JP3958296B2 - 光電変換装置及び密着型イメージセンサ - Google Patents

光電変換装置及び密着型イメージセンサ Download PDF

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Description

本発明は、光電変換素子と信号を保持する容量素子を有する構成の光電変換装置及び密着型イメージセンサに関する。密着型イメージセンサは、複数実装した光電変換装置により被読取原稿面の画像の反射光を読み取るものである。
図6は、従来の光電変換装置の模式図である。
図6において、6画素のリニアセンサの回路を例にとったものである。各画素は、1列に並べられている。1はフォトダイオードなどの光電変換素子であり一例として正孔蓄積型のフォトダイオードを示している(なお、各画素において、光電変換素子1は、1−1,1−2,…の枝番の符号が付けられており、以下他の素子も同様である)。2は第1のリセットMOSトランジスタ、3は第1のソースフォロワの入力MOSトランジスタ、4は第1のソースフォロワの定電流源、入力MOSトランジスタ3と定電流源4を合わせて第1のソースフォロワ5を形成する。同図では一例としてPMOSを用いたソースフォロワを示している。6は第1の転送MOSトランジスタであり一例としてN型MOSトランジスタの例を示している。7は第1の保持容量、8は第2のソースフォロワの入力MOSトランジスタ、9は第2のソースフォロワの定電流源、入力MOSトランジスタ8と定電流源9を合わせて第2のソースフォロワ10を形成する、同図では一例としてPMOSを用いたソースフォロワを示している。11は第2の転送MOSトランジスタ、12は第2の保持容量、13は第3の転送MOSトランジスタ、14は第3の保持容量、15は走査回路、16は走査回路15からの信号で駆動される第4の転送MOSトランジスタ、17は第4の転送MOSトランジスタ16の一端が共通接続された共通出力線、18は共通出力線17が接続された差動入力の出力アンプ、19は上記共通出力線17をリセットする第2のリセットMOSトランジスタ、20は上記各リセットMOSトランジスタ及び転送MOSトランジスタの動作を制御するパルスを生成するロジック回路、21は第1のリセット電源、22は第2のリセット電源である。
図7は、前記回路の動作タイミングを示す図である。
図7において、回路の動作を簡単に説明する。PRESはリセットMOSトランジスタ2のゲートに入力されるリセットパルス、PCMは第1の転送MOSトランジスタのゲートに入力される第1の転送パルス、PTNは第2の転送MOSトランジスタ11のゲートに入力される第2の転送パルス、PTSは第3の転送MOSトランジスタ13のゲートに入力される第3の転送パルス、SR〜SRは走査回路15から順次出力される走査パルス、PRES2は第2のリセットMOSトランジスタ19のゲートに入力される第2のリセットパルスである。VSFは第1のソースフォロワ5の出力端子電位、VMは第1の保持容量7上の電位、VNは第2の保持容量12上の電位、VSは第3の保持容量14上の電位、VOUTは出力アンプ18の出力端子電位である。
まず、時刻tにPRESにより第1のリセットMOSトランジスタ2をオンして光電変換素子1をリセットする。その後、時刻tにPCMにより第1の転送MOSトランジスタ6をオンして第1のソースフォロワ5を介してリセット電圧を第1の保持容量7に転送する。時刻tに第1の転送MOSトランジスタ6をオフしてリセット電圧を第1の保持容量7に保持する。光電変換素子1は光信号の蓄積動作に入り入射した光の量に応じて信号電荷を発生させる。発生した信号電荷は図示していないが光電変換素子1と第1の入力MOSトランジスタ3が接続した部分に存在する容量によって信号電圧に変換される。
前記容量は一般にフォトダイオードの接合容量、リセットMOSトランジスタのドレイン接合容量、入力MOSトランジスタのゲート容量、接続配線間容量等が相当する。また意図的に付加した容量の場合もある。時刻tにPTNにより第2の転送MOSトランジスタ11をオンして第2のソースフォロワ10を介して保持容量7上のリセット電圧を第2の保持容量12上に転送する。時刻tに第2の転送MOSトランジスタ11をオフしてリセット電圧を第2の保持容量12上に保持する。
次に蓄積時間終了の時刻tに再度PCMにより第1の転送MOSトランジスタ6をオンして信号電圧を第1のソースフォロワ5を介して第1の保持容量7上に転送する。時刻tに第1の転送MOSトランジスタ6をオフして信号電圧を保持容量7上に保持する。次に時刻tにPTSにより第3の転送MOSトランジスタ13をオンして第1の保持容量7上の信号電圧を第3の保持容量14上に転送する。時刻tに第3の転送MOSトランジスタ13をオフして信号電圧を第3の保持容量14に保持する。時刻tに光電変換素子1は、PRESにより第1のリセットスイッチをオンすることで再度リセットされ、その後次のフィールドの光信号蓄積を開始する。それと並行して共通出力腺はPRESをオンすることでリセットされる。リセットされた後に走査パルスSRにより第4の転送MOSトランジスタ16がオンして保持容量12,14上のリセット電圧及び信号電圧が共通出力線17に読み出される。上記二つの電圧の差電圧が差動入力の出力アンプ18を介してVOUTとして出力されるものである。
以下、PRESとSR〜SRを順次オンすることで6画素リニアセンサの信号を連続して読み出すものである。本例のような読み出し回路を用いることで、光電変換素子部での光信号蓄積動作と信号読み出し動作を並行して行うことができ高速な動作は可能となる。
特開平11−234473号公報
図8は、図6における第1の転送MOSトランジスタ6の周辺を模式的に示した図である。
同図において、図6と同一部材は同一符号を付けている。図8(a)は、全ての転送MOSトランジスタがオン状態にある場合、図8(b)は一部の転送MOSトランジスタがオン状態にある場合、図8(c)は、全ての転送MOSトランジスタがオフ状態にある場合を示している。301は転送MOSトランジスタ6のゲート、302は転送MOSトランジスタ6のソース、303は転送MOSトランジスタ6のドレイン、304は転送MOSトランジスタ6がオンしているときにゲート301の下にゲート絶縁膜を介して形成されるチャネル領域、チャネル領域304の下はウエル領域である。305はゲート301とソース302の間の容量、306はゲート301とドレイン303の間の容量、307はMOSトランジスタ6がオンしているときにゲート301とチャネル304間に形成される容量、308はMOSトランジスタ6がオフしたときにゲートとウエルとの間に形成される容量、309はソースフォロワ5から保持容量7の間に付く抵抗成分、310は第1の転送MOSトランジスタ6のゲートを駆動する制御配線、311はこの制御配線に付く抵抗成分を模式的に表したものである。抵抗成分309はソースフォロワ内部の内部抵抗や第1の転送MOSトランジスタ6のチャネル抵抗がそれにあたる。また、抵抗成分311は制御配線の配線抵抗が相当する。
図8(a)に示したように、制御配線に付く容量はMOSトランジスタ6がオン状態のときは容量305,306,307である。図8(c)に示したようにオフ状態のときは305,306,308となる。308はゲート絶縁膜の容量とウエルの空乏層容量の直列容量となるため307より小さな値になる。そのためMOSトランジスタ6がオン状態のときの方が制御配線に付く容量はオフ状態のときより大きくなる。
ここで、図7における時刻t2の転送MOSトランジスタ6の動作を更に詳しく考察する。図8(a)に示したようにゲート電圧がハイレベルにいるときは全ての転送MOSトランジスタ6がオン状態にあるため制御配線には全ての転送MOSトランジスタ6の容量305,306,307が負荷として付く。次に時刻t2のオフ動作の過程でゲート電圧が徐々に低くなりソース電圧との差がおよそ閾値電圧程度になると転送MOSトランジスタ6はオフ状態になるため、図8(c)に示したように制御配線に付く容量は前述したように小さくなる。時刻t2には光電変換素子はリセット直後なので全ての転送MOSトランジスタ6のソースはおよそリセット電圧に応じた電位にある。そのためほぼ同タイミングで全ての転送MOSトランジスタ6はオン状態からオフ状態へと切り替わる。
次に、図9(a),(b)は、図7における時刻tの動作のタイミングを詳細に示す図である。
図9(a)は、転送MOSトランジスタ6のゲート電圧の経時変化である。同図においてT1期間は制御配線に付く容量が大きいため配線の持つ抵抗311と容量に起因するRC時定数のためにゲート電圧の変化量は同図のように緩やかなものとなる。ゲート電圧が徐々に低下して前述したように転送MOSトランジスタ6がオフ状態になると制御配線に付く容量が小さくなるため期間T3に示したようにゲート電圧の変化は急になる。図(b)は転送MOSトランジスタ6に接続した第1の保持容量7上の電位VMを示したものである。第1の保持容量7と制御配線310は、図8(a)に示したように容量305,306,307で結合している。ソースフォロワ5との間の抵抗が十分低ければ保持容量7上の電圧はソースフォロワの出力電圧に固定されるはずであるが、実際には抵抗成分309が存在するため制御配線の電位の変化に応じて保持容量上の電位は過渡的に変化する。この過渡的な電位変化分は転送MOSトランジスタ6がオフ状態になったときに固定され、その分が本来保持容量7上に読み出すべき電圧からのずれとなる。
図9(b)に示したように、期間Tにはゲート電圧の変化量に応じて保持容量7上の電圧も変化していく。期間Tで転送MOSトランジスタはオフ状態になるのでオン状態の時に生じた過渡的な電位変化は固定され、更に依然として残る制御配線との間の容量306での結合により保持容量7上の電位は変化する。
図9(c),(d)は、図7の時刻t6の動作を更に詳細に考察したものである。このとき図の光電変換素子1−1〜1−3には光が照射されており、1−4〜1−6は暗状態にあるものとする。図9(c)の期間T1には全ての転送MOSトランジスタ6がオン状態にあるので図9(a)の期間T1と同じ変化量でゲート電圧は変化する。同様に保持容量7上の電圧も図9(d)に示したように同様に変化する。次に期間T2について考える。光が照射された光電変換素子が接続した画素のソースフォロワ5の出力電圧は暗状態にある画素よりも高い電圧にるため、その画素の転送MOSトランジスタ6−1〜6−3は先にオフ状態となる。6画素中3画素がオフ状態、3画素がオン状態になっている期間T2の様子を示したのが図8(b)である。同図からわかるように制御配線に付く容量は期間T1と期間T3の間の容量値となるため、制御配線の電圧変化の傾きも期間T1と期間T3の中間の傾きを持つことになる。そのため図9(d)に示したように、暗状態における画素の保持容量7上の電位変化量は期間T2での電位変化量に応じて図9(b)の場合とは異なる量になる。
ここで、光電変換素子1−4〜1−6が接続した画素は自分自身には光が照射されていないので本来時刻t2と時刻t6の保持容量7上の電位は一致して差動出力アンプ18の出力は0であるはずだが、上述したように他の光電変換素子1−1〜1−3に光照射された光量に応じて時刻t2と時刻t6の保持容量7上の電位に差が生じてしまうので図の出力アンプ18からはマイナスの信号が出力される。そのため本来暗状態として規定したレベルよりも低いレベルが出力されることとなり画像上その部分が極度に黒く表示され画質が悪化するという問題点があった。
図10は、前述の光電変換装置を複数実装されて構成した密着型イメージセンサを模式的に示した図である。
密着型イメージセンサとしては、例えば上記特許文献1などが開示されている。図10(a)において401は個々の光電変換装置、402は光電変換素子、403は光電変換装置内の周辺処理回路部である。同図では6画素を有する光電変換装置を3つ実装した密着型イメージセンサ404の場合を一例に示している。その下に示した図10(b)は、従来の光電変換装置について、光電変換装置からの出力を縦軸に、横軸を対応する画素の空間的配置として示したものである。
ここで、光電変換装置401−1の前半3画素に光が照射され、それ以外の画素は暗状態にある場合を考える。光電変換装置401−1の前半の3画素a〜cは照射された光量に応じた信号が出力される。後半の3画素d〜fの出力は上述した保持容量上の電位変化に起因して後半の画素ほど大きなマイナスの信号が出力される。しかし、光電変換装置401−2,401−3は、全画素に光が照射されていないため上述したようなマイナス信号は出力されない。そのため光電変換装置401−1の6番目の画素fの出力と光電変換装置401−2の1番目の画素aの出力は、ともに暗状態に対応した信号を出力するべきところが一方は大きなマイナス信号を出力するためその境界が段差として認識され、単一の光電変換装置の場合よりも更に著しく画質が悪化するという問題があった。
そこで、本発明の目的は、暗状態にある画素からの信号が本来出力されるべきレベルからずれて画質が悪化することを防止し、画質を向上させることにある。
上記課題を解決するため、本発明の光電変換装置は、複数の光電変換素子と、
該光電変換素子からの信号をそれぞれ増幅する複数の増幅手段と、
前記光電変換素子をそれぞれリセットする複数のリセット手段と、
該増幅手段の出力信号をそれぞれスイッチ手段を介して保持する複数の信号保持手段と、
該スイッチ手段に制御配線を介して制御信号を供給する制御信号供給手段と、
を有する光電変換装置において、
前記光電変換素子のリセット時の前記出力信号と、前記光電変換素子に生じた光電荷に対応した前記出力信号と、を差分する差分手段を有し、
前記両出力信号をそれぞれ前記信号保持手段に保持する際に、前記制御信号供給手段と前記制御配線により生じるRC時定数を、前記増幅手段から前記信号保持手段までの抵抗成分と前記信号保持手段により生じるRC時定数より高く設定したことを特徴とする。
本発明によれば、光が照射された画素数による制御配線のRC時定数の変化の影響を低減し、信号保持容量上の電位変化を抑えることができる。それにより、暗状態にある画素からの信号が本来出力されるべきレベルからずれて画質が悪化することを防止し、画質を向上させることができる光電変換装置を実現できるものである。特に、複数の光電変換装置を実装した密着型イメージセンサにおいて有効である。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態を示した模式図である。
図8と同一部材は同一符号を付けている。501はロジック回路20の内部にあるバッファであり例えばCMOSインバータなどが用いられる。502は前記バッファの出力抵抗を模式的に示したものである。例えばCMOSインバータで上記バッファ501を構成した場合、構成要素のMOSトランジスタのオン抵抗がバッファの出力抵抗の主成分となる。本発明は、第1の転送MOSトランジスタ6の制御信号を出力する前記バッファ501の出力抵抗502と制御配線310に付加する容量により生じるRC時定数を、抵抗成分309と第1の保持容量7により生じるRC時定数より高く設定するようにしたものである。
前述したように、保持容量7とソースフォロワ5との間の抵抗が十分低ければ保持容量7上の電圧はソースフォロワの出力電圧に固定されるはずであるが、実際には抵抗成分309が存在するため制御配線の電位の変化に応じて保持容量上の電位は過渡的に変化する。この過渡的に変化した電圧を元のソースフォロワで決まる電圧にセットするためには、抵抗309と保持容量7により生じるRC時定数だけの時間が必要となる。本発明は制御配線のRC時定数をそれよりも高くすることで一時的には保持容量上の電位に変化が生じても本来読み出すべき電圧にセットするために必要な時間を確保するようにしたものである。
本発明により、光電変換装置401−1の5,6番目の画素に生じていたマイナス信号が出力されるという問題点は解消され、密着型イメージセンサの場合特に大きな問題となっていた光電変換装置間の出力段差も解消することができた。
[第2の実施形態]
図2は、本発明の第2の実施形態を示した模式図である。
図8及び図1と同一部材は同一符号を付けている。本発明は制御信号のオン状態からオフ状態への変化にランプ波形を用いたものである。図2の601はPMOSトランジスタ、602は定電流源である。PMOSトランジスタ601と定電流源602とでバッファ501を構成している。PMOSトランジスタ601のゲートがロウレベルの時はPMOSがオンしてバッファ501の出力はハイになる。PMOSトランジスタ601のゲートをハイレベルにするとPMOSはオフする。バッファ501の出力には制御配線310を介して容量が付加しているので、バッファ501の出力がロウになるためには定電流源602を通して容量上の電荷をリセットする必要がある。
バッファ501の出力電位は定電流源が流せる電流をI、上記容量をCとすると、
ΔV/Δt=I/C
の傾きを持ったランプ波形で変化する。このランプ波形を抵抗309と保持容量7により生じるRC時定数に対して制御することにより、実施形態1と同様の効果が得られるものである。
本実施形態では定電流源を流れる電流と制御配線に付加する容量を用いてランプ波形を生成する場合を例にとって説明したが、これに限るものではなく、例えばオペアンプを用いたりDA変換器を用いてランプ波形を実現しても同様の効果が得られるものである。また、本実施形態では制御信号がハイからロウにランプ波形で変化する場合を例にとって説明したがこれに限るものではなく、制御信号で制御する転送MOSトランジスタの極性によって逆の構成を選択することで同様の効果が得られるものである。
[第3の実施形態]
図6において、保持容量7上の電位をセットする時間は、第1の転送MOSトランジスタ6のオン抵抗と保持容量7で決まるRC時定数か定電流源4が流す電流Iと保持容量7の値で決まる時定数のいずれか遅い方になるものである。
RC時定数が支配的な場合は、制御配線が有するRC時定数より小さくなるように第1の転送MOSトランジスタ6のオン抵抗を下げることで、一時的に保持容量上の電位に変化が生じても本来読み出すべき電圧にセットするために必要な時間が確保することができる。
また、定電流源4の電流で決まる時定数が支配的な場合は、制御配線が有するRC時定数より小さくなるように電流を増やすことで同様に一時的に保持容量上の電位に変化が生じても本来読み出すべき電圧にセットするために必要な時間が確保でき、光電変換装置401−1の5,6番目の画素に生じていたマイナス信号が出力されるという問題点を解消し、密着型イメージセンサの場合特に大きな問題となっていた光電変換装置間の出力段差も解消することができたものである。
[第4の実施形態]
図3は、本発明の第4の実施形態を示した模式図である。
図6と同一部材は同一符号を付けている。701は第1のソースフォロワの入力MOSトランジスタ、702は第1のソースフォロワの定電流源(なお、各画素において、入力MOSトランジスタは、701−1,701−2,…の枝番の符号が付けられており、また、定電流源702も同様である)、入力MOSトランジスタ701と定電流源702を合わせて第1のソースフォロワ5を形成する。
本実施形態は、NMOSを用いたソースフォロワの例である。ソースフォロワに定電流源を用いることでゲインを1に近くできるため感度の高い光電変換装置を実現できるものであるが、実施形態3で述べたように定電流源の電流で決まる時定数が支配的な場合は定電流源を構成する素子のサイズが大きくなってしまうという課題を残していた。
本発明のように、第1の転送MOSトランジスタ6がNMOSの場合にNMOSを用いたソースフォロワを使うことで、制御信号がオフ状態に遷移して過渡的に保持容量7上の電位がロウ側に変位すると入力NMOSトランジスタ701のゲート、ソース間によりバイアスがかかるため入力NMOSトランジスタ701のオン抵抗が下がりすみやかに保持容量7上の電位をセットできるものである。
[第5の実施形態]
上記の実施形態は、第1の転送MOSトランジスタ6について述べたが、本発明はこれに限るものではない。本発明は第2の転送MOSトランジスタ11、第3の転送MOSトランジスタ13に用いても有効なものである。前述したように、第2の保持容量12及び第3の保持容量14にはそれぞれ転送MOSトランジスタ11,13を介してリセット電圧及び信号電圧が書き込み、保持される。転送MOSトランジスタ11,13についても同様に制御配線のRC時定数の変化により保持される電位に変化が生じていたものであるが、上記実施形態1〜4の構成をとることにより前述の電位変化を十分に低減することができた。
[第6の実施形態]
本実施形態は、本発明の光電変換装置を原稿画像記録装置の密着型イメージセンサに適用した例である。
図4,5に基づいて、本発明の光電変換装置をシートフィード式の原稿画像読取装置の密着型イメージセンサに適用した場合の一実施形態について詳述する。
図4は、原稿画像を読み取る原稿画像読取装置の概略図である。
図5は、図4の制御回路110を詳細に説明するための電気的構成を示すブロック図である。
101は、密着型イメージセンサ(以下、「CIS」とも呼ぶ)であり、光電変換装置102、セルフォック(登録商標)レンズ103、LEDアレイ104及びコンタクトガラス105から構成されている。
搬送ローラ106は、CIS101の前後に配置されており、原稿を配置させるために使用される。コンタクトシート107は、原稿をCIS101に接触させるために使用される。110は、制御回路であり、CIS101からの信号の処理を行う。
原稿検知レバー108は、原稿が差し込まれたことを検知するためのレバーであり、原稿が差し込まれたことを検知すると、原稿検知レバー108が傾くことにより、原稿検知センサー109の出力が変化することにより、その状態を制御回路110内のCPU215に伝達することにより、原稿が差し込まれたと判断して、原稿搬送ローラ106駆動用モータ(図示せず)を駆動させることにより、原稿搬送を開始させ読み取り動作を行う。
以下、図5により、その回路動作を説明する。
図5において、201は密着型イメージセンサ(図4のCIS101)であり、光源である各色R,G,BのLED202も一体化されており、CIS101のコンタクトガラス105上で原稿を搬送させながら、LED制御(ドライブ)回路203にて1ライン毎に各色R,G,BのLED202を切り替えて点灯させることにより、R,G,B線順次のカラー画像を読み取ることが可能である。
AMP204は、CIS201より出力された信号を増幅させる増幅器であり、205は、この増幅出力のA/D変換を行って、例えば8ビットのディジタル出力を得るA/D変換器である。シェーディングRAM206は、キャリブレーション用のシートを予め読み取ることにより、シェーディング補正用のデータが記憶されており、シェーディング補正回路207は、前記シェーディングRAM206のデータに基づいて読み取られた画像信号のシェーディング補正を行う。ピーク検知回路208は、読み取られた画像データにおけるピーク値を、ライン毎に検知する回路であり、原稿の先端を検知するために使用される。ガンマ変換回路209は、ホストコンピュータより予め設定されたガンマカーブに従って読み取られた画像データのガンマ変換を行う。
バッファRAM210は、実際の読み取り動作とホストコンピュータとの通信におけるタイミングを合わせるために、画像データを1次的に記憶させるためのRAMであり、パッキング/バッファRAM制御回路211は、ホストコンピュータより予め設定された画像出力モード(2値、4ビット多値、8ビット多値、24ビット多値)に従ったパッキング処理を行った後に、そのデータをバッファRAM210に書き込む処理と、インターフェース回路212にバッファRAM210から画像データを読み込んで出力させる。
インターフェース回路212は、パーソナルコンピュータなどの本実施例に係る画像読み取り装置のホスト装置となる外部装置との間でコントロール信号の受容や画像信号の出力を行う。
215は、例えばマイクロコンピュータ形態のCPUで有り、処理手順を格納したROM215A及び作業用のRAM215Bを有し、ROM215Aに格納された手順に従って、各部の制御を行う。
216は、例えば水晶発振器のような発振器、214は、CPU215の設定に応じて発振器216の出力を分周して動作の基準となる各種タイミング信号を発生するタイミング信号発生回路である。213は、インターフェース回路212を介して制御回路と接続される外部装置であり、外部装置の一例としてはパーソナルコンピュータ等が挙げられる。
以上、第1〜6の実施形態について説明した。
本発明の光電変換装置は、正孔蓄積型の光電変換素子の場合のみならず電子蓄積型の場合に応用しても有効であることはいうまでもない。
また、本発明は、ソースフォロワの場合のみならず、反転アンプを用いた場合に応用しても有効であることはいうまでもない。
また、転送MOSトランジスタはNMOSの場合のみならずPMOSの場合も有効であることはいうまでもない。
上記の組み合わせによって、信号の向きと転送MOSトランジスタがオフするときの電位変動の向きが変わるがそれぞれの組み合わせにおいても本発明は有効なものである。
また、上記実施形態3,4は転送MOSトランジスタを開閉する制御信号はロジック回路20で発生する場合に限るものではなく、例えば外部から光電変換装置のパッドに直に制御信号を供給しても有効なものである。
また、本発明は、上記で説明したような画素が一列に並べられた1次元の光電変換装置に限るものではなく画素が多数列に並べられた2次元光電変換装置に応用しても有効であることはいうまでもない。
本発明における第1の実施形態の光電変換装置を示した模式図 第2の実施形態の光電変換装置を示した模式図 第4の実施形態の光電変換装置を示した模式図 第6の実施形態の原稿画像を読み取る原稿画像読取装置の概略図 図4の制御回路110を詳細に説明するための電気的構成を示すブロック図 従来の光電変換装置の模式図 従来の光電変換装置の回路の動作タイミングを示す図 図6における第1の転送MOSトランジスタ6の周辺を模式的に示した図 時刻tの動作のタイミングを詳細に示す図 光電変換装置を複数実装されて構成した密着型イメージセンサを模式的に示した図
符号の説明
1…光電変換素子
2…第1のリセットMOSトランジスタ
5…第1のソースフォロワ
6…第1の転送MOSトランジスタ
7…第1の保持容量
20…ロジック回路
310…制御配線
311…制御配線の抵抗
501…制御信号出力バッファ
502…制御信号出力バッファの内部抵抗
601…PMOSトランジスタ
602…定電流源
701…第1のソースフォロワの入力MOSトランジスタ
702…第1のソースフォロワの定電流源

Claims (8)

  1. 複数の光電変換素子と、
    該光電変換素子からの信号をそれぞれ増幅する複数の増幅手段と、
    前記光電変換素子をそれぞれリセットする複数のリセット手段と、
    該増幅手段の出力信号をそれぞれスイッチ手段を介して保持する複数の信号保持手段と、
    該スイッチ手段に制御配線を介して制御信号を供給する制御信号供給手段と、
    を有する光電変換装置において、
    前記光電変換素子のリセット時の前記出力信号と、前記光電変換素子に生じた光電荷に対応した前記出力信号と、を差分する差分手段を有し、
    前記両出力信号をそれぞれ前記信号保持手段に保持する際に、前記制御信号供給手段と前記制御配線により生じるRC時定数を、前記増幅手段から前記信号保持手段までの抵抗成分と前記信号保持手段により生じるRC時定数より高く設定したことを特徴とする光電変換装置。
  2. 前記制御信号供給手段は制御信号を増幅するバッファ手段を有し、前記制御信号供給手段と前記制御配線により生じるRC時定数は、前記バッファ手段の内部抵抗と制御配線に付加する容量により決まり、かつ前記増幅手段から前記信号保持手段までの抵抗成分と前記信号保持手段により生じるRC時定数は、前記スイッチ手段の抵抗又は前記増幅手段の内部抵抗と前記信号保持手段の容量により決まることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 前記制御信号供給手段は制御信号を増幅するバッファ手段を有し、該バッファ手段は定電流源回路を含み、前記制御信号供給手段と前記制御配線により生じるRC時定数は、前記バッファ手段内の定電流源を流れる電流値と前記制御配線に付加する容量により決まり、かつ前記増幅手段から前記信号保持手段までの抵抗成分と前記信号保持手段により生じるRC時定数は、前記スイッチ手段の抵抗又は前記増幅手段の内部抵抗と前記信号保持手段の容量により決まることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  4. 前記制御信号供給手段と前記制御配線により生じるRC時定数は、制御配線抵抗と制御配線に付加する容量により決まり、かつ前記増幅手段から前記信号保持手段までの抵抗成分と前記信号保持手段により生じるRC時定数は、前記スイッチ手段の抵抗又は前記増幅手段の内部抵抗と前記信号保持手段の容量により決まることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  5. 前記増幅手段は、定電流源を用いたソースフォロワであることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  6. 前記スイッチ手段は、MOSトランジスタであることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の光電変換装置。
  7. 請求項1〜のいずれかに記載の光電変換装置を複数実装したことを特徴とする密着型イメージセンサ。
  8. 請求項に記載の密着型イメージセンサを有することを特徴とする原稿画像読取装置。
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