JP3961987B2 - スピーカ構造 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はスピーカ構造に関し、より詳細には磁気回路部に貫通孔が形成されたスピーカユニットを含んで構成されるスピーカ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図15は従来のスピーカ構造を模式的に示した側面断面図である。
スピーカユニット100は、磁気回路部20、振動部30、及びフレーム40を含んで構成されている。磁気回路部20は、鉄などの磁性体から形成されたヨーク21、ヨーク21の前面側に配設された環状のマグネット22、及びマグネット22の前面側に配設された環状のトッププレート23を含んで構成されている。ヨーク21は、円柱状のセンターポール21aとバックプレート21bとから形成されており、センターポール21aの中心軸上にエア抜き用の貫通孔24が形成されている。また、マグネット22は、マグネット22の中心軸とセンターポール21aの中心軸とが一致するように配設されている。
【0003】
振動部30は、略円錐台形状をしたコーン31、コーン31の前方側一端と接着固定されたエッジ32、コーン31の後方側一端と接着固定された円筒形状をしたボイスコイルボビン33、ボイスコイルボビン33の外周に巻装されたボイスコイル34、ボイスコイルボビン33とフレーム40とに接着固定された環状のダンパ35、及びコーン31の中心部分をキャップするセンタキャップ36などを含んで構成されている。
【0004】
フレーム40は、磁気回路部20と振動部30とを固定するための部材であり、略円錐台形状に形成されている。フレーム40の前方開口部は、エッジ32を介してコーン31と接着固定されており、フレーム40の後方側は、磁気回路部20のトッププレート23に接着固定されており、フレーム40側壁面の所定箇所には、コーン31の背圧調整のための孔(図示せず)が形成されている。
【0005】
スピーカユニット100のボイスコイル34に通電されると、磁気空隙中でボイスコイル34に駆動力が作用し、コーン31が変位し、コーン31から周囲の音波が放射される。このときボイスコイル34が発熱し、この熱がトッププレート23とセンターポール21aとの間のギャップからスピーカユニット100の内部空間41へ放熱されるとともに、ヨーク21などの各部材へ伝わっていく。
【0006】
スピーカユニット100によれば、ヨーク21に貫通孔24が形成されているので、コーン31が背面側へ押し込まれる時に内部空間41から貫通孔24を介して背面側へ高温の空気が排出され、また、コーン31が前面側に引き戻される時に背面側から貫通孔24を介して内部空間41へ外部の空気が吸入されるため、内部空間41の放熱特性を高めることができるとともに、ヨーク21の冷却効率を高めることができるようになっている。
【0007】
図16は、従来の別のスピーカ構造を模式的に示した側面断面図である。但し、スピーカユニット100Aは、図15に示したスピーカユニット100とは、ヨーク21に形成されたエア抜き用の貫通孔24の代わりにねじが切られたねじ穴250が形成されている点を除いて略同様であるので、ヨーク210とねじ穴250とには異なる符号を付し、その他の同一機能を有する構成部品には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0008】
スピーカ装置101は、スピーカユニット100Aと、スピーカユニット100Aの背面側に固定されるアンカー部材150とを含んで構成されている。
アンカー部材150の本体部151は、鉄、ステンレス、鉛等の比重の大きな金属で形成されており、スピーカユニット100Aの重量より大きな重量を有する。
【0009】
略円錐台形状をした本体部151の前面側は中心部の突起部152を除いて平坦面で形成されており、本体部151の中心軸に沿って、ボルト160を挿入するための貫通孔153が形成されている。
【0010】
スピーカユニット100Aとアンカー部材150との組み付けは、ボルト160をアンカー部材150の背面側から貫通孔153に挿入し、アンカー部材150の突起部152から突出させたボルト160の先端部をヨーク210の背面に形成されたねじ穴250に挿入して螺合させることにより行われる。
【0011】
このようなスピーカ装置101によれば、スピーカユニット100Aの磁気回路部20の背面側に、アンカー部材150が固定されているので、コーン31から音波を放射するときに発生する反力が磁気回路部20に伝わっても、アンカー部材150が仮想グランドとして働く結果、振動が抑制され、過渡特性の良好な音質を得ることができるとしている(下記の特許文献1参照)。
【0012】
図17は、従来の2ウェイタイプのスピーカ構造を模式的に示した側面断面図である。但し、図15に示したスピーカユニット100と同一機能を有する構成部品には同一符号を付して、その説明を省略することとする。
【0013】
スピーカ装置101Aは、磁気回路部20、振動部30、及びフレーム40を備えたメインスピーカユニット110と、磁気回路部20のセンターポール21aの前面側に固定されたセンターサポート170と、センターサポート170の前面側に接着固定されたツイータユニット12とを含んで構成されている。
【0014】
メインスピーカユニット110の磁気回路部20(センターポール21a)の中心軸に沿って、ボルト160Aを挿入するための貫通孔250Aが形成されている。また、非磁性体(例えば、樹脂、アルミニウム、ステンレスなど)で形成されたセンターサポート170にはボルト160Aを螺合させるためのねじ孔171が形成されている。
ツイータユニット12は、高音域用のスピーカであり、磁気回路部、振動部、フレームなど(いずれも図示せず)を含んで構成されている。
【0015】
メインスピーカユニット110とセンターサポート170との組み付けは、磁気回路部20の背面側から貫通孔250Aにボルト160Aを挿入し、貫通孔250Aから突出させたボルト160Aの先端部分をセンターサポート170のねじ孔171に挿入して螺合させることにより行われる。
【0016】
このように、中低音域用のメインスピーカユニット110に高音域用のツイータユニット12を取り付けた構造とすることにより、1つのスピーカ装置101Aで、低音から高音までの広帯域の音声を出力することができる。このような、2ウェイタイプのスピーカ構造については、例えば下記の特許文献2に開示されている。
【0017】
【特許文献1】
特開2002−152884号公報
【特許文献
特開2002−209293号公報
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図15に示したエア抜き用の貫通孔24が形成されているスピーカユニット100に、図16に示したアンカー部材150を取り付けようとした場合、スピーカユニット100に貫通孔24が形成されているために、そのままではアンカー部材150を取り付けることができない。また、ボルト160の直径が貫通孔24の孔径より大きければ、貫通孔24にねじを切って取り付けることもできるが、ボルト160を貫通孔24に取り付けた場合、貫通孔24がボルト160で塞がれるため、貫通孔24によるエア抜きの効果、すなわち空気の吸排気による磁気回路部20の冷却効率を高める効果などを得ることができなくなってしまうという課題があった。
【0019】
また、図17に示した2ウェイタイプのスピーカ装置101Aでは、貫通孔250Aが、ボルト160Aにより塞がれるため、エア抜きを行うことができず、磁気回路部20の放熱効率を高めることができないという課題があった。
【0020】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、磁気回路部にエア抜き用の貫通孔が形成されたスピーカユニットに、前記貫通孔によるエア抜き効果が得られる状態でアンカー部材の取り付けができ、音響特性をさらに向上させることができ、また、2ウェイタイプのスピーカユニットであってもエア抜き効果を得ることのできるスピーカ構造を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記目的を達成するために本発明に係るスピーカ構造()は、メインスピーカユニットに支持部材を介してサブスピーカユニットが固定されたスピーカ構造において、前記メインスピーカユニットが、磁気回路部に第の貫通孔を備え、前記支持部材が、前記第の貫通孔と連通する孔部と、該孔部内壁面から前記支持部材外周面に貫通された第の貫通孔とを備えていることを特徴としている。
【0022】
上記スピーカ構造()によれば、前記第の貫通孔、前記孔部、及び前記第の貫通孔により、前記メインスピーカユニットの内部空間と外部とを連通させることができ、2ウェイタイプのスピーカ構造であっても、上記同様のエア抜きによる効果を得ることができる。
【0023】
また本発明に係るスピーカ構造()は、上記スピーカ構造()において、少なくとも前記メインスピーカユニットと前記支持部材とが、前記第の貫通孔と前記孔部とに挿入された固定部材により固定され、前記固定部材が、前記第の貫通孔から前記孔部及び前記第の貫通孔を介して前記磁気回路部の背面側に通じる連通路を形成するための溝部又は第の貫通孔を備えていることを特徴としている。
【0024】
上記スピーカ構造()によれば、少なくとも前記メインスピーカユニットと前記支持部材とが前記固定部材により固定された場合でも、前記第の貫通孔と、前記固定部材に形成された前記溝部又は前記第の貫通孔とにより前記連通路を形成して、前記メインスピーカユニットの内部空間と外部とを連通させることができ、2ウェイタイプのスピーカであっても、上記同様のエア抜きによる効果を得ることができる。
【0025】
また本発明に係るスピーカ構造()は、上記スピーカ構造()において、前記メインスピーカユニットが、前記第の貫通孔内壁面に沿って形成された第の溝部を備え、前記支持部材が、前記孔部内壁面に沿って前記第の貫通孔と連通するように形成された第の溝部を備え、前記メインスピーカユニットと前記支持部材とが前記第の貫通孔と前記孔部とに挿入された固定部材により固定され、前記第の貫通孔から前記第の溝部及び前記第の溝部を介して前記磁気回路部の背面側に通じる連通路が形成されていることを特徴としている。
【0026】
上記スピーカ構造()によれば、少なくとも前記メインスピーカユニットと前記支持部材とが前記固定部材により固定された場合でも、前記第の貫通孔と前記第の溝部と前記第1の溝部とにより前記連通路が形成され、前記メインスピーカユニットの内部空間と外部とを連通させることができ、2ウェイタイプのスピーカであっても、上記同様のエア抜きによる効果を得ることができる。
【0027】
また本発明に係るスピーカ構造()は、上記スピーカ構造()又は()において、前記固定部材が足部と頭部とを有するねじ具からなり、前記磁気回路部背面と前記ねじ具の頭部との間に環状に凹凸部が形成された固定補助部材が介在させられていることを特徴としている。
【0028】
上記スピーカ構造()によれば、前記固定補助部材に形成された凹凸部の隙間を介して前記連通路の空気の吸排出を行うことができ、2ウェイタイプのスピーカであっても、上記同様のエア抜きによる効果を得ることができるとともに、前記固定補助部材により前記ねじ具を強固に締め付けることができる。
【0029】
また本発明に係るスピーカ構造()は、上記スピーカ構造()において、前記メインスピーカユニットの背面側に固定され、本体部に第の貫通孔が形成されたアンカー部材を備え、前記メインスピーカユニットに前記アンカー部材が、前記第の貫通孔、前記孔部、前記第の貫通孔、及び前記第の貫通孔が連通する状態で取り付けられていることを特徴としている。
【0030】
上記スピーカ構造()によれば、前記第の貫通孔、前記孔部、前記第の貫通孔、及び前記第の貫通孔により、前記メインスピーカユニットの内部空間と前記アンカー部材の外部とを連通させることができ、2ウェイタイプのスピーカであっても、上記同様のエア抜きによる効果が得られる状態で前記アンカー部材を取り付けることができ、前記メインスピーカユニットの振動を抑制して、コーンから音波を効率よく出力させることができ、音響特性をさらに向上させることができる。
【0031】
また本発明に係るスピーカ構造()は、上記スピーカ構造()〜()のいずれかにおいて、前記メインスピーカユニットの背面側に固定されるアンカー部材を備え、前記メインスピーカユニットに前記アンカー部材が、前記連通路と前記磁気回路部の外周側とを連通する連通部が形成された状態で取り付けられていることを特徴としている。
【0032】
上記スピーカ構造()によれば、前記メインスピーカユニットと前記アンカー部材とが、前記連通路と前記連通部とが連通状態で取り付けられているので、前記連通路と前記連通部とを介して、前記メインスピーカユニットの内部空間と外部とを連通させることができ、2ウェイタイプのスピーカであっても、上記同様のエア抜きによる効果が得られる状態で前記アンカー部材を取り付けることができ、前記アンカー部材による効果を得ることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るスピーカ構造の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態(1)に係るスピーカ構造を模式的に示した側面断面図である。但し、図15に示したスピーカユニット100と同一機能を有する構成部品には同一符号を付して、ここではその説明を省略する。
【0034】
スピーカ装置1は、スピーカユニット10と、スピーカユニット10の背面側に固定されるアンカー部材50とを含んで構成されている。
スピーカユニット10は、磁気回路部20、振動部30、及びフレーム40を含んで構成されている。磁気回路部20は、ヨーク21、マグネット22、及びトッププレート23等を含んで構成されており、ヨーク21は、円柱状のセンターポール21aとバックプレート21bとから形成されており、センターポール21aの中心軸に沿ってエア抜き用の貫通孔24が形成されている。また、バックプレート21bの背面外周部分には、アンカー部材50を固定するためのねじ具60先端部を螺合させるねじ穴21cが等間隔で数か所(4か所程度)形成されている。
振動部30は、コーン31、エッジ32、ボイスコイルボビン33、ボイスコイル34、ダンパ35、及びセンタキャップ36等を含んで構成されている。
【0035】
アンカー部材50は、略円錐台形状をした金属で形成された本体部51と、本体部51の前面外周部分から径方向に延設されたねじ止め部54とを含んで構成されている。アンカー部材50の前面側は、中心部の突起部52を除き平坦面で形成されており、本体部51の中心軸に沿って貫通孔24と略同径(大きめの方が良い)のエア抜き用の貫通孔53が形成されている。ねじ止め部54には、アンカー部材50とスピーカユニット10とを固定するねじ具60を挿入するためのねじ孔55が、ねじ穴21cと対向する位置に形成されている。
【0036】
スピーカユニット10とアンカー部材50との組み付けは、スピーカユニット10の背面側にアンカー部材50を配置して、センターポール21aに形成された貫通孔24とアンカー部材50の貫通孔53とを連通させるように突起部52の位置合わせを行うとともに、アンカー部材50のねじ止め部54に設けられた数カ所のねじ孔55に背面側からねじ具60を挿入し、ねじ具60の先端部分をスピーカユニット10の各ねじ穴21cに螺合させることにより行われる。
【0037】
そして組み付けられたスピーカ装置1は、所定形状のスピーカキャビネット内に装着される。スピーカキャビネットへの装着は、例えば、スピーカ装置1のフレーム40の前面側をキャビネット開口部に固定して装着したり、あるいはアンカー部材50の重量が大きい場合には、アンカー部材50をキャビネット内で支持するようにして装着してもよい。
【0038】
次に、スピーカユニット10の動作について説明する。
スピーカユニット10のボイスコイル34に通電されると、磁気空隙中でボイスコイル34に駆動力が作用し、コーン31が変位し、コーン31から周囲に音波が放射される。このときボイスコイル34が発熱し、この熱がトッププレート23とセンターポール21aとの間のギャップからスピーカユニット10の内部空間41へ放熱されるとともに、ヨーク21など各部材へ伝わっていく。
【0039】
内部空間41へ放熱された高温の空気は、コーン31が背面側へ押し込まれる時に内部空間41から貫通孔24と貫通孔53とを介して背面側外部へ排出され、またコーン31が前面側に引き戻される時に背面側外部から貫通孔53と貫通孔24とを介して内部空間41へ外部の空気が吸入され、この外部から吸入される空気によりヨーク21の冷却効率が高められるようになっている。
【0040】
さらに、コーン31から周囲の空気に音波を放射するときに発生する反力が磁気回路部20に伝わっても、磁気回路部20の背面側に重いアンカー部材50が固定されているので、アンカー部材50が仮想グランドとして動作する結果、強固な足場が形成され、振動が抑制されるとともにコーンの振幅動作が音声信号に対して忠実に行われることとなる。
【0041】
上記実施の形態(1)に係るスピーカ構造によれば、スピーカユニット10にアンカー部材50が、貫通孔24と貫通孔53とが連通された状態で取り付けられているので、スピーカユニット10の内部空間41から貫通孔24及び貫通孔53を介して外部へ高温の空気を排出し、外部から貫通孔53及び貫通孔24を介してスピーカユニット10の内部空間41へ外部の空気を吸入することができる。したがって、空気の吸排気による磁気回路部20を冷却させる効果や、スピーカユニット10のコーン31に作用する背圧負荷を小さくして、コーン31の振幅動作を音声信号に対してリニアに行わせる効果、すなわちエア抜きによる効果を得ることができる。またアンカー部材50が仮想グランドとして動作する結果、スピーカユニット10の振動を抑制して、コーン31から音波を効率よく出力させることができ、音響特性を向上させることができ、アンカー部材50による効果も同時に得ることができる。
【0042】
なお、上記実施の形態(1)に係るスピーカ構造では、スピーカユニット10にアンカー部材50が、アンカー部材50の突起部52が磁気回路部20(ヨーク21)の背面に当接された位置でねじ具60により固定されるようになっているが、別の実施の形態では、図2に示したスピーカ構造とすることもできる。
【0043】
図2に示したスピーカ構造では、アンカー部材50Aのねじ止め部54Aが、突起部52の端面と同じ位置まで前面側に延設されており、ヨーク21の背面とねじ止め部54Aの前面とを接合させた形態でねじ止めができるようになっている。このようにねじ穴21cとねじ孔55とを連結させることにより、スピーカユニット10とアンカー部材50Aとの固定を一層強固に行うことができる。なお、ねじ孔55にはねじが切られているが、ねじが切られていない孔としてもよい。
【0044】
また、さらに別の実施の形態では、図3に示したスピーカ構造とすることもできる。図3に示したスピーカ装置では、アンカー部材50Bの前面が平坦面で形成されており、すなわち図1に示したアンカー部材50の突起部52が設けられていない構造として、貫通孔24と貫通孔53とが連通された状態でヨーク21の背面とアンカー部材50Bの前面とが直接接合される形態となっている。かかる構成によれば、伝熱面を大きくすることができ、磁気回路部20の熱をアンカー部材50Bの端面を通じて効率よく放熱させることができる。なおこの場合は、磁気回路部20の磁場の強度の変化を防ぐために、アンカー部材50Bを非磁性体の金属で形成することが好ましい。またはヨーク21背面とアンカー部材50B前面との間に磁場強度の変化を防ぐためのものを介在させてもよい。
【0045】
図4は実施の形態(2)に係るスピーカ構造を模式的に示した側面断面図である。但し実施の形態(2)に係るスピーカ構造の構成については、アンカー部材を除いて図1に示したスピーカ構造と同様であるため、アンカー部材50Cには異なる符号を付し、その他の同一機能を有する構成部品には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0046】
実施の形態(2)に係るスピーカ構造が、実施の形態(1)に係るスピーカ構造と相違するのは、実施の形態(1)に係るスピーカ構造では、スピーカユニット10にアンカー部材50が、貫通孔24と貫通孔53とが連通された状態で取り付けられているのに対し、実施の形態(2)に係るスピーカ構造では、アンカー部材50Cに貫通孔を形成することなく、スピーカユニット10とアンカー部材50Cとが、スピーカユニット10背面とアンカー部材50C前面との間に空隙42が設けられた状態で取り付けられている点が相違している。以下、相違点のみ説明する。
【0047】
スピーカ装置1Aは、スピーカユニット10と、スピーカユニット10の背面側に固定されるアンカー部材50Cとを含んで構成されている。
アンカー部材50Cは、略円錐台形状をした金属で形成された本体部51Aと、本体部51の前面外周部分から径方向に延設されたねじ止め部54とを含んで構成されており、アンカー部材50の前面側は平坦面で構成されている。
【0048】
ねじ止め部54には、アンカー部材50Cとスピーカユニット10とを固定するねじ具60を挿入するためのねじ孔55が、ヨーク21に形成されたねじ穴21cと対向する位置に形成されている。また、ねじ孔55の前面側には略同径の貫通孔を備えた円筒形状をしたスペーサ54aが配設されている。
【0049】
スピーカユニット10とアンカー部材50Cとの組み付けは、まず、スピーカユニット10の背面側に空隙42を規定するためのスペーサ54aを介在させてアンカー部材50Cを配置する。そしてアンカー部材50Cのねじ止め部54に設けられた数カ所のねじ孔55に背面側からねじ具60を挿入し、ねじ具60の先端部分をヨーク21の各ねじ穴21cに螺合させることにより行われる。
【0050】
スピーカユニット10の駆動時における内部空間41へ放熱された高温の空気は、コーン31が背面側へ押し込まれる時に内部空間41から貫通孔24と空隙42とを介して磁気回路部20の側面側外部へ排出され、またコーン31が前面側に引き戻される時に、磁気回路部20の側面側外部から空隙42と貫通孔24とを介して内部空間41へ外部の空気が吸入され、この外部からの空気によりヨーク21の冷却効率が高まるようになっている。
【0051】
さらに、コーン31から周囲の空気に音波を放射するときに発生する反力が磁気回路部20に伝わっても、磁気回路部20の背面側に重いアンカー部材50Cが固定されているので、アンカー部材50Cが仮想グランドとして動作する結果、強固な足場が形成され、振動が抑制されるとともにコーン31の振幅動作が音声信号に対して忠実に行われることとなる。
【0052】
上記実施の形態(2)に係るスピーカ構造によれば、スピーカユニット10にアンカー部材50Cが、空隙42を設けてねじ具60により取り付けられているので、貫通孔24と空隙42とを介してスピーカユニット10の内部空間41と外部とを連通させることができ、上記実施の形態(1)に係るスピーカ構造と同様にエア抜きによる効果と、アンカー部材50Cによる効果とを同時に得ることができる。
【0053】
なお、上記実施の形態(2)に係るスピーカ構造では、アンカー部材50Cの前面側は平坦面で構成されているが、別の実施の形態では、図5に示すように、ヨーク21A背面の貫通孔24a口がテーパ状に加工されたスピーカユニット10Aと、前面中央部分に曲面状の凸部56が形成されたアンカー部材50Dとが、空隙42を設けてねじ具60で取り付けられる構造としてもよい。
【0054】
かかるスピーカ構造によれば、テーパ状に加工された貫通孔24aと凸部56(気流円滑手段)とにより貫通孔24aから排気される空気及び貫通孔24aへ吸気される空気の抵抗を小さくすることができ、上記エア抜きによる効果をさらに高めることができる。
【0055】
また、上記実施の形態(2)に係るスピーカ構造では、ヨーク21Aとアンカー部材50Cとがスペーサ54aを介在して取り付けられるようになっているが、別の実施の形態では、スペーサ54aを介在させずにヨーク21Aとアンカー部材50Cとをねじ具60のみで取り付けるようにしてもよい。
【0056】
図6は実施の形態(3)に係るスピーカ構造を模式的に示した図であり、(a)は(b)におけるA−A線側面断面図、(b)はアンカー部材50Eの正面図である。但し実施の形態(3)に係るスピーカ構造の構成については、アンカー部材を除いて図4に示したスピーカ構造と略同様であるため、アンカー部材50Eには異なる符号を付し、その他の同一機能を有する構成部品には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0057】
実施の形態(3)に係るスピーカ構造が、実施の形態(2)に係るスピーカ構造と相違するのは、実施の形態(2)に係るスピーカ構造では、スピーカユニット10とアンカー部材50Cとが、スピーカユニット10背面とアンカー部材50C前面との間に空隙42を設けた状態で取り付けられているのに対し、実施の形態(3)に係るスピーカ構造では、スピーカユニット10A背面との対向面に溝部57が形成されたアンカー部材50Eがスピーカユニット10に接合されて取り付けられている点が相違している。以下、相違点のみ説明することとする。
【0058】
スピーカ装置1Bは、スピーカユニット10Aと、スピーカユニット10Aの背面に接合されるアンカー部材50Eとを含んで構成されている。
アンカー部材50Eは、略円錐台形状をした非磁性体の金属で形成された本体部51Bと、本体部51Bの前面外周部分から径方向に延設されたねじ止め部54とを含んで構成されている。アンカー部材50Eの前面側には、中心部の所定領域面が円形状で、該円周からねじ止め部54の外周位置まで延設された凹状の溝部57が形成されており、溝部57が形成されている中心部分には略円錐形状をした凸部56Aが形成されている。
【0059】
ねじ止め部54には、スピーカユニット10Aとアンカー部材50Eとを密着固定するためのねじ具60を挿入するねじ孔55が、ヨーク21Aに形成されたねじ穴21cと対向する位置に形成されている。
【0060】
スピーカユニット10Aとアンカー部材50Eとの組み付けは、まず、スピーカユニット10Aの背面側にアンカー部材50Eをねじ穴21cとねじ孔55とが重なるように配置する。そしてアンカー部材50Eの数カ所のねじ孔55に背面側からねじ具60を挿入し、ねじ具60の先端部分をスピーカユニット10Aの各ねじ穴21cに螺合させて組み付けを完了する。
【0061】
スピーカユニット10Aの駆動時における内部空間41へ放熱された高温の空気は、コーン31が背面側へ押し込まれる時に内部空間41から背面側がテーパ状に加工された貫通孔24aと溝部57とを介して磁気回路部20Aの側面側外部へ排出され、またコーン31が前面側に引き戻される時に、磁気回路部20Aの側面側外部から溝部57と貫通孔24aとを介して内部空間41へ外部の空気が吸入され、この外部からの空気によりヨーク21Aの冷却効率が高まるようになっている。
【0062】
さらに、コーン31から周囲の空気に音波を放射するときに発生する反力が磁気回路部20Aに伝わっても、磁気回路部20Aの背面側に重いアンカー部材50Eが固定されているので、アンカー部材50Eが仮想グランドとして動作する結果、強固な足場が形成され、振動が抑制されるとともにコーン31の振幅動作が音声信号に対して忠実に行われることとなる。
【0063】
上記実施の形態(3)に係るスピーカ構造によれば、貫通孔24aと溝部57とを介してスピーカユニット10Aの内部空間41と磁気回路部20Aの側面側外部とを連通させることができ、上記実施の形態(1)に係るスピーカ構造と同様にエア抜きによる効果と、アンカー部材50Eによる効果とを同時に得ることができる。
【0064】
図7は実施の形態(4)に係るスピーカ構造を模式的に示した図であり、(a)は(b)におけるA−A線側面断面図、(b)は磁気回路部20Bの背面図である。但し実施の形態(4)に係るスピーカ構造の構成については、磁気回路部とアンカー部材とを除いて図4に示したスピーカ構造と略同様であるため、異なる機能を有する磁気回路部20Bとアンカー部材50Fとには異なる符号を付し、その他の同一機能を有する構成部品には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0065】
実施の形態(4)に係るスピーカ構造が、実施の形態(2)に係るスピーカ構造と相違するのは、実施の形態(2)に係るスピーカ構造では、スピーカユニット10とアンカー部材50Cとが、スピーカユニット10背面とアンカー部材50C前面との間に空隙42が設けられた状態で取り付けられているのに対し、実施の形態(4)に係るスピーカ構造では、磁気回路部20Bに溝部25が形成されたスピーカユニット10Bにアンカー部材50Fが接合されて取り付けられている点が相違している。以下、相違点のみ説明することとする。
【0066】
スピーカ装置1Cは、スピーカユニット10Bと、スピーカユニット10Bの背面側に固定されるアンカー部材50Fとを含んで構成されている。
スピーカユニット10Bを構成する磁気回路部20Bのヨーク21Bは、センターポール21aとバックプレート21bとから形成されており、センターポール21aの中心にはエア抜き用の貫通孔24bが形成されている。ヨーク21Bの背面には、貫通孔24b口を中心としたヨーク21Bの外周面に通じる背面視十字形状をした凹状の溝部25が形成されており、また、貫通孔24b口はテーパ状に加工されている。
【0067】
アンカー部材50Fは、略円錐台形状をした非磁性体の金属で形成された本体部51Cと、本体部51Cの前面外周部分から径方向に延設されたねじ止め部54とを含んで構成されており、前面側中心部分には、略円錐形状をした凸部56Aが形成されている。
【0068】
スピーカユニット10Bとアンカー部材50Fとの組み付けは、まず、スピーカユニット10Bの背面側にアンカー部材50Fをねじ穴21cとねじ孔55とが重なるように配置する。そしてアンカー部材50Fの数カ所のねじ孔55に背面側からねじ具60を挿入し、ねじ具60の先端部分をスピーカユニット10Bの各ねじ穴21cに螺合させて組み付けを完了する。
【0069】
スピーカユニット10Bの駆動時における内部空間41へ放熱された高温の空気は、コーン31が背面側へ押し込まれる時に内部空間41から貫通孔24bと溝部25とを介して磁気回路部20Bの側面側外部へ排出され、またコーン31が前面側に引き戻される時に、磁気回路部20Bの側面側外部から溝部25と貫通孔24bとを介して内部空間41へ外部の空気が吸入され、この外部からの空気によりヨーク21Bの冷却効率が高められるようになっている。
【0070】
さらに、コーン31から周囲の空気に音波を放射するときに発生する反力が磁気回路部20Bに伝わっても、磁気回路部20Bの背面側に重いアンカー部材50Fが固定されているので、アンカー部材50Fが仮想グランドとして動作する結果、強固な足場が形成され、振動が抑制されるとともにコーンの振幅動作が音声信号に対して忠実に行われることとなる。
【0071】
上記実施の形態(4)に係るスピーカ構造によれば、ヨーク21Bに形成された貫通孔24bと溝部25とを介してスピーカユニット10Bの内部空間41と外部とを連通させることができ、上記実施の形態(1)に係るスピーカ構造と同様にエア抜きによる効果と、アンカー部材50Fによる効果とを同時に得ることができる。
【0072】
図8は実施の形態(5)に係るスピーカ構造を模式的に示した図であり、(a)は側面断面図、(b)は(a)におけるB−B線断面図である。但し、図17に示した従来の2ウェイタイプのスピーカ構造と同一機能を有する構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
【0073】
スピーカ装置1Dは、磁気回路部20、振動部30、及びフレーム40を備えたメインスピーカユニット11と、磁気回路部20のセンターポール21a前面側に固定されたセンターサポート70と、センターサポート70の前面側に接着固定されたツイータユニット12とを含んで構成されている、いわゆる2ウェイタイプのスピーカ構造を有するものである。
【0074】
メインスピーカユニット11の磁気回路部20(センターポール21a)の中心軸に沿って、エア抜き用の貫通孔24が形成されている。センターポール21a前面側の貫通孔24口には、センターサポート70の取り付け位置を決めるための凹部が形成されている。
【0075】
略円柱形状をしたセンターサポート70は、非磁性体(例えば、樹脂、アルミニウム、ステンレスなど)で形成されており、貫通孔24と連通させるエア抜き用の孔部71と、孔部71内壁面からセンタサポート70外周面へ貫通された貫通孔72とを備えている。センターサポート70のセンターポール21aとの接合面には、センターポール21a前面の凹部にはめ込むための凸部が形成されている。なお、貫通孔72は、磁気回路部20の冷却効率を高めるために、なるべくセンターポール21aに近い位置に形成されるようになっている。
ツイータユニット12は、高音域用のスピーカであり、磁気回路部、振動部、フレームなど(いずれも図示せず)を含んで構成されている。
【0076】
メインスピーカユニット11とセンターサポート70との組み付けは、センターポール21a前面にセンターサポート70を配置し、センターポール21aの凹部にセンターサポート70の凸部を接着剤等を介在させてはめ合わせて固定させることにより行われる。
【0077】
メインスピーカユニット11の駆動時における内部空間41へ放熱された高温の空気は、コーン31が背面側へ押し込まれる時に内部空間41から貫通孔72、孔部71及び貫通孔24を介して磁気回路部20の背面側外部へ排出され、またコーン31が前面側に引き戻される時に、磁気回路部20の背面側外部から貫通孔24、孔部71及び貫通孔72を介して内部空間41へ外部の空気が吸入され、この外部からの空気によりヨーク21の冷却効率が高められる。
【0078】
上記実施の形態(5)に係るスピーカ構造によれば、センターサポート70に形成された貫通孔72、孔部71、及びセンターポール21aに形成された貫通孔24により、メインスピーカユニット11の内部空間41と外部とを連通させることができ、2ウェイタイプのスピーカ構造であっても、上記したエア抜きによる効果を得ることができる。
【0079】
図9Aは、実施の形態(6)に係るスピーカ構造を模式的に示した図であり、(a)は側面断面図、(b)は(a)におけるB−B線断面図である。但し、図8に示した2ウェイタイプのスピーカ構造と同一機能を有する構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
【0080】
実施の形態(6)に係るスピーカ構造が、実施の形態(5)に係るスピーカ構造と相違するのは、実施の形態(5)に係るスピーカ構造では、メインスピーカユニット11とセンターサポート70とが、貫通孔24とセンターサポート70の孔部71とが連通された状態で接着固定されているのに対し、実施の形態(6)に係るスピーカ構造では、メインスピーカユニット11とセンターサポート70Aとが、ねじ具80により固定されている点が相違している。以下、相違点のみ説明することとする。
【0081】
スピーカ装置1Eは、メインスピーカユニット11と、センターサポート70Aと、ツイータユニット12とを含んで構成された、いわゆる2ウェイタイプのスピーカ構造を有するものである。
【0082】
略円筒形状をしたセンターサポート70Aには、エア抜き機能とねじ止め機能とを備えた孔部71aと、孔部71a内壁面からセンタサポート70A外周面へ貫通された貫通孔72とが形成されており、孔部71aの貫通孔72より前面側は、ねじ具80を螺合させるためにねじ切りされている。
【0083】
図9Bは、ねじ具80とワッシャ90(ねじ具80の固定補助部材)とを模式的に示した図であり、(a)はねじ具80の側面図、(b)は(a)におけるB−B線断面斜視図、(C)はワッシャ90の正面斜視図を示している。
【0084】
ねじ具80は、頭部81と足部82とから形成されている。足部82の先端部(貫通孔72より前面側のねじ止め部分)にはねじが切られており、足部82の先端部を除く部分は、該先端部よりも径が小さく加工されており、その断面はX字形状に加工されている。このX字形状の加工により足部82に沿って4つの溝部83が形成されている。
【0085】
円環形状のワッシャ90の前面側には、凸部91と凹部92とが形成されており、凹部92がねじ具80の溝部83に対応する位置に配置可能な形状となっている。
【0086】
メインスピーカユニット11とセンターサポート70Aとの組み付けは、まず、センターポール21a前面側の凹部が形成された貫通孔24口にセンターサポート70Aの貫通孔71a口に形成された凸部をはめ込む。次に、メインスピーカユニット11の背面側から貫通孔24にワッシャ90を介してねじ具80を挿入し、ねじ具80の先端部分をセンターサポート70Aの孔部71aのねじ切り部分に螺合させて組み付けを完了する。
【0087】
組み付けが完了したスピーカ構造によると、センターサポート70Aの貫通孔72、孔部71a内壁とねじ具80の足部82との間の空隙、貫通孔24内壁とねじ具80の足部82との間の空隙、及びワッシャ90の凹部92とヨーク21背面との間の空隙により、メインスピーカユニット11の内部空間41から磁気回路部20の背面側外部に通じる連通路26が形成されるようになっている。
【0088】
メインスピーカユニット11の駆動時における内部空間41へ放熱された高温の空気は、コーン31が背面側へ押し込まれる時に内部空間41から連通路26を介して磁気回路部20の背面側外部へ排出され、またコーン31が前面側に引き戻される時には、磁気回路部20の背面側外部から連通路26を介して内部空間41へ外部の空気が吸入され、この外部からの空気によりヨーク21の冷却効率が高められるようになっている。
【0089】
上記実施の形態(6)に係るスピーカ構造によれば、メインスピーカユニット11とセンターサポート70Aとがねじ具80により固定された場合でも、センターサポート70Aの貫通孔72、孔部71a内壁とねじ具80の足部82との間の空隙、貫通孔24内壁とねじ具80の足部82との間の空隙、及びワッシャ90の凹部92とヨーク21背面との間の空隙により連通路26を形成して、メインスピーカユニット11の内部空間11と磁気回路部20の背面側外部とを連通させることができ、2ウェイタイプのスピーカであっても、上記同様のエア抜きによる効果を得ることができる。
【0090】
なお、実施の形態(6)に係るスピーカ構造では、ねじ具80として、ねじ切りされた先端部を除いて径が小さく加工された足部80を有するものが使用されているが、別の実施の形態では、図10、図11に示した構造のねじ具80A、80Bを使用することもできる。
【0091】
図10に示したねじ具80Aは、足部82aの径が先端部から頭部81まで同じであり、足部82aの先端部分にねじが切られている。足部82aには、断面半円弧状をした溝部83aが、所定位置(センターサポート70Aの貫通孔72に対応する位置)から足部82aに沿って頭部81の根本まで形成されている。
【0092】
また、頭部81には、溝部83aと連結された溝部81aが形成されている。ねじ具80Aを使用すれば、センターサポート70Aの貫通孔72、ねじ具80Aの溝部83a、及びねじ具80Aの頭部81の溝部81aにより連通路を形成することができる。また、頭部81aに溝部81aを形成ことによって、凹凸部が形成されていない通常の平ワッシャを使用することができ、ワッシャの凹凸部と足部82の溝部83との位置合わせを行わずにすみ、組み付け作業が容易になる。
【0093】
また図11に示したねじ具80Bは、足部82bの径が先端部から頭部81まで同じであり、足部82bの先端部分にねじが切られている。足部82bの側面には、センタサポート70Aの貫通孔72と対応する位置に貫通孔84が形成されており、頭部81及び足部82bの中心軸に沿って貫通孔84と連結された軸孔85が形成されている。
【0094】
ねじ具80Bを使用すれば、センターサポート70Aの貫通孔72、ねじ具80Bの貫通孔84及び軸孔85により連通路を形成することができる。また、頭部81にも軸孔85を形成することによって、凹凸部が形成されていない通常の平ワッシャを使用することができ、ワッシャ90の凹凸部とねじ具80の溝部83との位置合わせを行わずにすみ、組み付け作業が容易になる。
【0095】
図12は実施の形態(7)に係るスピーカ構造を模式的に示した図であり、(a)は側面断面図、(b)は(a)におけるB−B線断面図、(c)は(a)におけるC−C線断面図である。但し、図8に示した2ウェイタイプのスピーカ構造と同一機能を有する構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
【0096】
実施の形態(7)に係るスピーカ構造が、実施の形態(6)に係るスピーカ構造と相違するのは、実施の形態(6)に係るスピーカ構造では、ねじ具80の形状を加工して孔部71a及び貫通孔24内にエア抜き用の連通路26を形成するようになっているが、実施の形態(7)に係るスピーカ構造では、ねじ具ではなく、センターサポート70Bの孔部71b及びヨーク21Cの貫通孔25の形状を加工することにより、エア抜き用の連通路26Aが形成されている点が相違している。以下、相違点のみ説明することとする。
【0097】
スピーカ装置1Fは、メインスピーカユニット11Aと、センターサポート70Bと、ツイータユニット12とを含んで構成された、いわゆる2ウェイタイプのスピーカ構造を有するものである。
【0098】
メインスピーカユニット11Aの磁気回路部20C(センターポール21a)の中心軸に沿ってねじ具80Cを挿入するための貫通孔25が形成されており、センターポール21aには、貫通孔25の内壁に沿って形成されたエア抜き用の溝部21dが等間隔で4か所に設けられている。
【0099】
略円柱形状をしたセンターサポート70Bには、ねじ具80Cを挿入するための孔部71bと、孔部71b内壁面からセンタサポート70B外周面に貫通された貫通孔72と、貫通孔72と連結され、孔部71b内壁面に沿って形成されたエア抜き用の溝部73とが形成されており、貫通孔72前面側の孔部71bには、ねじ具80Cを螺合させるためのねじが切られている。
【0100】
なお、センターサポート70Bとセンターポール21aとの接合面には、溝部73と溝部21dとの位置合わせを行うための手段(例えば、センターサポート70Bとセンターポール21aとの位置が合ったときに係合する凹凸部等)が形成されている。
【0101】
メインスピーカユニット11Aとセンターサポート70Bとの組み付けは、溝部73と溝部21dとが重なるようにセンターポール21a前面にセンターサポート70を配置する。次に、メインスピーカユニット11Aの背面側から貫通孔25にワッシャ−(固定補助部材)90を介してねじ具80Cを螺合させて組み付けを完了する。
【0102】
組み付けが完了したスピーカ構造によると、センターサポート70Bの貫通孔72、孔部71b内壁の溝部73、貫通孔25内壁の溝部21d、及びワッシャ90の凹部92(図9−B参照)とヨーク21背面との間の空隙により、メインスピーカユニット11Aの内部空間41から磁気回路部20Cの背面側外部に通じる連通路26Aが形成されるようになっている。
【0103】
メインスピーカユニット11Aの駆動時における内部空間41へ放熱された高温の空気は、コーン31が背面側へ押し込まれる時に内部空間41から貫通孔72、溝部73、溝部21d、及びワッシャ90凹部92の空隙(連通路26A)を介して磁気回路部20Cの背面側から外部へ排出され、またコーン31が前面側に引き戻される時に、背面側の外部から連通路26Aを介して内部空間41へ外部の空気が吸入され、この外部からの空気によりヨーク21Cの冷却効率が高められる。
【0104】
上記実施の形態(7)に係るスピーカ構造によれば、メインスピーカユニット11Aとセンターサポート70Bとがねじ具80Cにより固定された場合でも、貫通孔72と、孔部71aの内壁に形成された溝部73と、貫通孔25の内壁面に形成された溝部21dと、ワッシャ90凹部92の空隙とにより連通路26Aが形成され、メインスピーカユニット11Aの内部空間41と外部とを連通させることができ、2ウェイタイプのスピーカであっても、上記同様のエア抜きによる効果を得ることができる。
【0105】
図13は実施の形態(8)に係るスピーカ構造を模式的に示した側面断面図である。但し、実施の形態(8)に係るスピーカ構造は、図8に示した実施の形態(5)に係る2ウェイタイプのスピーカ装置1Dの背面側に、図1に示したスピーカ装置1に使用されたアンカー部材50が取り付けられたものであり、同一機能を有する構成部品には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0106】
スピーカ装置1Gは、ツイータユニット12とセンターサポート70とが配設されたメインスピーカユニット11と、アンカー部材50とを含んで構成されている。
【0107】
メインスピーカユニット11とアンカー部材50との組み付けは、メインスピーカユニット10の背面側にアンカー部材50を配置して、センターポール21aに形成された貫通孔24とアンカー部材50の貫通孔53とが連通されるように突起部52の位置合わせを行うとともに、アンカー部材50のねじ止め部54に設けられた数カ所のねじ孔55に背面側からねじ具60を挿入し、ねじ具60の先端部分をスピーカユニット10の各ねじ穴21cに螺合させることにより行われる。
【0108】
組み付けが完了したスピーカ構造によると、センターサポート70の貫通孔72、孔部71、貫通孔24、及びアンカー部材50の貫通孔53により、メインスピーカユニット11の内部空間41からアンカー部材50の背面側外部に通じる連通路26Bが形成されるようになっている。
【0109】
メインスピーカユニット11の駆動時における内部空間41へ放熱された高温の空気は、コーン31が背面側へ押し込まれる時に内部空間41から貫通孔72、孔部71、貫通孔24及びアンカー部材50の貫通孔53(連通路26B)を介してアンカー部材50の背面側外部へ排出され、またコーン31が前面側に引き戻される時には、アンカー部材50の背面側外部から連通路26Bを介して内部空間41へ外部の空気が吸入され、この外部からの空気によりヨーク21の冷却効率が高められる。
【0110】
さらに、コーン31から周囲の空気に音波を放射するときに発生する反力が磁気回路部20に伝わっても、磁気回路部20の背面側に重いアンカー部材50が固定されているので、アンカー部材50が仮想グランドとして動作する結果、強固な足場が形成され、振動が抑制されるとともにコーンの振幅動作が音声信号に対して忠実に行われることとなる。
【0111】
上記実施の形態(8)に係るスピーカ構造によれば、貫通孔72、孔部71、貫通孔24、及び貫通孔53により、メインスピーカユニット11の内部空間41とアンカー部材50の背面側の外部とを連通させることができ、2ウェイタイプのスピーカであっても、上記同様のエア抜きによる効果が得られる状態でアンカー部材50を取り付けることができ、メインスピーカユニット11の振動を抑制して、コーン31から音波を効率よく出力させることができ、音響特性をさらに向上させることができる。
【0112】
なお、別の実施の形態では、図14に示すように、図9−Aに示した実施の形態(6)に係る2ウェイタイプのスピーカ装置1Eに、図4に示したスピーカ装置1Aに使用したアンカー部材50Cが取り付けられた構造にすることもできる。かかる構成によっても、上記実施の形態(8)に係るスピーカ構造と略同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態(1)に係るスピーカ構造を模式的に示した側面断面図である。
【図2】 別の実施の形態に係るスピーカ構造を模式的に示した側面断面図である。
【図3】 さらに別の実施の形態に係るスピーカ構造を模式的に示した側面断面図である。
【図4】 実施の形態(2)に係るスピーカ構造を模式的に示した側面断面図である。
【図5】 別の実施の形態に係るスピーカ構造を模式的に示した側面断面図である。
【図6】 実施の形態(3)に係るスピーカ構造を模式的に示した図であり、(a)は(b)におけるA−A線側面断面図、(b)はアンカー部材の正面図である。
【図7】 実施の形態(4)に係るスピーカ構造を模式的に示した図であり、(a)は(b)におけるA−A線側面断面図、(b)はヨークの背面図である。
【図8】 実施の形態(5)に係るスピーカ構造を模式的に示した図であり、(a)は側面断面図、(b)は(a)におけるB−B線断面図である。
【図9A】 実施の形態(6)に係るスピーカ構造を模式的に示した図であり、(a)は側面断面図、(b)は(a)におけるB−B線断面図である。
【図9B】 (a)は、実施の形態(6)に係るスピーカ構造におけるねじ具の側面図、(b)は(a)におけるB−B線断面斜視図、(c)はワッシャの正面斜視図である。
【図10】 別の実施の形態に係るスピーカ構造におけるねじ具を模式的に示した図であり、(a)は側面図、(b)は(a)におけるB−B線断面図である。
【図11】 さらに別の実施の形態に係るスピーカ構造におけるねじ具を模式的に示した図であり、(a)は部分断面側面図、(b)は(a)におけるB−B線断面図である。
【図12】 実施の形態(7)に係るスピーカ構造を模式的に示した図であり、(a)は側面断面図、(b)は(a)におけるB−B線断面図、(c)は(a)におけるC−C線断面図である。
【図13】 実施の形態(8)に係るスピーカ構造を模式的に示した側面断面図である。
【図14】 別の実施の形態に係るスピーカ構造を模式的に示した側面断面図である。
【図15】 従来のスピーカ構造を模式的に示した側面断面図である。
【図16】 従来の別のスピーカ構造を模式的に示した側面断面図である。
【図17】 従来の2ウェイタイプのスピーカ構造を模式的に示した側面断面図である。
【符号の説明】
10、10A、10B スピーカユニット
20、20A、20B、20C 磁気回路部
24、24a、24b 貫通孔
50、50A〜50F アンカー部材
51、51A、51B、51C 本体部
53 貫通孔

Claims (6)

  1. メインスピーカユニットに支持部材を介してサブスピーカユニットが固定されたスピーカ構造において、
    前記メインスピーカユニットが、磁気回路部に第の貫通孔を備え、
    前記支持部材が、前記第の貫通孔と連通する孔部と、該孔部内壁面から前記支持部材外周面に貫通された第の貫通孔とを備えていることを特徴とするスピーカ構造。
  2. 少なくとも前記メインスピーカユニットと前記支持部材とが、前記第の貫通孔と前記孔部とに挿入された固定部材により固定され、
    前記固定部材が、
    前記第の貫通孔から前記孔部及び前記第の貫通孔を介して前記磁気回路部の背面側に通じる連通路を形成するための溝部又は第の貫通孔を備えていることを特徴とする請求項1記載のスピーカ構造。
  3. 前記メインスピーカユニットが、前記第の貫通孔内壁面に沿って形成された第の溝部を備え、
    前記支持部材が、前記孔部内壁面に沿って前記第の貫通孔と連通するように形成された第の溝部を備え、
    前記メインスピーカユニットと前記支持部材とが前記第の貫通孔と前記孔部とに挿入された固定部材により固定され、前記第の貫通孔から前記第の溝部及び前記第の溝部を介して前記磁気回路部の背面側に通じる連通路が形成されていることを特徴とする請求項記載のスピーカ構造。
  4. 前記固定部材が足部と頭部とを有するねじ具からなり、前記磁気回路部背面と前記ねじ具の頭部との間に環状に凹凸部が形成された固定補助部材が介在させられていることを特徴とする請求項又は請求項記載のスピーカ構造。
  5. 前記メインスピーカユニットの背面側に固定され、本体部に第の貫通孔が形成されたアンカー部材を備え、
    前記メインスピーカユニットに前記アンカー部材が、前記第の貫通孔、前記孔部、前記第の貫通孔、及び前記第の貫通孔が連通する状態で取り付けられていることを特徴とする請求項記載のスピーカ構造。
  6. 前記メインスピーカユニットの背面側に固定されるアンカー部材を備え、
    前記メインスピーカユニットに前記アンカー部材が、前記連通路から前記磁気回路部の背面を介して外部に連通する連通部が形成された状態で取り付けられていることを特徴とする請求項のいずれかの項に記載のスピーカ構造。
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