JP3959398B2 - X線平面検出器 - Google Patents

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Description

本発明は、医用X線診断装置に係り、特にそのX線平面検出器に関する。
近年、医療分野においては、治療を迅速かつ的確に行うために、患者の医療データをデータベース化する方向に進んでいる。これは、患者はしばしば複数の医療機関を利用するので、患者に適切な治療を行うために他の医療機関にあるデータが必要になるからである。
X線撮影の画像データについてもその例に漏れず、データベース化の要求があり、それに伴ってX線撮影画像のデジタル化が望まれている。医用X線診断装置では、従来から銀塩フィルムを用いて画像を撮影している。しかし、このような撮影画像をデジタル化するには、撮影したフィルムを現像した後、スキャナなどでこの画像を読み取る操作が不可欠であり、手間と時間がかかっていた。
最近では、光電膜、加速電極、蛍光膜を設けた大きな真空管と、1インチ程度のCCDカメラを用いて、画像を直接デジタル化するイメージインテンシファイアTV(II−TV)方式が実現されている。しかし、例えば肺の診断では、40cm×40cm程度の領域を撮影するので、光を集める光学装置が必要であり、装置の大型化が問題となる。
上述の2つの方式の問題を解決する方式として、a−Si TFT(アモルファスシリコン薄膜トランジスタ)を用いたX線平面検出器が知られている(例えば特許文献1参照)。
この種のX線平面検出器では、a−Si TFT、光電変換膜及び画素容量によって画素が構成され、この画素は縦横の各辺に数百個から数千個、並べられたアレイ状に配列される(これをTFTアレイと呼ぶ)。
光電変換膜には電源から、バイアス電圧が印加される。a−Si TFTは、信号線と走査線に接続されており、走査線駆動回路によってオン・オフ制御される。信号線の終端は、切替スイッチを介して信号検出用の増幅器に接続される。このX線検出器に光が入射すると光電変換膜に電流が流れて画素容量に電荷が蓄積される。走査線駆動回路により走査線を駆動し、1本の走査線に接続されているすべてのTFTをオンして、この走査線により、上記の蓄積電荷を、増幅器側に転送する。その後切替スイッチで切り替えて画素毎の電荷を順次、増幅器で増幅した後、表示装置で表示する。
この方式は、増幅器の出力信号をAD変換してデジタル画像を得ることが可能である。上述の方式は入射したX線を蛍光体などで可視光線に変換し、変換した光をその後光電変換膜で電荷に変える間接変換方式に基づくX線平面検出器である。このほかに上記蛍光体を除いた構造とし、X線を光電変換膜で直接電荷に変換する直接変換方式のX線平面検出器がある。
これらの2つの方式の問題点を解決するものとして、a−Si TFTを用いて、上部にX線を直接、信号電荷に変換する感光膜を形成した、直接変換方式のX線平面検出器が提案された。
この種のX線平面検出器においては、X線によって発生した信号電荷は速やかに画素電極に到達し、蓄積容量部に蓄積されなければならない。しかし、感光膜内に信号電荷が残る場合には、残像、解像度の低下などによる画像不良が発生する。このような画像不良は、感光膜内に信号電荷が残り新たにX線により発生した信号電荷の走行に影響を与えることによって生ずることが多い。また、欠陥が多いときには、欠陥を通して電流が流れるので、暗電流が大きいという問題も発生する。
上記X線電荷変換膜の材料として、沃化物、特にPbIが知られており、優れた特性が期待されているが、これにより実際に薄膜を形成すると、結晶性が不十分であるので、上述のような残像、解像度不良、大きな暗電流などの問題があり、十分な特性の膜は実現されていないのが現状である。
他にもX線電荷変換膜として、HgI,Cd,Teなどが知られている。しかし、これらの材料は優れたX線感度が期待されるが、機械的に弱く、熱膨張係数が大きいために基板から剥離しやすいという問題点があった。
またこれらによるX線感光膜は、Pb,Cd,Te,Hgなどの重金属やSeにより構成され、人体に悪影響を与えやすいという問題点もあった(例えば非特許文献1参照)。
米国特許 第4,689,487号明細書 R.A. Street et al., SPIE Vol.3659,p.36, 1999
本発明は、上述のような従来のX線平面検出器の問題点に鑑みてなされたもので、機械的に安定であって、基板との付着力が良好であり、高感度で高性能のX線平面検出器を提供することを目的とする。
本発明の特徴の1つは、X線電荷変換膜として、X線感度が高いBi又はSbのハロゲン化酸化物を用いる点にある。
本発明の請求項1によれば、入射するX線を電荷に変換するX線電荷変換膜と、このX線電荷変換膜の両面に設けられた一対の電極と、から成るX線平面検出器であって、前記X線電荷変換膜は、Bi又はSbのハロゲン化酸化物のうち、ハロゲンがI,Br,Clのいずれかであることを特徴とするX線平面検出器を提供する。
本発明によれば、機械的に安定であって、基板との付着力が良好であり、高感度で高性能のX線平面検出器が得られる効果がある。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
本発明一実施形態に係るX線平面検出器は、X線電荷変換膜として、Biのハロゲン化酸化物を用いる。これはBiのハロゲン化酸化物はX線感度が高いからである。従来から知られているX線電荷変換膜としては、Pb,Hg,Tl,Bi,Cd,Inの沃化物がある。しかし、金属沃化物は機械的強度が弱いので取り扱いが困難であり、また熱膨張係数が大きいためにガラスなどの基板からの剥離が発生し易い。これに対して金属沃酸化物は同じ金属の沃化物に比べて機械的強度が強く化学的に安定であり、又熱膨張率が小さいので基板への付着力が強い。このような金属沃酸化物としては、BiIがある。ここで、x、yの範囲は、3>x>0,1.5>y>0である。
BiIはX線吸収係数が大きいので、X線感光材料としての適性が高い。また沃酸化物が形成できる材料としてX線吸収係数の大きいSbを用いてもよい。またハロゲンとしてはX線吸収係数の大きいIが最も良いが他のCl,Brでもよい。
<第1の実施例>
本発明一実施例の断面図を図1に示し、このX線平面検出器の信号検出回路を図2に示す。このX線平面検出器100は、上面に上部電極101、その下にX線電荷変換膜103が設けられ、更にその下に図2に示すm×nのマトリクス状の信号検出回路104が設けられた構造を有している。
上部電極101の上方から入射したX線は、上部電極101を通過しX線電荷変換膜103においてX線量に応じた電荷量に変換され、各キャパシタ105に蓄積される。これらのキャパシタ105に蓄積された電荷は、図2に示すシフトレジスタ201及び図示しないシフトレジスタを駆動することにより、対応するスイッチングTFT106を介して、外部に順次信号電流として取り出される。107はガラス基板である。すなわち、図2において、シフトレジスタに接続された行走査線のどれかを選択し、他のシフトレジスタ201に接続されている列走査線に順次クロック信号を加えることによって、電荷を増幅器210の出力信号として取り出すことができる。
図1を参照して本発明の一実施例のX線平面検出器の形成方法について説明する。まず、ガラス基板110上にMoTaや、Ta、TaN、Al、Al合金、Cu、MoWなどを用いた1層又はTaとTaNxの2層を約300nmの厚さに堆積させ、エッチングによりパターンニングを行って、スイッチングTFT106のゲート電極111、走査線(図示せず)、キャパシタ105の電極111a、キャパシタ線(図示せず)を形成した。111aは容量電極である。
ついで、プラズマCVD法により絶縁膜112として、SiOを約300nm、SiNを約50nmの厚さに積層した。その後、アンドープa−Si層113を約100nm、ストッパ114をSiNで約200nmの厚さに、各々堆積した。
ストッパ114を裏面露光法により、ゲート電極111に合わせてパターニングし、na−Si層115を約50nmの厚さに堆積した。その後、トランジズタの形状に合わせてアンドープa−Si層113、na−Si層115をエッチングし、a−Siの島を形成した。
次に、画素エリア内外のコンタクト部の絶縁膜112をエッチングしコンタクトホールを形成する。この上にMoを約50nm、Alを約350nm、更にMoを約20nm〜50nmの厚さでスパッタリングして、積層することにより、補助電極116、信号線117、スイッチングTFT106のソース、ドレインその他の配線を形成した。
その後、SiNを約200nm、その上にアクリル系有機樹脂膜(HRC;商品名、日本合成ゴム社製)を約1〜約5μm、好ましくは約3.5μmの厚さに積層して、保護膜118を形成した。なお、有機膜としては、BCB(ベンゾシクロブテン樹脂)を用いてもよい。
補助電極116へのコンタクトホールを形成した後に、画素電極用金属としてITO膜を成膜した。ITOをターゲットとして、スパッタ法で100nmの厚さに成膜し、パターニングして、画素電極119を得た。ITO膜の形成方法は、蒸着など他の方法でもよく、またITOはアモルファスでも多結晶でもよい。
次に、上記画素電極119の上にX線電荷変換膜103として高抵抗のBiI膜103を蒸着により、約100〜1000μm、好ましくは約300μmの厚さで成膜した。
ここで、x、yの範囲は、3>x>0,1.5>y>0を取って良い。yは0.05〜1.45の値が特性的に好ましく、このときxは3−2yの関係を満足し、2.9〜0.1の値を取る。更に好ましくはyは0.8〜1.2の値が良好であった。
このX線電荷変換膜BiI膜103の上にPdを200nmの厚さでBiI酸化膜の周辺から1cm離した領域のほぼ全面に堆積し、上部電極101を形成した。
この上部電極101上に電圧印加電極を形成し、TFTアレイX線電荷変換膜基板に図2に示したような周辺回路を実装して完成したX線平面検出器を用い、X線画像の検出を行った。その結果、暗電流が低下して良好なSN比が得られ、良好な画質のX線画像が得られた。また感度も良好であった。
例えば、X線電荷変換膜としてのBiI膜の厚さが400μmの場合、X線を90%吸収し、感度は30(pC/cm2)/(nC/kg)であった。
このような金属沃酸化物としては、Sbの場合も良好であり、ハロゲンとしてCl,Brでも同様に良好であった。なお、X線吸収係数が沃素の場合よりも小さいので、少し厚い膜厚が必要であった。
<第2の実施例>
本発明の第2の実施例のX線平面検出器の断面図を図3に示す。この図において、番号300〜319は、図1に記載の番号100〜119に対応する。
図3に示すX線平面検出器300が図1に示したX線平面検出器100と異なる点は、X線電荷変換膜303として、BiIO膜を用いている点である。
図3を用いて本発明の一実施例のX線平面検出器の形成方法について説明する。まず、ガラス基板310上にMoTaや、Ta、TaN、Al、Al合金、Cu、MoWなどを用いた1層又はTaとTaNの2層を約300nmの厚さに堆積させ、エッチングによりパターンニングを行って、スイッチングTFT306のゲート電極311、走査線(図示せず)、キャパシタ305の電極311a、キャパシタ線(図示せず)を形成した。
ついで、プラズマCVD法により絶縁膜312として、SiOを約300nm、SiNxを約50nmの厚さに積層した。その後、アンドープa−Si層313を約100nm、ストッパ314をSiNで約200nmの厚さに、各々堆積した。
ストッパ314を裏面露光法により、ゲート電極311に合わせてパターニングし、na−Si層315を約50nmの厚さに堆積した。その後、トランジズタの形状に合わせてアンドープa−Si層313、na−Si層315をエッチングし、a−Siの島を形成した。
次に、画素エリア内外のコンタクト部の絶縁膜312をエッチングしコンタクトホールを形成する。この上にMoを約50nm、Alを約350nm、更にMoを約20nm〜50nmの厚さでスパッタリングして、積層することにより、補助電極316、信号線317、スイッチングTFT306のソース、ドレインその他の配線を形成した。
その後、SiNを約200nm、その上にアクリル系有機樹脂膜(HRC;商品名、日本合成ゴム社製)を約1〜約5μm、好ましくは約3.5μmの厚さに積層して、保護膜318を形成した。なお、有機膜としては、BCB(ベンゾシクロブテン樹脂)を用いてもよい。
補助電極316へのコンタクトホールを形成した後に、画素電極用金属としてTi30nm/Pdを200nmの厚さで成膜し、画素電極をパターン形成した。
ITOのターゲットとしてはスパッタで100nm成膜し、パターンニングした。ITOの形成法は蒸着などの他の方法でもよく、ITOはアモルファスでもよい。
この上に高抵抗のBiI膜を蒸着により約5〜1000μm、好ましくは300μmの厚さで成膜する。次にこのBiI膜を酸化させて、X線電荷変換膜303としてのBiIO膜を形成した。形成法は酸素ガスを含む雰囲気中で熱酸化した。処理温度は室温から150℃でよい。また、水または水溶液中で処理して酸化させてもよい。
また、液は水分を含めばよく、処理温度は室温から100℃でよい。また酸素を含むガスプラズマ中で処理して酸化させてもよい。
更にこのX線電荷変換膜303の上に上部電極301としてPdの全面電極をパターンなしでBiIO膜の周辺から1cm離してほぼ全面に形成した。
この上部電極301上に電圧印加電極を形成し、TFTアレイX線電荷変換膜基板に図2に示したような周辺回路を実装して完成したX線平面検出器を用い、X線画像の検出を行った。
この結果、暗電流がBiIよりも低下しても良好なSN比が得られ、画質も良好であった。暗電流はどちらのバイアスでも低下するが、特に酸化したBiI3側の電極に負電圧を印加した場合の低下が大きい。
5μmの厚さのBiIO膜で1(pC/cm2)/(nC/kg)の良好な感度が得られ、暗電流も良好であった。X線回析ではBiIO膜の配向方向は(110)、(200)方向が主の膜であった。
<第3の実施例>
次に本発明の第3の実施例について説明する。この実施例は、X線電荷変換膜としてSbBrO膜を有するX線平面検出器である。本発明の第3の実施例のX線平面検出器の断面図を図4に示す。この図において、番号400〜419は、図1に記載の番号100〜119に対応する。
図4に示すX線平面検出器400が図1に示したX線平面検出器100と異なる点は、ブロッキング膜402bが、画素電極319にも接して設けられていることである。なお、X線電荷変換膜403としてはSbBrO膜が用いられ、ブロッキング膜402bとしては、SbBr膜が用いられている。
図4を用いて本発明の一実施例のX線平面検出器の形成方法について説明する。まず、ガラス基板410上にMoTaや、Ta、TaN、Al、Al合金、Cu、MoWなどを用いた1層又はTaとTaNの2層を約300nmの厚さに堆積させ、エッチングによりパターンニングを行って、スイッチングTFT406のゲート電極411、走査線(図示せず)、キャパシタ405の電極411a、キャパシタ線(図示せず)を形成した。
ついで、プラズマCVD法により絶縁膜412として、SiOを約300nm、SiNを約50nmの厚さに積層した。その後、アンドープa−Si層413を約100nm、ストッパ414をSiNで約200nmの厚さに、各々堆積した。
ストッパ414を裏面露光法により、ゲート電極411に合わせてパターニングし、na−Si層415を約50nmの厚さに堆積した。その後、トランジズタの形状に合わせてアンドープa−Si層413、na−Si層415をエッチングし、a−Siの島を形成した。
次に、画素エリア内外のコンタクト部の絶縁膜412をエッチングしコンタクトホールを形成する。この上にMoを約50nm、Alを約350nm、更にMoを約20nm〜50nmの厚さでスパッタリングして、積層することにより、補助電極416、信号線417、スイッチングTFT406のソース、ドレインその他の配線を形成した。
その後、SiNを約200nm、その上にアクリル系有機樹脂膜(HRC;商品名、日本合成ゴム社製)を約1〜約5μm、好ましくは約3.5μmの厚さに積層して、保護膜418を形成した。なお、有機膜としては、BCB(ベンゾシクロブテン樹脂)を用いてもよい。
補助電極416へのコンタクトホールを形成した後に、画素電極用金属としてTi40nm/Pdを200nmの厚さで成膜し、画素電極をパターン形成した。この上に蒸着により、高抵抗のSbBr膜を約5〜1000μm、好ましくは300μmの厚さで成膜した。次にこのSbBr膜を酸化させてSbBrO膜を形成した。形成法は酸素ガスを含む雰囲気中で熱酸化した。また、水または水溶液中で処理して酸化させてもよい。
液は水分を含めばよく、処理温度は室温から100℃でよい。また酸素を含むガスプラズマ中で処理して酸化させてもよい。このときに画素電極側から5〜30μmの厚さだけ酸化させずにSbBr膜として残した。
この上に上部電極401としてPd200nmの厚さでSbBrOの周辺から1cm離してほぼ全面にパターンなしで上部電極401を形成した。
この上部電極401上に電圧印加電極を形成し、TFTアレイX線電荷変換膜基板に図2に示したような周辺回路を実装して完成したX線平面検出器を用い、X線画像の検出を行った。その結果、暗電流がSbBr3よりも低下して良好なSN比が得られ、良好な画質のX線画像が得られた。暗電流はどちらのバイアスでも低下するが、特に酸化させずに残したSBBr側の電極に正電圧を印加した場合の暗電流の低下が大きかった。
本発明の上記実施例で、酸化させずに残すSbBr膜の厚さは適宜変更することができる。
又、酸化させたSbBrOとSbBrの界面にSbBrの遷移領域があってもよい。また、SbBrOの代わりにSbIを用いてもよい。ここでSbBr、SbIに対しx、yの範囲は、3>x>0,1.5>y>0である。SbをBiに換えBrをCl、Iに変えた場合にも同様に良好な特性を示した。またSbの代わりにSbaBi(1−a)を用いてもよい。
本発明一実施例のX線平面検出器の断面図。 本発明一実施例のX線平面検出器の駆動回路例を示す図。 本発明の他の実施例のX線平面検出器の断面図。 本発明のさらに他の実施例のX線平面検出器の断面図。
符号の説明
100,300,400・・・X線平面検出器、
101,301,401・・・上部電極、
103,303,403・・・X線電荷変換膜、
104・・・信号検出回路、
105,305,405・・・キャパシタ、
106,306,406・・・スイッチングTFT、
107,307,407・・・ガラス基板、
111,311,411・・・ゲート電極、
111a,311a,411a・・・容量電極、
112,312,412・・・絶縁膜、
113,313,413・・・アンドープa−Si層、
114,314,414・・・ストッパ、
115,315,415・・・na−Si層、
117、317,417・・・ソース、ドレイン電極
118,318,418・・・保護膜、
119、319,419・・・画素電極。

Claims (4)

  1. 入射するX線を電荷に変換するX線電荷変換膜と、
    このX線電荷変換膜の両面に設けられた一対の電極と、
    から成るX線平面検出器であって、
    前記X線電荷変換膜は、Bi又はSbのハロゲン化酸化物のうち、ハロゲンがI,Br,Clのいずれかであることを特徴とするX線平面検出器。
  2. 入射するX線を電荷に変換するX線電荷変換膜と、
    このX線電荷変換膜の両面に設けられた一対の電極と、
    から成るX線平面検出器であって、
    前記X線電荷変換膜は、BiIxOy膜を用いたことを特徴とするX線平面検出器。
    (ここで、x、yの範囲は、3>x>0,1.5>y>0である。)
  3. 入射するX線を電荷に変換するX線電荷変換膜と、
    このX線電荷変換膜の両面に設けられた一対の電極と、
    から成るX線平面検出器であって、
    前記X線電荷変換膜は、BiIO膜を用いたことを特徴とするX線平面検出器。
  4. 入射するX線を電荷に変換するX線電荷変換膜と、
    このX線電荷変換膜の両面に設けられた一対の電極と、
    から成るX線平面検出器であって、
    前記X線電荷変換膜は、SbBrO膜を用いたことを特徴とするX線平面検出器。
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