JP3963133B2 - 省エネルギ効果確認装置および省エネルギ効果確認方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、省エネルギ効果を確認する省エネルギ効果確認装置および省エネルギ効果確認方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、工場等の屋内に配置される工作機器等の設備機器またはその周辺の設備機器について、省エネルギ化のために、従来から使用されている設備機器を更新することがよく行われている。このような設備機器の更新を行えば、更新後の設備機器では更新前の設備機器よりも消費電力が低減し、工場等のエネルギ費の節約が可能である。このことは、工場等に限らず、オフィス等の屋内に配置される設備機器についても同様である。この場合、設備機器を更新することによる省エネルギ効果を確認するために、更新後の設備機器の消費電力と更新前の設備機器の消費電力との差が省エネルギ効果による消費電力の低減量として示されることが多い。ユーザーや設備機器のメーカー等は、更新後の設備機器の消費電力と更新前の設備機器の消費電力との差により設備機器の更新による省エネルギ効果を確認することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような更新後の設備機器の消費電力と更新前の設備機器の消費電力との差では、設備機器の更新による省エネルギ効果を的確に確認することが困難である場合がある。すなわち、設備機器の更新による工場全体の消費電力の低減量は、必ずしも更新後の設備機器の消費電力と更新前の設備機器の消費電力との差と一致するとは限らない。設備機器の更新が他の設備機器等に影響を与え、他の設備機器等の消費電力が低減することがあるためである。また、設備機器の更新と共に他の省エネルギ化の手段が行われた場合には、工場全体の消費電力の低減量は、他の省エネルギ化の手段による消費エネルギの低減量も含むことになる。このような場合に、更新後の設備機器の消費電力と更新前の設備機器の消費電力との差という設備機器の直接の省エネルギ効果や工場全体の消費エネルギの低減量という全体的な省エネルギ効果が示されても、省エネルギ効果の内訳を明確に理解することは困難であり、省エネルギ効果を的確に確認することができるとは言い難い。
【0004】
本発明の課題は、省エネルギ効果をより的確に確認することができる省エネルギ効果確認装置および省エネルギ効果確認方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の省エネルギ効果確認装置は、空気調和機を備える屋内に配置される工作機器を更新することによる省エネルギ効果を確認する省エネルギ効果確認装置であって、第1検出手段と第2検出手段と出力手段とを備える。第1検出手段は、更新後の工作機器と更新前の工作機器との消費電力の差を求める。第2検出手段は、工作機器を更新することによる工作機器の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量を求める。出力手段は、更新後の工作機器と更新前の工作機器との消費電力の差と、工作機器の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量とを出力する。さらに第2検出手段は、更新後の工作機器と更新前の工作機器との消費電力の差に基づいて、工作機器を更新することによる工作機器の発熱の減少量を算出する第1算出手段と、工作機器の発熱の減少量に基づいて、工作機器の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量を算出する第2算出手段と、を有する。
【0006】
なお、工作機器の更新とは、従来の工作機器を新たな工作機器に置換えることのほかに、従来の工作機器に省エネ装置を追加するなどして改善することも含む。
【0007】
この省エネルギ効果確認装置では、更新後の工作機器と更新前の工作機器との消費電力の差と、工作機器を更新することによる工作機器の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量が求められる。工作機器の消費電力が低減すると、工作機器からの発熱量も減少し、屋内の空気調和を行っている空気調和機の負担が軽減されて空気調和機の消費電力も低減する。このように、工作機器を更新すると、工作機器の消費電力の低減とともに空気調和機の消費電力の低減も含めた省エネルギ効果が得られる。そして、この省エネルギ効果確認装置では、更新後の工作機器と更新前の工作機器との消費電力の差と、工作機器を更新することによる工作機器の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量とが求められる。このため、工作機器の更新による工作機器の消費電力の低減という直接の省エネルギ効果だけではなく、空気調和機の負担軽減による消費電力の低減という省エネルギ効果も確認することができる。これにより、この省エネルギ効果確認装置によれば、省エネルギ効果をより的確に確認することができる。
【0008】
また、この省エネルギ効果確認装置では、工作機器を更新することによる工作機器の発熱の減少量が、更新後の工作機器と更新前の工作機器との消費電力の差に基づいて算出される。そして、工作機器の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量が、工作機器の発熱の減少量に基づいて算出される。工作機器の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量を実際に計測することは困難なことが多いが、この省エネルギ効果確認装置では、上記のように算出することにより、工作機器の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量を容易に求めることができる。
【0009】
また、この省エネルギ効果確認装置では、出力手段が、更新後の工作機器と更新前の工作機器との消費電力の差と、工作機器の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量とを出力する。このため、この省エネルギ効果確認装置では、出力結果から省エネルギ効果を明確に確認することができる。
【0010】
請求項2に記載の省エネルギ効果確認装置は、請求項1に記載の省エネルギ効果確認装置であって、出力手段は、更新後の工作機器と更新前の工作機器との消費電力の差と、工作機器を更新することによる工作機器の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量とをグラフ化して出力する。
【0011】
この省エネルギ効果確認装置では、更新後の工作機器と更新前の工作機器との消費電力の差と、工作機器を更新することによる工作機器の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量とが、グラフ化されて出力される。このため、省エネルギ効果の内訳が視覚的に明確になる。これにより、この省エネルギ効果確認装置では、省エネルギ効果をより明確に確認することができる。
【0012】
請求項3に記載の省エネルギ効果確認装置は、請求項1又は2に記載の省エネルギ効果確認装置であって、診断手段をさらに備える。診断手段は、更新後の工作機器と更新前の工作機器との消費電力の差と、工作機器を更新することによる工作機器の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量とから省エネルギ効果を診断する。
【0013】
この省エネルギ効果確認装置では、診断手段が、更新後の工作機器と更新前の工作機器との消費電力の差と、工作機器を更新することによる工作機器の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量とから省エネルギ効果を診断する。このため、この省エネルギ効果確認装置は、工作機器の更新が空気調和機に与える影響も考慮したより的確な診断を行うことができる。
【0014】
請求項4に記載の省エネ効果確認装置は、空気調和機を備える屋内に配置される工作機器を更新すると共に屋内を断熱することによる省エネルギ効果を確認する省エネルギ効果確認装置であって、第1検出手段と第2検出手段と第3検出手段と出力手段とを備える。第1検出手段は、更新後の工作機器と更新前の工作機器との消費電力の差を求める。第2検出手段は、工作機器を更新することによる工作機器の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量を求める。第3検出手段は、屋内を断熱することによる空気調和機の消費電力の低減量を求める。出力手段は、更新後の工作機器と更新前の工作機器との消費電力の差と、工作機器を更新することによる工作機器の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量と、屋内を断熱することによる空気調和機の消費電力の低減量とを出力する。さらに第2検出手段は、更新後の工作機器と更新前の工作機器との消費電力の差に基づいて、工作機器を更新することによる工作機器の発熱の減少量を算出する第1算出手段と、工作機器の発熱の減少量に基づいて、工作機器の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量を算出する第2算出手段と、を有する。
【0015】
この省エネルギ効果確認装置では、更新後の工作機器と更新前の工作機器の消費電力の差と、工作機器を更新することによる工作機器の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量と、屋内を断熱することによる空気調和機の消費電力の低減量とが出力される。工作機器の消費電力が低減すると工作機器からの発熱量も減少する。そして、工作機器の発熱量が減少すると、屋内の空気調和を行っている空気調和機の負担が軽減する。屋内を断熱した場合も同様に空気調和機の負担が軽減する。このため、空気調和機の消費電力も低減する。このように、工作機器を更新すると、工作機器の消費電力の低減とともに、工作機器の消費電力の低減による空気調和機の消費電力の低減も含めた省エネルギ効果が得られる。さらに屋内を断熱すると、屋内を断熱したことによる空気調和機の消費電力の低減も含めた省エネルギ効果が得られる。そして、この省エネルギ効果確認装置では、更新後の工作機器と更新前の工作機器の消費電力の差と、工作機器を更新することによる工作機器の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量と、屋内を断熱することによる空気調和機の消費電力の低減量とが出力される。このため、工作機器の消費電力の低減という直接の省エネルギ効果だけではなく、工作機器の消費電力の低減による空気調和機の負担軽減による空気調和機の消費電力の低減という省エネルギ効果と、屋内を断熱することによる空気調和機の負担軽減による消費電力の低減という省エネルギ効果とを確認することができる。これにより、この省エネルギ効果確認装置によれば、省エネルギ効果の内訳をより詳細に確認することができる。
【0016】
また、この省エネルギ効果確認装置では、出力手段が、更新後の工作機器と更新前の工作機器との消費電力の差と、工作機器の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量と、屋内を断熱することによる空気調和機の消費電力の低減量とを出力する。このため、この省エネルギ効果確認装置では、出力結果から省エネルギ効果を明確に確認することができる。
【0017】
請求項5に記載の省エネルギ効果確認装置は、請求項4に記載の省エネルギ効果確認装置であって、出力手段は、更新後の工作機器と更新前の工作機器との消費電力の差と、工作機器を更新することによる工作機器の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量と、屋内を断熱することによる空気調和機の消費電力の低減量とをグラフ化して出力する。
【0018】
この省エネルギ効果確認装置では、更新後の工作機器と更新前の工作機器との消費電力の差と、工作機器を更新することによる工作機器の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量と、屋内を断熱することによる空気調和機の消費電力の低減量とがグラフ化して出力される。このため、省エネルギ効果の内訳が視覚的に明確になる。これにより、この省エネルギ効果確認装置では、省エネルギ効果をさらに明確に確認することができる。
【0019】
請求項6に記載の省エネルギ効果確認装置は、請求項4又は5に記載の省エネルギ効果確認装置であって、診断手段をさらに備える。診断手段は、更新後の工作機器と更新前の工作機器との消費電力の差と、工作機器を更新することによる工作機器の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量と、屋内を断熱することによる空気調和機の消費電力の低減量とから省エネルギ効果を診断する。
【0020】
この省エネルギ効果確認装置では、診断手段が、更新後の工作機器と更新前の工作機器との消費電力の差と、工作機器を更新することによる工作機器の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量と、屋内を断熱することによる空気調和機の消費電力の低減量とから省エネルギ効果を診断する。このため、この省エネルギ効果確認装置は、空気調和機が受ける影響も考慮したより的確な診断を行うことができる。
【0021】
請求項7に記載の省エネルギ効果確認装置は、請求項4に記載の省エネルギ効果確認装置であって、第3検出手段は、断熱塗料の塗布面積に基づいて、屋内を断熱することによ る空気調和機の消費電力の低減量を求める。
【0022】
請求項8に記載の省エネルギ効果確認方法は、空気調和機を備える屋内に配置される工作機器を更新することによる省エネルギ効果を確認する省エネルギ効果確認方法であって、第1ステップから第4ステップを備える。第1ステップは、更新後の工作機器と更新前の工作機器との消費電力の差を求める。第2ステップは、更新後の工作機器と更新前の工作機器との消費電力の差に基づいて、工作機器を更新することによる工作機器の発熱の減少量を算出する。第3ステップは、工作機器の発熱の減少量に基づいて、工作機器の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量を算出する。第4ステップは、更新後の工作機器と更新前の工作機器との消費電力の差と、工作機器の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量とを出力する。
【0023】
この省エネルギ効果確認方法では、更新後の工作機器と更新前の工作機器との消費電力の差と、工作機器を更新することによる工作機器の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量が求められる。工作機器の消費電力が低減すると工作機器からの発熱量も減少する。そして、工作機器の発熱量が減少すると、屋内の空気調和を行っている空気調和機の負担が軽減する。このため、空気調和機の消費電力も低減する。このように、工作機器を更新すると、工作機器の消費電力の低減とともに空気調和機の消費電力の低減も含めた省エネルギ効果が得られる。そして、この省エネルギ効果確認方法では、更新後の工作機器と更新前の工作機器との消費電力の差と、工作機器を更新することによる工作機器の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量とが求められる。このため、工作機器の消費電力の低減という直接の省エネルギ効果だけではなく、空気調和機の負担軽減による空気調和機の消費電力の低減という省エネルギ効果も確認することができる。従って、この省エネルギ効果確認方法によれば、省エネルギ効果をより的確に確認することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
[構成]
本発明の第1実施形態にかかる省エネルギ効果確認装置が利用されている効果保障型省エネルギサービスシステム100(以下、「サービスシステム100」)の構成を図1に示す。
【0025】
サービスシステム100は、工場Fに設けられ、ユーザーUに対して効果保障型省エネルギサービスを提供するシステムである。この効果保障型省エネルギサービスとは、省エネルギ改善前と改善後とを比較した省エネルギ効果によるメリットをユーザーUに対して示すと共に、省エネルギ化の手段を導入したメーカーM1,M2がユーザーUに対して予め保証するメリットを達成できない場合は各メーカーM1,M2に対してメリット不足を通知するなどの対応を行うサービスをいう。工場Fには空気調和機1、工作機器2等が配置されている。空気調和機1は、工場F内の冷暖房を行う。工作機器2は、工作機器メーカーM1が取り扱う省エネルギ型の工作機器であり、工場Fでは、省エネ改善前に使用していた旧工作機器(更新前の設備機器)をこれらの工作機器2(更新後の設備機器)に更新することにより省エネルギ改善が図られている。また、工場Fの壁面にはメーカーM2の断熱塗料3が塗布されており、断熱効果による空気調和機1の省エネルギ改善も図られている。
【0026】
なお、旧工作機器を新たな工作機器2に更新する場合に限らず、旧工作機器にインバータを追加する等、部分的に省エネ装置を追加することにより省エネルギ改善が行われてもよい。また、断熱塗料3の塗布による断熱に限らず、断熱性の壁材を用いるなど他の断熱手段により断熱が行われていてもよい。
【0027】
サービスシステム100は、主として、エネルギ管理装置4、データベース5、省エネルギ効果確認装置6により構成されている。
【0028】
エネルギ管理装置4は、空気調和機1および工作機器2を管理する装置であり、空気調和機1や工作機器2の消費電力を検出する。また、エネルギ管理装置4は、外気温度や外気湿度等の外気情報や空気調和機1の運転情報などを検知する。エネルギ管理装置4は、空気調和機1で消費される電力量(以下、「空調消費電力量」)と工作機器2で消費される電力量(以下、「機器消費電力量」)とに関するデータや各種の情報を後述する省エネルギ効果確認装置6へと送る。
【0029】
データベース5は、改善前データ50と契約データ51とを記憶する。改善前データ50とは、省エネ改善前の旧工作機械の消費電力量や省エネ改善前の空気調和機1の消費電力量に関するデータをいう。契約データ51は、ユーザーUとメーカーM1,M2との契約内容に関するデータであり、メーカーM1,M2が保証する消費電力の低減量などである。データベース5は、各メーカーM1,M2やユーザーUからこれらのデータ50,51の提供を受けて記憶する。データベース5は、これらのデータ50,51を必要に応じて省エネルギ効果確認装置6へと送る。
【0030】
省エネルギ効果確認装置6は、省エネ改善前と比較した省エネルギ効果を確認して出力する装置である。省エネルギ効果確認装置6は、図2に示すように、第1検出部60、第2検出部61、第3検出部64、第4検出部65、内訳算出部66および出力部67により構成される。
【0031】
第1検出部60は、工作機器2の消費電力と省エネ改善前の旧工作機器の消費電力との差(以下、「直接電力低減量」)を算出する。工作機器2の消費電力は、エネルギ管理装置4から送られる工作機器2の実績値である。省エネ改善前の旧工作機器の消費電力は、省エネ改善前に測定しておいた数々の消費電力の値、外気情報、旧工作機器の運転情報などから作成された近似式により求められる。第1検出部60が算出した直接電力低減量は、内訳算出部66及び第2検出部61へと送られる。なお、省エネ改善前の旧工作機器の消費電力は、外気情報と旧工作機器の運転情報とをキーワードとして省エネ改善前の旧工作機器の消費電力の測定値をデータベース5に格納しておき同じ条件の測定値を検索することによって求めてもよい。
【0032】
第2検出部61は、工作機器2の導入による工作機器2の発熱量の減少に伴う空気調和機1の消費電力の低減量を算出する。第2検出部61は、第1算出部62および第2算出部63とにより構成されている。
【0033】
第1算出部62は、直接電力低減量に基づいて、工作機器2の導入による工作機器2の発熱の減少量(以下、「発熱減少量」)を算出する。第1算出部62は、消費電力量と発熱量との関係が記述された発熱量換算テーブルT1を有している。第1算出部62は、発熱量換算テーブルT1を参照して直接電力低減量に相当する発熱減少量を算出する。そして、第1算出部62は、算出した発熱減少量を第2算出部63へと送る。
【0034】
第2算出部63は、発熱減少量に基づいて、工作機器2の発熱量の減少に伴う空気調和機1の消費電力の低減量(以下「空調機低減量(発熱減少分)」)を算出する。第2算出部63は、外気情報と空気調和機1との機器効率の関係が記述された空調機COP換算テーブルT2を有している。第2算出部63は、空調機COP換算テーブルT2を参照して当該時刻の外気情報に相当する空気調和機1のCOP(成績係数)を求め、先に第1算出部62で算出された発熱減少量をこの空気調和機1のCOP(以下「空調機COP」)で除算することにより空調機低減量(発熱減少分)を算出する。なお、外気情報としては、外気温度、外気湿度、外気の不快指数、外気のエンタルピなどがある。また、外気情報に加えて、消費電力や空調負荷などの空気調和機1の運転情報を使用して空調機COPを算出してもよい。第2算出部63は、算出した空調機低減量(発熱減少分)を内訳算出部66へと送る。
【0035】
第3検出部64は、工場Fの壁面を断熱塗料3により断熱することによる空気調和機1の消費電力の低減量(以下、「空調機低減量(断熱分)」)を求める。第3検出部64は、断熱塗料3の塗布面積や外気情報と空気調和機1の消費電力の低減量との関係を記述した断熱換算テーブルT3を有している。第3検出部64は、断熱換算テーブルT3を参照して空調機低減量(断熱分)を算出する。第3検出部64は、算出した空調機低減量(断熱分)を内訳算出部66へと送る。
【0036】
第4検出部65は、空気調和機1の総消費電力の低減量(以下、「総空調低減量」)を算出する。第4検出部65は、省エネ改善前の空気調和機1の総消費電力量と省エネ改善後の空気調和機1の総消費電力量との差を求めることにより総空調低減量を算出する。第4検出部65は、算出した総空調低減量を内訳算出部66へと送る。
【0037】
内訳算出部66は、各検出部60,61,64,65で算出された消費電力の低減量から省エネルギ効果の内訳を算出する。なお、前述した空調機低減量(断熱分)は、総空調低減量から空調機低減量(発熱減少分)を差し引くことにより算出することもできる。
【0038】
出力部67は、直接電力低減量、空調機低減量(発熱減少分)および空調機低減量(断熱分)を出力することにより、省エネ改善による省エネルギ効果の内訳を算出する。そして、出力部67は、省エネ改善による省エネルギ効果と契約データ51とを分析し、メーカーM1,M2が保証するメリットが実現されているかを判断する。メリット不足の場合は、改善指示書R2などがインターネットIを介してメーカーM1,M2へと送られる(図1参照)。メリットを充足している場合は、省エネルギ効果が定期報告書R1としてユーザーUに示される。また、メーカーM1,M2やユーザーUに対して省エネ改善による省エネルギ効果が示される場合には、省エネルギ効果の内訳がグラフ化されて示される(図8参照)。なお、このグラフは、紙面に打ち出されるものでも、モニタ上に表示されるものであってもよい。また、省エネルギ効果の内訳は、グラフ化されずに、あるいはグラフと共に数値データとして出力されてもよい。
【0039】
なお、本実施形態にかかるサービスシステム100は、工場Fにおける省エネルギサービスを提供しているが、工場Fに限られずオフィス等の省エネルギサービスを提供するものであってもよい。さらに、省エネルギ改善を行う手段は工作機器2の導入に限らず、照明等の他の機器を導入するものであってもよい。
【0040】
[効果保障型省エネルギサービス]
本実施形態にかかるサービスシステム100が提供する効果保障型省エネルギサービスについて図1に基づいて説明する。
【0041】
まず、あらかじめユーザーUと各メーカーM1,M2との間でメリット保証契約が結ばれる。工作機器メーカーM1は、ユーザーUの工場Fへ省エネルギ型の工作機器2を導入することによる省エネルギ改善のメリットをユーザーUに保証する。このメリットは、例えば、工作機器2の導入により工場Fで消費する電力を工作機器メーカーM1が保障する保証値だけ低減させることなどである。工作機器メーカーM1は、保証したメリットが達成されればユーザーUから一定の報酬を受取り、保証したメリットが達成されなければユーザーUへ不足分を弁済する。また、断熱塗料メーカーM2は、工場Fの壁面に断熱塗料3を塗布することによる省エネルギ改善のメリットをユーザーUに保証する。この場合のメリットは、断熱効果による空調負担の低減により空気調和機1の消費電力を保証値だけ低減させること等である。
【0042】
ユーザーUと各メーカーM1,M2との間で契約が結ばれると、工作機器2の導入と断熱塗料3の塗布とが行われる。サービスシステム100は、その後の消費電力の低減量が契約した保証値を超えて各メーカーM1,M2が保証したメリットを達成するか否かを管理する。例えば、工作機器メーカーM1が保証したメリットが達成されなければ、サービスシステム100は工作機器メーカーM1に対して改善を求める改善指示書R2とメリットの不足分の支払いを求める請求書R3とをインターネットIを介して電子メールで送信する。改善指示書R2と請求書R3とを受取った工作機器メーカーM1は、契約に従い不足分の支払いを行い(図中の矢印AC1参照)、工場Fに導入した工作機器2のスペックを変更するなどの不具合対策を実施する(図中の矢印AC2参照)。一方、ユーザーUへは、サービスシステム100から定期的に省エネルギ効果についての定期報告書R1が提示される。工作機器メーカーM1が保証したメリットが達成されると、ユーザーUは、工作機器メーカーM1へ報酬を支払う。
【0043】
[省エネルギ効果の内訳の算出と出力の手順]
本実施形態にかかるサービスシステム100では、上記のメリット達成の判断やユーザーUまたはメーカーM1,M2に対して提示される報告書等R1,R2,R3において、省エネルギ効果の内訳が算出され出力される。以下、図3から図7に示すフローチャートに基づいて、省エネルギ効果の内訳の算出と出力の手順について説明する。
【0044】
まず、図3に示すステップS1においては、工作機器2自体の消費電力の低減量である直接電力低減量が算出される。ステップS1は、ステップS11とステップS12とにより構成される。ステップS11では、省エネ改善後の工作機器2の消費電力量がエネルギ管理装置4から求められ,省エネ改善前の旧工作機器の消費電力がデータベース5から求められる。ステップS12では、直接電力低減量が、次式により求められる。
【0045】
kW1=A1−A2
kW1は直接電力低減量、A1は省エネ改善後の工作機器2の消費電力量、A2は省エネ改善前の旧工作機器の消費電力量である。
【0046】
図4に示すステップS2においては、工作機器2の発熱の減少による空気調和機1の消費電力低減量である空調機低減量(発熱減少分)が算出される。ステップS2は、ステップS21、ステップS22、ステップS23およびステップS24により構成される。まず、ステップS21では、外気温度等の外気情報が検出される。ステップS22では、空調機COP換算テーブルT2を参照して外気情報に相当する空気調和機1のCOP(成績計数)が算出される。一方、ステップS23では、工作機器2の発熱の減少量である発熱減少量が、発熱量換算テーブルT1を参照して直接電力低減量に相当する発熱減少量をもとめることにより算出される。ステップS24では、空調機低減量(発熱減少分)が次式により算出される。
【0047】
kW2=CAL(kW1)/COP(B)
kW2は空調機低減量(発熱減少分)、CAL(kW1)は発熱減少量、COP(B)は空気調和機1のCOPである。
【0048】
図5に示すステップS3では、断熱塗料3を塗布したことによる空気調和機1の消費電力の低減量である空調機低減量(断熱分)が算出される。ステップS3は、ステップS31とステップS32とにより構成される。ステップS31では、断熱塗料3が塗布された面積などの塗料情報が求められる。ステップS32では、発熱量換算テーブルT1を参照して、塗料情報とステップS21で検出した外気情報とから空調機低減量(断熱分)が算出される。なお、図中のkW3は空調機低減量(断熱分)を表している。
【0049】
図6に示すステップS4では、空気調和機1の総消費電力の低減量である総空調低減量を算出する。ステップS4は、ステップS41とステップS42とにより構成されている。ステップS41では、省エネ改善前の空気調和機1の総消費電力量と省エネ改善後の空気調和機1の総消費電力量とが検出される。ステップS42では、次式により総空調低減量が算出される。
【0050】
kW4=C1−C2
kW4は総空調低減量、C1は省エネ改善後の空気調和機1の総消費電力量、C2は省エネ改善前の空気調和機1の総消費電力量である。
【0051】
図7に示すステップS5では、省エネ効果の内訳が算出される。例えば、工作機器2に対する省エネルギ改善の効果が次式で求められる。
【0052】
E1=kW1+kW2
E1は、工作機器2に対する省エネルギ改善の効果であり、直接電力低減量kW1と空調機低減量(発熱減少分)kW2との和によって求められる。すなわち、工作機器2に対する省エネルギ改善の効果は、工作機器による直接的な消費電力の削減量と空気調和機の負担減による間接的な消費電力の削減量とを合わせて評価したものである。
【0053】
また、空調負荷低減を目的にした省エネルギ改善の効果が次式で求められる。
【0054】
E2=kW4−kW2=kW3
E2は、空調負荷低減を目的にした省エネルギ改善の効果であり、ここでは断熱塗料3の塗布による空気調和機の消費電力の削減量を表す。
【0055】
そして、ステップS6では、省エネルギ効果がその内訳と共に表示される。
【0056】
図8にステップ6で表示される省エネルギ効果を表すグラフG1を示す。
【0057】
このグラフG1は、縦軸に低減された消費電力量を省エネルギ効果として表し、横軸に時間を表して、4時間前から現在までの省エネルギ効果を1時間ごとに棒グラフで表したものである。また、各時間の棒グラフは、省エネルギ効果の内訳ごとに色分けされている。ここでは、省エネルギ効果が、工作機器2の直接の消費電力の低減量G10と、工作機器の発熱の減少による空気調和機1の消費電力の低減量G11と、断熱効果による空気調和機1の消費電力の低減量G12とに区分されている。なお、図中では、区分ごとに異なるハッチングを施している。
【0058】
[特徴]
(1)このサービスシステム100では、直接電力低減量、空調機低減量(断熱分)、さらに、空調機低減量(発熱減少分)が求められて出力される。このため、工作機器2の消費電力の低減という直接の省エネルギ効果だけではなく、工作機器の更新による空気調和機1の消費電力の低減という間接的な省エネルギ効果と断熱効果による省エネルギ効果を確認することができる。これにより、この省エネルギ効果確認装置6によれば、省エネルギ効果の内訳をより詳細に確認することができる。
【0059】
また、上記の省エネルギ効果の内訳の算出を一定時間毎、例えば1時間毎に行うことにより、省エネルギ効果の内訳をリアルタイムかつ定量的に確認することができる。
【0060】
なお、工作機器2と工作機器2のメーカーM1とは1つに限らず、複数の工作機器メーカーの複数の種類の工作機器が導入されてもよい。この場合、直接電力低減量と空調機低減量(発熱減少分)とをメーカー毎に算出することにより、省エネルギ効果の内訳をより詳細に確認することができる。
【0061】
(2)このサービスシステム100では、直接電力低減量、空調機低減量(断熱分)、空調機低減量(発熱減少分)がグラフ化して出力される。このため、省エネルギ効果の内訳が視覚的に明確になる。従って、ある省エネルギ改善の効果と他の省エネルギ改善の効果との比較が容易である。また、図8のように、1時間毎のグラフを出力することにより、省エネルギ効果の内訳の時間毎の比較を容易に行うことができる。これにより、このサービスシステム100では、省エネルギ効果をさらに明確に確認することができる。
【0062】
(3)省エネルギに関するサービスを提供しその省エネルギメリットの一部を報酬として受取る、いわゆるESCOビジネスにおいては、個々の省エネ機器メーカーが提示する効果に対してメリットの確認が不明確となりやすいため、メリットが不足している場合のサポートやメリット保証等が十分に得られないことがある。しかし、本実施形態にかかるサービスシステム100では、省エネルギ効果確認装置6を利用することにより、工作機器2の導入による直接の省エネルギメリットと工作機器の省エネルギ化による空調負荷の低減による空調消費電力低減分の省エネルギメリットとを含めたメリットを、工作機器2の導入による省エネルギ効果として可視化して提供することができる。これにより、省エネ改善によるメリットを明確に確認する手段をユーザーU及びメーカーM1に対して提供することができる。従って、メリット不足の場合は、迅速にメーカーM1にサポートを求めることができる。断熱塗料3のメーカーM2に対しても同様である。
【0063】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態にかかる効果保障型省エネルギサービスシステム200(以下、「サービスシステム200」)を図9に示す。このサービスシステム200は、遠隔監視センタCEが、管理会社となり効果保障型省エネルギサービスを提供するシステムである。この効果保障型省エネルギサービスでは、遠隔監視センタCEは、個々の工作機器2a,2b,2cのメーカーM1a,M1b,M1cとユーザーUとの間のメリット保証契約を取りまとめ、メリットの管理を代行する。遠隔監視センタCEは、運転データ等を遠隔監視することで個々の工作機器2a,2b,2cのメリットを確認し、メリットが不足している場合には電子メールによる請求書R3の発行等を迅速に行う。
【0064】
[構成]
サービスシステム200は、第1実施形態かかる効果保障型省エネルギサービスシステム100と同様に、主としてエネルギ管理装置4、データベース5、省エネルギ効果確認装置6により構成されている。ただし、データベース5および省エネルギ効果確認装置6は、ユーザーUの工場Fから離れた遠隔監視センタCE内に配置されている。そして、省エネルギ効果確認装置6は、ユーザーUの工場Fに配置されたエネルギ管理装置4とインターネットIを介して接続されており、工作機器2a,2b,2cの運転データ40をエネルギ管理装置4から受信し、定期報告書R1、改善指示書R2、請求書R3等をエネルギ管理装置4や工作機器2a,2b,2cのメーカーM1a,M1b,M1cへとそれぞれ送信する。他の構成については第1実施形態にかかるサービスシステム100と同様である。
【0065】
以下、このサービスシステム200を用いて行われる省エネ保証代行ビジネスについて説明する。
【0066】
[省エネ保証代行ビジネス]
この省エネ保証代行ビジネスは、遠隔監視センタCEが管理会社となって個々の工作機器メーカーM1a,M1b,M1cとユーザーUとの間のメリット保証契約の締結から効果保障型省エネルギサービスの諸手続きを代行するビジネスである。
【0067】
図10に省エネ保証代行ビジネスの手続きのフローを示す。このフローでは、遠隔監視センタCEは、メーカーM1a,M1b,M1cからユーザーU経由で両者間の効果保障型省エネルギサービスの契約を取りまとめ、その後省エネルギ改善後のメリット保証の管理を行う。なお、このフローでは、理解しやくするため1つのメーカーM1aに関する手続きを示している。
【0068】
初めに、効果保障型省エネルギサービスの契約の取りまとめまでの手続きを説明する。
【0069】
まず、メーカーM1aから省エネルギ型の工作機器2aの導入を勧める省エネ提案がユーザーUに対してなされる(S70)。ユーザーUは、この省エネ提案の導入を検討する(S71)。導入しないことが決定されると提案は却下される(S72)。導入が決定されると、ユーザーUは、メーカーM1aに対して効果保証を求めるか否かを判断する(S73)。効果保証を求めない場合は、メリットの管理は不要なのでそのまま工作機器2aが発注される(S74,S75)。ユーザーUがメーカーM1aに対して効果保証を求める場合は、メリットの管理を遠隔監視センタCEに委託するか否かが判断される(S76)。メリットの管理を遠隔監視センタCEに委託しない場合は、ユーザーUとメーカーM1aとの間で直接契約交渉が行われ契約が結ばれる(S77,S78)。遠隔監視センタCEに委託する場合は、遠隔監視センタCEはユーザーUに代わってメーカーM1aに対して契約の条件を提示する(S79)。ここでの条件とは、例えば、導入される工作機器2aの価格やメーカーM1aに対して保証を求めるメリットなどである。条件を提示されたメーカーM1aは、その条件を受け入れるか否かを判断する(S80)。メーカーM1aが条件を受け入れない場合は、遠隔監視センタCEはユーザーUに対してその旨の報告書を作成し提出する(S81)。報告書を受取ったユーザーUは、工作機器2aを導入するか否かを検討し(S82)、発注を行う(S83,S84)または却下を行う(S85)。メーカーM1aが条件を受け入れる場合は、メリット保証契約が作成され、導入される工作機器2aのデータが遠隔監視センタCEへ提示される(S86)。遠隔監視センタCEはユーザーU及びメーカーM1aに対して管理代行契約等の提案書を提示し(S87)、契約を結ぶ(S88)。そして、遠隔監視センタCEは、メーカーM1aへ工作機器2aを発注し(S89,S90)、遠隔監視センタCEはユーザーUの工場F等に工作機器2aを設置する(S91)。
【0070】
次にメリット保証の管理について説明する。
【0071】
工作機器2aがユーザーUの工場Fに配置され稼動し始めると、エネルギ管理装置4が、工作機器2aや空気調和機1の消費電力データ等40をインターネットIを介して遠隔監視センタCEの省エネルギ効果確認装置6へと一定期間毎に送信する(図9参照)。省エネルギ効果確認装置6は、第1実施形態と同様の方法で省エネルギ効果の内訳を算出する。このように、遠隔監視センタCEがメリットの管理を代行する(S92)。そして、遠隔監視センタCEは、メリット保証契約に照らしてメリットが達成されたか否かを判断する(S93)。メリットが達成されている場合はその旨の報告書R1が作成され、インターネットIを介してユーザーU及びメーカーM1aへと送信される(S94)。この場合、メーカーM1aはメリット保証契約に従い一定の報酬を受取る。メリットが達成されていない場合は、改善指示書R2及び請求書R3がインターネットIを介してユーザーU及びメーカーM1aへと送信される(S95)。メーカーM1aは改善指示書R2に従い工作機器2aに対して対策を実施する(S96)。また、メーカーM1aは保証したメリットの不足分を遠隔監視センタCEへと支払う(S97)。遠隔監視センタCEは、報告書R1の送信と共にメリットの不足分をユーザーUへと支払う(S98)。ユーザーUは、遠隔監視センタCEを介してメーカーM1aからメリットの不足分を受領する(S99)。
【0072】
なお、上記の効果保障型省エネルギサービス契約の取りまとめは、メーカーM1aがユーザーUに対して直接省エネ提案を行っているが、図11のように、メーカーM1aとユーザーUとが直接に関わることなく遠隔監視センタCEがユーザーUへ提案を行い効果保証型省エネルギサービス契約の取りまとめを行ってもよい。
【0073】
ここでは、まずメーカーM1aが省エネ提案を遠隔監視センタCEに対して行う(S100)。遠隔監視センタCEはメーカーM1aに対して契約の条件を提示し(S101)、メーカーM1aは条件を受け入れるか否かを判断する(S102)。メーカーM1aが条件を受け入れない場合は、効果保障型省エネルギサービス契約は行われない(S103)。メーカーM1aが条件を受け入れる場合は、メリット保証契約が作成され工作機器2aのデータが遠隔監視センタCEへと提示される(S104)。遠隔監視センタCEは管理代行契約等の提案書をユーザーUに対して提示する(S105)。ユーザーUは、遠隔監視センタCEから提示された提案書の内容を受け入れるか否かを判断する(S106)。ユーザーUが、遠隔監視センタCEから提示された提案書の内容を受け入れない場合は、契約は結ばれない(S107)。ユーザーUが、遠隔監視センタCEから提示された提案書の内容を受け入れる場合は、契約が結ばれる(S108)。その後、遠隔監視センタCEはメーカーM1aに対して工作機器2aを発注し(S109)、メーカーM1aは工作機器2aをユーザーUの工場Fに設置する(S110)。そして、上記と同様の管理代行が行われる(S111−S118)。
【0074】
工作機器2b,2cについても同様に契約及び管理が行われる。
【0075】
[特徴]
工場Fにおいて複数のメーカーM1a,M1b,M1cによる省エネ改善が行われた場合は、メリット保証契約もメーカーM1a,M1b,M1c毎に行われることとなり、ユーザーUがメリットを管理することは煩雑となる。しかし、上記の省エネ保証代行ビジネスでは、遠隔監視センタCEがメリットの管理を代行する。このため、ユーザーUは、メリット管理の煩雑さから開放される。そして、このような省エネ保証代行ビジネスにおいて、サービスシステム200は、個々の工作機器2a,2b,2cの省エネルギ効果を可視化して出力する。このため、サービスシステム200は、ユーザーUおよびメーカーM1a,M1b,M1cに対してメリットを分かりやすく且つ明確に確認する手段を提供することができ、省エネ保証代行ビジネスの信頼性を担保することができる。
【0076】
<他の実施形態>
上記の実施形態では、省エネルギ効果確認装置6は出力部67を備えているが、図12に示すように出力部67に代えて、または出力部67と共に診断部68を備えてもよい。この診断部68は、各検出部60,61,64,65の算出結果を基に省エネルギ効果の有効性等を診断する部分である。
【0077】
これにより、省エネルギ効果確認装置6は、空気調和機1が受ける影響も考慮したより的確な省エネルギ効果の診断を行うことができ、ユーザーUは省エネ改善の効果をより的確に知ることができる。
【0078】
【発明の効果】
請求項1に記載の省エネルギ効果確認装置では、更新後の工作機械と更新前の工作機械との消費電力の差と、工作機械を更新することによる工作機械の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量が求められる。工作機械の消費電力が低減すると、工作機械からの発熱量も減少し、屋内の空気調和を行っている空気調和機の負担が軽減されて空気調和機の消費電力も低減する。このように、工作機械を更新すると、工作機械の消費電力の低減とともに空気調和機の消費電力の低減も含めた省エネルギ効果が得られる。そして、この省エネルギ効果確認装置では、更新後の工作機械と更新前の工作機械との消費電力の差と、工作機械を更新することによる工作機械の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量とが求められる。このため、工作機械の更新による工作機械の消費電力の低減という直接の省エネルギ効果だけではなく、空気調和機の負担軽減による消費電力の低減という省エネルギ効果も確認することができる。これにより、この省エネルギ効果確認装置によれば、省エネルギ効果をより的確に確認することができる。さらに、この省エネルギ効果確認装置では、工作機械を更新することによる工作機械の発熱の減少量が、更新後の工作機械と更新前の工作機械との消費電力の差に基づいて算出される。そして、工作機械の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量が、工作機械の発熱の減少量に基づいて算出される。工作機械の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量を実際に計測することは困難なことが多いが、この省エネルギ効果確認装置では、上記のように算出することにより、工作機械の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量を容易に求めることができる。また、この省エネルギ効果確認装置では、出力手段が、更新後の工作機械と更新前の工作機械との消費電力の差と、工作機械の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量とを出力する。このため、この省エネルギ効果確認装置では、出力結果から省エネルギ効果を明確に確認することができる。
【0079】
請求項2に記載の省エネルギ効果確認装置では、更新後の工作機械と更新前の工作機械との消費電力の差と、工作機械を更新することによる工作機械の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量とが、グラフ化されて出力される。このため、省エネルギ効果の内訳が視覚的に明確になる。これにより、この省エネルギ効果確認装置では、省エネルギ効果をより明確に確認することができる。
【0080】
請求項3に記載の省エネルギ効果確認装置では、診断手段が、更新後の工作機械と更新前の工作機械との消費電力の差と、工作機械を更新することによる工作機械の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量とから省エネルギ効果を診断する。このため、この省エネルギ効果確認装置は、工作機械の更新が空気調和機に与える影響も考慮したより的確な診断を行うことができる。
【0081】
請求項4に記載の省エネ効果確認装置では、更新後の工作機械と更新前の工作機械の消費電力の差と、工作機械を更新することによる工作機械の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量と、屋内を断熱することによる空気調和機の消費電力の低減量とが出力される。工作機械の消費電力が低減すると工作機械からの発熱量も減少する。そして、工作機械の発熱量が減少すると、屋内の空気調和を行っている空気調和機の負担が軽減する。屋内を断熱した場合も同様に空気調和機の負担が軽減する。このため、空気調和機の消費電力も低減する。このように、工作機械を更新すると、工作機械の消費電力の低減とともに、工作機械の消費電力の低減による空気調和機の消費電力の低減も含めた省エネルギ効果が得られる。さらに屋内を断熱すると、屋内を断熱したことによる空気調和機の消費電力の低減も含めた省エネルギ効果が得られる。そして、この省エネルギ効果確認装置では、更新後の工作機械と更新前の工作機械の消費電力の差と、工作機械を更新することによる工作機械の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量と、屋内を断熱することによる空気調和機の消費電力の低減量とが出力される。このため、工作機械の消費電力の低減という直接の省エネルギ効果だけではなく、工作機械の消費電力の低減による空気調和機の負担軽減による空気調和機の消費電力の低減という省エネルギ効果と、屋内を断熱することによる空気調和機の負担軽減による消費電力の低減という省エネルギ効果とを確認することができる。これにより、この省エネルギ効果確認装置によれば、省エネルギ効果の内訳をより詳細に確認することができる。また、この省エネルギ効果確認装置では、出力手段が、更新後の工作機械と更新前の工作機械との消費電力の差と、工作機械の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量と、屋内を断熱することによる空気調和機の消費電力の低減量とを出力する。このため、この省エネルギ効果確認装置では、出力結果から省エネルギ効果を明確に確認することができる。
【0082】
請求項5に記載の省エネルギ効果確認装置では、更新後の工作機械と更新前の工作機械の消費電力の差と、工作機械を更新することによる工作機械の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量と、屋内を断熱することによる空気調和機の消費電力の低減量とがグラフ化して出力される。このため、省エネルギ効果の内訳が視覚的に明確になる。これにより、この省エネルギ効果確認装置では、省エネルギ効果をさらに明確に確認することができる。
【0083】
請求項6に記載の省エネルギ効果確認装置では、診断手段が、更新後の工作機械と更新前の工作機械との消費電力の差と、工作機械を更新することによる工作機械の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量と、屋内を断熱することによる空気調和機の消費電力の低減量とから省エネルギ効果を診断する。このため、この省エネルギ効果確認装置は、空気調和機が受ける影響も考慮したより的確な診断を行うことができる。
【0084】
請求項8に記載の省エネルギ効果確認方法では、更新後の工作機械と更新前の工作機械との消費電力の差と、工作機械を更新することによる工作機械の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量が求められる。工作機械の消費電力が低減すると工作機械からの発熱量も減少する。そして、工作機械の発熱量が減少すると、屋内の空気調和を行っている空気調和機の負担が軽減する。このため、空気調和機の消費電力も低減する。このように、工作機械を更新すると、工作機械の消費電力の低減とともに空気調和機の消費電力の低減も含めた省エネルギ効果が得られる。そして、この省エネルギ効果確認方法では、更新後の工作機械と更新前の工作機械との消費電力の差と、工作機械を更新することによる工作機械の発熱量の減少に伴う空気調和機の消費電力の低減量とが求められる。このため、工作機械の消費電力の低減という直接の省エネルギ効果だけではなく、空気調和機の負担軽減による空気調和機の消費電力の低減という省エネルギ効果も確認することができる。従って、この省エネルギ効果確認方法によれば、省エネルギ効果をより的確に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態にかかる効果保障型省エネルギサービスシステムの構成図。
【図2】 省エネルギ効果確認装置の構成図。
【図3】 直接電力低減量の算出のフローチャート。
【図4】 空調機低減量(発熱減少分)の算出のフローチャート。
【図5】 空調機低減量(断熱分)の算出のフローチャート。
【図6】 総空調低減量の算出のフローチャート。
【図7】 省エネ効果の内訳の算出のフローチャート。
【図8】 省エネルギ効果を表すグラフ。
【図9】 第2実施形態にかかる効果保障型省エネルギサービスシステムの構成図。
【図10】 省エネ保証代行ビジネスの手続きのフローチャート。
【図11】 省エネ保証代行ビジネスの手続きのフローチャート。
【図12】 他の実施形態における省エネルギ効果確認装置の構成図。
【符号の説明】
1 空気調和機
2,2a,2b,2c 工作機器(更新後の工作機械)
6 省エネルギ効果確認装置
60 第1検出部(第1検出手段)
61 第2検出部(第2検出手段)
62 第1算出部(第1算出手段)
63 第2算出部(第2算出手段)
64 第3検出部(第3検出手段)
67 出力部(出力手段)
68 診断部(診断手段)
S1 第1ステップ
S2 第2ステップ
Claims (8)
- 空気調和機(1)を備える屋内に配置される工作機器を更新することによる省エネルギ効果を確認する省エネルギ効果確認装置(6)であって、
更新後の前記工作機器(2,2a,2b,2c)と更新前の前記工作機器との消費電力の差を求める第1検出手段(60)と、
前記工作機器を更新することによる前記工作機器の発熱量の減少に伴う前記空気調和機(1)の消費電力の低減量を求める第2検出手段(61)と、
更新後の前記工作機器(2,2a,2b,2c)と更新前の前記工作機器との消費電力の差と、前記工作機器の発熱量の減少に伴う前記空気調和機(1)の消費電力の低減量とを出力する出力手段(67)と、
を備え、
前記第2検出手段(61)は、
更新後の前記工作機器(2,2a,2b,2c)と更新前の前記工作機器との消費電力の差に基づいて、前記工作機器を更新することによる前記工作機器の発熱の減少量を算出する第1算出手段(62)と、
前記工作機器の発熱の減少量に基づいて、前記工作機器の発熱量の減少に伴う前記空気調和機(1)の消費電力の低減量を算出する第2算出手段(63)と、
を有する、
省エネルギ効果確認装置(6)。 - 前記出力手段(67)は、更新後の前記工作機器(2,2a,2b,2c)と更新前の前記工作機器との消費電力の差と、前記工作機器を更新することによる前記工作機器の発熱量の減少に伴う前記空気調和機(1)の消費電力の低減量とをグラフ化して出力する、
請求項1に記載の省エネルギ効果確認装置(6)。 - 更新後の前記工作機器(2,2a,2b,2c)と更新前の前記工作機器との消費電力の差と、前記工作機器を更新することによる前記工作機器の発熱量の減少に伴う前記空気調和機(1)の消費電力の低減量とから前記省エネルギ効果を診断する診断手段(68)をさらに備える、
請求項1又は2に記載の省エネルギ効果確認装置(6)。 - 空気調和機(1)を備える屋内に配置される工作機器を更新すると共に前記屋内を断熱することによる省エネルギ効果を確認する省エネルギ効果確認装置(6)であって、
更新後の前記工作機器(2,2a,2b,2c)と更新前の前記工作機器との消費電力の差を求める第1検出手段(60)と、
前記工作機器を更新することによる前記工作機器の発熱量の減少に伴う前記空気調和機(1)の消費電力の低減量を求める第2検出手段(61)と、
前記屋内を断熱することによる前記空気調和機(1)の消費電力の低減量を求める第3検出手段(64)と、
更新後の前記工作機器(2,2a,2b,2c)と更新前の前記工作機器との消費電力の差と、前記工作機器を更新することによる前記工作機器の発熱量の減少に伴う前記空気調和機(1)の消費電力の低減量と、前記屋内を断熱することによる前記空気調和機(1)の消費電力の低減量とを出力する出力手段(67)と、
を備え、
前記第2検出手段(61)は、
更新後の前記工作機器(2,2a,2b,2c)と更新前の前記工作機器との消費電力の差に基づいて、前記工作機器を更新することによる前記工作機器の発熱の減少量を算出 する第1算出手段(62)と、
前記工作機器の発熱の減少量に基づいて、前記工作機器の発熱量の減少に伴う前記空気調和機(1)の消費電力の低減量を算出する第2算出手段(63)と、
を有する、
省エネルギ効果確認装置(6)。 - 前記出力手段(67)は、更新後の前記工作機器(2,2a,2b,2c)と更新前の前記工作機器との消費電力の差と、前記工作機器を更新することによる前記工作機器の発熱量の減少に伴う前記空気調和機(1)の消費電力の低減量と、前記屋内を断熱することによる前記空気調和機(1)の消費電力の低減量とをグラフ化して出力する、
請求項4に記載の省エネルギ効果確認装置(6)。 - 更新後の前記工作機器(2,2a,2b,2c)と更新前の前記工作機器との消費電力の差と、前記工作機器を更新することによる前記工作機器の発熱量の減少に伴う前記空気調和機(1)の消費電力の低減量と、前記屋内を断熱することによる前記空気調和機(1)の消費電力の低減量とから前記省エネルギ効果を診断する診断手段(68)をさらに備える、
請求項4又は5に記載の省エネルギ効果確認装置(6)。 - 前記第3検出手段(64)は、断熱塗料(3)の塗布面積に基づいて、前記屋内を断熱することによる前記空気調和機(1)の消費電力の低減量を求める、
請求項4に記載の省エネルギ効果確認装置(6)。 - 空気調和機(1)を備える屋内に配置される工作機器を更新することによる省エネルギ効果を確認する省エネルギ効果確認方法であって、
更新後の前記工作機器(2,2a,2b,2c)と更新前の前記工作機器との消費電力の差を求める第1ステップ(S1)と、
更新後の前記工作機器(2,2a,2b,2c)と更新前の前記工作機器との消費電力の差に基づいて、前記工作機器を更新することによる前記工作機器の発熱の減少量を算出する第2ステップと、
前記工作機器の発熱の減少量に基づいて、前記工作機器の発熱量の減少に伴う前記空気調和機(1)の消費電力の低減量を算出する第3ステップと、
更新後の前記工作機器(2,2a,2b,2c)と更新前の前記工作機器との消費電力の差と、前記工作機器の発熱量の減少に伴う前記空気調和機(1)の消費電力の低減量とを出力する第4ステップと、
を備える省エネルギ効果確認方法。
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