JP3963201B2 - 近傍情報提供方法及びシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、センタ装置と移動体端末装置とを例えば無線通信を介して接続し、センタ装置から移動体端末装置に目的に応じた情報を提供する方法及びシステムに関するものである。特にサービス利用者の現在位置近傍の情報を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
サービス利用者の現在位置の近傍情報を目的に応じて提供するシステムとして、「特開平08−111725」に開示されているものがある。ここに記載されたシステムは、携帯型通信装置と固定局とのデータのやりとりにより、サービス利用者に情報を提供する。まず、携帯型通信装置は、入力手段を介してサービス利用者が入力した情報の種別のデータ並びにGPS(Global Positioning System )等の測位手段を介して測位した緯度及び経度のデータを通信手段で固定局(情報サービスセンタ等)に送信する。固定局が緯度及び経度のデータに基づいて該当する区画(エリア)を判断し、エリアの地図、デパート、店舗情報、映画・イベント情報、観光案内、電車、バス等の発着時間又は混雑状況、レストランの案内等の情報のデータの中から(情報の種別のデータ)に基づいた目的のデータを携帯型通信装置に送信する。携帯型通信装置はその受信したデータを例えば表示手段に表示する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなシステムでは、緯度及び経度のデータに基づいて固定局が判断するエリアは、あらかじめ一定範囲で区切られたものであるため、サービス利用者がエリアの中心にいればあまり不都合はないが、サービス利用者の現在位置とエリアの中心との差が広がれば広がるほど、一定距離範囲内の情報よりもその範囲外の情報が多くなることがある。例えば、サービス提供者が近くのバス停の情報が欲しい場合でも、そのエリアの範囲外にある近くのバス停の情報が提供されず、そのバス停より遠くのバス停の情報が提供されたりする場合も起こりうる。
【0004】
そこで、サービス利用者の現在位置を中心とした範囲に基づいて、サービス利用者が得たい情報を提供できるような方法及びシステムの実現が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る近傍情報提供方法は、少なくとも位置データを含む目標物の情報を有し、移動体端末装置から与えられたデータに基づいて該当する目標物の情報を提供する近傍情報提供方法において、与えられたデータとして移動体端末装置の位置データ及び、目標物の種類のデータが与えられる工程と、与えられた位置データが表す位置から互いに目標物の種類に基づいて定められた任意の距離だけ離れた平行な2直線と、2直線と直交し、位置から互いに任意の距離だけ離れた2つの直線とで形成された矩形領域を抽出範囲として、目標物の位置データに基づいて抽出範囲内にある目標物を抽出する工程と、抽出した目標物の情報を提供する工程とを有している。
【0006】
本発明においては、与えられた位置データに基づいて、その位置データが表す位置を中心とする矩形領域を抽出範囲として目標物を抽出し、その情報を提供する。
【0007】
また、本発明に係る近傍情報提供システムでは、移動体端末装置とセンタ装置との間でデータのやりとりを行い、移動体端末装置から送信されるデータに基づいてセンタ装置が検索した目標物に対する情報を移動体端末装置に送信する近傍情報提供システムにおいて、そのセンタ装置では、回線接続した移動体端末装置とのデータ送受信制御を行い、緯度データ及び経度データ並びに検索する目標物の種類を示す区分データの入力を促すための音声データを移動体端末装置に送信する通信手段と、移動体端末装置から衛星測位に基づいた緯度データ及び経度データ並びに区分データが送信されると、緯度データ及び経度データに基づいて、移動体端末装置の現在位置を算出し、現在位置から互いに目標物の種類に基づいて定めた距離だけ離れた平行な2直線と、2直線と直交し、現在位置から互いに目標物の種類に基づいて定めた距離だけ離れた2つの直線とで形成された矩形領域を抽出範囲として設定する抽出範囲設定手段と、目標物の種類のデータ並びに目標物の緯度データ及び経度データを少なくとも目標物の情報として有し、送信された区分データ及び抽出範囲設定手段が設定した抽出範囲に基づいて、該当する前記目標物を抽出するデータベース手段と、抽出した目標物と現在位置との距離を算出して目標物の種類に基づいて定めた距離と比較し、抽出した目標物と現在位置との距離が、目標物の種類に基づいて定めた距離以下の目標物を検索して、検索した目標物に対する情報を送信する距離計算手段とを備えている。
本発明においては、移動体端末装置から送信されるデータに基づいて該当する目標物を検索するセンタ装置において、通信手段が、回線接続した移動体端末装置とのデータ送受信制御を行い、緯度データ及び経度データ並びに検索する目標物の種類を示す区分データの入力を促すための音声データを移動体端末装置に送信する。GPS等の衛星測位により得られた緯度データ及び経度データ並びに区分データが移動体端末装置から送信されると、抽出範囲設定手段が、移動体端末装置の現在位置を算出し、現在位置を中心とする矩形領域を設定する。データベース手段が、設定された抽出範囲から区分データにより指定された種類の目標物を抽出する。距離計算手段が、抽出した目標物と現在位置との距離を算出して目標物の種類に基づいて定めた距離と比較し、抽出した目標物と現在位置との距離が、目標物の種類に基づいて定めた距離以下の目標物を検索して、検索した目標物に対する情報を送信する。これにより、現在位置を中心とし、目標物の種類に応じて定めた距離を半径とする円形領域の目標物の情報を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施形態1.
図1は本発明の第1の実施の形態に係る近傍情報提供方法を実現するためのシステムの構成図である。本実施の形態を実現するためのシステムは、センタ装置100、移動体端末装置200、中継装置300及び回線400で構成される。
【0009】
センタ装置100は、移動体端末装置200との通信により、送信される緯度データ及び経度のデータに基づいて、その地点から一定距離範囲内のランドマーク(目標物)を検索し、検索結果データを送信する。センタ装置100は、その動作により、さらにセンタ通信手段101、センタ制御手段102及びデータベース手段103で構成される。センタ通信手段101は、公衆回線400等を介して、回線接続した移動体端末装置200とセンタ制御装置100(特にセンタ制御手段102)との間のデータの通信制御を行う。また、移動体端末装置200と回線接続した時に、センタ制御装置100に送信するデータ入力をサービス利用者に促すような音声ガイダンス等のやりとりを行ったりもする。センタ制御手段102は、例えば、検索結果データ送信終了後の回線切断をセンタ通信手段101に指示したり、データベース手段103に抽出条件設定データを送信し、近傍情報のデータを抽出させたりする等、センタ装置内の各手段を制御する。また、緯度データ及び経度データ並びにサービス利用者が得たい建物等に応じて定められた検索距離に基づいたデータ抽出範囲を設定する抽出範囲設定手段としての役割、さらに、データベース手段103から送信された近傍情報のデータから、さらに距離計算処理を行って移動体端末装置200に送信する検索結果データを決定する距離計算手段としての役割等を果たす。通常、センタ制御手段102では、これらの動作をあらかじめ定めて記録媒体に記録されたプログラムに基づいて制御手段等が処理を行う。データベース手段103は、例えば地図のデータ及びランドマーク等の緯度、経度、電話番号、住所等のデータを格納し、センタ制御手段102から送信される抽出条件設定データに基づいて近傍情報の結果データを抽出する。
【0010】
移動体端末装置200は、移動体に搭載又は装着され、サービス利用者の現在位置のデータ及び指示のサービス利用者のデータを送信する。また受信した結果データに基づいて、例えば表示、音声等の出力を行い、サービス利用者に情報を提供する。本実施の形態では移動体端末装置200として一般の携帯電話を利用するものとする。したがって、移動体端末装置200と中継手段300との間では無線による通信が行われる。移動体端末装置200は、その動作により、さらに端末通信手段201、端末制御手段202、測位手段203、入力手段204及び出力手段205で構成される。端末通信手段201は、中継手段300等を介して移動体端末装置200との通信制御を行う。端末制御手段202は、通信、発音、表示等を行わせるために、信号として入力される各種データの処理(例えば検索結果データの処理等)、移動体端末装置200内の各手段の制御等を行う。測位手段203は、GPS用衛星から送信されている信号を受信し、その信号に基づいて移動体端末装置200の現在位置の経度データ及び緯度データを算出する。入力手段204は、サービス利用者が入力する指示及びデータを入力信号として端末制御手段202に送信する。出力手段205は、例えば表示手段や発音手段で構成され、端末制御手段202から送信される表示信号に基づいて表示したり、音声信号に基づいて発音したりする。
【0011】
中継装置300は、移動体端末装置200から無線で送信される信号を回線400に送信し、回線400から送信される信号を移動体端末装置200に無線送信する。回線400は、例えば電話回線や専用回線等で構成されるものである。
【0012】
本実施の形態は、サービス利用者の現在位置から、そのサービス利用者の得たいランドマーク等によりあらかじめ定めた距離範囲にあるランドマーク等の情報を検索して提供し、サービス利用者のニーズに応じた情報を提供しようとするものである。
【0013】
図2はデータベース手段103に格納されているテーブル構成例を表す図である。本実施の形態のデータベース手段103には、区分情報テーブルTJ及び構成要素テーブルTNが格納されている。区分情報テーブルTJは、区分番号、検索距離及びテーブル名称をフィールドとしている。区分情報テーブルTJ中の検索距離のフィールドの各データは、緯度及び経度のデータと同じように、度(°)、分(′)、秒(″)で表現される。この検索距離フィールドとは、例えば、バス停を検索しようとするサービス利用者は徒歩が多いので、ある程度近距離のものだけを提供すればいい場合が多い等、サービス利用者の行動範囲に基づいてあらかじめランドマーク等毎に定めた検索距離である。テーブル名称のフィールドには、構成要素テーブルTNを構成する角構成要素テーブルTNn(n=1,2,3…)の名称のデータが格納されている。そしてテーブル名称の各データと構成要素テーブルTNの各構成要素テーブルTNnとがリンク(関連づけ)されている。この構成要素テーブルTNnは、例えば駅、バス停、公共施設、飲食店等、ランドマークの種類別にそれぞれ緯度(Xt)、経度(Yt)、名称(店名等)、住所、電話番号、付帯情報等をフィールドとしたランドマークレコードデータが格納されている。ここで、本実施の形態では日本国内を検索対象とし、緯度は北緯、経度は東経で表すようにする。
【0014】
図3は第1の実施の形態におけるシステムのシーケンス図である。本実施の形態では、サービス利用者の現在位置を基点B(X,Y)とし、基点Bから一定距離の範囲に含まれるランドマークの情報を提供する場合について述べる。
【0015】
(1)区分データ並びに緯度データ及び経度データ通知処理
サービス利用者が、例えば専用の電話番号等により、近傍のあるランドマーク等の情報を得たい旨の指示を移動体端末装置200に入力する。端末制御手段202は、端末通信手段201に、中継装置300及び公衆回線400を介し、センタ装置100との回線接続をさせる。回線が接続されると、センタ通信手段101は、音声ガイダンスを行うための音声データを音声信号として移動体端末装置200に送信する。移動体端末装置200は受信した音声信号に基づいた発音を出力手段205により行う。端末制御手段202は、サービス利用者が音声ガイダンスにしたがって入力手段204から入力した区分番号のデータをセンタ装置100に送信する。そして、サービス利用者が位置情報送出トリガのデータを入力したものと判断すると、測位手段203が算出した経度データ及び緯度データを送信する。
【0016】
(2)抽出範囲設定
図4はセンタ制御手段102の抽出範囲設定処理の流れを表すフローチャートである。ここで、サービス利用者が入力した区分番号をJ、現在位置を基点B(X,Y)(緯度、経度はそれぞれX、Y)、検索距離をrとする。区分番号Jのデータ及び経度データX及び緯度データYが入力されると(S401)、区分番号Jのデータをデータベース手段103に送信する(S402)。区分番号Jに基づいてデータベース手段103が区分情報テーブルTJから検索したレコードのテーブル名称及び検索距離rの各フィールドのデータがセンタ制御手段102に入力される(S403)。
【0017】
図5は近傍情報の抽出範囲の定義(矩形領域)に関する説明図である。近傍情報の抽出範囲として基点B(X,Y)に対して、X±r、Y±rとする範囲を設定する(S404)。つまり、始点S(X−r,Y−r)、T(X+r,Y−r)、U(X−r,Y+r)及び終点E(X+r,Y+r)を頂点とする一辺2rの矩形領域を定義することになる。矩形領域を設定後、センタ制御装置102は、テーブル名称及び設定した矩形領域のデータを抽出条件設定データとしてデータベース手段103に送信し(S405)、抽出条件設定処理を終了する。
【0018】
(3)抽出処理
図6はデータベース手段103の抽出処理の流れを表すフローチャートである。センタ制御手段102から抽出条件設定データが入力されると(S601)、抽出条件設定データ中のテーブル名称に基づいて、該当する構成要素テーブルTNnを検索する(S602)。そして、その構成要素テーブルTNnの緯度XtのフィールドからX−r≦Xt≦X+rを満たす緯度Xtのデータを有するレコードを抽出し、一時的に作成した構成要素テーブルTNn’に格納する(S603)。緯度Xtに基づくレコードの抽出が終了すると、さらに構成要素テーブルTNn’からY−r≦Yt≦Y+rを満たす経度Ytのフィールドデータを有するレコードを抽出する(S604)。この抽出した各レコードを近傍情報の結果データN(Xn,Yn)とし、検索距離rとともにセンタ制御装置102に送信する。
【0019】
(4)距離計算処理
図7はセンタ制御手段102の距離計算処理の流れを表すフローチャートである。抽出した近傍情報の結果データN(Xn,Yn)が入力されると(S701)、全ての近傍情報の結果データN(Xn,Yn)(n=1,2,…,n)に対して次の処理を行う(S702、S708)。センタ制御装置102は、各近傍情報の結果データN(Xn,Yn)と基点B(X,Y)との直線距離aを算出する。それぞれのXn、Ynに対してx=|X−Xn|(S703)、y=|Y−Yn|(S704)としたx、yを代入すると、近傍情報の結果データN(Xn,Yn)と基点B(X,Y)との直線距離aには、(x2+y21/2 が代入される(S705)。
【0020】
図8は近傍情報の最終的な検索範囲の定義に関する説明図である。直線距離aと検索距離rとを比較し(S706)、直線距離aがr≧aを満たせば、近傍情報の結果データN(Xn,Yn)のレコードを検索結果データM(Xm,Ym)として格納する(S707)。つまり、基点B(X,Y)を中心とし、半径rの円形領域内のランドマークだけが最終的に決定されることになる。図8においては、D(Xd,Yd)が検索結果データM(Xm,Ym)には含まれないこととなる。以上の処理を全ての近傍情報の結果データN(Xn,Yn)に対して行う。
【0021】
(5)結果通知処理
センタ制御手段102は、検索結果データM(Xm,Ym)(m=1,2,…,m)を移動体端末装置200に送信する(S709)。検索結果データM(Xm,Ym)に基づいて、端末制御手段202は、出力手段に205に発音させたり、表示させたりして検索結果を通知する。
【0022】
以上のように第1の実施の形態によれば、サービス利用者が指定した区分のデータ並びに現在位置の緯度データ及び経度データに基づいて、センタ制御手段102が矩形の抽出範囲を設定し、その抽出範囲に基づいて、データベース手段103が該当するレコードを抽出し、さらに、その中からセンタ制御手段102が一定の距離範囲にあるレコードをさらに検索してサービス利用者に提供するようにし、あらかじめ定めた領域ではなく、サービス利用者の現在位置を中心とした領域で情報を提供するようにしたので、サービス利用者のニーズに応じた情報を提供できるようになる。
【0023】
実施形態2.
上述の実施の形態においては、あらかじめ検索距離を定めるようにしたが、本発明ではそれに限定されるものではなく、サービス利用者自らが、検索範囲の距離を決定できるようにしてもよい。この際、例えば、各ランドマーク等に応じて定められている検索距離に関しては、その決定に応じた割合で設定する等の方法が考えられる。
【0024】
実施形態3.
上述の実施の形態に関しては、移動体端末装置200は携帯電話を想定したが、本発明ではこれに限定されるものではない。例えば、携帯型のコンピュータを用いて、公衆電話を通じて情報の提供を受ける等の形態も考えられる。
【0025】
実施形態4.
上述の実施の形態では、最終的な情報の提供を半径rの円内のランドマーク等についての情報を提供するようにしたが、本発明ではそれに限定されるものではなく、データベース手段103で抽出した近傍情報の結果データをそのままサービス利用者に提供するようにしてもよい。
【0026】
実施形態5.
上述の実施の形態では、先に矩形領域のレコードを抽出した後、ランドマークの距離に基づいて、検索を行ったが、本発明ではこれに限定されるものではない。範囲を決定するにはかなりの計算を必要とするが、最初から半径rの円形領域を定めるようにすることも考えられる。
【0027】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、与えられた移動体端末装置の位置データ及び、目標物の種類のデータに基づいて、その位置データが表す位置を中心とする矩形領域を抽出範囲として目標物を抽出し、その情報を提供するようにしたので、あらかじめ定めた領域に基づいた情報を提供するのではなく、サービス利用者の位置に基づいた領域で情報を提供することができ、サービス利用者のニーズに応じた情報を提供できるようになる。
【0028】
また、抽出した目標物に対して、さらに位置データが表す位置との距離を算出し、これが目標物の種類に基づいて定められた任意の距離以下であれば、その目標物の情報を提供するようにする。つまり、情報を提供する目標物は、位置データが表す位置を中心とし、半径を任意の距離とする円形領域内にあることになり、サービス利用者の位置から一定の範囲にある情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る近傍情報提供方法を実現するためのシステムの構成図である。
【図2】データベース手段103に格納されているテーブル構成例を表す図である。
【図3】第1の実施の形態におけるシステムのシーケンス図である。
【図4】センタ制御手段102の抽出範囲設定処理の流れを表すフローチャートである。
【図5】近傍情報の抽出範囲の定義(矩形領域)に関する説明図である。
【図6】データベース手段103の抽出処理の流れを表すフローチャートである。
【図7】センタ制御手段102の距離計算処理の流れを表すフローチャートである。
【図8】近傍情報の最終的な検索範囲の定義に関する説明図である。
【符号の説明】
100 センタ装置
101 センタ通信手段
102 センタ制御手段
103 データベース手段
200 移動体端末装置
201 端末通信手段
202 端末制御手段
203 測位手段
204 入力手段
205 出力手段
300 中継装置
400 回線

Claims (3)

  1. 少なくとも位置データを含む目標物の情報を有し、移動体端末装置から与えられたデータに基づいて該当する目標物の情報を提供する近傍情報提供方法において、
    前記与えられたデータとして前記移動体端末装置の位置データ及び、前記目標物の種類のデータが与えられる工程と、
    与えられた前記位置データが表す位置から互いに前記目標物の種類に基づいて定められた任意の距離だけ離れた平行な2直線と、該2直線と直交し、前記位置から互いに前記任意の距離だけ離れた2つの直線とで形成された矩形領域を抽出範囲として、前記目標物の位置データに基づいて前記抽出範囲内にある前記目標物を抽出する工程と、
    抽出した前記目標物の情報を提供する工程と
    を有することを特徴とする近傍情報提供方法。
  2. 目標物の種類のデータ並びに前記目標物の緯度データ及び経度データを少なくとも目標物の情報として有するセンタ装置が、前記移動体端末装置から送信されるデータに基づいて検索した目標物に対する情報を前記移動体端末装置に送信する近傍情報提供方法において、
    移動体端末装置から衛星測位に基づいた緯度データ及び経度データ並びに検索する目標物の種類を示す区分データが送信されると、前記緯度データ及び前記経度データに基づいて、前記移動体端末装置の現在位置を算出する工程と、
    算出した前記現在位置から互いに目標物の種類に基づいて定めた距離だけ離れた平行な2直線と、該2直線と直交し、前記現在位置から互いに前記目標物の種類に基づいて定めた距離だけ離れた2つの直線とで形成された矩形領域を抽出範囲として設定する工程と、
    前記区分データ及び設定した前記抽出範囲に基づいて、該当する前記目標物を抽出する工程と、
    前記抽出した目標物と前記現在位置との距離を算出して前記目標物の種類に基づいて定めた距離と比較し、前記抽出した目標物と前記現在位置との距離が、前記目標物の種類に基づいて定めた距離以下の目標物を検索して、検索した前記目標物に対する情報を前記移動体端末装置に送信する工程と
    を有することを特徴とする近傍情報提供方法。
  3. 移動体端末装置とセンタ装置との間でデータのやりとりを行い、前記移動体端末装置から送信されるデータに基づいてセンタ装置が検索した目標物に対する情報を前記移動体端末装置に送信する近傍情報提供システムにおいて、前記センタ装置は、
    回線接続した移動体端末装置とのデータ送受信制御を行い、緯度データ及び経度データ並びに検索する目標物の種類を示す区分データの入力を促すための音声データを移動体端末装置に送信する通信手段と、
    移動体端末装置から衛星測位に基づいた緯度データ及び経度データ並びに前記区分データが送信されると、前記緯度データ及び前記経度データに基づいて、前記移動体端末装置の現在位置を算出し、該現在位置から互いに目標物の種類に基づいて定めた距離だけ離れた平行な2直線と、該2直線と直交し、前記現在位置から互いに前記目標物の種類に基づいて定めた距離だけ離れた2つの直線とで形成された矩形領域を抽出範囲として設定する抽出範囲設定手段と、
    目標物の種類のデータ並びに前記目標物の緯度データ及び経度データを少なくとも目標物の情報として有し、送信された前記区分データ及び前記抽出範囲設定手段が設定した前記抽出範囲に基づいて、該当する前記目標物を抽出するデータベース手段と、
    前記抽出した目標物と前記現在位置との距離を算出して前記目標物の種類に基づいて定めた距離と比較し、前記抽出した目標物と前記現在位置との距離が、前記目標物の種類に基づいて定めた距離以下の目標物を検索して、検索した前記目標物に対する情報を送信する距離計算手段と
    を備えたことを特徴とする近傍情報提供システム。
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