電力が稼働日数に大きく影響される電子棚札装置を使用する場合に、電池の初期電力容量が個々に異なっていても、電池の残り電力量が少なくなった電子棚札装置を簡単かつ確実に、しかもまとめて特定し知らせることができ、また、電子棚札管理装置の処理負担を軽減できる電子棚札システムを提供する。
【0011】
請求項3記載の発明は、受信処理による電池の消費電力が受信処理以外で消費される電力に比べて大きい電子棚札装置を使用する場合に、電池の残り電力量が少なくなった電子棚札装置を簡単かつ確実に、しかもまとめて特定し知らせることができ、また、電子棚札管理装置の処理負担を軽減できる電子棚札システムを提供する。
【0012】
請求項4記載の発明は、受信処理による電池の消費電力が受信処理以外で消費される電力に比べて大きい電子棚札装置を使用する場合に、電池の初期電力容量が個々に異なっていても、電池の残り電力量が少なくなった電子棚札装置を簡単かつ確実に、しかもまとめて特定し知らせることができ、また、電子棚札管理装置の処理負担を軽減できる電子棚札システムを提供する。
【0013】
請求項5記載の発明は、通信処理による電池の消費電力が通信処理以外で消費される電力に比べて大きい電子棚札装置を使用する場合に、電池の残り電力量が少なくなった電子棚札装置を簡単かつ確実に、しかもまとめて特定し知らせることができ、また、電子棚札管理装置の処理負担を軽減できる電子棚札システムを提供する。
【0014】
請求項6記載の発明は、通信処理による電池の消費電力が通信処理以外で消費される電力に比べて大きい電子棚札装置を使用する場合に、電池の初期電力容量が個々に異なっていても、電池の残り電力量が少なくなった電子棚札装置を簡単かつ確実に、しかもまとめて特定し知らせることができ、また、電子棚札管理装置の処理負担を軽減できる電子棚札システムを提供する。
【0015】
請求項7記載の発明は、電池の消費電力が稼働日数及び通信処理の両方に大きく影響される電子棚札装置を使用する場合に、電池の残り電力量が少なくなった電子棚札装置を簡単かつ確実に、しかもまとめて特定し知らせることができ、また、電子棚札管理装置の処理負担を軽減できる電子棚札システムを提供する。
【0016】
請求項8記載の発明は、電池の消費電力が稼働日数及び通信処理の両方に大きく影響される電子棚札装置を使用する場合に、電池の初期電力容量が個々に異なっていても、電池の残り電力量が少なくなった電子棚札装置を簡単かつ確実に、しかもまとめて特定し知らせることができ、また、電子棚札管理装置の処理負担を軽減できる電子棚札システムを提供する。
【0017】
請求項9記載の発明は、電池の残り電力量が少なくなった電子棚札装置を簡単かつ確実に、しかもまとめて特定し、その特定した電子棚札装置に特定したことを知らせることができ、また、電子棚札管理装置の処理負担を軽減できる電子棚札システムを提供する。
【0018】
請求項10記載の発明は、電池の残り電力量が少なくなった電子棚札装置を簡単かつ確実に、しかもまとめて特定し、その特定した電子棚札装置に特定したことを知らせることができ、また、電子棚札管理装置の処理負担を軽減でき、さらに、電子棚札装置において特定されたことを作業者に知らせることができる電子棚札システムを提供する。
【0019】
請求項11記載の発明は、電池の残り電力量が少なくなって特定されたことを作業者に知らせることができる電子棚札装置を提供する。
【0020】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、物品の陳列棚に設置され、陳列した個々の物品に対応した情報を表示する表示器を設けた複数の電子棚札装置と、この各電子棚札装置を管理する電子棚札管理装置とからなる電子棚札システムにおいて、各電子棚札装置は、電力供給源としての電池と、この電池を監視し、電池容量が所定値以下になったとき電子棚札管理装置に電池容量低下を通知する電池監視手段を設け、電子棚札管理装置は、各電子棚札装置の製造日又は設置日を記憶したデータベースを設け、電池容量が所定値以下になった電子棚札装置から電池容量低下の通知を受けると、データベースからこの通知のあった電子棚札装置の製造日又は設置日を読出しこの製造日又は設置日から製造日又は設置日の対象範囲を決定し、データベースから各電子棚札装置の製造日又は設置日を読み出し、この製造日又は設置日が決定した対象範囲に入る電子棚札装置を特定し、この特定した電子棚札装置の情報を出力する電子棚札システムにある。
【0021】
請求項2記載の発明は、物品の陳列棚に設置され、陳列した個々の物品に対応した情報を表示する表示器を設けた複数の電子棚札装置と、この各電子棚札装置を管理する電子棚札管理装置とからなる電子棚札システムにおいて、各電子棚札装置は、電力供給源としての電池と、この電池を監視し、電池容量が所定値以下になったとき電子棚札管理装置に電池容量低下を通知する電池監視手段を設け、電子棚札管理装置は、各電子棚札装置の製造日又は設置日及び電池の初期電力容量を記憶したデータベースを設け、電池容量が所定値以下になった電子棚札装置から電池容量低下の通知を受けると、データベースから各電子棚札装置の製造日又は設置日及び電池の初期電力容量を読み出し、各電子棚札装置毎に製造日又は設置日から現在までの経過日数に基づいて現在までの消費電力量を求め、この消費電力量と電池の初期電力容量から残り電力量を求め、この求めた各電子棚札装置の残り電力量が所定値以下の電子棚札装置を特定し、この特定した電子棚札装置の情報を出力する電子棚札システムにある。
【0022】
請求項3記載の発明は、物品の陳列棚に設置され、陳列した個々の物品に対応した情報を表示する表示器を設けた複数の電子棚札装置と、この各電子棚札装置を複数にグループ分けし、この各グループに対応してそれぞれ配置されグループ内の各電子棚札装置と無線通信する複数の無線基地局と、各電子棚札装置を管理する電子棚札管理装置とからなる電子棚札システムにおいて、各電子棚札装置は、電力供給源としての電池と、この電池を監視し、電池容量が所定値以下になったとき電子棚札管理装置に電池容量低下を通知する電池監視手段を設け、電子棚札管理装置は、各電子棚札装置と各無線基地局との対応関係を記憶したデータベースを設け、電池容量が所定値以下になった電子棚札装置から電池容量低下の通知を受けると、データベースに記憶した各電子棚札装置と各無線基地局との対応関係から電池容量低下を通知した電子棚札装置と同一グループの無線基地局を特定し、この特定した無線基地局の送信回数を取得し、この送信回数から送信回数の対象範囲を決定し、この決定した送信回数の対象範囲に基づいて無線基地局を特定し、この特定した無線基地局とデータベースに記憶した各電子棚札装置と各無線基地局との対応関係から電子棚札装置を特定し、この特定した電子棚札装置の情報を出力する電子棚札システムにある。
【0023】
請求項4記載の発明は、物品の陳列棚に設置され、陳列した個々の物品に対応した情報を表示する表示器を設けた複数の電子棚札装置と、この各電子棚札装置を複数にグループ分けし、この各グループに対応してそれぞれ配置されグループ内の各電子棚札装置と無線通信する複数の無線基地局と、各電子棚札装置を管理する電子棚札管理装置とからなる電子棚札システムにおいて、各電子棚札装置は、電力供給源としての電池と、この電池を監視し、電池容量が所定値以下になったとき電子棚札管理装置に電池容量低下を通知する電池監視手段を設け、電子棚札管理装置は、各電子棚札装置と各無線基地局との対応関係及び各電子棚札装置の電池の初期電力容量を記憶したデータベースを設け、各無線基地局の送信回数を取得し、電池容量が所定値以下になった電子棚札装置から電池容量低下の通知を受けると、データベースから各電子棚札装置の電池の初期電力容量を読み出し、データベースに記憶した各電子棚札装置と各無線基地局との対応関係から各グループ内の電子棚札装置と無線基地局を特定し、各電子棚札装置毎に該当する無線基地局の送信回数に基づいて消費電力量を求め、この消費電力量と電池の初期電力容量から残り電力量を求め、この求めた各電子棚札装置の残り電力量が所定値以下の電子棚札装置を特定し、この特定した電子棚札装置の情報を出力する電子棚札システムにある。
【0024】
請求項5記載の発明は、物品の陳列棚に設置され、陳列した個々の物品に対応した情報を表示する表示器を設けた複数の電子棚札装置と、この各電子棚札装置と無線通信する無線基地局と、各電子棚札装置を管理する電子棚札管理装置とからなる電子棚札システムにおいて、各電子棚札装置は、電力供給源としての電池と、この電池を監視し、電池容量が所定値以下になったとき電子棚札管理装置に電池容量低下を通知する電池監視手段を設け、電子棚札管理装置は、各電子棚札装置の無線基地局との通信回数を取得し、電池容量が所定値以下になった電子棚札装置から電池容量低下の通知を受けると、この通知のあった電子棚札装置の通信回数から通信回数の対象範囲を決定し、この決定した通信回数の対象範囲に入る電子棚札装置を特定し、この特定した電子棚札装置の情報を出力する電子棚札システムにある。
【0025】
請求項6記載の発明は、物品の陳列棚に設置され、陳列した個々の物品に対応した情報を表示する表示器を設けた複数の電子棚札装置と、この各電子棚札装置と無線通信する無線基地局と、各電子棚札装置を管理する電子棚札管理装置とからなる電子棚札システムにおいて、各電子棚札装置は、電力供給源としての電池と、この電池を監視し、電池容量が所定値以下になったとき電子棚札管理装置に電池容量低下を通知する電池監視手段を設け、電子棚札管理装置は、各電子棚札装置の電池の初期電力容量を記憶したデータベースを設け、各電子棚札装置の無線基地局との通信回数を取得し、電池容量が所定値以下になった電子棚札装置から電池容量低下の通知を受けると、データベースから各電子棚札装置の電池の初期電力容量を読み出し、各電子棚札装置毎にそれぞれの通信回数に基づいて消費電力量を求め、この各電子棚札装置の消費電力量と電池の初期電力容量から残り電力量を求め、この求めた各電子棚札装置の残り電力量が所定値以下の電子棚札装置を特定し、この特定した電子棚札装置の情報を出力する電子棚札システムにある。
【0026】
請求項7記載の発明は、物品の陳列棚に設置され、陳列した個々の物品に対応した情報を表示する表示器を設けた複数の電子棚札装置と、この各電子棚札装置と無線通信する無線基地局と、各電子棚札装置を管理する電子棚札管理装置とからなる電子棚札システムにおいて、各電子棚札装置は、電力供給源としての電池と、この電池を監視し、電池容量が所定値以下になったとき電子棚札管理装置に電池容量低下を通知する電池監視手段を設け、電子棚札管理装置は、各電子棚札装置の製造日又は設置日を記憶したデータベースを設け、各電子棚札装置の無線基地局との通信回数を取得し、電池容量が所定値以下になった電子棚札装置から電池容量低下の通知を受けると、データベースから各電子棚札装置の製造日又は設置日を読出し、各電子棚札装置毎に製造日又は設置日から現在までの経過日数に基づいて消費電力量を求めるとともに通信回数に応じた消費電力量を求め、この両消費電力量の合計が所定値以上の電子棚札装置を特定し、この特定した電子棚札装置の情報を出力する電子棚札システムにある。
【0027】
請求項8記載の発明は、物品の陳列棚に設置され、陳列した個々の物品に対応した情報を表示する表示器を設けた複数の電子棚札装置と、この各電子棚札装置と無線通信する無線基地局と、各電子棚札装置を管理する電子棚札管理装置とからなる電子棚札システムにおいて、各電子棚札装置は、電力供給源としての電池と、この電池を監視し、電池容量が所定値以下になったとき電子棚札管理装置に電池容量低下を通知する電池監視手段を設け、電子棚札管理装置は、各電子棚札装置の製造日又は設置日及び電池の初期電力容量を記憶したデータベースを設け、各電子棚札装置の無線基地局との通信回数を取得し、電池容量が所定値以下になった電子棚札装置から電池容量低下の通知を受けると、データベースから各電子棚札装置の製造日又は設置日及び電池の初期電力容量を読み出し、各電子棚札装置毎に製造日又は設置日から現在までの経過日数に基づいて現在までの消費電力量を求めるとともに通信回数に応じた消費電力量を求め、この両消費電力量の合計と電池の初期電力容量から残り電力量を求め、この求めた各電子棚札装置の残り電力量が所定値以下の電子棚札装置を特定し、この特定した電子棚札装置の情報を出力する電子棚札システムにある。
【0028】
請求項9記載の発明は、請求項1乃至8のいずれか1記載の電子棚札システムにおいて、電子棚札管理装置は、特定した電子棚札装置に対して交換を通知するデータを送信することにある。
【0029】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の電子棚札システムにおいて、複数の電子棚札装置は、電子棚札管理装置から交換を通知するデータを受信すると表示器の表示を変更することにある。
【0030】
請求項11記載の発明は、物品の陳列棚に設置され、陳列した個々の物品に対応した情報を表示する表示器と、電力供給源としての電池と、この電池を監視し、電池容量が所定値以下になったとき電池容量低下を通知する電池監視手段を設け、交換を通知するデータを受信すると表示器の表示を変更する電子棚札システムに用いる電子棚札装置にある。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は電子棚札システム全体の構成を示すブロック図で、電子棚札管理装置1に通信回線2を介してk台の無線基地局3-1〜3-kを接続している。前記各無線基地局3-1〜3-kはそれぞれ複数台の電子棚札装置と無線通信するようになっており、例えば、前記無線基地局3-1はm台の電子棚札装置41-1,41-2,…,41-mと無線通信し、前記無線基地局3-kはn台の電子棚札装置4k-1,…,4k-nと無線通信するようになっている。
【0032】
前記電子棚札管理装置1は、制御部11、データベース12、表示装置13を設け、前記制御部11により前記無線基地局3-1〜3-kを経由して前記各電子棚札装置41-1,41-2,…,41-m〜4k-1,…,4k-nを管理するとともに前記データベース12、表示装置13を制御するようになっている。
【0033】
また、前記制御部11は別の通信回線6を介して電子棚札装置以外の他の機器と通信ができるようになっている。
なお、使用する電子棚札装置の台数が少なくシステムが小さい場合は使用する無線基地局が1台の場合もある。
【0034】
前記各電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nは、陳列棚に陳列された物品、例えば、商品の個々に対応して陳列棚に設置されるもので、図2に示すように、マイクロプロセッサ21、アンテナ22を介して対応する無線基地局と無線通信制御を行う送受信回路23、前記マイクロプロセッサ21に制御されて商品価格や商品の在庫数など個々の商品に対応した情報を表示する表示器24、電池監視回路25及び前記マイクロプロセッサ21、送受信回路23、表示器24、電池監視回路25に電力を供給する電池26を備えている。
【0035】
前記電子棚札管理装置1のデータベース12は、図3に示すように、前記各電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nに対応して個々に付された電子棚札番号を設定し、この各電子棚札番号に対応して、それぞれ電子棚札装置が製造された製造日又は電子棚札装置が陳列棚に設置され運用が開始された設置日のいずれかの日付、情報A、情報B、情報C、情報D、情報Eの各情報が格納されている。情報A〜Eとしては、例えば、商品名、商品の通常価格、商品の特売価格、在庫数、自己が無線通信する対応する無線基地局番号である。
【0036】
この電子棚札システムでは、例えば、電子棚札管理装置1が電子棚札装置41-1と通信を行う場合、先ず、電子棚札管理装置1の制御部11から通信回線2を介して無線基地局3-1にデータが出力され、無線基地局3-1はデータを無線信号に変換して電子棚札装置41-1に無線送信する。
【0037】
電子棚札装置41-1では、アンテナ22で受信した信号を送受信回路23でデータに変換してマイクロプロセッサ21に供給する。マイクロプロセッサ21は入力データを表示データに変換して表示器24に表示する。また、前記電子棚札管理装置1への応答を行う。すなわち、応答データはマイクロプロセッサ21から送受信回路23に供給され、この送受信回路23で無線信号に変換されてアンテナ22から無線基地局3-1に無線送信される。
【0038】
無線基地局3-1は受信した無線信号を応答データに変換し通信回線2を介して制御部11に供給する。こうして、制御部11は電子棚札装置41-1に送信したデータに対する応答確認ができる。
【0039】
前記各電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nは、電池監視回路25により電池26の容量を例えば出力電圧によって監視し、出力電圧が所定値以下に低下すると、電池容量低下を検知してマイクロプロセッサ21に検知信号Sを供給する。マイクロプロセッサ21は検知信号Sを取込むと応答データと同様に前記電子棚札管理装置1に電池容量低下を通知する交換要求信号を無線送信する。なお、電子棚札装置は電子棚札管理装置1に交換要求信号を無線送信するとき、自己の表示器24の表示を交換を示す表示に変更するようにしてもよい。
【0040】
前記電子棚札管理装置1は電子棚札装置から交換要求信号を受信すると、図4に示す電子棚札装置の特定処理を行うようになっている。すなわち、電子棚札装置から交換要求信号を受信すると、ST1にて、データテーブル12から交換要求された電子棚札装置の電子棚札番号を検索し、該当する製造日又は設置日の日付情報を読み出す。そして、ST2にて、読み出した日付情報に基づいて対象範囲を決定する。例えば、交換要求があった電子棚札番号が「2」であれば日付が「1999.10.2」であるので、1999年10月2日以前を対象範囲に決定する。
【0041】
続いて、ST3にて、カウンタのカウント値iを「1」にセットする。そして、ST4にて、電子棚札番号がiの日付が対象範囲内であるか、すなわち、1999年10月2日以前の日付であるか否かを判断する。日付が対象範囲内であれば、ST5にて、電子棚札番号iに該当する電子棚札装置を交換する電子棚札装置として特定する。また、日付が対象範囲外であればST5の処理をパスする。
【0042】
続いて、ST6にて、全ての電子棚札装置について日付の確認を行ったか否かをチェックし、行っていなければ、ST7にて、カウンタのカウント値iを1つカウントアップして、ST4の処理に戻る。また、全ての電子棚札装置について日付の確認が終了すれば、ST8にて、交換する電子棚札装置として特定された電子棚札情報を表示装置13に表示して知らせる。なお、表示装置13以外に印刷装置で印刷したり、陳列棚付近にいる作業者が持参しているハンディターミナルに無線送信しそのハンディターミナルの表示器に表示させてもよい。
【0043】
このような構成においては、1台の電子棚札装置から交換要求があると、電子棚札管理装置1はデータベース12から該当する電子棚札番号iに対応した日付から交換の対象範囲を決定する。例えば、対象範囲が1999年10月2日以前の日付に決定された場合は、データベース12において電子棚札番号1〜5052に該当する電子棚札装置を特定する。そして、この特定された電子棚札装置の電子棚札情報が表示装置13に表示される。
【0044】
従って、作業者は電子棚札番号1〜5052に該当する電子棚札装置の電池容量が少なくなっていることを知ることができるので、それらを陳列棚において新たな電子棚札装置と交換することになる。
【0045】
これにより電池26の消費電力が稼働日数に大きく影響される電子棚札装置を使用する場合には、極めて有効となり、このような場合に電池26の残り電力量が少なくなった電子棚札装置を稼働日数との関係で簡単かつ確実に、しかもまとめて特定することができ、その特定した電子棚札装置を表示によって知らせることができる。
【0046】
また、電子棚札管理装置1としては電子棚札装置からの交換要求を受信するまでは交換する電子棚札装置を特定する処理を行う必要がなく、電子棚札管理装置1での処理負担を軽減できる。
【0047】
なお、ここでは対象範囲を交換要求があった電子棚札装置の日付以前に設定した場合について述べたが、必ずしもこれに限定するものではなく、例えば、1999年10月2日の1ヶ月後に陳列棚及び電子棚札装置の配置替え作業が予定されているような場合は、対象範囲を1ヶ月後の1999年11月2日以前に設定してもよい。このような設定を行った場合、交換対象となる電子棚札装置は電子棚札番号1〜6548に該当する電子棚札装置となる。
【0048】
また、ここでは1台の電子棚札装置の電池容量が所定値以下となって交換が必要になったときに対象範囲を設定するようにしたが必ずしもこれに限定するものではなく、複数台の電子棚札装置の電池容量が所定値以下となって交換が必要になったときに対象範囲の設定を開始するようにしてもよい。例えば、対象範囲の設定を開始する台数を5台に設定しておき、電子棚札番号2、3120、563、5011、2568の順番で電子棚札装置の電池容量が所定値以下になったとすると、最初の4台については交換要求がある毎に1台ずつ交換し、5台目の電子棚札番号2568に交換要求が発生したときに図4に示す電子棚札装置の特定処理を行うようにしてもよい。
【0049】
また、対象範囲の設定を開始する台数を同一日付の電子棚札装置の総台数に対する交換要求が発生した電子棚札装置の占める割合によって設定してもよい。データベース12には、日付が1999年10月2日の電子棚札装置が5052台設定されており、例えば、この0.2%から交換要求が発生した時に電子棚札装置の特定処理を開始するようにしてもよい。この場合は、最初の10台については交換要求がある毎に1台ずつ交換し、11台目の電子棚札装置から交換要求が発生したときに図4に示す電子棚札装置の特定処理を開始する。
【0050】
また、ここでは全ての電子棚札装置について日付の確認を行って交換する電子棚札装置を特定した後に交換する電子棚札情報をまとめて表示するようにしたが必ずしもこれに限定するものではなく、交換する電子棚札装置が1台特定される毎にその電子棚札情報を表示するようにしてもよい。
【0051】
さらに、ここでは、交換が特定された電子棚札装置全体を交換するようにしたが必ずしもこれに限定するものではなく、交換が特定された電子棚札装置の電池のみを交換するようにしてもよい。
【0052】
(第2の実施の形態)
この実施の形態における電子棚札システムの構成は基本的には図1と同様であり、また、電子棚札装置の構成も図2と同様である。異なる点は、電子棚札管理装置1に設けたデータベースの構成で、ここで使用するデータベース121は図5に示すように、各電子棚札番号に対応して、さらに各電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nに設けた電池26の初期電力容量を記憶している。
【0053】
そして、前記電子棚札管理装置1は、図6に示す電子棚札装置の特定処理を行うようになっている。すなわち、ST11にて、1台の電子棚札装置において電池容量低下が検知され、その電子棚札装置から交換要求を受けると、ST12にて、カウンタのカウント値iを「1」にセットする。
【0054】
続いて、ST13にて、電子棚札番号iに対応した日付、電池26の初期電力容量B及び予め設定された電子棚札装置の1日の消費電力量αを読み出し、ST14にて、データベース121から読み出した日付と今日の日付から交換要求があった電子棚札装置の稼働日数Xを求める。そして、ST15にて、電子棚札番号iに該当する電子棚札装置の残り電力量Pを、P=B−α・Xの演算により求める。
【0055】
続いて、ST16にて、残り電力量Pが予め設定した対象範囲、すなわち、交換範囲内の電力量か否かを判断し、残り電力量Pが交換範囲内であれば、ST17にて、電子棚札番号iに該当する電子棚札装置を交換する電子棚札装置として特定する。また、残り電力量Pが交換範囲外であればST17の処理をパスする。
【0056】
続いて、ST18にて、全ての電子棚札装置について確認を行ったか否かをチェックし、行っていなければ、ST19にて、カウンタのカウント値iを1つカウントアップして、ST13の処理に戻る。また、全ての電子棚札装置について確認が終了すれば、ST20にて、交換する電子棚札装置として特定された電子棚札情報を表示装置13に表示して知らせる。なお、表示装置13以外に印刷装置で印刷したり、陳列棚付近にいる作業者が持参しているハンディターミナルに無線送信しそのハンディターミナルの表示器に表示させてもよい。
【0057】
このような構成においては、1台の電子棚札装置から交換要求があると、電子棚札管理装置1は、全ての電子棚札装置についてデータベース121に格納されている日付、電池26の初期電力容量B及び予め設定されている電子棚札装置の1日の消費電力量αから残り電力量Pを算出し、この残り電力量が予め設定した交換範囲内に入っている電子棚札装置を特定する。そして、特定された電子棚札装置の電子棚札情報が表示装置13に表示される。
【0058】
こうして、作業者は表示装置13に表示された電子棚札情報により該当する電子棚札装置を陳列棚において新たな電子棚札装置と交換することになる。あるいは、該当する電子棚札装置の電池を新たな電池と交換することになる。
【0059】
これにより電池26の消費電力が稼働日数に大きく影響される電子棚札装置を使用する場合において電池26の初期電力容量が個々に異なるような場合に極めて有効となり、このような場合に電池26の残り電力量が少なくなった電子棚札装置を初期電力容量及び稼働日数との関係で簡単かつ確実に、しかもまとめて特定することができ、その特定した電子棚札装置を表示によって知らせることができる。
【0060】
また、電子棚札管理装置1としては電子棚札装置からの交換要求を受信するまでは交換する電子棚札装置を特定する処理を行う必要がなく、電子棚札管理装置1での処理負担を軽減できる。
【0061】
なお、ここでは全ての電子棚札装置について残り電力量Pの確認を行って交換する電子棚札装置を特定した後に交換する電子棚札情報をまとめて表示するようにしたが必ずしもこれに限定するものではなく、交換する電子棚札装置が1台特定される毎にその電子棚札情報を表示するようにしてもよい。
【0062】
また、ここでは電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nにおいて1日の消費電力量αが既知の場合を前提として述べたが、1日の消費電力量αが未知の場合であってもよい。すなわち、電子棚札装置においては電池26の電圧が予め設定した所定値以下に低下したとき交換要求が発生するようになっているので、電子棚札装置から交換要求が発生するときの電池26の残りの電力量Pは既知の値である。従って、この電力量Pは電子棚札管理装置1に予め格納しておくことができる。
【0063】
そして、電子棚札装置から交換要求が発生すると、電子棚札管理装置1はデータベース121からこの電子棚札装置の電子棚札番号iに対応した日付及び初期電力容量Bを読み出して今日までの稼働日数Xを求めるので、1日の消費電力量αを、α=(B−P)/Xによって求めることができる。
【0064】
このようにして求めた1日の消費電力量αは同一の電子棚札装置においては基本的に同じであるので、全ての電子棚札装置の残り電力量Pを算出する場合に使用することができる。
【0065】
従って、1日の消費電力量αが未知の場合であっても全ての電子棚札装置の残り電力量Pを算出して交換範囲の電子棚札装置を特定することができる。
なお、ここでは1日の消費電力量αを使用し、稼働日数X、初期電力量Bとの関係から残り電力量Pを算出したが必ずしもこれに限定するものではなく、1週間単位の消費電力量や1時間単位の消費電力量など1日単位以外の単位期間の消費電力量を使用して残り電力量Pを算出することもできる。
【0066】
(第3の実施の形態)
この実施の形態における電子棚札システムの構成は基本的には図1と同様であり、また、電子棚札装置の構成も図2と同様である。異なる点は、電子棚札管理装置1に設けたデータベースの構成で、ここで使用するデータベース122は図7に示すように、各電子棚札番号に対応して、無線基地局番号、無線基地局送信回数、情報A〜Eを記憶するようになっている。なお、無線基地局番号は無線基地局3-1〜3-kに対応している。
【0067】
前記無線基地局3-1〜3-kは各電子棚札装置に対する送信回数をカウントし、定期的、あるいは電子棚札装置から交換要求があった時にカウントした送信回数を電子棚札管理装置1に知らせるようになっている。
【0068】
ところで電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nは無線基地局3-1〜3-kから無線信号を受信すると自分宛てのデータか否かを判断するため受信処理を行う。そして、このシステムでは1台の無線基地局が数百台の電子棚札装置と無線通信することがある。この場合、無線基地局から無線信号が送信されると数百台の電子棚札装置は一斉に受信処理を開始する。そして、自分宛てにデータを送られた電子棚札装置のみがその後も処理を継続してデータの取込みを行うが、それ以外の電子棚札装置はその後の処理は行わない。
【0069】
従って、電子棚札装置から見れば1回の受信処理での消費電力が僅かでも無線基地局からの無線信号を受信処理する回数は無線基地局の送信回数に等しく膨大となる。このため、電子棚札装置では受信処理によって消費する電力は多くなる。また、赤外線通信のように指向性が鋭く回折が小さい媒体を使用するときには無線基地局の送信回数と電子棚札装置の受信回数は1対1で対応している。このような場合も無線基地局の送信回数と電子棚札装置の受信回数は等しくなる。
【0070】
従って、このようなシステムでは、電子棚札装置の消費電力において、表示器での消費電力よりも無線基地局からの無線信号の受信処理による消費電力の方が大きくなる場合がある。
【0071】
このような場合、前記電子棚札管理装置1は、図8に示す電子棚札装置の特定処理を行うようになっている。すなわち、電子棚札装置から交換要求があると、ST21にて、交換要求があった電子棚札装置に該当する電子棚札番号に対応した無線基地局番号及び無線基地局送信回数を読み出す。
【0072】
続いて、ST22にて、読み出した無線基地局送信回数から交換対象範囲の無線基地局送信回数を決定する。例えば、交換要求が電子棚札番号「2」の電子棚札装置からあると該当する無線基地局送信回数は5,058,921回であり、この場合は交換対象範囲を送信回数が5,058,921回以上に決定する。そして、ST23にて、カウンタのカウント値iを「1」にセットする。
【0073】
続いて、ST24にて、電子棚札番号iに対応した無線基地局送信回数が交換の対象範囲内であるか、すなわち、送信回数が5,058,921回以上か否かを判断する。送信回数が対象範囲内、すなわち、5,058,921回以上であれば、ST25にて、電子棚札番号iに該当する電子棚札装置を交換する電子棚札装置として特定する。また、送信回数が対象範囲外であればST25の処理をパスする。
【0074】
続いて、ST26にて、全ての電子棚札装置について無線基地局送信回数の確認を行ったか否かをチェックし、行っていなければ、ST27にて、カウンタのカウント値iを1つカウントアップして、ST24の処理に戻る。また、全ての電子棚札装置について無線基地局送信回数の確認が終了すれば、ST28にて、交換する電子棚札装置として特定された電子棚札情報を表示装置13に表示して知らせる。なお、表示装置13以外に印刷装置で印刷したり、陳列棚付近にいる作業者が持参しているハンディターミナルに無線送信しそのハンディターミナルの表示器に表示させてもよい。
【0075】
このような構成においては、1台の電子棚札装置から交換要求があると、電子棚札管理装置1はデータベース122から該当する電子棚札番号iに対応した無線基地局送信回数から交換の対象範囲を決定する。例えば、交換要求が電子棚札番号「2」の電子棚札装置からあれば、対象範囲を5,058,921回以上に決定する。そして、この場合は、データベース122において電子棚札番号1〜5054に該当する電子棚札装置が交換する電子棚札装置として特定される。この特定された電子棚札装置の電子棚札情報は表示装置13に表示される。
【0076】
従って、作業者は電子棚札番号1〜5054に該当する電子棚札装置の電池容量が少なくなっていることを知ることができ、それらを陳列棚において新たな電子棚札装置と交換することになる。あるいは、該当する電子棚札装置の電池26を新たな電池と交換する。
【0077】
これにより電池26の電力消費が表示器24よりも無線基地局からの無線信号の受信処理に大きく影響される電子棚札装置を使用する場合には、極めて有効となり、このような場合に電池26の残り電力量が少なくなった電子棚札装置を無線基地局における送信回数によって簡単かつ確実に、しかもまとめて特定することができ、その特定した電子棚札装置を表示によって知らせることができる。また、電子棚札管理装置1としては電子棚札装置からの交換要求を受信するまでは交換する電子棚札装置を特定する処理を行う必要がなく、電子棚札管理装置1での処理負担を軽減できる。
【0078】
なお、ここでは各無線基地局が電子棚札装置への送信回数をカウントして電子棚札管理装置に伝えるようにしたが必ずしもこれに限定するものではなく、電子棚札管理装置が各無線基地局の送信を監視し、送信がある毎に送信回数をカウントするものであってもよい。
【0079】
また、ここでは交換する電子棚札装置の特定処理を電子棚札番号1から順番に送信回数を読み出して対象範囲に入るか否かを判断して行うようにしたが必ずしもこれに限定するものではなく、無線基地局単位で交換する電子棚札装置の特定処理を行ってもよい。例えば、最初に無線基地局3-1と通信する電子棚札装置について特定処理を行い、これが終了すると無線基地局3-kと通信する電子棚札装置について特定処理を行うというような処理方法であってもよい。
【0080】
なお、ここでは対象範囲を交換要求があった電子棚札装置の受信回数以上に設定した場合について述べたが、必ずしもこれに限定するものではなく、交換要求があった電子棚札装置の受信回数以下の10の整数倍の最も近い値以上に設定してもよい。また、交換要求があった電子棚札装置の受信回数に限定するものではない。
【0081】
また、ここでは1台の電子棚札装置の電池容量が所定値以下となって交換要求が発生したときに送信回数による対象範囲を設定するようにしたが必ずしもこれに限定するものではなく、複数台の電子棚札装置の電池容量が所定値以下となって交換要求を発生したときに送信回数による対象範囲の設定を開始するようにしてもよい。
【0082】
また、ここでは全ての電子棚札装置について送信回数の確認を行って交換する電子棚札装置を特定した後に交換する電子棚札情報をまとめて表示するようにしたが必ずしもこれに限定するものではなく、交換する電子棚札装置が1台特定される毎にその電子棚札情報を表示するようにしてもよい。
【0083】
(第4の実施の形態)
この実施の形態における電子棚札システムの構成は基本的には図1と同様であり、また、電子棚札装置の構成も図2と同様である。異なる点は、電子棚札管理装置1に設けたデータベースの構成で、ここで使用するデータベース123は図9に示すように、第3の実施の形態のデータベース122に、さらに、各電子棚札番号に対応して、各電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nに設けた電池26の初期電力容量を記憶している。
【0084】
そして、前記電子棚札管理装置1は、電子棚札装置から交換要求を受けると、カウンタのカウント値iを「1」にセットし、データベース123から電子棚札番号iに対応した無線基地局送信回数U及び電池26の初期電力容量Bを読み出すとともに予め設定された電子棚札装置の1回の受信処理での消費電力量βを読込み、電子棚札番号iに該当する電子棚札装置の残り電力量Pを、P=B−β・Uの演算により求める。
【0085】
そして、残り電力量Pが予め設定した交換範囲内の電力量か否かを判断し、残り電力量Pが交換範囲内であれば、電子棚札番号iに該当する電子棚札装置を交換する電子棚札装置として特定する。こうして、全ての電子棚札装置について残り電力量Pの算出と交換範囲内か否かの確認を行い、最後に交換する電子棚札装置として特定された電子棚札情報を表示装置13に表示して知らせる。
【0086】
こうして、作業者は表示装置13に表示された電子棚札情報により該当する電子棚札装置を陳列棚において新たな電子棚札装置と交換することになる。あるいは、該当する電子棚札装置の電池を新たな電池と交換することになる。
【0087】
これにより電池26の消費電力が表示器24よりも無線基地局からの無線信号の受信処理に大きく影響される電子棚札装置を使用する場合で電池26の初期電力容量が個々に異なるような場合に極めて有効となり、このような場合に電池26の残り電力量が少なくなった電子棚札装置を無線基地局における送信回数及び初期電力容量によって簡単かつ確実に、しかもまとめて特定することができ、その特定した電子棚札装置を表示によって知らせることができる。
【0088】
また、電子棚札管理装置1としては電子棚札装置からの交換要求を受信するまでは交換する電子棚札装置を特定する処理を行う必要がなく、電子棚札管理装置1での処理負担を軽減できる。
【0089】
なお、ここでは電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nにおいて1回の受信処理による消費電力量βが既知の場合を前提として述べたが、1回の受信処理による消費電力量βが未知の場合であってもよい。すなわち、電子棚札装置においては電池26の電圧が予め設定した所定値以下に低下したとき交換要求が発生するようになっているので、電子棚札装置から交換要求が発生する時の電池26の残りの電力量Pは既知の値である。従って、この電力量Pは電子棚札管理装置1に予め格納しておくことができる。
【0090】
そして、電子棚札装置から交換要求が発生すると、電子棚札管理装置1はデータベース123からこの電子棚札装置の電子棚札番号iに対応した無線基地局送信回数U及び初期電力容量Bを読み出すとともに予め格納した残り電力量Pを取得し、電子棚札番号iに対応した電子棚札装置の1回の受信処理による消費電力量βを、β=(B−P)/Uによって求める。このようにして求めた1回の受信処理による消費電力量βは同一の電子棚札装置においては基本的に同じであるので、全ての電子棚札装置の残り電力量Pを算出する場合に使用することができる。
【0091】
従って、1回の受信処理による消費電力量βが未知の場合であっても全ての電子棚札装置の残り電力量Pを算出して交換範囲の電子棚札装置を特定することができる。
なお、ここでは1回の受信処理による消費電力量βを使用し、無線基地局送信回数U、初期電力量Bとの関係から残り電力量Pを算出したが必ずしもこれに限定するものではなく、n(n≧2)回の受信処理による消費電力量β´を基準として残り電力量Pを、P=B−β´・U/nによって算出する処理を行ってもよい。
【0092】
(第5の実施の形態)
この実施の形態における電子棚札システムの構成は基本的には図1と同様であり、また、電子棚札装置の構成も図2と同様である。異なる点は、電子棚札管理装置1に設けたデータベースの構成で、ここで使用するデータベース124は図10に示すように、各電子棚札番号に対応して、電子棚札受信回数、情報A〜Eを記憶するようになっている。
【0093】
このシステムでは、電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nは表示器24よりも無線基地局からの無線信号の受信処理による消費電力量が大きく、しかも、電子棚札装置が対応する無線基地局のみだけではなく隣接する無線基地局とも無線通信できる構成になっている。このため、対応する無線基地局の送信回数のみでは消費電力量の正しい演算ができない。そこで、各電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nにおいて無線基地局との受信回数をカウントし、このカウント値を電子棚札管理装置1から問い合わせがあった時に対応する無線基地局を介して電子棚札管理装置1に送信するようになっている。
【0094】
このようなシステムにおいて、前記電子棚札管理装置1は、図11に示す電子棚札装置の特定処理を行うようになっている。すなわち、電子棚札装置から交換要求があると、ST31にて、カウンタのカウント値iを「1」にセットする。そして、ST32にて、電子棚札番号iに対応する電子棚札装置に対して受信回数の問合わせを行い、受信回数を受信してデータベース124の電子棚札番号iに対応する電子棚札受信回数エリアに保存する。
【0095】
ST33にて、全ての電子棚札装置について受信回数を確認したか否かをチェックし、確認していなければ、ST34にて、カウンタのカウント値iを1つインクリメントしてST32の処理に戻る。
【0096】
また、全ての電子棚札装置について受信回数の確認が終了していれば、ST35にて、データベース124から交換要求があった電子棚札装置の受信回数を読み出し、ST36にて、この受信回数から交換する受信回数の対象範囲を決定する。例えば、交換要求が電子棚札番号「3」の電子棚札装置からあったとすると、該当する受信回数は5,025,167回であり、この場合は交換対象範囲を受信回数が5,025,167回以上に決定する。
【0097】
続いて、ST37にて、カウンタのカウント値iを「1」にセットし、ST38にて、電子棚札番号iに対応した電子棚札装置の受信回数が交換の対象範囲内であるか、すなわち、受信回数が5,025,167回以上か否かを判断する。受信回数が対象範囲内、すなわち、5,025,167回以上であれば、ST39にて、電子棚札番号iに該当する電子棚札装置を交換する電子棚札装置として特定する。また、受信回数が対象範囲外であればST39の処理をパスする。
【0098】
続いて、ST40にて、全ての電子棚札装置について受信回数の比較を行ったか否かをチェックし、行っていなければ、ST41にて、カウンタのカウント値iを1つインクリメントして、ST38の処理に戻る。また、全ての電子棚札装置について受信回数の比較が終了していれば、ST42にて、交換する電子棚札装置として特定された電子棚札情報を表示装置13に表示して知らせる。なお、表示装置13以外に印刷装置で印刷したり、陳列棚付近にいる作業者が持参しているハンディターミナルに無線送信しそのハンディターミナルの表示器に表示させてもよい。
【0099】
このような構成においては、各電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nは無線基地局との無線通信における受信回数をカウントする。そして、ある電子棚札装置において電池26の電圧が所定値以下に低下することがあると、この電子棚札装置から無線基地局を介して電子棚札管理装置1に交換要求が送信される。
【0100】
電子棚札管理装置1では、電子棚札装置からの交換要求を受信すると、先ず、全ての電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nに対して受信回数の問合わせを行って各電子棚札装置からそれぞれ受信回数を取得し、データベース124に保存する。
【0101】
そして、交換要求があった電子棚札装置の電子棚札番号に対応する受信回数を読み出して交換の対象範囲を決定する。例えば、この受信回数以上の受信回数を対象の範囲とする。この状態で全ての電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nについてデータベース124から受信回数を順次読み出して対象範囲と比較し、受信回数が対象範囲内であれば交換する電子棚札装置として特定する。例えば、対象範囲が5,025,167回以上に決定された場合は、データベース124において電子棚札番号1,2,3,5052,5054,5055,6549等に該当する電子棚札装置が特定される。そして、この特定された電子棚札装置の電子棚札情報が表示装置13に表示される。
【0102】
従って、作業者は特定された電子棚札番号に該当する電子棚札装置の電池容量が少なくなっていることを知らされることになり、それらを陳列棚において新たな電子棚札装置と交換することになる。あるいは、該当する電子棚札装置の電池26を新たな電池と交換することになる。
【0103】
これにより電池26の消費電力が表示器24よりも無線基地局からの無線信号の受信処理に大きく影響され、しかも隣接する無線基地局からも無線信号の受信を行うような電子棚札装置を使用する場合には、極めて有効となり、このような場合に電池26の残り電力量が少なくなった電子棚札装置を受信回数によって簡単かつ確実に、しかもまとめて特定することができ、その特定した電子棚札装置を表示によって知らせることができる。
【0104】
また、電子棚札管理装置1としては電子棚札装置からの交換要求を受信するまでは交換する電子棚札装置を特定する処理を行う必要がなく、電子棚札管理装置1での処理負担を軽減できる。
【0105】
なお、ここでは対象範囲を交換要求があった電子棚札装置の受信回数以上に設定した場合について述べたが、必ずしもこれに限定するものではなく、交換要求があった電子棚札装置の受信回数以下の10の整数倍の最も近い値以上に設定してもよい。すなわち、対象範囲は交換要求があった電子棚札装置の受信回数のみに制約されるものではない。
【0106】
また、ここでは1台の電子棚札装置の電池容量が所定値以下となって交換要求が発生したときに対象範囲を設定するようにしたが必ずしもこれに限定するものではなく、複数台の電子棚札装置の電池容量が所定値以下となって交換要求を発生したときに対象範囲の設定を開始するようにしてもよい。
【0107】
(第6の実施の形態)
この実施の形態における電子棚札システムの構成は基本的には図1と同様であり、また、電子棚札装置の構成も図2と同様である。異なる点は、電子棚札管理装置1に設けたデータベースの構成で、ここで使用するデータベース125は図12に示すように、第5の実施の形態のデータベース124に、さらに、各電子棚札番号に対応して、各電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nに設けた電池26の初期電力容量を記憶している。
【0108】
そして、前記電子棚札管理装置1は、電子棚札装置から交換要求を受け、全ての電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nから受信回数を受信してデータベース125に保存すると、カウンタのカウント値iを「1」にセットし、データベース125から電子棚札番号iに対応した電子棚札受信回数Y及び電池26の初期電力容量Bを読み出すとともに予め設定された電子棚札装置の1回の受信処理での消費電力量βを読込み、電子棚札番号iに該当する電子棚札装置の残り電力量Pを、P=B−β・Yの演算により求める。
【0109】
そして、残り電力量Pが予め設定した交換の対象範囲内の電力量か否かを判断し、残り電力量Pが対象範囲内であれば、電子棚札番号iに該当する電子棚札装置を交換する電子棚札装置として特定する。こうして、全ての電子棚札装置について残り電力量Pの算出と対象範囲内か否かの確認を行い、最後に交換する電子棚札装置として特定された電子棚札情報を表示装置13に表示して知らせる。
【0110】
こうして、作業者は表示装置13に表示された電子棚札情報により該当する電子棚札装置を陳列棚において新たな電子棚札装置と交換することになる。あるいは、該当する電子棚札装置の電池を新たな電池と交換することになる。
【0111】
これにより電池26の消費電力が表示器24よりも無線基地局からの無線信号の受信処理に大きく影響され、また、隣接する無線基地局からも無線信号の受信を行うような電子棚札装置を使用する場合で電池26の初期電力容量が個々に異なるような場合に極めて有効となり、このような場合に電池26の残り電力量が少なくなった電子棚札装置をこの装置の受信回数及び初期電力容量によって簡単かつ確実に、しかもまとめて特定することができ、その特定した電子棚札装置を表示によって知らせることができる。
【0112】
また、電子棚札管理装置1としては電子棚札装置からの交換要求を受信するまでは交換する電子棚札装置を特定する処理を行う必要がなく、電子棚札管理装置1での処理負担を軽減できる。
【0113】
なお、ここでは電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nにおいて1回の受信処理による消費電力量βが既知の場合を前提として述べたが、1回の受信処理による消費電力量βが未知の場合であってもよい。すなわち、電子棚札装置においては電池26の電圧が予め設定した所定値以下に低下したとき交換要求が発生するようになっているので、電子棚札装置から交換要求が発生する時の電池26の残りの電力量Pは既知の値である。従って、この電力量Pは電子棚札管理装置1に予め格納しておくことができる。
【0114】
そして、電子棚札装置から交換要求が発生すると、電子棚札管理装置1は各電子棚札装置から受信した受信回数Y及び初期電力容量Bと予め格納した残り電力量Pから、電子棚札番号iに対応した電子棚札装置の1回の受信処理による消費電力量βを、β=(B−P)/Yによって求める。このようにして求めた1回の受信処理による消費電力量βは同一の電子棚札装置においては基本的に同じであるので、全ての電子棚札装置の残り電力量Pを算出する場合に使用することができる。
【0115】
このように1回の受信処理による消費電力量βが未知の場合であっても全ての電子棚札装置の残り電力量Pを算出して交換すべき電子棚札装置を特定することができる。
【0116】
なお、ここでは1回の受信処理による消費電力量βを使用し、電子棚札受信回数Yi、初期電力量Bとの関係から残り電力量Pを算出したが必ずしもこれに限定するものではなく、n(n≧2)回の受信処理による消費電力量β´を基準として残り電力量Pを、P=B−β´・Y/nによって算出する処理を行ってもよい。
【0117】
(第7の実施の形態)
この実施の形態における電子棚札システムの構成は基本的には図1と同様であり、また、電子棚札装置の構成も図2と同様である。異なる点は、電子棚札管理装置1に設けたデータベースの構成で、ここで使用するデータベース126は図13に示すように、各電子棚札番号に対応して、電子棚札送信回数、情報A〜Eを記憶するようになっている。
【0118】
このシステムでは、電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nは表示器24よりも無線基地局への無線信号の送信処理による消費電力量が大きくなる場合がある。そこで、各電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nにおいて無線基地局への送信回数をカウントし、このカウント値を電子棚札管理装置1から問い合わせがあった時に対応する無線基地局を介して電子棚札管理装置1に送信するようになっている。
【0119】
このようなシステムにおいて、前記電子棚札管理装置1は、図14に示す電子棚札装置の特定処理を行うようになっている。すなわち、電子棚札装置から交換要求があると、ST51にて、カウンタのカウント値iを「1」にセットする。そして、ST52にて、電子棚札番号iに対応する電子棚札装置に対して送信回数の問合わせを行い、送信回数を受信してデータベース126の電子棚札番号iに対応する電子棚札送信回数エリアに保存する。
【0120】
ST53にて、全ての電子棚札装置について送信回数を確認したか否かをチェックし、確認していなければ、ST54にて、カウンタのカウント値iを1つインクリメントしてST52の処理に戻る。
【0121】
また、全ての電子棚札装置について送信回数の確認が終了していれば、ST55にて、データベース126から交換要求があった電子棚札装置の送信回数を読み出し、ST56にて、この送信回数から交換する送信回数の対象範囲を決定する。例えば、交換要求が電子棚札番号「5056」の電子棚札装置からあったとすると、該当する送信回数は5,526回であり、この場合は交換対象範囲を送信回数が5,526回以上に決定する。
【0122】
続いて、ST57にて、カウンタのカウント値iを「1」にセットし、ST58にて、電子棚札番号iに対応した電子棚札装置の送信回数が交換の対象範囲内であるか、すなわち、送信回数が5,526回以上か否かを判断する。送信回数が対象範囲内、すなわち、5,526回以上であれば、ST59にて、電子棚札番号iに該当する電子棚札装置を交換する電子棚札装置として特定する。また、送信回数が対象範囲外であればST59の処理をパスする。
【0123】
続いて、ST60にて、全ての電子棚札装置について送信回数の比較を行ったか否かをチェックし、行っていなければ、ST61にて、カウンタのカウント値iを1つインクリメントして、ST58の処理に戻る。また、全ての電子棚札装置について送信回数の比較が終了していれば、ST62にて、交換する電子棚札装置として特定された電子棚札情報を表示装置13に表示して知らせる。なお、表示装置13以外に印刷装置で印刷したり、陳列棚付近にいる作業者が持参しているハンディターミナルに無線送信しそのハンディターミナルの表示器に表示させてもよい。
【0124】
このような構成においては、各電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nは無線基地局との無線通信における送信回数をカウントする。そして、ある電子棚札装置において電池26の電圧が所定値以下に低下することがあると、この電子棚札装置から無線基地局を介して電子棚札管理装置1に交換要求が送信される。
【0125】
電子棚札管理装置1では、電子棚札装置からの交換要求を受信すると、先ず、全ての電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nに対して送信回数の問合わせを行って各電子棚札装置からそれぞれ送信回数を取得し、データベース126に保存する。
【0126】
そして、交換要求があった電子棚札装置の電子棚札番号に対応する送信回数を読み出して交換の対象範囲を決定する。例えば、この送信回数以上を対象範囲に決定する。続いて全ての電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nについてデータベース126から送信回数を順次読み出して対象範囲と比較し、送信回数が対象範囲内であれば交換する電子棚札装置として特定する。例えば、対象範囲が送信回数5,526回以上に決定された場合は、データベース126において電子棚札番号3,5053,5056等に該当する電子棚札装置が特定される。そして、この特定された電子棚札装置の電子棚札情報が表示装置13に表示される。
【0127】
従って、作業者は特定された電子棚札番号に該当する電子棚札装置の電池容量が少なくなっていることを知らされ、それらを陳列棚において新たな電子棚札装置と交換することになる。あるいは、該当する電子棚札装置の電池26を新たな電池と交換することになる。
【0128】
これにより電池26の消費電力が表示器24よりも無線基地局への無線信号の送信処理に大きく影響されるような電子棚札装置を使用する場合には、極めて有効となり、このような場合に電池26の残り電力量が少なくなった電子棚札装置を送信回数によって簡単かつ確実に、しかもまとめて特定することができ、その特定した電子棚札装置を表示によって知らせることができる。
【0129】
また、電子棚札管理装置1としては電子棚札装置からの交換要求を受信するまでは交換する電子棚札装置を特定する処理を行う必要がなく、電子棚札管理装置1での処理負担を軽減できる。
【0130】
なお、ここでは対象範囲を交換要求があった電子棚札装置の送信回数以上に設定した場合について述べたが、必ずしもこれに限定するものではなく、交換要求があった電子棚札装置の送信回数以下の10の整数倍の最も近い値以上に設定してもよい。すなわち、対象範囲は交換要求があった電子棚札装置の送信回数に制約されるものではない。
【0131】
また、ここでは1台の電子棚札装置の電池容量が所定値以下となって交換要求が発生したときに対象範囲を設定するようにしたが必ずしもこれに限定するものではなく、複数台の電子棚札装置の電池容量が所定値以下となって交換要求を発生したときに対象範囲の設定を開始するようにしてもよい。
【0132】
(第8の実施の形態)
この実施の形態における電子棚札システムの構成は基本的には図1と同様であり、また、電子棚札装置の構成も図2と同様である。異なる点は、電子棚札管理装置1に設けたデータベースの構成で、ここで使用するデータベース127は図15に示すように、第7の実施の形態のデータベース126に、さらに、各電子棚札番号に対応して、各電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nに設けた電池26の初期電力容量を記憶している。
【0133】
そして、前記電子棚札管理装置1は、電子棚札装置から交換要求を受け、全ての電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nから送信回数を受信してデータベース127に保存すると、カウンタのカウント値iを「1」にセットし、データベース127から電子棚札番号iに対応した電子棚札送信回数Z及び電池26の初期電力容量Bを読み出すとともに予め設定された電子棚札装置の1回の送信処理での消費電力量γを読込み、電子棚札番号iに該当する電子棚札装置の残り電力量Pを、P=B−γ・Zの演算により求める。
【0134】
そして、残り電力量Pが予め設定した交換の対象範囲内の電力量か否かを判断し、残り電力量Pが対象範囲内であれば、電子棚札番号iに該当する電子棚札装置を交換する電子棚札装置として特定する。こうして、全ての電子棚札装置について残り電力量Pの算出と対象範囲内か否かの確認を行い、最後に交換する電子棚札装置として特定された電子棚札情報を表示装置13に表示して知らせる。
【0135】
こうして、作業者は表示装置13に表示された電子棚札情報により該当する電子棚札装置を陳列棚において新たな電子棚札装置と交換することになる。あるいは、該当する電子棚札装置の電池を新たな電池と交換することになる。
【0136】
これにより電池26の消費電力が表示器24よりも無線基地局への無線信号の送信処理に大きく影響されるような電子棚札装置を使用する場合で電池26の初期電力容量が個々に異なるような場合に極めて有効となり、このような場合に電池26の残り電力量が少なくなった電子棚札装置をこの装置の送信回数及び初期電力容量によって簡単かつ確実に、しかもまとめて特定することができ、その特定した電子棚札装置を表示によって知らせることができる。
【0137】
また、電子棚札管理装置1としては電子棚札装置からの交換要求を受信するまでは交換する電子棚札装置を特定する処理を行う必要がなく、電子棚札管理装置1での処理負担を軽減できる。
【0138】
なお、ここでは電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nにおいて1回の送信処理による消費電力量γが既知の場合を前提として述べたが、1回の送信処理による消費電力量γが未知の場合であってもよい。すなわち、電子棚札装置においては電池26の電圧が予め設定した所定値以下に低下したとき交換要求が発生するようになっているので、電子棚札装置から交換要求が発生する時の電池26の残りの電力量Pは既知の値である。従って、この電力量Pは電子棚札管理装置1に予め格納しておくことができる。
【0139】
そして、電子棚札装置から交換要求が発生すると、電子棚札管理装置1は各電子棚札装置から受信した送信回数Z及び初期電力容量Bと予め格納した残り電力量Pから、電子棚札番号iに対応した電子棚札装置の1回の送信処理による消費電力量γを、γ=(B−P)/Zによって求める。このようにして求めた1回の送信処理による消費電力量γは同一の電子棚札装置においては基本的に同じであるので、全ての電子棚札装置の残り電力量Pを算出する場合に使用することができる。
【0140】
従って、1回の送信処理による消費電力量γが未知の場合であっても全ての電子棚札装置の残り電力量Pを算出して交換すべき電子棚札装置を特定することができる。
【0141】
なお、ここでは1回の送信処理による消費電力量γを使用し、電子棚札送信回数Z、初期電力量Bとの関係から残り電力量Pを算出したが必ずしもこれに限定するものではなく、n(n≧2)回の送信処理による消費電力量γ´を基準として残り電力量Pを、P=B−γ´・Z/nによって算出する処理を行ってもよい。
【0142】
(第9の実施の形態)
この実施の形態における電子棚札システムの構成は基本的には図1と同様であり、また、電子棚札装置の構成も図2と同様である。異なる点は、電子棚札管理装置1に設けたデータベースの構成で、ここで使用するデータベース128は図16に示すように、各電子棚札番号に対応して、製造日または設置日の日付、電子棚札受信回数、電子棚札送信回数、情報A〜Eを記憶するようになっている。
【0143】
このシステムでは、電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nは表示器24の表示処理、無線基地局との無線信号の送受信処理のいずれにおいても消費する電力量が全体の消費電力量に及ぼす影響が大きくなっている。そこで、各電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nにおいて無線基地局からの受信回数および無線基地局への送信回数の両方をカウントし、このカウント値を電子棚札管理装置1から問い合わせがあった時に対応する無線基地局を介して電子棚札管理装置1に送信するようになっている。
【0144】
また、各電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nにおいて1日当たりの表示処理で消費される電力量をδ、1回当たりの受信処理で消費される電力量をβ、1回当たりの送信処理で消費される電力量をγ、データベース128に設定した日付からの求める電子棚札装置の稼働日数をX、電子棚札受信回数をY、電子棚札送信回数をZとすると、電子棚札装置での全体の消費電力量Wは、W=δ・X+β・Y+γ・Zとなる。
【0145】
先ず、各電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nにおいて1日当たりの表示処理で消費される電力量δ、1回当たりの受信処理で消費される電力量β、1回当たりの送信処理で消費される電力量γが未知の場合について述べると、電子棚札装置が交換要求を行うまでに消費される電力量Wは設計時に知ることができる。
【0146】
従って、交換要求を発生する電子棚札装置が3台あれば、1日当たりの表示処理で消費される電力量δ、1回当たりの受信処理で消費される電力量β、1回当たりの送信処理で消費される電力量γを計算により求めることができる。
【0147】
すなわち、電子棚札管理装置1は、図17に示す電子棚札装置の特定処理を行う。先ず、3台の電子棚札装置から交換要求があると、ST71にて、電子棚札装置の交換となる消費電力量Wを読み出す。続いて、ST72にて、交換要求のあった3台の電子棚札装置の日付と電子棚札受信回数と電子棚札送信回数からそれぞれの係数を求める。この係数は、電力量δ、β、γのことである。
【0148】
交換要求があった3台の電子棚札装置の電子棚札番号を「1」、「2」、「3」とし、それぞれの稼働日数をX、X、X、電子棚札受信回数をY、Y、Y、電子棚札送信回数をZ、Z、Zとすると、この3台の電子棚札装置がこれまでに消費した電力量W、W、Wは、
δ・X+β・Y+γ・Z=W …(1)
δ・X+β・Y+γ・Z=W …(2)
δ・X+β・Y+γ・Z=W …(3)
となる。但し、この実施の形態では、W=W=W=Wである。この連立一次方程式を解けば、係数δ、β、γを求めることができる。
【0149】
(1)式の両辺をXで割り算し、(4)式とする。この(4)式の両辺をX倍して(2)式から引き、(5)式とする。また、(4)式の両辺をX倍して(3)式から引き、(6)式とする。
【0150】
δ+β・Y′+γ・Z′=W01 …(4)
β・Y′+γ・Z′=W02 …(5)
β・Y′+γ・Z′=W03 …(6)
(5)式の両辺をY′で割り算し、(8)式とする。この(8)式の両辺をY′倍して(4)式から引き、(7)式とする。また、(8)式の両辺をY′倍して(6)式から引き、(9)式とする。
【0151】
δ+ +γ・Z″=W01′ …(7)
β +γ・Z″=W02′ …(8)
γ・Z″=W03′ …(9)
(9)式の両辺をZ″で割り算し、(12)式とする。この(12)式の両辺をZ″倍して、(7)式から引き、(10)式とする。また、(12)式の両辺をZ″倍して、(8)式から引き、(11)式とする。
【0152】
δ=W01″ …(10)
β=W02″ …(11)
γ=W03″ …(12)
このような手順を用いれば係数δ、β、γをコンピュータを使用して算出できる。ここでは連立一次方程式の解き方として、Gauss-Jordan法を用いたが、これ以外の連立一次方程式の解き方で係数δ、β、γを算出してもよい。
【0153】
続いて、ST73にて、カウンタのカウント値iを「1」にセットする。そして、ST74にて、電子棚札番号iに対応する電子棚札装置に対して電子棚札受信回数及び電子棚札送信回数の問合わせを行い、受信回数及び送信回数を受信してデータベース128の電子棚札番号iに対応する電子棚札受信回数及び電子棚札送信回数のエリアに保存する。
【0154】
続いて、ST75にて、データベース128の電子棚札番号iに対応する日付、電子棚札受信回数Y及び電子棚札送信回数Zから消費電力量Wを算出する。この消費電力量Wは、
=δ・X+β・Y+γ・Z …(13)
により算出する。なお、Xは電子棚札番号iの電子棚札装置の稼働日数である。
【0155】
続いて、ST76にて、電子棚札番号iの消費電力量Wが予め設定された交換の対象範囲内か否かをチェックし、対象範囲内であれば、ST77にて、この電子棚札番号iの電子棚札装置を交換する電子棚札装置として特定する。また、対象範囲外であれば、このST77の処理をパスする。
【0156】
続いて、ST78にて、全ての電子棚札装置について消費電力量の確認を行ったか否かをチェックし、確認が出力していなければ、ST79にて、カウンタのカウント値iを1つインクリメントしてST74の処理に戻る。
【0157】
また、全ての電子棚札装置について消費電力量の確認が終了していれば、ST80にて、交換する電子棚札装置として特定された電子棚札情報を表示装置13に表示して知らせる。なお、表示装置13以外に印刷装置で印刷したり、陳列棚付近にいる作業者が持参しているハンディターミナルに無線送信しそのハンディターミナルの表示器に表示させてもよい。
【0158】
従って、この場合も作業者は特定された電子棚札番号に該当する電子棚札装置の電池容量が少なくなっていることが知らされることになり、それらを陳列棚において新たな電子棚札装置と交換することになる。あるいは、該当する電子棚札装置の電池26を新たな電池と交換することになる。
【0159】
これにより電池26の消費電力量が表示器24の表示処理及び無線基地局との送受信処理に影響されるような電子棚札装置を使用する場合には、極めて有効となり、このような場合に電池26の残り電力量が少なくなった電子棚札装置を稼働日数、受信回数、送信回数によって簡単かつ確実に、しかもまとめて特定することができ、その特定した電子棚札装置を表示によって知らせることができる。
【0160】
また、電子棚札管理装置1としては電子棚札装置からの交換要求を受信するまでは交換する電子棚札装置を特定する処理を行う必要がなく、電子棚札管理装置1での処理負担を軽減できる。
【0161】
そして、一度電子棚札装置の1日当たりの表示処理で消費される電力量δ、1回当たりの受信処理で消費される電力量β、1回当たりの送信処理で消費される電力量γが分かれば、以降についてはこれらの値を記憶部に保存することでこれらの値の算出処理を省略して交換すべき電子棚札装置の特定処理ができるようになる。すなわち、図17におけるST71及びST72の処理を省略できる。
【0162】
なお、ここでは電子棚札装置の製造日または設置日の日付から今日までの消費電力量Wを、1日当たりの表示処理で消費される電力量δ、1回当たりの受信処理で消費される電力量β、1回当たりの送信処理で消費される電力量γを使用して算出する場合について述べたが必ずしもこれに限定するものではなく、1週間や10日などの単位期間当たりの表示処理で消費される電力量、所定回数の受信処理で消費される電力量、所定回数の送信処理で消費される電力量を使用して算出することもできる。
【0163】
(第10の実施の形態)
この実施の形態における電子棚札システムの構成は基本的には図1と同様であり、また、電子棚札装置の構成も図2と同様である。異なる点は、電子棚札管理装置1に設けたデータベースの構成で、ここで使用するデータベース129は図18に示すように、第9の実施の形態のデータベース128に、さらに、各電子棚札番号に対応して、各電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nに設けた電池26の初期電力容量を記憶している。
【0164】
また、電子棚札装置の1日当たりの表示処理で消費される電力量δ、1回当たりの受信処理で消費される電力量β、1回当たりの送信処理で消費される電力量γが既知であればこれも記憶しておく。さらに、交換要求が発生する時の電池26の残りの電力量Pは設計時に設定するため既知であり、この値も記憶しておく。
【0165】
そして、前記電子棚札管理装置1は、電子棚札番号iの電子棚札装置から交換要求を受けると、データベース129から該当する電子棚札番号の日付、初期電力容量Bを読み出す。また、1日当たりの表示処理で消費される電力量δ、1回当たりの受信処理で消費される電力量β、1回当たりの送信処理で消費される電力量γも読み出す。さらに、該当する電子棚札装置から電子棚札受信回数Y及び電子棚札送信回数Zを取得する。読み出した日付から今日までの稼働日数Xを得る。これにより、今日まで消費した電力量Wは、前述した(13)式によって求めることができ、電子棚札番号iの電子棚札装置における電池26の残り電力量Pは、P=B−Wとなる。
【0166】
また、1日当たりの表示処理で消費される電力量δ、1回当たりの受信処理で消費される電力量β、1回当たりの送信処理で消費される電力量γが未知の場合は、交換要求を発生する電子棚札装置が3台あれば各電力量δ、β、γを求めることができる。
【0167】
すなわち、電子棚札管理装置1は電子棚札番号「1」、「2」、「3」に対応する3台の電子棚札装置から交換要求があると、データベース129から電子棚札番号1,2,3に対応した初期電力容量B、B、Bを読み出す。この3台の電子棚札装置がこれまでに消費した電力量W、W、Wは、
=B−P …(14)
=B−P …(15)
=B−P …(16)
の式から求めることができる。そして、電子棚札管理装置1はデータベース129からそれぞれの日付を読み出すとともに該当する電子棚札装置から電子棚札受信回数Y、Y、Y及び電子棚札送信回数Z、Z、Zを取得する。そして、読み出した日付から今日までの稼働日数X、X、Xを得る。
【0168】
3台の電子棚札装置がこれまでに消費した電力量W、W、Wとの関係から、
δ・X+β・Y+γ・Z=W …(17)
δ・X+β・Y+γ・Z=W …(18)
δ・X+β・Y+γ・Z=W …(19)
なる関係式が成り立ち、この連立一次方程式を解くことで各電力量δ、β、γを求めることができる。
【0169】
こうして、1日当たりの表示処理で消費される電力量δ、1回当たりの受信処理で消費される電力量β、1回当たりの送信処理で消費される電力量γが既知になると、電子棚札番号iの電子棚札装置が今日まで消費した電力量Wは、前述した(13)式によって求めることができ、この電子棚札装置における電池26の残り電力量Pは、P=B−Wとなる。
【0170】
このようにして、全ての電子棚札装置41-1〜41-m〜4k-1〜4k-nにおける電池26の残り電力量を求めると、この電力量を交換対象範囲の電力量と比較し、対象範囲内か対象範囲外かを判断し、対象範囲内の電子棚札装置を特定し、表示装置13によって知らせることができる。
【0171】
こうして、作業者は表示装置13に表示された電子棚札情報により該当する電子棚札装置を陳列棚において新たな電子棚札装置と交換することになる。あるいは、該当する電子棚札装置の電池を新たな電池と交換することになる。
【0172】
これにより電池26の消費電力量が表示器24の表示処理及び無線基地局との送受信処理に影響されるような電子棚札装置を使用する場合で、電池26の初期電力容量が個々に異なるような場合に極めて有効となり、このような場合に電池26の残り電力量が少なくなった電子棚札装置を稼働日数、初期電力容量、受信回数、送信回数によって簡単かつ確実に、しかもまとめて特定することができ、その特定した電子棚札装置を表示によって知らせることができる。
【0173】
また、電子棚札管理装置1としては電子棚札装置からの交換要求を受信するまでは交換する電子棚札装置を特定する処理を行う必要がなく、電子棚札管理装置1での処理負担を軽減できる。
【0174】
なお、ここでは電子棚札装置の製造日または設置日の日付から今日までの消費電力量Wを、1日当たりの表示処理で消費される電力量δ、1回当たりの受信処理で消費される電力量β、1回当たりの送信処理で消費される電力量γを使用して算出する場合について述べたが必ずしもこれに限定するものではなく、1週間や10日などの単位期間当たりの表示処理で消費される電力量、所定回数の受信処理で消費される電力量、所定回数の送信処理で消費される電力量を使用して算出することもできる。
【0175】
なお、前述した各実施の形態では交換が特定された電子棚札情報を電子棚札管理装置の表示装置13に表示して知らせるようにしたが必ずしもこれに限定するものではなく、電子棚札管理装置から特定された電子棚札装置に対して交換する旨のデータを送信し、このデータを受信した電子棚札装置では表示器24の表示内容を変更して電子棚札装置が直接作業者に交換を知らせるようにしてもよい。この場合の表示変更としては、交換する旨を知らせる表示に切り換えたり、表示の色を変更したり、明るさを変えたり、あるいは点滅させるなど各種の変更が考えられる。
【0176】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、電池の消費電力が稼働日数に大きく影響される電子棚札装置を使用する場合に、電池の残り電力量が少なくなった電子棚札装置を簡単かつ確実に、しかもまとめて特定し知らせることができ、また、電子棚札管理装置の処理負担を軽減できる電子棚札システムを提供できる。
【0177】
請求項2記載の発明によれば、電池の消費電力が稼働日数に大きく影響される電子棚札装置を使用する場合に、電池の初期電力容量が個々に異なっていても、電池の残り電力量が少なくなった電子棚札装置を簡単かつ確実に、しかもまとめて特定し知らせることができ、また、電子棚札管理装置の処理負担を軽減できる電子棚札システムを提供できる。
【0178】
請求項3記載の発明によれば、受信処理による電池の消費電力が受信処理以外で消費される電力に比べて大きい電子棚札装置を使用する場合に、電池の残り電力量が少なくなった電子棚札装置を簡単かつ確実に、しかもまとめて特定し知らせることができ、また、電子棚札管理装置の処理負担を軽減できる電子棚札システムを提供できる。
【0179】
請求項4記載の発明によれば、受信処理による電池の消費電力が受信処理以外で消費される電力に比べて大きい電子棚札装置を使用する場合に、電池の初期電力容量が個々に異なっていても、電池の残り電力量が少なくなった電子棚札装置を簡単かつ確実に、しかもまとめて特定し知らせることができ、また、電子棚札管理装置の処理負担を軽減できる電子棚札システムを提供できる。
【0180】
請求項5記載の発明によれば、送信、受信あるいは送受信の通信処理による電池の消費電力が通信処理以外で消費される電力に比べて大きい電子棚札装置を使用する場合に、電池の残り電力量が少なくなった電子棚札装置を簡単かつ確実に、しかもまとめて特定し知らせることができ、また、電子棚札管理装置の処理負担を軽減できる電子棚札システムを提供できる。
【0181】
請求項6記載の発明によれば、送信、受信あるいは送受信の通信処理による電池の消費電力が通信処理以外で消費される電力に比べて大きい電子棚札装置を使用する場合に、電池の初期電力容量が個々に異なっていても、電池の残り電力量が少なくなった電子棚札装置を簡単かつ確実に、しかもまとめて特定し知らせることができ、また、電子棚札管理装置の処理負担を軽減できる電子棚札システムを提供できる。
【0182】
請求項7記載の発明によれば、電池の消費電力が稼働日数及び送信、受信あるいは送受信の通信処理の両方に大きく影響される電子棚札装置を使用する場合に、電池の残り電力量が少なくなった電子棚札装置を簡単かつ確実に、しかもまとめて特定し知らせることができ、また、電子棚札管理装置の処理負担を軽減できる電子棚札システムを提供できる。
【0183】
請求項8記載の発明によれば、電池の消費電力が稼働日数及び送信、受信あるいは送受信の通信処理の両方に大きく影響される電子棚札装置を使用する場合に、電池の初期電力容量が個々に異なっていても、電池の残り電力量が少なくなった電子棚札装置を簡単かつ確実に、しかもまとめて特定し知らせることができ、また、電子棚札管理装置の処理負担を軽減できる電子棚札システムを提供できる。
【0184】
請求項9記載の発明によれば、電池の残り電力量が少なくなった電子棚札装置を簡単かつ確実に、しかもまとめて特定し、その特定した電子棚札装置に特定したことを知らせることができ、また、電子棚札管理装置の処理負担を軽減できる電子棚札システムを提供できる。
【0185】
請求項10記載の発明によれば、電池の残り電力量が少なくなった電子棚札装置を簡単かつ確実に、しかもまとめて特定し、その特定した電子棚札装置に特定したことを知らせることができ、また、電子棚札管理装置の処理負担を軽減でき、さらに、電子棚札装置において特定されたことを作業者に知らせることができる電子棚札システムを提供できる。
【0186】
請求項11記載の発明によれば、電池の残り電力量が少なくなって特定されたことを作業者に知らせることができる電子棚札装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すもので、電子棚札システム全体の構成を示すブロック図。
【図2】同実施の形態における電子棚札装置の構成を示すブロック図。
【図3】同実施の形態における電子棚札管理装置のデータベースの構成を示す図。
【図4】同実施の形態における電子棚札管理装置による電子棚札装置の特定処理を示す流れ図。
【図5】本発明の第2の実施の形態における電子棚札管理装置のデータベースの構成を示す図。
【図6】同実施の形態における電子棚札管理装置による電子棚札装置の特定処理を示す流れ図。
【図7】本発明の第3の実施の形態における電子棚札管理装置のデータベースの構成を示す図。
【図8】同実施の形態における電子棚札管理装置による電子棚札装置の特定処理を示す流れ図。
【図9】本発明の第4の実施の形態における電子棚札管理装置のデータベースの構成を示す図。
【図10】本発明の第5の実施の形態における電子棚札管理装置のデータベースの構成を示す図。
【図11】同実施の形態における電子棚札管理装置による電子棚札装置の特定処理を示す流れ図。
【図12】本発明の第6の実施の形態における電子棚札管理装置のデータベースの構成を示す図。
【図13】本発明の第7の実施の形態における電子棚札管理装置のデータベースの構成を示す図。
【図14】同実施の形態における電子棚札管理装置による電子棚札装置の特定処理を示す流れ図。
【図15】本発明の第8の実施の形態における電子棚札管理装置のデータベースの構成を示す図。
【図16】本発明の第9の実施の形態における電子棚札管理装置のデータベースの構成を示す図。
【図17】同実施の形態における電子棚札管理装置による電子棚札装置の特定処理を示す流れ図。
【図18】本発明の第10の実施の形態における電子棚札管理装置のデータベースの構成を示す図。
【符号の説明】
1…電子棚札管理装置
12,121〜129…データベース
13…表示装置
3-1〜3-k…無線基地局
41-1〜41-m〜4k-n…電子棚札装置
21…マイクロプロセッサ
23…送受信回路
24…表示器
25…電池監視回路
26…電池

Claims (11)

  1. 物品の陳列棚に設置され、陳列した個々の物品に対応した情報を表示する表示器を設けた複数の電子棚札装置と、この各電子棚札装置を管理する電子棚札管理装置とからなる電子棚札システムにおいて、
    前記各電子棚札装置は、電力供給源としての電池と、この電池を監視し、電池容量が所定値以下になったとき前記電子棚札管理装置に電池容量低下を通知する電池監視手段を設け、
    前記電子棚札管理装置は、前記各電子棚札装置の製造日又は設置日を記憶したデータベースを設け、電池容量が所定値以下になった電子棚札装置から電池容量低下の通知を受けると、前記データベースからこの通知のあった電子棚札装置の製造日又は設置日を読出しこの製造日又は設置日から製造日又は設置日の対象範囲を決定し、前記データベースから各電子棚札装置の製造日又は設置日を読み出し、この製造日又は設置日が決定した対象範囲に入る電子棚札装置を特定し、この特定した電子棚札装置の情報を出力することを特徴とする電子棚札システム。
  2. 物品の陳列棚に設置され、陳列した個々の物品に対応した情報を表示する表示器を設けた複数の電子棚札装置と、この各電子棚札装置を管理する電子棚札管理装置とからなる電子棚札システムにおいて、
    前記各電子棚札装置は、電力供給源としての電池と、この電池を監視し、電池容量が所定値以下になったとき前記電子棚札管理装置に電池容量低下を通知する電池監視手段を設け、
    前記電子棚札管理装置は、前記各電子棚札装置の製造日又は設置日及び電池の初期電力容量を記憶したデータベースを設け、電池容量が所定値以下になった電子棚札装置から電池容量低下の通知を受けると、前記データベースから前記各電子棚札装置の製造日又は設置日及び電池の初期電力容量を読み出し、前記各電子棚札装置毎に製造日又は設置日から現在までの経過日数に基づいて現在までの消費電力量を求め、この消費電力量と電池の初期電力容量から残り電力量を求め、この求めた各電子棚札装置の残り電力量が所定値以下の電子棚札装置を特定し、この特定した電子棚札装置の情報を出力することを特徴とする電子棚札システム。
  3. 物品の陳列棚に設置され、陳列した個々の物品に対応した情報を表示する表示器を設けた複数の電子棚札装置と、この各電子棚札装置を複数にグループ分けし、この各グループに対応してそれぞれ配置されグループ内の各電子棚札装置と無線通信する複数の無線基地局と、前記各電子棚札装置を管理する電子棚札管理装置とからなる電子棚札システムにおいて、
    前記各電子棚札装置は、電力供給源としての電池と、この電池を監視し、電池容量が所定値以下になったとき前記電子棚札管理装置に電池容量低下を通知する電池監視手段を設け、
    前記電子棚札管理装置は、前記各電子棚札装置と各無線基地局との対応関係を記憶したデータベースを設け、電池容量が所定値以下になった電子棚札装置から電池容量低下の通知を受けると、前記データベースに記憶した各電子棚札装置と各無線基地局との対応関係から電池容量低下を通知した電子棚札装置と同一グループの無線基地局を特定し、この特定した無線基地局の送信回数を取得し、この送信回数から送信回数の対象範囲を決定し、この決定した送信回数の対象範囲に基づいて無線基地局を特定し、この特定した無線基地局と前記データベースに記憶した各電子棚札装置と各無線基地局との対応関係から電子棚札装置を特定し、この特定した電子棚札装置の情報を出力することを特徴とする電子棚札システム。
  4. 物品の陳列棚に設置され、陳列した個々の物品に対応した情報を表示する表示器を設けた複数の電子棚札装置と、この各電子棚札装置を複数にグループ分けし、この各グループに対応してそれぞれ配置されグループ内の各電子棚札装置と無線通信する複数の無線基地局と、前記各電子棚札装置を管理する電子棚札管理装置とからなる電子棚札システムにおいて、
    前記各電子棚札装置は、電力供給源としての電池と、この電池を監視し、電池容量が所定値以下になったとき前記電子棚札管理装置に電池容量低下を通知する電池監視手段を設け、
    前記電子棚札管理装置は、前記各電子棚札装置と各無線基地局との対応関係及び前記各電子棚札装置の電池の初期電力容量を記憶したデータベースを設け、前記各無線基地局の送信回数を取得し、電池容量が所定値以下になった電子棚札装置から電池容量低下の通知を受けると、前記データベースから各電子棚札装置の電池の初期電力容量を読み出し、前記データベースに記憶した各電子棚札装置と各無線基地局との対応関係から各グループ内の電子棚札装置と無線基地局を特定し、前記各電子棚札装置毎に該当する無線基地局の送信回数に基づいて消費電力量を求め、この消費電力量と電池の初期電力容量から残り電力量を求め、この求めた各電子棚札装置の残り電力量が所定値以下の電子棚札装置を特定し、この特定した電子棚札装置の情報を出力することを特徴とする電子棚札システム。
  5. 物品の陳列棚に設置され、陳列した個々の物品に対応した情報を表示する表示器を設けた複数の電子棚札装置と、この各電子棚札装置と無線通信する無線基地局と、前記各電子棚札装置を管理する電子棚札管理装置とからなる電子棚札システムにおいて、
    前記各電子棚札装置は、電力供給源としての電池と、この電池を監視し、電池容量が所定値以下になったとき前記電子棚札管理装置に電池容量低下を通知する電池監視手段を設け、
    前記電子棚札管理装置は、前記各電子棚札装置の前記無線基地局との通信回数を取得し、電池容量が所定値以下になった電子棚札装置から電池容量低下の通知を受けると、この通知のあった電子棚札装置の通信回数から通信回数の対象範囲を決定し、この決定した通信回数の対象範囲に入る電子棚札装置を特定し、この特定した電子棚札装置の情報を出力することを特徴とする電子棚札システム。
  6. 物品の陳列棚に設置され、陳列した個々の物品に対応した情報を表示する表示器を設けた複数の電子棚札装置と、この各電子棚札装置と無線通信する無線基地局と、前記各電子棚札装置を管理する電子棚札管理装置とからなる電子棚札システムにおいて、
    前記各電子棚札装置は、電力供給源としての電池と、この電池を監視し、電池容量が所定値以下になったとき前記電子棚札管理装置に電池容量低下を通知する電池監視手段を設け、
    前記電子棚札管理装置は、前記各電子棚札装置の電池の初期電力容量を記憶したデータベースを設け、前記各電子棚札装置の前記無線基地局との通信回数を取得し、電池容量が所定値以下になった電子棚札装置から電池容量低下の通知を受けると、前記データベースから各電子棚札装置の電池の初期電力容量を読み出し、前記各電子棚札装置毎にそれぞれの通信回数に基づいて消費電力量を求め、この各電子棚札装置の消費電力量と電池の初期電力容量から残り電力量を求め、この求めた各電子棚札装置の残り電力量が所定値以下の電子棚札装置を特定し、この特定した電子棚札装置の情報を出力することを特徴とする電子棚札システム。
  7. 物品の陳列棚に設置され、陳列した個々の物品に対応した情報を表示する表示器を設けた複数の電子棚札装置と、この各電子棚札装置と無線通信する無線基地局と、前記各電子棚札装置を管理する電子棚札管理装置とからなる電子棚札システムにおいて、
    前記各電子棚札装置は、電力供給源としての電池と、この電池を監視し、電池容量が所定値以下になったとき前記電子棚札管理装置に電池容量低下を通知する電池監視手段を設け、
    前記電子棚札管理装置は、前記各電子棚札装置の製造日又は設置日を記憶したデータベースを設け、前記各電子棚札装置の前記無線基地局との通信回数を取得し、電池容量が所定値以下になった電子棚札装置から電池容量低下の通知を受けると、前記データベースから前記各電子棚札装置の製造日又は設置日を読出し、前記各電子棚札装置毎に製造日又は設置日から現在までの経過日数に基づいて消費電力量を求めるとともに通信回数に応じた消費電力量を求め、この両消費電力量の合計が所定値以上の電子棚札装置を特定し、この特定した電子棚札装置の情報を出力することを特徴とする電子棚札システム。
  8. 物品の陳列棚に設置され、陳列した個々の物品に対応した情報を表示する表示器を設けた複数の電子棚札装置と、この各電子棚札装置と無線通信する無線基地局と、前記各電子棚札装置を管理する電子棚札管理装置とからなる電子棚札システムにおいて、
    前記各電子棚札装置は、電力供給源としての電池と、この電池を監視し、電池容量が所定値以下になったとき前記電子棚札管理装置に電池容量低下を通知する電池監視手段を設け、
    前記電子棚札管理装置は、前記各電子棚札装置の製造日又は設置日及び電池の初期電力容量を記憶したデータベースを設け、前記各電子棚札装置の前記無線基地局との通信回数を取得し、電池容量が所定値以下になった電子棚札装置から電池容量低下の通知を受けると、前記データベースから各電子棚札装置の製造日又は設置日及び電池の初期電力容量を読み出し、前記各電子棚札装置毎に製造日又は設置日から現在までの経過日数に基づいて現在までの消費電力量を求めるとともに通信回数に応じた消費電力量を求め、この両消費電力量の合計と電池の初期電力容量から残り電力量を求め、この求めた各電子棚札装置の残り電力量が所定値以下の電子棚札装置を特定し、この特定した電子棚札装置の情報を出力することを特徴とする電子棚札システム。
  9. 電子棚札管理装置は、特定した電子棚札装置に対して交換を通知するデータを送信することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1記載の電子棚札システム。
  10. 複数の電子棚札装置は、電子棚札管理装置から交換を通知するデータを受信すると表示器の表示を変更することを特徴とする請求項9記載の電子棚札システム。
  11. 物品の陳列棚に設置され、陳列した個々の物品に対応した情報を表示する表示器と、電力供給源としての電池と、この電池を監視し、電池容量が所定値以下になったとき電池容量低下を通知する電池監視手段を設け、交換を通知するデータを受信すると前記表示器の表示を変更することを特徴とする電子棚札システムに用いる電子棚札装置。
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