JP3964520B2 - 合成樹脂製キャップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体等の内容物が収容されたガラス製又は合成樹脂製容器に、容器内が加圧又は減圧されることなく適用される合成樹脂製キャップ、特に牛乳が収容された牛乳びんに適用される合成樹脂製キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
液体等の内容物が収容された容器に適用される合成樹脂製キャップの従来例としては、例えば、実公昭47−13109号公報に開示されたものを挙げることができる。上記公報に開示された合成樹脂製キャップは、天面壁と、天面壁の周囲から下方に延びるスカート壁とを備えている。天面壁の中央には下方に突出する中栓部(凹部)が形成されている。中栓部は天面壁の中央から垂下する環状の側壁と側壁の下端を閉じる底壁とからなり、側壁の上面及び底壁の内周面は天面壁の上面の一部をなしている。以上のように形成された中栓部の側壁の外周面は容器開口部の内周面に嵌合される、環状のシール突条(インナーシール)をなしている。スカート壁の内周面には容器開口部の外周面に形成された環状の被係止あご部に係止される係止突条(肉厚隆条凸条及び肉厚隆条凸片)が形成されている。スカート壁の開口端部における外周面には半径方向外方に突出するつまみ部が周方向の一部にわたって形成されている。スカート壁の、つまみ部の周方向両側端縁には破断可能な薄肉部(肉薄溝)が形成されている。上記キャップは打栓によって、シール突条の外周面が容器開口部の内周面に嵌合されかつ係止突条が容器開口部の外周面に形成された被係止あご部に係止され、容器開口部に装着される。また開栓時にはつまみ部を容器開口部から離れる方向に引っ張ることにより、薄肉部に沿ってスカート壁が破断させられ、キャップは容器開口部から離脱させられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかして、上記の如く構成された従来の合成樹脂製キャップを容器である牛乳びんに適用した場合には次のような問題が存在する。すなわち、一般に牛乳は5℃に冷却された状態で牛乳びん内に充填される。そして牛乳が充填された牛乳びんの開口部は上記キャップが打栓されることにより閉じられる。このような牛乳びんが夏季の外部温度、例えば40℃に曝された場合には牛乳びんの内圧が上昇せしめられ、これにより上記キャップが持ち上げられてシール突条のシール機能が低下する現象が認められる。上記シール突条のシール機能が低下すると、牛乳びんの開口部から牛乳がしみ出て開口部を濡らす、あるいは開口部から外部に完全に漏れ出す、等の不具合が発生する。この問題を解消するため、上記シール突条の嵌合度を過剰に強くした場合には、シール機能は向上するものの、開栓が著しく困難となる。更に打栓時において、キャップの係止突条が容器開口部の被係止あご部を乗り越える際にスカート壁の径が拡大されることに起因して、スカート壁の薄肉部が破断されることがある。このような打栓時における薄肉部の破断を防止するため、薄肉部を過剰に強化すると、開栓が著しく困難となる。
【0004】
特に牛乳の場合には消費者が力の弱い子供あるいは病人であることが少なくないので、開栓の困難性は回避しなければならない。したがって、上記従来の合成樹脂製キャップを牛乳びんに適用した場合には、上記シール突条の嵌合度をシール性(密封状態)が充分確保される程度の範囲内に制限することにより開栓が困難となることを防止すると共にスカート壁内周面の係止突条による牛乳びんの開口部外周面の被係止あご部に対する係止力によって、牛乳びんの内圧上昇に充分に対抗できるようにせしめ、上記の如き牛乳のしみ出しあるいは漏出を確実に防止することが必要となる。もちろん、打栓が容易に遂行されると共に打栓時におけるスカート壁の薄肉部の破断も確実に防止されなければならない。
【0005】
したがって本発明の主目的は、打栓時におけるスカート壁の破断が確実に防止されると共に内容物が外部に漏出しないよう容器開口部に対して充分確実な密封状態を維持しながらしっかりと装着され、しかも開栓時には容器開口部から容易に離脱せしめることができる、新規な合成樹脂製キャップを提供することである。
【0006】
本発明の他の目的は、構造が簡単で一体成形が可能であり、したがって低コストで大量生産することができる、新規な合成樹脂製キャップを提供することである。
【0007】
本発明のその他の目的及び特徴は、本発明に従って構成された合成樹脂製キャップの実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する後の記載から明らかになるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、天面壁と、該天面壁の周囲から下方に延びるスカート壁とを備え、該天面壁の内面には下方に延びかつ容器開口部の内周面に嵌合される環状のシール突条が形成され、該スカート壁の内周面には該容器開口部の外周面に形成された被係止あご部に係止される係止突条が形成され、該スカート壁の開口端における外周面には半径方向外方に突出するタブが周方向の一部の領域にわたって形成されている合成樹脂製キャップにおいて、
該スカート壁を軸線方向に見て、該タブが周方向の実質上中央に位置付けられる該スカート壁の180°のタブ側領域Xと該スカート壁の他の180°の反タブ側領域Yとに分けたとき、該タブ側領域Xには、該スカート壁の周方向に間隔をおいて該開口端から該天面壁に向かって延びる薄肉部であって軸線に直交する断面が該スカート壁の曲率半径より小さい曲率半径で湾曲したアーチ形状をなすアーチ形弱化ラインが少なくとも2個形成されている、
ことを特徴とする合成樹脂製キャップ、が提供される。
【0009】
本発明に係る上記キャップにおいて、スカート壁の周方向に間隔をおいて少なくとも2個形成されている弱化ラインは、開口端から天面壁に向かって延びる薄肉部であって軸線に直交する断面がスカート壁の曲率半径より小さい曲率半径で湾曲したアーチ形をなすアーチ形弱化ラインからなり、このようなアーチ形弱化ラインはスカート壁の周方向への弾性変形(伸び)が比較的容易に遂行されるので、打栓時にスカート壁の係止突条が容器開口部の被係止あご部を打栓方向に乗り越える際にスカート壁の径が均等に拡がり易く、スカート壁に薄肉部からなる他の弱化ライン(非アーチ形弱化ライン)が全く形成されていない場合であっても、打栓を容易に遂行することは可能となる。またスカート壁に薄肉部からなる上記他の弱化ラインが形成されている場合であっても、スカート壁の径を拡大する力はアーチ形弱化ラインの弾性変形により吸収されるので、上記他の弱化ラインからの破断は確実に防止され、打栓時におけるキャップの信頼性(安定性)が充分確保される。なお、本明細書において、「非アーチ形弱化ライン」とは、スカート壁の開口端から天面壁に向かって延びる薄肉部であって軸線に直交する断面が、上記アーチ形弱化ラインの曲率半径より大きい曲率半径で湾曲した形状をなすか又は直線状に延びる形状をなす弱化ラインを意味するものである。
【0010】
また打栓後においては、上記の如く一時的に弾性変形させられたアーチ形弱化ラインはその弾性力により直ちに元の形状に戻るので、係止突条の、容器開口部の外周面に形成された被係止あご部に対する所定の係止力(保持力)が確保されてしっかりと装着され、内圧の上昇によるキャップの持ち上がりは確実に防止され、シール突条の容器開口部の内周面に対するシール機能は充分に確保される。その結果、容器開口部からの液体のしみ出しあるいは漏出の発生は充分確実に防止される。
【0011】
更に開栓時においては、打栓時におけると同様に、開栓時にスカート壁の係止突条が容器開口部の被係止あご部を開栓方向に乗り越える際にスカート壁の径が均等に拡がり易く(伸び易く)、スカート壁に薄肉部からなる他の弱化ラインが全く形成されていない場合であっても、容器開口部から容易に離脱せしめることができる。またスカート壁に薄肉部からなる他の弱化ラインが形成されている場合には、開栓は一層容易となる。
【0012】
更に、上記の如く構成されたアーチ形弱化ラインはタブ側領域Xに少なくとも2個形成されているので、開栓のため、指によってタブに、容器開口部から離れる方向に力を加えたとき(持ち上げると)、最初にタブ側領域Xにおけるスカート壁の径が拡大されるので、タブ側領域Xにおける係止突条が対応する容器開口部の被係止あご部を乗り越え易くなる。その結果、開栓が著しく容易となる。
【0013】
以上の説明から容易に理解されるように、本発明に係る上記キャップによれば、内容物が外部に漏出しないよう容器開口部に対して充分確実な密封状態を維持しながらしっかりと装着される。しかも、シール突条の容器開口部の内周面に対する嵌合度を過剰に強くすることなく、シール性が充分確保される程度の範囲内に制限することができるので、開栓は子供でも病人でも容易に遂行できる。したがって本発明に係る上記キャップは、特に牛乳が収容された牛乳びんに好適に使用することができる。更に本発明に係る上記キャップは、全体として構造が簡単で一体成形(射出成形ないし圧縮成形による一体成形)が可能であり、低コストで大量生産することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成された合成樹脂製キャップの好適実施形態を、添付図面を参照して更に詳細に説明する。なお以下に説明する実施形態は、それに限られるものではないが、容器である牛乳びんに適用される合成樹脂製キャップである。図1〜図6を参照して、全体を番号2で示す合成樹脂製キャップは、実質上円板形状をなす天面壁4と、天面壁4の周囲から下方に延びるスカート壁6とを備えている。天面壁4の内面には下方に延びる環状のシール突条(インナーリング)8が形成されている。シール突条8の外周面は、図7〜図9に示す牛乳びん100の開口部の内周面102に離脱自在に嵌合される。スカート壁6の内周面には係止突条10が形成されている。係止突条10は、牛乳びん100の開口部の外周面に形成された被係止あご部104(図7〜図9参照)に離脱自在に係止される。天面壁4の下面であってシール突条8の半径方向外方位置と、天面壁4の下面とスカート壁6の内周面とが接続される、断面が曲面からなる角部11と、には、それぞれ環状のリブ4a及び4bが形成されている。スカート壁6の開口端における外周面には半径方向外方に突出するタブ12が周方向の一部にわたって形成されている。
【0015】
スカート壁6には、合計10個の薄肉部からなる弱化ライン、すなわち、2個のアーチ形弱化ライン20(a及びb)と、8個の非アーチ形弱化ライン30(a〜h)が、それぞれ周方向に間隔をおいて形成されている。スカート壁6をキャップ2の軸線方向に見て、タブ12が周方向の実質上中央に位置付けられるスカート壁6の180°のタブ側領域Xと、スカート壁6の他の180°の反タブ側領域Yとに分けたとき、タブ側領域Xには、上記アーチ形弱化ライン20が2個(20a及び20b)形成され、また非アーチ形弱化ライン30が3個(30a〜30c)形成されている。他方反タブ側領域Yには、非アーチ形弱化ライン30だけが5個(30d〜30h)形成されている。
【0016】
アーチ形弱化ライン20a及び20bはそれぞれ実質上同一の構成を有するので、ここではアーチ形弱化ライン20aについて説明する。図3〜図5を参照して、アーチ形弱化ライン20aは、スカート壁6の開口端から天面壁4に向かって延びる薄肉部22であって、キャップ2の軸線に直交する断面がスカート壁6の曲率半径より小さい曲率半径で湾曲したアーチ形状をなしている。更に具体的に説明すると、アーチ形弱化ライン20aは、開口端から天面壁4に向かって所定の周方向幅で延びるよう形成されたスリット24の相互に周方向に対向する両端間であって各々の半径方向外側端間を橋絡する薄肉部22からなる。そして薄肉部22の、キャップ2の軸線に直交する断面は、図4に明確に示されているように、スカート壁6の外周面から半径方向外方に突出する彎曲した(スカート壁6の曲率半径より小さい曲率半径で湾曲した)アーチ形状をなしている。図5に明確に示されているように、ブリッジである薄肉部22は開口端からスリット24の上端まで延在し、その湾曲した半径方向の頂部は、スリット24の上端から開口端に向かうに従って、半径方向外方への突出量が大きくなるよう傾斜している。この傾斜は、成型時の型抜きを考慮して形成されているものである。上記の如く形成されたアーチ形弱化ライン20a及び20bは、タブ側領域Xにおけるタブ12の周方向の両側に等間隔をおいて配設されている。
【0017】
非アーチ形弱化ライン30a〜30hはそれぞれ実質上同一の構成を有するので、ここでは非アーチ形弱化ライン30bについて説明する。図3、図4及び図6を参照して、非アーチ形弱化ライン30bは、スカート壁6の開口端から天面壁4に向かって延びる薄肉部であってキャップ2の軸線に直交する断面が、上記アーチ形弱化ライン20の曲率半径より大きい曲率半径で湾曲した形状をなすか又は直線状に延びる形状をなすものであるが、この実施形態ではスカート壁6の曲率半径と略同じ曲率半径で湾曲した形状をなしている。この薄肉部は、天面壁4寄りの上部領域S1に形成された残留肉厚の比較的厚い第一の薄肉部32と、開口端寄りの下部領域S2に形成された、上記第一の薄肉部32より残留肉厚の薄い第二の薄肉部34とから構成されている。薄肉部からなる上記弱化ライン30bは、スカート壁6内周面の軸線方向の一部にわたって直線状に延在するよう形成された溝36を含んでいる。溝36は所定の周方向幅及び深さを有し、スカート壁6の開口端から天面壁4側に向かって所定の長さS1+S2だけ延在するよう形成されている。すなわちこの実施形態においては、スカート壁6の内周面に軸線方向に延在する溝36を形成することによって、スカート壁6の厚さよりも薄い弱化ライン30bが形成される。第一の薄肉部32は溝36の深さだけスカート壁6の厚さよりも薄く形成される。第一の薄肉部32及び第二の薄肉部34の半径方向外方側の面は同一面上(スカート壁6の外周面上)にあるので、第二の薄肉部34の半径方向内方側の面は、第一の薄肉部32の半径方向内方側の面より半径方向外方に位置付けられる。
【0018】
タブ側領域Xに配設された非アーチ形弱化ライン30のうちの1個30aは、タブ12が形成されている周方向の一部の領域における周方向の中心位置に配設されている。また反タブ側領域Yに配設された非アーチ形弱化ライン30のうちの1個30hは、タブ12に対し直径方向反対側(この実施形態では、非アーチ形弱化ライン30aの実質上直径方向正反対側)に配設されている。スカート壁6の外周面における、上記アーチ形弱化ライン20及び非アーチ形弱化ライン30が存在しない部位には、周方向に間隔をおいて軸線方向に延びる複数個のリブ14が形成されている。なお図3において、符号L1はタブ側領域Xと反タブ側領域Yを仕分ける直線(キャップ2の軸心を通る直線)、符号L2はキャップ2の軸心を通り直線L1に直交する直線である。上記説明から明らかなように、非アーチ形弱化ライン30a及び30hは直線L2上に位置付けられている。上記アーチ形弱化ライン20及び非アーチ形弱化ライン30の各々の周方向の間隔は適宜設定されるが、図3に示す実施形態では、非アーチ形弱化ライン30aとアーチ形弱化ライン20aとの間及び非アーチ形弱化ライン30aとアーチ形弱化ライン20bとの間の周方向角度がそれぞれ40°であり、その他は全て35°である。
【0019】
上記係止突条10は、アーチ形弱化ライン20及び非アーチ形弱化ライン30の各々の形成部位において周方向に複数個に実質上分離される。係止突条10はまた、図5から明らかなように、軸線方向の断面がスカート壁6の内周面に対し略放物線状の山形をなしている。上記第一の薄肉部32は、その下端が、少なくとも係止突条10が存在する軸線方向領域まで下方に延びていることが好ましいが、実施形態では、係止突条10の半径方向の頂部に対応する軸線方向位置10aを越える位置まで下方に延びている。
【0020】
以上のように構成されたキャップ2は、全体として構造が簡単であり、適宜の合成樹脂、例えば低密度ポリエチレン(LDPE)から射出成形ないし圧縮成形(実用的には射出成形が好ましい)により一体成形することができる。したがって低コストで大量生産することができる。そして上記の如く構成されたキャップ2は、図7〜図9に示すように、打栓によって、シール突条8の外周面が牛乳びん100の開口部の内周面102に離脱自在に嵌合され、係止突条10が開口部の外周面に形成された被係止あご部104に離脱自在に係止されることにより、牛乳びん100の開口部に装着される。
【0021】
上記キャップ2において、スカート壁6にはアーチ形弱化ライン20が周方向に間隔をおいて2個(20a及び20b)形成されており、アーチ形弱化ライン20a及び20bはスカート壁6の周方向への弾性変形が比較的容易に遂行されるので、打栓時にスカート壁6の係止突条10が牛乳びん100の開口部の被係止あご部104を打栓方向に乗り越える際にスカート壁6の径が均等に拡がり易く、打栓は容易に遂行される。スカート壁6には非アーチ形弱化ライン30が8個(30a〜30h)形成されているが、スカート壁6の径を拡大する力は主としてアーチ形弱化ライン20a及び20bの弾性変形により吸収されるので、上記非アーチ形弱化ライン30a〜30hからの破断は確実に防止され、打栓時におけるキャップ2の信頼性(安定性)が充分確保される。またスカート壁6に非アーチ形弱化ライン30が全く形成されていない場合においても、アーチ形弱化ライン20a及び20bの上記弾性変形によって、打栓は容易に遂行される。
【0022】
また打栓後においては、上記の如く一時的に弾性変形させられたアーチ形弱化ライン20a及び20bはその弾性力により直ちに元の形状に戻るので、係止突条10の、上記被係止あご部104に対する所定の係止力(保持力)が確保されてしっかりと装着され、内圧の上昇によるキャップ2の持ち上がりは確実に防止され、シール突条8の、牛乳びん100の開口部の内周面に対するシール機能は充分に確保される。その結果、牛乳びん100の開口部からの牛乳のしみ出しあるいは漏出の発生は充分確実に防止される。
【0023】
更に開栓時においては、打栓時におけると同様に、開栓時にスカート壁6の係止突条10が牛乳びん100の開口部の被係止あご部104を開栓方向に乗り越える際にスカート壁6の径が拡がり易く、牛乳びん100の開口部から容易に離脱せしめることができる。スカート壁6には非アーチ形弱化ライン30が形成されているので開栓は一層容易となる。スカート壁6に非アーチ形弱化ライン30が全く形成されていない場合であっても、アーチ形弱化ライン20a及び20bの上記弾性変形により、開栓は容易に遂行される。
【0024】
更に、上記の如く構成されたアーチ形弱化ライン20はタブ側領域Xに2個形成されているので、開栓のため、指によってタブ12に、牛乳びん100の開口部から離れる方向に力を加えたとき(持ち上げると)、最初にタブ側領域Xにおけるスカート壁6の径が拡大されるので、タブ側領域Xにおける係止突条10が対応する被係止あご部104を乗り越え易くなる。そして更に力を加えると、最初にタブ側領域Xの非アーチ形弱化ライン30b及び30cのうち、1個以上弾性的にが伸ばされるかあるいは破断させられるので、キャップ2は上記開口部から容易に離脱せしめられる。
【0025】
上記説明から容易に理解されるように、タブ側領域Xには、アーチ形弱化ライン20が少なくとも2個形成されていることが重要である。この構成により、打栓時におけるスカート壁6の径のバランスの良い均等な拡大(伸び)及び開栓時におけるスカート壁6の径のバランスの良い拡大が得られるので、上記した如く、シール機能を確保しながら、打栓及び開栓を容易に遂行することができる。
【0026】
上記実施形態において、アーチ形弱化ライン20a及び20bは、タブ12の周方向の両側に等間隔をおいて配設されているので、開栓時にタブ12近傍の係止突条10が牛乳びん100の被係止あご部104から外れ易くなり、開栓を特に容易とする。
【0027】
アーチ形弱化ライン20a及び20bは、開口端から天面壁4に向かって所定の周方向幅で延びるよう形成されたスリット24の相互に周方向に対向する両端間であって各々の半径方向外側端間を橋絡する薄肉部22からなると共にキャップ2の軸線に直交する断面がスカート壁6の外周面から半径方向外方に突出する彎曲した(スカート壁6の曲率半径より小さい曲率半径で湾曲した)アーチ形状をなすよう構成されているので、スカート壁6の径の拡大を著しく効果的に遂行せしめることができ、また元の形状への復帰も確実に遂行されるので、充分なシール機能を確保しながら容易な打栓及び容易な開栓が可能となる。
【0028】
タブ側領域Xには非アーチ形弱化ライン30が3個(30a〜30c)形成されているが、少なくとも2個形成されていることが好ましい。この構成により開栓が更に容易となる。
【0029】
反タブ側領域Yには、非アーチ形弱化ライン30が5個(30d〜30h)形成されているが、少なくとも1個形成されていることが好ましい。この構成により、開栓時におけるキャップ2のびん離れが容易となる。反タブ側領域Yに配設された非アーチ形弱化ライン30のうちの1個30hが、タブ12の周方向中心位置に対し実質上直径方向正反対側に配設された場合には、上記びん離れの効果は一層向上せしめられる。
【0030】
上記キャップ2の非アーチ形弱化ライン30(a〜h)の各々は上部領域S1に形成された第一の薄肉部32と開口端寄りの下部領域S2に形成された第二の薄肉部34とから構成されており、特に上部領域S1における第一の薄肉部32の存在により、非アーチ形弱化ライン30が破断することなく容易かつ確実に上記開口部に打栓することができる。更に第一の薄肉部32の存在に起因して、打栓後においては、係止突条10の、開口部の外周面に形成された被係止あご部104に対する所定の係止力(保持力)が確保されるのでしっかりと装着され、内圧の上昇によるキャップ2の持ち上がりは確実に防止され、シール突条8の、開口部の内周面102に対するシール機能は充分に確保される。その結果、牛乳びん100の開口部からの牛乳のしみ出しあるいは漏出の発生は充分確実に防止される。
【0031】
また上記した如く、非アーチ形弱化ライン30は、タブ側領域Xには3個配設され、反タブ側領域Yには5個配設されており、開栓のため、指によってタブ12に、上記開口部から離れる方向に力を加えたとき、最初にタブ側領域Xの非アーチ形弱化ライン30b及び30cのうちの1個以上が伸ばされるかあるいは破断させられるので、キャップ2は上記開口部から容易に離脱せしめられる。そして特に下部領域S2における上記第二の薄肉部34の存在に起因して、タブ12に上記の如き力を加えたとき、弱化ライン30は開口端側の下端から弾性的に伸ばされるかあるいは破断させられ易いので、開栓は容易に遂行される。その結果、シール突条8の開口部の内周面102に対する嵌合度を過剰に強くすることなく、シール性が充分確保される程度の範囲内に制限することができ、開栓は子供でも病人でも容易に遂行できる、との効果が一層確実に達成される。
【0032】
上記キャップ2において、第一の薄肉部32は、その下端が少なくとも係止突条10が存在する軸線方向領域まで下方に延びていることが好ましいが、その下端が少なくとも係止突条10の半径方向の頂部に対応する軸線方向位置10aを越える位置まで下方に延びている(図6参照)ことは更に好ましい。第一の薄肉部32の下端が係止突条10が存在する軸線方向領域まで下方に延びていることにより、係止突条10の被係止あご部104に対する係止力が増大せしめられ、牛乳びん100内の内圧の上昇に対し充分に保持力(シール性の維持)が確保される。したがって第一の薄肉部32の下端が係止突条10の半径方向の頂部に対応する軸線方向位置10aを越える位置まで下方に延びている場合には、上記保持力は更に増大せしめられる。
【0033】
上記キャップ2において、タブ側領域Xのタブ12が形成されている周方向の領域の少なくとも一部には係止突条10が配設されていないことが好ましい。上記実施形態においては、図3に示すように、スカート壁6の、タブ12が形成されている周方向の一部の領域における両端を除く領域には係止突条10が存在しないよう構成されている。このような構成によって、開栓の初期に比較的剛性の強いタブ12の部分が容易に上昇せしめられ、開栓が容易となる。更にまた、開栓初期にタブ12が上昇させられ、タブ側領域Xにおける非アーチ形弱化ライン30のうちの1個以上が弾性的に伸ばされるかあるいは破断させられた状態で、反タブ側領域Yの弱化ライン30hに対して周方向に拡大させる傾向の負荷が作用するので、弱化ライン30hが弾性的に伸ばされるかあるいは破断させられ、開栓が著しく容易となる。また上記非アーチ形弱化ライン30hの周方向の両側に等間隔をおいて位置する少なくとも2個の非アーチ形弱化ライン30f及び30g(この実施形態では4個の非アーチ形弱化ライン30f、30g、30d及び30e)が存在するので、開栓時における反タブ側領域Y側の弾性変形あるいは破断がバランス良く行なわれ、開栓が一層容易となる。
【0034】
上記キャップ2において、天面壁4の下面であってシール突条8の半径方向外方位置と、天面壁4の下面とスカート壁6の内周面とが接続される、断面が曲面からなる角部11と、には、それぞれ環状のリブ4a及び4bが形成されている。図7〜図9に示すように、キャップ2が上記の如く牛乳びん100の開口部に装着された状態で、リブ4aは開口部の上端面に密着させられ、リブ4bは開口部の、断面が曲面をなす周縁部の表面に密着させられる。この状態で牛乳びん100が冷蔵庫内に収容され、牛乳の温度が充填温度5℃よりも低い温度、例えば4℃に低下すると、牛乳びん100内が負圧となり外気を吸引しようとする。しかしながら上記リブ4a及び4bが上記開口部の表面に一層強く密着してシール機能が向上し、外気の吸引は確実に防止される。
【0035】
上記キャップ2は、全体として構造が簡単で一体成形(射出成形ないし圧縮成形による一体成形)が可能であり、低コストで大量生産することができる。
【0036】
上記キャップ2において、スカート壁6の外周面には、周方向に間隔をおいて軸線方向に延びる複数個のリブ14が形成されているので、リブ14の各々によってスカート壁6は補強される。このため、成形後における型の無理抜きの遂行に際し、係止突条10によるスカート壁6の上記膨出が幾分低下せしめられ、この膨出の低下分は係止突条10自体が弾性変形することにより吸収される。その結果、無理抜きの際の非アーチ形弱化ライン30の破断が確実に回避される。
【0037】
次に主として図10を参照して、本発明に従って構成された合成樹脂製キャップの他の実施形態について説明する。なお図10において、図1〜図9と実質上同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。図10に一部のみを示し全体が示されていないキャップ40のスカート壁6には、合計10個の薄肉部からなる弱化ライン、すなわち、3個のアーチ形弱化ライン50(a〜c)と、7個の非アーチ形弱化ライン60(a〜g)が、それぞれ周方向に間隔をおいて形成されている。タブ側領域Xには、上記アーチ形弱化ライン50が2個(50a及び50b)形成され、また非アーチ形弱化ライン60が3個(60a〜60c)形成されている。他方反タブ側領域Yには、アーチ形弱化ライン50が1個(50c)形成され、また非アーチ形弱化ライン60が4個(60d〜60g)形成されている。アーチ形弱化ライン50a及び50b、非アーチ形弱化ライン60a〜60gの周方向位置は、それぞれ、図1〜図9に基づいて説明した合成樹脂製キャップ2における、アーチ形弱化ライン20a及び20b、非アーチ形弱化ライン30a〜30gと同一であるが、アーチ形弱化ライン50cの周方向位置は、合成樹脂製キャップ2における非アーチ形弱化ライン30hと同一である。またアーチ形弱化ライン50a〜50cの各々の構成は、上記アーチ形弱化ライン20a及び20bの構成と実質上同一であり、非アーチ形弱化ライン60a〜60gの各々の構成は、上記非アーチ形弱化ライン30a〜30hの各々と実質上同一である。したがって、キャップ40が上記キャップ2と相違するところは、キャップ2の非アーチ形弱化ライン30hに代えてアーチ形弱化ライン50cを配設したことのみである。キャップ40のその他の構成は、キャップ2と実質上同一であるので、キャップ40はキャップ2と同等の作用効果を達成することができる。
【0038】
上記キャップ40においては、タブ側領域Xに配設されたアーチ形弱化ライン50a及び50bに加えて、反タブ側領域Yにも更にアーチ形弱化ライン50cを配設したことにより、開栓時におけるキャップ40のびん離れが更に容易となる。実施形態においては、反タブ側領域Yに配設されたアーチ形弱化ライン50cが、タブ12の周方向中心位置に対し実質上直径方向正反対側に配設されているので、上記びん離れの効果は一層向上せしめられる。以上の説明から明らかなように、反タブ側領域Yには、アーチ形弱化ライン50が少なくとも1個形成されていることが、開栓時におけるびん離れの効果を向上させるために好ましい。また反タブ側領域Yには、タブ12の周方向中心位置に対して実質上直径方向正反対側に1個のアーチ形弱化ライン50が存在することが、開栓時におけるびん離れの効果を更に向上させるために好ましく、更には打栓時におけるキャップ40の均等な拡がりにより打栓性を向上させる上で好ましい。
【0039】
次に図11を参照して、本発明に従って構成された合成樹脂製キャップの更に他の実施形態について説明する。なお図11において、図1〜図9と実質上同一部分は同一符号で示し、説明は省略する。図11に一部のみを示し全体が示されていないキャップ70のスカート壁6には、合計10個の薄肉部からなる弱化ライン、すなわち、4個のアーチ形弱化ライン80(a〜d)と、6個の非アーチ形弱化ライン90(a〜f)が、それぞれ周方向に間隔をおいて形成されている。タブ側領域Xには、上記アーチ形弱化ライン80が2個(80a及び80b)形成され、また非アーチ形弱化ライン70が3個(90a〜90c)形成されている。他方反タブ側領域Yには、アーチ形弱化ライン80が2個(80c及び80d)形成され、また非アーチ形弱化ライン90が3個(90d〜90f)形成されている。アーチ形弱化ライン80a及び80b、非アーチ形弱化ライン90a〜90fの周方向位置は、それぞれ、図1〜図9に基づいて説明したキャップ2における、アーチ形弱化ライン20a及び20b、非アーチ形弱化ライン30a〜30e及び30hと同一であるが、アーチ形弱化ライン80c及び80dの周方向位置は、キャップ2における非アーチ形弱化ライン30f及び30gと同一である。またアーチ形弱化ライン80a〜80dの各々の構成は、上記アーチ形弱化ライン20a及び20bの構成と実質上同一であり、非アーチ形弱化ライン90a〜90fの各々の構成は、上記非アーチ形弱化ライン30a〜30hの各々と実質上同一である。したがって、キャップ70が上記キャップ2と相違するところは、キャップ2の非アーチ形弱化ライン30f及び30gに代えてアーチ形弱化ライン80c及び80dを配設したことのみである。キャップ70のその他の構成は、キャップ2と実質上同一であるので、キャップ70はキャップ2と同等の作用効果を達成することができる。
【0040】
上記キャップ70においては、タブ側領域Xに配設されたアーチ形弱化ライン80a及び80bに加えて、反タブ側領域Yにも更にアーチ形弱化ライン80c及び80dを配設したことにより、開栓時におけるキャップ70のびん離れが更に容易となる。実施形態においては、反タブ側領域Yに配設されたアーチ形弱化ライン80c及び80dは、反タブ側領域Yの周方向中心位置に対して周方向の両側に等間隔をおいて存在するので、アーチ形弱化ライン80a〜80dの、スカート壁6における周方向位置の全体としてのバランスが良く、したがって打栓時におけるスカート壁6の径の均等な拡大が一層バランスが良く遂行され、打栓性を向上させる。更に上記びん離れの効果も一層向上せしめられる。なお上記キャップ2、40及び70において、弱化ラインの全体の数は上記実施形態のいずれにも限定される理由はない。
【0041】
以上、添付図面を参照して、本発明に従って構成された合成樹脂製キャップの好適実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形ないし修正が可能である。例えば、上記アーチ形弱化ライン20は、上記実施形態においては、開口端から天面壁4に向かって所定の周方向幅で延びるよう形成されたスリット24の相互に周方向に対向する両端間であって各々の半径方向外側端間を橋絡する薄肉部22からなると共にキャップ2の軸線に直交する断面がスカート壁6の外周面から半径方向外方に突出する彎曲したアーチ形状をなすよう構成されているが、彎曲したアーチ形状をなす薄肉部22はスカート壁6の外周面から半径方向外方に突出しない実施形態もある。また上記実施形態におけるアーチ形弱化ライン20は、湾曲した頂部が半径方向外方に向けられている、といえるが、これに代えて湾曲した頂部が半径方向内方に向けられている、実施形態もありうる。更にまた、非アーチ形弱化ライン30の薄肉部は、スカート壁6の半径方向内側に溝36を配設することにより形成されるが、スカート壁6の半径方向外側に適宜の溝を配設することにより形成する実施形態もありうる。
【0042】
【発明の効果】
本発明に係る合成樹脂製キャップは、打栓時におけるスカート壁の破断が確実に防止されると共に内容物が外部に漏出しないよう容器開口部に対して充分確実な密封状態を維持しながらしっかりと装着され、しかも開栓時には容器開口部から容易に離脱せしめることができる。本発明に係る合成樹脂製キャップは更に、構造が簡単で一体成形が可能であり、したがって低コストで大量生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された合成樹脂製キャップの実施形態を天面壁側から見た上面図。
【図2】図1に示すキャップの正面図であって軸線から半径方向の一方側を破断して示す正面図。
【図3】図1に示すキャップを開口端側から見た下面図。
【図4】図3のA部拡大図。
【図5】図4のB−B矢視断面拡大図。
【図6】図4のC−C矢視断面拡大図。
【図7】図1ないし図6に示すキャップを牛乳びんに装着した状態を一部を破断して示す正面図。
【図8】図7の破断部分(キャップは図5に示す破断部分)を拡大して示す断面図。
【図9】図1ないし図6に示すキャップを牛乳びんに装着した状態の一部を破断して示す断面図(キャップは図6に示す破断部分)。
【図10】本発明に従って構成された合成樹脂製キャップの他の実施形態を開口端側から見た下面図。
【図11】本発明に従って構成された合成樹脂製キャップの更に他の実施形態を開口端側から見た下面図。
【符号の説明】
2 合成樹脂製キャップ
4 天面壁
6 スカート壁
8 シール突条
10 係止突条
12 タブ
14 リブ
20(a及びb) アーチ形弱化ライン
22 薄肉部
24 スリット
30(a〜h) 非アーチ形弱化ライン
32 第一の薄肉部
34 第二の薄肉部
36 溝
40 合成樹脂製キャップ
50(a〜c) アーチ形弱化ライン
60(a〜g) 非アーチ形弱化ライン
70 合成樹脂製キャップ
80(a〜d) アーチ形弱化ライン
90(a〜f) 非アーチ形弱化ライン
100 牛乳びん
102 開口部
104 被係止あご部
S1 上部領域
S2 下部領域
X タブ側領域
Y 反タブ側領域

Claims (9)

  1. 天面壁と、該天面壁の周囲から下方に延びるスカート壁とを備え、該天面壁の内面には下方に延びかつ容器開口部の内周面に嵌合される環状のシール突条が形成され、該スカート壁の内周面には該容器開口部の外周面に形成された被係止あご部に係止される係止突条が形成され、該スカート壁の開口端における外周面には半径方向外方に突出するタブが周方向の一部の領域にわたって形成されている合成樹脂製キャップにおいて、
    該スカート壁を軸線方向に見て、該タブが周方向の実質上中央に位置付けられる該スカート壁の180°のタブ側領域Xと該スカート壁の他の180°の反タブ側領域Yとに分けたとき、該タブ側領域Xには、該スカート壁の周方向に間隔をおいて該開口端から該天面壁に向かって延びる薄肉部であって軸線に直交する断面が該スカート壁の曲率半径より小さい曲率半径で湾曲したアーチ形状をなすアーチ形弱化ラインが少なくとも2個形成されている、
    ことを特徴とする合成樹脂製キャップ。
  2. 該タブの周方向の両側に等間隔をおいて2個の該アーチ形弱化ラインが存在する、請求項1記載の合成樹脂製キャップ。
  3. 該反タブ側領域Yには、該アーチ形弱化ラインが少なくとも1個形成されている、請求項1又は2記載の合成樹脂製キャップ。
  4. 該反タブ側領域Yには、該タブの周方向中心位置に対して実質上直径方向正反対側に1個の該アーチ形弱化ラインが存在する、請求項1〜3のいずれか1項記載の合成樹脂製キャップ。
  5. 該反タブ側領域Yには該アーチ形弱化ラインが2個形成され、該反タブ側領域Yに形成された該アーチ形弱化ラインは、該反タブ側領域Yの周方向中心位置に対して周方向の両側に等間隔をおいて存在する、請求項記載の合成樹脂製キャップ。
  6. 該アーチ形弱化ラインは、該開口端から該天面壁に向かって所定の周方向幅で延びるよう形成されたスリットの相互に周方向に対向する両端間であって各々の半径方向外側端間を橋絡する薄肉部からなると共に該断面が該スカート壁の外周面から半径方向外方に突出する彎曲したアーチ形状をなす、請求項1〜5のいずれか1項記載の合成樹脂製キャップ。
  7. 該タブ側領域Xには、該スカート壁の周方向に間隔をおいて該開口端から該天面壁に向かって延びる薄肉部であって軸線に直交する断面が該スカート壁と実質上同じ周方向に延びる非アーチ形弱化ラインが少なくとも2個形成されている、請求項1〜6のいずれか1項記載の合成樹脂製キャップ。
  8. 該反タブ側領域Yには、該スカート壁の周方向に間隔をおいて該開口端から該天面壁に向かって延びる薄肉部であって軸線に直交する断面が該スカート壁と実質上同じ周方向に延びる非アーチ形弱化ラインが少なくとも1個形成されている、請求項1〜7のいずれか1項記載の合成樹脂製キャップ。
  9. 該非アーチ形弱化ラインは、該天面壁寄りの上部領域に形成された、残留肉厚の比較的厚い第一の薄肉部と該開口端寄りの下部領域に形成された、該第一の薄肉部より残留肉厚の薄い第二の薄肉部とから構成されている、請求項7又は8記載の合成樹脂製キャップ。
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