JP3963855B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、読取素子にCCDセンサ(電荷結合素子)を用いたデジタル複写機、イメージスキャナ、ファクシミリ等の画像読取装置に関するものであり、特に、原稿サイズをCCDセンサ等の読取センサを用いて検知する画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタル複写機、イメージスキャナ、ファクシミリ装置等においては、読取センサにより原稿の画像を読取るデジタル読取装置を使用している。このデジタル読取装置においては、読取センサとして、CCDセンサ(電荷結合素子)を使用し、原稿画像の濃淡を電気信号レベルの高低に変換している。又、光源を一定の走査速度で原稿面に平行に移動させて走査し、原稿面からの反射光を結像レンズによりCCDユニット上に結像させる読取り光学系としては、原稿台ガラス(プラテンガラス)上に載置された原稿を光源によりスリット照射し、その反射光を第1ミラーにより原稿面に平行に反射させ、互いに直交する第2、第3ミラーを経て逆方向に反射させ、結像レンズによりCCDセンサ上に結像させるように構成したものが一般に採用されている。
【0003】
ここで、この様なデジタル方式の画像読取装置を用いる画像形成装置においては、原稿サイズを正確に検知し、当該原稿サイズに応じた用紙を選択する必要があるが、用紙を選択する際に、特別な操作をすることなく、原稿を原稿台ガラス上にセットしただけで自動的に最適な転写紙が選択される技術を用いた自動原稿サイズ検知装置が開示されている。この様な自動原稿サイズ検知装置としては,例えば、原稿がセットされる原稿台ガラスに対応させて原稿の長さを検知するフォトセンサを配置するとともに、原稿の幅を検知するCCDセンサを設け、ユーザーがスイッチをONした後に第1の光学キャリジの光源を点灯させ、CCDセンサ上に結像された原稿の情報から幅方向の長さを検出するとともに、長手方向の原稿長さをフォトセンサによって検出し、当該2つのセンサからの情報により、原稿サイズを決定するものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−207239号公報(第2−4頁、第1−3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の原稿サイズ検知装置においては、原稿カバー(プラテンカバー)を閉じた状態で原稿サイズを検知することを想定しているため、原稿カバーの裏面に設けられ、原稿を押圧するクッションの押圧面の色を、通常使用される白色原稿と同じ色(白色)にしてしまうと、正確な原稿サイズの検知が行えないという問題点があった。又、この問題点を解消するために、上述の原稿サイズ検知装置においては、上記クッションの押圧面の色を白色原稿と異なった色にしなくてはならず、当該クッションが著しく汚れたり、当該クッションとほぼ同じ色の地色の原稿を使用した場合には、やはり正確な原稿サイズの検知が行えないという問題点があった。
【0006】
更に、原稿カバーを解放した状態で原稿サイズの検知を行った場合は、室内の照明光が外乱光として作用してしまい、正確な原稿サイズの検知が行えないという問題点があった。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決し、原稿サイズの検知性能を向上させることにより、原稿の色や外乱光による影響を受けるこなく、当該原稿のサイズを正確に検知し、原稿サイズに応じた最適な用紙を選択することができる画像読取装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、原稿台ガラス上に置かれた原稿を押圧する原稿カバーと、前記原稿カバーが閉途中の予め決められた位置になったことを検知するセンサと、前記センサが検知すると点灯する光源とを備え、前記光源により照射され、前記原稿により反射された反射光を、ミラーにより更に反射させるとともに、CCDセンサに対面して設けられた結像レンズを介して前記CCDセンサに入射させ、前記CCDセンサ上に結像させる画像読取装置において、
前記CCDセンサの画素領域は、前記原稿のサイズに対応して主走査方向に複数の画素領域に分割されており、前記複数の画素領域の各々には、前記反射光による受光量に関する閾値が設定されており、前記CCDセンサは前記複数の画素領域の各々へ入射する前記反射光による受光量と前記閾値とを比較することにより、前記原稿の幅サイズを検知することを特徴とする。
【0009】
ここで、本発明においては、光源を点灯させた状態で、光源を所定の原稿サイズ検知位置からスキャン方向またはリターン方向に所定距離移動させ、複数の反射光を複数の画素領域に入射させることによりに、原稿の幅サイズを検知するものとすることができる。
【0011】
又、本発明においては、複数の画素領域は、画像読取装置本体の上面に設けられた原稿台ガラスの主走査方向奥側に載置される原稿の幅サイズを検知するために用いられる第1の画素領域と、原稿台ガラスの主走査方向手前側に載置される原稿の幅サイズを検知するために用いられる第2の画素領域と、原稿台ガラスの主走査方向奥側と手前側の間に載置される原稿の幅サイズを検知するために用いられる第3の画素領域に分割されており、第1の画素領域における閾値を、第3の画素領域において設定された閾値よりも小さい第1の検出限界値まで引き下げて設定するとともに、第2の画素領域における閾値を、第3の画素領域において設定された閾値よりも大きい第2の検出限界値まで引き上げて設定するものとすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る画像読取装置の外観構成を示す概略図である。図1において、画像読取装置50は、画像読取装置本体1と、画像読取装置本体1の上面に設けられた原稿台ガラス2と、当該原稿台ガラス2の上面に設けられた原稿サイズ支持部材22と、当該原稿台ガラス2上に置かれた原稿3を押圧し支持する原稿カバー4を備えており、当該原稿カバー4は、画像読取装置本体1の側方に設けられた原稿カバー支持部5により、上下方向に開閉可能となるように支持されている。尚、当該原稿カバー支持部5を画像読取装置本体1の内部に設け、原稿カバー4を上下方向に開閉可能となるように支持する構成としても良い。又、原稿カバー4の裏面(即ち、原稿3側)には、原稿3を直接押圧する白色のクッション21が設けられており、原稿カバー4を閉じた状態においては、白色のクッション21が原稿3を原稿台ガラス2に対して均一に押圧できるようになっている。
【0013】
又、原稿カバー支持部5には、原稿カバー4の開閉状態を検知するためのセンサ6が設けられており、画像読取装置本体1と原稿カバー支持部5の間に設けられた原稿カバー開閉検知用の補助部材7と当該センサ6によりスイッチが構成されている。
【0014】
即ち、図1に示す様に、補助部材7の上方先端部7bは、原稿カバー4が完全に原稿台ガラス2上をカバーした状態から20°〜30°以上開いた状態では、当該原稿カバー4と当接しないが、図3に示す様に、原稿カバー4を当該原稿カバー4が完全に原稿台ガラス2上をカバーした状態から20°〜30°開いた状態となるまで閉じると、当該原稿カバー4と当接するとともに、下方に移動する構成となっており、原稿カバー4の開閉に連動して、当該補助部材7が上下方向に移動する様になっている。又、図2に示す様に、センサ6は、赤外線等を発する発光ダイオードからなる発光素子8と、フォトダイオードからなる受光素子9を有している。そして、原稿カバー4が上記角度以上開いた状態(即ち、図1に示す状態)にある場合は、補助部材7に形成された突起部7aは、図2に実線で示す7aの状態にあり、この状態下では、発光素子8と受光素子9は遮光状態(即ち、スイッチOFFの状態)にあるが、図3に示す様に、原稿カバー4が上記角度の範囲まで閉じられ、これに連動して補助部材7が下方に移動すると、補助部材7に形成された突起部7aも下方に移動し、図2において点線で示す7a'の状態になり、発光素子8と受光素子9の遮光状態が解除され(即ち、スイッチONの状態)、光信号が発生する構成となっている。
【0015】
即ち、上記スイッチは、図3に示す様に、原稿カバー4が完全に原稿台ガラス2上をカバーした状態から20°〜30°開いた状態まではONの状態となり、それ以上開いた状態では、図1に示す様にOFFの状態となる。この様に、本実施形態においては、原稿カバー4の開閉角を基準として、上記スイッチの切り換えが行われる構成となっている。
【0016】
図4は、本発明の実施形態に係る画像読取装置の全体構成を示す概略図である。図4において、画像読取装置本体1は、原稿台ガラス2上に置かれた原稿3に光を照射して原稿3を照明する光源10と、原稿3により反射された反射光を90度方向に反射する第1ミラー11とから構成される第1光学系ユニット12と、第1ミラー11による反射光を90度方向に反射する第2ミラー13と、第2ミラー13による反射光を更に90度方向に反射する第3ミラー14とから構成される第2光学系ユニット15を備えている。
【0017】
又、画像読取装置本体1の内部には、結像レンズ16と、CCDセンサ17が搭載されたCCDユニット18が設けられており、第3ミラー14により反射された原稿3からの反射光は、CCDセンサ17に対面して設けられた結像レンズ16により収束され、当該結像レンズ16を介してCCDセンサ17に入射し、当該CCDセンサ17上に結像される。そして、原稿3上を走査した画像の光は、CCDセンサ17により電気信号に変換され、原稿画像の濃淡が電気信号レベルの高低に変換される。
【0018】
又、上記構成においては、結像レンズ16、及びCCDセンサ17は画像読取装置本体1に固定されているが、光源10がスキャン方向に移動しても原稿側光路長が変化しないようにするために、光源10と第1ミラー11とから構成される第1光学ユニット12と、第2ミラー13と第3ミラー14とから構成される第2光学ユニット15は、各々、一定速度で移動可能となるように設けられている。
【0019】
又、本実施形態における画像読取装置本体1内の所定の位置には、原稿台ガラス2上に置かれた原稿3の長手方向のサイズを検知するためのセンサ20が設けられており、当該センサ20は支持部材19に取り付けられている。このセンサ20は、例えば、発光素子と受光素子から構成されており、受光素子が原稿3の反射光を受光するか否かによって当該箇所に原稿3があるか否かの検知を行い、原稿3の長手方向サイズの検知を行うものである。
【0020】
又、このセンサ20は、図5に示す様に、原稿台ガラス2の上方から見た場合に、原稿台ガラス2にセット可能な原稿の横送りの最大サイズ(図5においては、A4Yサイズ)の後端部検知位置に対して、少しだけ後部位置に配置されており、原稿サイズ支持部材22を指標として、先端レジ線Xと側部レジ線Yに沿って載置された原稿3が縦送りの場合は、A5サイズよりも大きいサイズの原稿は、全てセンサ20により検知されることになり、逆に、原稿が横送りの場合は、横送りの最大サイズであるA4Yサイズの原稿は、当該センサ20により検知されないことになる。従って、当該センサ20により検知された原稿は、縦送り状態で原稿台ガラス2上に載置されている状態であることが検知される。本実施形態においては、この様にして、原稿台ガラス2上に置かれた原稿3の長手方向のサイズが検知される。
【0021】
又、画像読取装置本体1の内部に設けられたCCDセンサ17は、原稿台ガラス2上に置かれた原稿3の幅サイズの検知を行うものであり、CCDセンサ17へ入射する反射光による受光量に基づいて、原稿台ガラス2上に置かれた原稿3の幅サイズを検知する。又、原稿3の幅サイズの判定を行う際には、上記受光量に基づく電荷量(アナログ信号)をA/D変換器(不図示)によりデジタル信号に変換し、当該デジタル信号に基づいて、原稿サイズ判定手段(不図示)により、原稿3の幅サイズが判定されることになる。
【0022】
又、当該CCDセンサ17の画素領域は、原稿台ガラス2上に載置される原稿3のサイズに対応して複数の画素領域に分割されており、当該CCDセンサ17は、この複数の画素領域の各々へ入射する原稿3からの反射光による受光量に基づいて、原稿3の幅サイズを検知する。以下、上記画素領域が3つに分割されている場合を例に挙げて説明する。例えば、原稿3の最大幅(図5においては、A3原稿の幅)が約300mmであって、側部レジ線Y方向におけるCCDセンサ17の画素数を7500とすると、原稿台ガラス2の主走査方向奥側(図3、図5に示す▲1▼側)に載置されるA6サイズ、又はB6サイズの原稿3に関しては、図5に示す先端レジ線Xから0〜100mmの範囲(図5に示すaの範囲)に対応する第1の画素領域(1〜2500の画素領域)への入射光による受光量に基づいて、原稿3の幅サイズを検知する。同様に、原稿台ガラス2の主走査方向手前側(図3、図5に示す▲2▼側)に載置されるA4サイズ、B4サイズ、A3サイズ、B5Yサイズ、及びA4Yサイズの原稿3に関しては、先端レジ線Xから201〜300mmの範囲(図5に示すcの範囲)に対応する第2の画素領域(5001〜7500の画素領域)への入射光による受光量に基づいて、原稿3の幅サイズを検知し、原稿台ガラス2の主走査方向奥側と手前側の間(図3、図5に示す▲1▼側と▲2▼側の間)に載置されるA5サイズ、又はB5サイズの原稿3に関しては、図5示す先端レジ線Xから101〜200mmの範囲(図5に示すbの範囲)に対応する第3の画素領域(2501〜5000の画素領域)への入射光による受光量に基づいて、原稿3の幅サイズを検知する。
【0023】
つまり、CCDセンサ17の画素領域は、画像読取装置本体1の上面に設けられた原稿台ガラス2の主走査方向奥側に載置される原稿3の幅サイズを検知するために用いられる第1の画素領域と、原稿台ガラス2の主走査方向手前側に載置される原稿3の幅サイズを検知するために用いられる第2の画素領域と、原稿台ガラス2の主走査方向奥側と手前側の間に載置される原稿3の幅サイズを検知するために用いられる第3の画素領域に分割されている。
【0024】
ここで、本実施形態においては、補助部材7とセンサ6により構成されるスイッチがONになると、光源10が短時間(例えば、10msec)点灯し、原稿3により反射された反射光がCCDセンサ17に入射することにより、原稿3の境界ライン(エッジ)が判定され、当該原稿3の幅サイズが検知される構成となっている。
【0025】
即ち、原稿カバー4の裏面に設けられたクッション21は白色となっているので、原稿カバー4を完全に閉じた状態で原稿サイズを検知しようとすると、原稿地色とクッション21の色との間の識別が困難となるため、正確な原稿サイズの検知が行えないことになる。一方、原稿カバー4を解放した状態で原稿サイズの検知を行った場合は、室内の照明光が外乱光として作用してしまい、やはり正確な原稿サイズの検知が行えないことになる。従って、これらの不都合を解消するためには、原稿サイズの自動検知を行う場合に、原稿カバー4をある程度開いた状態で行う必要があると言える。そこで、本実施形態においては、原稿カバー4が完全に原稿台ガラス2上をカバーした状態から所定角(20°〜30°)開いた状態をスイッチONの状態とし、この状態下で、原稿3の境界ライン(エッジ)を判定し、当該原稿3の幅サイズを検知する構成としている。即ち、20°〜30°の間でONからOFF、又はOFFからONに切り替わるセンサ6からの情報を用いて、原稿サイズの検知を行っている。
【0026】
以上の構成により、ある程度の正確な原稿サイズの検知を行うことができるようになるが、誤検知を完全に防止するには、まだ不十分であると言える。なぜならば、図3に示す様に、原稿台ガラス2とクッション21の離間距離において、原稿台ガラス2の主走査方向奥側(図3、図5に示す▲1▼側)における原稿台ガラス2とクッション21との離間距離23が最も短くなっており、原稿台ガラス2の主走査方向奥側に載置される原稿3の幅サイズを検知するために用いられるCCDセンサ17の第1の画素領域(即ち、図5に示すaの範囲に対応する画素領域)とクッション21が近接した状態にあるため、原稿台ガラス2に原稿3が載置されていない場合に、クッション21からの反射光により、原稿ありとの誤検知が生じる場合がある。
【0027】
従って、本実施形態においては、まず、CCDセンサ17における上記3つの画素領域(即ち、第1〜第3の画素領域)の各々において、原稿境界検出用閾値を設定する。ここで、原稿境界検出用閾値とは、入射光による受光量に関する閾値であって、CCDセンサ17は、上記3つの画素領域の各々において、当該閾値と受光量を比較し、当該閾値に対応する受光量がある画素まで原稿3が存在すると判断して、原稿3の幅サイズを検知する。
【0028】
上記、各画素領域のうち、まず、第3の画素領域(2501〜5000の画素領域)における原稿境界検出用閾値を設定する。即ち、原稿台ガラス2の主走査方向奥側と手前側の間に載置される原稿3に関しては、第3の画素領域への入射光による受光量に基づいて、原稿3の幅サイズを検知するが、この画素領領域においては、当該画素領域における飽和光量を100%とした場合に、当該飽和光量に対し50%の受光量を原稿境界検出用閾値として設定し、この原稿境界検出用閾値に対応する受光量がある画素まで原稿3が存在すると判定する様にしておく。例えば、原稿台ガラス2の主走査方向奥側と手前側の間にB5サイズの原稿3が載置されている場合であって、上記飽和光量に対し原稿境界検出用閾値である50%の受光量がある画素が4000番目の画素であった場合は、当該4000番目の画素まで原稿3が存在すると判断して、原稿3の幅サイズを検知する。この様に、本画素領域においては、上記原稿境界検出用閾値に対応する受光量がある画素(即ち、画素境界)を検出し、原稿3の幅サイズを検知する。
【0029】
次に、原稿台ガラス2の主走査方向奥側に載置される原稿3の幅サイズを検知するCCDセンサ17の画素領域(つまり、第1の画素領域)における原稿境界検出用閾値を所定の検出限界値(以下、第1の検出限界値と言う)まで引き下げて設定しておく。即ち、上述のごとく、原稿台ガラス2の主走査方向奥側に載置される原稿3に関しては、第1の画素領域への入射光による受光量に基づいて、原稿3の幅サイズを検知するが、当該画素領域における飽和光量を100%とした場合に、当該飽和光量に対し30%の受光量を上記第1の検出限界値に設定しておき、当該第1の検出限界値に対応する受光量がある画素まで原稿3が存在すると判定する様に、当該画素領域における原稿境界検出用閾値を設定する。つまり、第1の画素領域における原稿境界検出用閾値を、上述した第3の画素領域において設定された原稿境界検出用閾値(飽和光量に対し50%の受光量)よりも小さい第1の検出限界値(飽和光量に対し30%の受光量)まで引き下げて設定するということである。例えば、原稿台ガラス2の主走査方向奥側にB6サイズの原稿3が載置されている場合であって、上記飽和光量に対し第1の検出限界値である30%の受光量がある画素が2000番目の画素であった場合は、当該2000番目の画素まで原稿3が存在すると判断して、原稿3の幅サイズを検知する。この様に、当該画素領域における原稿境界検出用閾値を上記第1の検出限界値まで引き下げて設定しておき、当該第1の検出限界値に対応する受光量がある画素(即ち、画素境界)を検出することにより、CCDセンサ17の第1の画素領域(即ち、図5に示すaの範囲に対応する画素領域)とクッション21が近接した状態にある場合でも、クッション21からの反射光に基づく誤検知を回避することができる様になるため、正確な原稿サイズの検知を行うことができる様になる。
【0030】
一方、図3に示す様に、原稿台ガラス2とクッション21の離間距離において、原稿台ガラス2の主走査方向手前側(図3、図5に示す▲2▼側)における原稿台ガラス2とクッション21との離間距離24が最も長くなっており、原稿台ガラス2の主走査方向手前側に載置される原稿3の幅サイズを検知するために用いられるCCDセンサ17の第2の画素領域(即ち、図5に示すcの範囲に対応する画素領域)とクッション21が離れた状態にあるため、高い輝度を有する外乱光が照射されている場合に、当該外乱光により誤検知が生じる場合がある。
【0031】
従って、CCDセンサ17における上記3つの画素領域(即ち、第1〜第3の画素領域)の各々において設定された原稿境界検出用閾値のうち、原稿台ガラス2の主走査方向手前側に載置される原稿3の幅サイズを検知するCCDセンサ17の画素領域(つまり、第2の画素領域)における原稿境界検出用閾値を所定の検出限界値(以下、第2の検出限界値と言う)まで引き上げて設定しておく。
【0032】
即ち、上述のごとく、原稿台ガラス2の主走査方向手前側に載置される原稿3に関しては、第2の画素領域への入射光による受光量に基づいて、原稿3の幅サイズを検知するが、当該画素領領域における飽和光量を100%とした場合に、当該飽和光量に対し70%の受光量を上記第2の検出限界値に設定しておき、当該第2の検出限界値に対応する受光量がある画素まで原稿3があると判定する様に、当該画素領域における原稿境界検出用閾値を設定する。つまり、第2の画素領域における原稿境界検出用閾値を、上述した第3の画素領域において設定された原稿境界検出用閾値(飽和光量に対し50%の受光量)よりも大きい第2の検出限界値(飽和光量に対し70%の受光量)まで引き上げて設定するということである。例えば、原稿台ガラス2の主走査方向手前側にB4サイズの原稿3が載置されている場合であって、上記飽和光量に対し第2の検出限界値である70%の受光量がある画素が6000番目の画素であった場合は、当該6000番目の画素まで原稿3が存在すると判断して、原稿3の幅サイズを検知する。この様に、当該画素領域における原稿境界検出用閾値を上記第2の検出限界値まで引き上げて設定しておき、当該第2の検出限界値に対応する受光量がある画素(即ち、画素境界)を検出することにより、CCDセンサ17の第2の画素領域(即ち、図5に示すcの範囲に対応する画素領域)とクッション21が離れた状態にある場合でも、高い輝度を有する外乱光に基づく誤検知を回避することができる様になるため、正確な原稿サイズの検知を行うことができる様になる。
【0033】
図6は、原稿サイズを決定する手順を示すフローチャートである。この手順では、まず、原稿カバー4を開け(ステップS1)、当該原稿カバー4に連動させて補助部材7を上方向に移動させて、発光素子8と受光素子9を遮光状態にし、センサ6をスイッチOFFの状態にする(ステップS2)。そうすると、第1光学系ユニット12と第2光学系ユニット15が、所定の原稿サイズ検知位置(ホームポジション)に移動する(ステップS3)。次に、原稿台ガラス2上に原稿3をセットし(ステップS4)、原稿カバー4を図3において説明した所定角度(20°〜30°)まで閉め(ステップS5)、当該原稿カバー4に連動させて補助部材7を下方向に移動させて、発光素子8と受光素子9の遮光状態を解除し、センサ6をスイッチONの状態にする(ステップS6)。
【0034】
センサ6のスイッチがONになると、光源10が短時間(例えば、10msec)点灯し(ステップS7)、原稿3により反射された反射光は、第1光学系ユニット12、第2光学系ユニット15、及び結像レンズ16を経て、CCDセンサ17に入射する。次に、図5において説明したCCDセンサ17の3つの各画素領域において、画素境界(原稿3の境界ライン)が検出されるとともに、CCDセンサ17により原稿3の幅サイズが検知され(ステップS8)、原稿3の幅サイズが確定する(ステップS9)。この際、上記3つ画素領域のいずれにおいても、画素境界が存在しないものと判定された場合は、原稿がないものと判断する(ステップS10)。
【0035】
又、センサ6のスイッチがONの状態になると(ステップS6)、上記CCDセンサ17による原稿3の幅サイズの検知と並行して、センサ20により原稿台ガラス2上に置かれた原稿3の長手方向のサイズが検知され、当該サイズが確定される(ステップS11)。次いで、ステップS9により確定された原稿3の幅サイズと、ステップS11により確定された原稿3の長手方向のサイズに関する情報に基づいて、上述の原稿サイズ判定手段により、原稿サイズが判定される(ステップS12)。
【0036】
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて各部の構造、形状等を適宜変更することが可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
【0037】
例えば、上記実施形態においては、センサ6をスイッチOFFの状態にし(ステップS2)、第1光学系ユニット12と第2光学系ユニット15を所定の原稿サイズ検知位置(ホームポジション)に移動させ(ステップS3)、光源10を短時間点灯させる構成としたが(ステップS7)、光源1を点灯させたまま(即ち、光源1を点灯させた状態で)、当該光源1を上記ホームポジションからスキャン方向またはリターン方向(即ち、副走査方向)に所定距離移動させ(即ち、第1光学系ユニット12と第2光学系ユニット15を上記ホームポジションからスキャン方向またはリターン方向に所定距離移動させ)、原稿3により反射された複数の反射光を、CCDセンサ17の上記複数の画素領域に入射させることにより、原稿3の幅サイズを検知する構成としても良い。この構成により、上記CCDセンサ17に入射する複数の入射光に関する複数のデータを得ることができる様になり、原稿3の幅サイズの検知性能が向上するため、これらの複数のデータに基づいて、原稿3のサイズをより精度良く決定することが可能になる。
【0038】
【発明の効果】
以上、説明した様に、本発明によれば、CCDセンサの画素領域を、原稿のサイズに対応した原稿境界検出用閾値が設定された3つの領域に分割し、かつ、原稿台ガラスの主走査方向奥側に載置される原稿の幅サイズを検知するCCDセンサの第1の画素領域における原稿境界検出用閾値を所定の検出限界値(第1の検出限界値)まで引き下げて設定しておくとともに、原稿台ガラスの主走査方向手前側に載置される原稿の幅サイズを検知するCCDセンサの第2の画素領域における原稿境界検出用閾値を所定の検出限界値(第2の検出限界値)まで引き上げて設定しておくことにより、クッションからの反射光、及び高い輝度を有する外乱光に基づく原稿幅の誤検知を回避することができるため、正確な原稿サイズの検知を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の実施形態に係る画像読取装置の外観構成を示す概略図である。
【図2】は、本発明の実施形態に係る画像読取装置におけるスイッチの構成を説明するための斜視図である。
【図3】は、本発明の実施形態に係る画像読取装置の外観構成を示す概略図である。
【図4】は、本発明の実施形態に係る画像読取装置の全体構成を示す概略図である。
【図5】は、本発明の実施形態に係る画像読取装置におけるCCDセンサの画素領域と原稿サイズとの関係を説明するための上面図である。
【図6】は、本発明の実施形態に係る画像読取装置における原稿サイズを決定する手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像読取装置本体
2 原稿台ガラス
4 原稿カバー
5 原稿カバー支持部
6 センサ
7 補助部材
7a 突起部
8 発光素子
9 受光素子
10 光源
11 第1ミラー
13 第2ミラー
14 第3ミラー
16 結像レンズ
17 CCDセンサ
18 CCDユニット
20 センサ
21 クッション
22 原稿サイズ支持部材

Claims (3)

  1. 原稿台ガラス上に置かれた原稿を押圧する原稿カバーと、前記原稿カバーが閉途中の予め決められた位置になったことを検知するセンサと、前記センサが検知すると点灯する光源とを備え、前記光源により照射され、前記原稿により反射された反射光を、ミラーにより更に反射させるとともに、CCDセンサに対面して設けられた結像レンズを介して前記CCDセンサに入射させ、前記CCDセンサ上に結像させる画像読取装置において、
    前記CCDセンサの画素領域は、前記原稿のサイズに対応して主走査方向に複数の画素領域に分割されており、前記複数の画素領域の各々には、前記反射光による受光量に関する閾値が設定されており、前記CCDセンサは前記複数の画素領域の各々へ入射する前記反射光による受光量と前記閾値とを比較することにより、前記原稿の幅サイズを検知することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記光源を点灯させた状態で、前記光源を所定の原稿サイズ検知位置からスキャン方向またはリターン方向に所定距離移動させ、複数の前記反射光を前記複数の画素領域に入射させることによりに、前記原稿の幅サイズを検知することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記複数の画素領域は、画像読取装置本体の上面に設けられた原稿台ガラスの主走査方向奥側に載置される前記原稿の幅サイズを検知するために用いられる第1の画素領域と、前記原稿台ガラスの主走査方向手前側に載置される前記原稿の幅サイズを検知するために用いられる第2の画素領域と、前記原稿台ガラスの主走査方向奥側と手前側の間に載置される前記原稿の幅サイズを検知するために用いられる第3の画素領域に分割されており、前記第1の画素領域における前記閾値を、前記第3の画素領域において設定された前記閾値よりも小さい第1の検出限界値まで引き下げて設定するとともに、前記第2の画素領域における前記閾値を、前記第3の画素領域において設定された前記閾値よりも大きい第2の検出限界値まで引き上げて設定することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
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