JP3962167B2 - 埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法 - Google Patents

埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、防食、遮水等を目的として、セグメント本体の内周面を覆うように埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、シールドトンネル等において用いられるコンクリート製セグメントの防食、遮水等を目的として、セグメント本体の内周面を覆うように埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントが実用化されている。
この埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントは、図5(B)に示すように、セグメントを製造する際に、埋設突起12aを一体に形成した高密度ポリエチレンシート等の熱可塑性プラスチックシート12を、予めその内周面に取り付けておいた型枠内にコンクリートを打設することにより、熱可塑性プラスチックシート12の埋設突起12aがコンクリート製のセグメント本体11内に埋設され、セグメント本体11の内周面を覆うようにして熱可塑性プラスチックシート12を強固に一体化した状態に配設することができるようにしたものである。
そして、この埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメント1は、セグメント本体11の内周面を覆う熱可塑性プラスチックシート12の剥がれ、浮き上がり等がなく、セグメント本体11を構成するコンクリートのひび割れに対する追従性があり、高いコンクリートの防食、遮水特性を有することから、トンネルの二次覆工を不要又は簡易化することができ、これにより、トンネルの小断面化による施工コストの低減を達成することができるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメント1は、図5(A)に示すように、適宜の連結手段を用いて所要の断面形状に組み立てた後、隣接するセグメント1のセグメント本体11の内周面を覆う高密度ポリエチレンシート等の熱可塑性プラスチックシート12の継目を接合、一体化する必要がある。
【0004】
この隣接する熱可塑性プラスチックシートの継目を接合、一体化するための継目施工方法としては、特に、接着剤を用いることができない高密度ポリエチレンシート等を使用する場合には、シートと同種類の材料からなる溶接棒を押出溶接機を用いて溶融しながら溶接する、いわゆる、プラスチック溶接方法が採用されていた。
この押出溶接機を用いるプラスチック溶接方法は、溶接棒を溶融しながら、熱風により隣接する熱可塑性プラスチックシートの継目(突き合わせ部)を加熱し、継目の隙間に溶融状態にした溶接棒を充填しながら、押圧することにより、隣接する熱可塑性プラスチックシートの継目を接合、一体化するものであるが、この場合、熱可塑性プラスチックシートを均一に加熱することが困難であるため、加熱された熱可塑性プラスチックシートにピンホールが生じ易いことから信頼性が低く、また、継目の隙間の距離が大きい場合には、繰り返して溶接を行う必要があることから、溶接作業に手数を要し、さらに、溶接部13が熱可塑性プラスチックシートの表面に露出するため引っかかりやすく、損傷を受けやすいという問題があった。
【0005】
本発明は、上記の埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法の有する問題点に鑑み、隣接する埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの熱可塑性プラスチックシートの継目を、容易かつ確実に、さらに、損傷を受けにくい形態に接合、一体化することができる埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本第1発明の埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法は、セグメント本体の内周面を覆うように埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法において、隣接するセグメントの継目に沿って、かつ、両セグメントのセグメント本体と熱可塑性プラスチックシート間に、その端縁を挟み込むように熱可塑性プラスチックからなる帯状の継目処理部材本体を配設するとともに、前記熱可塑性プラスチックシートと継目処理部材本体間において、継目処理部材本体の長手方向に、表面を熱可塑性プラスチックにより覆った通電発熱体を並設し、該通電発熱体に通電することにより、熱可塑性プラスチックシートと継目処理部材とを融着するようにしたことを特徴とする。
【0007】
この埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法は、隣接するセグメントの継目に沿って、かつ、両セグメントのセグメント本体と熱可塑性プラスチックシート間に、その端縁を挟み込むように熱可塑性プラスチックからなる帯状の継目処理部材本体を配設するとともに、熱可塑性プラスチックシートと継目処理部材本体間において、継目処理部材本体の長手方向に、表面を熱可塑性プラスチックにより覆った通電発熱体を並設し、通電発熱体に通電することにより、通電発熱体の表面を覆った熱可塑性プラスチック並びに熱可塑性プラスチックシート及び継目処理部材本体の表面を加熱、溶融しながら、押圧することにより、隣接する熱可塑性プラスチックシートと継目処理部材とを融着する。
【0008】
また、同じ目的を達成するため、本第2発明の埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法は、セグメント本体の内周面を覆うように埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法において、隣接するセグメントの継目に沿って、かつ、両セグメントの熱可塑性プラスチックシート上に、その端縁を掛け渡すように熱可塑性プラスチックからなる帯状の継目処理部材本体を配設するとともに、前記熱可塑性プラスチックシートと継目処理部材本体間において、継目処理部材本体の長手方向に、表面を熱可塑性プラスチックにより覆った通電発熱体を並設し、該通電発熱体に通電することにより、熱可塑性プラスチックシートと継目処理部材とを融着するようにしたことを特徴とする。
【0009】
この埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法は、隣接するセグメントの継目に沿って、かつ、両セグメントの熱可塑性プラスチックシート上に、その端縁を掛け渡すように熱可塑性プラスチックからなる帯状の継目処理部材本体を配設するとともに、熱可塑性プラスチックシートと継目処理部材本体間において、継目処理部材本体の長手方向に、表面を熱可塑性プラスチックにより覆った通電発熱体を並設し、通電発熱体に通電することにより、通電発熱体の表面を覆った熱可塑性プラスチック並びに熱可塑性プラスチックシート及び継目処理部材本体の表面を加熱、溶融しながら、押圧することにより、隣接する熱可塑性プラスチックシートと継目処理部材とを融着する。
【0010】
この場合において、継目処理部材本体と通電発熱体とを別部材で以て構成し、継目処理部材本体の表面に形成した保持片に通電発熱体を保持することにより、継目処理部材本体の長手方向に通電発熱体を並設するようにすることができる。
【0011】
これにより、通電発熱体の位置決めを容易かつ確実に行うことができるとともに、継目処理部材の製造を簡易に行うことができ、幅等の異なる複数種類の継目処理部材本体に対して、共通の通電発熱体を用いることができることと相俟って、継目処理部材の製造コストを低廉にすることができる。
【0012】
また、継目処理部材本体と通電発熱体とを一体の部材で以て構成することにより、継目処理部材本体の長手方向に通電発熱体を並設するようにすることができる。
【0013】
これにより、電発熱体の位置決めを容易かつ確実に行うことができるとともに、継目処理部材本体と通電発熱体との一体性を向上することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法の実施形態を、シールドトンネルにおいて用いられるコンクリート製セグメントに適用した実施例に基づいて説明する。
【0015】
図1に、本発明の埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法の第1実施例の工程図を示す。
本実施例に用いる埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントは、上述のとおり、セグメントを製造する際に、埋設突起12aを一体に形成した高密度ポリエチレンシート等の熱可塑性プラスチックシート12を、予めその内周面に取り付けておいた型枠内にコンクリートを打設することにより、熱可塑性プラスチックシート12の埋設突起12aがコンクリート製のセグメント本体11内に埋設され、セグメント本体11の内周面を覆うようにして熱可塑性プラスチックシート12を強固に一体化した状態に配設することができるようにしたものである(図5(B)参照)。
【0016】
この埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメント1は、適宜の連結手段を用いて所要の断面形状に組み立てた後、隣接するセグメント1のセグメント本体11の内周面を覆う高密度ポリエチレンシート等の熱可塑性プラスチックシート12の継目を接合、一体化する必要がある。
【0017】
このため、ここでは、隣接するセグメント1の継目に沿って、かつ、両セグメント1のセグメント本体11と熱可塑性プラスチックシート12間に、その端縁を挟み込むように熱可塑性プラスチックからなる帯状の継目処理部材本体21を配設するとともに、熱可塑性プラスチックシート12と継目処理部材本体21間において、継目処理部材本体21の長手方向に、表面を熱可塑性プラスチックにより覆った通電発熱体22を並設し、通電発熱体22に通電することにより、熱可塑性プラスチックシート12と継目処理部材2とを融着するようにする。
【0018】
この場合、セグメント1のセグメント本体11の内周面を覆う熱可塑性プラスチックシート12は、セグメント本体11と熱可塑性プラスチックシート12間に、帯状の継目処理部材本体21を挟み込むように配設することができるように、所定の幅に亘ってセグメント本体11とは一体化しないようにし、このため、必要に応じて、セグメント1を製造する際に、この部分の埋設突起12aを予め切除するか、この部分に埋設突起12aのない熱可塑性プラスチックシート12を使用するようにする。
【0019】
また、継目処理部材2を構成する継目処理部材本体21は、通電発熱体22とを別部材で以て構成し、この継目処理部材本体21は、好ましくは、熱可塑性プラスチックシート12と同種類の材料から構成するとともに、そのシート厚t21は、熱可塑性プラスチックシート12のシート厚t1と略同じ厚さ、例えば、1〜5mm程度に形成するようにする。
【0020】
また、通電発熱体22は、内部に通電すると発熱するニクロム線やステンレス鋼線等の金属線22aを内蔵し、その表面を熱可塑性プラスチックにより覆った線形部材からなり、熱可塑性プラスチックは、好ましくは、熱可塑性プラスチックシート12と同種類の材料から構成するようにする。
なお、具体的には、ステンレス鋼線をヘリカル状に内蔵し、その表面を熱可塑性プラスチックにより覆った商品名「Powercore」(Evanco Environmental Technologies Ltd.(カナダ国オンタリオ)製)のほか、ニクロム線やステンレス鋼線の単線の表面を熱可塑性プラスチックにより覆ったものを使用することができる。
【0021】
そして、継目処理部材2は、図1(A)に示すように、隣接するセグメント1の継目に沿って、かつ、両セグメント1のセグメント本体11と熱可塑性プラスチックシート12間に、その端縁を挟み込むように熱可塑性プラスチックからなる帯状の継目処理部材本体21を配設することにより、熱可塑性プラスチックシート12との隙間をなくすようにするとともに、熱可塑性プラスチックシート12と継目処理部材本体21間において、継目処理部材本体21の長手方向に並設した表面を熱可塑性プラスチックにより覆った通電発熱体22が、熱可塑性プラスチックシート12のそれぞれの端縁内側の近傍に位置するようにする(このように設置できるように継目処理部材本体21の幅Wは、30〜100mm程度、好ましくは、40〜60mm程度に設定するようにする。)。
そして、この状態で、押さえローラ3等の任意の方法により、隣接するセグメント1の継目、すなわち、継目処理部材2を配設した箇所を、熱可塑性プラスチックシート12の上から押圧しながら、通電発熱体22の金属線22aに通電することにより、通電発熱体22の表面を覆った熱可塑性プラスチック並びに熱可塑性プラスチックシート12及び継目処理部材本体21の表面を加熱、溶融し、図1(B)に示すように、熱可塑性プラスチックシート12と継目処理部材2とを融着するようにする。
なお、この場合、通電発熱体12の金属線12aに通電した後、継目処理部材2を配設した箇所を、熱可塑性プラスチックシート12の上から押圧することもできる。
これにより、隣接するセグメント1の熱可塑性プラスチックシート12の継目を、継目処理部材2を介して、水密状態に接合することができ、さらに、融着部が熱可塑性プラスチックシート12の表面に露出しないため、損傷を受けにくく、信頼性の高い埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目構造を得ることができるものとなる。
【0022】
なお、適宜の連結手段(図示省略)を用いて隣接するセグメント1を組み立てるためにセグメント本体11に形成された空所14には、継目処理部材2を適用するに先だって、必要に応じて、モルタル等の適宜の充填材(目地材)を充填することができる。
この場合、充填材をセグメント本体11の表面と面一となるように充填することにより、熱可塑性プラスチックシート12と継目処理部材2との融着をより確実に行うことができるものとなる。
【0023】
ところで、継目処理部材2は、本実施例においては、継目処理部材2を構成する継目処理部材本体21と、通電発熱体22とを、全く独立した部材で以て構成したが、これに限定されず、その形態を変更することができる。
例えば、図2に示す継目処理部材2のように、継目処理部材2を構成する継目処理部材本体21と通電発熱体22とを別部材で以て構成し、継目処理部材本体21の表面に、通電発熱体22を嵌合、保持する保持片21aを形成して構成することができる。
この場合、継目処理部材本体21の表面に形成した保持片21aの厚みt22は、継目処理部材本体21のシート厚t21より若干薄く、例えば、0.5〜1mm程度に形成するようにする。
【0024】
なお、継目処理部材2としては、上記のもののほか、図3に示すものを使用することができる。
【0025】
図3(A)に示すものは、継目処理部材本体21の表面に形成する通電発熱体22を保持する保持片21aを、継目処理部材本体21の長手方向に平行に延びるリブ状に形成したものである。
このリブ状に形成した保持片21aは、通電発熱体22を位置決め程度に緩く保持する機能を有するものである。
【0026】
図3(B)に示すものは、継目処理部材本体21の表面に形成する通電発熱体22を保持する保持片21aを、継目処理部材本体21の長手方向に平行に延びるリブ状に形成するとともに、通電発熱体22に断面矩形に形成したものを用いたものである。
このリブ状に形成した保持片21aは、通電発熱体22を位置決め程度に緩く保持する機能を有するものであり、また、断面矩形に形成した通電発熱体22は、熱可塑性プラスチックシート12と継目処理部材2とを確実に融着する機能を有するものである。
【0027】
図3(C)に示すものは、継目処理部材本体21の表面に形成する通電発熱体22を保持する保持片21aを、継目処理部材本体21の端縁に形成したものである。
【0028】
図3(D)〜図3(F)に示すものは、継目処理部材本体21と通電発熱体24とを一体の部材で以て構成したもので、継目処理部材1の取扱を簡易に行うことができるとともに、継目処理部材本体21と通電発熱体24との一体性を向上することができる機能を有するものである。
この場合、通電発熱体24には、内部に通電すると発熱するニクロム線やステンレス鋼線等の金属線を内蔵し、その表面を熱可塑性プラスチックにより覆った線形部材を用い、その表面を熱可塑性プラスチック23により覆うように一体成形するほか、直接通電すると発熱するニクロム線やステンレス鋼線等の金属線を用い、その表面を熱可塑性プラスチック23により覆うように一体成形することができる。
なお、図3(D)は、図2に示すものに、図3(E)は、図3(A)に示すものに、図3(F)は、図3(C)に示すものに、それぞれ対応した基本構成を有しており、それらと同様の機能を有するものである。
【0029】
この埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法によれば、セグメント本体11の内周面を覆う熱可塑性プラスチックシート12の剥がれ、浮き上がり等がなく、セグメント本体11を構成するコンクリートのひび割れに対する追従性があり、高いコンクリートの防食、遮水特性を有する埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメント1の有するメリットに加え、隣接するセグメント1の熱可塑性プラスチックシート12の継目を、容易かつ確実に水密状態に接合することができ、さらに、融着部が熱可塑性プラスチックシート12の表面に露出しないため、損傷を受けにくいことから、信頼性の高い埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目構造を得ることができるものとなる。
【0030】
ところで、上記実施例においては、隣接するセグメント1の継目に沿って、かつ、両セグメント1のセグメント本体11と熱可塑性プラスチックシート12間に、その端縁を挟み込むように熱可塑性プラスチックからなる帯状の継目処理部材本体21を配設するとともに、熱可塑性プラスチックシート12と継目処理部材本体21間において、継目処理部材本体21の長手方向に、表面を熱可塑性プラスチックにより覆った通電発熱体22を並設し、通電発熱体22に通電することにより、熱可塑性プラスチックシート12と継目処理部材2とを融着するようにしたが、図4に示す本発明の埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法の第2実施例のように、隣接するセグメント1の継目に沿って、かつ、両セグメント1の熱可塑性プラスチックシート12上に、その端縁を掛け渡すように熱可塑性プラスチックからなる帯状の継目処理部材本体21を配設するとともに、熱可塑性プラスチックシート12と継目処理部材本体21間において、継目処理部材本体21の長手方向に、表面を熱可塑性プラスチックにより覆った通電発熱体22を並設し、通電発熱体22に通電することにより、熱可塑性プラスチックシート12と継目処理部材2とを融着することができる。
この場合、セグメント本体11に形成された空所14には、継目処理部材2を適用するに先だって、必要に応じて、モルタル等の適宜の充填材(目地材)を充填することができるが、充填材を熱可塑性プラスチックシート12の表面と面一となるように充填することにより、熱可塑性プラスチックシート12と継目処理部材2との融着をより確実に行うことができるものとなる。
なお、本実施例のその他の構成は、上記第1実施例と同様である。
【0031】
以上、本発明の埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法について、シールドトンネルにおいて用いられるコンクリート製セグメントに適用した実施例に基づいて説明したが、本発明の埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法の適用対象は、これに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において、防食、遮水等を目的として、セグメント本体の内周面を覆うように埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントに、広く適用することができるものである。
また、熱可塑性プラスチックシートとしては、高密度ポリエチレンのほか、ポリプロピレン、塩化ビニル等の熱可塑性プラスチックシートに、広く適用することができるものである。
【0032】
【発明の効果】
本第1発明(請求項1に記載の発明)の埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法によれば、隣接するセグメントの継目に沿って、かつ、両セグメントのセグメント本体と熱可塑性プラスチックシート間に、その端縁を挟み込むように熱可塑性プラスチックからなる帯状の継目処理部材本体を配設するとともに、熱可塑性プラスチックシートと継目処理部材本体間において、継目処理部材本体の長手方向に、表面を熱可塑性プラスチックにより覆った通電発熱体を並設し、通電発熱体に通電することにより、通電発熱体の表面を覆った熱可塑性プラスチック並びに熱可塑性プラスチックシート及び継目処理部材本体の表面を加熱、溶融しながら、押圧することにより、隣接する熱可塑性プラスチックシートと継目処理部材とを融着することができ、これにより、隣接する熱可塑性プラスチックシートの継目を、継目処理部材を介して、容易かつ確実に水密状態に接合することができ、さらに、融着部及び継目処理部材が熱可塑性プラスチックシートの表面に露出しないため、損傷を受けにくく、信頼性の高い埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目構造を得ることができる。
【0033】
本第2発明(請求項2に記載の発明)の埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法によれば、隣接するセグメントの継目に沿って、かつ、両セグメントの熱可塑性プラスチックシート上に、その端縁を掛け渡すように熱可塑性プラスチックからなる帯状の継目処理部材本体を配設するとともに、熱可塑性プラスチックシートと継目処理部材本体間において、継目処理部材本体の長手方向に、表面を熱可塑性プラスチックにより覆った通電発熱体を並設し、通電発熱体に通電することにより、通電発熱体の表面を覆った熱可塑性プラスチック並びに熱可塑性プラスチックシート及び継目処理部材本体の表面を加熱、溶融しながら、押圧することにより、隣接する熱可塑性プラスチックシートと継目処理部材とを融着することができ、これにより、隣接する熱可塑性プラスチックシートの継目を、継目処理部材を介して、容易かつ確実に水密状態に接合することができ、さらに、融着部が熱可塑性プラスチックシートの表面に露出しないため、損傷を受けにくく、信頼性の高い埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目構造を得ることができる。
【0034】
また、継目処理部材本体と通電発熱体とを別部材で以て構成し、継目処理部材本体の表面に形成した保持片に通電発熱体を保持することにより、継目処理部材本体の長手方向に通電発熱体を並設するようにすることができ、これにより、通電発熱体の位置決めを容易かつ確実に行うことができるとともに、継目処理部材の製造を簡易に行うことができ、幅等の異なる複数種類の継目処理部材本体に対して、共通の通電発熱体を用いることができることと相俟って、継目処理部材の製造コストを低廉にすることができる。
【0035】
また、継目処理部材本体と通電発熱体とを一体の部材で以て構成することにより、継目処理部材本体の長手方向に通電発熱体を並設するようにすることができ、これにより、電発熱体の位置決めを容易かつ確実に行うことができるとともに、継目処理部材本体と通電発熱体との一体性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法の第1実施例を示す工程図で、(A)は融着前の埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目部の断面図、(B)は融着後の埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目部の断面図である。
【図2】本発明の埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法に用いる継目処理部材の一例を示す断面図である。
【図3】本発明の埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法に用いる継目処理部材の例を示す断面図である。
【図4】本発明の埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法の第2実施例を示す工程図で、(A)は融着前の埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目部の断面図、(B)は融着後の埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目部の断面図である。
【図5】埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントを示し、(A)は埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントを組み立てた状態を示す断面図(従来のプラスチック溶接方法を使用)、(B)は埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの要部断面図である。
【符号の説明】
1 セグメント
11 セグメント本体
12 熱可塑性プラスチックシート
12a 埋設突起
2 継目処理部材
21 継目処理部材本体
22 通電発熱体

Claims (4)

  1. セグメント本体の内周面を覆うように埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法において、隣接するセグメントの継目に沿って、かつ、両セグメントのセグメント本体と熱可塑性プラスチックシート間に、その端縁を挟み込むように熱可塑性プラスチックからなる帯状の継目処理部材本体を配設するとともに、前記熱可塑性プラスチックシートと継目処理部材本体間において、継目処理部材本体の長手方向に、表面を熱可塑性プラスチックにより覆った通電発熱体を並設し、該通電発熱体に通電することにより、熱可塑性プラスチックシートと継目処理部材とを融着するようにしたことを特徴とする埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法。
  2. セグメント本体の内周面を覆うように埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法において、隣接するセグメントの継目に沿って、かつ、両セグメントの熱可塑性プラスチックシート上に、その端縁を掛け渡すように熱可塑性プラスチックからなる帯状の継目処理部材本体を配設するとともに、前記熱可塑性プラスチックシートと継目処理部材本体間において、継目処理部材本体の長手方向に、表面を熱可塑性プラスチックにより覆った通電発熱体を並設し、該通電発熱体に通電することにより、熱可塑性プラスチックシートと継目処理部材とを融着するようにしたことを特徴とする埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法。
  3. 継目処理部材本体と通電発熱体とを別部材で以て構成し、継目処理部材本体の表面に形成した保持片に通電発熱体を保持することにより、継目処理部材本体の長手方向に通電発熱体を並設するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法。
  4. 継目処理部材本体と通電発熱体とを一体の部材で以て構成することにより、継目処理部材本体の長手方向に通電発熱体を並設するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の埋設突起付熱可塑性プラスチックシートを配設したセグメントの継目施工方法。
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