JP3965379B2 - 油圧制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、複数の回路系統のそれぞれに、別々のポンプを接続する一方、必要に応じて、一方の回路系統に接続したポンプの吐出量を、他方の回路系統に接続したアクチュエータに供給できるようにした油圧制御装置に関する。
油圧ショベル等の建設用車両には、通常、作業系や走行系などといった複数のアクチュエータを設けている。これらアクチュエータは、その種類によって必要とされる作動油の供給流量や負荷圧等が異なる。
そして、上記アクチュエータの中でも、建設車両等においては、ブームやアームを作動させるアクチュエータは、多くの流量を必要とするので、複数のポンプの流量を合流させて作動速度を確保する油圧制御装置が知られている。
図3は、建設車両である油圧ショベルの油圧制御装置を示す図である。この図3に示すように、一方のポンプP1に一方の回路系統Aを接続するとともに、この一方の回路系統Aには、バケット制御弁6を介してバケットシリンダ1を接続している。また、他方のポンプP2に他方の回路系統Bを接続するとともに、この他方の回路系統Bには、アーム制御弁25を介してアームシリンダ2を接続している。
したがって、バケットシリンダ1には、上記一方の回路系統Aのバケット制御弁6を介してポンプP1の作動油が供給される。また、アームシリンダ2には、上記他方の回路系統Bのアーム制御弁25を介してポンプP2の作動油が供給される。
上記一方の回路系統Aには、上記ポンプP1に接続する吐出路3を設けるとともに、この吐出路3には、第1供給路4と第2供給路5とをパラレルに設けている。
上記第1供給路4は、通路4aと排出路4bとに分岐している。この通路4aにはバケット制御弁6への流通のみを許容するチェック弁C1を設けている。
また、排出路4bにはブリードオフ弁7を設けている。そして、上記第2供給路5には、合流弁8への流通のみを許容するチェック弁C2を設けている。
上記バケット制御弁6には、上記通路4aと接続するポンプポート6aと、第1戻り流路9と接続するタンクポート6bと、アクチュエータ通路10,11を介して上記バケットシリンダ1に接続する第1、第2アクチュエータポート6c、6dとを設けている。上記第1戻り流路9は、第2戻り流路16と合流するとともに、タンク通路15を介してタンクT1と連通している。
また、上記バケット制御弁6には、その一端に第1パイロット室12を設けるとともに、他端に第2パイロット室13を設けている。これら第1、第2パイロット室12,13には、図示しないバケット操作レバーの操作方向に応じてパイロット圧が導かれるとともに、このパイロット圧の作用でバケット制御弁6が切り換わる。
例えば、上記バケット操作レバーを一方に操作すると、上記バケット制御弁6の第1パイロット室12にパイロット圧が導かれ、バケット制御弁6が図3の中立位置から図面左側位置に切り換わる。バケット制御弁6が図面左側位置に切り換わると、通路4aとアクチュエータ通路10とが連通するとともに、第1戻り流路9とアクチュエータ通路11とが連通する。
通路4aとアクチュエータ通路10とが連通すると、ポンプP1が吐出する作動油がバケットシリンダ1のロッド側室1aに供給され、ヘッド側室1b内の作動油は、バケットシリンダ1の作動によって押し出され、アクチュエータ通路11→第1戻り流路9→タンク通路15を経由してタンクT1に排出されるので、バケットシリンダ1は縮み方向に作動する。
反対に、上記バケット操作レバーを他方に操作すると、上記とは逆にバケット制御弁6が切り換わり、ポンプP1からの作動油はバケットシリンダ1のヘッド側室1bに供給され、バケットシリンダ1は伸び方向に作動する。
一方、上記ブリードオフ弁7にはスプリング7aを設け、このスプリング7aに対向する位置にパイロット室14を設けている。そして、ブリードオフ弁7は、スプリング7aの作用で、通常は図示の連通位置を保持するが、当該ブリードオフ弁7に設けたパイロット室14にパイロット圧が導かれると、遮断位置に切り換わる。上記のようにブリードオフ弁7が連通状態にあると、ポンプP1の吐出量の全量がタンク通路15を介してタンクT1に戻される。しかし、ブリードオフ弁7が遮断位置にあれば、上記ポンプP1の吐出油の全量は、バケット制御弁6および合流弁8側に供給されることになる。
なお、このパイロット室14には、上記バケット操作レバーあるいは図示しないアーム操作レバーのいずれか一方あるいは双方を操作したときに、パイロット圧が導かれる構成にしている。
さらに、上記合流弁8には、第2供給路5と接続する流入ポート8aと、戻り流路16に接続する流出ポート8bと、合流通路17,18に接続する合流ポート8c、8dとを形成している。なお、上記合流通路17,18は、後で説明する上記他方の回路系統Bのアクチュエータ通路29,30とそれぞれ接続している。
また、上記合流弁8は、その一端に第1パイロット室19を設けるともに、他端に第2パイロット室20を設けている。これら第1、第2パイロット室19,20には、上記アーム操作レバーの操作方向に応じてパイロット圧が導かれ、合流弁8が切り換わる。
上記アーム操作レバーを一方に操作すると、上記合流弁8の第1パイロット室19にパイロット圧が導かれ、合流弁8が図3の中立位置から図面左側位置に切り換わる。合流弁8が図面左側位置に切り換わると、第2供給路5と合流通路17とが連通するとともに、戻り流路16と合流通路18とが連通する。上記のように、第2供給路5と合流通路17とが連通すると、ポンプP1からの作動油は上記アクチュエータ通路29に供給される。このとき、上記アクチュエータ通路30からの作動油は、合流通路18→戻り流路16→タンク通路15を経由してタンクT1に排出される。
反対に、上記アーム操作レバーを他方に操作すると、上記とは逆に合流弁8が切り換わり、ポンプP1からの作動油は上記アクチュエータ通路30に供給される。
また、上記他方の回路系統Bには、上記ポンプP2に接続する吐出路21を設けるとともに、この吐出路21には、排出路22と供給路23とをパラレルに接続している。
上記排出路22には、ブリードオフ弁24を接続するとともに、上記供給通路23には、アーム制御弁25への流通のみを許容するチェック弁C3を設けている。
上記ブリードオフ弁24には、その一方にスプリング24aを設け、このスプリング24aに対向する位置にパイロット室26を設けている。パイロット室26には、上記アーム操作レバーを操作したとき、パイロット圧が導かれる構成にしている。
そして、ブリードオフ弁24は、スプリング24aの作用で、通常は図示の連通位置を保持するが、当該ブリードオフ弁24に設けたパイロット室26にパイロット圧が導かれると、遮断位置に切り換わる。上記のようにブリードオフ弁24が連通状態にあると、ポンプP2の吐出量の全量がタンク通路27を介してタンクT2に戻される。しかし、ブリードオフ弁24が遮断位置にあれば、上記ポンプP2の吐出油の全量は、アーム制御弁25および合流弁8側に供給されることになる。
そして、上記アーム制御弁25には、上記供給路23と接続するポンプポート25aと、戻り流路28と接続するタンクポート25bと、アクチュエータ通路29,30を介して上記アームシリンダ2に接続する第1、第2アクチュエータポート25c、25dとを形成している。上記戻り流路28は、タンク通路27を介してタンクT2と連通している。
また、上記アーム制御弁25には、その一端に第1パイロット室31を設けるとともに、他端に第2パイロット室32を設けている。これら第1、第2パイロット室31,32には、上記アーム操作レバーの操作方向に応じてパイロット圧が導かれ、アーム制御弁25が切り換わる。
上記アーム操作レバーを一方に操作すると、アーム制御弁25の第1パイロット室31にパイロット圧が導かれ、アーム制御弁25が図3の中立位置から図面右側位置に切り換わる。アーム制御弁25が図面右側位置に切り換わると、供給路23とアクチュエータ通路29とが連通するとともに、戻り流路28とアクチュエータ通路30とが連通するので、アームシリンダ2は縮み方向に作動する。
反対に、上記アーム操作レバーを他方に操作すると、上記アーム制御弁25の第2パイロット室32にパイロット圧が導かれ、アーム制御弁25が図3の中立位置から図面左側位置に切り換わる。上記のように、アーム制御弁25が図面左側位置に切り換わると、供給路23とアクチュエータ通路30とが連通するとともに、戻り流路28とアクチュエータ通路29とが連通するので、アームシリンダ2は伸び方向に作動する。
上記のように構成にした従来の油圧制御装置において、上記バケット操作レバーを一方に操作すると、上記ブリードオフ弁7のパイロット室14にパイロット圧が導かれ、ブリードオフ弁7が図3の連通位置から遮断位置に切り換わる。また、上記バケット制御弁6の第1パイロット室12にパイロット圧が導かれ、バケット制御弁6が図3の中立位置から図面左側位置に切り換わる。
したがって、ポンプP1から吐出された作動油は、吐出路3→第1供給路4→通路4a→バケット制御弁6→アクチュエータ通路10を経由してバケットシリンダ1のロッド側室1aに供給される。
反対に、上記バケット操作レバーを他方に操作すると、上記ブリードオフ弁7のパイロット室14にパイロット圧が導かれ、ブリードオフ弁7が図3の連通位置から遮断位置に切り換わる。また、上記バケット制御弁6の第2パイロット室13にパイロット圧が導かれ、バケット制御弁6が図3の中立位置から図面右側位置に切り換わる。
したがって、ポンプP1から吐出された作動油は、吐出路3→第1供給路4→通路4a→バケット制御弁6→アクチュエータ通路11を経由してバケットシリンダ1のヘッド側室1bに供給される。
また、上記アーム操作レバーを一方に操作すると、上記ブリードオフ弁7,24のパイロット室14,26にパイロット圧が導かれ、ブリードオフ弁7,24が図3の連通位置から遮断位置に切り換わる。
また、上記のようにアーム操作レバーを操作すると、その操作方向に応じて上記アーム制御弁25のいずれかのパイロット室31あるいは32にパイロット圧が導かれるとともに、合流弁8のいずれかのパイロット室19あるいは20にもパイロット圧が導かれる。
したがって、アーム操作レバーを操作すると、アーム制御弁25および合流弁8が図3の中立位置からいずれかの方向に切り換わることになる。
今、アーム操作レバーを一方に操作すると、合流弁8のパイロット室19にパイロット圧が導かれるので、ポンプP1からの作動油は、吐出路3→第2供給路5→合流弁8→合流通路17を経由してアクチュエータ通路29に供給される。また、これと同時にアーム制御弁25のパイロット室31にもパイロット圧が導かれるので、ポンプP2からの作動油は、吐出路21→供給路23→アーム制御弁25を経由してアクチュエータ通路29に供給される。
上記のように、ポンプP1からの作動油をアクチュエータ通路29に供給することによって、ポンプP1からの作動油とポンプP2からの作動油とが合流する。そして、合流した作動油は、アームシリンダ2のロッド側室2aに供給される。
反対に、上記アーム操作レバーを他方に操作すると、上記ブリードオフ弁7,24のパイロット室14,26にパイロット圧が導かれ、図3の連通位置から遮断位置に切り換わる。
また、上記合流弁8の第2パイロット室20にパイロット圧が導かれ、合流弁8が図3の中立位置から図面右側位置に切り換わる。
さらに、上記アーム制御弁25の第2パイロット室32にパイロット圧が導かれ、アーム制御弁25が図3の中立位置から図面左側位置に切り換わる。
したがって、ポンプP1からの作動油は、吐出路3→第2供給路5→合流弁8→合流通路18を経由してアクチュエータ通路30に供給される。また、ポンプP2から吐出された作動油は、吐出路21→供給路23→アーム制御弁25を経由してアクチュエータ通路30に供給される。
上記のように、ポンプP1からの作動油をアクチュエータ通路30に供給することによって、ポンプP1からの作動油とポンプP2からの作動油とが合流し、それがアームシリンダ2のヘッド側室2bに供給される。
上記のようにした油圧制御装置では、バケットシリンダ1とアームシリンダ2とを同時操作するときには、ポンプP1から吐出される作動油が、バケットシリンダ1とアームシリンダ2との両方に供給されることになる。この状態で、バケットシリンダ1の負荷圧が、アームシリンダ2の負荷圧よりも大きくなると、ポンプP1の作動油が負荷圧の低いアームシリンダ2に優先的に供給され、負荷圧の高いバケットシリンダ1への供給流量が減少するか、あるいはほとんど供給されなくなってしまう。
上記のような問題を解決するために、通常考えることは、一方の回路系統Aの第2供給通路5に固定絞りを設けることである。しかし、第2供給通路5に固定絞りを設けると、アームシリンダ2に供給される合流作動油を常に規制することになるので、アームシリンダ2のみを操作する場合に作動油の供給不足をきたしてしまうという問題が発生する。
そこで、上記の問題を解決するために、現実に使われているものとしては、例えば、図4に示す装置が知られている。
すなわち、図4に示した装置は、一方の回路系統Aの第2供給路5に可変絞りである優先弁33を設けたものである。なお、図4に示した装置は、この優先弁33の有無だけが図3の装置と相違するもので、その他は図3の装置と全て同じである。
上記優先弁33は、その一端にパイロット室34を設け、このパイロット室34に対向する側にスプリング33aを設けている。このようにした優先弁33は、スプリング33aの作用で、通常は、図示の連通位置を保つが、パイロット室34にパイロット圧が導かれると、スプリング33aのバネ力に抗して遮断位置に切り換わる。
さらに、上記パイロット室34には、バケット操作レバーを操作したとき、その操作方向にかかわらず、必ずパイロット圧が導かれるようにしている。したがって、バケットシリンダ1を作動させるときには、優先弁33が図4の連通位置から遮断位置に切り換わり、ポンプP1からアームシリンダ2への作動油の供給が阻止されることになる。
したがって、バケットシリンダ1を操作している限りポンプP1からの吐出油がバケットシリンダ1に優先的に供給されることになる。
特開2000−227104号公報
上記図4に示した装置では、合流弁8の上流側に優先弁33を設けているが、優先弁33を設けると、それを制御するために特別なパイロット通路を必要としたり、あるいは優先弁33を制御するための特別な制御手段を必要としたりするので、システム全体がどうしても複雑化するという問題があった。すなわち、バケットシリンダ等、特定のシリンダを優先的に作動させたいといった要望を満足させるために、システム構成が簡単で安価な装置が見いだせないといった状況が現実であった。
この発明の目的は、システム全体の構成を簡略化できる油圧制御装置を提供することである。
第1の発明は、アクチュエータに一方のポンプからの作動油を供給する一方の回路系統と、上記アクチュエータとは別の他のアクチュエータに他方のポンプからの作動油を供給する他方の回路系統とを備え、上記一方の回路系統は、上記一方のポンプから上記アクチュエータへの作動油の供給流量を制御する制御弁と、この制御弁の上流側通路から分岐された位置に設けるとともに、一方のポンプからの作動油をブリードオフ制御するブリードオフ弁と、上記制御弁に設けるとともに一方のポンプに接続した内部通路と、この内部通路に連通する連絡通路を介して接続した合流弁とを有し、上記他のアクチュエータに対しては、他方のポンプの作動油を他方の回路系統の制御弁の切換位置に応じて供給するとともに、一方の回路系統におけるポンプの作動油を合流弁の切換位置に応じて他方の回路系統に接続した他のアクチュエータに供給する構成にし、かつ、上記一方の回路系統における制御弁に設けた内部通路は、その一方の回路系統における制御弁の切換量に応じて開口面積を制御するとともに、その開口面積が切換方向に応じて異なる構成にした点に特徴を有する。
第2の発明は、一方の回路系統における制御弁は、当該制御弁に接続したアクチュエータへの作動油の供給流量を制御し、合流弁は、その合流弁に接続した他のアクチュエータに対して一方のポンプからの作動油の供給流量を制御する構成にした点に特徴を有する。
第1,2の発明によれば、制御弁に内部通路を設けるとともに、制御弁と合流弁とを連絡通路を介して接続することによって、アクチュエータと他のアクチュエータとを円滑に同時操作することができる。また、アクチュエータと他のアクチュエータとを円滑に同時操作するために新たな部材を必要としないので、回路の構成を簡略化できるとともに、システム全体のコストも抑えることができる。
さらに、一方の回路系統における制御弁の内部通路は、その一方の回路系統における制御弁の切換方向に応じて、その開口面積が異なる構成にしたので、例えば、シリンダのロッド側室に作動油を供給する場合、あるいはヘッド側室に作動油を供給する場合、すなわち、体積が異なる室に圧油を供給する場合にも適切に対応できる。
図1に、この発明の一実施形態を示すが、この実施形態では、上記一方の回路系統Aのバケット制御弁6に内部通路35を設けるとともに、この内部通路35と合流弁8の流入ポート8aとを連絡通路37を介して直列に接続した点に特徴を有する。このように内部通路35および連絡通路37を設けた点以外は、前記した図3の回路構成とまったく同じである。したがって、以下では、一方の回路系統Aを中心に説明するとともに、図3に示した従来の装置と同一の構成要素には、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
バケット制御弁6に設けた内部通路35は、通路4aとパラレルにした通路36を介して吐出路3に連通させている。さらに、この内部通路35は、バケット制御弁6が図示の中立位置にあるとき、その開口面積を最大にし、バケット制御弁6を左右いずれかに切り換えたとき、その開口面積が徐々に小さくなる構成にしている。言い換えると、バケット制御弁6を左右いずれかに切り換えたとき、内部通路35には絞りが構成されるとともに、この絞りは、バケット制御弁6の切換量に応じて徐々に小さくなる可変絞りを構成する。
上記のようにした内部通路35の下流側は、連絡通路37を介して合流弁8の流入ポート8aに直列に接続している。したがって、合流弁8の流入ポート8aには、バケット制御弁6の内部通路35を経由した作動油のみが流入することになる。なお、この連絡通路37には、合流弁8への流通のみを許容するチェック弁C2を設けている。
さらに、上記内部通路35は、バケット制御弁6が図1の中立位置から図面右側位置に切り換わったときに、図面左側位置に切り換わったときよりも、その開口面積が小さくなるようにしている。したがって、バケット制御弁6が図1の中立位置から図面右側位置に切り換わったときの方が、アームシリンダ2に供給される作動油の流量は少なくなる。
上記構成にしたのは、以下の理由からである。
バケットシリンダ1のロッド側室1aとヘッド側室1bとでは、ヘッド側室1bの方が、その作動時に多くの供給流量を必要とする。なぜなら、ロッド側室1aにはロッドがあるので、そのロッド体積分だけ作動油の流量が少なくてすむからである。これに対して、ヘッド側室1bには、ロッドがない分だけ、ロッド側室1aよりも体積が大きくなり、それだけ多くの作動油を必要とする。
したがって、ヘッド側室1bに作動油を供給するためにバケット制御弁6を図1の中立位置から図面右側位置に切り換えたときには、上記のように、アームシリンダ2に供給される作動油の流量を少なくして、ヘッド側室1bに多くの作動油を供給するようにしている。
上記のように構成したこの実施形態の油圧制御装置において、図示しないバケット操作レバーを一方に操作すると、上記ブリードオフ弁7のパイロット室14にパイロット圧が導かれ、ブリードオフ弁7が図1の連通位置から遮断位置に切り換わる。
また、上記バケット制御弁6の第1パイロット室12にパイロット圧が導かれ、バケット制御弁6が図1の中立位置から図面左側位置に切り換わる。バケット制御弁6が図面左側位置に切り換わると、その切換量に応じて、上記内部通路35の開口面積が小さくなり、合流弁8流入ポート8a側への作動油の供給流量を規制する。
したがって、ポンプP1から吐出された作動油は、吐出路3→通路4a→バケット制御弁6→アクチュエータ通路10を経由してバケットシリンダ1のロッド側室1aに優先的に供給される。
また、バケットシリンダ1が必要とする流量以上の流量は、内部通路35を経由して合流弁8の流入ポート8a側に供給される。
反対に、上記バケット操作レバーを他方に操作すると、上記ブリードオフ弁7のパイロット室14にパイロット圧が導かれ、ブリードオフ弁7が図1の連通位置から遮断位置に切り換わる。
また、上記バケット制御弁6の第2パイロット室13にパイロット圧が導かれ、バケット制御弁6が図1の中立位置から図面右側位置に切り換わる。バケット制御弁6が図面右側位置に切り換わると、その切換量に応じて、上記内部通路35の開口面積が小さくなり、合流弁8の流入ポート8aへの作動油の供給流量を規制する。
したがって、ポンプP1から吐出された作動油は、吐出路3→通路4a→バケット制御弁6→アクチュエータ通路11を経由してバケットシリンダ1のヘッド側室1bに優先的に供給される。
また、この場合にも、バケットシリンダ1が必要とする流量以上の流量は、内部通路35を経由して合流弁8の流入ポート8a側に供給される。
さらに、上記アーム操作レバーを一方に操作すると、上記ブリードオフ弁7,24のパイロット室14,26にパイロット圧が導かれ、ブリードオフ弁7,24が図1の連通位置から遮断位置に切り換わる。また、上記合流弁8のパイロット室19にパイロット圧が導かれ、合流弁8が図1の中立位置から図面左側位置に切り換わる。これと同時に、上記アーム制御弁25のパイロット室31にパイロット圧が導かれ、アーム制御弁25が図1の中立位置から図面右側位置に切り換わる。
このとき、上記バケット制御弁6が図1の中立位置にあれば、言い換えると、バケットシリンダ1を動作させていないときには、内部通路35の開口面積は最大となっている。したがって、ポンプP1から吐出された作動油は、大きな圧力損失が生じることなく、吐出路3→通路36→内部通路35→連絡通路37→合流弁8→合流通路17を経由してアクチュエータ通路29に供給される。また、ポンプP2から吐出された作動油は、吐出路21→供給路23→アーム制御弁25を経由してアクチュエータ通路29に供給される。
このように、ポンプP1からの作動油をアクチュエータ通路29に供給することによって、ポンプP1からの作動油とポンプP2からの作動油とが合流してアームシリンダ2のロッド側室2aに供給されることになる。
反対に、上記アーム操作レバーを他方に操作すると、上記ブリードオフ弁7,24が、上記したと同様に、図1の連通位置から遮断位置に切り換わるとともに、合流弁8が図1の中立位置から図面右側位置に切り換わる。
そして、上記アーム制御弁25の第2パイロット室32にもパイロット圧が導かれ、アーム制御弁25が図1の中立位置から図面左側位置に切り換わるので、ポンプP2からの作動油はアクチュエータ通路30からアームシリンダ2のヘッド側室2bに供給される。
さらに、バケット操作レバーとアーム操作レバーとを同時に操作すると、上記バケット制御弁6の第1パイロット室12または第2パイロット室13にパイロット圧が導かれ、バケット制御弁6が図1の中立位置から図面左側位置または右側位置に切り換わる。バケット制御弁6が切り換わると、その切換量に応じて、上記内部通路35の開口面積が小さくなり、アームシリンダ2への作動油の供給流量を規制する。アームシリンダ2への作動油の供給流量を規制することによって、ポンプP1からの作動油は、バケットシリンダ1に優先的に供給される。
上記のようにして、ポンプP1からの作動油を、バケットシリンダ1に優先的に供給することによって、上記バケットシリンダ1とアームシリンダ2とを円滑に同時操作することができる。言い換えると、容量の大きなアームシリンダ2には、バケットシリンダ1の余剰流量を供給するようにして、アームシリンダ2の作動速度を維持するようにするとともに、バケットシリンダ1に対しては、ポンプP1の吐出量を優先的に供給し、バケットシリンダ1の作動に影響を及ぼさないようにしている。
上記実施形態によれば、バケット制御弁6に内部通路35を設けるとともに、この内部通路35と合流弁8とを、連絡通路37を介して接続するだけで、バケットシリンダ1とアームシリンダ2とを円滑に同時操作することができるので、それらの同時操作のために新たな部材を必要とせず、システム全体の構成を簡略化し、コストを抑えることができる。
また、バケット制御弁6の内部通路35は、バケット制御弁6が中立位置にあるときに開口面積が最大となるように構成しているので、アームシリンダ2のみを操作する場合、ポンプP1からの作動油は、大きな圧力損失が生じることなく、アームシリンダ2に供給されることになる。
さらに、上記内部通路35は、バケット制御弁6が図1の中立位置から図面右側位置に切り換わったときに、図面左側位置に切り換わったときよりも、その開口面積が小さくなるようにしているので、バケットシリンダ1のヘッド側室1bに、ロッド側室1aよりも多くの作動油が供給される。したがって、ロッド側室1bへの供給流量が不足することがなくなる。
なお、上記実施形態では、バケット制御弁6の内部通路35の開口面積をバケット制御弁6の切換量によって小さくするようにしているが、図2に示すように、バケット制御弁6をフルに切り換えたときに、上記内部通路35の開口面積を完全に閉じるようにしてもよい。上記内部通路35の開口面積を完全に閉じることによって、より優先的にバケットシリンダ1にポンプP1からの作動油を供給することができる。
また、この発明の適用範囲は、上記実施形態のように建設車両に限定されるものではない。例えば、少なくとも2つの回路系統のそれぞれにアクチュエータを制御する制御弁を備え、それら制御弁には別々のポンプから作動油を供給するものに対しては、この実施形態をすべて適用できる。
本発明の実施形態を示した回路図である。 内部通路の開口面積がゼロになる構成を示した回路図である。 従来の油圧制御装置を示した回路図である。 図3の従来の油圧制御装置に優先弁を設けた回路図である。
符号の説明
1 バケットシリンダ
2 アームシリンダ
6 バケット制御弁
7 ブリードオフ弁
8 合流弁
25 アーム制御弁
35 内部通路
37 連絡通路
A 一方の回路系統
B 他方の回路系統
P1 一方のポンプ
P2 他方のポンプ

Claims (2)

  1. アクチュエータに一方のポンプからの作動油を供給する一方の回路系統と、上記アクチュエータとは別の他のアクチュエータに他方のポンプからの作動油を供給する他方の回路系統とを備え、上記一方の回路系統は、上記一方のポンプから上記アクチュエータへの作動油の供給流量を制御する制御弁と、この制御弁の上流側通路から分岐された位置に設けるとともに、一方のポンプからの作動油をブリードオフ制御するブリードオフ弁と、上記制御弁に設けるとともに一方のポンプに接続した内部通路と、この内部通路に連通する連絡通路を介して接続した合流弁とを有し、上記他のアクチュエータに対しては、他方のポンプの作動油を他方の回路系統の制御弁の切換位置に応じて供給するとともに、一方の回路系統におけるポンプの作動油を合流弁の切換位置に応じて他方の回路系統に接続した他のアクチュエータに供給する構成にし、かつ、上記一方の回路系統における制御弁に設けた内部通路は、その一方の回路系統における制御弁の切換量に応じて開口面積を制御するとともに、その開口面積が切換方向に応じて異なる構成にした油圧制御装置。
  2. 一方の回路系統における制御弁は、当該制御弁に接続したアクチュエータへの作動油の供給流量を制御し、合流弁は、その合流弁に接続した他のアクチュエータに対して一方のポンプからの作動油の供給流量を制御する構成にした請求項1記載の油圧制御装置
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