JP3965659B2 - 廃びん選別装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は廃びんの選別装置に関するものであり、更に詳しくは、廃びんの色選別精度を高めた廃びん選別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般家庭、公共施設などから分別収集されてくるガラスの廃びんは、選別処理工場において、廃びんの径選別と色選別とが行なわれた後、カレットとしてガラス製造工場へ出荷されている。その選別には種々の装置が提案されているが、その一例として、先ず径選別工程において大径びんと中径びん、および小径びんの2種の径サイズに選別し、続く色選別工程においては、横臥した姿勢の大径・中径びんと、小径びんとをそれぞれのベルトコンベヤで搬送する途中において、順次、無色を含む5色への色選別が行なわれ、色に応じた受け容器へ排出することが行なわれている。この色選別工程において、例えば青緑色の廃びんをベルトコンベヤから側方の青緑色の受け容器へ排出させるにも種々の方法があるが、噴出空気で吹き落とす方法がゲートの開閉などの機械的動作を必要とせず高速で作動させ得るので多用されている。そして、噴出ノズルは廃びんのサイズによって本数を変え、例えば小径びんに対しては1本のノズル、大径・中径びんに対しては2本のノズルから空気を噴出させることが行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の廃びんの色選別工程において、廃びんの色の判定は、廃びんの長手方向がベルトコンベヤの搬送方向を向いていることを前提とし、白色光が廃びんを透過した時の透過光を3原色に分解し色成分の割合を求めて行なわれるが、上流側の径選別工程からベルトコンベヤ上へ投下されて搬送される廃びんの中には、長手方向がベルトコンベヤの搬送方向と斜交するもの、部分的に二列となっているもの等があり色の判定精度を低下させている。
【0004】
また、正確に色判定されたものであっても、特に大径びんは噴出空気によって所定の色の受け容器へ吹き落とされにくく、吹き落とされなかった大径びんはそのままベルトコンベヤの終端まで搬送されてしまう。更には、上流側の径選別工程において使用されている篩別装置によって、小径びんの中へ大径・中径びんが混入することは全くないが、大径・中径びんの中へ小径びんの混入してくることがある。その場合において、小径びんもその色によって所定の色の受け容器へ吹き落とすことになるが、大径・中径びんの場合と同様に空気が噴出されることにより、圧縮空気が無益に使用されている。
【0005】
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、高い精度で廃びんの色の判定が可能であり、また、大径びんを噴出空気で確実に吹き落とすことができて、色選別の精度を高め得る廃びん選別装置、更には大径・中径びんに混入した小径びんには噴出空気量を節減し得る廃びん選別装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は請求項1およびそれに従属する請求項によって解決されるが、その解決手段を実施の形態によって例示すれば、図1は廃びん選別装置1の斜視図であり、大径・中径びん用のベルトコンベヤ2と小径びん用のベルトコンベヤ2’とが平行に設置されている。廃びんBは図1において左方から右方へ搬送されるが、その途中において順次、5色に色選別される。ベルトコンベヤ2、2’に沿って各種の機器が配置されているが、ベルトコンベヤ2とベルトコンベヤ2’とは基本的に同様に構成されている。
【0007】
ベルトコンベヤ2の上流端部には廃びんBを長手方向に搬送するための向き矯正ガイド10が設けられており、図4はその斜視図である。すなわち、向き矯正ガイド10は、下端部がベルトコンベヤ2にほぼ接するように垂下されたゴムシートからなる矯正のれん15をベルトコンベヤ2の両側から搬送方向へ向かって先細りのテーパ状に、そしてベルトコンベヤ2の表面において廃びんが側方へ転がることを防ぐべく搬送方向に平行に設けられた2本の突条2a を矯正のれん15の下流端が両側から挟むように形成されている。従って、ベルトコンベヤ2の上流端部へ投下される廃びんBは長手方向が斜めになっていても、向き矯正ガイド10内を矯正のれん15に沿って搬送される間に長手方向が搬送方向を向くように矯正され、また廃びんBが矯正のれん15を両側へ拡げるような向きにあるか、またはそのような外力が廃びんBに働いても、矯正のれん15は一旦は弾性変形して拡がった後、復帰する弾性力で廃びんBをベルトコンベヤ2の中央部へ押し戻し、長手方向を搬送方向へ向けさせる。
【0008】
向き矯正ガイド10の下流側には、センサーボックス20が設けられており、廃びんBの通過検出センサーを兼ねる長さ検出センサー21と、撮像カメラである廃びんBの色判定センサー25とが内蔵されている。また、センサーボックス20より下流側のベルトコンベヤ2の下方には、その色に応じてベルトコンベヤ2上に順に設けられている選別場所において側方へ吹き落とされる廃びんBを収容する受け容器31a 、31b 、31c 、31d が配置されており、ベルトコンベヤ2の下流端には受け容器31e が設けられている。そして、ベルトコンベヤ2上を搬送される廃びんBは受け容器31a 〜31d のそれぞれに設けられている2本の空気噴出ノズル、例えば受け容器31a に対応する2本の空気噴出ノズル27a1、27a2から色判定センサー25の判定に基づいて噴出される空気によって側方へ吹き落とされ、最終的に残る廃びんBがベルトコンベヤ2の下流端から受け容器31e として落下して収容される。
【0009】
そして、廃びんBの長さは上流の長さ検出センサー21によって検出されているが、例えば上記の2本の空気噴出ノズル27a1、27a2からの空気の噴出時間を廃びんBの長さに比例させており、吹き落とされにくい大径びんB1 (径の大きい廃びんBは長さも大である)も、確実に吹き落とすことができる。
【0010】
また、大径びんB1 、中径びんBm の中に混入して小径びんBs が搬送されてきた時には、例えば上記の2本の空気噴出ノズル27a1、27a2の内の一方の空気噴出ノズル27a1のみから空気を噴出させるようにしており、小径びんBs に対して大径びんB1 、中径Bm と同様に空気を噴出させる無駄が省かれる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の廃びん選別装置は廃びんをベルトコンベヤで搬送する途中において廃びんの色選別を行う装置であり、選別を行なう前に廃びんの長手方向を搬送方向に向けるための向き矯正ガイドが設けられている。向き矯正ガイドは下端部をベルトコンベヤにほぼ接するように垂下させた矯正のれんをベルトコンベヤの両側から搬送方向へ向かって先細りのテーパー状に、かつベルトコンベヤの中央部において廃びんの転がりを防ぐべく搬送方向に平行に設けられている2本の突条を矯正のれんの下流端が挟むように形成されている。長手方向を搬送方向と斜交させている廃びんが向き矯正ガイド内を搬送される間に長手方向が搬送方向を向くように矯正される限りにおいて、矯正のれんは如何なる材料を使用したものであってもよいが、ゴム状弾性材料のシート、例えば天然ゴム、合成ゴムのほか、ウレタンゴム、シリコーンゴムのような高分子のゴム状物質が好適に使用される。そのほか、比較的重量のある金属チェインをパネル状に多数本吊り下げた物としてもよい。
【0012】
向き矯正ガイドの下流側には、廃びんの通過検出センサーを兼ねる廃びんの長さ検出センサーと、撮像カメラである色判定センサーとが設けられており、これらを通過した廃びんはその色に応じた場所に設けられたノズルから噴出される空気によってベルトコンベヤから側方へ吹き落とされ、下方に設けられている受け容器内へ収容される。この時、廃びんの長さが長い程、すなわち大径の廃びんである程、その重量も大であり吹き落とされにくいので、ノズルからの空気の噴出時間を上流の長さ検出センサーで検出される廃びんの長さに比例させて長くしている。
【0013】
また、大径・中径の廃びんの中に小径の廃びんが混入して搬送されてくる場合、上流の長さ検出センサーによって小径の廃びんが検出されると、その信号の入力される制御部が圧縮空気配管の電磁弁を制御し、複数設けられているノズルの内の一部のみから空気を噴出させることにより、小径の廃びんに対して噴出させる空気量を節減している。
【0014】
以下、本発明の実施の形態による廃びん選別装置について、図面を参照して具体的に説明する。
【0015】
図1は実施の形態の廃びん選別装置1の部分破断斜視図であり、図2は同部分破断平面図、図3は同部分破断側面図である。廃びんBは図示されていない上流側の径選別工程において大径びんB1 と中径びんBm 、および例えば直径63mmφ以下の小径びんBs の2種の径サイズに選別されて廃びん選別装置1へ投入され、図1〜図3において左方から右方へ搬送される途中で色選別されるようになっている。すなわち、廃びん選別装置1には大径びんB1 ・中径びんBm 用のベルトコンベヤ2と小径びんBs 用のベルトコンベヤ2’とが平行に設置されており、大径びんB1 ・中径びんBm はベルトコンベヤ2の上流端部へ、小径びんBs はベルトコンベヤ2’の上流端部へ投下される。ベルトコンベヤ2、2’の側方には種々の機器が配置されているが、ベルトコンベヤ2とベルトコンベヤ2’とは基本的には同様に構成されているので、ベルトコンベヤ2に配置されている機器に対応するベルトコンベヤ2’の機器については(’)付きの同一の符号を付してそれらの説明は省略し、以降は主としてベルトコンベヤ2について説明する。
【0016】
後述の図5に上流側の径選別工程の一点鎖線で示したV字形状のトラフTに近接されているベルトコンベヤ2を示したが、図1〜図3を参照し、上記トラフTに近接して廃びん選別装置1のベルトコンベヤ2が設置されており、そのベルトコンベヤ2の上流端部には廃びんBの向き矯正ガイド10が設けられている。図4は向き矯正ガイド10の拡大斜視図であり、図5は同平面図、図6は図5における[6]−[6]線方向の断面図である。ベルトコンベヤ2の直上において、合成ゴムシートからなり下端部をベルトコンベヤ2にほぼ接するように垂下された矯正のれん15が、ベルトコンベヤ2の両側から搬送方向に向かって先細りのテーパー状に、そして、その下流端がベルトコンベヤ2の表面に形成されている搬送方向に平行な2本の突条2a を両側から挟むようにして垂下されている。なお、上記の2本の突条2a はベルトコンベヤ2上において廃びんが側方へ転がることを防ぐべく設けられているものである。
【0017】
2枚の矯正のれん15は、それぞれの上端部にボルト16で固定されている取付け用アングル材17が、両下端部をベルトコンベヤ2の側板3に固定されてベルトコンベヤ2を跨ぐ上流側の門型の支持フレーム11A、同様な下流側の支持フレーム11Bの梁板12A、12Bに対して、それらの長孔13、13を挿通するボルト14で取り付けて固定されており、矯正のれん15をベルトコンベヤ2の幅方向へ位置調整することができるようになっている。
【0018】
図1〜図3へ戻り、向き矯正ガイド10の下流側には廃びんBの通過検出センサーを兼ねる長さ検出センサー21と、撮像カメラである廃びんBの色判定センサー25とを内蔵するセンサーボックス20が配置されている。長さ検出センサー21はベルトコンベヤ2を挟んで位置する発光素子22と受光素子23とからなり、その間を廃びんBが通過している時間は受光素子23の受光量は大幅に低下するが、その低下は図示しない制御部に入力され、制御部には、ベルトコンベヤ2の搬送速度として、その駆動軸に同心的に設けられたロータリ・エンコーダから一定の回転角ごとに信号が入力されているので、制御部は光量の低下時間から廃びんBの長さを算出する。
【0019】
また、色判定センサー25としての撮像カメラは2台設置されており、判定精度が高められている。そして、廃びんBを中にして相対する光源ボックス24内の光源から発せられる白色光が例えば緑色の廃びんBを透過した時の透過光が色判定センサー25で受光され、図示しない制御部で処理されてR(赤)、G(緑)、B(青)の成分の割合が求められ廃びんBの色が判定される。この場合にはG成分が大であることから、通過した廃びんBは緑色であると判定される。
【0020】
センサーボックス20の下流側のベルトコンベヤ2の下方には、落下する廃びんBをその色によって収容する受け容器31a (無色)、31b (茶色)、31c (青緑色)、31d (黒色)が配置されており、ベルトコンベヤ2の下流端には受け容器31e (その他の色)が設けられている。なお、それぞれの受け容器31a 〜31e にはキャスタ、運搬用ハンドル、等が設けられている。
【0021】
また、廃びんBを吹き落とすために受け容器31a 〜31d のそれぞれ、例えば緑色の廃びんBの受け容器31c には2本の空気噴出ノズル27c1、27c2が設けられているが、空気噴出ノズル27c1、27c2はそれぞれ独立に電磁弁28c1、28c2を備えており、かつ元バルブとしての電磁弁291 、292 に接続されている。なお、空気噴出ノズル27c1、27c2には、それぞれ2個の噴出孔が水平方向に並んで形成されている。そして色判定センサー25を通過した廃びんBは緑色であるという判定結果とベルトコンベヤ2の搬送速度とから、制御部は緑色の廃びんBがその受け容器31c 上に到達した時に、空気噴出ノズル27c1、27c2の電磁弁28c1、28c2、および元バルブの電磁弁291 、292 とを開くようになっている。このことは無色、茶色、黒色の廃びんBについても同様であり、その他の色のみは、噴出空気によるのではなく、それまでの選別の残りとしてベルトコンベヤ2の下流端から落下し受け容器31e に収容される。
【0022】
また、受け容器31a 〜31d にはそれぞれの上流側と下流側とに障壁32a 、32b 、32c 、32d が設けられており、例えば受け容器31c へ吹き落とされるべき色の廃びんBが隣接する受け容器31b または31d 内へ落下することが防がれている。
【0023】
空気の噴出時間、上記の緑色の廃びんBの例で言えば、電磁弁28c1 、28c2 、および元バルブの電磁弁291 、292 を開とする時間は上流の長さ検出センサー21によって検出される廃びんBの長さに比例して設定される。また、大径びんBlと中径びんBm とが搬送されるベルトコンベヤ2に小径びんBsが混入してくる場合があるが、例えば長さ検出センサー21が小径びんBsの長さを検出し、色判定センサー25がその小径びんBsの色を緑であると判定したとすると、制御部は空気噴出ノズル27c1 からのみ空気が噴出されるように一方の電磁弁28c1 と元バルブの電磁弁291のみを開くようになっている。
【0024】
上述したように小径びんBs 用のベルトコンベヤ2’は基本的にはベルトコンベヤ2と同様に構成されているが、向き矯正ガイド10’とセンサーボックス20’とが近接していること、色選別時にベルトコンベヤ2’から例えば緑色の小径びんBs を吹き落とす空気噴出ノズル28c は1本のみとされていることなど、細部においては異なる。また受け容器31a 〜31d は共通となっている。
【0025】
本実施の形態による廃びん選別装置1は以上のように構成されているが、次にその作用を説明する。
【0026】
図1〜図3において、図示されていない上流側の径選別工程で選別された大径びんBl ・中径びんBm はベルトコンベヤ2の上流端部へ、小径びんBs はベルトコンベヤ2’の上流端部へ投下される。ベルトコンベヤ2とベルトコンベヤ2’とは基本的には同様に構成されているので、以降、主としてベルトコンベヤ2の作用について説明する。
【0027】
ベルトコンベヤ2の上流端部へ投入された大径びんBl ・中径びんBm は直ちに向き矯正ガイド10内へ搬送される。図4〜図6を参照して、向き矯正ガイド10の矯正のれん15はベルトコンベヤ2の搬送方向へ向かって先細りのテーパ状に垂下されているので、一点鎖線で示す大径びんBl は両側の矯正のれん15に挟まれて搬送されることによりベルトコンベヤ2の中央部の2本の突条2a 間へ導かれて、長手方向をベルトコンベヤ2の搬送方向に向ける。また長手方向をベルトコンベヤ2の搬送方向と斜交させている例えば図5に一点鎖線で示す小径びんBs、図6において実線で示す中径びんBm も矯正のれん15に沿って搬送されるにつれて、ベルトコンベヤ2の中央部の2本の突条2a 間へ導かれる。すなわち、2本の突条2a はベルトコンベヤ2によって搬送する廃びんBの長手方向を搬送方向に向けさせ、かつ廃びんBの側方への転がりを防ぐために従来から採用されている有効な手段ではあるが、2本の突条2a の外側で搬送されるもの、2本の突条2a に跨がって搬送されるものも生じ、十分に満足し得るものではなかったに対して、この2本の突条2a に上記の矯正ガイド10を組み合わせることにより、殆ど全ての廃びんBについて長手方向を搬送方向に向けることが可能になった。
【0028】
廃びんBの長手方向を搬送方向に向けるだけのことであれば矯正のれん15が仮に剛体であっても可能であるが、実施の形態の矯正のれん15には合成ゴムシートを使用しているので、例えば大径びんBl が矯正のれん15を両側へ拡げるような向きにあるか、または大径びんBl に矯正のれん15を両側へ拡げさせるような外力が働いて、矯正のれん15が剛体であると詰まりを発生するような場合にも、矯正のれん15は一旦は弾性変形して拡がった後に、復帰する弾性力で大径びんBl をベルトコンベヤ2の中央部へ押し戻すので詰まりを発生せず、向き矯正ガイド10を通過する間に、大径びんBl ・中径びんBm の殆ど全ては長手方向を搬送方向へ向けられて下流側へ搬送される。このような合成ゴムシートによる矯正のれん15の作用は、合成ゴムシートに代えて、多数本の金属チェインをパネル状に吊り下げたものを使用しても得られる。金属チェインが一旦は外方へ押し拡げられても、自重によって元の位置へ復帰する力が働いて廃びんBをベルトコンベヤ2の中央部分へ押し戻す。そして、廃びんBの長手方向が、下流側における長さ検出センサー21の長さ測定精度、色判定センサー25の色判定精度が高められる。
【0029】
向き矯正ガイド10を通過した大径びんBl ・中径びんBm はセンサーボックス20内へ搬送され、先ず廃びんBの通過センサーを兼ねる長さ検出センサー21の発光素子22と受光素子23との間を通過するが、その通過している時間は受光素子23の受光量が大きく低下する。その低下は制御部へ入力され、別にベルトコンベヤ2の駆動軸に取り付けられているロータリ・エンコーダから制御部へベルトコンベヤ2の搬送速度が入力されることから、制御部は光量の低下時間とベルトコンベヤ2の搬送速度から通過した大径びんBl ・中径びんBm の長さを算出する。なお、長さ検出センサー21で所定時間以上続いて光量の低下が発生しない場合には大径びんBl ・中径びんBm が搬送されていないことを意味するので、制御部は緊急アラーム信号を発し通過センサーとして働く。
【0030】
長さ検出センサー21を通過した大径びんBl ・中径びんBm は直ちに光源ボックス24内の白色光源と2台の色判定センサー25との間を通過するが、例えば緑色の大径びんBl が通過しているとして、撮像カメラである色判定センサー25でその大径びんBl の透過光が受光されて制御部へ入力され、R、G、Bの色成分の割合が求められるが、この場合にはG成分が圧倒的に多いことから、通過した大径びんBl は緑色であると判定される。そして、上記の色判定とベルトコンベヤ2の搬送速度とに基づいて、センサーボックス20を通過しベルトコンベヤ2によって搬送される緑色の大径びんBl が緑色の受け容器31c の上方を通過する時に制御部は2本の空気噴出ノズル27c1、27c2の電磁弁28c1、28c2、および291 、292 を開として空気を緑色の大径びんBl に向けて噴出させるので、緑色の廃びんBはベルトコンベヤ2から側方へ吹き落とされ、下方の受け容器31c に収容される。この事はその他の色以外の各色についても同様である。
【0031】
そして、制御部は空気の噴出時間を長さ検出センサー21で測定された大径びんBl や中径びんBm の長さに比例して設定するので、大径びんBl の中でも種々長さの異なる大径びんBl が存在するが、それぞれに対して最も適切な時間の空気噴出が行われて、所定の色の受け容器31a 〜31d への吹き落としによる選別が確実に行われる。またこの時、各受け容器31a 〜31d は障壁32a 〜32d によって隔離されているので、例えば受け容器31c へ落下すべき緑色の廃びんBがその前後の受け容器31b や31d へ落下することはない。
【0032】
また、上流側の径選別工程で十分に径選別されずに大径びんBl ・中径びんBm の中へ混入してきた小径びんBs は長さ検出センサー21によって検出されて制御部で長さが算出され、その小径びんBs が緑色であるとして、ベルトコンベヤ2で搬送され緑色の受け容器31c の上方を通過する時に、制御部は一方の電磁弁291 、28c1を開いて空気噴出ノズル27c1のみから空気を噴出させる。この様にして、噴出空気量が必要十分な量とされることにより、付帯させる空気圧縮機も必要以上に大容量のものを用意する無駄が省かれる。
【0033】
上述のようにして5色に色選別された廃びんBはそれぞれの受け容器31a 〜31e によって取り出され、別工程で粉砕されカレットとされた後、ガラス製造工場へ出荷され原料として利用される。
【0034】
本発明の実施の形態による廃びん選別装置1は以上のように構成され作用するが、勿論、本発明はこれに限られることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0035】
例えば本実施の形態においては、大径びんBl ・中径びんBm 用のベルトコンベヤ2と、小径びんBs 用のベルトコンベヤ2’とが平行に2列に配置されている場合を取り上げたが、ベルトコンベヤは、中径びんBm 用と小径びんBs 用の2列であってもよく、また大径びんBl 用、中径びんBm 用、および小径びんBs 用の3列のベルトコンベヤであってもよく、更にはまた、中径びんBm だけを選別する1列のベルトコンベヤであってもよい。そのほか、2本のベルトコンベヤは搬送方向が180度反対方向であってもよい。すなわち、選別する廃びんBの径や使用するベルトコンベヤの本数やその搬送方向についての制限はない。
【0036】
また本実施の形態においては、向き矯正ガイド10に使用する矯正のれん15を合成ゴムシートとしたが、廃びんBをベルトコンベヤの中央部へ導くだけでなく、矯正のれん15を両側へ拡げるような廃びんBに対して、一旦は拡げられても、復帰せんとする力によって当該廃びんBをベルトコンベヤ2の中央部へ押し戻すようなものとしてウレタンゴムやシリコンゴムのようなゴム状の高分子も使用が可能である。そのほか前述したように比較的重量のある多数本の金属チェインをパネル状に吊り下げたものとしてもよい。
【0037】
また本実施の形態においては、独立した長さ検出センサー21と色判定センサー25とを採用したが、色判定センサー25として使用した撮像カメラによる受光像を画像解析することによって、撮像カメラに長さ検出センサーと色判定センサーとを兼ねさせてもよい。
【0038】
また本実施の形態においては、長さ検出センサー21として発光素子22と受光素子23とからなるものを採用し、その間を通過する廃びんBによって受光素子23の受光量が低下する時間とベルトコンベヤ2の搬送速度とから廃びんの長さを測定したが、これ以外の方法、例えば受光素子としてのフォト・トランジスタを水平方向に1列に多数並べてリニヤ・アレイとし、通過する廃びんBによって受光量の低下するフォト・トランジスタの数から廃びんBの長さを求める方法も採用し得る。
【0039】
また本実施の形態においては、小径びんBs 用のベルトコンベヤ2’におけるセンサーボックス20’内にも2台の色判定センサー25’を設けたが、小径びんBs については色判定センサー25’を1台とすることも可能である。また本実施の形態においては、廃びんBの色による受け容器31a 〜31d はベルトコンベヤ2とベルトコンベヤ2’とに共通としたが、それぞれ独立に持たせてもよい。
【0040】
【発明の効果】
本発明は以上に説明したような形態で実施され、次に記載するような効果を奏する。
【0041】
本発明の廃びん選別装置は向き矯正ガイドによってベルトコンベヤ上を搬送させる殆ど全ての廃びんの長手方向を搬送方向に向けさせるので、その下流側における長さ検出センサーによる廃びんの長さの測定精度、色判定センサーによる廃びんの色の判定精度が向上し、その結果として色選別の精度が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】廃びん選別装置の部分破断斜視図である。
【図2】同装置の部分破断平面図である。
【図3】同装置の部分破断側面図である。
【図4】同装置における向き矯正ガイドの斜視図である。
【図5】同平面図である。
【図6】図5における[6]−[6]線方向の断面図である。
【符号の説明】
1 廃びん選別装置
2 ベルトコンベヤ
2’ ベルトコンベヤ
10 矯正ガイド
10’ 矯正ガイド
15 矯正のれん
15’ 矯正のれん
20 センサーボックス
20’ センサーボックス
21 長さ検出センサー
21’ 長さ検出センサー
25 色判定センサー
25’ 色判定センサー
27a 空気噴出ノズル
27b 空気噴出ノズル
27c 空気噴出ノズル
27d 空気噴出ノズル
27e 空気噴出ノズル
31a 受け容器
31b 受け容器
31c 受け容器
31d 受け容器
31e 受け容器
Claims (3)
- ベルトコンベヤによって搬送する途中において廃びんをその色に応じた位置で前記ベルトコンベヤから排除して色選別する廃びん選別装置において、
横臥する前記廃びんの長手方向を搬送方向に向けるための向き矯正ガイドとして、前記ベルトコンベヤの上方の固定部材に上端部を固定されて垂下されたゴム状弾性材料のシートまたはパネル状に吊り下げられた多数本の金属チェインからなる一対の矯正のれんが、下端部を前記ベルトコンベヤにほぼ接する状態で、前記ベルトコンベヤの両側から搬送方向へ向かって先細りのテーパー状に配置され、かつ前記ベルトコンベヤ上で前記廃びんが転がることを防ぐように前記ベルトコンベヤの中央部に搬送方向に平行に形成された2本の突条に対し、前記矯正のれんの下流端の下端部が両側から挟むように設けられており、
前記向き矯正ガイドの下流側に前記廃びんの長さ検出センサーと色判定センサーとが設置されていることを特徴とする廃びん選別装置。 - 前記長さ検出センサーおよび前記色判定センサーの下流側に、前記ベルトコンベヤに沿って前記廃びんの色に対応する選別場所が順に設けられ、それぞれの前記選別場所には前記廃びんに向けて空気を噴出する空気噴出ノズルが配置されており、色を判定された前記廃びんがその色に対応する選別場所へ搬送されてきた時に、前記空気噴出ノズルから、検出された前記廃びんの長さに比例する時間、空気が噴出されて、前記廃びんを所定の受け容器へ吹き落とすように設定されている請求項1に記載の廃びん選別装置。
- 前記空気噴出ノズルが前記ベルトコンベヤの搬送方向に並べて複数配置されており、色を判定された前記廃びんが前記選別場所へ搬送されてきた時に、検出された前記廃びんの長さに対応する数の前記空気噴出ノズルから空気が噴出されて、前記廃びんを前記受け容器へ吹き落とすように設定されている請求項2に記載の廃びん選別装置。
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