JP3964783B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3964783B2
JP3964783B2 JP2002381700A JP2002381700A JP3964783B2 JP 3964783 B2 JP3964783 B2 JP 3964783B2 JP 2002381700 A JP2002381700 A JP 2002381700A JP 2002381700 A JP2002381700 A JP 2002381700A JP 3964783 B2 JP3964783 B2 JP 3964783B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
face
casing
state
monitor display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002381700A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004214925A (ja
Inventor
幸二 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2002381700A priority Critical patent/JP3964783B2/ja
Publication of JP2004214925A publication Critical patent/JP2004214925A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3964783B2 publication Critical patent/JP3964783B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、対面撮影可能なビデオカメラ等の撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、レンズ部が設けられたカメラ部と、モニタ表示器を備えた記録再生部とが連結部を介して回動可能に連結され、両者の向きが相対変位可能な撮像装置がある。この種の撮像装置では、レンズ部のカメラレンズの向く方向に対してモニタ表示器のモニタ画面の向く方向が同じ方向となる対面撮影時に、カメラレンズで写した被写体の画像(虚像)を、実際に正対して被写体を眺めた画像(正像)の鏡像に変換して、モニタ表示器で見られるようにしたビデオカメラがある。このようなビデオカメラとしては、例えば特開平7−154692号公報に記載されているモニタ画面一体型デオカメラがある。
【0003】
図9は、従来の対面撮影可能な撮像装置の例としての、モニタ画面一体型ビデオカメラの構成図である。
図9に示すように、このモニタ画面一体型ビデオカメラ101は、カメラレンズ111と撮像回路112とを収容したカメラ部103と、図示せぬVTR部(Video Tape Recorder、後述の記録再生部に対応)を収容するとともに、LCD(Liquid Crystal Display)等から構成されるモニタ表示器130、操作スイッチ140が備えられた本体部104とが、連結部105を介して、相互に回動可能に連結された構成になっている。
【0004】
このモニタ画面一体型ビデオカメラ101においては、カメラレンズ111の向く方向(以下、撮影方向という)Xに対しモニタ表示器130のモニタ画面131の向く方向(以下、画面方向という)Yが反対方向になる通常撮影が行えるとともに、撮影方向Xに対し画面方向Yが同じ方向になる対面撮影も行える。
【0005】
このビデオカメラ101における対面撮影の仕方は、図9に示したカメラ部103及びモニタ表示器130が共に正立している通常撮影状態から、カメラ部103を正立させたまま、モニタ表示器130が備えられた本体部104のみを連結部105を中心として上下に180°回転させ、正立状態から倒立状態にし、画面方向Yを撮影方向Xと同じ向きにした第1の対面撮影状態と、反対に、モニタ表示器130が備えられた本体部104を正立させたまま、カメラ部103のみを連結部105を中心として上下に180°回転させ、正立状態から倒立状態にし、撮影方向Xを画面方向Yと同じ向きにした第2の対面撮影状態との2通りの方法がある。
【0006】
図10は、図9に示したモニタ画面一体型ビデオカメラによる、通常撮影状態及び対面撮影状態の説明図である。
図10(a)は、モニタ画面一体型ビデオカメラ101による通常撮影状態の場合の説明図である。
【0007】
同図において、図10(a1)は、通常撮影状態におけるモニタ画面一体型ビデオカメラ101の姿勢状態、及びこの姿勢状態における撮影方向X,画面方向Yの関係を示し、図10(a2)は、撮像回路112のCCD(Charge Coupled Device)から読み出される撮影された映像を示し、図10(a3)は、撮像回路112のCCDから読み出される撮影された映像のイメージデータを、モニタ表示器130に表示した場合の状態を示したものである。
【0008】
ここで、CCDから読み出される撮影された映像の垂直走査方向(読出方向)を矢印Vccdを使用して図10(a2)中に表し、またモニタ表示器130の表示駆動における垂直走査方向を矢印Vdisを使用して図10(a3)中に表す一方、モニタ表示器130の正立状態を基準としたモニタ画面の上下方向の上方を、符号CRで示すキャラクタを使用して、同じく図10(a3)中に表すものとする。
【0009】
通常撮影状態の場合、カメラ部103及び本体部104はいずれも正立状態にあり、CCDの垂直走査(転送)方向Vccdと、モニタ表示器130の表示駆動における垂直走査方向Vdisは一致する(いずれも、図中、上から下方向)ことから、CCDから読み出される撮影された映像のイメージデータは、モニタ表示器130の表示駆動における垂直走査方向Vdisに変更を施さずとも、虚像(カメラレンズで写した被写体の画像)は、正像(実際に正対して被写体を眺めた画像)としてモニタ表示器130に表示される。
【0010】
図10(b)は、モニタ画面一体型ビデオカメラ101による第1の対面撮影状態の場合の説明図である。
図10(b1)は、第1の対面撮影状態におけるモニタ画面一体型ビデオカメラ101の姿勢状態、及びこの姿勢状態における撮影方向X,画面方向Yの関係を示し、図10(b2)は、前述した図10(a2)で説明した、撮像回路112のCCDから読み出される撮影された映像に対応し、図10(b3)は、前述した図10(a3)で説明した、モニタ表示器130に表示した場合の状態に対応する。
【0011】
この第1の対面撮影状態の場合、CCDの垂直走査方向Vccdは、カメラ部103は正立状態にあるため、通常撮影状態の場合と変わりない。ところが、モニタ表示器130の表示起動における垂直走査方向Vdisは、モニタ表示器130が備えられた本体部104が倒立状態になるため、通常撮影状態の場合と逆向きになる。
【0012】
この結果、CCDから読み出された撮影された映像のイメージデータを、モニタ表示器130の表示駆動における垂直走査方向Vdisに変更を施さずに、そのままモニタ表示器130で表示すれば、虚像(カメラレンズで写した被写体の画像)は、正像(実際に正対して被写体を眺めた画像)の上下を逆転し、さらに左右を反転させた映像となって、図10(b3)に示したようにモニタ表示器130に表示されてしまう。
【0013】
図10(c)は、モニタ画面一体型ビデオカメラ101による第2の対面撮影状態の場合の説明図である。
図10(c1)は、第2の対面撮影状態におけるモニタ画面一体型ビデオカメラ101の姿勢状態、及びこの姿勢状態における撮影方向X,画面方向Yの関係を示し、図10(c2)は、前述した図10(a2)で説明した、撮像回路112のCCDから読み出される撮影された映像に対応し、図10(c3)は、前述した図10(a3)で説明した、モニタ表示器130に表示した場合の状態に対応する。
【0014】
この場合、モニタ表示器130の表示駆動における垂直走査方向Vdisは、モニタ表示器130が備えられた本体部104が正立状態にあるため、通常撮影状態の場合と変わりない。ところが、CCDの垂直走査方向Vccdは、カメラ部103が倒立状態になるため、通常撮影状態の場合に対して上下逆になる。
【0015】
この結果、CCDから読み出された撮影された映像のイメージデータを、モニタ表示器130の表示駆動における垂直走査方向Vdisに変更を施さずに、そのままモニタ表示器130で表示すれば、虚像(カメラレンズで写した被写体の画像)は、正像(実際に正対して被写体を眺めた画像)の上下を逆転した映像となって、モニタ表示器130に表示される。
【0016】
したがって、特開平7−154692号公報に記載されたモニタ画面一体型ビデオカメラにあっては、上述した第1及び第2の対面撮影状態にあっても、撮像回路112のCCDから読み出される撮影された映像のイメージデータを、モニタ表示器130の表示駆動における走査方向をモニタ画面131の上下で反転して、又は左右及び上下で反転して表示することにより、図11に示すように、モニタ表示器130のモニタ画面に、正像(実際に正対して被写体を眺めた画像)を左右反転した鏡像で表示できる構成、すなわち鏡像表示できる構成になっている。
【0017】
図11は、図9に示したビデオカメラによる対面撮影の場合において、モニタ表示器のモニタ画面に鏡像表示される撮影された映像を示したものである。
図11(a)において、モニタ表示器130の表示駆動における垂直走査方向Vdis−(b)は、図10(b)に示した第1の対面撮影状態における、モニタ表示器130の表示駆動における垂直走査方向を示し、図11(b)において、モニタ表示器130の垂直走査方向Vdis−(b)は、図10(c)に示した第2の対面撮影状態における、モニタ表示器130の表示駆動における垂直走査方向を示す。
【0018】
【特許文献1】
特開平7−154692号
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術で説明した、カメラレンズ111と撮像回路112とを収容したカメラ部103と、モニタ表示器130、VTR部、操作スイッチ140が備えられた本体部104とが、連結部105を介して相互に回動可能に連結された構成のモニタ画面一体型ビデオカメラ101のような撮像装置にあっては、対面撮影の場合に次のような問題点が発生する。
【0020】
すなわち、上述したように、従来の撮像装置にあっては、第1及び第2の対面撮影の場合は、モニタ表示器の垂直走査方向を通常撮影の場合の垂直走査方向に対して変更を施し、モニタ表示器のモニタ画面に正像を鏡像表示できる構成になっている。
【0021】
ところが、上述した第1の対面撮影の場合は、カメラ部は正立状態にあるため問題にはならないものの、第2の対面撮影の場合は、カメラ部が倒立状態になっているため、撮像回路のCCDから読み出される撮影された映像の垂直走査方向Vccdが、通常撮影の場合及び第1の対面撮影の場合に対して、上下が逆になってしまっている。
【0022】
これにより、第2の対面撮影状態の場合でも、モニタ表示器における表示駆動における垂直走査方向Vdisを変更し、モニタ画面にはその正常な画面表示(すなわち、正像を左右反転した鏡面表示)がなされることから、ユーザがこの表示画像を記録できるものと思い、撮像回路のCCDから上下が逆の垂直走査方向Vccdで読み出される撮影された映像のイメージデータが誤ってVTR部(記録再生部)にそのまま記録されてしまう虞れがあった。
【0023】
そして、第2の対面撮影状態における撮像回路112のCCDから上下が逆の垂直走査方向Vccdで読み出される撮影された映像のイメージデータが誤ってVTR部により記録されてしまうと、後に撮像装置を外部のTV(テレビジョン装置)等に接続して記録された映像の再生を行った場合に、外部のTV等の画面に表示される撮影映像が、図10(C3)に示したように正像の上下が反転した画像となる、という問題点があった。
【0024】
本発明の撮像装置は、上述した問題点を解決するためになされたものであって、本体部ケーシングの向きZを、カメラ部ケーシングのレンズ部のカメラレンズによって規定される撮影方向X、及びモニタ表示部のモニタ画面の向きYに対して独立に回動調整することができる撮像装置にあって、対面撮影状態で、被写体の正像の上下が逆になった映像のイメージデータが記録再生部により記録されてしまうことを防止した撮像装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、記録再生部が設けられた第1の筐体と、レンズ部及びモニタ表示部が設けられた第2の筐体と、該第1の筐体及び第2の筐体を相対回動可能に一体的に連結する連結部と、前記第1の筐体に対する前記第2の筐体の回動変位を検出する第1の回転検出部と、前記第2の筐体に設けられたモニタ表示部の画面方向を検出する第2の回転検出部と、前記第1の回転検出部及び第2の回転検出部の検出出力に基づき、対面撮影状態を判別する判別手段と、該判別手段による対面撮影状態の判別結果に基づき、前記レンズ部により撮影される映像が上下反転して前記記録再生部によって記録されることを報知する報知手段とを備えていることを特徴とする。
【0026】
また、本発明の撮像装置は、記録再生部が設けられた第1の筐体と、レンズ部及びモニタ表示部が設けられた第2の筐体と、該第1の筐体及び第2の筐体を相対回動可能に一体的に連結する連結部と、前記第1の筐体に対する前記第2の筐体の回動変位を検出する第1の回転検出部と、前記第2の筐体に設けられたモニタ表示部の画面方向を検出する第2の回転検出部と、前記第1の回転検出部及び第2の回転検出部の検出出力に基づき、対面撮影状態を判別する判別手段と、前記レンズ部に設けられ、該判別手段による対面撮影状態の判別結果に応じて、撮影される被写体の映像の垂直読み出し方向を上下反転させる固体撮像素子とを備えていることを特徴とする。
【0027】
また、本発明の撮像装置は、記録再生部が設けられた第1の筐体と、レンズ部及びモニタ表示部が設けられた第2の筐体と、該第1の筐体及び第2の筐体を相対回動可能に一体的に連結する連結部と、前記第1の筐体に対する前記第2の筐体の回動変位を検出する第1の回転検出部と、前記第2の筐体に設けられたモニタ表示部の画面方向を検出する第2の回転検出部と、前記第1の回転検出部及び第2の回転検出部の検出出力に基づき、対面撮影状態を判別する判別手段と、通常撮影状態から対面撮影状態に移行した場合は、該判別手段による対面撮影状態の判別結果に基づき、前記レンズ部により撮影される映像の前記記録再生部による記録を中断させる記録中断手段とを備えていることを特徴とする。
さらに、本発明の撮像装置は、前記第1の回転検出部は、重力センサであることを特徴とする。
【0028】
また、本発明の撮像装置は、記録再生部が設けられた第1の筐体と、レンズ部及びモニタ表示部が設けられた第2の筐体と、該第1の筐体及び第2の筐体を相対回動可能に一体的に連結する連結部と、前記第1の筐体に対する前記第2の筐体の回動変位を検出する第1の回転検出部と、前記第2の筐体に設けられたモニタ表示部の画面方向を検出する第2の回転検出部と、前記第1の回転検出部及び第2の回転検出部の検出出力に基づき、前記第1の筐体及び第2の筐体が予め定められた姿勢状態になっているのを検出し、対面撮影モードを設定する対面撮影設定手段と、該対面撮影設定手段による対面撮影モードの設定を受けて、前記レンズ部により撮影される被写体の鏡像を前記記録再生部に記録制御する対面撮影制御手段とを備えていることを特徴とする。
【0029】
さらに、本発明の撮像装置は、前記モニタ表示部は、前記第2の筐体に対して相対回動可能に設けられていることを特徴とする。
さらに、本発明の撮像装置は、前記第2の回転検出部は、前記第2の筐体に対する前記モニタ表示部の相対回動変位を検出することを特徴とする。
【0030】
そして、これら構成からなる本発明の撮像装置によれば、対面撮影時に、被写体が上下逆になった映像が誤って記録媒体に記録されてしまうことを防止できる。
また、対面撮影を行う場合の対面撮影それ自体の設定も、専用の設定スイッチを設けたり、特別なスイッチ操作を行わずとも自動的に行える。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の撮像装置の好適な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0032】
図1は、本発明の撮像装置の好適な一実施の形態としてのビデオカメラの外観斜視図である。
図2は、図1に示したビデオカメラを、図1とは異なる方向から眺めた外観斜視図である。
【0033】
図1,図2において、ビデオカメラ1は、ビデオカメラ本体2が、レンズ部10が設けられたカメラ部ケーシング3と、記録再生部が設けられ、本体把持部を構成する本体部ケーシング4と、前記カメラ部ケーシング3及び本体部ケーシング4を相対回動可能に一体的に連結する回動機構5とを備えている。
【0034】
また、このカメラ部ケーシング3には、ビューファインダ部20が設けられているとともに、モニタ表示部30が揺動/回動機構6を介して設けられている。そして、この揺動/回動機構6によって、モニタ表示部30をカメラ部ケーシング3に対して揺動変位させることにより、そのモニタ画面31がカメラ部ケーシング3から出没可能になっており、またモニタ画面31を出現させた状態で、モニタ表示部30を回動変位させることにより、モニタ画面31の向きXを回動変化させることができる。
【0035】
また、本体部ケーシング4とカメラ部ケーシング3との並設方向に並行な、本体部ケーシング4の周面を構成する4面の中の、相互に隣接する2面には、撮影のスタート/ストップを指示するためのスタート/ストップスイッチ41と、焦点距離を調整するためのズームイン/ズームアウトスイッチ42とが設けられている。
【0036】
本実施の形態のビデオカメラ1によれば、いわゆるシューティングタイプのビデオカメラとして、被写体をビューファインダ部20又はモニタ表示部30で視認しながら、片方の手だけで、ビデオカメラ本体2を支持し、かつスタート/ストップ及びズームイン/ズームアウトといった撮影操作を行うことができる。
【0037】
さらに、その際も、レンズ部10、ビューファインダ部20を備え、モニタ表示部30が揺動/回転自在に連結されているカメラ部ケーシング3に対し、本体把持部を構成する本体部ケーシング4が並列に配置され、かつ相対回動可能に一体的に連結されているので、本体部ケーシング4の向きZ(この場合、図1中に破線で示したビデオカメラ本体2を支持する手の把持方向に対応)を、レンズ部10のカメラレンズ11によって規定される撮影方向X、及びモニタ表示部30のモニタ画面31の画面方向Yに対して独立に回動調整することができる。そのため、どのような撮影姿勢であっても、手首を不自然に曲げたり、反らしたり、捻ったりすることなく、前腕部と掌のなす角度を自然な状態に伸ばしたまま、ビデオカメラ本体2を片手で把持して撮影操作を行うことができる。
【0038】
したがって、例えば、ビデオカメラ本体2を撮影者の目線高さ位置に構える通常撮影姿勢、ビデオカメラ本体2を撮影者の目線高さ位置よりも高い位置に構える高撮影姿勢、又はビデオカメラ本体2を撮影者の目線高さ位置よりも低い位置に構える低撮影姿勢といった、撮影姿勢の違いに拘わらず、ユーザは無理なくビデオカメラ本体2を把持することができ、この把持した側の片手の指で、スタート/ストップスイッチ41及びズームイン/ズームアウトスイッチ42を容易に操作することができる。
【0039】
なお、前述した本体部ケーシング4に備えられた記録再生部は、例えばビデオテープ,DVC(Digital Video Cassette ),メモリカード,ビデオディスク,ハードディスクドライブ等といった具体例としての記録媒体の中のいずれか一又は複数に、映像データを記録したり、記録された映像データを再生したりする手段を指す。
次に、本実施の形態のビデオカメラ1のシステム構成について、図3に基づき説明する。
【0040】
図3は、本実施の形態のビデオカメラのシステム構成を示したブロック図である。
本実施の形態のビデオカメラ1は、レンズ部10と、レンズ部10に接続された信号処理部51と、信号処理部51及び後述のOSD発生部(On Screen Display 発生部)56に接続された合成部52と、第1の回転検出部53と、第2の回転検出部54と、これら第1,第2の回転検出部53,54が接続された制御部としてのCPU(マイクロコンピュータ)55と、CPU55に接続されるとともに前述した合成部52に接続されたOSD発生部56と、この合成部52に接続されるとともにCPU55にも接続されたモニタ表示部30と、記録制御部を含む記録媒体(記録再生部)57とを備えて構成されている。
【0041】
ここで、上述した各部の概略構成について説明する。
レンズ部10は、カメラレンズ11とCCDを備えた撮像回路とを備え、被写体の撮影映像を電気信号に変換する。
【0042】
信号処理部51は、レンズ部10の撮像回路から出力される電気信号を、記録媒体57に記録するためやモニタ表示部30に表示するための、所定の規格からなる映像信号に変換処理する。
【0043】
OSD生成部56は、ビデオカメラ1のモニタ表示部30のモニタ画面31に表示される映像に、日付、操作表示、ビデオカメラの動作状態に関する文字又は図案等からなる情報のキャラクタ信号を生成する。
【0044】
合成部52は、信号処理部51からモニタ表示部30に出力されるレンズ部10により撮影された映像信号と、このOSD発生部56によって生成されたキャラクタ信号とを合成する。
【0045】
第1の回転検出部53は、本実施の形態のビデオカメラ1にあっては、カメラ部ケーシング3と本体部ケーシング4とを回動可能に連結する回動機構5に付設され、カメラ部ケーシング3と本体部ケーシング4との相対的な回動変位に基づく回動量を検出する。例えば、第1の回転検出部53は、両ケーシング3,4がいずれも正立した図1に示す状態における、レンズ部10のカメラレンズ11によって規定される撮影方向Xと本体部ケーシング4の向きZとの回動位置状態を基準状態とし、カメラ部ケーシング3と本体部ケーシング4との中のいずれか一方から眺めた他方の基準状態に対する相対的な回動量を、回動方向と関係づけて検出する。
【0046】
第2の回転検出部53は、本実施の形態のビデオカメラ1にあっては、カメラ部ケーシング3とモニタ表示部30とを揺動自在かつ回動可能に連結する揺動/回動機構6に付設され、カメラ部ケーシング3とモニタ表示部30との相対的な回動変位に基づく回動量を検出する。例えば、第1の回転検出部53は、図1に示したように、カメラ部ケーシング3からモニタ表示部30のモニタ画面31を出現させた状態で、レンズ部10のカメラレンズ11によって規定される撮影方向Xとモニタ表示部30のモニタ画面31の画面方向Yとが反対方向を向いている状態を基準状態とし、カメラ部ケーシング3とモニタ表示部30との中のいずれか一方から眺めた他方の基準状態に対する相対的な回動量を、回動方向と関係づけて検出する。
【0047】
制御部としてのCPU55は、ビデオカメラ1の各部の制御を行うとともに、第1の回転検出部53及び第2の回転検出部54からの検出信号に基づき、ビデオカメラ1が対面撮影状態にあるか否かを判別し、その判別結果に基づき、OSD発生部56,記録媒体57,及びモニタ表示部30それぞれに、対面撮影状態に応じた制御信号S1,S2,S3を出力する。
【0048】
記録制御部を含む記録媒体(記録再生部)57は、信号処理部51を介して供給される映像信号の記録制御、及び記録された映像信号の再生制御を行う。
次に、このように構成された本実施の形態のビデオカメラ1による撮影について説明する。
【0049】
上述したビデオカメラ1にあっては、本体把持部を構成する本体部ケーシング4の向きZ(ここでは、本体部ケーシング4に把持する手の掌を添える方向(把持方向)と同じ方向を指す)は、撮影姿勢に応じて、カメラ部ケーシング3の向きすなわち撮影方向Xに対して、前腕部と掌のなす角度を自然な状態に伸ばした状態からなる、ユーザが把持し易い任意の向きに相対回転されて調整される。また、モニタ表示部30のモニタ画面31の向きYは、本体把持部を構成する本体部ケーシング4の向きZに対してではなく、本体部ケーシング4の向きZの場合と同様に、カメラ部ケーシング3の向きすなわち撮影方向Xに対して、任意の視認し易い向きに相対回動されて調整される。
そのため、図1,図2に示したビデオカメラ1を用いて撮影を行う場合は、次述べるようになる。
【0050】
図4は、図1,図2に示したビデオカメラによる、通常撮影状態及び対面撮影状態の説明図である。
図4(a)は、このビデオカメラ1による通常撮影状態の場合の説明図である。
【0051】
同図において、図4(a1)は、通常撮影状態の通常撮影姿勢におけるビデオカメラ1各部の姿勢状態、及びこの姿勢状態における撮影方向X,画面方向Y,把持方向Zの関係を示し、図4(a2)は、レンズ部10に設けられた撮像回路のCCDから読み出される撮影された映像を示し、図3(a3)は、撮像回路のCCDから読み出される撮影された映像のイメージデータを、モニタ表示部30に表示した場合の状態を示したものである。
【0052】
ここで、撮像回路のCCDから読み出される撮影された映像の垂直走査方向(読出方向)を矢印Vccdを使用して図4(a2)中に表し、またモニタ表示部30の表示駆動におけるモニタ表示部30の表示駆動における垂直走査方向を矢印Vdisを使用して図4(a3)中に表す一方、モニタ表示部30の正立状態を基準としたモニタ画面の上下方向の上方を、符号CRで示すキャラクタを使用して、同じく図4(a3)中に表すものとする。
【0053】
通常撮影状態の場合、カメラ部ケーシング3は正立状態にあり、CCDの垂直走査方向Vccdと、カメラ部ケーシング3に備えられたモニタ表示部30の表示駆動における垂直走査方向Vdisは一致する(いずれも、図中、上から下方向)ことから、CCDから読み出される撮影された映像のイメージデータは、モニタ表示部30の表示駆動における垂直走査方向Vdisの変更を施さずとも、虚像(カメラレンズで写した被写体の画像)は、正像(実際に正対して被写体を眺めた画像)としてモニタ表示部30に表示される。
【0054】
なお、この通常撮影状態の場合は、ユーザは、図1に示したように、本体把持部を構成する本体部ケーシング4を片手で把持し、把持した片手の指でスタート/ストップスイッチ41及びズームイン/ズームアウトスイッチ42を操作する。
【0055】
図4(b),図4(c)は、対面撮影状態におけるビデオカメラ1の姿勢状態、及びこの姿勢状態における撮影方向X,画面方向Yの関係を示し、図4(b2),図4(c2)は、前述した図4(a2)で説明した、撮像回路のCCDから読み出される撮影された映像に対応し、図4(b3),図4(c3)は、前述した図4(a3)で説明した、モニタ表示部30に表示した場合の状態に対応する。
【0056】
図4(b),図4(c)の場合、モニタ表示部30の表示駆動における垂直走査方向Vdisは、モニタ表示部30が備えられたカメラ部ケーシング3が、回動機構5を介して本体部ケーシング4に対して回動され、倒立状態になるのに伴い、モニタ画面31の向きYが撮影方向Xと反対方向を向いた倒立状態に一旦なるが、モニタ画面31の向きYを撮影方向Xに合わせるように、揺動/回動機構6を介してカメラ部ケーシング3に対して回動させることによって、通常撮影状態の場合と同様の正立状態に戻るため、図4(b3),図4(c3)に示すように、通常撮影状態の場合と変わりない。ところが、撮像回路のCCDの垂直走査方向Vccdは、カメラ部ケーシング3が倒立状態になるため、図4(b2),図4(c2)に示すように、通常撮影状態の場合に対して上下逆になる。
【0057】
この結果、CCDから読み出された撮影された映像のイメージデータを、モニタ表示部30の表示駆動における垂直走査方向Vdisに変更を施さずに、そのままモニタ表示部30で表示すれば、虚像(カメラレンズで写した被写体の画像)は、正像(実際に正対して被写体を眺めた画像)の上下を逆転した映像となって、モニタ表示部30に表示される。
なお、図4(b)と、図4(c)とは、本体部ケーシング4の向きZすなわち把持方向Zが異なるだけである。
【0058】
すなわち、図4(b1)に示したビデオカメラ1の姿勢状態は、図1に示したビデオカメラ1の通常撮影状態から、本体部ケーシング4の把持状態(把持方向Z)を変えることなく、回動機構5を介してカメラ部ケーシング3を本体部ケーシング4に対して約180度回動させ、さらにその姿勢状態から、揺動/回動機構6を介してモニタ表示部30をカメラ部ケーシング3対して約180度回動させた姿勢状態を示したものである。
【0059】
一方、図4(c1)に示したビデオカメラ1の姿勢状態は、図1に示したビデオカメラ1の通常撮影状態から、本体部ケーシング4の把持している腕の肘を伸ばしながら、ビデオカメラ本体2を約90度回動させ、把持方向が略水平方向に、撮影方向Xが上下方向の下方に向くようにした上で、回動機構5を介してカメラ部ケーシング3を本体部ケーシング4に対して約90度回動させて倒立状態とし、この状態で撮影方向Xに対して反対方向を向いて倒立状態にあるモニタ表示部30を、揺動/回動機構6を介してカメラ部ケーシング3に対して約180度回動させて正立状態とした状態を示している。
【0060】
図5は、図4(c1)に示したビデオカメラの姿勢状態における把持状態を示した図である。
図5に示すように、特に図4(c1)に示したビデオカメラ1の姿勢状態の場合は、撮影方向Xの高さ位置としてのユーザ自身の顔高さ位置の関係から、肘を略180度にして腕を伸ばした状態で、図5に示した前腕部と掌とが自然な状態のまま、図4(b1)に示したビデオカメラ1の姿勢状態に比し、ビデオカメラ1をユーザから離して片手で把持しかつ操作することができ、肩、肘、手首等に負担をかけない楽な姿勢で対面撮影が行うことができる。
【0061】
上述したようにして対面撮影を行うことができる本実施の形態のビデオカメラ1にあっては、図3において、CPU55は、例えば、上述した図4(b),図4(C)で説明した対面撮影状態を、第1の回転検出部53及び第2の回転検出部54のそれぞれ検出出力に基づき、次のようにして判別する。
【0062】
例えば、図4(b)に示した対面撮影状態は、CPU55が、第1の回転検出部53から、カメラ部ケーシング3が本体部ケーシング4に対して、相互の正立状態を基準として、略180度回動変位している検出信号を受信し、第2の回転検出部54から、モニタ表示部30がカメラ部ケーシング3に対して、相互の正立状態を基準として、略180度回動変位している検出信号を受信している場合に判別される。
【0063】
また、例えば、図4(c)に示した対面撮影状態は、CPU55が、第1の回転検出部53から、カメラ部ケーシング3が本体部ケーシング4に対して、相互の正立状態を基準として、本体部ケーシング4側からカメラ部ケーシング3を眺めて時計回りに略90度回動変位している検出信号を受信し、第2の回転検出部54から、モニタ表示部30がカメラ部ケーシング3に対して、相互の正立状態を基準として、略180度回動変位している検出信号を受信している場合に判別される。
【0064】
そして、CPU55は、図4(b)及び図4(c)に示したビデオカメラ1の対面撮影状態を判別すると、制御信号S1,S2,S3をOSD発生部56,記録媒体57,モニタ表示部30に出力する。
【0065】
まず、モニタ表示部30は、CPU55からの制御信号S3が入力されると、図4(b3)及び図4(c3)に示したモニタ表示部30の表示駆動における垂直走査方向Vdisを、上下方向に関して反転させ、合成部52から供給されるる、レンズ部10により撮影された映像信号とOSD発生部56によって生成されたキャラクタ信号とを合成した合成映像信号をモニタ表示部30のモニタ画面31に表示する。
【0066】
この場合、合成映像信号におけるレンズ部10により撮影された映像信号は、図4(b2)及び図4(c2)に示したように、図4(b)及び図4(c)に示した対面撮影状態の場合は、撮像回路のCCDの垂直走査方向Vccdが、カメラ部ケーシング3が倒立状態になるため、図4(a2)に示す通常撮影状態の場合に対して上下逆になっている。そのため、モニタ表示部30は、図4(b3)及び図4(c3)に示した表示駆動における垂直走査方向Vdisを上下方向に関して反転させることによって、モニタ表示部30が正立状態になっているにもかかわらず、図6に示すように、モニタ表示部30のモニタ画面31に被写体の正像を鏡像表示することができる。
【0067】
図6は、本実施の形態のビデオカメラによる対面撮影時におけるモニタ表示部のモニタ画面表示である。
また、OSD発生部56は、日付、操作表示、ビデオカメラの動作状態に関する文字又は図案等からなる情報のキャラクタ(通常のキャラクタ)、例えば、図6において示したシャッター速度「1/100」を表すキャラクタCRに加えて、ビデオカメラ1が対面撮影状態にあることを示すとともに、通常撮影状態の場合に対し、モニタ表示部30のモニタ画面31の表示駆動における垂直走査方向Vdisが前述したように上下逆の変更がなされていることを示すための、「人」形の垂直走査方向表示用キャラクタCRVを生成している。
【0068】
そして、OSD発生部56は、CPU55から制御信号S3が入力されると、通常のキャラクタCRについては、モニタ画面31の表示駆動における垂直走査方向Vdisが上下逆に変更になったことにより、その通常のキャラクタCRがモニタ画面31の表示駆動における垂直走査方向Vdisが上下変更になる前と同じ表示状態で、モニタ画面31上において上下同じ画面位置に表示されるように編集して、合成部52に出力する。
【0069】
これに対し、OSD発生部56は、CPU55からの制御信号S3が入力されると、垂直走査方向表示用キャラクタCRVについては、通常のキャラクタCRと区別し、モニタ画面31の表示駆動における垂直走査方向Vdisが上下変更になる前に対し、その表示が180度だけ反転した表示状態になり、モニタ画面31上において上下対称な画面位置に表示されるように編集して、合成部52に出力する。
【0070】
すなわち、対面撮影状態の場合にモニタ表示部30のモニタ画面31上における、例えばシャッター速度「1/100」を表す通常のキャラクタCRと、この垂直走査方向表示用キャラクタCRVとの相互表示関係は、図6に示したようになる。図6の場合、「人」形の垂直走査方向キャラクタCRVの頭部の部分が、垂直走査方向Vdisの起点の方向を表している。また、このときのCCDの垂直走査方向Vccdと、変更されたモニタ画面31の表示駆動における垂直走査方向Vdisとの相対関係を、同図中の矢印で表す。
【0071】
なお、通常撮影状態に戻った場合の、垂直走査方向キャラクタCRVと、CCDの垂直走査方向Vccd及びモニタ画面31の表示駆動における垂直走査方向Vdisとの相対関係は、図4(a3)に示したようになる。
したがって、上述した垂直走査方向キャラクタCRVのモニタ画面31上の表示状態から、ユーザは記録される画像が上下反転することが容易に理解できる。
【0072】
また、記録媒体57は、CPU55からの制御信号S2が入力されると、信号処理部51を介して供給される映像信号の記録を中断させるための制御(記録の一時停止をも含む)を行う。
【0073】
これにより、通常撮影状態において記録媒体57に記録中であるときに、対面撮影状態に移行した場合の、CCDの垂直走査方向Vccdが通常撮影状態の場合と逆になったままの記録が防げる。
【0074】
なお、本実施の形態のビデオカメラ1における、通常撮影状態から対面撮影状態への移行後の記録媒体57への記録の再開、又は対面撮影それ自体の開始は、例えば、前述したCPU55が、第1の回転検出部53及び第2の回転検出部54からの検出信号に基づき、ビデオカメラ1の対面撮影状態を判別した上述の状態において、その後のユーザによるスタート/ストップスイッチ41のスタート操作が検出された場合に行われる。その際、例えば、CPU55は、記録媒体57に対し、信号処理部51から記録媒体57に供給される映像信号に関し、その垂直走査方向Vdisを逆転させて記録制御させる旨の指示の制御信号を出力する構成になっている。
【0075】
したがって、本実施の形態のビデオカメラ1にあっては、予めCPU55が、第1の回転検出部53及び第2の回転検出部54からの検出信号に基づき、ビデオカメラ1の対面撮影状態を判別している状態で、ユーザがスタート/ストップスイッチ41のスタート操作を行えば、信号処理部51から記録媒体57に供給される映像信号に関し、当初から記録媒体57によってその垂直走査方向Vdisを逆転させて記録する対面撮影が行える。そのため、対面撮影それ自体の設定(対面撮影モードの設定)は、ユーザが、録画停止の状態で、ビデオカメラ本体2を図4(b1)又は図4(c1)に示した姿勢状態に保つことにより、専用の設定スイッチを設けたり、特別なスイッチ操作を行わずとも自動的に行え、その後のスタート/ストップスイッチ41の操作によって対面撮影が容易に開始できる。
【0076】
また、本実施の形態のビデオカメラ1にあっては、通常撮影状態から対面撮影状態への移行の際には、CPU55から制御信号S2を記録媒体57に出力して、信号処理部51から供給される映像信号の記録を中断する構成としたが、当該記録の構成は必ずしも備える必要はなく、そのまま信号処理部51から供給される映像信号の記録を連続して行う構成であってもよい。なお、この場合は、記録媒体57には、通常撮影状態から対面撮影状態へ移行したときに、それ以前の通常撮影状態による映像が上下反転して記録されることになる。
次に、本発明に係る別の実施の形態の撮像装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0077】
図7は、本発明に係る別の実施の形態の撮像装置としてのビデオカメラのシステム構成を示したブロック図である。
本実施の形態のビデオカメラ1’における図7に示したシステム構成以外の構成については、説明簡便のため、図1及び図2に示した前述の実施形態のビデオカメラ1と同一又は同様であるものとして、その説明は省略する。
【0078】
また、図7に示した本実施の形態のビデオカメラ1’のシステム構成において、図3に示した前述の実施形態のビデオカメラ1と同一又は同様の構成については、同一符号を付してその説明は省略する。
【0079】
レンズ部10には、被写体を撮像するカメラレンズ11と、カメラレンズ11からの光信号を電気信号に変換するCCD12とが備えられている。そして、本実施の形態のビデオカメラ1’では、CCD12は、CPU55からの制御信号S4によって、通常撮影モード時と後述する対面撮影モードとで、その垂直走査(転送)方向Vccdを変更できる構成になっている。
【0080】
また、CPU55は、第1の回転検出部53及び第2の回転検出部54からの検出信号に基づき、ビデオカメラ1’が対面撮影状態にあるか否かを判別し、その判別結果に基づき、前述の実施の形態のビデオカメラ1と異なり、モニタ表示部30に対面撮影状態に応じた制御信号S3を出力するのに代えて、CCD12に制御信号S4を出力する構成になっている。
このように構成されたビデオカメラ1’について、図4(b1)及び図4(b2)に示した対面撮影の場合について、その作用を説明する。
【0081】
図4(b1)及び図4(b2)に示した対面撮影状態については、CPU55は、第1の回転検出部53及び第2の回転検出部54からの検出信号に基づき判別し、制御信号S1,S2,S4をOSD発生部56,記録媒体57,レンズ部10のCCD12に供給する。
【0082】
この場合、CPU55は、制御信号S4として、CCD12の垂直走査(転送)方向Vccdを通常撮影状態の場合に対し逆にするコマンドを、CCD12に出力する。
【0083】
これにより、レンズ部10から信号処理部51に供給される、CCD12から読み出される撮影された映像のイメージデータは、被写体の正像の鏡像についてのイメージデータが供給されることになり、図8(b)に示す被写体の正像の鏡像についての映像信号がそのまま記録媒体57に出力されることになるので、通常撮影状態において記録媒体57に記録中であるときに、対面撮影状態に移行した場合の、CCDの垂直走査方向Vccdが通常撮影状態の場合と逆になったままの映像信号の記録が防げる。
【0084】
そのため、合成部52にも、信号処理部51から図8(b)に示す被写体の正像の鏡像についての映像信号が供給されることになるため、モニタ表示部30は、前述の実施の形態のビデオカメラ1のように、CPU55からの制御信号S3によって表示駆動における垂直走査方向Vdisを上下反転させる必要もない。
【0085】
図8は、本実施の形態のビデオカメラによる対面撮影時におけるモニタ表示部のモニタ画面表示、及びCCDから読み出される撮影された映像である。
図8において、図8(a)は本実施の形態のビデオカメラによる対面撮影時におけるモニタ表示部のモニタ画面表示を示し、図8(b)はCCD12から読み出される撮影された映像を示す。
【0086】
そして、図8(a)において、「人」形の垂直走査方向キャラクタCRVの頭部の部分の方向が、図4(a3)に示した通常撮影状態の垂直走査方向キャラクタCRVの頭部の部分の方向と反転していることによって、CCDの垂直走査方向Vccdが通常撮影状態の場合と逆になっていることを表している。また、このときのCCDの垂直走査方向Vccdと、変更されたモニタ画面31の表示駆動における垂直走査方向Vdisとの相対関係を、同図中の矢印で表す。
【0087】
また、記録媒体57は、CPU55からの制御信号S2が入力されると、信号処理部51を介して供給される映像信号の記録を一時停止させ、通常撮影状態において記録媒体57に記録中であるときに、対面撮影状態に瞬間的に移行し、再び通常撮影状態に戻った場合の、瞬間的な対面撮影状態の映像信号の記録媒体57への誤った記録を防ぐ。
【0088】
したがって、本実施の形態のビデオカメラ1’にあっては、予めCPU55が、第1の回転検出部53及び第2の回転検出部54からの検出信号に基づき、ビデオカメラ1の対面撮影状態を判別している状態で、ユーザがスタート/ストップスイッチ41のスタート操作を行えば、CCDから信号処理部51に読み出される撮影された映像は、当初から、CCDの垂直走査方向Vccdが通常撮影状態の場合と逆になって信号処理部51に供給される。そのため、対面撮影それ自体の設定(対面撮影モードの設定)は、ユーザが、録画停止の状態で、ビデオカメラ本体2を図4(b1)又は図4(c1)に示した姿勢状態に保つことにより、専用の設定スイッチを設けたり、特別なスイッチ操作を行わずとも自動的に行え、その後のスタート/ストップスイッチ41の操作によって対面撮影が容易に開始できる。
【0089】
本発明の撮像装置の実施の形態は以上説明したとおりであるが、これに限定されるものではない。
例えば、前述した回動機構5の回転を検出する第1の回転検出部53には、前述したように、例えばメカニカルスイッチ等を用いて相対回動量を検出する方法もあるが、重力センサを用いてカメラ部ケーシング3の重力方向に対する絶対的な向きを検出し、ビデオカメラ1,1’の対面撮影状態を検出することも可能である。
【0090】
また、第1の回転検出部53が重力センサである場合は、第1の回転検出部53はカメラ部ケーシング3に配置されるが、メカニカルスイッチである場合は、第1の回転検出手段は、記録再生部を有する本体部ケーシング、又はカメラ部ケーシングの何れに配置してもよい。
【0091】
また、第1の回転検出部を重力センサとし、カメラ部ケーシング3に配置することにより、カメラ部ケーシング3を固定し、本体把持部を構成する本体部ケーシング4を相対回転した場合は、重力センサは作動しない。
【0092】
したがって、第1の回転検出部にメカニカルスイッチを用いた場合は、ビデオカメラ1,1’自体が、前述した撮影姿勢に応じて、カメラ部ケーシング3に対して、本体部ケーシング4及びモニタ表示部30が相互に独立して回動調整されるため、撮影方向Xに対し、画面方向Yだけではなく、把持方向Zも変化するので、本体部ケーシング4の把持方向によっては、通常撮影状態の場合であっても誤って対面撮影状態と判別してしまう可能性がある。しかし、撮像装置の実際の状態は、撮像部の光学レンズ部が撮影者方向に向いていなければ対面撮影状態ではないので、第1の回転検出部に重力センサを採用することで、撮像装置の対面撮影状態の認識が、より一層正確かつ容易に可能となる。
【0093】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、上述したように、モニタ表示部の表示駆動における垂直走査方向、又はレンズ部により撮影される映像の垂直走査方向が認識できるキャラクタをモニタ画面上に表示するようにしたので、対面撮影時に、被写体が上下逆になった映像が誤って記録媒体に記録されてしまうことを防止することができる。
【0094】
さらには、通常撮影状態での記録中から対面撮影状態に入った場合は、記録の停止するので、被写体が上下逆になった映像が記録媒体に記録されることがなくなる。
また、対面撮影を行う場合の対面撮影それ自体の設定も、専用の設定スイッチを設けたり、特別なスイッチ操作を行わずとも自動的に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撮像装置の好適な一実施の形態としてのビデオカメラの外観斜視図である。
【図2】図1に示したビデオカメラを、図1とは異なる方向から眺めた外観斜視図である。
【図3】本実施の形態のビデオカメラのシステム構成を示したブロック図である。
【図4】図1,図2に示したビデオカメラによる、通常撮影状態及び対面撮影状態の説明図である。
【図5】図4(c1)に示したビデオカメラの姿勢状態における把持状態を示した図である。
【図6】本実施の形態のビデオカメラによる対面撮影時におけるモニタ表示部のモニタ画面表示である。
【図7】本発明に係る別の実施の形態の撮像装置としてのビデオカメラのシステム構成を示したブロック図である。
【図8】本実施の形態のビデオカメラによる対面撮影時におけるモニタ表示部のモニタ画面表示、及びCCDから読み出される撮影された映像である。
【図9】従来の対面撮影可能な撮像装置の例としての、モニタ画面一体型ビデオカメラの構成図である。
【図10】図9に示したモニタ画面一体型ビデオカメラによる、通常撮影状態及び対面撮影状態の説明図である。
【図11】図9に示したビデオカメラによる対面撮影の場合において、モニタ表示器のモニタ画面に鏡像表示される撮影された映像を示したものである。
【符号の説明】
1 ビデオカメラ
2 ビデオカメラ本体
3 カメラ部ケーシング
4 本体部ケーシング
5 回動機構
6 揺動/回動機構
10 レンズ部
11 カメラレンズ
12 CCD
20 ビューファインダ部
30 モニタ表示部
31 モニタ画面
41 スタート/ストップスイッチ
42 ズームイン/ズームアウトスイッチ
51 信号処理部
52 合成部
53 第1の回転検出部
54 第2の回転検出部
55 CPU
56 OSD発生部
57 記録媒体(記録再生部)
101 モニタ画面一体型ビデオカメラ
103 カメラ部
104 本体部
105 連結部
111 カメラレンズ
112 撮像回路
130 モニタ表示器
140 操作スイッチ
X カメラレンズの向く方向方向
Y モニタ画面の向く方向
Z ビデオカメラ本体の把持方向
CRV 垂直走査方向キャラクタ

Claims (7)

  1. 記録再生部が設けられた第1の筐体と、
    レンズ部及びモニタ表示部が設けられた第2の筐体と、
    該第1の筐体及び第2の筐体を相対回動可能に一体的に連結する連結部と、
    前記第1の筐体に対する前記第2の筐体の回動変位を検出する第1の回転検出部と、
    前記第2の筐体に設けられたモニタ表示部の画面方向を検出する第2の回転検出部と、
    前記第1の回転検出部及び第2の回転検出部の検出出力に基づき、対面撮影状態を判別する判別手段と、
    該判別手段による対面撮影状態の判別結果に基づき、前記レンズ部により撮影される映像が上下反転して前記記録再生部によって記録されることを報知する報知手段と
    を備えていることを特徴とする撮像装置。
  2. 記録再生部が設けられた第1の筐体と、
    レンズ部及びモニタ表示部が設けられた第2の筐体と、
    該第1の筐体及び第2の筐体を相対回動可能に一体的に連結する連結部と、
    前記第1の筐体に対する前記第2の筐体の回動変位を検出する第1の回転検出部と、
    前記第2の筐体に設けられたモニタ表示部の画面方向を検出する第2の回転検出部と、
    前記第1の回転検出部及び第2の回転検出部の検出出力に基づき、対面撮影状態を判別する判別手段と、
    前記レンズ部に設けられ、該判別手段による対面撮影状態の判別結果に応じて、撮影される被写体の映像の垂直読み出し方向を上下反転させる固体撮像素子とを備えていることを特徴とする撮像装置。
  3. 記録再生部が設けられた第1の筐体と、
    レンズ部及びモニタ表示部が設けられた第2の筐体と、
    該第1の筐体及び第2の筐体を相対回動可能に一体的に連結する連結部と、
    前記第1の筐体に対する前記第2の筐体の回動変位を検出する第1の回転検出部と、
    前記第2の筐体に設けられたモニタ表示部の画面方向を検出する第2の回転検出部と、
    前記第1の回転検出部及び第2の回転検出部の検出出力に基づき、対面撮影状態を判別する判別手段と、
    通常撮影状態から対面撮影状態に移行した場合は、該判別手段による対面撮影状態の判別結果に基づき、前記レンズ部により撮影される映像の前記記録再生部による記録を中断させる記録中断手段と
    を備えていることを特徴とする撮像装置。
  4. 記録再生部が設けられた第1の筐体と、
    レンズ部及びモニタ表示部が設けられた第2の筐体と、
    該第1の筐体及び第2の筐体を相対回動可能に一体的に連結する連結部と、
    前記第1の筐体に対する前記第2の筐体の回動変位を検出する第1の回転検出部と、
    前記第2の筐体に設けられたモニタ表示部の画面方向を検出する第2の回転検出部と、
    前記第1の回転検出部及び第2の回転検出部の検出出力に基づき、前記第1の筐体及び第2の筐体が予め定められた姿勢状態になっているのを検出し、対面撮影モードを設定する対面撮影設定手段と、
    該対面撮影設定手段による対面撮影モードの設定を受けて、前記レンズ部により撮影される被写体の鏡像を前記記録再生部に記録制御する対面撮影制御手段とを備えていることを特徴とする撮像装置。
  5. 前記第1の回転検出部は、重力センサであることを特徴とする請求項1から4いずれかに記載の撮像装置。
  6. 前記モニタ表示部は、前記第2の筐体に対して相対回動可能に設けられていることを特徴とする請求項1から5いずれかに記載の撮像装置。
  7. 前記第2の回転検出部は、前記第2の筐体に対する前記モニタ表示部の相対回動変位を検出することを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
JP2002381700A 2002-12-27 2002-12-27 撮像装置 Expired - Fee Related JP3964783B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002381700A JP3964783B2 (ja) 2002-12-27 2002-12-27 撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002381700A JP3964783B2 (ja) 2002-12-27 2002-12-27 撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004214925A JP2004214925A (ja) 2004-07-29
JP3964783B2 true JP3964783B2 (ja) 2007-08-22

Family

ID=32817546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002381700A Expired - Fee Related JP3964783B2 (ja) 2002-12-27 2002-12-27 撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3964783B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101044695B1 (ko) 2004-11-30 2011-06-28 삼성전자주식회사 캠코더 및 그 영상구현방법
JP5105907B2 (ja) 2007-03-06 2012-12-26 キヤノン株式会社 撮像システム
KR101255427B1 (ko) * 2008-03-12 2013-04-17 소니 픽쳐스 엔터테인먼트, 인크. 스마트 슬레이트
JP6498153B2 (ja) * 2016-06-16 2019-04-10 キヤノン株式会社 電子機器およびその制御方法
JP2018018549A (ja) * 2017-11-01 2018-02-01 京セラ株式会社 電子機器
WO2022145102A1 (ja) * 2020-12-28 2022-07-07 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、プログラム、記憶媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004214925A (ja) 2004-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005260959A (ja) 撮像装置
JP2011155361A (ja) 撮像装置、撮像制御方法、プログラム
JP6120969B2 (ja) 表示制御装置及びその制御方法
JP3964783B2 (ja) 撮像装置
EP1480452A1 (en) Camera apparatus
JPH10271374A (ja) 電子カメラ
JPH10200799A (ja) 電子撮像装置
JP2000165718A (ja) 電子撮像装置
JP3475053B2 (ja) モニター付きカメラ一体型記録装置
JPH10164426A (ja) 電子カメラ
JP2005086476A (ja) 表示装置
JP3282622B2 (ja) 電子カメラ
JP2004242192A (ja) 撮像装置
JPH10215396A (ja) 電子撮像装置
JPH1013722A (ja) カメラ
KR100826242B1 (ko) 폴더형 화상 촬영장치
JP3044231B2 (ja) 電子カメラ
JPH0537887A (ja) 画像記録装置
JP2007049381A (ja) 撮影装置
JP2001034182A (ja) モニタ付きカメラ一体型記録装置
JP2007097152A (ja) 撮影装置
JP3505088B2 (ja) 撮像装置
WO2022024653A1 (ja) 撮像装置
JP6184229B2 (ja) 表示制御装置及びその制御方法
JP4345367B2 (ja) 電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050525

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070524

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100601

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110601

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130601

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees