JP3966546B2 - エアゾール用噴射ノズル - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、頭髪用品、化粧品、消臭・制汗剤、その他の人体用品、殺虫剤、クリーナー、工業用品、自動車用品、食品等の発泡エアゾール内容物に於いて、空気との混合により発泡させて使用するための、エアゾール用噴射ノズルに係るもので、特に粘度の高い発泡エアゾール内容物に有効なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、発泡エアゾール内容物の使用直前に、空気と混合する事により、発泡エアゾール内容物の発泡や酸化を行い、外部に放出するための噴射ノズルとして、特許文献1記載の発明が存在する。この従来発明は、発泡エアゾール内容物の噴出口に臨ませて、メッシュスクリーンを配置している。そして、噴出口から噴出した発泡エアゾール内容物が、外部に流出する際に、メッシュスクリーンの細かな開口部を通過する事により、発泡エアゾール内容物が破砕されて空気と混ざり合い、発泡を生じるものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−229463号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、良好な泡立ちを得るためには、メッシュスクリーンの開口部のサイズ調整や取り付けに手間や技術を必要とするとともに、噴射ノズルの構造を複雑にしていた。また、メッシュスクリーンには、発泡エアゾール内容物が残留し易いため、この残留物が固化したり、外部のゴミが付着し易いものとなっていた。そのため、メッシュスクリーンの開口部が目詰まりを生じ、発泡エアゾール内容物を良好に放出する事ができなくなる事が多かった。特に発泡エアゾール内容物が高粘度物の場合に、目詰まり等を生じやすいものであった。
【0005】
本発明は上述の如き欠点を除去するため、発泡エアゾール内容物と空気とを良好に混合して、発泡エアゾール内容物の発泡効果を高め、被塗布物への付着性や使用性を向上するものである。また、空気との良好な混合により、酸化して効果を発揮する発泡エアゾール内容物の酸化を促進し、優れた効能を得ようとするものである。また、このような発泡エアゾール内容物の放出のための噴射ノズルを、単純な構造で廉価に、しかも発泡エアゾール内容物が高粘度物であっても目詰まりを生じる事がないように形成するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の如き課題を解決するため、発泡エアゾール内容物の噴出口に臨ませて、発泡エアゾール内容物が衝突し空気と混合して発泡するためのリング状の流通路を設け、このリング状の流通路の接線方向に発泡エアゾール内容物の噴出軸線を配置し、噴出口から噴出した発泡エアゾール内容物を、流通路の内面の衝突壁に衝突させると共に流通路内に於いて少なくとも一回転させることにより空気と混合して発泡させ、この発泡した発泡エアゾール内容物を流通路の下面側に設けた流出口から流出させて成るものである。
【0007】
また、リング状の流通路は、エアゾール容器のステムに連結した押釦に、コ字型のブリッジ体を介して接続し、このブリッジ体の上下両側面に設けた開口部の下面側を、発泡した発泡エアゾール内容物の流出口としたものであっても良い。
【0008】
また、リング状の流通路は、エアゾール容器のステムに連結した押釦に、L字型のブリッジ体を介して接続し、このブリッジ体の上下両側面に設けた開口部の下面側を、発泡した発泡エアゾール内容物の流出口としたものであっても良い。
【0009】
また、リング状の流通路に臨ませて配置した噴出口は、一個または複数個形成したものであっても良い。
【0010】
【作用】
本発明は、上述の如く構成したものであるから、発泡エアゾール内容物を放出して被塗布部に塗布するには、本発明のエアゾール用噴射ノズルを設けた適宜の押釦やアクチュエーター等を操作して、ステムを押圧する。このステムの押圧により、バルブ機構が開弁し、エアゾール容器内の発泡エアゾール内容物がステムを介して流出し、噴射ノズルの噴出口からジェット状に流通路内に噴出する。
【0011】
この噴出口からジェット状に噴出した発泡エアゾール内容物は、流通路の内面の衝突壁に強く衝突するとともにリング状に設けた流通路内を高速で流動する。この流動は少なくとも1回行われるが、流動過程で空気と混ざり合い、発泡を生じるものとなる。また、通常は流通路内に於いて複数回の回転流動が行われるが、その過程で、連続して噴射ノズルの噴出口からジェット状に流通路内に噴出する後続の発泡エアゾール内容物と衝突し、空気との接触混合を更に有効なものとし、多くの発泡を可能とすることが出来る。そして、この発泡した発泡エアゾール内容物は、流出口から外部に放出される。この放出される発泡した発泡エアゾール内容物を、目的部に直接付着するか、手、櫛、ブラシ等の適宜の媒介物に取って目的部に付着する。
【0012】
このように、発泡エアゾール内容物を空気と良好に混合する事により、優れた発泡を生じるので、発泡エアゾール内容物は被塗布部への付着性が高まり、液だれや空中への飛散等を防止するとともに、被塗布部への塗布を円滑に行う事ができる。また、発泡エアゾール内容物の流出口は、流通路と噴出口間の噴出軸線の少なくとも下面側に設けたものであるから、発泡エアゾール内容物が粘度の高いものであっても、流出口からの自然な流出を可能とする。また、流出口を発泡エアゾール内容物の噴出方向やその近傍に設ける場合に比較し、流出口を大きな直径で形成することが出来、粘度の高い発泡エアゾール内容物でもスムーズな流出を可能とする。
【0013】
また、従来は、噴射ノズルに設けたメッシュスクリーンの径小な開口部に、固化した発泡エアゾール内容物やゴミが付着したり、発泡エアゾール内容物が高粘度物の場合は、噴出口が目詰まりし易かった。しかし、本発明では、このような径小な開口部を設けておらず、径大な流出口から発泡エアゾール内容物を放出するものである。そのため、発泡エアゾール内容物やゴミが流出口の一部に付着しても、噴出口の目詰まりを生じる事はなく、また高粘度物であっても、発泡エアゾール内容物の良好な放出を持続可能となる。また、本発明では、メッシュスクリーンの如き発泡のための特別な部材や取り付けの手間を必要としないので、エアゾール用噴射ノズルを簡易な構造で廉価に製造する事ができる。
【0014】
また、酸化染毛剤等、酸化により効力を発揮する発泡エアゾール内容物は、衝突壁に衝突後、リング状の流通路内を少なくとも1回は回転流動し、通常は複数回の回転流動を行いながら、後続するジェット状に流通路内に噴出する発泡エアゾール内容物と衝突し、空気との接触混合を更に有効なものとし、酸化が良好に行われ、優れた効力を発揮する事が可能となる。また、エアゾール容器内に予め酸化させた発泡エアゾール内容物を収納するのではなく、使用直前に噴射ノズル内の流通路で空気と混合して酸化させるので、発泡エアゾール内容物の品質が保たれ、効能に優れた使用が可能となる。
【0015】
また、流通路には、ジェット状に流通路内に噴出する発泡エアゾール内容物によって空気が導入され、流通路内には常に空気が存在している。従って、噴出口は、この流出口以外には流通路内に外気を導入するための開口を形成しないで製造しても、発泡エアゾール内容物と空気との混合が良好に行われ、発泡エアゾール内容物の発泡や酸化を行う事ができる。
【0016】
また、流通路は、エアゾール容器のステムに連結した押釦に、コ字型のブリッジ体を介して接続し、このブリッジ体の上下両側面に設けた開口部の下面側を、発泡エアゾール内容物の流出口としたものであっても良い。このように構成することにより、流出口を大きく形成することが可能で高粘度の発泡エアゾール内容物を効率よく流出させることが可能となる。
【0017】
また、上記のブリッジ体は、コ字型では無く、L字型のものを用いるものであっても良い。この場合はコ字型に形成した場合に比較し、ブリッジ体の形状を簡略化し廉価な製品を得ることが可能となる。しかし、コ字型の場合に比較し強度が低下するものと成る。
【0018】
また、リング状の流通路に臨ませて配置した噴出口は、1個または複数個形成したものであっても良い。1個の場合には製造が容易で、金型の製造費も噴出口を複数個設ける場合に比較して廉価なものとなる。これに対し、噴出口を複数個形成する場合は、金型の製造費を高価なものとするが、1個の噴出口から噴出する場合よりも発泡エアゾール内容物と空気との接触効率を高めることが可能となり、発泡エアゾール内容物の酸化と発泡の効率を高めることが出来る。
【0019】
また、リング状の流通路は、噴出口から噴出する発泡エアゾール内容物の噴出軸線を接線方向に配置しているから、流通路内に流入した発泡エアゾール内容物が、リング状の流通路内でスムーズな複数回の回転をして滞留時間が長く、この回転中に空気との良好な接触を可能とし、発泡効率を高めることが出来る。
【0020】
そして、本発明のエアゾール用噴射ノズルを設けたエアゾール容器には、頭髪用品、化粧品、消臭・制汗剤、その他の人体用品、殺虫剤、クリーナー、工業用品、自動車用品、食品等で、発泡や酸化により効力を発揮する発泡エアゾール内容物に用いる事ができる。そして、頭髪用品として、ヘアートリートメント、ヘアーシャンプー・リンス、酸化染毛剤、酸化型2剤タイプ永久染毛剤、カラースプレー・脱色剤、パーマ剤、育毛剤、ヘアートニック、髪用フレグランス等に用いる事ができる。
【0021】
また、化粧品として、アフターシェーブローション、香水・オーデコロン、洗顔料、日焼け止め、ファンデーション、脱毛・脱色剤、浴用剤等に用いる事ができる。
【0022】
また、消臭・制汗剤としては、制汗剤、消臭剤、ボディシャンプー等に用いる事ができる。また、その他の人体用品としては、筋肉消炎剤、皮膚疾患剤、水虫薬、害虫忌避剤、清拭剤、口腔清涼剤、口腔歯磨き剤、傷薬、やけど治療剤等に用いる事ができる。
【0023】
また、殺虫剤としては、ゴキブリ殺虫剤、園芸用殺虫剤、殺ダニ剤、不快害虫剤等に用いる事ができる。また、クリーナーとしては、浴用クリーナー、床・家具艶だしクリーナー、靴・皮革クリーナー、ワックス艶だし剤等に用いる事ができる。
【0024】
また、工業用としては、潤滑防錆剤、接着剤、金属探傷剤、離型剤、コーキング剤等に用いる事ができる。また、自動車用としては、防曇剤、解氷剤、エンジンクリーナー等に用いる事ができる。その他、動物用品、趣味娯楽用品、食品、例えばコーヒー、ジュース、クリーム、チーズ等に用いる事ができる。
【0025】
また、上記発泡エアゾール内容物は、通常の一重エアゾール容器内に直接充填するものであっても良いし、二重エアゾール容器を用い、外容器に圧縮ガスを充填し、内容器や内袋内に発泡エアゾール内容物を充填するものであっても良い。また、中央を仕切ったエアゾール容器や二重エアゾール容器に、二種類の発泡エアゾール内容物を別個に充填し、放出時に噴出口内で混合して使用するものであっても良い。
【0026】
【実施例】
以下本発明の一実施例を図面に於て説明すれば、(1)は押釦で、エアゾール容器(2)に設けたバルブ機構(図示せず)のステム(3)に接続し、外周の係合段部(4)に使用者の指を引っかけて、ステム(3)を押圧可能としている。また、押釦(1)には、ステム(3)と連通する噴出路(5)を内部に設けるとともに、この噴出路(5)と連通する発泡エアゾール内容物の噴出口(6)を先端に複数個設けている。このように、噴出口(6)を複数個形成することにより、1個の噴出口(6)から噴出する場合よりも、発泡エアゾール内容物と空気との接触効率を高めることが可能となり、発泡エアゾール内容物の酸化と発泡を有効に発生させることが出来る。
【0027】
上記の噴出口(6)に臨ませて、発泡エアゾール内容物が衝突し空気と混合して発泡するためのリング状の流通路(7)を設けている。このリング状の流通路(7)の接線方向に発泡エアゾール内容物の噴出軸線(8)を配置し、噴出口(6)から噴出した発泡エアゾール内容物を、導入口(10)から流通路(7)の内面の衝突壁(9)に衝突させている。リング状の流通路(7)の接線方向に発泡エアゾール内容物の噴出軸線(8)を配置しているから、流通路(7)の内面(11)の衝突壁(9)に衝突した発泡エアゾール内容物は、この衝突によって空気と混交し発泡を生じながら、リング状の流通路(7)内を少なくとも一回転流動する。通常複数回の回転流動を行い、この回転流動時に更に空気と混合して発泡を生じる。
【0028】
また、発泡した発泡エアゾール内容物は、回転流動を行いながら、後続してジェット状に流通路(7)内に噴出流入する発泡エアゾール内容物と衝突し、空気との接触混合を更に有効なものとする。また、ジェット状に流通路(7)内に噴出する発泡エアゾール内容物によって、流通路(7)には空気が導入され、流通路(7)内には常に空気が存在しているから、上記の発泡を確実に発生させ、発泡エアゾール内容物の酸化も促進することが出来る。
【0029】
この流通路(7)は、エアゾール容器(2)のステム(3)に連結した押釦(1)に、コ字型のブリッジ体(12)を連結し、このブリッジ体(12)の先端部に形成している。そして、流通路(7)と噴出口(6)間に形成される発泡エアゾール内容物の噴出軸線(8)の少なくとも下面側を、ブリッジ体(12)の上下両側面に設けた開口部(15)の下面側に一致させて構成し、発泡した発泡エアゾール内容物(13)の流出口(14)としたものである。
【0030】
上述の如く構成したものに於て、発泡エアゾール内容物の放出を行うには、手で保持したエアゾール容器(2)を、図面に示す如く水平とした状態で、押釦(1)の係合段部(4)に手指を掛けて、エアゾール容器(2)側に引きつけることにより、バルブ機構(図示せず)のステム(3)を押圧する。このステム(3)の押圧により、エアゾール容器(2)の内部と噴出口(6)とが連通し、エアゾール容器(2)内の発泡エアゾール内容物が、押釦(1)の噴出路(5)を介して複数の噴出口(6)から噴出する。この噴出は、径小に形成した複数の噴出口(6)からジェット状に流通路(7)内に噴射される。この発泡エアゾール内容物の流通路(7)内への導入に伴い、前述の如く発泡エアゾール内容物の良好な発泡と酸化を可能とすることが出来る。
【0031】
また、従来技術である特許文献1記載の発明では、メッシュスクリーンの径小な開口部に付着した発泡エアゾール内容物やゴミにより、目詰まりする不具合を生じていた。しかし、本発明では、噴出口(6)は、メッシュスクリーンの如き径小な開口部を設けておらず、発泡エアゾール内容物の流出口(14)を径大に形成している。そのため、発泡エアゾール内容物やゴミが流出口(14)に多少付着しても、目詰まりを生じる事はなく、発泡した発泡エアゾール内容物(13)の良好な放出を繰り返し行う事が可能となる。
【0032】
また、流出口(14)は、流通路(7)と噴出口(6)間に形成される発泡エアゾール内容物の噴出軸線(8)の少なくとも下面側を、ブリッジ体(12)の上下両側面に設けた開口部(15)の下面側に一致させて構成したものであるから、発泡した発泡エアゾール内容物(13)の流出口(14)を大きく形成することが可能となり、高粘度の発泡した発泡エアゾール内容物(13)であっても、目詰まり等を生じることなく確実に流出させることが出来るものである。
【0033】
また、発泡エアゾール内容物を流通路(7)の内面(11)の衝突壁(9)に衝突させて空気と混合する事により、発泡を生じさせるので、メッシュスクリーンのような特殊な部材を必要としたり、製造に高度な技術を必要とする事がなく、優れた発泡効果を有するエアゾール用噴射ノズルを、簡単な手段で廉価に形成する事ができる。
【0034】
また、酸化染毛剤の如く、空気と接触して酸化する事により、効力を発揮する発泡エアゾール内容物の場合は、この流通路(7)内での空気との混合により、酸化が良好に行われるので、染毛剤としての優れた効力を示すものとなる。また、エアゾール容器内で予め酸化を生じさせておくのではなく、使用直前に流通路(7)で空気と混合して酸化させるので、発泡エアゾール内容物の品質が保たれ、常に良好な使用が可能となる。
【0035】
また、上記の各実施例に於いてブリッジ体(12)をコ字型に形成したが、他の異なる実施例ではコ字型では無く、L字型のものを用いるものであっても良い。この場合はコ字型に形成した場合に比較し、ブリッジ体(12)の形状を簡略化し廉価な製品を得ることが可能となる。しかし、コ字型の場合に比較し強度が低下するものと成る。
【0036】
また、流通路(7)に臨ませて配置した噴出口(6)を、上記の実施例では複数個設け噴出した発泡エアゾール内容物と空気との接触効率を高めることを可能としたが、噴出口(6)を複数個形成する場合は、金型の製造費を高価なものとする。そこで、他の異なる実施例では噴出口(6)を1個とし、製造が容易で金型の製造費も噴出口(6)を複数個設ける場合に比較して廉価なものとする。
【0037】
また、上述の如き噴射ノズルを設けたエアゾール容器に、発泡エアゾール内容物としてヘアフォームを充填した場合の処方例を以下に示す。
【0038】
ヘアフォーム
95%アルコール 10.00wt%
メチルパラベン 0.10wt%
レオドールTW−0120 1.00wt%
シリコンBY22−007 0.20wt%
キサンタンガム 0.10wt%
酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体 1.00wt%
ビニルピロリドン−N,N−ジメチルアミノ
エチルメタクリル酸共重合体ジエチル
硫酸塩液 10.00wt%
精製水 77.6wt%
合 計 100.00wt%
上記原液を炭酸ガスにて0.8MPaに加圧して通常のアルミ缶に充填した。
【0039】
また、上述の如き噴射ノズルを設けたエアゾール容器に、発泡エアゾール内容物としてスキンケアフォームを充填した場合の処方例を以下に示す。
【0040】
スキンケアフォーム
95%アルコール 5.00wt%
メチルパラベン 0.10wt%
キサンタンガム 0.10wt%
ヒドロキシエチルセルロース 0.05wt%
アミノコート 1.00wt%
1.3−ブチレングリコール 3.00wt%
ポリオキシエチレントリデシルエーテル 1.00wt%
精製水 89.75wt%
合計 100.00wt%
上記原液を、二重容器の内袋に充填した。
【0041】
【発明の効果】
本発明は上述の如く構成したものであるから、噴出口からジェット状に噴出した発泡エアゾール内容物は、流通路の内面の衝突壁に強く衝突するとともにリング状に設けた流通路内を高速で流動するから、発泡エアゾール内容物の発泡を良好に行う事が可能となるとともに、発泡エアゾール内容物の流出口を、噴出方向やその近傍に設ける場合に比較し、流出口を大きな直径で形成することが出来、粘度の高い発泡エアゾール内容物でも流出口の目詰まりを防止して、良好な放出を繰り返し行う事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発泡エアゾール内容物の噴射状態の実施例の断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図1の流通路部分の部分拡大図。
【符号の説明】
1 押釦
2 エアゾール容器
3 ステム
6 噴出口
7 流通路
8 噴出軸線
9 衝突壁
11 内面
12 ブリッジ体
13 発泡した発泡エアゾール内容物
14 流出口
15 開口部

Claims (4)

  1. 発泡エアゾール内容物の噴出口に臨ませて、発泡エアゾール内容物が衝突し空気と混合して発泡するためのリング状の流通路を設け、このリング状の流通路の接線方向に発泡エアゾール内容物の噴出軸線を配置し、噴出口から噴出した発泡エアゾール内容物を、流通路の内面の衝突壁に衝突させると共に流通路内に於いて少なくとも一回転させることにより空気と混合して発泡させ、この発泡した発泡エアゾール内容物を流通路の下面側に設けた流出口から流出させる事を特徴とするエアゾール用噴射ノズル。
  2. リング状の流通路は、エアゾール容器のステムに連結した押釦に、コ字型のブリッジ体を介して接続し、このブリッジ体の上下両側面に設けた開口部の下面側を、発泡した発泡エアゾール内容物の流出口とした事を特徴とする請求項1のエアゾール用噴射ノズル。
  3. リング状の流通路は、エアゾール容器のステムに連結した押釦に、L字型のブリッジ体を介して接続し、このブリッジ体の上下両側面に設けた開口部の下面側を、発泡した発泡エアゾール内容物の流出口とした事を特徴とする請求項1のエアゾール用噴射ノズル。
  4. リング状の流通路に臨ませて配置した噴出口は、一個または複数個形成した事を特徴とする請求項1のエアゾール用噴射ノズル。
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