JP3958768B2 - たわみ軸継手 - Google Patents

たわみ軸継手 Download PDF

Info

Publication number
JP3958768B2
JP3958768B2 JP2005090992A JP2005090992A JP3958768B2 JP 3958768 B2 JP3958768 B2 JP 3958768B2 JP 2005090992 A JP2005090992 A JP 2005090992A JP 2005090992 A JP2005090992 A JP 2005090992A JP 3958768 B2 JP3958768 B2 JP 3958768B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hub flange
spring
hub
cover
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005090992A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006275079A (ja
Inventor
哲哉 宮川
仁 寺戸
一一 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyushu Hasec Co Ltd
Original Assignee
Kyushu Hasec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyushu Hasec Co Ltd filed Critical Kyushu Hasec Co Ltd
Priority to JP2005090992A priority Critical patent/JP3958768B2/ja
Publication of JP2006275079A publication Critical patent/JP2006275079A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3958768B2 publication Critical patent/JP3958768B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Description

この発明は、トルク伝達部のたわみ部材としてコイルばねを用いたたわみ軸継手に関する。
コイルばねをトルク伝達部のたわみ部材とするたわみ軸継手のうち、コイルばねをコイル軸に対し直角方向に変形させる構造のたわみ軸継手がある。このたわみ軸継手は、ハブ本体の一端にフランジを有し、伝動軸が連結される第1ハブおよび第2ハブ、第1ハブのハブ本体が貫通し、第1ハブのフランジを収納するようにして第2ハブのフランジに固定されたカバー、ならびに第1ハブのフランジに円周方向に沿って設けられた複数のばね穴をそれぞれ貫通するコイルばねを備えている。そして、第1ハブおよび第2ハブのフランジが間隔をおき向かい合うようにして第1ハブおよび第2ハブが配置され、コイルばねが第2ハブのフランジとカバーとの間で圧縮されている。トルクは、第1ハブと第2ハブとの間でコイルばねを介して伝達される(例えば、特許文献1参照)。
上記構造のたわみ軸継手はばね座を要しないので、構造が簡単かつ小型となり、慣性モーメントが小さくなるという利点がある。しかし、コイルばねが横方向に変形するので、コイルばねに大きな応力が生じ、コイルばねの変形量を大きくとることができない。この結果、軸心調節作用、緩衝作用およびねじり振動減衰作用が小さいという問題があった。
この出願の発明者は上記問題を解決するために、次のたわみ軸継手を発明した。コイルばねがたる形コイルばねであり、たる形コイルばねは最大外径部で第1ハブのばね穴に締まりばめされ、最小内径部で第2ハブのフランジとカバーとの間に支持されたばね支持ピンに締まりばめされている。トルク伝達の際にたる形コイルばねが変形して隣り合うコイルが接触するように圧縮されて第2ハブのフランジとカバーとの間に取り付けられている(例えば、特許文献2参照)。
上記たわみ軸継手は、コイルばねがたる形であるために、ばねに過大な応力を生じることなく、横方向に大きく変形することができる。したがって、軸心調節、緩衝よび振動減衰の各作用を大きくすることができる。
特開昭59−212528号公報(第1頁、図1) 特開平6−213247号公報(第2頁、右欄および図1)
上記たる形コイルばねを用いたたわみ軸継手は、製鉄機械、大型舶用エンジンなどの伝達トルクが大きい設備にも使用可能である。一方、工作機械、送風機、ポンプなど伝達トルクが比較的小さい装置に対し、軸心調節、緩衝よび振動減衰の各作用が従来の上記たわみ軸継手と同程度であり、小型かつ低価格のたわみ軸継手が求められていた。
この発明は、たる形コイルばねを用いたたわみ軸継手において、軸心調節、緩衝よび振動減衰の各作用を減じることなく、小型かつ低価格のたわみ軸継手を提供することを課題としている。
この発明のたわみ軸継手は、円筒状のハブ本体の先端に第1ハブフランジを有し、伝動軸が連結される第1ハブと、円筒状のハブ本体の先端に第2ハブフランジを有し、伝動軸が連結される第2ハブと、円筒状のカバー本体の後端にカバー環状部を有し、前記第1ハブ本体がカバー環状部の貫通穴を貫通して第1ハブフランジを収納するようにして第2ハブフランジに固定されたカバーと、前記第2ハブフランジに支持された複数のばね支持ピンと、第1ハブフランジに円周方向に沿って設けられた複数のばね穴をそれぞれ貫通し、前記ばね支持ピンに支持された複数のたる形コイルばねと、前記カバーを第2ハブフランジに固定する連結ボルトとを備えており、第1ハブフランジと第2ハブフランジとの間、第1ハブフランジとカバー環状部との間、第1ハブフランジとカバー本体との間、および第1ハブ本体とカバー環状部の貫通穴との間にそれぞれ軸心調整に必要な大きさのすきまが設けられており、前記たる形コイルばねがトルク伝達の際に変形して隣り合うばねコイルが接触するように前記第2ハブフランジとカバー環状部との間でコイル軸方向に圧縮されて保持されており、前記たる形コイルばねを介して第1ハブと第2ハブとの間でトルクが伝達されるたわみ軸継手において、前記ばね支持ピンは先が第2ハブフランジに設けられたばね支持ピン穴にはめ合って第2ハブフランジに片持ち支持され、後端面が前記カバー環状部に接しており、前記たる形コイルばねは最大径部が前記ばね穴にすきまばめまたは中間ばめではめ合っており、前記たる形コイルばねの最小内径部が前記ばね支持ピンに中間ばめではめ合って支持されていることを特徴としている。
上記たわみ軸継手において、前記第1ハブフランジが円周方向に沿って配置された複数のストッパーボルト穴を有し、円筒部がストッパーピンとなった複数のストッパーボルトのそれぞれを前記ストッパーボルト穴を貫通させ、第2ハブフランジおよびカバー環状部で支持するようにしてもよい。
上記たわみ軸継ぎ手において、各ばね穴で複数の前記たる形コイルばねが隣り合うたる形コイルばねの端面が互いに接し直列に並ぶようにして前記ばね穴に挿入し、前記ばね支持ピンに支持するようにしてもよい。
上記各ばね穴に複数のたる形コイルばねが挿入されたたわみ軸継手において、各ばね穴で複数の前記たる形コイルばねが隣り合うばねの端面が互いに接し直列に並ぶようにして前記ばね支持ピンに支持されている構造に代えて、各ばね穴で複数の前記たる形コイルばねが前記ばね支持ピンに保持された環状のストッパーにばね端面が接し、ストッパーを介して直列に並ぶようにして前記ばね支持ピンに支持されている構造としてもよい。
上記たわみ軸継手において、前記たる形コイルばねの最大径部とばね穴との間のすきまをたる形コイルばね最大径部の−0.2〜+15%とすることができる。
この発明のたわみ軸継手は、ばね支持ピンの先端が第2ハブフランジに設けられたピン穴にはめ合って第2ハブフランジに片持ち支持されているので、たる形コイルばねの支持構造が簡単になっている。また、たる形コイルばねは最大径部がばね穴にすきまばめまたは中間ばめではめ合っており、最小内径部がばね支持ピンに中間ばめではめ合って支持されているので、従来のしまりばめに比べ低い精度で軸および穴を加工することができる。この結果、たわみ軸継ぎ手のコストを下げることができる。
ストッパーボルトを備えたたわみ軸継手では、たる形コイルばねへの過大な荷重負荷を防ぎ、たわみ軸継ぎ手の破損を避けることができる。特に、製鉄設備のように重衝撃の作用する用途には効果が大きい。
一つのばね穴に複数個のたる形コイルばねが装着されたたわみ軸継手では、トルク伝達時の荷重は複数個のたる形コイルばねに負荷されるので、同一寸法の1個のたる形コイルばねのものに比べてばねの個数倍の大きさのトルクを伝達することができる。たわみ軸継手は軸方向にばねの増加個数分の長さだけ長くなるが、ばね径が同じであれば継手の慣性モーメントは例えば30〜60%大きくなる程度である。したがって、軸心調節、緩衝よび振動減衰の各作用を減じることなく、たわみ軸継手の大型化を防ぎ、伝達トルクの増大を図ることができる。
環状のディスクストッパーを隣り合うたる形コイルばねの間に挿入したたわみ軸継ぎ手では、ストッパー取付け部を別に設ける必要はない。したがって、たわみ軸継ぎ手は構造簡単かつ軽量となる。
図1および図2は、この発明の第1の最良の形態を示している。図1は第1の形態のたわみ軸継手の断面図であり、図2はその正面図である。たわみ軸継手は、主として第1ハブ11、第2ハブ21、カバー31、ばね支持ピン38、たる形コイルばね41および連結ボルト51によって構成されている。
第1ハブ11は、円筒状のハブ本体12の先端にフランジ13を備えている。フランジ13には円周方向に沿って8個のばね穴14が設けられており、またばね穴14のピッチ円より大きなピッチ円上に4個の連結ボルト穴15が設けられている。ばね穴14および連結ボルト穴15は、第1ハブ11の軸心に関して点対称に配置されている。ハブ本体12は内側にキー溝が切られており、軸穴にキーを介して伝動軸(いずれも図示しない)が連結される。なお、ばね穴14と連結ボルト穴15は異なったピッチ円周上に配置されているが、同じピッチ円周上にあってもよい。軸継手回転の不釣合いを最小にするために、ばね穴14と連結ボルト穴15(つまり、たる形コイルばね41と連結ボルト51)とはそれぞれ継手軸中心線に関し点対称に配置することが好ましい。
第2ハブ21は、円筒状のハブ本体22の先端にフランジ23が設けられている。ハブ本体22は内側にキー溝が切られており、軸穴にキーを介して伝動軸(いずれも図示しない)が連結される。フランジ23の前端面の外周部は、前方に突出する環状かつ先細のテーパー突起24となっている。テーパー突起24のテーパー角度は、例えば10度である。フランジ23の先端面には、上記第1ハブ11のフランジ13のばね穴14に対応するようにしてばね支持ピン穴25が設けられており、また第1ハブフランジ13の連結ボルト穴15に対応するようにして連結ボルトねじ穴26が設けられている。
カバー31は、円筒状のカバー本体32を備えている。カバー本体32の先端部は、上記第2ハブフランジ23のテーパー突起24がはまり合うテーパー穴33となっており、テーパーインローを形成し、締結を強固にして第2ハブフランジ23とカバー本体32とが一体に固定されるようになっている。カバー本体32の後端にカバー環状部34が設けられている。カバー環状部34の貫通穴35に、第1ハブ本体12が貫通する。また、カバー31には、上記第1ハブフランジ13の連結ボルト穴15に向かい合うようにして連結ボルト穴36が設けられている。
ばね支持ピン38は、前端部が前記第2ハブフランジ23のばね支持ピン穴25に挿入される。連結ボルト51は、先端のねじ部52が第2ハブフランジの連結ボルトねじ穴26にねじ込まれる。
第2ハブ21とカバー31とは、第2ハブフランジ23とカバー環状部34との部分で連結ボルト51により連結される。第2ハブ21とカバー31とが連結された状態で、ばね支持ピン38の先端部が上記第2ハブフランジ23のばね支持ピン穴25にはまり込んでおり、ばね支持ピン38の後端面がカバー環状部34に接している。したがって、ばね支持ピン38は第2ハブ21に片持ち支持されている。また、第1ハブ本体12はカバー環状部34の貫通穴35を貫通するとともに、第1ハブフランジ13は、第2ハブ21のフランジ23に向かい合うようにしてカバー31の内側に収納されている。第1ハブフランジ13と第2ハブフランジ23との間、第1ハブフランジ13とカバー31のカバー環状部34との間、第1ハブフランジ13の外周面とカバー本体32の内周面との間、および第1ハブ本体12の外周面とカバー31の貫通穴35の内周面との間には、それぞれ軸心調整に必要な大きさの隙間a、b、c、dが設けられている。
たる形コイルばね41は、8個が第1ハブフランジ13のばね穴14を貫通している。各たる形コイルばね41の最大外径部42は第1ハブ11のばね穴14にすきまばめまたは中間ばめではめ合っており、最小内径部43はばね支持ピン38に中間ばめではめ合っている。ばね穴14とたる形コイルばね41の最大外径部42との間のすきまは、ばね最大外径の−0.2〜+15%である。はめ合いの大きさは、軸継手の回転速度および軸継手に接続される駆動軸・従動軸間の偏心の大きさによって決める。
ばね支持ピン38の後端面がカバー環状部34に接するまで連結ボルト51を締め付けて、カバー31を第2ハブフランジ23に取り付ける。たる形コイルばね41は、第2ハブフランジ23とカバー環状部34との間でコイル軸方向に圧縮されて保持される。したがって、たる形コイルばね41の自由長とばね支持ピン38の第2ハブフランジ23からの突出長さとの差が、ばね圧縮量となる。ばね圧縮量(あるいはばね支持ピン38の長さ)は、トルク伝達の際にたる形コイルばね41が変形し、隣り合うコイルが接触するように設定されている。
上記のように構成されたたわみ軸継手1は、トルクは駆動軸から順次、駆動軸が接続された第1ハブ11、たる形コイルばね41、ばね支持ピン38、第2ハブ21、第2ハブ21に接続された従動軸に、またはこの逆に伝達される。このとき、たる形コイルばね41は、伝達トルクの大きさに応じてばねの大径部42と小径部43との中間の中央部分の一部が内径方向に変位する。したがって、反対側は外径方向に伸びるように弾性変形する。
伝動軸の偏心(軸心の径方向誤差)は、最初はたる形コイルばね41がこれの最大外径部42とばね穴14との間のすきまだけばね径方向に変位し、最大外径部42がばね穴14の内周面に接した後はたる形コイルばね41が径方向に変形して吸収される。軸方向誤差は、たる形コイルばね41が軸方向に変形して吸収される。また、偏角は、たる形コイルばね41がばね軸に対して斜め方向に変形して吸収される。
トルク伝達系の衝撃およびねじり振動は、たる形コイルばね41の弾性変形および隣り合うコイルの摩擦により吸収され、減衰される。トルク伝達、軸心誤差の調整、衝撃吸収および振動吸収は、いずれもたる形コイルばね41が弾性変形しながら同時に行われる。
連結ボルト51で第2ハブ21とカバー31とが連結された状態ではインロー部を形成している第2ハブ21のテーパー突起24がカバー31の先端部のテーパー穴33に伝達トルクに耐えられるしまりばめではまり合っている。連結ボルト51を抜き取ると、第1ハブ11およびカバー31を一体として第2ハブ21から取り外すことができる。したがって、ばね支持ピン38を引き抜かなくてすむので、たる形コイルばね41、ばね支持ピン38の点検、補修、交換やグリースの補充などのメンテナンス作業が容易となる。
図3および図4は、この発明の第2の最良の形態を示している。図3は第2の形態のたわみ軸継手の断面図であり、図4はその正面図である。以下に説明する最良の形態で、部材が図1および図2に示す部材と同様のものについては、同一の参照符号を付け、その詳細な説明は省略する。
たわみ軸継手2は、主として第1ハブ61、第2ハブ71、カバー81、ばね支持ピン38、たる形コイルばね41およびストッパーボルト91によって構成されている。この最良の形態のたわみ軸継手2では、3本のストッパーボルト91が、第2ハブ71とカバー81との連結機能およびストッパー機能を兼ね備えている。
ストッパーボルト91は通しボルトであり、円筒部がストッパーピン93となっている。ストッパーピン93の両端部は第2ハブフランジ73およびカバー環状部84のストッパーボルト穴76、86に中間ばめではめ合っており、ストッパーピン93とストッパーボルト穴76、86との間のすきまは組立が可能な範囲で0に近いことが望ましい。ストッパーボルト91の数は、たる形コイルばね41の1/6〜1/2が適当である。
ストッパーピン93と第1ハブフランジ63のストッパーボルト穴65との間のすきまの大きさは、たる形コイルばね41にこれの許容荷重を超える荷重が加わったときにストッパーピン93がストッパーボルト穴65の内周面に接するように設定されている。許容荷重は、例えばたる形コイルばね41の疲労限をもとにして決める。たる形コイルばね41の負荷が許容荷重に達すると、ストッパーピン93が第1ハブフランジ61のストッパーボルト穴65の内周面に接する。伝達トルクは、たる形コイルばね41およびばね支持ピン38を通じて伝達される。たる形コイルばね41の負荷が許容荷重を超えると、荷重はたる形コイルばね41とストッパーピン93とで負担する。したがって、たる形コイルばね41に加わる荷重は許容荷重を超えることはないので、たる形コイルばね41は疲労破損することを防止される。
カバー貫通穴85の内周面にOリング溝88が設けられている。Oリング溝88に挿入されたOリング89は、水および塵埃が外部からカバー81内へ侵入するのを防ぐ。また、カバー81内にグリースを供給し、ばねコイル間、たる形コイルばね41とばね穴64との間、およびストッパーピン93とストッパーボルト穴65との間の接触面を潤滑するとともに第1ハブ61その他の部材の錆発生を防止する。
この発明の第3のたわみ軸継手は、主として第1ハブ、第2ハブ、カバー、ばね支持ピン、コイルばねセット、ディスクストッパーおよびストッパーボルトによって構成されている。
コイルばねセットは第1たる形コイルばねと第2たる形コイルばねとからなり、9組が円周方向に沿って配置されている。各コイルばねセットは第1ハブフランジのばね穴を貫通し、2個のたる形コイルばねが直列に並ぶようにしてばね支持ピンで支持されている。各たる形コイルばねの最大外径部は、第1ハブフランジのばね穴にすきまばめではめ合っており、最小内径部はばね支持ピンに中間ばめではめ合っている。また、トルク伝達の際にたる形コイルばねが変形し隣り合うコイルが接触するように、第2ハブフランジとカバー環状部との間で圧縮されている。第1たる形コイルばねと第2たる形コイルばねとの間に次に説明するディスクストッパーが挿入されており、たる形コイルばねの1つの端面はディスクストッパー面に接している。ディスクストッパーの数は、コイルばねセット数の1/1〜1/4が適当である。
ディスクストッパーは環状ディスクからなっており、9組のコイルばねセットの各組に取り付けられている。ディスクストッパーの内径側は、ばね支持ピンに中間ばめされている。ディスクストッパーの外周面と第1ハブフランジのばね穴の内周面との間の隙間hは、たる形コイルばねにこれの許容荷重を超える荷重が加わったときにディスクストッパーの外周面がばね穴の内周面に接するように設定されている。
ストッパーボルトは図3および図4に示すものと同じであり、円筒部がストッパーピンとなっている。ストッパーピンの両端部は第2ハブフランジおよびカバー環状部のストッパーボルト穴に中間ばめではめ合っており、ストッパーボルトは第2ハブとカバーとによって支持されている。ストッパーピンとストッパーボルト穴との間のすきまの大きさはほぼ0である。
ばね支持ピンはコイルばね、およびディスクストッパーを貫通し、またストッパーボルトは第2ハブフランジのストッパーボルト穴、第1ハブのストッパーボルト穴およびカバー環状部のストッパーボルト穴を貫通し、第2ハブとカバーとを連結している。ばね支持ピンおよびストッパーボルトのストッパーピンの長さは、トルク伝達の際にたる形コイルばねが変形し、隣り合うコイルが接触するように設定されている。
上記のように構成されたたわみ軸継手は、トルク伝達時の荷重は2個のたる形コイルばねに負荷されるので、同一寸法の1個のたる形コイルばねのものに比べて2倍の大きさのトルクを伝達することができる。たわみ軸継手は軸方向にばね1個分の長さだけ長くなるが、継手外径は同じである。したがって、継手の慣性モーメントは例えば30〜60%大きくなる程度である。
この発明の第4のたわみ軸継手は、主として第1ハブ、第2ハブ、カバー、ばね支持ピン、コイルばねセットおよびディスクストッパーによって構成されている。これら構成部材のうちばね支持ピン、コイルばねセット、およびディスクストッパーはこの発明の3のたわみ軸継ものと同じである。
支持ボルトは第2ハブフランジ、コイルばね、ディスクストッパーおよびカバー環状部の支持ボルト穴を貫通し、第2ハブとカバーとを連結している。ばね支持ピンの長さは、トルク伝達の際にたる形コイルばねが変形し、隣り合うコイルが接触するように設定されている。
上記のように構成されたたわみ軸継手では、たる形コイルばねセットおよびディスクストッパーがばね支持ピンに支持されており、ディスクストッパー以外にストッパーはない。したがって、この形態のたわみ軸継手は回転バランスが良く、高速回転する動力伝動系に適している。
この発明は、上記最良の形態に限られるものではない。例えば、たる形コイルばね、コイルばねセット、ディスクストッパーならびに連結ボルト、ばね支持ピンおよびストッパーボルトなどの個数は、伝達トルクの大きさ、軸継手の回転速度などに応じて適切な数を選択することができる。各コイルばねセットを構成するたる形コイルばねの数は2個のであったが、3個以上であってもよい。また、複数のたる形コイルばねおよびディスクストッパーをばね支持ピンで支持するようにしてもよい。
この発明の第1の最良の形態を示すたわみ軸継手の縦断面図である。 図1に示すたわみ軸継手の正面図である。 この発明の第2の最良の形態を示すたわみ軸継手の縦断面図である。 図3に示すたわみ軸継手の正面図である。
符号の説明
1、たわみ軸継手
11、6 第1ハブ
12、7 第1ハブ本体
13、6 第1ハブフランジ
14、6 ばね穴
15 連結ボルト穴
21、7 第2ハブ
22、7 第2ハブ本体
25、75 ばね支持ピン穴
26 連結ボルトねじ穴
31、8 カバー
32、8 カバー本体
34、8 カバー環状部
35、8 カバー貫通穴
36 連結ボルト穴
41、47、48 たる形コイルばね
42 ばね最大径部
43 ばね最小径部
46 コイルばねセット
51 連結ボルト
65、76、8 ストッパーボルト穴
89 Oリン

Claims (5)

  1. 円筒状のハブ本体の先端に第1ハブフランジを有し、伝動軸が連結される第1ハブと、円筒状のハブ本体の先端に第2ハブフランジを有し、伝動軸が連結される第2ハブと、円筒状のカバー本体の後端にカバー環状部を有し、前記第1ハブ本体がカバー環状部の貫通穴を貫通して第1ハブフランジを収納するようにして第2ハブフランジに固定されたカバーと、前記第2ハブフランジに支持された複数のばね支持ピンと、第1ハブフランジに円周方向に沿って設けられた複数のばね穴をそれぞれ貫通し、前記ばね支持ピンに支持された複数のたる形コイルばねと、前記カバーを第2ハブフランジに固定する連結ボルトとを備えており、第1ハブフランジと第2ハブフランジとの間、第1ハブフランジとカバー環状部との間、第1ハブフランジとカバー本体との間、および第1ハブ本体とカバー環状部の貫通穴との間にそれぞれ軸心調整に必要な大きさのすきまが設けられており、前記たる形コイルばねがトルク伝達の際に変形して隣り合うばねコイルが接触するように前記第2ハブフランジとカバー環状部との間でコイル軸方向に圧縮されて保持されており、前記たる形コイルばねを介して第1ハブと第2ハブとの間でトルクが伝達されるたわみ軸継手において、前記ばね支持ピンは先が第2ハブフランジに設けられたばね支持ピン穴にはめ合って第2ハブフランジに片持ち支持され、後端面が前記カバー環状部に接しており、前記たる形コイルばねは最大径部が前記ばね穴にすきまばめまたは中間ばめではめ合っており、前記たる形コイルばねの最小内径部が前記ばね支持ピンに中間ばめではめ合って支持されていることを特徴とするたわみ軸継手。
  2. 前記第1ハブフランジが円周方向に沿って配置された複数のストッパーボルト穴を有し、円筒部がストッパーピンとなった複数のストッパーボルトがそれぞれ前記ストッパーボルト穴を貫通し、第2ハブフランジおよびカバー環状部で支持された請求項1記載のたわみ軸継手。
  3. 各ばね穴で複数の前記たる形コイルばねが隣り合うたる形コイルばねの端面が互いに接し直列に並ぶようにして前記ばね穴に挿入され、前記ばね支持ピンに支持されている請求項1または請求項2記載のたわみ軸継手。
  4. 円筒状のハブ本体の先端に第1ハブフランジを有し、伝動軸が連結される第1ハブと、円筒状のハブ本体の先端に第2ハブフランジを有し、伝動軸が連結される第2ハブと、円筒状のカバー本体の後端にカバー環状部を有し、前記第1ハブ本体がカバー環状部の貫通穴を貫通して第1ハブフランジを収納するようにして第2ハブフランジに固定されたカバーと、前記第2ハブフランジに支持された複数のばね支持ピンと、第1ハブフランジに円周方向に沿って設けられた複数のばね穴をそれぞれ貫通し、前記ばね支持ピンに支持された複数のたる形コイルばねと、前記カバーを第2ハブフランジに固定する連結ボルトとを備えており、第1ハブフランジと第2ハブフランジとの間、第1ハブフランジとカバー環状部との間、第1ハブフランジとカバー本体との間、および第1ハブ本体とカバー環状部の貫通穴との間にそれぞれ軸心調整に必要な大きさのすきまが設けられており、前記たる形コイルばねがトルク伝達の際に変形して隣り合うばねコイルが接触するように前記第2ハブフランジとカバー環状部との間でコイル軸方向に圧縮されて保持されており、前記たる形コイルばねを介して第1ハブと第2ハブとの間でトルクが伝達されるたわみ軸継手において、各ばね穴で複数の前記たる形コイルばねが、前記ばね支持ピンに保持された環状のストッパーにばね端面が接し、ストッパーを介して直列に並ぶようにして前記ばね支持ピンに支持され、前記ばね支持ピンは先端部が第2ハブフランジに設けられたばね支持ピン穴にはめ合って第2ハブフランジに片持ち支持され、後端面が前記カバー環状部に接しており、前記たる形コイルばねは最大径部が前記ばね穴にすきまばめまたは中間ばめではめ合っており、前記たる形コイルばねの最小内径部が前記ばね支持ピンに中間ばめではめ合って支持されていることを特徴とするたわみ軸継手。
  5. 前記たる形コイルばねの最大径部とばね穴との間のすきまがたる形コイルばね最大径部の−0.2〜+15%である請求項1〜4のいずれか1項に記載のたわみ軸継手。
JP2005090992A 2005-03-28 2005-03-28 たわみ軸継手 Active JP3958768B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005090992A JP3958768B2 (ja) 2005-03-28 2005-03-28 たわみ軸継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005090992A JP3958768B2 (ja) 2005-03-28 2005-03-28 たわみ軸継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006275079A JP2006275079A (ja) 2006-10-12
JP3958768B2 true JP3958768B2 (ja) 2007-08-15

Family

ID=37210050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005090992A Active JP3958768B2 (ja) 2005-03-28 2005-03-28 たわみ軸継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3958768B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2422710T3 (es) * 2008-11-17 2013-09-13 Franz Mitsch Cojinete asimétrico
CN101839284B (zh) * 2010-05-24 2012-05-02 黄天梵 双啮合弹簧花键联轴器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006275079A (ja) 2006-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10926792B2 (en) Cycloidal reducer with backlash self-adjustment and power steering system with such a reducer
KR102066488B1 (ko) 서보 및 그를 갖는 로봇
US7402108B2 (en) Flexible shaft coupling
JP2009503415A (ja) フレックスピンを備えた遊星ギアシステム
KR20150112006A (ko) 탄성 커플링
JP3958768B2 (ja) たわみ軸継手
US8900061B2 (en) Clutch device
KR101922557B1 (ko) 통합구동장치
JP4881259B2 (ja) たわみ軸継手
JPH07238947A (ja) 軸継手
US3791169A (en) Torsionally resilient shaft coupling
JP2016153285A (ja) 連結構造体
JP4359102B2 (ja) たわみ軸継手
CN112112940B (zh) 传动机构
JP5494383B2 (ja) 波動歯車装置
JPH0676811B2 (ja) たわみ軸継手
JPH0342240B2 (ja)
KR102534414B1 (ko) 플렉시블 커플링 및 이의 테스트장치
US6080078A (en) Planetary gear with compensating coupling
US20230016988A1 (en) Torque Transmitting Elements for Coupling
KR200344167Y1 (ko) 탄성재 조립체를 내장한 탄성 플랙시블 커플링
JPS633169B2 (ja)
JP3066703U (ja) 弾性軸継手
JP2005048907A (ja) 歯車機構の入力部材及び連結部構造
KR20130046791A (ko) 동력 전달용 커플링

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070123

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070417

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070510

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3958768

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110518

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120518

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120518

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130518

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250