JP3962608B2 - ワーク供給方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は,トレーチェンジャ(略称,トレチェン)のパレットテーブルに載置されたパレットと工作機械の主軸とに対してガントリーローダの旋回式チャック装置によってワークを受け渡しすることから成るワーク供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来,パレット移送位置決め方法として,特開2001−25937号公報に開示されたものがある。該パレット移送位置決め方法は,パレット上のワークを工作機械へ供給し,加工機の製品をパレット上に戻すワーク供給装置に対して複数のパレットを移送位置決めする方法であり,一軸方向へ往復動自在のパレットテーブル上にパレットを重ねて載置するa工程,パレットテーブルを移動して最上部のパレットをワーク供給装置に対応する位置へ位置決めするb工程,最上部のパレット上のワークをワーク供給装置によって工作機械へ順次供給し,かつ加工後の製品を順次戻すc工程,最上部のパレット上のワークの供給終了後にパレットテーブルを元に戻して最上部のパレットを持ち上げてその下側のパレットを次回の最上部のパレットとするd工程,d工程の後にb工程からd工程を繰り返し,パレットテーブル上に重ねた全てのパレット上のワークの加工終了する工程から構成されている。
【0003】
また,図15の(A)及び(B)に示すようなガントリーローダにおけるチャック装置が知られている(例えば,特開平8−155773号公報参照)。該チャック装置は,ワーク43を主軸に受け渡すローダチャック41と,ワーク43を主軸から引き取るアンローダチャック42とが支持体40の上下の長手方向に配置されている。また,支持体40の上部に配置したローダチャック41と支持体の下部に配置したアンローダチャック42とは,構造的には同じであり,単に機能的な観点からこのように区別したものである。
【0004】
チャック装置は,支持体40に取り付けられたローダチャック41とアンローダチャック42は,円周上に等間隔に配置された3個のチャック爪44と,各チャック爪44の間に等間隔に配置されたプッシャ45を有している。チャック爪44は半径方向に移動可能であり,各チャック爪44が半径方向に離間することによって拡径し,半径方向に接近することによって縮径する。チャック爪44は先端の内側に形成された把持面を有し,ワーク43の外径面を把持するのに適した形状に形成されている。プッシャ45を取り付けたプッシャシャフト47は,プッシャプレート46に往復移動可能に取り付けられている。プッシャシャフト47は,プッシャプレート46に配設されたスプリング48によってプッシャ45を押し出す方向に付勢されている。
【0005】
支持体40には,ローダチャック41のプッシャシャフト47の軸方向位置を検出するリミットスイッチ49と,アンローダチャック42のプッシャシャフト47の軸方向位置を検出するリミットスイッチ50が設けられている。リミットスイッチ49は主軸台のチャック本体にワーク43を受け渡したことを検出するためのスイッチであり,また,リミットスイッチ50は主軸からワーク43を引き取ったことを検出するためのスイッチである。これらのリミットスイッチ49,50は,支持体40の裏面側に配置され,カバー51で覆われている。
【0006】
ローダチャック41を作動させてワーク43をローダチャック41から主軸に引き渡すときには,ローダチャック41の中心軸(この中心軸はプッシャシャフト47の中心軸でもある)と主軸回転軸とを一致させて,主軸のチャック爪をワーク43の中心孔に挿入する一方,ローダチャック41のチャック爪44を拡径する。このとき,スプリング48の作用でプッシャ45が長手方向基準面に向けてワーク43を押し出すことになる。ワーク43の後端面は長手方向基準面に押し付けられるので,ワーク43は正しくセットされる。このとき,リミットスイッチ49がワーク43の受け渡しを検出する。逆に,アンローダチャック42が主軸からワーク43を引き取る時には,アンローダチャック42の中心軸(この中心軸はプッシャシャフト47の中心軸でもある)と主軸回転軸とを一致させ,アンローダチャック42のチャック爪44を拡径し,アンローダチャック42を主軸に接近させる。次いで,主軸に把持されていたワーク43がスプリング48の力に抗してプッシャ45を押し込むことになる。この時に,スプリング48の緩衝作用でワーク43に無理な力が作用しないようになっている。プッシャ45が押し込まれると,リミットスイッチ50がワーク43の引き取りを検出する。アンローダチャック42のチャック爪44が縮径してワーク43の外径面を把持する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,上記特開2001−25937号公報に開示されたパレット移送位置決め方法は,ワーク供給装置が1軸駆動であり,また,ローディング装置を1軸駆動にした場合は,旋回方法等のローダチャックを使用する必要があり,旋回方法等のローダチャックを使用した場合には,各々の駆動軸の芯出しに時間がかかるという問題がある。
【0008】
また,図15に示すチャック装置は,ローダチャック41とアンローダチャック42とが支持体40に上下方向に配設されているので,オートローダがトレーチェンジャ(略称:トレチェン)におけるパレットにセットされたワーク43を主軸に搬送したり,オートローダによってワーク43を主軸からパレットへ搬送する時に,例えば,主軸とパレットとの間に加工槽を通過する際に,支持体40を上下方向に大きく移動させなければならず,また,加工槽等の通過開口が小さい場合には,加工槽等の通過開口を通過させる場合に,支持体40そのものを,或いは,ローダチャック41とアンローダチャック42との境界部で屈折させて上下方向に小さくしなければならないという問題が発生する。また,上記チャック装置は,オートローダの搬送装置を作動する時に,ローダチャック41とアンローダチャック42との位置を主軸又はパレットに対向させるため入れ換える場合に,斜線S2で示す旋回必要面積を必要とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の目的は,パレットが搭載されたパレットテーブルをA軸方向の1軸のみに往復移動させるトレーチェンジャ即ちトレチェンと,旋回式チャック装置をA軸方向に直交するB軸方向の1軸のみに往復移動させるガントリーローダとを用い,パレット上のワークが設置されたワークポイントの3点を記憶し,3点のワークポイントを基準にしてパレット上の各々のワークポジションをそれぞれ演算し,ワークポジションに対する芯ずれデータを芯ずれオフセット修正機能にて自動オフセットをかけ,トレーチェンジャをA軸方向に且つガントリーローダをB軸方向に移動させてローダチャックとアンローダチャックとのワークポジションに対するワーク芯だしを行って芯だし時間を短縮し,位置決め精度を向上させるワーク供給方法を提供することである。
【0010】
この発明は,ワークがセットされたパレットを載置するワークテーブルを機台上でA軸方向の1軸に往復移動させるトレーチェンジャと,前記パレットにセットされた未加工の前記ワークを把持して主軸にセットするローダチャックと前記主軸から加工済みの前記ワークを受け取って前記パレットにセットするアンローダチャックとを備えた旋回式チャック装置を前記主軸と前記パレットとの間で且つ前記A軸方向に直交するB軸方向の1軸に往復移動させるガントリーローダとを有し,前記旋回式チャック装置は,搬送ロッドに設けられたブラケットに固定された旋回用シリンダ及び前記旋回用シリンダに旋回可能に取 り付けられた旋回軸を有し,前記ローダチャックと前記アンローダチャックは前記旋回軸に取り付けられ,前記ローダチャックと前記アンローダチャックとにそれぞれ設けられたプッシャの軸方向の移動方向が互いに直交して且つオフセットして設定されており,前記ワークテーブルに載置された前記パレット上の前記ワークの3点のワークポイントをコントローラに記憶し,前記コントローラによって前記パレット上の前記ワークのワークポジションをそれぞれ計算し,各々の前記ワークポジションに対して前記トレーチェンジャで前記ワークテーブルを前記A軸方向に且つ前記ガントリーローダで前記旋回式チャック装置を前記B軸方向に移動させて前記旋回式チャック装置を所定の前記ワークポジションに整合させ,前記パレットと前記旋回式チャック装置との間で前記ワークの受け渡しを行うことから成るワーク供給方法に関する。
【0011】
このワーク供給方法は,前記パレット上の前記ワークポジションに対する前記旋回式チャック装置の芯ずれデータに応じて芯ずれオフセット修正機能にて,前記ワークポジションに対する前記旋回式チャック装置に自動オフセットをかけ,前記旋回式チャック装置を所定の前記ワークポジションに整合させるものである。
【0012】
前記パレット上にセットされる前記ワークの前記ワークポジションは,前記パレット上の予め決められた所定の位置に設定されている。
【0013】
前記パレットテーブル上にセットされる2枚の前記パレットは,前記機台上で前記パレットテーブルが往復移動する前記A軸方向に直列に配置されている。
【0014】
前記パレット上の前記ワークの設置位置の3点の前記ワークポイントは,前記トレーチェンジャが往復移動する前記A軸方向における前記パレットの両端の前記ワークポジションと,前記ガントリーローダが往復移動する前記B軸方向における前記パレットの両端の前記ワークポジションに設定されている。
【0015】
このワーク供給方法は,前記ガントリーローダの前記ローダチャックによって前記パレットから未加工の前記ワークを把持する工程,前記ガントリーローダを前記パレットから前記主軸へ移動させる工程,前記ガントリーローダの前記アンローダチャックによって前記主軸に把持されている加工済みの前記ワークを受け取り,次いで前記ローダチャックによって未加工の前記ワークを前記主軸にセットする工程,前記ガントリーローダを前記主軸から前記パレットへ移動させる工程,及び加工済みの前記ワークを前記ガントリーローダの前記アンローダチャックから前記パレットに載置し,次いで前記ガントリーローダの前記ローダチャックによって前記パレットから未加工の前記ワークを把持する工程から構成されている。
【0016
前記ローダチャックと前記アンローダチャックは,シャープレートを介して前記旋回軸の先端にそれぞれ固定されている。
【0017
前記ローダチャックと前記アンローダチャックは,前記シャープレートに固定された支持体に取り付けられた前記ワークを把持するチャック爪を備えたマテハンチャック,及び前記マテハンチャックの中心を挿通して前記支持体に対してスプリングを介して往復移動可能に支持され且つ一端に前記プッシャを固定したプッシャシャフトをそれぞれ備えている。
【0018
このワーク供給方法は,上記のように,トレーチェンジャはA軸方向の1軸のみの往復移動であり,また,ガントリーローダはA軸方向に直交するB軸方向の1軸のみの往復移動であり,パレットテーブル上に設定されたパレット上のワークのワークポイントとして3点を入力するのみであり,パレット上の各々のワークのワークポジションは予め所定の位置に設定されているので,各々のワークポジションはそれぞれ計算でき,直ちに全てのワークのワークポジションが高精度に認識され,ガントリーローダがB軸方向の所定の位置に移動した状態で,トレーチェンジャのA軸方向の1軸のみの移動で芯だしができ,旋回式チャック装置のワークに対する芯だし時間が短縮でき,旋回式チャック装置によるパレット上のワークの受け渡し位置が高精度に決定でき,受け渡しが可能になる。
【0019
また,ガントリーローダのローダチャックとアンローダチャックとのプッシャシャフトの軸線を直交してオフセットさせることによって,ローダチャックとアンローダチャックとにワークの有無を検出するプッシャをチャック中心のブラケットのスペースを利用してそれぞれ設けることができ,ワークの有無をそれぞれのプッシャによって検出でき,しかもプッシャを取り付けたプッシャシャフトの軸方向の往復移動が互いに干渉することなく,旋回軸に固定することができ,ローダチャックとアンローダチャックとの旋回半径を小さく構成でき,ローダチャックとアンローダチャックとの位置調節,芯出し調整を容易に行うことができ,ローダチャックとアンローダチャックとを主軸のチャック本体やトレーチェンジャに対して高精度に位置調整することができる。
【0020
【発明の実施の形態】
以下,図面を参照して,この発明によるワーク供給方法の実施例を説明する。まず,図1〜図3を参照して,この発明によるワーク供給方法を達成するための工作機械とトレーチェンジャとの間でのワーク供給装置を説明する。
【0021
この発明によりワーク供給方法を達成するワーク供給装置は,工作機械26の主軸27に対向して,パレット22が設置されるパレットテーブル21を機台25上でA軸方向の1軸のみに往復移動させるトレーチェンジャ(以下,トレチェンという)23が設けられている。パレット22と工作機械26の主軸27との間には,ワークWを搬送するガントリーローダ24が設けられている。ガントリーローダ24には,ワークWを主軸27にセットするローダチャック1と主軸27からワークWを取り外すアンローダチャック2とが設けられている。ガントリーローダ24は,パレットテーブル21に設置されたパレット22にセットされたワークWと主軸27との間をガイドレール32に沿ってA軸方向に直交するB軸方向の1軸のみに往復移動するように設けられている。ガントリーローダ24には,ローダチャック1とアンローダチャック2とを備えた旋回式チャック装置3が取り付けられており,旋回式チャック装置3は,主軸27とパレット22に対してワークWの受け渡しを行うものである。
【0022
次に,図4〜図8を参照して,機台25上でパレット22を載置したパレットテーブル21をA軸方向の1軸のみに往復移動させるトレーチェンジャ(以下,トレチェンという)23について説明する。トレチェン23は,特に,パレットテーブル21を工作機械26の主軸27に対して直交する方向即ちA軸方向の1軸のみに往復移動させる機構に特徴を有している。パレットテーブル21には,ボールねじを構成するナット38が取り付けられている。ナット38は,機台25に回転可能に取り付けられたボールねじ軸34に螺合している。従って,パレットテーブル21をパレット22のパレット受け渡し位置31に位置する状態で,パレット22をパレットテーブル21上に載置すると,サーボモータ30が作動してタイミングプーリ29及びタイミングベルト28を通じてボールねじ軸34が回転し,ボールねじ軸34上をナット38が移動し,それによって,ナット38に固定されているパレットテーブル21がフィティングガイド35等にガイドされて機台25のワークWの受け渡しとなる所定の位置に移動して設定される。また,パレットテーブル21の機台25上の往復移動の停止位置は,光センサー36,ストッパ33,リミットスイッチ等の機器によって制御される。
【0023
このワーク供給方法において,トレチェン23及びガントリーローダ24を制御するコントローラには,図7又は図8に示すように,パレットテーブル21上にセットされた2枚又は1枚のパレット22に対して,パレット22にセットされたワークWのワークポイントa,b,c,又はd,e,fとして3点が記憶されている。図7は,例えば,パレットテーブル21に,未加工のワークWがセットされたパレット22と加工済みのワークWがセットされるパレット22との2枚のパレット22がセットされた場合を示す。また,図8は,1枚の未加工のワークWがセットされたパレット22がセットされた場合を示す。従って,図7に示すように,2枚のパレット22がパレットテーブル21にセットされている場合には,未加工用のパレット22上の未加工のワークWをガントリーローダ24のローダチャック1で把持して主軸27にセットし,また,主軸27の加工済みのワークWをガントリーローダ24のアンローダチャック2によって把持して加工済み用のパレット22の所定のワークポジション(W1〜W32)にセットすることになる。また,図8に示すように,1枚のパレット22がパレットテーブル21にセットされている場合には,パレット22の未加工のワークWをガントリーローダ24のローダチャック1で把持して主軸27にセットし,また,主軸27の加工済みのワークWをガントリーローダ24のアンローダチャック2によって把持してパレット22の未加工のワークWを抜いた空いているワークポジション(W1〜W16)にセットすることになる。
【0024
この発明によるワーク供給方法を達成するワーク供給装置は,主として,ワークWがセットされたパレット22を載置するワークテーブル21を機台25上でA軸方向の1軸に往復移動させるトレチェン23と,パレット22にセットされた未加工のワークWを把持して主軸27にセットするローダチャック1と主軸27から加工済みのワークWを受け取ってパレット22にセットするアンローダチャック2とを備えた旋回式チャック装置3を主軸27とパレット22との間で且つA軸方向に直交するB軸方向の1軸に往復移動させるガントリーローダ24とを有するものである。
【0025
この発明によるワーク供給方法は,上記のワーク供給装置を用いることによって,コントローラにワークテーブル21に載置されたパレット22上のワークWの3点のワークポイントa,b,c,又はd,e,fを記憶し,パレット22上のワークWのワークポジションW1〜W16,W17〜W32をそれぞれ自動計算し,図7に示すように,パレット22上のワークポジションW1〜W16,W17〜W32に対する芯ずれデータに応じて芯ずれオフセット修正機能にて自動オフセットをかけ,各々のワークポジションW1〜W32に対してトレチェン23でワークテーブル21をA軸方向に且つガントリーローダ24で旋回式チャック装置3をB軸方向に移動させて,旋回式チャック装置3を所定のワークポジションW1〜W32に整合させ,パレット22と旋回式チャック装置3のローダチャック1又はアンローダチャック2との間でワークWの受け渡しを行うものである。
【0026
また,パレット22上にセットされるワークWのワークポジションW1〜W16,W17〜W32は,パレット22上の予め決められた所定の位置に設定されているものである。パレットテーブル21上にセットされる2枚のパレット22は,図7に示すように,機台25上でパレットテーブル21が往復移動するA軸方向に直列に配置されている。更に,パレット22上のワークWの設置位置の3点のワークポイントa,b,c,又はd,e,fは,トレチェン23の往復移動するA軸方向における一方のパレット22の両端のワークポジション1Wと13W,又は他方のパレット22の両端のワークポジション17Wと29Wと,ガントリーローダ24の往復移動するB軸方向における一方のパレット22の両端のワークポジション1Wと4W,又は他方のパレット22の両端のワークポジション17Wと20Wとに設定されている。
【0027
このワーク供給方法は,上記のように,3点のワークポイントa,b,c,又はd,e,fを基準にして,ワークWをセットしたワークポジションW1〜W16又はW17〜W32を演算することによって,ガントリーローダ24のローダチャック1とアンローダチャック2とのパレット22上のB軸方向の移動停止位置を認識した時点で,ガントリーローダ24のローダチャック1又はアンローダチャック2に対して,トレチェン23がA軸方向に移動して受け渡しするべきワークポジションW1〜W16又はW17〜W32を対応させれば,ローダチャック1又はアンローダチャック2は所定のワークポジションW1〜W16又はW17〜W32に整合し,ローダチャック1又はアンローダチャック2によるワークWの受け渡しができるものである。
【0028
従って,このワーク供給方法は,上記の機能を有するトレチェン23とガントリーローダ24を利用すれば,次の各工程を経ることによって旋回式チャック装置3によって主軸27又はパレット22に対してワークWを受け渡しすることができる。即ち,このワーク供給方法は,ガントリーローダ24のローダチャック1によってパレット22から未加工のワークWを把持する工程,ガントリーローダ24をパレット22から主軸27へ移動させる工程,ガントリーローダ24のアンローダチャック2によって主軸27に把持されている加工済みのワークWを受け取り,次いで,ローダチャック1によって未加工のワークWを主軸27にセットする工程,ガントリーローダ24を主軸27からパレット22へ移動させる工程,及び加工済みのワークWをガントリーローダ24のアンローダチャック2からパレット22に載置し,次いで,ガントリーローダ24のローダチャック1によってパレット22から未加工のワークWを把持する工程から構成されている。
【0029
次に,図9〜図14を参照して,ガントリーローダ24に設けられた旋回式チャック装置3の一例を説明する。旋回式チャック装置3は,搬送ロッド4に設けられたブラケット5に固定された旋回用シリンダ6及び旋回用シリンダ6に旋回可能に取り付けられた旋回軸7を有し,ローダチャック1とアンローダチャック2は旋回軸7に取り付けられ,ローダチャック1とアンローダチャック2とにそれぞれ設けられたプッシャ8の軸方向の移動方向が互いに直交して且つオフセットして設定されている。ローダチャック1とアンローダチャック2は,シャープレート9を介して旋回軸7の先端にそれぞれ固定されている。また,搬送ロッド4とブラケット5との間には,X軸アジャスタ16,Z軸アジャスタ17及びY軸回転角度アジャスタ39が介在され,ローダチャック1及びアンローダチャック2を適正な位置に位置調節できるように構成されている。
【0030
旋回式チャック装置3は,ローダチャック1とアンローダチャック2とにそれぞれ設けられたプッシャ8を先端に設けたプッシャシャフト14の軸方向の移動方向が互いに直交し,即ち長手方向にずらし,プッシャシャフト14の軸方向が横方向にオフセットして設定されている。旋回式チャック装置3では,ローダチャック1とアンローダチャック2とにそれぞれ設けたプッシャシャフト14が直交してオフセットすることによって,それぞれのプッシャシャフト14の移動方向がオフセットして重複状態に配列されることになる。従って,旋回式チャック装置3は,ガントリーローダ即ちオートローダ24の搬送装置を作動する時に,ローダチャック1とアンローダチャック2との位置を主軸又はパレットに対向させるため入れ換える場合に,その旋回必要面積が図14において符号S1で示すように小さく構成することができ,工作機械26として小型のNC加工機に組み込むことができるようになる。しかも,旋回式チャック装置3は,ローダチャック1とアンローダチャック2とのプッシャ8をそれぞれ組み込むので,ローダチャック1とアンローダチャック2に把持したワークWの有無を直接的に検出することができる。従って,旋回式チャック装置3を使用すれば,例えば,パレット22にワークWがセットされているか否かは検出でき,ワークWがパレット22にセットされていない場合には,コントローラは処理を次に進めて支障なく連続してワークWの受け渡しを行うことができる。
【0031
また,ローダチャック1とアンローダチャック2は,図11〜図13に示すように,シャープレート9に固定された支持体10に取り付けられたワークWを把持するチャック爪11を備えたマテハンチャック12,及びマテハンチャック12の中心を挿通して支持体10に対してスプリング13を介して往復移動可能に支持され且つ一端にプッシャ8を固定したプッシャシャフト14をそれぞれ備えている。プッシャシャフト14の他端には,マテハンチャック12にワークWが存在又は非存在即ち有無を確認する近接スイッチ15が設けられている。図10及び図13に符号20,19で示す配線は,例えば,旋回軸7を旋回させるための電源に接続する配線20,及び近接スイッチ15の検出信号をコントローラへ入力する配線19である。
【0032
工作機械26(即ちNC加工機)のコントローラは,ガントリーローダ24(即ちオートローダ)によって旋回式チャック装置3を主軸27へ移動させる時に,旋回軸7を旋回させてアンローダチャック2を主軸27に対向させて主軸27の加工済みのワークWを受け取り,次いで,旋回軸7を旋回させてローダチャック1を主軸27に対向させて主軸27に未加工のワークWをセットする制御を行うように構成されている。また,NC加工機のコントローラは,オートローダによって旋回式チャック装置3を加工ワーク用のパレット22へ移動させる時に,旋回軸7を旋回させてアンローダチャック2の加工済みのワークWを加工ワーク用のパレット22の所定の位置のワークポジションW1〜W32にセットし,次いで,オートローダを未加工ワーク用のパレット22へ移動させると共に,旋回軸7を旋回させてローダチャック1を未加工ワーク用のパレット22に対向させて未加工ワーク用のパレット22の未加工のワークWを受け取る制御を行うように構成されている。
【0033
ワークWを切削加工するNC加工機について概説すると,チャック本体は,主軸台に回転可能に取り付けられた主軸27に装着され,主軸27の回転に伴って一緒に回転する。チャック本体は,例えば,前面に3個のチャック爪を有しており,該チャック爪によってワークWは把持される。ワークWは,例えば,リング状の薄板ワーク等の形状を有し,中心部に貫通した中心孔等を有するものであり,ワークWに切削加工を施すことによって,例えば,ハードディスク用スペーサが製作される。該スペーサは両端面について高精度の平行度が要求されるものである。NC加工機によるワークWの切削加工の際には,チャック爪をワークWの中心孔に挿入し,3個のチャック爪を半径方向外向きに開くこと即ち拡径することによって,ワークWはチャック本体に把持される。
【0034
また,ガントリーローダ24即ちオートローダに設けられた旋回式チャック装置3についは,ワークWをNC加工機の主軸27のチャック本体に受け渡すローダチャック1とワークWを主軸27のチャック本体から引き取るアンローダチャック2とを有し,ローダチャック1とアンローダチャック2とは構造的には同一の構成であり,単に機能的な観点からこのように区別しているものである。
【0035
ガントリーローダ24即ちオートローダは,パレット22が載置されたパレットテーブル21とNC加工機の主軸27のチャック本体とに対して相対的に移動可能に構成されている。オートローダにおける旋回式チャック装置3は,搬送ロッド4に固定されたブラケット5,ブラケット5に取り付けられた旋回用シリンダ6,旋回用シリンダ6に旋回自在に取り付けられた旋回軸7,及び旋回軸7の先端にシャープレート9を介して取り付けられたローダチャック1とアンローダチャック2を有している。ローダチャック1とアンローダチャック2とは,図12に示すように,円周上に等間隔に配置された3個のチャック爪11と,各チャック爪11の間に等間隔に配置されたプッシャ8を有している。チャック爪11は,半径方向に移動可能であり,各チャック爪11が半径方向に離間することによって拡径し,半径方向に接近することによって縮径する。チャック爪11の先端の内側は,例えば,円弧面を形成され,環状のワークWの外径面を把持するのに適した形状になっている。
【0036
プッシャ8は,プッシャプレート9を構成する支持体10に取り付けられており,支持体10の中心にプッシャシャフト14が往復動可能に取り付けられている。プッシャシャフト14は,支持体10に対して軸方向に摺動可能に支持されており,スプリング13によってプッシャ8を押し出す方向に付勢されている。支持体10には,ローダチャック1のプレッシャシャフト14の軸方向位置を検出する近接スイッチ15と,アンローダチャック2のプレッシャシャフト14の軸方向位置を検出する近接スイッチ15が設けられている。ローダチャック1の近接スイッチ15は,主軸台のチャック本体にワークWを受け渡したことを検出するためのスイッチである。アンローダチャック2の近接スイッチ15は,主軸27のチャック本体からワークWを引き取ったことを検出するためのスイッチである。近接スイッチ15は,支持体10の裏面側に配置され,カバー18で覆われている。また,ワークWの受け渡しの作動をする押付装置は,プッシャ8,プッシャプレートの支持体10,プッシャシャフト14,スプリング13等によって構成される。
【0037
ローダチャック1を作動させ,未加工のワークWをローダチャック1からNC加工機の主軸27のチャック本体に引き渡す時には,ローダチャック1の中心軸(この中心軸はプレッシャシャフト14の中心軸でもある)と主軸27の回転軸とを一致させて,主軸27のチャック本体のチャック爪をワークWの中心孔に挿入する一方,ローダチャック1のチャック爪11を拡径する。このとき,スプリング13の作用でプッシャ8が長手方向基準面に向けてワークWを押し出すことになる。そして,ワークWの後端面は,長手方向基準面に押し付けられるので,ワークWは正しくセットされる。また,近接スイッチ15がワークWの受け渡しを検出する。
【0038
逆に,アンローダチャック2がNC加工機の主軸27のチャック本体から加工済みのワークWを引き取る時には,アンローダチャック2の中心軸(この中心軸はプレッシャシャフト14の中心軸でもある)と主軸27の回転軸とを一致させ,アンローダチャック2のチャック爪11を拡径し,アンローダチャック2をNC加工機の主軸27のチャック本体に接近させる。この時,主軸27のチャック本体に把持されていた加工済みのワークWがスプリング13の力に抗してプッシャ8を押し込む。この時,スプリング13の緩衝作用でワークWに無理な力が作用しないようになっている。プッシャ8が押し込まれると,近接スイッチ15がワークWの引き取りを検出する。そして,アンローダチャック2のチャック爪11が縮径してワークWの外径面を把持する。
【0039
−実施例−
このワーク供給方法は,小形のNC加工機のコントローラによって,具体的には,次のようにして操作し制御することができる。まず,トレチェン23のA軸方向のみの移動によって,ユニットポジション取り扱いを次の通りに行うことができる。また,トレチェン23によってパレットテーブル21上のワーク供給位置にワークWを載置した2枚のパレット22をセットする。パレット22を載置したパレットテーブル21の進行方向をA軸とし,A軸に直交する方向をB軸とし,図7及び図8に示すように,パレット22上のワークWのワークポジションW1〜W32,即ち,A軸ポジションデータとB軸ポジションデータを作成する。コントローラは,ガントリーローダ24及びトレチェン23に,A軸ポジションデータとB軸ポジションデータとを転送する。
【0040
NC即ちコントローラの機能キーを押し,メインメニュー画面を表示する。ポジション設定画面には,ポジション設定として,現在ポジション,B軸ポイント数,A軸ポイント数,オフセットB,オフセットA,パレット枚数,及びポジション変更が表示され,パレット基準位置として,オフセットBとオフセットAのポジションが表示される。
【0041
現在ポジションは,ガントリーローダ24の現在ポジション(ポイント数)が表示される。ここで,ポジションを変更することが可能になっている。入力された値は「ポジション変更」に表示され,現在ポジションは,ガントリーローダ24から変更したポジション値が返ってくるまで点滅する。1〜N(N:B軸方向ポイント数×A軸方向ポイント数)。
【0042
B軸ポイント数は,ガントリーローダ24によるパレット22のB軸方向ポイント数を設定する。設定範囲は,例えば,1〜10である。これについては,図7及び図8のパレット22を載置するワークポジションW 1〜W32,又はW1〜W16を参照できる。また,A軸ポイント数は,ガントリーローダ24によるパレット22のA軸方向ポイント数を設定する。設定範囲は,例えば,1〜8であり,パレット22の1枚分のポイント数を入力する。これについては,図7及び図8のパレット22を載置するワークポジションW 1〜W32,又はW1〜W16を参照できる。
【0043
オフセットBとオフセットAは,ガントリーローダ24の位置の誤差によるパレット位置の補正値を入力し,補正の再計算を行う。更に,パレット基準位置は,図7及び図8に示すように,パレット22のワークポイントの3点の座標a,b,c,又はd,e,fを入力する。この値から前ポイントのポジションデータを算出する。パレット22が1枚の時は,図8に示すように,3点の座標a,b,cを設定する。また,パレット22が2枚の時は,図7に示すように,6点の座標a,b,c,d,e,fを設定する。
【0044
図7に示すように,パレット22が2枚の時,B軸ポイント数は4,A軸ポイント数は4であり,最大ポイント数は,10×8×2=160である。また,図8に示すように,パレット22が1枚の時,B軸ポイント数は4,A軸ポイント数は4であり,最大ポイント数は,10×8×1=80である。
【0045
パレット枚数は,パレット22の枚数を入力する。設定範囲は,1〜2であり,1と入力すると,パレット基準位置a〜cが表示され,パレット基準位置d〜fが非表示になる。また,2と入力すると,パレット基準位置a〜fが表示になる。
【0046
転送ソフトキーは,本画面で求められたポジションデータをガントリーローダ24とトレチェン23にそれぞれ転送する。ポジションデータは,まず,ガントリーローダ24,次いで,トレチェン23に転送する。転送データは,ポジションデータ160ポイント分(空きは,零),オフセット値である。また,位置ソフトキーは,ガントリーローダ24,及びトレチェン23の状態の画面が表示される。更に,PO入力ソフトキーは,パレット基準位置a〜fにカーソルを合わせて本ボタンを押すと,現在座標位置が入力される。
【0047
リセットソフトキーは,ガントリーローダ24のポジションをリセットする。現在ポジションが1にリセットするように,ガントリーローダ24にリセット指令を出す。リセットソフトキーを押すと,現在ポジションの値が点滅する。現在ポジションが1になったところで点滅をストップする。また,終了キーは.本画面を終了し,メインメニューに戻る。
【0048
トレチェン23とガントリーローダ24の状態を表示する画面について,A軸,B軸及びY軸の現在座標を表示する。確認キーで,A軸,B軸ポジションの確認画面を表示する。入力キーで,B軸,Y軸のポジション入力画面を表示する。設定キーで,ポジション設定画面を表示する。終了キーで,メインメニューへ戻る。また,ポジション確認画面は,ポジション設定画面で求められたA軸,B軸ポジションデータを一覧表示する。設定キーで,ポジション設定画面を表示する。位置キーで,ガントリーローダ24及びトレチェン23の状態画面を表示する。A軸キーで,A軸ページの1ページ目になる。B軸キーで,B軸ページの1ページ目になる。PAGEキーでページ移動ができ,ページ数+INPUTキーで行きたいページに移動できる。終了キーでメインメニューへ戻る。
【0049
【発明の効果】
この発明によるワーク供給方法は,上記のように,ワークポイントの記憶を3点に絞り,パレット上のワークをセットするワークポジションをそれぞれ決定でき,しかも,トレチェンのA軸方向の1軸のみの往復移動とガントリーローダのA軸方向に直交するB軸方向の1軸のみの往復移動とによって,ガントリーローダに取り付けられた旋回式チャック装置によってパレット上のワークポジションにセットされたワークを受け渡しすることができるので,芯だし時間を大幅に短縮することができ,旋回式チャック装置のローダチャック又はアンローダチャックのパレット上のワークに対する位置決め精度を向上することができる。特に,このワーク供給方法は,小形の工作機械即ちNC加工機に適用して好ましいものであり,小物の精密部品の加工を自動化することができる。また,このワーク供給方法に使用されるガントリーローダとトレチェンとは,コンパクトで往復移動範囲を可及的に小さく構成でき,省スペースの設計が可能になり,多数台の設備即ち工作機械にも対応させることができる。また,このワーク供給方法を用いれば,ワーク供給装置について,機能を絞り,低コストに製作することができる。また,ガントリーローダの旋回式チャック装置とパレット上のワークとの間に,芯ずれが生じてもオフセット修正機能で自動オフセットができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるワーク供給方法を達成するための工作機械とトレチェンとの間でのワーク供給装置を示す平面図である。
【図2】 図1のワーク供給装置を示す正面図である。
【図3】 図1のワーク供給装置を示す側面図である。
【図4】 この発明によるワーク供給方法を達成するためのトレチェンを示す平面図である。
【図5】 図4のトレチェンを示す正面図である。
【図6】 図4のトレチェンを示す側面図である。
【図7】 パレットテーブル上に設定された一対のパレットを示す平面図である。
【図8】 パレットテーブル上に設定された一つのパレットを示す平面図である。
【図9】 この発明によるワーク供給方法において使用されるガントリーローダにおける旋回式チャック装置の一実施例を示す正面図である。
【図10】 図9の旋回式チャック装置の側面図である。
【図11】 図9の旋回式チャック装置におけるローダチャック又はアンローダチャックを示す側面図である。
【図12】 図11の正面図である。
【図13】 図11の背面図である。
【図14】 旋回式チャック装置の旋回領域を示す説明図であり,(A)はその正面図であり,(B)は側面図である。
【図15】 従来のチャック装置の旋回領域を示す説明図であり,(A)はその正面図であり,(B)は側面図である。
【符号の説明】
1 ローダチャック
2 アンローダチャック
3 旋回式チャック装置
4 搬送ロッド
5 ブラケット
6 旋回用シリンダ
7 旋回軸
8 プッシャ
9 シャープレート
10 支持体
11 チャック爪
12 マテハンチャック
13 スプリング
14 プッシャシャフト
21 パレットテーブル
22 パレット
23 トレチェン(トレーチェンジャ)
24 ガントリーローダ
25 機台
26 工作機械
27 主軸
32 ガイドレール
33 ストッパ
34 ボールねじ軸
37 ガイドレール
38 ボールねじのナット
W ワーク

Claims (8)

  1. ワークがセットされたパレットを載置するワークテーブルを機台上でA軸方向の1軸に往復移動させるトレーチェンジャと,前記パレットにセットされた未加工の前記ワークを把持して主軸にセットするローダチャックと前記主軸から加工済みの前記ワークを受け取って前記パレットにセットするアンローダチャックとを備えた旋回式チャック装置を前記主軸と前記パレットとの間で且つ前記A軸方向に直交するB軸方向の1軸に往復移動させるガントリーローダとを有し,
    前記旋回式チャック装置は,搬送ロッドに設けられたブラケットに固定された旋回用シリンダ及び前記旋回用シリンダに旋回可能に取り付けられた旋回軸を有し,前記ローダチャックと前記アンローダチャックとが前記旋回軸に取り付けられ,前記ローダチャックと前記アンローダチャックとにそれぞれ設けられたプッシャの軸方向の移動方向が互いに直交して且つオフセットして設定されており,
    前記ワークテーブルに載置された前記パレット上の前記ワークの3点のワークポイントをコントローラに記憶し,前記コントローラによって前記パレット上の前記ワークのワークポジションをそれぞれ計算し,各々の前記ワークポジションに対して前記トレーチェンジャで前記ワークテーブルを前記A軸方向に且つ前記ガントリーローダで前記旋回式チャック装置を前記B軸方向に移動させて前記旋回式チャック装置を所定の前記ワークポジションに整合させ,前記パレットと前記旋回式チャック装置との間で前記ワークの受け渡しを行うことから成るワーク供給方法。
  2. 前記パレット上の前記ワークポジションに対する前記旋回式チャック装置の芯ずれデータに応じて芯ずれオフセット修正機能にて,前記ワークポジションに対する前記旋回式チャック装置に自動オフセットをかけ,前記旋回式チャック装置を所定の前記ワークポジションに整合させることから成る請求項1に記載のワーク供給方法。
  3. 前記パレット上にセットされる前記ワークの前記ワークポジションは,前記パレット上の予め決められた所定の位置に設定されていることから成る請求項1又は2に記載のワーク供給方法。
  4. 前記パレットテーブル上にセットされる2枚の前記パレットは,前記機台上で前記パレットテーブルが往復移動する前記A軸方向に直列に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のワーク供給方法。
  5. 前記パレット上の前記ワークの設置位置の3点の前記ワークポイントは,前記トレーチェンジャが往復移動する前記A軸方向における前記パレットの両端の前記ワークポジションと,前記ガントリーローダが往復移動する前記B軸方向における前記パレットの両端の前記ワークポジションに設定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のワーク供給方法。
  6. 前記ガントリーローダの前記ローダチャックによって前記パレットから未加工の前記ワークを把持する工程,前記ガントリーローダを前記パレットから前記主軸へ移動させる工程,前記ガントリーローダの前記アンローダチャックによって前記主軸に把持されている加工済みの前記ワークを受け取り,次いで前記ローダチャックによって未加工の前記ワークを前記主軸にセットする工程,前記ガントリーローダを前記主軸から前記パレットへ移動させる工程,及び加工済みの前記ワークを前記ガントリーローダの前記アンローダチャックから前記パレットに載置し,次いで前記ガントリーローダの前記ローダチャックによって前記パレットから未加工の前記ワークを把持する工程から構成されていることから成る請求項1〜5のいずれか1項に記載のワーク供給方法。
  7. 前記ローダチャックと前記アンローダチャックは,シャープレートを介して前記旋回軸の先端にそれぞれ固定されていることから成る請求項に記載のワーク供給方法。
  8. 前記ローダチャックと前記アンローダチャックは,前記シャープレートに固定された支持体に取り付けられた前記ワークを把持するチャック爪を備えたマテハンチャック,及び前記マテハンチャックの中心を挿通して前記支持体に対してスプリングを介して往復移動可能に支持され且つ一端に前記プッシャを固定したプッシャシャフトをそれぞれ備えていることから成る請求項に記載のワーク供給方法。
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