JP3967005B2 - 遮音壁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遮音壁に関し、特に道路の遮音壁の形成に用いられる遮音単位パネルを用いた遮音壁に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、高速道路や自動車専用道路等の道路では、住宅地の近隣を通過する箇所に、道路に沿って遮音壁が設けられている。この遮音壁は、単に道路を走行する車両からの騒音を遮断する遮音性能のみを有したものであり、高速で走行する車両や車両が積載している重量物等が誤って住宅地内に飛び込むのを阻止できる強度を有したものとはなっていない。
【0003】
そこで従来では、図9に示すように、遮音壁15よりも道路11側でかつ例えば縁石14よりも外方に、道路11に沿って防護柵17が設けられている。また防護柵17と遮音壁15との間には、植採樹16が設けられている。なお、防護柵17は図10に示すように、略一定の間隔で立設された支柱17aと、支柱17a間に架け渡されたガードワイヤー17bとにより構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように従来では、遮音壁が、高速で走行する車両や車両に積載された重量物が誤って住宅地内に飛び込むのを阻止できる強度を有していないため、遮音壁を設置する箇所においても遮音壁よりも道路側に防護柵を設けなければならない。よって、道路沿いの処理に二度の施工が必要になり、非常に手間がかかるという難点がある。
【0005】
また、住宅地と道路とが非常に接近している、道路の縁石付近から地面が急激に傾斜している、道路幅(道路の両側の縁石間の寸法)を広くとる等の理由によって、縁石から遮音壁の設置箇所までの幅を十分に確保できない場合には遮音壁もしくは防護壁を設置することが困難になってしまう。
【0006】
しかしながら、遮音壁は近隣の住環境を保持するために、また防護壁は車両等が住宅地内に飛び込むのを防止するためにそれぞれ必要なものである。よって、遮音壁と防護柵との双方を設けるためには縁石を道路の中央側に寄せなければならず、結果として道路幅を狭くせざるを得ないという不具合が発生する。以上のことから、道路からの騒音を遮音できるとともに近隣の住宅地等を防護でき、しかも道路幅を広くとることを可能とする技術の開発が切望されている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記課題を解決するために本発明に係る遮音壁は、道路沿いに連続して設けられ、道路沿いに略一定の間隔で立設された複数の支柱と、前記支柱間に亘って設けられた遮音単位パネルとからなる遮音壁であって、前記支柱は、胴部を挟んで両側にコ字状の凹部が形成された平面視略H状のものからなり、前記支柱の胴部の両側には、該支柱に固定された支柱固定板と、該支柱固定板の横方向の一端側から前記胴部と反対側に立ち上がった連結板と、該連結板の先端から前記支柱固定板と反対側でかつ該支柱固定板と略平行に延びたパネル固定板とからなるアングル材が配置されているとともに、前記遮音単位パネルは、板材の厚み内に複数の細長い中空部がそれぞれ、板材の横方向に沿いかつ間隔をあけて並列して形成された遮音用のパネル体と、該パネル体の少なくとも所定の高さ範囲内における中空部の複数に挿通された状態で配置された複数本のガードワイヤーとを有してなり、該遮音単位パネルは、前記パネル固定板に設けられた貫通孔に前記ガードワイヤーが挿通されてナットにより取り付けられることで、その両側端面がそれぞれ前記アングル材のパネル固定板に固定されて前記支柱に取り付けられかつ前記凹部内に納められた状態で前記支柱間に亘って設けられていることを特徴としている。
【0008】
本発明に係る遮音壁では、遮音用のパネル体に形成された中空部の複数に挿通された状態で複数本のガードワイヤーが配置されているため、ガードワイヤーが配置された所定の高さ範囲の箇所に、遮音性能に加えて従来の防護柵と同程度の強度が付与される。またパネル体には、ガードワイヤーを挿通させることが可能な複数の中空部が板材の横方向に沿って並列して形成されているので、所望の高さ範囲にガードワイヤーを配置することが可能になる。
【0009】
また本発明に係る遮音壁では、ガードワイヤーが配置された箇所に遮音性能に加えて従来の防護柵と同程度の強度が付与された遮音単位パネルが、道路沿いに立設された支柱間に亘って設けられているため、従来のように遮音壁よりも道路側に防護柵を設ける必要がなくなる。よって、道路の縁石から遮音壁までの幅が従来よりも狭くて済むとともに、道路沿いの処理に要する手間が大幅に削減される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る遮音壁の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る遮音壁の一実施形態の要部を示す斜視図であり、図2は一実施形態に係る遮音壁の要部を示す拡大斜視図である。図1および図2とも、一部を破断した状態で示してある。さらに図3は一実施形態に係る遮音壁の概略平面図である。
【0011】
図3に示すように本実施形態の遮音壁1は、道路11沿いに連続して設けられたものであって、道路11沿いに略一定の間隔で立設された複数の支柱2と、支柱2,2間に亘って設けられた遮音単位パネル3とから構成されている。
【0012】
支柱2は、図1にも示すように胴部21を挟んで両側にコ字状の凹部22が形成された平面視略H状のH型鋼からなり、例えば図4に示すように下部側がアンカー部23として、地面12に打ち込まれたコンクリート13に埋め込まれた状態で固定されている。そして遮音単位パネル3は、その両側端部がそれぞれ、図5や図6に示すように支柱2の凹部22内に納められた状態で支柱2,2間に亘って設けられている。
【0013】
この遮音単位パネル3は、図1および図2に示すように例えば遮音用のパネル体30と、複数本のガードワイヤー34とを備えて構成されている。そしてパネル体30は例えば、共鳴により音の減衰を図るいわゆるレゾネータ型の遮音パネル体からなっている。
【0014】
すなわち、パネル体30では、板材31の厚みT内に複数の細長い中空部32がそれぞれ、板材31の横方向に沿いかつ間隔をあけて並列して形成されている。中空部32は側面視略矩形状に形成されており、このような中空部32の列が板材31の厚みT内に二列設けられている。板材31は、例えば、押出成形セメント版、プレキャストコンクリート版等で成形したコンクリート系のもので構成されている。
【0015】
板材31の音源側である道路11に臨む片面側には、二列の中空部32のうち板材31の片面側に形成された一列目の中空部32aと外部とを連通するスリット33が中空部32a毎に形成されている。このときスリット33は、一列目の中空部32aの長手方向(板材31の横方向)に沿って形成されている。
【0016】
そして、これら一列目の中空部32aとスリット33とから所定の音を吸音減衰させるレゾネータが構成されている。また、スリット33を形成しない二列目の中空部32bによって、パネル体30の軽量化が図られもしくは補強的機能が付与されたものとなっている。ここでレゾネータを構成する側の中空部32aおよびスリット33は、所定の周波数の音を遮音するように、中空部32aの形状および断面積や、スリット33の幅及びスリット33の深さ等が設定されている。
【0017】
なお、本実施形態において上記のパネル体30は、四枚の小パネル体30a…が積層された状態で一体化されて所定の高さに形成されたものからなっている。各小パネル体30aは、上記の二列の中空部32a,32bとスリット33とを有したものであるとともに、図2に示すごとく上端面に凸部30a1 、下端面に凸部30a1 と嵌合する凹部30a2 が形成されたものである。したがって、上下の小パネル体30a同士が、下層の小パネル体30aの凸部30a1 と上層の小パネル体30aの凹部30a2 とが嵌合された状態で接合されてパネル体30が構成されている。
【0018】
遮音単位パネル3を構成するガードワイヤー34は、パネル体30の所定の高さ範囲内における二列目の中空部32bの複数に挿通された状態で配置されている。所定の高さ範囲内とは、従来のガードワイヤーが設けられる規定された高さである。図1では一例として、下から二層目の小パネル体30aに形成された二列目の中空部32bの一つ置きにガードワイヤー34が挿通されて配置された状態を示してある。
【0019】
各ガードワイヤー34は、その両端がそれぞれパネル体30の両側端面から突出した状態に配置され、ワッシャー5を介して例えばボルト(図示略)およびナット6によりボルト接合されてパネル体30の両側端面に堅固に固定されている。用いられているワッシャー5は、図2に示すように、ガードワイヤー34を挿通させた二列目の中空部32bの開口を覆う大きさに形成されており、ガードワイヤー34が中空部32bから抜けず、かつワッシャー5への荷重が中空部32bの開口周辺の側端面に分散するようになっている。
【0020】
もしくは図6の他の例に示すように、各ガードワイヤー34のパネル体30の両側端面から突出した両端はそれぞれアングル材40に取り付けられ、このことによりアングル材40にパネル体30の両側端面が堅固に固定された状態となっている。なお、上記アングル材40は支柱2にも固定されており、したがってこの例ではパネル体30とガードワイヤー32とがアングル材40を介して支柱2に取り付けられている。
【0021】
すなわち、アングル材40は、支柱2の長さ方向に沿って支柱2にボルト7およびナット8により固定された支柱固定板41と、支柱固定板41の幅方向の一端側から支柱2の胴部21と反対側に略直角に立ち上がった連結板42と、連結板42の先端から支柱固定板41と反対側でかつ支柱固定板41と略平行に延びたパネル固定板43とから構成されている。図7の斜視図に示すように、パネル固定板43には、ガードワイヤー34をそれぞれ挿通させる貫通孔43aがガードワイヤー34の配置の間隔に対応してアングル材40の長さ方向に沿って穿設されている。また支柱固定板41には、アングル材40の長さ方向に沿って所定の間隔でボルト孔41aが穿設されている。
【0022】
このようなアングル材40は、支柱2の胴部21の両側に対向して配置されている。またアングル材40を用いる場合には、支柱2の胴部21にもアングル材40のボルト孔41aと同じ間隔でボルト挿通孔(図示略)が穿設されている。そして各アングル材40は、各ボルト孔41aおよび支柱2の胴部21のボルト挿通孔にボルト7が挿入されて胴部21を挟んだ状態で接合されることにより、胴部21の両側に固定されている。
【0023】
一方、遮音単位パネル3のパネル体30は、アングル材40のパネル固定板41の貫通孔41aにガードワイヤー34が挿通されてナット6により取り付けられることで両側端面がそれぞれアングル材40のパネル固定板43に固定されている。したがって遮音単位パネル3のパネル体30およびガードワイヤー34は、アングル材40を介して支柱2に固定された状態となっている。ここで、アングル材40のパネル固定板43も、ガードワイヤー34を挿通させた二列目の中空部32bの開口を覆う幅に形成されており、ガードワイヤー34が中空部32bから抜けず、かつパネル固定板43への荷重が中空部32bの開口周辺の側端面に分散するようになっている。
【0024】
上記のごとく構成された遮音単位パネル3は、図5または図6に示すごとく、その両側端部がそれぞれ支柱2の凹部22内に納められた状態で支柱2,2間に亘って設けられている。また図5に示したようにワッシャー5を介してボルト接合されてパネル体30の両側端面に固定されている場合、図示しないが、遮音単位パネル3の両側端部は支柱2に金具等で取り付けられた状態になっている。さらに本実施形態では、図8に示すように遮音単位パネル3の下部側が、支柱2のアンカー部23とともに地面12に打ち込まれたコンクリート13に埋め込まれた状態で固定されて遮音壁1が構成されている。
【0025】
このように、本実施形態の遮音壁1における遮音単位パネル3は、パネル体30の所定の高さ範囲内における二列目の中空部32bの複数に挿通された状態でガードワイヤー34が配置されているので、ガードワイヤー34が配置された所定の高さ範囲の箇所に、遮音性能に加えて従来の防護柵と同程度の強度が付与されたものになる。
【0026】
このとき、各ガードワイヤー34の両端がそれぞれ、ワッシャー5を介してボルト接合されてパネル体30の両側端面に堅固に固定されかつ遮音単位パネル3の両側端部が支柱2に取り付けられているため、もしくは各ガードワイヤー34の両端がそれぞれ、パネル体30の両側端面のアングル材40に堅固に固定されかつこのアングル材40を介して支柱2に固定されているため、万が一、遮音単位パネル3に車両等が当たってパネル体30が破損しても、従来と同様にガードワイヤー34が確実にクッションの役割を果たすことになる。よって、遮音単位パネル3によれば、近隣の住宅地への車両等の飛び込み防止やドライバーが受ける衝撃の緩和等の効果を確実に得ることができる。
【0027】
またパネル体30では、レゾネータを構成する一列目の中空部32aとともに、二列目の複数の中空部32bも板材31の横方向に沿いかつ間隔をあけて並列して形成されているため、所望の高さ範囲の中空部32bにガードワイヤー34を配置することができる。よって、遮音単位パネル3は、いかなる現場にも対応できる柔軟性に富んだものとなる。
【0028】
そして本実施形態の遮音壁1では、遮音性能を有するとともに所定の高さ範囲が防護柵と同様の強度となった遮音単位パネル3を備え、この遮音単位パネル3が道路11沿いに立設された支柱2,2間に亘って設けられているため、図8に示すごとく、遮音壁1よりも道路11側への防護柵の設置を不要とすることができる。したがって、道路11の縁石14から遮音壁1までの幅が従来よりも狭くて済むことになるため、道路11の幅を広くとりつつ道路11からの騒音の遮音と近隣の住宅地等の防護とを図ることができる。
【0029】
また遮音壁1の設置に際し、従来の防護柵を設ける工程が不要になり、一度の施工で済むので、道路11沿いの処理に要する手間を大幅に削減することができる。
【0030】
さらに、遮音単位パネル3の両側端部がそれぞれ支柱2の凹部22内に納められた状態で支柱2,2間に亘って設けられているので、遮音単位パネル3の両側端面から突出するボルトやナット6等が外側から見えず、外観が良い遮音壁1となる。また遮音単位パネル3のパネル体30が複数枚の小パネル体30aから構成されているが、遮音単位パネル3の両側端部がそれぞれ支柱2の凹部22内に納められており、しかも各小パネル体30aは上端面の凸部30a1 と下端面の凹部30a2 とによって確実に接合されているため、遮音単位パネル3に車両等が当たって衝撃を受けても、小パネル体30aが抜け落ちてしまうこともない。
【0031】
また遮音単位パネル3のパネル体30は、複数枚の小パネル体30aが積層されて構成されているため、小パネル体30aの枚数によって所望の高さの遮音単位パネル3を得ることができる。そのため、遮音壁1を設置する土地の高さに応じて、現場にて遮音単位パネル3の高さを容易に変えることもできる。また、ガードワイヤー34が配置された小パネル体30aの位置を入れ替えることによって、所望の高さ範囲にガードワイヤー34を配置できる利点もある。
【0032】
さらに、事故等によって遮音単位パネル3が小規模に破損した場合には、破損した小パネル体30aのみを除去して新しい小パネル体30aを替わりに用いればよく、破損していない小パネル体30aを再利用できるため、遮音壁1の修復に要する費用を低く抑えることができる。
【0033】
なお、本実施形態では、四枚の小パネル体から一枚のパネル体が構成されている例を述べたが、上端から下端まで連続して形成された一体型のものでパネル体が構成されていてもよい。またガードワイヤーをパネル体の所定の高さ範囲にのみ配置したが、パネル体の上端から下端に亘って全体にガードワイヤーを配置してもよい。この場合には、遮音単位パネル全体を、遮音性能とともに防護柵の機能を有したものとすることができる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る遮音壁によれば、遮音用のパネル体の中空部にガードワイヤーが挿通され、ガードワイヤーが配置された所定の高さ範囲の箇所に遮音性能に加えて従来の防護柵と同程度の強度が付与された構成としたので、この遮音単位パネルを用いて遮音壁を構築した際には、遮音壁よりも道路側への防護柵の施工を不要とすることができる。またパネル体には、ガードワイヤーを挿通させることが可能な複数の中空部が板材の横方向に沿って並列して形成されているので、所望の高さ範囲にガードワイヤーを配置することができ、いかなる現場にも対応できる柔軟性に富んだものとなる。
【0035】
また本発明に係る遮音壁によれば、ガードワイヤーが配置された箇所に遮音性能に加えて従来の防護柵と同程度の強度が付与された遮音単位パネルを備えた構成としたので、遮音壁よりも道路側に防護柵を設ける必要がない。よって、道路の縁石から遮音壁までの幅が従来よりも狭くて済むことになるため、道路の幅を広くとりつつ道路からの騒音の遮音と近隣の住宅地等の防護とを図ることができる。また遮音壁の設置に際し、従来の防護柵を設ける工程が不要になり、一度の施工で済むので、道路沿いの処理に要する手間を大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る遮音壁の一実施形態の要部を示す斜視図であり、一部を破断した状態で示した図である。
【図2】 一実施形態に係る遮音壁の要部を示す拡大斜視図であり、一部を破断した状態で示した図である。
【図3】 一実施形態に係る遮音壁の概略平面図である。
【図4】 支柱の固定例を示した正面図である。
【図5】 遮音単位パネルの側端部と支柱との関係の一例を示す平面図である。
【図6】 遮音単位パネルの側端部と支柱との関係の他の例を示す平面図である。
【図7】 アングル材の一例を示す要部斜視図である。
【図8】 一実施形態に係る遮音壁の設置例を示した側面図である。
【図9】 従来の遮音壁と防護柵との設置例を示した側面図である。
【図10】 従来の防護柵の例を示した正面図である。
【符号の説明】
1…遮音壁、2…支柱、3…遮音単位パネル、5…ワッシャー、6…ナット、11…道路、30a…パネル体、31…板材、32…中空部、32a…一列目の中空部、32b…二列目の中空部、33…スリット、34…ガードワイヤー、40…アングル材、41…支柱固定板、42…連結板、43…パネル固定板

Claims (2)

  1. 道路沿いに連続して設けられ、道路沿いに略一定の間隔で立設された複数の支柱と、前記支柱間に亘って設けられた遮音単位パネルとからなる遮音壁であって、
    前記支柱は、胴部を挟んで両側にコ字状の凹部が形成された平面視略H状のものからなり、前記支柱の胴部の両側には、該支柱に固定された支柱固定板と、該支柱固定板の横方向の一端側から前記胴部と反対側に立ち上がった連結板と、該連結板の先端から前記支柱固定板と反対側でかつ該支柱固定板と略平行に延びたパネル固定板とからなるアングル材が配置されているとともに、
    前記遮音単位パネルは、板材の厚み内に複数の細長い中空部がそれぞれ、板材の横方向に沿いかつ間隔をあけて並列して形成された遮音用のパネル体と、該パネル体の少なくとも所定の高さ範囲内における中空部の複数に挿通された状態で配置された複数本のガードワイヤーとを有してなり、
    該遮音単位パネルは、前記パネル固定板に設けられた貫通孔に前記ガードワイヤーが挿通されてナットにより取り付けられることで、その両側端面がそれぞれ前記アングル材のパネル固定板に固定されて前記支柱に取り付けられかつ前記凹部内に納められた状態で前記支柱間に亘って設けられている
    ことを特徴とする遮音壁。
  2. 前記パネル体は、前記中空部の列が前記板材の厚み内に二列設けられているとともに、前記板材の片面側に、前記二列の中空部のうち前記片面側に形成された一列目の中空部と外部とを連通するスリットが中空部毎に形成されたものからなり、前記複数本のガードワイヤーは、前記パネル体の少なくとも所定の高さ範囲内における二列目の中空部の複数に挿通された状態で配置されてなる
    ことを特徴とする請求項1記載の遮音壁
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