JP3961688B2 - カバーゴムシートの成形方法及び成形装置 - Google Patents

カバーゴムシートの成形方法及び成形装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、スチールコードコンベヤベルトの製造工程において、スチールコードを展張してその両側面に貼り合わせる未加硫のカバーゴムシートを成形する工程に関する。詳しくは、未加硫のクッションゴムシート(クッションシートともいう)を未加硫のベースゴムシート(ベースシートともいう)に積層してカバーゴムシートを成形するに際し、クッションシートの幅及びそのクッションシートのベースシートに対する幅方向の位置を調整する工程に関する。
【0002】
なお、スチールコードコンベヤベルトは、その断面構造が図5に示すように、中央部に並べられた所定本数のスチールコード25の上下両側面に、クッションシート21とベースシート22とを積層したカバーゴムシート23を、クッションシート21をスチールコード25に向い合わせて貼合わせ、その両端部にサイドゴム24を埋め込んで加硫したものである。その製造方法は、通常、一定の張力を掛けて平行に並べて展張された所定本数のスチールコードの両側面(上下側)に、予め本発明の成形手段で成形されてロール状に巻き取られたカバーゴムシートを、コンベヤベルト成形装置に送り出しながら貼り合わせる。なお、貼り合わせる際にその両端部に別に準備された未加硫のサイドゴムを挿入する。このようにして成形された未加硫のコンベヤベルトを加硫機にて加圧加熱して加硫済みコンベヤベルトとして仕上げる。クッションシートは、スチールコードとベースシートとを接合する機能を有し、ベースシートは、コンベヤベルトの搬送面または裏表面を形成する。サイドゴムは、コンベヤベルトが走行中に、その耳部がガイドロールなどで摩耗し、傷つくことを防止する。
【0003】
【従来の技術】
従来スチールコードコンベヤベルトのカバーゴムシートを成形するときには、▲1▼予めベースシートを成形し、そのベースシートにクッションシートを貼り合わせる位置を示す標線を引き、その標線にクッションシートの側端を合わせながら貼り合わせる方法がある。他の方法として、▲2▼ベースシートとクッションシートとをそれらの長さ方向の中心線をほぼ一致させて仮に貼り合わせ、ロール状に巻き取った後、そのベースシート等を引き出して固定式のカッターユニット(一対のカット手段)に案内し、前記ベースシートの片側端を検出してそれを基準としてベースシートの繰出し装置を幅方向に移動させて、ベースシートの位置を移動・調整しながら、クッションシートを所定の幅に裁断する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような構成を有する従来のカバーゴムシートの成形方法では、次のような問題がある。前記▲1▼の方法によれば、(イ)標線に合わせてクッションシートの貼合わせる作業は手作業となり人為的誤差を生じやすい。(ロ)貼合わせ作業は、予めシート状に成形され巻き取られたクッションシートを、引き出しながら貼り合わせるので、テンションの変化によりその幅が変化する(未加硫のクッションシートは柔軟で伸び易い)。
【0005】
前記▲2▼の方法によれば、予め仮貼合わせされたカバーゴムシートを引き出すので、クッションシートより幅が広いベースシートの側端部には張力が掛からず(クッションシートを貼り合わせた部分にのみ張力がかかる)その位置が不安定になり、また、その側端の検出位置と芯出し装置との間の距離が長く、その制御機能が緩慢になって、クッションシートのベースシートに対する幅方向の位置精度が悪くなる。また、ゴムシートがライナーに載せられているときは、そのライナーによりエッジの検出は更に困難になる。
【0006】
本発明は上述のベースシートにクッションシートを仮貼合わせした後、そのクッションシートの幅、及び、クッションシートのベースシートに対する幅方向の位置関係を調整する課題を解決することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために本発明のカバーゴムシートの成形方法は、スチールコードコンベヤベルトの製造工程において、未加硫のベースゴムシートにそれより幅の狭い未加硫のクッションゴムシートを貼合わせ、前記ベースゴムシートの側端を基準として前記クッションゴムシートの両側端周辺部をカットすることにより、前記クッションゴムシートの幅およびそのクッションゴムシートの前記ベースゴムシートに対する幅方向の位置を調整する未加硫のカバーゴムシートの成形方法であって、
前記クッションゴムシートを上面として前記ベースゴムシートを成形装置に案内しながら、前記ベースゴムシートの一方の側端(エッジともいう)をエッジセンサにより検出し、それを基準として前記クッションゴムシートの両側端周辺部のカットする位置を定めて、その位置に一対のカット手段を移動して前記クッションゴムシートの両側端周辺部を同時にカットし、つづけて、その切断された周辺部を前記ベースゴムシートより取り除く。
【0008】
この発明のカバーゴムシートの成形方法は、まず、所定の幅で長尺に成形されたベースシートと、その上面にそれより幅の狭いクッションシートを仮に貼合わせロール状に巻き取って準備される(寸法を安定させるためにライナーを使用することもある)。クッションシートを上面としてベースシートを巻き戻し、成形装置(詳細後述)に案内しながら、そのベースシートの一方のエッジを検出して、その位置を基準としてクッションシートの両側端周辺部のカットする位置を定める。
【0009】
クッションシートの両側端周辺部のカットすべき位置に一対のカット手段を移動して、ベースシートを成形装置に案内しながらクッションシートの両側辺部を同時にカットする。一対のカット手段の間隔は、仕上げられるクッションシートの幅に相当し、詳細後述のカット幅調整手段により、設計された間隔(コンベヤベルトの幅よりサイドゴムの幅を減じた間隔)に設定されている。従って、一方のエッジを検出し、その位置を基準として一方のカット手段の位置を設定すれば、他のカット手段の位置も定まり、これらを下降させてクッションシートを設計された幅にカットする。
【0010】
なお、ベースシートは、クッションシートよりサイドゴムに相当する幅だけ広く設計され、厚さも厚く剛性があり寸法が安定しやすいのでこれを基体(ベース)とする。クッションシートは、スチールコードとベースシートを接着するゴムであり、比較的薄く柔軟であるので、上記ベースシートと貼合わせる際に幅が変動したり、中心線がずれたりすることがある。そこで必要幅より僅かに広く成形して、ベースシートに仮貼合わせした後、そのベースシートのエッジを検出してそれを基準としてクッションシートの側端周辺部をカットし、所定の寸法、位置に仕上げる必要を生じる。
【0011】
上述のようにクッションシートの幅は、ベースシートの幅(コンベヤベルトの幅に相当する)より狭く設計されているので、クッションシートのカット位置はベースシートの上面となり、切断されたクッションシートの側端周辺部は前記ベースシートに付着した状態であるので、これを取り除いてカバーゴムシートを仕上げる。
【0012】
請求項2に記載のカバーゴムシートの成形方法は、前記カバーゴムシートがライナーに載せて準備された場合であって、前記ベースシートのエッジを検出する位置で前記ベースシートと前記ライナーとを分離する。
【0013】
未加硫のカバーゴムシートは、重く(5〜30kg/m2 )かつ柔軟であるためカバーゴムシート成形機に案内される際に、ガイドロールなどの支持のないスパン等で張力が掛かり、張力の変化によりカバーゴムシートの寸法が変化することがある。これを防止するためにカバーゴムシートをライナーに載せて、ライナーに張力を負担させて搬送することがある。エッジセンサによりベースシートのエッジを検出するとき、ライナーとベースシートが接触していると物理的検出は非常に困難となり、光センサを使用する場合であっても正確に検出することが困難となる。そこでベースシートのエッジを検出する際に、エッジ検出手段の作動する位置においてベースシートとライナーを分離する。その手段は詳細後述の剥離板をエッジ検出手段の下方に設ける。
【0014】
請求項3に記載のカバーゴムシート成形装置は、スチールコードコンベヤベルトの製造工程において、未加硫のベースゴムシートにそれより幅の狭い未加硫のクッションゴムシートを貼合わせ、前記ベースゴムシートのエッジを基準として前記クッションゴムシートの両側端周辺部をカットすることにより、前記クッションゴムシートの幅およびそのクッションゴムシートの前記ベースゴムシートに対する幅方向の位置を調整する未加硫のカバーゴムシートの成形装置であって、前記クッションゴムシートを上面として前記カバーゴムシートを支持案内するシート案内手段と、そのシート案内手段の上部に前記カバーゴムシートの上方を越えて横架された上部フレームとを備え、
その上部フレームに、前記カバーゴムシートの幅方向に移動可能な一対のカット手段およびそれらの間隔を調整するカット幅調整手段と、前記カット手段の一方に支持され前記ベースゴムシートの基準となるエッジを検出するエッジセンサと、そのエッジセンサの信号により前記一対のカット手段を移動するセンター位置調整手段とを設けている。
【0015】
この装置は、上記カバーゴムシートの成形方法を容易に実施する装置であって、カバーゴムシートの移動方向上流側にカット処理前のカバーゴムシートを送り出すシート繰出し装置を、下流側にカット処理後のカバーゴムシートを巻き取るシート巻取り装置を備えている。シート案内手段は、シート繰出し装置より引き出されたカバーゴムシートをシート巻取り装置まで支持案内する。カバーゴムシートは未加硫であるため柔軟で変形しやすいので、多数のガイドロールを使用して垂れ下がりなどによる寸法が変化することを防止する。またそのシート案内手段の上部に、前記カバーゴムシートの上方を越えてその幅方向に横架され、下記カット手段等の多くの装置を支持する上部フレームを設けている。
【0016】
その上部フレームには、一対のカット手段がカバーゴムシートの幅方向に移動可能に設けられている。カバーゴムシートをその長さ方向に走行させ、ベースシートのエッジを検出して、その信号に従ってカット手段を幅方向に移動するためである。そのカット手段は、クッションシートの両側端周辺部をカットするために、設計されたクッションシートの幅に相当する間隔を隔てて対として準備される。カット幅調整手段は、その一対のカット手段の間隔を、成形するクッションシートの幅に応じて調整する手段である。エッジセンサは、前記ベースシートの基準となるエッジを検出するために光学的、機械的手段が用いられ、その基準となるエッジに従って移動する側のカット手段に支持され連動して移動される。センター位置調整手段は、前記エッジセンサの信号により、そのエッジセンサと前記一対のカット手段とを移動する。
【0017】
請求項4に記載のカバーゴムシート成形装置は、前記一対のカット手段が、それぞれその下部に昇降可能な回転刃を備え、それぞれが同一方向にスクリューを切られ互いに反対方向に回転する送りネジで係合され、前記カット幅調整手段が、前記一対のカット手段のほぼ中央にあって前記送りネジを同時に回転させる機構を有し、前記センター位置調整手段が、先端部に前記カット幅調整手段を連結したアクチュエータの基端部を前記上部フレームに係止したものであって、そのアクチュエータが前記エッジセンサの信号により伸縮して前記カット幅調整手段を移動させる。
【0018】
前記一対のカット手段は、それぞれその下部に昇降可能な回転刃を備え、下降してクッションシートの側端周辺部をカットする。その一対のカット手段は、カバーゴムシートの幅方向に摺動可能に上部フレームに支持されているので、カット幅調整手段により設計されたクッションシートの幅に応じてその間隔を調整し、センター位置調整手段によりベースシートのエッジに追従して幅方向に移動する。一対のカット手段はそれぞれ同一方向にスクリューを切られ、互いに反対方向に回転される送りネジで係合されているので、その送りネジを互いに反対方向に回転させることにより、一対のカット手段の間隔を素早く調整することができる。なお、左右の送りネジのスクリューを反対方向に切り、同一方向に回転させても同じ効果が得られる。
【0019】
前記カット幅調整手段は、一対のカット手段のほぼ中央にあって、送りネジを同時に同一方向に回転させる働きを有して、上記のように一対のカット手段の間隔を調整する。また、そのカット手段と一体となって上部フレームに摺動可能に支持されているので、詳細後述のセンター位置調整手段により、基準となるベースシートのエッジに従ってカット手段と一体になって幅方向に移動できる。
【0020】
前記センター位置調整手段は、先端部にカット幅調整手段を連結したアクチュエータの基端部を上部フレームに係止しているので、その係止点を基点としてアクチュエータを伸縮することによりカット幅調整手段の位置を調整する。カット幅調整手段には一対のカット手段が連結されているので、結果的に一対のカット手段の位置を調整することができる。そのアクチュエータは前記エッジセンサの信号により伸縮するので、基準となるエッジの位置に従って一対のカット手段の位置が調整されることとなる。即ち、一対のカット手段により、クッションシートの両側端周辺部をカットすることができる。
【0021】
請求項5に記載のカバーゴムシート成形装置は、 エッジセンサの下方にあって、ベースゴムシートを案内するライナーとそのベースゴムシートの側端周辺部との間に挿入または離間可能であり、かつ、昇降可能な剥離板を設けている。
【0022】
カバーゴムシートをライナーに載せて案内する場合であって、エッジセンサの下方近傍に剥離板を下降させてその近傍のライナーを押し下げ、ライナーとベースシートとの間に隙間を作り、その隙間に前記剥離板を挿入してライナーを更に押し下げる。ベースシートの基準となるエッジは、単独に浮いた状態となるのでその位置を検出し易くなる。なお、剥離板の位置はベースシートの移動方向わずか上流が好ましい、エッジセンサと剥離板が干渉しないためである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るカバーゴムシートの成形方法及び成形装置について実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の成形装置の正面図を示し、図2はその平面図を、図3はその側面図(繰出し装置50,巻取り装置51を配置した状態)を示す。図4は、エッジセンサと剥離板との位置関係を説明する部分拡大図である。図5は本発明の成形方法及び製造装置に係るスチールコードコンベヤベルトの幅方向の断面図を示す。
【0024】
先ず、図1〜3によりこの実施例に係る成形装置の概要を説明する。この成形装置は、図3に示すように、カバーゴムシート23の移動方向(矢印ト)の上流側に備えた繰出し装置50と下流側の巻取り装置51に挟まれて据え付けられ、クッションシート21を上面としたカバーゴムシート23を支持移動させるシート案内手段1と、そのシート案内手段1の上部にカバーゴムシート23の上方を越えて横架された上部フレーム14(図1参照)とを備える。
【0025】
図1に示すようにその上部フレーム14に、カバーゴムシート23の幅方向(矢印イ)に移動可能に取り付けられた一対のカット手段2、2’と、その一対のカット手段2、2’の間隔を調整するカット幅調整手段10と、一方のカット手段2に支持されベースシート22のエッジを検出するエッジセンサ3と、そのエッジセンサ3の信号により前記一対のカット手段2、2’を移動するセンター位置調整手段13とを設けている。一対のカット手段2、2’は、その下部に昇降可能な回転刃11、11’を備えてカバーゴムシート23の幅方向(矢印イ)に移動可能に上部フレーム14に支持され、かつ、それぞれが反対方向にスクリューを切られた送りネジ12、12’に係合されている。
【0026】
回転刃11’は図3に示すように、モータ30’によりベルト34’を介して矢印ロの方向に回転可能であり、かつ、モータ31’により上下スライド機構32’を介して昇降される。回転刃11も同様である。回転刃11、11’は、段取り替えの際には上昇され、カット時には下降され回転されて、クッションシート21の側端周辺部をカットする(図2参照)。
【0027】
上記一対のカット手段2、2’は図1に示すように、それぞれが同一方向のスクリューを切られた送りネジ12、12’に係合され、かつ、それぞれが摺動プレート40、40’、ガイドレール33、33’を介して上部フレーム14に幅方向に摺動可能に支持されている。なお、送りネジ12、12’の一端部はガイドレール33、33’に摺動自在に支持された軸受けプレート42、42’に回転可能に支持され、他の端部は詳細後述のカット幅調整手段10の支持プレート36に回転可能に支持される。これによって送りネジ12、12’を互いに反対方向に回転させることにより、一対のカット手段2、2’の間隔を容易に調節でき、また、そのカット手段2,2’の間隔を維持したまま同時に幅方向に移動できる(センター位置移動)。コンベヤベルトの設計幅に応じてその間隔を変更し、ベースシートのエッジの位置の変動に対応して移動可能とするためである。なお、送りネジ12、12’は、左右逆方向のスクリュウを切られた一本の送りネジとし、又は2本の送りネジを同一方向に回転させても同様である。
【0028】
カット幅調整手段10は、送りネジ12、12’を回転させて一対のカット手段2、2’の間隔を調整する。即ち、図1に示すように上部フレーム14にガイドレール41を介して摺動可能に支持された支持プレート36にモータ35を取り付け、そのモータ35によりディファレンシャルギアー37を介して送りネジ12、12’を互いに反対方向に回転させる。送りネジ12、12’の回転により一対のカット手段2、2’はそれぞれ反対方向に移動してそれらの間隔が変更される。なお、送りネジ12,12’はモータ35により伝動ベルト、ギア等の伝動手段を介して回転させることもできる。
【0029】
センター位置調整手段13は、先端部にカット幅調整手段10を連結したアクチュエータ38の基端部を上部フレーム14に係止し、そのアクチュエータ38がエッジセンサ3の信号により伸縮してカット幅調整手段10を移動させる。上述のようにカット幅調整手段10,一対のカット手段2、2’はともに、上部フレーム14に沿って摺動可能に取り付けられているので、エッジセンサ3の信号によりカット手段2、2’の位置が同時に移動・調整される。
【0030】
エッジセンサ3及び剥離板5について、図2平面図及び図4に示す図1の円A部分の拡大正面図を参考として説明する。図2に示すようにエッジセンサ3と剥離板5とは、互いに接近して、カット手段2にアーム39を介して支持さた剥離板操作手段8に支持されている。
【0031】
図4に示すようにエッジセンサ3は、下部に検出端6を備え、ベースシート22のエッジ44に当接している。ベースシート22が矢印ニの方向に位置を変動する(蛇行)と、検出端6は矢印ホの方向に変位され、この変位をエッジセンサ3で検出してセンター位置調整手段13に信号を送る。
【0032】
剥離板5は、剥離板操作手段8に昇降及び旋回可能に支持されている。下降することによりライナー20を下方に押し下げ、ベースシート22とライナー20とを剥離し、旋回させることによりその隙間に剥離板5を挿入する。これによってベースシート22のエッジ44が露出され、検出端6がライナー20に妨害されることなくエッジ44の位置を正確に検出する。
【0033】
以上、装置の説明において部分的に成形方法を説明したが、ここで全体を通じ、装置との関連でカバーゴムシートの成形方法を説明する。対象とするコンベヤベルトのカバーゴムシート23は図1に断面で示すように、予めライナー20にベースシート22を載置し、その上にそれらの中心線をほぼ一致させて側端周辺部をカットするクッションシート21を仮接着している。この状態でロール状に巻き取られて繰出し装置50に準備される(図3参照)。このカバーゴムシート23は、引き出されてガイドロール9(図1、図3参照)に支持されて巻取り装置51の方向(図2、図3の矢印ト)に案内される。ライナー20に支持されているので、カバーゴムシート23の寸法変化は最小に抑えられる。なお、成形されたカバーゴムシート23は、本成形機の下流に備えた巻取り装置51に巻き取られる。
【0034】
ガイドロール9によりカバーゴムシート23を案内しながらベースシート22のエッジ44をエッジセンサ3により検出し、その幅方向の位置の変動を信号としてセンター位置調整手段13に送り、アクチュエーター38を伸縮してカット幅調整手段10(一対のカット手段のセンター)を移動する。カット幅調整手段10は、カット手段2、2’と一体として幅方向に移動可能であって、エッジセンサ3の信号によりカット手段2,2’の位置を移動する。このカット手段2、2’によりクッションシート21の両側端周辺部をカットし、その切断された周辺部(耳部)を耳部回収手段4により取り除く。
【0035】
このようにして、カバーゴムシート23の走行中に蛇行があっても、クッションシート21のベースシート22に対する幅方向の位置関係、即ち、ベースシート22の両側端のはみ出し代(サイドゴムの幅に相当する、クッションシート21を貼り合わせていない部分)は一定に調整される。なお、一対のカット手段2、2’は、カット幅調整手段10により、対象となるコンベヤベルトの幅に応じて定められる間隔に調整される
ベースシート22がライナー20に載せて準備された場合は、エッジセンサ3の下方でベースシート22とライナー20との間に剥離板5を挿入してこれらを予め分離する。これにより、エッジセンサ3の検出端6がエッジ44を容易かつ正確に検出する。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明のカバーゴムシートの成形方法及び製造装置には、次のような効果がある。請求項1に記載の成形方法においては、カバーゴムシートを成形機に案内しながら、ベースシートのエッジを検出してカット手段を移動させ、検出位置とカット手段の位置が近接しているので、 カバーゴムシートが蛇行した場合に素早く対応可能になり、ベースシートのはみだし量を一定に調整することができる。
【0037】
請求項2に記載の成形方法によれば、ライナーを使用することによりベースシートの寸法の変化を防止する場合に、エッジを測定する位置においてベースシートをライナーより強制的に引き離すことにより、エッジセンサの精度を減ずることなく基準となるエッジを検出することができる。
【0038】
請求項3に記載の成形装置によれば、請求項1に記載の成形方法を容易に実施することができる。特に、一対のカット手段とカット幅調整手段とを一体として移動可能に上部フレームに取り付けているので、エッジセンサの信号(エッジの位置)によりセンター位置調整手段を作動させ、一対のカット手段を移動させて、ベースシートのはみだし量を一定に調節する。
【0039】
請求項4に記載の成形装置は、一対のカット手段がそれぞれ反対方向にスクリューが切られた送りネジに係合されているので、送りネジを一方向に回転させることにより一対のカット手段が反対方向に移動し速やかにその間隔(カット幅)を調整でき、かつ、一つのカット幅調整手段により作動できる。一対のカット手段及びカット幅調整手段が一体として上部フレームに摺動可能に支持されているので、後者に付勢するのみで前者を移動できる。エッジセンサの信号によりセンター位置調整手段を作動させることにより蛇行するカバーゴムシートに速やかに追従してクッションシートのカット位置を容易に調整できる。
【0040】
請求項5に記載の成形装置は、カバーゴムシートとライナーとの間に挿入・離脱可能な剥離板を設けることにより、比較的柔らかいカバーゴムシートをライナーにより支持して供給される場合であっても、エッジセンサを、簡単、正確に作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の成形装置の正面図を示す。
【図2】図1に示す成形装置の平面図を示す。
【図3】図1に示す成形装置の側面図(繰出し装置50,巻取り装置51を配置した状態)を示す。
【図4】図1に示す成形装置の円Aで示すエッジセンサと剥離板との位置関係を表す部分拡大図である。
【図5】本発明の成形方法及び製造装置に係るスチールコードコンベヤベルトの幅方向の断面図を示す。
【符号の説明】
2、2’:カット手段
3:エッジセンサ
4:耳部回収手段
5:剥離板
9:ガイドロール
10:カット幅調整手段
11、11’:回転刃
12、12’:送りネジ
13:センター位置調整手段
14:上部フレーム
20:ライナー
21:クッションシート
22:ベースシート
23:カバーゴムシート
24:サイドゴム
25:スチールコード

Claims (5)

  1. スチールコードコンベヤベルトの製造工程において、未加硫のベースゴムシートにそれより幅の狭い未加硫のクッションゴムシートを貼合わせ、前記ベースゴムシートの側端を基準として前記クッションゴムシートの両側端周辺部をカットすることにより、前記クッションゴムシートの幅およびそのクッションゴムシートの前記ベースゴムシートに対する幅方向の位置を調整する未加硫のカバーゴムシートの成形方法であって、
    前記クッションゴムシートを上面として前記ベースゴムシートを成形装置に案内しながら、前記ベースゴムシートの一方の側端をエッジセンサにより検出し、それを基準として前記クッションゴムシートのカットする位置を定めて、その位置に一対のカット手段を移動して前記クッションゴムシートの両側端周辺部を同時にカットし、つづけて、その切断された側端周辺部を前記ベースゴムシートより取り除くことを特徴とするカバーゴムシートの成形方法。
  2. 前記ベースゴムシートがライナーに載せられて案内される場合であって、前記ベースゴムシートの側端を検出する位置において前記ベースゴムシートと前記ライナーとを分離する請求項1に記載のカバーゴムシートの成形方法。
  3. スチールコードコンベヤベルトの製造工程において、未加硫のベースゴムシートにそれより幅の狭い未加硫のクッションゴムシートを貼合わせ、前記ベースゴムシートの側端を基準として前記クッションゴムシートの両側端周辺部をカットすることにより、前記クッションゴムシートの幅およびそのクッションゴムシートの前記ベースゴムシートに対する幅方向の位置を調整する未加硫のカバーゴムシートの成形装置であって、
    前記クッションゴムシートを上面として前記カバーゴムシートを支持案内するシート案内手段と、そのシート案内手段の上部に前記カバーゴムシートの上方を越えて横架された上部フレームとを備え、
    その上部フレームに、前記カバーゴムシートの幅方向に移動可能な一対のカット手段およびそれらの間隔を調整するカット幅調整手段と、前記カット手段の一方に支持され前記ベースゴムシートの基準となる側端を検出するエッジセンサと、そのエッジセンサの信号により前記一対のカット手段を移動するセンター位置調整手段とを設けていることを特徴とするカバーゴムシート成形装置。
  4. 前記一対のカット手段が、それぞれその下部に昇降可能な回転刃を備え、それぞれが同一方向にスクリューを切られ互いに反対方向に回転される送りネジに係合され、
    前記カット幅調整手段が、前記一対のカット手段のほぼ中央にあって前記送りネジを同時に回転させる機構を有し、
    前記センター位置調整手段が、先端部に前記カット幅調整手段を連結したアクチュエータの基端部を前記上部フレームに係止したものであって、そのアクチュエータが前記エッジセンサの信号により伸縮して前記カット幅調整手段を幅方向に移動させる請求項3に記載のカバーゴムシート成形装置。
  5. 前記エッジセンサの下方にあって、前記ベースゴムシートを案内するライナーと前記ベースゴムシートの側端周辺部との間に挿入または離間可能であり、かつ、昇降可能な剥離板を設けている請求項3または4に記載のカバーゴムシート成形装置。
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