JP3960534B2 - 液体タンクの消波板 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、背負式薬液噴霧機の薬液タンク、その他の液体タンクに有効な消波板に関する。
【0002】
【従来の技術】
前記の背負式薬液噴霧機は、作業者に背負われて使用されるが、作業者の歩行等に伴い薬液(液体)タンク内に収容された薬液(液体)が波打って液体タンクに衝撃を与え、さらに前記液体タンクの重心が移動させられる等して、前記衝撃及び前記重心の移動が、前記液体タンクを介して作業者に伝えられて体の安定が失われ、柔らかな畑地、あるいは傾斜地等において、作業者が転倒したり、また、疲労を助長し、作業能率の低下を招く等の問題が残されていた。そこで、従来、収容された前記液体の波打ち、さらに前記液体タンクの重心移動を減殺するため、前記液体タンク内に収容された前記液体の上面に、消波板を浮かせることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記消波板に関し、前記液体タンク内における液体の波立ち、さらに前記液体タンクの重心移動を効果的に減殺でき、さらに製造及び取り扱いの容易な消波板を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1に示す本発明の液体タンクの消波板は、液体タンク内の液面の中央部及びその周辺部に隣接配置されたそれぞれのフロート板部材の片面側を可撓性部により連結したことを特徴とする。
【0005】
前記請求項1における前記フロート板部材としては、適宜厚さのウレタンフォーム、スポンジ等が好ましい。ここで、適宜厚さとは、端面同士を当接させた状態のまま上下に折り曲げることが困難な程度の厚さを意味する。したがって、きわめて薄いシート状のフロート板部材は本発明では有効でない。
【0006】
また、前記請求項1における、前記フロート板部材の片面側を連結する前記可撓性部を形成せしめるために、ビニール等の薄いプラスチックシート、その他の折曲げ容易な部材が使用される。もっとも、前記フロート板部材自体が可撓性を有し、折曲げに対する適度の強度を有する場合には、その片面側を薄く残して切り込みを入れ、区分けされたフロート板部材同士の連結状態を保ってもよい。さらには、別に構成されたヒンジを用いてもよい。
【0007】
前記構成によれば、前記可撓性部がヒンジとして機能し、液面の波動を受けても、前記周辺フロート板部材は、隣接配置された前記中央フロート板部材に対して、前記可撓性部側には折曲げ自在であるが、反対側には、前記中央フロート板部材と前記周辺フロート板部材の端面同士がぶつかり合うため、移動を阻止される。
【0008】
請求項2に示す本発明の実施の一形態は、前記可撓性部が、シート材であることを特徴とする請求項1に記載の液体タンクの消波板である。この請求項2に示す実施の一形態によれば、きわめて製造及び取り扱いが容易である。
【0009】
すなわち、消波板として必要とする大きさの前記フロート板部材と、同大の前記シート材を接着剤等により重合一体化し、前記フロート板部材のみを適宜切断すれば、本発明の消波板を容易に製造することができる。もっとも、あらかじめ適数に切断された前記フロート板部材を、必要とする大きさの前記シート材の定位置に、隣接させて接着剤等により固着して製造することもできる。
【0010】
この実施の一形態によれば、不使用時には、前記シート材の面を内側にしてコンパクトに折り畳むことができ、各種の取り扱いが容易である。また、例えば、前記液体タンクの口部が、その本体部より小さい場合であっても、該本体部の大きさに合わせて構成された消波板を、前記のごとく一旦折り畳み、前記液体タンクの口部から挿入して、該液体タンク内に拡開セットすることができる。
【0011】
請求項3に示す本発明の実施の一形態は、前記中央部フロート板部材の周辺部に隣接配置されたフロート板部材の適数に、錘を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体タンクの消波板である。この請求項3に示す一実施の形態によれば、使用時に前記中央部フロート板部材の周辺部に隣接配置されたそれぞれの前記フロート板部材の上方向への移動に前記錘によりブレーキが掛けられ、消波効果が高められる。
【0012】
請求項4に示す本発明の一実施の形態は、前記中央部フロート板部材の周辺部に隣接配置された前記フロート板部材の適数に、透孔を設けたことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の液体タンクの消波板である。この請求項4に示す一実施の形態によれば、特に、薬液タンクにおいて、薬液の攪拌性能が強化される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の一形態に係る消波板の平面図、図2は、図1のII−II線断面図、図3は、他の実施の一形態を示す消波板の平面図、図4は、さらに他の実施の一形態を示す消波板の平面図、図5は、さらに他の実施の一形態を示す消波板の平面図、図6は、さらに他の実施の一形態を示す消波板の要部の斜視図、図7は、本実施の形態の消波板の使用状態を示す概略正面図である。
【0014】
図7には、消波板Sの使用状態が示されている。すなわち、該消波板Sは、薬液(液体)タンクT内に収容された薬液の液面L上に、可撓性部3側を下面に位置させて、浮かせて使用される。図中、Eは、ガソリンエンジン、薬液ポンプ、その他の機械装置部である。なお、図面では、背負い装置部は省略されている。
【0015】
図1及び図2について説明する。図中、1aは、前記液面Lの中央部のフロート板部材(以下「中央フロート部材1a」と言う。)、1bは、前記中央フロート部材1aの周辺部に隣接配置されたフロート板部材(以下「周辺フロート部材1b」と言う。)であり、それぞれ適宜の厚さ、例えば、10数mm厚のウレタンフォームからなり、スリット2部分においてそれぞれ分離されている。
【0016】
図中、3は、前記中央フロート部材1a及び前記周辺フロート部材1bの片面(下面)側を連結する可撓性部、具体的には、ビニールシートである。すなわち、前記中央フロート部材1a及び前記周辺フロート部材1bの片面に接着剤等により重合一体化され、隣接する前記中央フロート部材1a及び周辺フロート部材1bのそれぞれ片面側を連結しているビニールシートである。
【0017】
前記構成は、例えば、あらかじめ、消波板として必要な大きさの一枚のウレタンフォームと、同大のビニールシートとを、接着剤等により重合一体化し、前記ウレタンフォーム側のみに切り込みを入れることにより、容易に製造することができる。
【0018】
なお、前記中央フロート部材1aと前記周辺フロート部材1bの隣接配置は、いずれの場合も、平面視で前後上下左右対称に行われることが望ましい。図中、4は、四隅の対称位置にある前記周辺フロート部材1bに、薬液面Lを押さえるために、それぞれ必要に応じて付設される錘である。
【0019】
前記構成の本実施の形態の消波板Sは、その使用時には、前記可撓性部3側を下面に位置させて、すなわち、薬液の液面Lに接して使用される。その結果、前記周辺フロート部材1bは、前記液面Lの波動を受けても、前記中央フロート部材1aよりも上方向への移動を前記可撓性部3によって阻止される。すなわち、前記可撓性部3の働きによって、前記隣接させられたそれぞれのフロート部材1a及び1bの端面がぶつかり合って、上方への動きに対するストッパーとして機能する。
【0020】
しかしながら、図2に示すように、前記周辺フロート部材1bは、前記可撓性部3側、すなわち、使用時に、下方向へは移動自在であり、前記中央フロート部材1aより下方向への波立ちに合わせて上下移動させられて消波効果を発揮する。
【0021】
なお、前記消波板Sを前記液体タンクTに入れるには、口部tを通る大きさに、前記スリット2から折り畳めばよい。
【0022】
図3は、他の実施の一形態を示し、前記中央フロート部材1a及び前記周辺フロート部材1bを縦方向に隣接配置して、その片面(下面)側を前記可撓性部3により連結した例であり、図4は、さらに他の実施の一形態を示し、前記中央フロート部材1a及び前記周辺フロート部材1bを横方向に隣接配置して、その片面(下面)側を前記可撓性部3により連結した例である。なお、いずれの実施の一形態も、対称位置にある前記周辺フロート部材1bの、しかも対称位置に前記錘4が設けられている。
【0023】
図5は、さらに他の実施の一形態を示し、前記周辺フロート部材1bに、適数の透孔5を設けた例である。すなわち、前記図1及び図2に示した実施の一形態に、薬液攪拌性能を強化するために前記透孔5を設けた例である。
【0024】
図6は、さらに他の実施の一形態を示し、薬液攪拌性能を強化するために、前記周辺フロート部材1bと、該周辺フロート部材1bの片面(下面)側の可撓性部3に切込み6を形成し、該切込み6に、別に用意した薬液流案内用の縦リブ材7の切込み8を係合固定した例であり、前記縦リブ材7は、素材選択により、前記錘4の機能をも果たすことになる。
【0025】
前記各実施の一形態における本発明の消波板Sは、液体の波立ち及び液体タンクの重心移動を有効に減殺できるとともに、製造が容易である。さらに、不使用時には、前記可撓性部3側の面を内側にしてコンパクトに折り畳むことができ、各種取り扱いが容易である。
【0026】
また、前記のごとく、前記液体タンクTの口部tが、その本体部より小さい場合であっても、該本体部の大きさに合わせて構成された消波板Sを、一旦前記のごとく折り畳み、前記口部tから挿入して、前記液体タンクT内に拡開セットすることができる。
【0027】
【発明の効果】
本発明に係る消波板は、液体タンク内の波立ち、さらに該液体タンクの重心移動を効果的に減殺でき、さらに製造及び取り扱いが容易である効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る消波板の平面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】他の実施の一形態を示す消波板の平面図である。
【図4】さらに他の実施の一形態を示す消波板の平面図である。
【図5】さらに他の実施の一形態を示す消波番の平面図である。
【図6】さらに他の実施の一形態を示す消波板の要部の斜視図である。
【図7】本発明の消波板の使用状態を示す概略正面図である。
【符号の説明】
1a フロート板部材(中央フロート部材)
1b フロート板部材(周辺フロート部材)
3 可撓性部(シート材)
4 錘
5 透孔
T 液体(薬液)タンク
L 液面

Claims (4)

  1. 液体タンク(T)内の液面(L)の中央部及びその周辺部に隣接配置されたそれぞれのフロート板部材(1a,1b)の片面側を可撓性部(3)により連結したことを特徴とする液体タンクの消波板。
  2. 前記可撓性部がシート材(3)であることを特徴とする請求項1に記載の液体タンクの消波板。
  3. 前記中央部フロート板部材(1a)の周辺部に隣接配置されたフロート板部材(1b)の適数に、錘(4)を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体タンクの消波板。
  4. 前記中央部フロート板部材(1a)の周辺部に隣接配置されたフロート板部材(1b)の適数に、透孔(5)を設けたことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の液体タンクの消波板。
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